JP5147194B2 - 虫警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、虫警報装置に関する。
虫には、人間に直接的又は間接的に害をもたらす所謂害虫と呼ばれる虫が存在する。例えば、農作物に害をもたらす虫(アブラムシ、毛虫など)、人間や動物を刺す虫(蜂、蚊など)、衛生上害をもたらす虫(ハエ、ゴキブリなど)、木材(例えば木造の家)に害をもたらす虫(白蟻など)が知られている。
そこで、例えば特許文献1では、センサを使用して虫(白蟻)の存在を検出し、警報を発生する虫警報装置が提案されている。この虫警報装置は、発信素子と当該発信素子の出力(例えば赤外線、可視光線、電磁波、音波)を受信する受信素子とを備えたセンサ部と、発信素子から受信素子への出力が遮られることで虫の存在を判別する判別部と、判別部の出力に応じて警報を発する警報部とを有している。
そして、発信素子から受信素子への出力が虫に遮られることによって、虫の存在を検出して警報を発生していた。
特開平9−168359号公報
前述した虫のうち、例えば羽を有する蜂は、近づくだけでも人を攻撃してくることがある。特にスズメバチは攻撃性、毒性が共に強く、襲われると非常に危険である。よって、蜂が存在している(飛んでいる)場所には近づかないようにすることが望ましい。
従来の虫警報装置では、発信素子から受信素子への出力が遮られることによって虫の存在を検出していたため、虫を検出するには、虫が発信素子と受信素子との間を通過しなくてはならない。つまり地上の虫を検出することは容易であるが、羽を有する虫の存在を検出することは困難である。
このように従来の虫警報装置では、例えば蜂や蚊などの羽を有する虫の存在を検出して警報することが困難であるという問題点があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、羽を有する虫の存在を検出して警報することができる虫警報装置を提供することにある。
前記課題を解決するための虫警報装置は、複数種類の虫の羽音をそれぞれ示す複数の第1音情報を予め記憶する第1記憶部と、周囲の環境音を示す第2音情報を予め記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部から読み出される前記第2音情報と、前記周囲の観測音を示す第3音情報と、の差分を示す差分情報を出力する差分出力部と、前記第1記憶部から読み出される前記複数の第1音情報と、前記差分情報と、を比較する比較部と、前記比較部での比較の結果、前記複数の第1音情報の何れかと前記差分情報とが略一致する場合、前記複数の第1音情報の何れかに対応する虫が前記周囲に存在することを示す警報を発生する警報部と、を備えたことを特徴とする。羽を有する虫(例えば蜂)の存在を羽音に基づいて検出して警報を発生することができる。また羽音の周波数に基づいて複数の虫のうちの何れの虫であるかを検出することができる。更には、検出した虫の種類に応じた警報を発生することができる。
また、かかる虫警報装置において、前記第1音情報、前記第2音情報、前記第3音情報は、周波数と音圧の関係を示す情報である、ことが好ましい。周波数ごとに音圧の比較や差分の算出を行うことができる。よって、周囲の観測音から環境音を分離することができ、虫の羽音をより確実に検出することができる。
また、かかる虫警報装置において、前記周囲の観測音を入力し、前記周囲の観測音を周波数と音圧の関係を示す前記第3音情報に変換する変換部、を備えたことが好ましい。周囲の観測音を周波数と音圧との関係に変換することによって、周囲の観測音から虫の羽音を容易に検出することができる。
さらに、かかる虫警報装置において、前記第1記憶部は、複数種類の虫の羽音を示す複数の前記第1音情報に対応して複数設けられ、前記比較部は、前記複数の第1記憶部から読み出される前記複数の第1音情報と前記差分情報とを比較し、前記警報部は、前記比較部での比較の結果、前記複数の第1音情報の何れかと前記差分情報とが略一致する場合、前記複数の第1音情報の何れかに対応する虫が前記周囲に存在することを示す警報を発生する、こととしてもよい。例えば複数の第1記憶部のうち何れかに不具合が生じたとしても、全ての羽音情報が消失することを防止できる。
また、かかる虫警報装置において、前記第2記憶部は、複数場所の周囲の環境音を示す複数の音情報からなる前記第2音情報を予め記憶し、前記第2記憶部から読み出すべき前記音情報を選択する選択部、を備えていてもよい。複数の周囲の環境音を観測音から分離することができるので、様々な環境に応じて虫を検出することができる。
