JP5146469B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯機の蓋の開閉動作を使いやすくした洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機の蓋構造は、蓋の開閉時に大きな衝突音が発生することを防止する為に、ダンパー機構を設けている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の蓋構造を、図11は同洗濯機の主要部分の破断側面を、図12は同洗濯機の蓋体部分の一部破断側面図を示すものである。
図10に示すように、洗濯機本体の外箱1内部に弾性支持機構3により水槽2を垂下防振支持しつつ収容し、水槽2内部の底部に衣類撹拌用の撹拌翼5を回転自在に配した洗濯兼脱水槽4を脱水回転可能に配設している。撹拌翼5および洗濯兼脱水槽4は、水槽2の外底部に固着したモータ7により回転駆動される。
また、外箱1の最上部にはトップカバー15を装着し、トップカバー15の中央部に、洗濯兼脱水槽4内に臨む洗濯物出入口16を有し、この洗濯物出入口16上方に開閉自在に平面状の蓋体17を軸支する。なお蓋体17は、使用者が開閉操作する前蓋19と回動可能に連結した後方の後蓋18とからなっており、開放した状態を蓋体17aで示し、前蓋19aは、後蓋18aに平行状態に折れ曲がる。また蓋体17aに示すように、開放時には略垂直状態に回動する。
使用者は、蓋体17を前方K点から前蓋19を持ち上げ、後方に開放し、衣類を上方から洗濯物出入口16を介して洗濯兼脱水槽4への出し入れを行い、撹拌翼5および洗濯兼脱水槽4は、水槽2の外底部に固着したモータ7により略水平回転駆動され、洗濯あるいは脱水作用がなされる、という構造のいわゆる縦型の洗濯機である。
図11の主要部分の破断側面図において、後蓋18の後端部には、左右の両側面に横向きの軸穴20を形成し、一方トップカバー15には軸穴20に摺動自在に軸21を横向きに突出させて有する軸支持部22を突設し、軸21に後蓋18の軸穴20を遊嵌して蓋体17を回動自在に軸支する。後蓋18の軸穴20後下方には扇形のギア部29を有するレバー体24を一体形成し、レバー体24の下端に形成した扇形のギア部29は、トップカバー15の後部内を前後に移動可能に構成したラック25の平歯車31に噛合っている。ラック25は、ピストンロッド26を連結してトップカバー15後部下方に固定配置した水平軸方向に抵抗力を有するダンパー本体27に連動する。
また、レバー体24には、蓋体17を開放、または閉じる方向に付勢力を与えるために、ねじりコイル部の腕を外方に延設したトグルばね30を係着し、図12の蓋体が水平状態では、蓋体17を閉じるようにレバー体24を軸穴20を中心に反時計(矢印F)方向に付勢している。
ダンパー本体27は、例えば流体ダンパー(オイルダンパー)でピストンロッド26が外函28内を矢印G方向で示す後方に移動するとき、外函28内に封入したオイルが、ピストンに形成した狭い通路を通じて押し流されることで、ピストンロッド26の移動に抵抗を与えるものであり、反対方向の矢印C方向で示すピストンの前方向への移動については、上記外函28内のオイルが、別の流路を無理なく通過することにより抵抗を与えないように構成している。即ちダンパー本体27は、ピストンロッド26の後方(矢印G方向)への移動にのみ抵抗を与える片利き構造となっている。
よって、蓋体17を矢印A方向に開放する時は、レバー体24を軸21を中心にB方向への回転となり、扇形のギア部29に噛合うラック25はC方向に移動するが、ダンパー本体27の抵抗は無い。一方蓋体17を開放状態から閉じる場合(E方向)には、扇形のギア部29に噛合うラック25は後方(G方向)に移動し、ダンパー本体27の抵抗をうけ蓋体17の回動を減衰する。
