JP5145860B2 - メモリ二重化システム及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、運用系及び待機系の情報処理装置におけるそれぞれのメモリを常に同期化させるメモリ二重化制御方式のプロセッサシステムに関し、特に、運用系と待機系との系間を接続するメモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合であっても、メモリの二重化を継続させることができるメモリ二重化システム及び情報処理装置に関する。
移動通信システムにおけるプロセッサシステムは、二重化の冗長化構成を取ることにより、運用系(ACT)の情報処理装置(以下、運用系と称す)に障害が発生した場合に、待機系(SBY)の情報処理装置(以下、待機系と称す)に切替えて運用を継続することで、システムの信頼性の向上を図っている。
例えば、従来の二重化メモリの同系同時書込方式は、現用系CPUから自系メモリ装置にデータ書込が行われる際に、自系バス接続装置により自系CPUバス上での書込アドレスが所定アドレス領域内のものであると判定される度に、自系バス接続装置による自律制御下に、自系バス接続装置から予備系バス接続装置へのメモリアクセス要求によって、予備系CPUバスの使用権が獲得され、かつバス接続装置間交絡バス上でのデータ/制御信号の転送方向が制御された状態で、該バス接続装置間交絡バスを介し書込データ、書込アドレスおよび書込制御信号が現用系CPUバスから予備系CPUバス上に転送されることによって、現用系メモリ装置と同時に予備系メモリ装置上の同一アドレスには、同一内容のデータ書込が行われるようにした(例えば、特許文献1参照)。
また、二重化で構成されたプロセッサシステムにおける一般的な制御方式としては、運用系内のメモリ内容を、運用系と待機系との系間を接続するメモリ交差バスを経由して、待機系内のメモリにコピーすることで、メモリの二重化を実現している。特に、メモリ交差バスを経由した転送データについては、誤り訂正符号(Error Correcting Code:以下、ECCと称す)のチェックを行なうことで、ハード的なデータ化けを検出し、システムの信頼性を向上させている。
例えば、従来の非運用系メモリ更新方式は、非運用系のFIFOおよびバッファを介して受信した受信した運用系からのデータにCPUで誤りが検出されたとき、非運用系は運用系に対して再送要求部から再送要求信号を送出する。FIFOおよびバッファを介してこの再送要求信号を受信した運用系は、FIFOに記憶しているデータから、再送要求のあったデータを非運用系に対して再送する。このデータを受信した非運用系は受信データに誤りがなければ非運用系のメモリを更新する(例えば、特許文献2参照)。
特公平8−27761号公報 特開平5−165733号公報
従来の非運用系メモリ更新方式においては、再送要求信号に対するデータが再送され、この再送されたデータに誤りがあった場合についての運用系及び非運用系の動作が記載されていない。このため、再び、再送要求信号に対するデータに誤りがあった場合に、非運用系パッケージのCPUは、再度、再送要求部を制御して運用系パッケージに対して再送要求信号を出力することになると考えられる。すなわち、データに誤りを生じさせている要因が、このデータを運用系と待機系との系間で転送している信号線にある場合には、データ転送にこの信号線を使用する限りは、系間を転送する度に必ずデータに誤りを生じ、運用系から非運用系に対する転送処理を終えることができないという問題点があった。
なお、この問題点を解決するための制御方式としては、非運用系から同じ誤りデータに対して連続して再送要求信号が送出された場合に、運用系のCPUに対してメモリ交差バスの障害を通知したうえで、運用系のCPUが、メモリ交差バスによる非運用系へのデータ転送を中止させることで、運用系と非運用系とを切り離し、二重化の運用を停止することが考えられる。
しかしながら、この制御方式は、メモリ交差バスのうち少なくとも1本の信号線に障害が発生した場合には、短時間で一重化の運用となるために、可用性が低く、システムとしてメモリの二重化による信頼性が得られない状態になるという問題点があった。特に、障害が運用系で生じていた場合には、システムを再開させたとしても、二重化が取れないという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、運用系と待機系との系間を接続するメモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合であっても、メモリの二重化を継続させることができるメモリ二重化システム及び情報処理装置を提供するものである。
この発明に係るメモリ二重化システムにおいては、CPU、システムコントローラー及びメインメモリをそれぞれ備えた複数の情報処理装置を並設させ、障害発生時の処理の引き継ぎに必要なデータを一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送する冗長化構成のメモリ二重化システムにおいて、前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーによって、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記一の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、前記障害信号線を検出して、前記障害信号線の情報を前記一の情報処理装置のプロトコル変換制御部に通知する障害信号通知部と、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送された新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び前記障害信号通知部から入力される障害信号線の情報に基づき、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部と、を備え、前記一の情報処理装置のシスエムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成により、前記他の情報処理装置にデータを転送し、前記一の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記一の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断するものである。