また、かかる虫警報装置において、前記周囲の観測音を受信する受信部と、前記受信部で受信した後の前記周囲の観測音を前記変換部へ送信する送信部と、を有する無線通信部、を備えていてもよい。観測音が変換部に送信されるので、遠隔の場所における虫の存在を検出して、警報を発生することができる。例えば、自宅に虫(例えばスズメバチ)が存在することを、自宅から離れた場所(例えば勤務先)で知ることができ、自宅に近づくことなく、例えば業者に駆除の依頼をすることができる。
また、かかる虫警報装置において、前記警報部は、前記警報を画像で知らせるためのディスプレイを有していてもよい。ディスプレイによって警報が画像で表示されるので、視覚情報によって、例えば虫の種類や危険度等を容易に知らせることができる。
また、かかる虫警報装置において、前記警報部は、前記警報を光で知らせるための発光素子を有していてもよい。発光することにより、例えば夜など周囲が暗い場合に、効果的に警報を知らせることができる。
また、かかる虫警報装置において、前記警報部は、前記警報を振動で知らせるための振動素子を有していてもよい。振動することにより、例えば服に装着している場合、触覚によって効果的に警報を知らせることができる。
また、かかる虫警報装置において、前記警報部は、前記警報を音で知らせるためのスピーカを有していてもよい。音を発することにより、聴覚によって効果的に警報を知らせることができる。また、音声で虫の種類や危険度等を知らせることができる。
また、かかる虫警報装置は、特に蜂の存在を検出して警報を発生する場合に、より効果を奏することができる。
本発明によれば、羽を有する虫の存在を検出して警報することができる。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===虫警報装置の構成===
図2は本発明の実施形態に係る虫警報装置100の一例を示す外観図である。この虫警報装置100は、例えば携帯可能に構成されている。
図2に示す虫警報装置100は、音響センサ102、発光素子118、スピーカ122、ディスプレイ124、環境切換つまみ130を有している。
音響センサ102は、周囲の音を観測し、その周囲の観測音を電気信号に変換するものである。
発光素子118、スピーカ122、ディスプレイ124は、音響センサ102によって取り込まれた観測音の解析に基づいて虫の存在が検出された場合に、それぞれ光、音、画像によって警報を知らせるものである。なお、虫警報装置100は後述する振動素子を有しており、虫の存在が検出された場合に、振動によって警報を知らせることもできる。
環境切換つまみ130は、例えば回動可能に構成されており、周囲の環境に応じて回動させることにより、虫の検出に使用される周囲の環境音を切り替える。なお、環境切換つまみ130は、回動位置に応じて、例えば電圧レベルが異なる選択信号を発生する。
図1は本発明の実施形態に係る虫警報装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す虫警報装置100は主として、音響センサ102、周波数分析部104(変換部)、環境音記憶部106(第2記憶部)、第1判別部108、信号処理部110(差分出力部)、羽音記憶部112(第1記憶部)、第2判別部114(比較部)、警報発生部116、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124を有している。なお、警報発生部116、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124は警報部を構成している。
周波数分析部104は、音響センサ102から得られる周囲の観測音を入力し、周囲の観測音を周波数と音圧の関係を示す観測音情報(第3音情報)に変換する機能を有している。なお、この変換には周知の周波数分析を用いることが出来る。周波数分析とは、所定の周波数範囲を、1/1オクターブや1/3オクターブなどの周波数帯域に分割し、その分割した帯域ごとの音圧を求めるものである。本実施形態では、周波数分析として、1/3オクターブ分析を使用することとする。周波数分析部104は、1/3オクターブの規格(JIS C 1513参照)に定められたバンドパスフィルタ(不図示)を有している。そして、周波数分析部104は、周囲の観測音を前記バンドパスフィルタに通して積分することにより、周囲の観測音を観測音情報に変換する。
また、周波数分析部104は、観測音情報の音圧レベルの調整を行う音圧レベル調整機能を有しており、例えば、観測音情報と環境音情報との音圧の最大値を一致させるべく観測音情報の音圧のスケーリングを調整する。
