JP5145531B2 - ポリ乳酸組成物及びポリ乳酸成形体 - Google Patents
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本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
1.ポリ乳酸と、ポリ乳酸用改質剤としてヒマシ硬化油系反応生成物とを含有するポリ乳酸組成物であって、上記ヒマシ硬化油系反応生成物は、ヒマシ硬化油と、ラクタイド又はα−ヒドロキシ酸の鎖状オリゴマーとを反応させてなり、上記ポリ乳酸と、上記ヒマシ硬化油系反応生成物との合計を100質量%とした場合に、該ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が1500〜3500であるときは13〜35質量%であり、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が3500を越え、5500までであるときは15〜37質量%であることを特徴とするポリ乳酸組成物。
2.上記反応に上記ラクタイドが用いられ、該ラクタイドは炭素数が2〜3個のα−ヒドロキシ酸の環状二量体である上記1.に記載のポリ乳酸組成物。
3.上記ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が1500〜3500であるときは13〜27質量%である上記1.又は2.に記載のポリ乳酸組成物。
4.上記含有量が15〜25質量%である上記3.に記載のポリ乳酸組成物。
5.上記ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が3500を越え、5500までであるときは23〜37質量%である上記1.又は2.に記載のポリ乳酸組成物。
6.上記1.乃至5.のうちのいずれか1項に記載のポリ乳酸組成物を用いてなることを特徴とするポリ乳酸成形体。
7.フィルム又はシートの形態である上記6.に記載のポリ乳酸成形体。
本発明のポリ乳酸成形体は、改質剤の可塑化作用により実用的な強度を有し、且つ生分解させることができる。
また、成形体がフィルム又はシートの形態である場合は、十分な伸び及び生分解性等を有するフィルム又はシートとすることができる。
[1]ヒマシ硬化油系反応生成物
本発明で用いられるヒマシ硬化油系反応生成物は、ヒマシ硬化油と、ラクタイド又はα−ヒドロキシ酸の鎖状オリゴマーとを反応させてなる。
上記「ヒマシ硬化油」は、ヒマシ油に水素添加することにより生成するものである。このヒマシ硬化油は、その1分子当たり約2.7個のヒドロキシル基を有しており、このヒドロキシル基に開環したラクタイド等が付加することで反応生成物が生成する。
ラクタイドとしては炭素数が3のα−ヒドロキシ酸である乳酸の環状二量体が好ましい。乳酸の環状二量体としては、L−乳酸の環状二量体であるL−ラクタイド、D−乳酸の環状二量体であるD−ラクタイド、D−乳酸とL−乳酸との環状二量体であるmeso−ラクタイド及びD−ラクタイドとL−ラクタイドとのラセミ混合物であるDL−ラクタイドが挙げられる。これらのラクタイドはいずれを用いてもよい。また、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。ラクタイドとしては、L−ラクタイド及び/又はD−ラクタイドを用いることが好ましく、L−ラクタイドを用いることがより好ましい。
この鎖状オリゴマーとしては、炭素数が3のα−ヒドロキシ酸である乳酸の鎖状オリゴマーが好ましい。乳酸にはL−乳酸、D−乳酸、及びDL−乳酸があるが、これらの乳酸はいずれを用いてもよい。また、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。乳酸としては、L−乳酸及び/又はD−乳酸を用いることが好ましく、L−乳酸を用いることがより好ましい。
尚、上記式量は、α−ヒドロキシ酸のヒドロキシル基の水素及びカルボキシル基が有するヒドロキシル基を除いた部分の式量であるとする。
尚、反応生成物の重量平均分子量が過大であると、例えば、重量平均分子量が7000程度を越えると、引張強さは大きく低下しないものの、配合量によらず、伸びが低下し、又は顕著な向上はみられず、好ましくない。
本発明で用いられるヒマシ硬化油系反応生成物の製造方法は特に限定されず、例えば、以下の方法により製造することができる。