また、この発明に係るメモリ二重化システムにおいては、必要に応じて、前記一の情報処理装置から所定のアドレス・データ構成で送信された全データのうち、いずれかにデータ異常が発生した場合に、再度、前記アドレス・データ構成で全データを送信して前記データ異常を生じた信号線と同一の信号線でデータ異常が発生したとき、当該同一の信号線を異常信号線として特定するものである。
この発明に係るメモリ情報処理装置においては、前記情報処理装置のシステムコントローラーは、当該情報処理装置が運用系として機能する場合であって、前記他の情報処理装置がメモリ交差バスを介して転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出したときに、前記他の情報処理装置から通知される当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記運用系の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、前記運用系の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成にて前記他の情報処理装置にデータを転送し、前記運用系の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記運用系の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断するものである。
この発明に係るメモリ二重化システムにおいては、CPU、システムコントローラー及びメインメモリをそれぞれ備えた複数の情報処理装置を並設させ、障害発生時の処理の引き継ぎに必要なデータを一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送する冗長化構成のメモリ二重化システムにおいて、前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーによって、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記一の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、前記障害信号線を検出して、前記障害信号線の情報を前記一の情報処理装置のプロトコル変換制御部に通知する障害信号通知部と、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送された新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び前記障害信号通知部から入力される障害信号線の情報に基づき、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部と、を備え、前記一の情報処理装置のシスエムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成により、前記他の情報処理装置にデータを転送し、前記一の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記一の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断することにより、複数の情報処理装置間を接続するメモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合であっても、メモリの二重化を継続させることができ、システムとしての可用性を向上させることができる。また、新たなプロトコルを用いて複数の情報処理装置間のデータ転送を制御することができ、同一の障害信号線を要因とする重複する再送(リトライ)要求を抑制することができる。
また、この発明に係るメモリ二重化システムにおいては、必要に応じて、前記一の情報処理装置から所定のアドレス・データ構成で送信された全データのうち、いずれかにデータ異常が発生した場合に、再度、前記アドレス・データ構成で全データを送信して前記データ異常を生じた信号線と同一の信号線でデータ異常が発生したとき、当該同一の信号線を異常信号線として特定することにより、障害信号線を検出するためのデータ転送回数を2回に制限する。
さらに、この発明に係るメモリ二重化システムにおいては、必要に応じて、前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納され、当該格納された最新のプロトコルによるアドレス・データ構成にて前記他の情報処理装置に転送することにより、新たなプロトコルを用いて複数の情報処理装置間のデータ転送を制御することができ、同一の障害信号線を要因とする重複する再送(リトライ)要求を抑制することができる。