環境音記憶部106は、例えば山の中とか、川沿いとか、住宅地とか、複数場所の周囲の環境音を周波数分析した結果を示す環境音情報(第2音情報)を予め記憶している。
選択部107は、環境切換つまみ130から回動位置に応じて出力される選択信号の、例えば電圧レベルを検出し、その電圧レベルに応じて環境音記憶部106から読み出すべき環境音情報を選択する。
羽音記憶部112は、特定の虫の羽音を周波数分析した結果を示す羽音情報(第1音情報)を予め記憶している。なお、虫の羽音は羽の羽ばたきに応じて変化する。例えば蝶の羽音は8〜10Hz、トンボの羽音は20〜30Hz、蚊の羽音は350〜600Hzである。また、ミツバチの羽音は例えば190Hz付近であり、スズメバチの羽音は例えば250Hz付近である。このように虫の羽音の周波数は虫の種類によって異なる。本実施形態では、羽音記憶部112はスズメバチの羽音の羽音情報を記憶していることとする。
第1判別部108は、周波数分析部104から出力される観測音情報と、選択部107によって環境音記憶部106から読み出された環境音情報とを周波数帯域毎に比較する。そして、第1判別部108は、比較の結果、観測音情報と環境音情報が、略一致でないと判別した場合、観測音情報と環境音情報を信号処理部110に出力する。
信号処理部110は、観測音情報の音圧の値と、環境音情報の音圧の値との差分を周波数帯域毎に算出し、その差分を示す差分情報を出力する。
第2判別部114は、羽音記憶部112から読み出される羽音情報と、信号処理部110から出力される差分情報とを周波数帯域毎に比較し、これらが略一致しているか否かを判別する。そして、第2判別部114は、羽音情報と差分情報とが略一致していると判別すると、警報発生部116に虫を検出したことを示す検出信号を出力する。
警報発生部116は、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124を制御するものであり、第2判別部114からの検出信号に基づいて発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124によって警報を発生させる。
発光素子118は、警報を、例えば閃光発光で知らせるものである。発光素子118の発光により、例えば周囲が暗い場所(例えば、夜や森の中など)で効果的に警報を知らせることができる。
振動素子120は、例えばバイブレーション機能を有し、警報を振動で知らせるものである。振動によって、例えば虫警報装置100を見なくても、触覚で警報を知らせることができる。
スピーカ122は、警報を、例えば警報音や音声などの音で知らせるものである。スピーカ122から発せられる音によって、例えば虫警報装置100を見なくても、聴覚で警報を知らせることができる。
ディスプレイ124は、警報を画像で知らせるものである。ディスプレイ124に表示される視覚情報によって、警報をより容易且つ確実に知らせることができる。
===虫警報装置の動作===
以下、図1〜図3を参照しつつ、本発明に係る虫警報装置100の動作について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る虫警報装置100の動作を説明するための1/3オクターブ幅毎の周波数帯域と音圧との関係を示す模式図である。なお、隣接する3つの周波数帯域(Hz)で1オクターブとなっている。
音響センサ102から取り込まれた周囲の観測音は周波数分析部104で1/3オクターブ幅毎の音圧を示す観測音情報に変換される。図3(a)は、この観測音情報の一例である。
なお、環境音記憶部106には、周囲の環境音を周波数分析した環境音情報が予め複数記憶されていることとする。そして、選択部107は、環境切換つまみ130の回動位置に応じた選択信号を入力することで、選択部107で複数の音情報のうち何れかを読み出す。図3(b)は、読み出された環境音情報の一例である。
羽音記憶部112には、監視対象となる特定の虫(例えばスズメバチ)の羽音を周波数分析した結果の羽音情報が予め記憶されていることとする。図3(c)は、例えばスズメバチの羽音情報の一例である。
まず、第1判別部108において、図3(a)に示す観測音情報と図3(b)に示す環境音情報との音圧が周波数帯域ごとに比較される。第1判別部108は、観測音情報と環境音情報とが略一致すると判別した場合には、次に周波数分析部104から出力される観測音情報と、図3(b)の環境音情報との比較を続けて行う。
一方、観測音情報と環境音情報とが略一致しないと判別した場合、第1判別部108は、観測音情報と環境音情報とを信号処理部110に出力する。信号処理部110は、図3(a)に示す音圧と図3(b)に示す音圧との差分を1/3オクターブ幅の周波数帯域毎に算出し、この差分を示す差分情報を出力する。図3(d)は、図3(a)と図3(b)の差分を示す差分情報である。
