JP5144619B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドレールにガイドブロックを介してスライドテーブルが支持され、シリンダ室に対するエアの給排によるピストンの往復動に連動してスライドテーブルがガイドレールに沿って往復動するように構成されたリニアアクチュエータに関する。
この種のリニアアクチュエータを、例えば、塵芥や粘性のある液体等の異物が漂う環境下で使用した場合、ガイドレールにおけるガイドブロックの摺動面に異物が付着すると、ガイドブロックの摺動抵抗が増加し、スライドテーブルの動作性が悪化してしまう。この問題を解消するため、例えば特許文献1に開示の防塵機構を備えたロッドレスシリンダが提案されている。特許文献1のロッドレスシリンダは、シリンダチューブ(固定部)の軸方向に沿って延びかつシリンダチューブの内外を連通するスリットと、スリットを介してピストンに連結されたスライダと、スリット周囲にある異物を加圧エアで吹き飛ばす浄化手段とを備えている。浄化手段は、スライダに設けられたエアノズルによって形成されており、このエアノズルはスライダにおいて進行方向側となる2つの側端面に設けられている。
そして、特許文献1のロッドレスシリンダでは、ピストンによって区画されるシリンダチューブ内の圧力空間に流体を給排すると、その流体の圧力の作用によってピストン及びスライダがシリンダチューブの軸方向に沿って一体的に移動する。このとき、エアノズルから噴出される加圧エアにより、スリット周囲にある異物が吹き飛ばされるため、ロッドレスシリンダが異物の多い環境下での使用に耐えうるものとなる。
特開平9−166105号公報
ところが、特許文献1のロッドレスシリンダにおいて、加圧エアは、スライダにおいて進行方向側となる2つの側端面に設けられたエアノズルから噴出されており、スライダの外に向けて異物を吹き飛ばしている。よって、特許文献1のロッドレスシリンダでは、万一、異物がスライダとシリンダチューブとの間に入り込んでしまうと、その異物は噴出される加圧エアで除去することができず、スライダの摺動面に異物が付着してしまう。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、固定部とスライドテーブルとの間に異物が入り込んでも異物を除去してガイドレールに異物が付着することを防止することができるリニアアクチュエータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シリンダチューブのシリンダ室には、ピストンが前記シリンダチューブの軸方向へ移動可能に収容されており、前記シリンダチューブと、該シリンダチューブの装着面に装着され前記軸方向に沿って延びるガイドレールとから固定部が形成され、前記ガイドレールにガイドブロックが摺動可能に支持されるとともに該ガイドブロックにスライドテーブルが固定されており、前記シリンダ室に対するエアの給排による前記ピストンの往復動に連動して前記スライドテーブルが前記ガイドレールに沿って往復動するように構成されたリニアアクチュエータであって、前記固定部において前記スライドテーブルに対向する位置に前記エアのパージ孔が形成されるとともに、前記スライドテーブルと前記固定部との間に一定のクリアランスで前記シリンダチューブの軸方向及び幅方向へ延びるエア通路を形成するための通路形成壁が、前記固定部に対する前記スライドテーブルの対向面に前記ガイドレールを挟んで前記シリンダチューブの軸方向に沿って延びるように形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、前記スライドテーブルは前記シリンダチューブの軸方向への長さより長くなるように形成されるとともに、前記通路形成壁は前記スライドテーブルの両端に達する位置まで形成され、前記エア通路は前記シリンダチューブの軸方向の両端に達するまで形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載のリニアアクチュエータにおいて、前記パージ孔は前記シリンダチューブの軸方向に沿って複数形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のリニアアクチュエータにおいて、前記パージ孔は二つの通路形成壁を挟むように各通路形成壁より外側に形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、固定部とスライドテーブルとの間に異物が入り込んでも異物を除去してガイドレールに異物が付着することを防止することができる。