この発明に係るメモリ情報処理装置においては、前記情報処理装置のシステムコントローラーは、当該情報処理装置が運用系として機能する場合であって、前記他の情報処理装置がメモリ交差バスを介して転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出したときに、前記他の情報処理装置から通知される当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記運用系の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、前記運用系の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成にて前記他の情報処理装置にデータを転送し、前記運用系の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記運用系の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断することにより、複数の情報処理装置間を接続するメモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合であっても、メモリの二重化を継続させることができ、システムとしての可用性を向上させることができる。また、新たなプロトコルを用いて複数の情報処理装置間のデータ転送を制御することができ、同一の障害信号線を要因とする重複する再送(リトライ)要求を抑制することができる。また、複数の情報処理装置間を接続するメモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合であっても、メモリの二重化を継続させることができ、システムとしての可用性を向上させることができる。
(本発明の第1の実施形態)
図1は第1の実施形態におけるメモリ二重化システムのシステム構成を示すブロック図、図2はCPUバス及びメインメモリバスに対応するアドレス/データ構成を説明するための説明図、図3はメモリ交差バスに対応するアドレス・データ構成を説明するための説明図、図4は障害信号線を縮退した新たなプロトコルによるアドレス・データ構成の一例を説明するための説明図、図5は第1の実施形態におけるメモリ二重化システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャート図、図6は第1の実施形態におけるメモリ二重化システムの動作を説明するためのフローチャート図、図7は図6に示すフローチャート図の続きを示すフローチャート図である。
なお、運用系のシステム構成と待機系のシステム構成とは同一であるために、以下の説明においては、運用系及び待機系の構成要素に対して共通の符号を用いて説明し、図1に示すように、運用系の構成要素には符号の末尾にaを、待機系の構成要素には符号の末尾にbを付与するものとする。また、図1は、この第1の実施形態におけるメモリ二重化システムに関連しない構成要素については図示を省略しており、特に、運用系と待機系とは、図示した構成要素が異なっているが、運用系と待機系とでそれぞれ機能する構成要素のみを図示したためである。
図1において、メモリ二重化システムは、大別すると、データを処理する中央処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと称す)1と、処理したデータを保存するメインメモリ2と、CPU1から転送されたデータをメインメモリ2に転送するシステムコントローラー3とからなる、運用系及び待機系のメインメモリ2がメモリ交差バス200を介して通信する一対の情報処理装置100で構成される。
CPUバス4はCPU1とシステムコントローラー3とを接続するバスであり、メインメモリバス5はメインメモリ2とシステムコントローラー3とを接続するバスであり、図示しないアドレスバス、データバス及び制御線(コントロールバス)の3つのバスに分類される。
このアドレスバスは、やり取りの相手を特定するアドレスを転送するバスであり、CPU1はこのバスを介してメインメモリ2に対して対象となる命令やデータの所在を指定する。また、データバスは、アドレスバスで指定された対象との間でデータのやり取りを行なうために用いるバスであり、CPU1は、メインメモリ2に対してアドレスを指定してメインメモリ2から出力されたデータ(リードデータ)をこのバスを介して読み出し、また書き込む場合にはアドレスを指定してこのバスを介して書き込むデータ(ライトデータ)を提供する。また、制御線は、メインメモリとの間で制御情報をやり取りするために用いられるバスであり、CPU1は、メインメモリ2に対して、これからデータをこのバスを介して読み出すのか、それともこのバスを介して書き込むのかを指示する。
なお、CPUバス4は、図2に示すように、バス幅が32ビット(A−0、・・・、A−31を総称して、Aと称す)のアドレスバスと、バス幅が128ビット(D0−0、・・・、D0−31を総称して、DOと称し、D1−0、・・・、D1−31を総称して、D1と称し、D2−0、・・・、D2−31を総称して、D2と称し、D3−0、・・・、D3−31を総称して、D3と称す)のデータバスとして、アドレスバスとデータバスとが別信号線であるスプリットバスにて構成されている。
メモリ交差バス200は、運用系と待機系とを接続するバスであり、図示しないアドレス・データバス及び制御線(コントロールバス)の2つのバスに分類される。
このアドレス・データバスは、アドレスの後に続けてデータを送るという多重のバスにて構成されている。
なお、メモリ交差バス200のアドレス・データバスが36本の信号線で構成されているのに対して、CPUバス4のアドレスバス幅は32ビットであり、CPUバス4のデータバス幅は128ビットであるうえに、ECCのコード自体が64ビットのデータに対して8ビットの並びで意味のあるデータコードとなっている。
このため、アドレス(A)、データ(D0、D1、D2、D3)、ECC(E0−1、・・・、E0−4を総称して、E0と称し、E1−1、・・・、E1−4を総称して、E1と称し、E2−1、・・・、E2−4を総称して、E2と称し、E3−1、・・・、E3−4を総称して、E3と称す)及びメモリ交差バス200の転送種別(※1−1、・・・、※1−4を総称して、※1と称す)を、図3に示すような、メモリ交差バス200のアドレス・データバスのバス幅(36ビット)に対応するような構成(以下、アドレス・データ構成と称す)に変換する必要がある。