そして、第2判別部114において、羽音記憶部112から読み出された図3(c)に示すスズメバチの羽音の羽音情報と、信号処理部110で求められた図3(d)の差分情報との比較が行われる。第2判別部114は、図3(c)及び図3(d)に示すように、比較の結果が略一致する場合、虫を検出したことを示す検出信号を警報発生部116に出力する。
警報発生部116は、信号処理部110からの検出信号に基づいて、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124から、それぞれ、光、振動、音、画像によって警報を発生させる。
なお、本実施の形態では、スズメバチの羽音情報を羽音記憶部112に記憶しておき、第2判別部で信号処理部110の差分情報と比較することとしたが、予め、羽音記憶部112に複数の虫の羽音情報を記憶しておくようにしてもよい。そして、第2判別部114は、順次読み出された複数の虫の羽音情報と、信号処理部110の差分情報とを比較して、略一致するものがあれば警報発生部116にその虫を検出したことを示す検出信号を出力するようにしてもよい。こうすることにより、ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチ、ハエ、蚊などいろんな種類の虫の羽音を検出して、その虫の存在を知らせることができる。
さらにその場合、警報発生部116に、例えば虫の種類、数段階の危険度(非常に危険、危険、注意など)、警報方法を対応づけたテーブルを設けておき、警報発生部116は、第2判別部114で検出された虫に応じて発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124による警報の発生の方法を変更するようにしてもよい。例えば、検出された虫の危険度に応じてスピーカ122による警報音の音量を変更するようにしてもよい。また、検出された虫の種類や危険度を知らせる音声をスピーカ122から発生するようにしてもよい。さらに、検出された虫の危険度に応じて振動素子120、発光素子118の振動や発光の強度をそれぞれ変更するようにしてもよい。また、検出された虫の種類や危険度(例えば、スズメバチ危険、又はミツバチ注意)をディスプレイ124に画像で表示するようにしてもよい。このようにすることで、検出された虫の種類や危険度を容易に知らせることができ、検出された虫の危険度に応じて、より確実に注意を促すことができる。
また、羽音記憶部112の代わりに、複数の虫の羽音の羽音情報を各々記憶する複数の羽音記憶部を設け、第2判別部114が、複数の羽音記憶部から読み出された複数の羽音情報と、信号処理部110で算出された差分情報とを比較し、略一致するものがあるか否かを判別するようにしてもよい。こうすることにより、例えば一部の羽音記憶部に不具合が生じた場合でも、全ての羽音情報が消失することを防止できる。
また、本実施形態では虫警報装置100は単体であることとしたが、例えば、音響センサと虫警報装置とにそれぞれ、有線あるいは無線による通信が可能な通信機能を設けることによって、音響センサと虫警報装置を別体としてもよい。さらに、音響センサと周波数分析部とを一体として、周波数分析部で周囲の観測音を変換した観測音情報を虫警報装置に送信するようにしてもよい
こうすると、例えば、虫を検出したい部屋に音響センサを設けておくことによって、音響センサを設置した部屋に危険な虫(例えばスズメバチ)が存在するか否かを、例えば前記部屋の隣の部屋から安全に知ることが出来る。
以上説明したように、本発明の虫検出装置100は、周波数分析を用いて、観測音を周波数を音圧との関係を示す観測音情報に変換しているので、環境音情報との比較や差分の算出、及び羽音情報との比較を容易に行うことができる。このことにより、羽を有する虫の存在を検出することができ、その結果に基づいて警報を発生することができる。
===その他の実施形態===
図4は本発明の他の実施形態に係る虫警報装置を用いたシステムを説明するための図である。
図4に示す虫警報装置を用いたシステムは、虫警報装置200、無線センサ端末(無線通信部)300A、300B、300C、300Dを有して構成されている。