即ち、蓋体17を開放する場合には、抵抗無く開ける事が出来るようにし、蓋体17を閉じる場合にはトグルばね30の付勢する閉じる方向の付勢力を緩和して蓋体17が閉じる際の激しい衝突音を生じないようになっている。
更に、図12に示すように、折れ曲がる構成の蓋体17の前蓋19と後蓋18とは、連結部にダンパー機構32等を構成して、蓋体17をトップカバー15に対し、開き状態あるいは閉じ状態にする際の折れ曲がり時に急激な回動動作が生じないようになっている。
特開2000―167290号公報
しかしながら、前記従来の構成では、蓋体17を開放から閉じる際には、急激な衝撃音等が解消されるが、閉じ状態から開放する際には、後蓋18が開いてトップカバー15に対し略垂直近くで停止する際には、ダンパー本体27の抵抗が無い為、後蓋18とトップカバー15のストッパ部とは激しい衝突音を生じる。
また、従来の構成では、蓋体17が閉じられた状態から開こうとした場合に、バネ類の抵抗に加えギア部29とラック25の噛合いによる回動力への抵抗も同時に生じるため、使用者にとり、重たい蓋体の開き作業となってしまう。
また、従来例では、蓋体17を前蓋19と後蓋18とに分割した構成を示したが、一般的には分割しない1枚構造の蓋が多用されることが多く、この場合には、ダンパー本体27の効果で蓋体17を閉状態から持ち上げた際、蓋体全体の慣性力が加わり、トグルばね30の開放付勢力で強く開いてしまい、より強い衝撃音や使い勝手上の不快感を生じる事になる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓋体の開閉を操作しやすくしつつ、蓋体の開閉のいずれの操作時も衝撃音が発生しにくい洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機本体上部に載置したトップカバーと、前記トップカバーに開閉自在に配した蓋体と、前記蓋体の開閉回動動作中の所定の角度で開方向または閉方向への付勢力を切り替えるトグルばねと、前記蓋体の開方向に連動して回動する開時連結レバーと、前記蓋体の閉方向に連動して回動する閉時連結レバーとを備え、前記開時連結レバーには前記蓋体が開いた時の回転時の衝撃を緩和する開時衝撃緩和ダンパーを設けるとともに、前記閉時連結レバーには前記蓋体が閉じる時の回転時の衝撃を緩和する閉時衝撃緩和ダンパーを設けたものである。
これによって、蓋体の開閉両方の動作において衝撃音の発生を抑えると共に、蓋体の開閉作業の当初には衝撃緩和ダンパーの減衰力が働かないので、作業者は、トグルばね及び蓋ばねによる負荷に抗する力だけで開閉が進めることが出来、使用勝手の良い開閉作業が行うことが出来る。
本発明の洗濯機の蓋構造は、開閉時に衝突音が発生しにくくかつ、円滑に開閉操作できる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の外観図 同洗濯機の蓋体の開閉動作を示す一部破断側面図 同洗濯機の蓋体部分の構造を示す要部断面図 同洗濯機の蓋体の蓋ばね部分の構成を示す断面図 同洗濯機の蓋体部分の取付けを示す分解矢視図 同洗濯機の蓋体の分解図 (a)同洗濯機の蓋体の衝撃緩和ダンパー構造の断面図(b)同洗濯機の蓋体の衝撃緩和ダンパー構造の他の断面図 同洗濯機の蓋体の閉時の要部断面図 同洗濯機の蓋体の開時の要部断面図 従来の洗濯機の断面図 同洗濯機の主要部分の破断側面図 同洗濯機の蓋体部分の一部破断側面図
第1の発明は、洗濯機本体上部に載置したトップカバーと、前記トップカバーに開閉自在に配した蓋体と、前記蓋体の開閉回動動作中の所定の角度で開方向または閉方向への付勢力を切り替えるトグルばねと、前記蓋体の開方向に連動して回動する開時連結レバーと、前記蓋体の閉方向に連動して回動する閉時連結レバーとを備え、前記開時連結レバーには前記蓋体が開いた時の回転時の衝撃を緩和する開時衝撃緩和ダンパーを設けるとともに、前記閉時連結レバーには前記蓋体が閉じる時の回転時の衝撃を緩和する閉時衝撃緩和ダンパーを設けたことにより、開閉の両方向に衝撃音の発生を抑えると共に、蓋体の開閉作業の当初には衝撃緩和ダンパーの減衰力が働かないので、作業者はトグルばねによる負荷に抗する力だけで蓋体の開閉を進めることが出来、使用勝手の良い開閉作業が行うことが出来る。