ヒマシ硬化油とラクタイド又は鎖状オリゴマーとは、これらの各々を前記[1]に記載のモル比で使用し、触媒の存在下、70〜180℃で反応させて製造することができる。この反応温度は、80〜150℃、特に90〜120℃とすることが好ましい。また、この反応は上記の温度範囲で相対的に低温域で反応させ、その後、相対的に高温域で反応させる2段階の反応とすることもできる。更に、ラクタイド等の分解及び着色等を抑えるため、窒素ガス雰囲気、アルゴン等の不活性ガス雰囲気等の不活性雰囲気下に反応させることが好ましい。また、ヒマシ硬化油及びラクタイド等は反応前に乾燥させ、水分を除去しておくことが好ましい。反応時間も特に限定されないが、10分〜20時間、特に1〜20時間、更に12〜18時間とすることができる。
本発明で用いられるポリ乳酸用改質剤(以下、改質剤ということもある。)は、前述のヒマシ硬化油系反応生成物を含有する。
このポリ乳酸用改質剤は、ポリ乳酸の改質、特に可塑化する作用、及び生分解性を向上させる作用に優れる。すなわち、この改質剤は、ポリ乳酸の可塑剤として用いることができる。また、この改質剤は、ポリ乳酸の生分解性向上剤として用いることができる。ポリ乳酸用改質剤におけるヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、改質剤を100質量%とした場合に、80質量%以上、特に90質量%以上であることが好ましい。また、ポリ乳酸用改質剤の全量がヒマシ硬化油系反応生成物であることがより好ましい。
本発明のポリ乳酸組成物は、ポリ乳酸と、ポリ乳酸用改質剤とを含有する。
上記「ポリ乳酸」としては、乳酸の単独重合体、又は乳酸とグリコール酸との共重合体が挙げられる。乳酸の単独重合体は、L−乳酸及び/又はD−乳酸を脱水重縮合させることにより製造することができる。この乳酸としてはL−乳酸を用いることが好ましい。また、単独重合体は、乳酸の環状二量体であるL−ラクタイド、D−ラクタイド、meso−ラクタイド及びDL−ラクタイドのうちの1種以上の環状二量体を開環重合させることにより製造することもできる。このラクタイドとしてはL−ラクタイドを用いることが好ましい。
本発明のポリ乳酸成形体は、本発明のポリ乳酸組成物を用いてなる。
ポリ乳酸組成物を用いて成形体を製造する方法は特に限定されず、通常の樹脂の成形方法により製造することができる。この成形方法としては、例えば、押出成形、射出成形、真空成形、圧縮成形等が挙げられる。成形条件も特に限定されず、ポリ乳酸の通常の成形条件とすることができる。例えば、押出成形の場合、ペレット形状等のポリ乳酸組成物をシリンダ内において加熱し、溶融させて混練し、その後、ポリ乳酸の融点を越える温度に調温された成形ダイから連続的に押し出して成形することができる。また、射出成形の場合、ペレット形状等のポリ乳酸組成物をシリンダ内において加熱し、溶融させて混練し、その後、ポリ乳酸の融点を越える温度に調温された金型内に射出し、冷却して固化させることにより成形することができる。
尚、フィルムとシートとは厚さが異なり、この厚さによって特定の用途において用いられる成形体である。
[1]ヒマシ硬化油系反応生成物の製造
製造例1
反応容器に、ヒマシ硬化油939質量部と、L−乳酸の環状二量体であるL−ラクタイド1061質量部とを投入し(ヒマシ硬化油とL−ラクタイドとのモル比は1:7.4である。)、更に溶剤としてトルエンを投入した。その後、窒素ガス雰囲気に置換し、100〜110℃で1時間、攪拌しながら加熱した。次いで、触媒としてオクタン酸スズを2質量部添加し、100〜110℃で16時間反応させた。その後、反応液を約5倍量のヘキサン中に投入し、冷却した。次いで、上澄み液を除去し、残部をヘキサンで洗浄し、その後、120℃で2時間減圧乾燥し、反応生成物を得た。得られた反応生成物は粘度の高い無色の液体であった。
ヒマシ硬化油に代えてヒマシ油を用いた他は製造例1と同様にして反応生成物を得た。得られた反応生成物は粘度の高い無色の液体であった。この反応生成物のGPCにより測定した重量平均分子量は2300であった。GPCの分子量分布曲線にはショルダーは認められず、ほぼ同一の分子構造を有する反応生成物が生成していることが分かった。
装置;昭和電工社製(型式「Shodex 104」)
溶媒;テトラヒドロフラン
溶媒流速;0.6ミリリットル/分
検量線標準;ポリエチレングリコール
実験例1〜6
製造例1の反応生成物(表1では「HCO/L−Ltd(a)」と表記する。また、以下、「HCO/L−Ltd(a)」という。)及び比較製造例1の反応生成物(表1では「CO/L−Ltd」と表記する。また、以下、「CO/L−Ltd」という。)の各々の加熱減量、酸化及び色相を測定した。実験例1はHCO/L−Ltd(a)を加熱せず、酸価と色相を測定したものであり、実験例2はHCO/L−Ltd(a)を150℃で3時間加熱し、その後、加熱減量、酸価及び色相を測定したものであり、実験例3はHCO/L−Ltd(a)を180℃で3時間加熱し、その後、加熱減量、酸価及び色相を測定したものである。また、実験例4はCO/L−Ltdを加熱せず、酸価と色相を測定したものであり、実験例5はCO/L−Ltdを150℃で3時間加熱し、その後、加熱減量、酸価及び色相を測定したものであり、実験例6はCO/L−Ltdを180℃で3時間加熱し、その後、加熱減量、酸価及び色相を測定したものである。