なお、虫警報装置200と無線センサ端末(以下センサ端末とする)300A、300B、300C、300Dとの通信には、例えばアドホックネットワークを適用することができる。なお、アドホックネットワークとは、多数の端末をアクセスポイントの介在なしに相互に接続する形態であり、無線が直接届かない端末間同士においても他の端末を経由することによって伝送を可能とする技術のことである。アドホックネットワークでは、近隣の端末と通信できればよく、近隣の端末に送信することで連鎖的に送信先へとデータが中継されて送信される。本実施形態では、端末としてセンサ端末300A、300B、300C、300Dを設けることとするが、センサ端末の数は、虫の監視を実行する場所の範囲に応じて、適宜変更してもよく、センサ端末の数を多くするほど、より広い範囲で虫の検出を行うことができる。
虫警報装置200は、センサ端末300A、300B、300C、300Dとのアドホックネットワークによる通信(以下アドホック通信とする)に基づいて、虫の存在を検出して警報を発生する。
センサ端末300A、300B、300C、300Dは、それぞれ、後述する音響センサ304を有しており、当該音響センサ304で観測された周囲の観測音を、アドホック通信によって中継して虫警報装置200へと送信する。なお、本実施形態では、センサ端末300A、300B、300C、300Dは、例えば建物に配設されていることとする。図4における破線の円は、センサ端末300A、300B、300C、300Dがそれぞれ通信可能な範囲を示している。図4に示すようにセンサ端末300A、300B、300C、300Dは、それぞれ近接するセンサ端末300A、300B、300C、300D及び虫警報装置200と通信が可能な位置に配設されている。
また、虫警報装置200、センサ端末300A、300B、300C、300Dには、予めそれぞれの位置情報を示す所定の識別番号(以下IDとする)が割り当てられている。例えばセンサ端末300Aで観測された周囲の観測音は、送信先の虫警報装置200のID、及び送信元のセンサ端末300AのIDが付加されて、センサ端末300Aの近隣のセンサ端末300Bに送信される。そして、虫警報装置200のIDに基づきセンサ端末300B→センサ端末300C→センサ端末300Dと順に中継され、センサ端末300Dから虫警報装置200へと送信される。
図5は本発明の他の実施形態に係る虫警報装置200の構成の一例を示すブロック図である。なお図5において図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図5に示す虫警報装置200は、アンテナ201、アドホック送受信部202、制御部204、環境音記憶部106、選択部207、警報発生部206を有している。
アンテナ201は、例えば図4の場合、近隣のセンサ端末300Dと無線通信による電波の授受を行うものである。
アドホック送受信部202は、アンテナ201を通して、センサ端末300A、300B、300C、300Dとアドホック通信による信号の送受信を行う。
制御部204は、アドホック送受信部202が受信した信号から送信元のIDを検出し、その検出結果に基づき、選択部207および警報発生部206を制御する。また、制御部204はアドホック送受信部202が受信した信号を周波数分析部104に出力する。
環境音記憶部106は、センサ端末300A、300B、300C、300Dが配設された各場所における、周囲の環境音を示す環境音情報を予め記憶している。
選択部207は、環境音記憶部106に記憶された、複数の周囲の環境音を示す環境音情報のうち、制御部204の指示に基づいて何れかを選択して読み出しを行う。
警報発生部206は、第2判別部114から出力される検出信号に応じて、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124から、それぞれ、光、振動、音、画像によって警報を発生させる。なお、警報発生部206は、制御部204の出力に基づいて、信号の送信元がセンサ端末300A、300B、300C、300Dの何れであるかを、ディスプレイ124に画像で表示し、また、スピーカ122から音声で知らせる。このことにより、センサ端末300A、300B、300C、300Dのどの場所で虫が検出されたかを認識することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る虫警報装置200とアドホック通信を行うセンサ端末300Aの構成の一例を示すブロック図である。なお、センサ端末300B、300C、300Dは、センサ端末300Aと同じ構成とすることができる。
センサ端末300Aは、アンテナ301、アドホック送受信部302(送信部)、音響センサ304(受信部)を有している。
アンテナ301は、通信が可能な近隣のセンサ端末(図4の場合センサ端末300B)と無線通信による電波の授受を行うものである。
音響センサ304は、周囲の音を観測(受信)し、その周囲の観測音を電気信号に変換するものである。