第2の発明は、第1の発明において、開時連結レバーは、蓋体が全開状態となる前に開時衝撃緩和ダンパーの減衰を作用させるように設けられ、閉時連結レバーは、前記蓋体が全閉状態となる前に閉時衝撃緩和ダンパーの減衰を作用させるように設けられたことにより、蓋体を閉状態から手作業により開く際、最初は衝撃緩和ダンパーの減衰力による抵抗が無いので、トグルばねの閉じる付勢力に抗する力で持ち上げるだけで作業が進み、トグルばねが蓋体を開方向に付勢する荷重に切り替わる時点で作業者は手を離せば、蓋体はトグルばねにより自動的に開動作を進め、かつ衝撃緩和ダンパーの減衰作用が働き開放時の衝撃が緩和される。また、蓋体を開いた状態から閉じる場合は、最初は衝撃緩和ダンパーの減衰力による抵抗が無いので、トグルばねの開く付勢力に抗する力で蓋体を押さえ込むだけで作業が進み、トグルばねが蓋体を閉方向に付勢する荷重に切り替わる時点で作業者は手を離せば、蓋体はトグルばねにより自動的に閉動作を進め、かつ衝撃緩和ダンパーの減衰作用が働き、蓋体がトップカバーに向かって閉じる時の衝撃が緩和されるので、使用者の使い勝手の良い蓋開閉構造を有する洗濯機が提供できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、開時衝撃緩和ダンパーの動作方向は、開時連結レバーの回転半径の接線方向となるように構成したことにより、衝撃緩和ダンパーの円滑な動作を実現でき、蓋体の開閉作業のさらなる円滑化が図れる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、閉時衝撃緩和ダンパーの動作方向は、閉時連結レバーの回転半径の接線方向となるように構成したことにより、衝撃緩和ダンパーの円滑な動作を実現でき、蓋体の開閉作業のさらなる円滑化が図れる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における洗濯機の外観図であり、図2は同洗濯機の蓋体の開閉動作を示す一部破断側面図、図3は同洗濯機の蓋体部分の構造を示す要部断面図、図4は同洗濯機の蓋体の蓋ばね部分の構成を示す断面図である。
図1の外観図に示すように、洗濯機本体51の上部にトップカバー52を載置し、トップカバー52上面略中央部に開閉自在に蓋体53を配し、トップカバー52の前方には洗濯機の運転制御を行う制御板55を配置する。
蓋体53は、デザイン的美観の優れた平面形状を略円形に形成すると共に、中央部に内部を目視できるように略円形の透明窓54を有する構成とし、使用者が蓋体53を開く場合には、トップカバー52の前方に形成した凹部56から上方へ持ち上げる事で可能となる。
図2の蓋体の開閉動作に示す図のように、蓋体53は軸穴57を回動中心に、閉じの状態L0の位置から全開の略垂直に近い角度のLHの位置にまで開放する構造で、後述するトグルばね66により、蓋体53を開放または閉じる方向への付加力を切り替える構成を有している。
使用者の蓋体53の開き作業は、蓋体53を閉状態L0から若干の高さL1の位置まで持ち上げ、更に中間点のL2を過ぎれば後述するトグルばね66が付加方向を切り替えはじめ、L3の位置まで回動させれば、トグルばね66による付加力で手を離しても開き位置のLHまで自動的に持ち上がる。
LHの開放状態から閉じる場合は、L3の位置を過ぎてL2の位置まで閉じれば、トグルばね66が付加方向を切り替えはじめ、L1の位置まで閉じれば、蓋の自重と後述するトグルばね66の付加力で自然にL0の位置に閉じる。
なお、蓋体53を上記のように開放する時、L0の閉状態からL3の位置までは蓋体53の自重と閉状態に付勢するトグルばね力とに抗する力で持ち上げるが、L3を過ぎてから、後述するダンパー構造により回動動作を緩和させて急激な衝撃を蓋体53停止位置に与えないで、開き位置LHに至る。