(1)加熱減量:JIS K0067に準じて測定した。
(2)酸価:JIS K0070に準じて測定した。
(3)色相:JIS K0071−2に準じて測定した。具体的には、ガードナー比色計を用いて測定し、ガードナー・ヘリーゲ標準番号で表示した。
尚、試料の色が二つの色ガラスの間にあるときは、例えば、5、5+、5−6、6−、6のように5段階で表示する。
結果を表1に記載する。
実験例7〜10
フラスコに、HCO/L−Ltd(a)(表2でも「HCO/L−Ltd(a)」と表記する。)を、表2に記載の質量割合となるように投入し、その後、ポリ乳酸(三井化学社製、商品名「LACEA H−400」)を投入した(HCO/L−Ltd(a)とポリ乳酸との合計が100質量%である。)。次いで、クロロホルムを投入し、室温で12時間静置し、その後、室温でスターラーバーにより3時間攪拌した。次いで、エバポレーターにより溶剤を回収し、固体状の混合物を得た。その後、この混合物を50〜60℃で、減圧下、5〜6時間乾燥させてポリ乳酸組成物を製造した。次いで、このポリ乳酸組成物を用いて、各々の物性を測定するための試験片を、押出成形により180℃で作製し、物性を評価した。
(1)伸び及び引張強さ:JIS K 7113に従って測定した。
装置;島津製作所製(島津オートグラフ、型式「AGS−10KNG」)
試験片;ダンベル形状(長さ45mm、幅5mm、厚さ2.7mm)
つかみ具間距離;15mm
引張速度;5mm/分
測定環境;温度23℃、相対湿度50%
(2)曲げ強さ;JIS K 7113に従って測定した。
装置;島津製作所製(商品名「オートグラフ」、型式「AGS−50KNG」)
試験片;角柱形状(長さ50mm、幅6mm、厚さ4mm)
クロスヘッド移動速度;5mm/分
測定環境;温度23℃、相対湿度50%
(3)衝撃強さ;JIS K 7111のシャルピー衝撃試験方法に従って測定した。
装置;東京試験機社製(計装化シャルピー試験機、型式「CI−8E」)
試験片;角柱形状(長さ50mm、幅6mm、厚さ4mm)
測定環境;温度23℃、相対湿度50%
結果を表2に記載する。
平均分子量の異なるHCO/L−Ltdを用いてポリ乳酸組成物を製造し、その伸び及び引張強さを評価した。
(1)平均分子量の異なるHCO/L−Ltdの製造
製造例2
ヒマシ硬化油939質量部と、L−ラクタイド2061質量部とを用いた他は製造例1と同様にして反応生成物を得た(表3では「HCO/L−Ltd(b)」と表記する。また、以下、「HCO/L−Ltd(b)」という。)。得られた反応生成物は無色のろう状物であった。このようにして得られた反応生成物の平均分子量は約3000である。
製造例3
ヒマシ硬化油939質量部と、L−ラクタイド3061質量部とを用いた他は製造例1と同様にして反応生成物を得た(表3では「HCO/L−Ltd(c)」と表記する。また、以下、「HCO/L−Ltd(c)」という。)。得られた反応生成物は無色のろう状物であった。このようにして得られた反応生成物の平均分子量は約4000である。
製造例4
ヒマシ硬化油939質量部と、L−ラクタイド4061質量部とを用いた他は製造例1と同様にして反応生成物を得た(表3では「HCO/L−Ltd(d)」と表記する。また、以下、「HCO/L−Ltd(d)」という。)。得られた反応生成物は白色の固形物であった。このようにして得られた反応生成物の平均分子量は約5000である。
実験例11〜28
製造例2〜4の反応生成物を表3に記載の質量割合となるように用いた他は上記[3]と同様にしてポリ乳酸組成物を製造した。その後、このポリ乳酸組成物を用いて、上記[3]、(1)に記載の方法により伸び及び引張強さを測定した。
尚、HCO/L−Ltdに代えてヒマシ硬化油を用いてポリ乳酸組成物を製造してみたが、このポリ乳酸組成物は成形が容易ではなく、伸び及び引張強さを測定するための試験片を成形することができなかった。
結果を表3に記載する。
実験例29〜32
HCO/L−Ltd(a)(表4でもHCO/L−Ltd(a)と表記する。)を用いて上記[3]と同様にして製造したポリ乳酸組成物のガラス転移点と融点を下記の方法により測定した。
(1)ガラス転移点及び融点;JIS K 7121に従い、示差走査熱量計を用いて測定した。