アドホック送受信部302は、他のセンサ端末(例えばセンサ端末300B)と信号の送受信を行う機能を有している。また、アドホック送受信部302は、音響センサ304によって観測した後の周囲の観測音を無線での通信に適した信号に変換する。そして、その信号に当該センサ端末300AのID、及び送信先のIDを付加して、アンテナ301を介して、近隣のセンサ端末(図4の場合センサ端末300B)に送信する。
次に、虫警報装置200及びセンサ端末300A、300B、300C、300Dを用いたシステムによる動作について説明する。なお、センサ端末300A付近に虫(例えばスズメバチ)が存在することとする。
センサ端末300Aの音響センサ304でスズメバチの羽音を含んだ周囲の観測音が観測される。この観測音はアドホック送受信部302で無線での通信に適した信号に変換されるとともに、送信先の虫警報装置200のIDと送信元のセンサ端末300AのIDとが付加され、センサ端末300Aのアンテナ301から送信される。センサ端末300Aから送信された信号は、送信先の虫警報装置200のIDに基づいて、近接したセンサ端末300Bに送信される。続いて、送信先の虫警報装置200のIDに基づいて、センサ端末300Bからセンサ端末300C、300Dと順に中継され、そして、センサ端末300Dから虫警報装置200に送信される。この信号は、虫警報装置200のアンテナ201を通してアドホック送受信部202に入力される。
虫警報装置200の制御部204は、受信した信号の送信元のIDがセンサ端末300Aであることを検出するとともに、この信号を周波数分析部104に出力する。さらに、制御部204は、環境音記憶部106に記憶された環境音情報のうち、センサ端末300Aに対する環境音情報を読み出すべく選択部207を制御する。
そして、図1の場合と同様に、環境音記憶部106から選択部207によって読み出された環境音情報と周波数分析部104で分析された観測音情報とが第1判別部108で比較される。これらが略一致でないと第1判別部108で判別された場合、信号処理部110でその差分を示す差分情報が算出される。
この差分情報は、第2判別部114において羽音記憶部から読み出された羽音情報と比較される。第2判別部114は、差分情報と羽音情報とが略一致すると判別すると、虫を検出したことを示す検出信号を警報発生部206に出力する。
警報発生部206は、第2判別部114の出力に基づいて、発光素子118、振動素子120、スピーカ122、ディスプレイ124から、それぞれ光、振動、音、画像による警報を発生させる。また、警報発生部206は、制御部204の出力に基づいて信号の送信元がセンサ端末300A、300B、300C、300Dの何れであるかを、ディスプレイ124に画像で表示し、また、スピーカ122から音声で知らせる。
なお、この場合も、羽音記憶部112に複数の虫の羽音情報を記憶しておき、第2判別部114が、複数の羽音情報と、信号処理部110から出力される差分情報とを比較して、略一致するものがあれば、その虫を検出したことを示す検出信号を警報発生部206に出力するようにしてもよい。こうすることにより、ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチ、ハエ、蚊などいろんな種類の虫の羽音を検出して、その虫の存在を知らせることができる。
このように虫警報装置200はセンサ端末300A、300B、300C、300Dとのアドホック通信を行うことにより、当該虫警報装置200から離れた場所(例えばセンサ端末300Aの設置場所)の虫の存在を検出して知らせることができる。このことにより、例えば、センサ端末300Aを自宅設け、虫警報装置200を自宅から離れた場所(例えば勤務先)に設けておくと、自宅に虫(例えばスズメバチ)が存在することを、勤務先で知ることができ、自宅に近づくことなく、例えば業者に駆除の依頼をすることができる。
以上説明したように、本発明の虫警報装置は、羽を有する虫の存在を検出して警報を発生することができる。
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施形態に係る虫警報装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る虫警報装置の一例を示す外観図である。 本発明の実施形態に係る虫警報装置の動作を説明するための周波数帯域と音圧との関係を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る虫警報装置を用いたシステムを説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る虫警報装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る虫警報装置と通信を行うセンサ端末の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