すなわち、64ビットのデータを二組の32ビットのデータに分割し、8ビットのECCを二組の4ビットのECCに分割したうえで、32ビットのデータと4ビットのECCとを組み合わせることで、アドレス・データバスのバス幅に対応するように変換している。また、アドレスにはメモリ交差バス200の転送種別(4ビット)が付与されている。
システムコントローラー3は、CPUバス4を介してCPU1に接続しCPU1とのインターフェースとなるCPUIF部6と、メインメモリ2や図示しないI/O系の素子などに対してバスの使用権を調停(アービトレーション)するアービタ部7と、メインメモリ2へのデータの書き込みやメインメモリ2からのデータの読み出しを制御するメインメモリ制御部8と、メモリ交差バス200へのメモリ交差バス信号若しくは再送通知信号などの送信又はメモリ交差バス200からの再送(リトライ)要求信号若しくは障害通知信号などの受信を制御するメモリ交差バス制御部9とを備えている。
メモリ交差バス制御部9は、大別すると、自系が運用系の場合に主に機能するメモリ交差バス送信制御部10と、自系が待機系の場合に主に機能するメモリ交差バス受信制御部11とからなる。
メモリ交差バス送信制御部10は、系間でデータをやり取りするときに処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存するメモリ交差バス送信バッファ部12と、後述する送信・リトライ制御部14で変換したメモリ交差バス200に対応するアドレス・データ構成を一時的に保存するリトライバッファ部13と、CPUバス4のアドレスバス幅(32ビット)及びデータバス幅(128ビット)に対応する構成(以下、アドレス/データ構成と称す)をメモリ交差バス200のアドレス・データバス幅(36ビット)に対応するアドレス・データ構成に変換してメモリ交差バス200に送信したうえでリトライバッファ部13に格納すると共に、後述する再送(リトライ)要求に対して対応するアドレス・データ構成をリトライバッファ部13から読み出しメモリ交差バス200に再送する送信・リトライ制御部14と、後述するプロトコル変換制御部16から入力されるメモリ交差バス200の障害に関する各種情報を内部に配設された図示しないレジスタに格納すると共に、このメモリ交差バス200の障害に関する各種情報を運用系のCPU1に通知する障害表示部15とを備えている。
送信・リトライ制御部14は、メモリ交差バス200のうち、異常のあるデータを転送した障害のある信号線(以下、障害信号線と称す)の情報に基づき、この障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用する、すなわち、障害信号線を縮退する新たなプロトコルを生成し、アドレス・データ構成を新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部16を備えている。
メモリ交差バス受信制御部11は、内部に実装された図示しないECCチェッカー回路により、常時、運用系から受信したアドレス・データ構成のデータに対してECCチェックを行なうメモリ交差バス障害検出部17と、データが正常である場合にアドレス・データ構成を一時的に保存する受信バッファ部18と、メモリ交差バス200のアドレス・データバス幅(36ビット)に対応するアドレス・データ構成をメインメモリバス5bのアドレスバス幅(32ビット)及びデータバス幅(128ビット)に対応するアドレス/データ構成に変換するバス変換部19とを備えている。
メモリ交差バス障害検出部17は、メモリ交差バス200のうち、異常のあるデータを転送した障害信号線を検出して、この障害信号線の情報を運用系のプロトコル変換制御部16に通知する障害信号通知部20を備えている。
バス変換部19は、運用系からメモリ交差バス200を介して待機系に転送された新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び障害信号線の情報に基づき、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、障害信号線を縮退する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部21を備えている。
つぎに、この第1の実施形態におけるメモリ二重化システムの処理の流れを図6及び図7を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、運用系における処理については各ステップの末尾にaを、待機系における処理については各ステップの末尾にbを付与している。
まず、運用系のCPU1aは、運用系のシステムコントローラー3a内のCPUIF部6a、アービタ部7a及びメインメモリ制御部8aを介して、運用系のメインメモリ2aにアクセスする(ステップS1a)。
ここで、アービタ部7aは、メインメモリ2aに対するアクセスがデータの書き込み又は読出しであるかを判断する(ステップS2a)。
ステップS2aにおいて、データの書き込みでない(読み出しである)と判断した場合には、メモリ交差バス200から待機系にデータを転送する処理は行なわずに(ステップS3a)、終了する。すなわち、運用系は次のデータ待ちの状態となる。
また、ステップS2aにおいて、データの書き込みである(読み出しでない)と判断した場合には、運用系のCPU1aからのデータを、運用系のメモリ交差バス送信バッファ部12aに一旦格納したうえで、送信・リトライ制御部14a及びリトライバッファ部13aに出力する(ステップS4a)。