逆に閉じる場合には、開き位置LHの位置から、L3を過ぎて、中間点L2の位置までは、蓋体53を閉じ状態に付勢しているトグルばね力に抗した力で手作業により回動させ、さらにL1の位置まで閉じると、前述のように、蓋の自重と後述するバネ構造で自然に閉じると共に、ダンパー構造により、閉じる回動動作を緩和させて、蓋体53がトップカバー52に急激な衝撃を与えないでL0の位置に閉じる。
図3に示すように、蓋体53は、平面形状が略円形で断面が凸球面状の蓋本体58を、蓋本体58の外周部を下方から支持する平面形状略ドーナツ形状の蓋下枠体59、および蓋本体58の外周部を上面から被覆する平面形状が略馬蹄形状の蓋上枠体60を重ね合わせて構成し、特に蓋本体58は、例えば透明樹脂部材等で形成して、使用者が内部の洗濯衣類の状態等を視認出来るようになっている。
蓋本体58の後方には段差部61を形成し、上方より非透明材で形成した平板上の蓋カバー62を取付けて、馬蹄形状の蓋上枠体60の連結構成部材とする共に、後述する内部構造が透明樹脂部材の蓋本体58から見えないようにデザイン的に配慮した構成としている。
蓋下枠体59の後方には、蝶番部63を突出するように一体形成し、蓋体53の開閉の回動動作中心である軸穴57や、トグルばね66の可動側腕67を係止する可動端65を構成する。
トグルばね66は、ねじりコイルバネの両端を外方に延設した可動側腕67と、固定側腕64を構成し、固定側腕64はその固定端99をトップカバー52に軸支保持され、可動側腕67は、蓋体53の蝶番部63の先端位置にて可動端65に回動自在に係止する。
トグルばね66は、固定端99と蓋体53の回転中心である軸穴57の中心を結ぶ仮想線Wに対し、可動端65の位置が図3で右側にあれば、図3の矢印Sで示す方向に可動端65を付勢し、可動端65の位置が仮想線Wに対し左側にあれば図3の矢印Pで示す方向に可動端65を付勢する。
なお、仮想線Wの延長上に蓋体53が位置した場合は、図2でも示したL2の位置であり、トグルばね66のバネ力付加の方向が切り替わる箇所である。
よって可動側腕67は、蓋体53が閉状態(図3でLOの位置でしめす)では、蓋体53を軸穴57を中心に反時計回りに閉じ状態に付勢し、蓋体53が開状態(図3の点線で示す略垂直に開放されたLHの位置でしめす)では、蝶番部63は下方(図3の点線で示すHの位置)に回動し、蓋体53の軸穴57を中心に時計回りに開状態側に付勢する。
図4(a)(b)の蓋ばね部分の構成を示す図において、蓋本体58の後方に蓋下枠体59を取付けた際に形成した空間部100内部に、蓋ばね69、蓋ばね69を支持するばね軸80、蓋ばね69の一端がばね圧力を加圧する金属鋼板等で構成され蓋下枠体59に固着した蓋補強板79を内設する。
蓋ばね69の他端101は、下方に指向し、トップカバー52に取付けたトップカバー補強板76に上方から挿入係着する。
蓋体53が閉じた図4(a)においては、蓋ばね69は、略90度に屈曲して蓋補強板79を介して蓋体53を開放しようとする反発力を、ばね軸80の回転中心(蓋体53の回転中心の蓋蝶番軸77も同一)周りに時計方向に付加している。このとき、トグルばね66は蝶番部63を介して蓋体53を反時計方向に閉じるように付勢しており、蓋ばね69の蓋を開放しようとする反発力は、トグルばね66による蓋を閉じようとする付勢力と蓋体53自体の重量による加重との和よりも小さく設定しているので、蓋体53は、閉状態を保持している。
蓋体53を略垂直まで持ち上げて図4(b)のように開放した状態では、トグルばね66にて蓋体53を略垂直に開放する付勢力が働き、この付勢力でのみ蓋体53の開放が保持され、蓋ばね69は略垂直の自由形状に伸びた状態で、蓋補強板79を介して蓋体53を開放しようとする反発力は無い構成としている。