装置;ブルーカー社製
結果を表4に記載する。
実験例33〜40
HCO/L−Ltd(a)及びHCO/L−Ltd(b)(表5でもHCO/L−Ltd(a)又はHCO/L−Ltd(b)と表記する。)を用いて上記[3]と同様にして製造したポリ乳酸組成物、並びにHCO/L−Ltdに代えてヒマシ硬化油を用いて同様にして製造したポリ乳酸組成物のブリード性と透明性を下記の方法により測定した。
(1)ブリード性;押出成形により作製した長さ45mm、幅6mm、厚さ4mmの試験片の温度が室温にまで降温した時点で、その外観を目視で観察し、ブリードの有無を確認した。
(2)透明性;紙に幅0.5mm、長さ10mmの2本の直線を3mmの間隔をおいて相対向するように描画し、この直線上に厚さ6mmのダンベル形状の試験片を置き、2本の直線を判別できるか否かを目視で判断した。
結果を表5に記載する。
実験例41〜46
(1)試料フィルムの作製
HCO/L−Ltd(a)(表6でもHCO/L−Ltd(a)と表記する。)と、ポリ乳酸(三井化学社製、商品名「LACEA H−400」)とを、表6に記載の質量割合となるように秤量した(HCO/L−Ltd(a)とポリ乳酸との合計が100質量%である。)。その後、容器にポリ乳酸を投入し、更にクロロホルムを投入してポリ乳酸を溶解させた。次いで、HCO/L−Ltd(a)を投入し、3時間攪拌して溶解させた。その後、溶液をポリテトラフルオロエチレンがコーティングされたバットに注ぎ入れ、バット内に流延させた。次いで、ドラフト内に5日間静置し、クロロホルムを揮散させてフィルムを成形した。このフィルム(厚さは約50μmである。)からコルクボーラを用いて直径11.5mmの試片を切り出した。
(2)反応液の調製
スクリューバイアル管にトリス−塩酸緩衝液(pH=8.6)5mlを量り取り、これにプロテナーゼK(from Tritirachium album min.30units/mg protein,Lyophilized powder、シグマ−アルドリッチ株式会社から購入)1mgとアジ化ナトリウム1mgとを加えて反応液を調製した。
(3)生分解性の評価
上記(1)で作製した各々の試片を超精密微量天秤(測定下限0.001mg)により秤量し、上記(2)で調製した反応液に浸漬し、37℃に設定したインキュベータ内に静置した。その後、所定時間経過するごとに試片をピンセットにより取り出し、上記(2)に記載の緩衝液で静かに洗浄し、次いで、水分を拭き取って上記の天秤により秤量し、酵素としてプロテナーゼKを用いたときの生分解性を評価した。
結果を表6に記載し、図1に示す。尚、表6において上段は試片の質量(単位;mg)であり、下段の括弧内は初期質量に対する所定時間経過後の質量割合(単位;%)である。
質量割合(%)=(所定時間経過後の質量/初期質量)×100
Claims (7)
- ポリ乳酸と、ポリ乳酸用改質剤としてヒマシ硬化油系反応生成物とを含有するポリ乳酸組成物であって、
上記ヒマシ硬化油系反応生成物は、ヒマシ硬化油と、ラクタイド又はα−ヒドロキシ酸の鎖状オリゴマーとを反応させてなり、
上記ポリ乳酸と、上記ヒマシ硬化油系反応生成物との合計を100質量%とした場合に、該ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が1500〜3500であるときは13〜35質量%であり、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が3500を越え、5500までであるときは15〜37質量%であることを特徴とするポリ乳酸組成物。 - 上記反応に上記ラクタイドが用いられ、該ラクタイドは炭素数が2〜3個のα−ヒドロキシ酸の環状二量体である請求項1に記載のポリ乳酸組成物。
- 上記ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が1500〜3500であるときは13〜27質量%である請求項1又は2に記載のポリ乳酸組成物。
- 上記含有量が15〜25質量%である請求項3に記載のポリ乳酸組成物。
- 上記ヒマシ硬化油系反応生成物の含有量は、該ヒマシ硬化油系反応生成物の重量平均分子量が3500を越え、5500までであるときは23〜37質量%である請求項1又は2に記載のポリ乳酸組成物。
- 請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のポリ乳酸組成物を用いてなることを特徴とするポリ乳酸成形体。
- フィルム又はシートの形態である請求項6に記載のポリ乳酸成形体。
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