そして、運用系の送信・リトライ制御部14aは、アドレスバス幅が32ビットであり、データバス幅が128ビットであるCPUバス4aに対応するアドレス/データ構成(図2参照)から、アドレス・データバス幅が36ビットであるメモリ交差バス200に対応するアドレス・データ構成(図3参照)となるように変換して、36ビットのアドレス・データ構成を5サイクルで待機系に転送するプロトコルとする(ステップS5a)。なお、36ビットのアドレス・データ幅は、32ビットのアドレスに対して4ビットの転送種別を付与し、分割した各32ビットのデータに対して4ビットのECCを付与することで対応する。
そして、運用系のシステムコントローラー3a内のメモリ交差バス送信制御部10aは、運用系と待機系との系間のメモリ交差バス200を経由して、待機系のシステムコントローラー3b内のメモリ交差バス受信制御部11bに対して、1サイクル目である32ビットのアドレス及び4ビットの転送種別からなる1パケットと、2〜5サイクル目である32ビットのデータ及び4ビットのECCからなる4パケットとを出力する(ステップS6a)。なお、ここでの運用系から待機系におけるアドレス・データ構成の転送は、図5に示す交差バスにおける1番目のサイクル(ADD、DO、D1、D2、D3)に対応する。
また、送信・リトライ制御部14aは、メモリ交差バス200に出力されるアドレス・データ構成と同一のアドレス・データ構成をリトライバッファ部13aに格納する(ステップS6a)。
待機系のメモリ交差バス障害検出部17bは、内部に実装されたECCチェッカー回路により、運用系から受信したデータに対してECCによるチェック(ECCチェック)を行なう(ステップS7b)。
ステップS7bにおいて、ECCチェックにより、運用系から転送されたデータに異常を検出しなかった(データが正常である)場合には、待機系の受信バッファ部18bにデータを格納したうえで、待機系のバス変換部19bにアドレス・データ構成を出力する(ステップS8b)。
そして、待機系のバス変換部19bは、アドレス・データバス幅が36ビットであるメモリ交差バス200に対応するアドレス・データ構成(図3参照)から、アドレスバス幅が32ビットであり、データバス幅が128ビットであるメインメモリバス5bに対応するアドレス/データ構成(図2参照)となるように、変換する(ステップS9b)。
変換したアドレス/データ構成は、待機系のメインメモリ制御部8bに出力され、メインメモリバス5bを介して、待機系のメインメモリ2bにデータが書き込まれ(ステップS10b)、終了する。すなわち、待機系は次のデータ待ちの状態となる。
ステップS7bにおいて、ECCチェックにより、運用系から転送されたデータに異常を検出した場合には、待機系のメモリ交差バス障害検出部17bは、運用系の送信・リトライ制御部14aに対して、メモリ交差バス200と別線であるリトライ要求制御線300を介して、異常を検出したデータの再送(リトライ)要求を発行する(ステップS11b)。なお、ここでの再送(リトライ)要求は、図5に示すリトライ要求制御線における1番目の立下り箇所に対応する。
再送(リトライ)要求を受信した運用系の送信・リトライ制御部14aは、ステップS6aにおいて転送したアドレス・データ構成と同一のアドレス・データ構成を、リトライバッファ部13aから読み出し、待機系に2回目の転送(再送)を行なう(ステップS12a)。なお、ここでの運用系から待機系におけるアドレス・データ構成の再送は、図5に示す交差バスにおける2番目のサイクル(ADD、DO、D1、D2、D3)に対応する。また、図5に示すように、リトライ転送の先頭信号を示す再送通知信号が、運用系から待機系に送信される。
待機系のメモリ交差バス障害検出部17bは、内部に実装されたECCチェッカー回路により、運用系から再送され受信したデータに対して、再度、ECCチェックを行なう(ステップS13b)。
ステップS13bにおいて、2回目のECCチェックにより、運用系から再送されたデータに異常を検出しなかった(データが正常である)場合には、前述したステップS8bに戻る。
また、ステップS13bにおいて、2回目のECCチェックにより、運用系から再送されたデータに異常を検出した場合には、メモリ交差バス障害検出部17b内の障害信号通知部20bは、運用系から1回目に転送され異常が検出されたデータと、運用系から再送(2回目に転送)され異常が検出されたデータとが、メモリ交差バス200の同一信号線によって転送されているか否かを判断する(ステップS14b)。
ステップS14bにおいて、メモリ交差バス200の同一信号線によって転送されていないと判断した場合には、間欠的な障害であるために、ステップ11bに戻る。
また、ステップS14bにおいて、メモリ交差バス200の同一信号線によって転送されていると判断した場合には、固定的な障害であるために、待機系の障害信号通知部20bは、異常が検出されたデータを転送した障害信号線を示す情報をコード化する(ステップS15b)。なお、このコード化した障害信号線の情報(エラーコード)は、例えば、メモリ交差バス200のうち、0ビット目の信号線に障害が発生している場合には、「000000」とし、1ビット目の信号線に障害が発生している場合には、「000001」とし、・・・、36ビット目の信号線に障害が発生している場合には、「100100」として、付与することが考えられる。
そして、待機系のメモリ交差バス障害検出部17bは、運用系の送信・リトライ制御部14aに対して、メモリ交差バス200と別線であるリトライ要求制御線300を介して、2回目のデータの再送(リトライ)要求を行なうと共に、待機系の障害信号通知部20bは、ステップS15bでコード化したエラーコードを、メモリ交差バス200及びリトライ要求制御線300と別線である障害信号通知線400を介して、運用系のプロトコル変換制御部16aに通知する(ステップS16b)。なお、ここでの再送(リトライ)要求は、図5に示すリトライ要求制御線における2番目の立下り箇所に対応する。また、ここでのエラーコードの通知は、図5に示す障害信号通知線におけるERRCODEに対応する。また、障害信号通知部20bは、障害信号線を示す情報を、待機系のプロトコル復元制御部21bに出力する(ステップS16b)。