近年の蓋体53は、図3でも説明したように、透明樹脂部材の蓋本体58と蓋下枠体59や蓋上枠体60の結合等により比較的堅牢かつ重量のある構成になっており、蓋体53を開こうと作業する際の負荷を少なくする為に、蓋体53が閉じた状態で蓋ばね69のバネ力が最も強くなるように構成している。上記のように、比較的強いばね力を支持するために、蓋補強板79は横長形状の金属鋼板等で構成され、蓋ばね69の一端がばね圧力を直接蓋下枠体59に与えないように構成し、かつ蓋下枠体59の後方部を補強し、蓋開閉動作に耐えうる構成としている。
また、上記のように、蓋ばね69の働きは、図4(a)の蓋体53の閉状態から開放作業をする際の使用者の作業力を少なくする為のもので、図4(b)の蓋体53が開き状態では、付勢力が無い自由状態ある。よって、蓋ばね69のトップカバー52への組立ては、バネの反発力の無い自由状態で図4(b)の蓋体53を垂直方向から挿入する事で特別な治具等を必要とせずに組立て可能となる。
図5は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の蓋体部分の取付けを示す分解矢視図であり、図6は、同洗濯機の蓋体の分解図、図7は、(a)同洗濯機の蓋体の衝撃緩和ダンパー構造の断面図(無動作時)と(b)同洗濯機の蓋体の衝撃緩和ダンパー構造の断面図(動作時)であり、図8は、同洗濯機の蓋体の閉時の要部断面図、図9は、同洗濯機の蓋体の開時の要部断面図である。
図5の分解矢視図において、蓋本体58を蓋下枠体59および蓋上枠体60で上下より狭持するように一体構成した蓋体53は、蝶番部63および蓋ばね69の他端101等の動作部分を下方に指向させつつ、トップカバー52上方より蓋設置部70に装着する。
トップカバー52の蓋設置部70後方には、蓋下枠体59の蝶番部63に係着するトグルばね66を内部に配し、かつ、蓋下枠体59の軸穴57に対応するトップカバー側軸支持穴71や、蓋ばね69を挿入保持する蓋ばね挿入孔75を有する鋼板等で構成したトップカバー補強板76等を構成している。
蓋ばね69は、図4(b)でも説明したように、蓋体53をトップカバー52に組立て前では、バネの反発力の無い自由状態で他端101は下方を指向し、この状態でトップカバー52に配したトップカバー補強板76に他端101を挿入係着する。
蓋体53を上方からトップカバー52に装着し、蓋蝶番軸77を水平方向から軸穴57及びトップカバー側軸支持穴71に挿入保持することで、蓋体53はトップカバー52に開閉自在に構成される。
また、トップカバー52の内方でトップカバー側軸支持穴71近傍には、蓋体53開閉時の衝撃緩和用部材として、閉時連結レバー87および閉時衝撃緩和ダンパー72a、開時連結レバー88および開時衝撃緩和ダンパー72bを内設する。
図6の蓋体の分解図において、平面形状が略円形の蓋本体58は、その周囲に馬蹄形状段差部78を、後方に段差部61を形成し、平面形状が略馬蹄形状の蓋上枠体60及び平板上の蓋カバー62を、それぞれ嵌め込みあるいは溶着、接着等で固定する。
また、略ドーナツ形状の蓋下枠体59は、蓋本体58の下方より複数個の取付けねじ82にて馬蹄形状段差部78の裏面に一体形成したボス83に締結固着により取付ける。
蓋本体58の後方の段差部61の下方の、蓋下枠体59を取付けた空間部100(図4で示す)には、蓋ばね69、蓋ばね69を支持するばね軸80、蓋ばね69の蓋補強板79等を内設する。
ばね軸80と、図5で示した蓋体53の回転中心の蓋蝶番軸77の軸芯とは、略同一の回転軸芯となるように構成している。
使用者にとり、これら蓋体53内部の蓋ばね69や蓋補強板79等の、実使用上視認することが不必要な内部構造が、透明樹脂部材の蓋本体58を介して見えないように、蓋カバー62を構成してデザイン的に配慮した構成とし、かつ、上述のように各部材を組込んだ蓋体53は、図5で示したように一体のユニット部材として準備構成して、上方よりトップカバー52に装着する構成としている。