100、200 虫警報装置
102、304 音響センサ
104 周波数分析部
106 環境音記憶部
107、207 選択部
108 第1判別部
110 信号処理部
112 羽音記憶部
114 第2判別部
116、206 警報発生部
118 発光素子
120 振動素子
122 スピーカ
124 ディスプレイ
130 環境切換つまみ
201、301 アンテナ
202、302 アドホック送受信部
204 制御部
300A、300B、300C、300D センサ端末

Claims (11)

  1. 複数種類の虫の羽音をそれぞれ示す複数の第1音情報を予め記憶する第1記憶部と、
    周囲の環境音を示す第2音情報を予め記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部から読み出される前記第2音情報と、前記周囲の観測音を示す第3音情報と、の差分を示す差分情報を出力する差分出力部と、
    前記第1記憶部から読み出される前記複数の第1音情報と、前記差分情報と、を比較する比較部と、
    前記比較部での比較の結果、前記複数の第1音情報の何れかと前記差分情報とが略一致する場合、前記複数の第1音情報の何れかに対応する虫が前記周囲に存在することを示す警報を発生する警報部と、
    を備えたことを特徴とする虫警報装置。
  2. 前記第1音情報、前記第2音情報、前記第3音情報は、周波数と音圧の関係を示す情報である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の虫警報装置。
  3. 前記周囲の観測音を入力し、前記周囲の観測音を周波数と音圧の関係を示す前記第3音情報に変換する変換部、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の虫警報装置。
  4. 前記第1記憶部は、複数種類の虫の羽音を示す複数の前記第1音情報に対応して複数設けられ、
    前記比較部は、前記複数の第1記憶部から読み出される前記複数の第1音情報と前記差分情報とを比較し、
    前記警報部は、前記比較部での比較の結果、前記複数の第1音情報の何れかと前記差分情報とが略一致する場合、前記複数の第1音情報の何れかに対応する虫が前記周囲に存在することを示す警報を発生する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の虫警報装置。
  5. 前記第2記憶部は、複数場所の周囲の環境音を示す複数の音情報からなる前記第2音情報を予め記憶し、
    前記第2記憶部から読み出すべき前記音情報を選択する選択部、を備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の虫警報装置。
  6. 前記周囲の観測音を受信する受信部と、前記受信部で受信した後の前記周囲の観測音を前記変換部へ送信する送信部と、を有する無線通信部、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の虫警報装置。
  7. 前記警報部は、
    前記警報を画像で知らせるためのディスプレイを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の虫警報装置。
  8. 前記警報部は、
    前記警報を光で知らせるための発光素子を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の虫警報装置。
  9. 前記警報部は、
    前記警報を振動で知らせるための振動素子を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の虫警報装置。
  10. 前記警報部は、
    前記警報を音で知らせるためのスピーカを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の虫警報装置。
  11. 前記虫は蜂である、
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の虫警報装置。
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