プロトコル変換制御部16aは、待機系からの再送(リトライ)要求及びエラーコードで示された障害信号線の情報の通知(メモリ交差バス障害信号線通知)を受信することで、リトライバッファ部13aからステップS6aにおいて転送したアドレス・データ構成と同一のアドレス・データ構成を読み出し、障害信号線を縮退する新たなプロトコルを生成し、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換する(ステップS17a)。
例えば、図4に示すように、メモリ交差バス200のうち32ビット目の信号線が障害となった場合には、32ビット目の信号線を使用せずに、図3における1サイクル目の32ビット目に対応する「A−31」を、図4における1サイクル目の33ビット目にシフトさせる。そして、1サイクル目の33ビット以降、各サイクルの32ビット目をブランクとし、アドレス、転送種別、データ又はECCを順次シフトさせ、サイクル数を5サイクルから6サイクルに増加させて、新たなプロトコロルによるアドレス・データ構成を生成する。なお、6サイクル目の6ビット目から36ビット目は、データを割り当てていない領域(転送未使用領域)である。
そして、運用系の送信・リトライ制御部14aは、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、待機系に対して転送すると共に、運用系のプロトコル変換制御部16aは、メモリ交差バス200の障害に関する各種情報(メモリ交差バス送信バッファ部12aの使用状況、障害信号線)を、障害表示部15a内のレジスタに格納して、CPUバス4aとは別線である割り込み個別線22aを介して、CPU1aに通知する(ステップS18a)。なお、ここでの運用系から待機系における新たなプロトコルによるアドレス・データ構成の転送は、図5に示す交差バスにおける3番目のサイクル(ADD、DO、D1、D2、D3、D4)に対応する。また、運用系の送信・リトライ制御部14aは、メモリ交差バス200に出力される新たなプロトコルによるアドレス・データ構成と同一のアドレス・データ構成をリトライバッファ部13aに格納する。
ここで、CPU1aが、メモリ交差バス200の障害に関する各種情報(メモリ交差バス送信バッファ部12aの使用状況、障害信号線)を取得することによる効果を説明する。
この第1の実施形態においては、障害信号線の縮退により、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を待機系に転送するサイクル数が増加するために、データの待ち合わせが発生し易くなり、メモリ交差バス送信バッファ部12aにデータが蓄積される。そして、メモリ交差バス送信バッファ部12aが常にフル状態や閾値を越えた状態になると、メモリ交差バス200に負荷が掛かった状態であるということで、何等かの不具合により、システム的にメモリ二重化システムの性能がすぐにダウンしてしまう可能性がある。このため、CPU1aは、メモリ交差バス送信バッファ部12aの使用状況であるデータの蓄積量を取得する必要がある。また、CPU1aは、障害信号線の情報を取得しておくことで、メモリ二重化システムの保守や障害の切り分けを行なう場合に、容易に障害信号線を検出することができる。
つぎに、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を受信した待機系のメモリ交差バス受信制御部11bは、受信バッファ部18bに新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を格納したうえで、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成をプロトコル復元制御部21bに出力する(ステップS19b)。
待機系のプロトコル復元制御部21bは、ステップS16bにより、メモリ交差バス200の障害信号線を認識しているために、新たなプロトコルによるアドレス・データ構成(図4参照)から障害信号線を縮退する前のアドレス・データ構成(図3参照)となるように並べ替え復元し、メモリ交差バス障害検出部17bに出力する(ステップS20b)。
そして、待機系のメモリ交差バス障害検出部17bは、内部に実装されたECCチェッカー回路により、プロトコル復元制御部21bから入力されたアドレス・データ構成のデータに対して、ECCチェックを行なう(ステップS21b)。
ステップS21bにおいて、ECCチェックにより、プロトコル復元制御部21bから入力されたデータに異常を検出した場合には、前述したステップS11bに戻る。ただし、ステップS12aにおいて、「ステップS6aにおいて転送したアドレス・データ構成」を「ステップS18aにおいて転送した新たなプロトコルによるアドレス・データ構成」に、読み替えるものとする。
また、ステップS21bにおいて、ECCチェックにより、運用系から転送されたデータに異常を検出しなかった(データが正常である)場合には、ステップS8bに戻る。
なお、以降の運用系から待機系へのデータ転送は、新たなプロトコルを用いて制御することになる。すなわち、待機系の障害信号通知部20bによってメモリ交差バス200の障害信号線を新たに検出する度に、運用系のシステムコントローラー3a内の送信・リトライ制御部14aは、プロトコル変換制御部16aにより生成される新たなプロトコルを順次格納され、格納された最新のプロトコルによるアドレス・データ構成を、待機系に転送する。これにより、新たなプロトコルを用いて複数の情報処理装置間のデータ転送を制御することができ、同一の障害信号線を要因とする重複する再送(リトライ)要求を抑制することができる。