蓋体53は、曲面を有する複雑なデザインや強度を高めた構成で、バネ構造を組込んでユニット一体化しているので、予め準備工程等で構成でき、トップカバー52への組立ても簡単に装着ができるので、生産工程に柔軟性が確保でき、生産性の高い蓋構造となっている。
図7の衝撃緩和ダンパー断面図において、閉時衝撃緩和ダンパー72aの構成を説明する。
閉時衝撃緩和ダンパー72aは、円筒形状のダンパー本体84と、前記ダンパー本体84内部を軸方向にスライド可能に配設したダンパー軸85と、ダンパー軸をスライド可能に軸支する軸受89と、ダンパー軸85の先端部に設けた接触部材86と、ダンパー軸85の他端部に固着した押圧部90と、押圧部90にて押圧されるコイルバネ88と、押圧部90を摺動動作可能で複数個の小孔94を有する略円筒状のシリンダー部材93と、ダンパー本体84の他端部でコイルバネ88を保持するキャップ部材91と、ダンパー本体84内方に封入した粘性油87とで構成される。
接触部材86への矢印Mの方向の圧縮方向の圧力に対し、ダンパー本体84内部に封入した粘性油87の小孔94通過の移動抵抗力および圧縮状態になったコイルバネ88により、矢印Mの方向の移動に対しその動きを緩衝する減衰作用が働きつつ、図7(b)のようにコイルバネ88が圧縮した状態となる。逆に、矢印Mの方向の負荷がなくなると、ダンパー軸85はコイルバネ88の反力により、図7(a)のようにコイルバネ88が伸びた状態へと復帰する。
なお、開時衝撃緩和ダンパー72bも、上記閉時衝撃緩和ダンパー72aと同一構成であるので説明を省略する。
図8および図9の要部断面図により、閉時衝撃緩和ダンパー72aおよび開時衝撃緩和ダンパー72bの動作を詳述する。
図8および図9において、蓋閉時の衝撃を緩和する閉時衝撃緩和ダンパー72aと蓋開時の衝撃を緩和する開時衝撃緩和ダンパー72bを各々トップカバー52に装着している。尚、衝撃緩和ダンパー72aと72bは同一のダンパーであり、減衰作用の方向により区分しており、ダンパーとしての動作については同じである。
蓋閉時の衝撃を緩和する閉時衝撃緩和ダンパー72aと蓋開時の衝撃を緩和する開時衝撃緩和ダンパー72bとは対となって作用する構成とし、各々のダンパー軸85の先端部に設けた接触部材86と回転軸芯Aを中心に回動当接する閉時連結レバー87と、回転軸芯Bを中心に回動当接する開時連結レバー88を、トップカバー52に回動自在に装着する。
図8において蓋閉時の動作について説明する。蓋体53が開状態から閉めると蝶番部63が回転軸芯Xを中心に回転し、図2のL1(即ち、蓋閉じ直前の位置でトグルばね66が蓋閉じ方向に付勢している状態)まで閉まった状態になると蝶番部63は閉時連結レバー87の蝶番側端部87aに当接し、閉時連結レバー87が回転軸芯Aを中心に図8で時計回りに回転し、ダンパー側端部87bが閉時衝撃緩和ダンパー72aの接触部材86に当たり、ダンパー軸85を圧縮することで、減衰作用を発揮し、蓋体53の閉まる際の衝撃を緩和する。
また、前記閉時衝撃緩和ダンパー72aは、作用軸V−Vが連結レバー87の回転半径R1の接線方向になるように設定している。これにより、ダンパー軸85の動作と閉時連結レバー87の連動は円滑な動作となる。
図9において、蓋開時の動作について説明する。蓋体53が閉状態から開くと蝶番部63が回転軸芯Xを中心に回転し、図2のL3(即ち蓋開き直前の位置でトグルばね66が蓋開き方向に付勢している状態)まで開いた状態になると蝶番部63は開時連結レバー88の蝶番側端部88aに当接し、開時連結レバー88は回転軸芯Bを中心に図9で反時計回りに回転し、ダンパー側端部88bが開時衝撃緩和ダンパー72bの接触部材86に当たり、ダンパー軸85を押し下げることで、減衰作用を発揮し、蓋体53の開く際の衝撃を緩和する。
また、開時衝撃緩和ダンパー72bは、作用軸W−Wが連結レバー88の回転半径R2の接線方向になるように設定している。これにより、ダンパー軸85の動作と開時連結レバー88の連動は円滑な動作となる。
以上のように構成された洗濯機の蓋構造について、以下その動作、作用、効果を説明する。
蓋体53の回動を減衰する直動式の閉時および開時衝撃緩和ダンパー72a、72bは、トップカバー52に装着され、蓋体53の蝶番部63の回動に連動する閉時および開時連結レバー87、88が回動をはじめるポイントを、蓋開時には、トグルばね66が蓋開方向に作用する図2のL3近傍からとし、蓋閉時には、トグルばね66が蓋閉方向に作用する図2のL1近傍からとするように構成することで、トグルばね66のバネ力が蓋体53を開放または閉じる方向に付勢力が切り替わった後に閉時および開時衝撃緩和ダンパー72a、72bの減衰力を作用させるので、使用者は、蓋体53の開閉動作の手に受ける負荷が変わった時点で手を離せば、開放、閉じる共に自動的に動作を進め、かつ閉時および開時衝撃緩和ダンパー72a、72bの減衰作用が働くものである。
また、本実施の形態では、閉時衝撃緩和ダンパー72aと開時衝撃緩和ダンパー72bを同一構成として説明したが、近年の洗濯機の大型化や、デザインの多様化で大型化した重量のある蓋体の開閉において、特に閉時に蓋体の重量が加重されるのでその衝撃力が大きくなっているが、本案によれば、特に閉時の衝撃緩和ダンパー72aの例えば粘性油の粘度を高めて減衰力を強くし、重量のある蓋体への対応をする事も可能となる。
また、閉時および開時衝撃緩和ダンパー72a、72bを閉時および開時連結レバー87、88の回転半径の接線方向に動作軸を合わせた設定とすることで、円滑な動作で蓋体53の開閉が可能となる。
以上のように、本実施の形態おいては、蓋開閉時の衝撃による不快音の発生を抑え、かつ、開閉作業当初は衝撃緩和ダンパーの減衰作用が作用していないため、軽い動作で操作でき、開閉操作途中から、手を離せば自動的に開閉が進むと同時に開閉時の衝撃が解消されるので、蓋体操作の開く、閉じる両方の作業の使い勝手が優れ円滑に開閉操作できる洗濯機の蓋構造を容易に提供できる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、蓋開閉時に衝突音が発生しにくくかつ、円滑に開閉操作できるので、洗濯機分野において有用である。
51 洗濯機本体
52 トップカバー
53 蓋体
66 トグルばね
69 蓋ばね
72a 衝撃緩和ダンパー(閉時衝撃緩和ダンパー)
72b 衝撃緩和ダンパー(開時衝撃緩和ダンパー)
87 連結レバー(閉時連結レバー)
88 連結レバー(開時連結レバー)

Claims (4)

  1. 洗濯機本体上部に載置したトップカバーと、前記トップカバーに開閉自在に配した蓋体と、前記蓋体の開閉回動動作中の所定の角度で開方向または閉方向への付勢力を切り替えるトグルばねと、前記蓋体の開方向に連動して回動する開時連結レバーと、前記蓋体の閉方向に連動して回動する閉時連結レバーとを備え、前記開時連結レバーには前記蓋体が開いた時の回転時の衝撃を緩和する開時衝撃緩和ダンパーを設けるとともに、前記閉時連結レバーには前記蓋体が閉じる時の回転時の衝撃を緩和する閉時衝撃緩和ダンパーを設けた洗濯機。
  2. 開時連結レバーは、蓋体が全開状態となる前に開時衝撃緩和ダンパーの減衰を作用させるように設けられ、閉時連結レバーは、前記蓋体が全閉状態となる前に閉時衝撃緩和ダンパーの減衰を作用させるように設けられた請求項1記載の洗濯機。
  3. 開時衝撃緩和ダンパーの動作方向は、開時連結レバーの回転半径の接線方向となるように構成した請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 閉時衝撃緩和ダンパーの動作方向は、閉時連結レバーの回転半径の接線方向となるように構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
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