また、運用系のCPU1aは、ステップS18aにより取得したメモリ交差バス200に関する各種情報に基づき、メモリ交差バス200の処理性能を考慮して、待機系との切り離しを行なうかを判断する。これにより、運用系のシステムコントローラー3a内のバッファが、常にフル状態や閾値を越えた状態になる前に、メモリ二重化システムを一重化運用として、システムがダウンすることを抑制することができる。
なお、この第1の実施形態においては、待機系のプロトコル復元制御部21bが、障害信号線を縮退する前のアドレス・データ構成となるように並べ替え復元し、メモリ交差バス障害検出部17bに出力したうえで、待機系のメモリ交差バス障害検出部17bが、内部に実装されたECCチェッカー回路により、プロトコル復元制御部21bから入力されたアドレス・データ構成のデータに対して、ECCチェックを行なうことにしているが、待機系のプロトコル復元制御部21bの内部にECCチェッカー回路を実装することで、障害信号線を縮退する前のアドレス・データ構成をメモリ交差バス障害検出部17bに出力することなく、プロトコル復元制御部21bでECCチェックを行なってもよい。
[付記] 上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) CPU、システムコントローラー及びメインメモリをそれぞれ備えた複数の情報処理装置を並設させ、障害発生時の処理の引き継ぎに必要なデータを一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送する冗長化構成のメモリ二重化システムにおいて、前記メモリ交差バスの信号線に障害が発生した場合に、当該障害が発生した信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルによるアドレス・データ構成により、前記一の情報処理装置から前記他の情報処理装置にデータを転送することを特徴とするメモリ二重化システム。
(付記2) 前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーによって、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部を備えると共に、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、前記障害信号線を検出して、前記障害信号線の情報を前記一の情報処理装置のプロトコル変換制御部に通知する障害信号通知部と、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送された新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び前記障害信号通知部から入力される障害信号線の情報に基づき、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部と、を備えることを特徴とするメモリ二重化システム。
(付記3) 前記一の情報処理装置から所定のアドレス・データ構成で送信された全データのうち、いずれかにデータ異常が発生した場合に、再度、前記アドレス・データ構成で全データを送信して前記データ異常を生じた信号線と同一の信号線でデータ異常が発生したとき、当該同一の信号線を異常信号線として特定することを特徴とするメモリ二重化システム。
(付記4) 前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納され、当該格納された最新のプロトコルによるアドレス・データ構成にて前記他の情報処理装置に転送することを特徴とするメモリ二重化システム。
(付記5) CPU、システムコントローラー及びメインメモリを備える他の情報処理装置と連携可能な情報処理装置において、前記情報処理装置は、運用系として機能する場合であって、前記他の情報処理装置がメモリ交差バスを介して転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出したときに、前記他の情報処理装置から通知される当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記6) CPU、システムコントローラー及びメインメモリを備える他の情報処理装置と連携可能な情報処理装置において、前記情報処理装置は、待機系として機能する場合であって、前記他の情報処理装置からメモリ交差バスを介して転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出したときに、当該異常のあるデータを転送した障害信号線を検出して、当該障害信号線の情報を前記他の情報処理装置に通知する障害信号通知部と、前記他の情報処理装置からメモリ交差バスを介して転送された、前記障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び前記障害信号通知部から入力される障害信号線の情報に基づき、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、前記新たなプロトコルにより変換する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記7) 前記運用系情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記運用系情報処理装置のCPUに通知する障害表示部を備え、前記運用系情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記運用系情報処理装置から前記待機系情報処理装置を切り離し一重化するかを判断することを特徴するメモリ二重化システム。
第1の実施形態におけるメモリ二重化システムのシステム構成を示すブロック図である。 CPUバス及びメインメモリバスに対応するアドレス/データ構成を説明するための説明図である。 メモリ交差バスに対応するアドレス・データ構成を説明するための説明図である。 障害信号線を縮退した新たなプロトコルによるアドレス・データ構成の一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるメモリ二重化システムの動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。 第1の実施形態におけるメモリ二重化システムの動作を説明するためのフローチャート図である。 図6に示すフローチャート図の続きを示すフローチャート図である。
符号の説明
1,1a,1b CPU
2,2a,2b メインメモリ
3,3a,3b システムコントローラー
4,4a CPUバス
5,5a,5b メインメモリバス
6,6a CPUIF部
7,7a アービタ部
8,8a,8b メインメモリ制御部
9,9a,9b メモリ交差バス制御部
10,10a,10b メモリ交差バス送信制御部
11,11a,11b メモリ交差バス受信制御部
12,12a メモリ交差バス送信バッファ部
13,13a リトライバッファ部
14,14a 送信・リトライ制御部
15,15a 障害表示部
16,16a プロトコル変換制御部
17,17b メモリ交差バス障害検出部
18,18b 受信バッファ部
19,19b バス変換部
20,20b 障害信号通知部
21,21b プロトコル復元制御部
22a 割り込み個別線
100,100a,10b 情報処理装置
200 メモリ交差バス
300 リトライ要求制御線
400 障害信号通知線

Claims (3)

  1. CPU、システムコントローラー及びメインメモリをそれぞれ備えた複数の情報処理装置を並設させ、障害発生時の処理の引き継ぎに必要なデータを一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送する冗長化構成のメモリ二重化システムにおいて、
    前記一の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記他の情報処理装置のシステムコントローラーによって、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記一の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、
    前記他の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出した場合に、前記障害信号線を検出して、前記障害信号線の情報を前記一の情報処理装置のプロトコル変換制御部に通知する障害信号通知部と、前記一の情報処理装置からメモリ交差バスを介して他の情報処理装置に転送された新たなプロトコルによるアドレス・データ構成及び前記障害信号通知部から入力される障害信号線の情報に基づき、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成を、前記新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換する前のアドレス・データ構成に復元するプロトコル復元制御部と、を備え、
    前記一の情報処理装置のシスエムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成により、前記他の情報処理装置にデータを転送し、
    前記一の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記一の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断することを特徴とするメモリ二重化システム。
  2. 請求項1に記載のメモリ二重化システムにおいて、
    前記一の情報処理装置から所定のアドレス・データ構成で送信された全データのうち、いずれかにデータ異常が発生した場合に、再度、前記アドレス・データ構成で全データを送信して前記データ異常を生じた信号線と同一の信号線でデータ異常が発生したとき、当該同一の信号線を異常信号線として特定することを特徴とするメモリ二重化システム。
  3. CPU、システムコントローラー及びメインメモリを備える他の情報処理装置と連携可能な情報処理装置において、
    前記情報処理装置のシステムコントローラーは、当該情報処理装置が運用系として機能する場合であって、前記他の情報処理装置がメモリ交差バスを介して転送されたアドレス・データ構成のデータから異常を検出したときに、前記他の情報処理装置から通知される当該異常のあるデータを転送した障害信号線の情報に基づき、当該障害信号線を除き、正常な信号線のみを使用した新たなプロトコルを生成し、前記アドレス・データ構成を当該新たなプロトコルによるアドレス・データ構成に変換するプロトコル変換制御部と、当該プロトコル変換制御部から入力されるメモリ交差バスの障害に関する情報を格納すると共に、当該メモリ交差バスの障害に関する情報を前記運用系の情報処理装置のCPUに通知する障害表示部と、を備え、
    前記運用系の情報処理装置のシステムコントローラーは、前記プロトコル変換制御部により生成される新たなプロトコルを順次格納し、当該格納した最新のプロトコルによるアドレス・データ構成にて前記他の情報処理装置にデータを転送し、
    前記運用系の情報処理装置のCPUは、前記メモリ交差バスの障害に関する情報及びメモリ交差バスの処理性能に基づき、前記運用系の情報処理装置から前記他の情報処理装置を切り離し一重化するかを判断することを特徴とする情報処理装置。
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