実施形態のリニアアクチュエータを示す平断面図。 実施形態のリニアアクチュエータを示す斜視図。 リニアアクチュエータにおけるシリンダチューブを示す平面図。 スライドテーブルの裏面を示す斜視図。 リニアアクチュエータ内を示す図2の5−5線断面図。 リニアアクチュエータ内を示す図2の6−6線断面図。 リニアアクチュエータの動作を示す側面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図2に示すように、リニアアクチュエータ11は、四角扁平状のシリンダチューブ12を備えるとともに、図5に示すように、シリンダチューブ12の上面Sにはガイドレール30が装着されている。本実施形態において、シリンダチューブ12の上面S全体が装着面を形成している。また、ガイドレール30にはガイドブロック40が摺動可能に支持されるとともに、このガイドブロック40にはスライドテーブル50が固定されている。そして、リニアアクチュエータ11において、シリンダチューブ12とガイドレール30は、移動不可能な固定部を形成するとともに、ガイドブロック40とスライドテーブル50は、固定部に対し移動可能な可動部を形成している。
図1に示すように、シリンダチューブ12内には、一対のシリンダ孔12aがシリンダチューブ12の軸方向に延びるように形成されている。また、シリンダチューブ12の軸方向に直交する幅方向に対向する一対の側面において、シリンダチューブ12の軸方向の一端(図1では右端)寄りには、第1給排ポート12cが形成されている。また、シリンダチューブ12の幅方向に対向する一対の側面において、シリンダチューブ12の軸方向のほぼ中央部には、第2給排ポート12dが形成されている。第1給排ポート12c、及び第2給排ポート12dそれぞれは、シリンダ孔12aに連通している。なお、一対の第1給排ポート12cのうちの一方、及び一対の第2給排ポート12dのうちの一方それぞれには図示しないエア供給手段が接続されるとともに、他方それぞれは図示しない封止部材によって封止されている。
各シリンダ孔12aの一端開口それぞれは封止部材13によって封止されている。また、各シリンダ孔12aのほぼ中央部には円筒状のロッドメタル14が配設されるとともに、ロッドメタル14よりシリンダ孔12aの他端開口側には円筒状のカバー15が配設されている。そして、各シリンダ孔12a内には、封止部材13とロッドメタル14によりシリンダ室12bが区画されている。ロッドメタル14の外周面にはOリング14aが装着されるとともに、カバー15の外周面にはOリング15aが装着されている。そして、両Oリング14a,15aによりシリンダ室12bからのエアの漏れが防止されている。
各シリンダ室12bにはピストン16が収容されるとともに、各ピストン16にはピストンロッド17が固定されている。ピストンロッド17の一端部には小径部17aが形成されるとともに、小径部17aの先端には第1雄ねじ17bが形成されている。そして、小径部17aにピストン16が装着されるとともに第1雄ねじ17bにナットNが螺合されることにより、ピストン16とピストンロッド17とが一体化されている。
各ピストンロッド17は、ロッドメタル14及びカバー15を貫通するとともに、ロッドメタル14及びカバー15によりシリンダチューブ12の軸方向へ移動可能に支持されている。両ピストンロッド17の他端部には第2雄ねじ部17cが形成されるとともに、この第2雄ねじ部17cにはフローティング部材19が螺合されている。そして、両ピストンロッド17の他端部は、フローティング部材19を介して矩形状の連結板18に固定されるとともに、連結板18により一対のピストンロッド17が同期して移動するように連結されている。
ピストン16の周面にはピストンパッキン16a及びマグネット16bが装着されている。ピストン16は、シリンダ室12bを封止部材13側の第1圧力室12eと、ロッドメタル14側の第2圧力室12fとに仕切るとともに、第1圧力室12eは第1給排ポート12cと連通し、第2圧力室12fは第2給排ポート12dと連通している。
そして、第1給排ポート12cから第1圧力室12eにエアが供給されるとともに、第2給排ポート12dから第2圧力室12fのエアが排出されると、ピストン16がシリンダチューブ12の軸方向に沿ってロッドメタル14側へ移動する。一方、第2給排ポート12dから第2圧力室12fにエアが供給されるとともに、第1給排ポート12cから第1圧力室12eのエアが排出されると、ピストン16がシリンダチューブ12の軸方向に沿って封止部材13側へ移動する。ピストン16の移動に伴い、ピストンロッド17はシリンダチューブ12の軸方向に沿って移動する。
図3及び図5に示すように、シリンダチューブ12の上面Sにおいて、シリンダチューブ12の幅方向の中央部となる位置には、装着凹部Saがシリンダチューブ12の軸方向全体へ延びるように凹設されている。この装着凹部Saには、長尺状のガイドレール30がシリンダチューブ12の軸方向に沿って延びるように装着されている。ガイドレール30はボルト31によってシリンダチューブ12に螺着されている。ガイドレール30は一端がシリンダチューブ12の一端面の直近まで延びるとともに、他端がシリンダチューブ12の他端面より退いた位置まで延びている。
図5に示すように、ガイドレール30において、その軸方向(長さ方向)へ延びる一対の側面それぞれには、転動溝30aがガイドレール30の軸方向全体に亘って延びるように形成されている。また、図3及び図6に示すように、ガイドレール30にはガイドブロック40が摺動可能に支持されている。ガイドブロック40は四角板状をなすとともに、その長さ方向の両側部にはガイドレール30の両転動溝30aに対向するようにボール支持部41が延設され、各ボール支持部41には転動溝41aが形成されている。
そして、ガイドブロック40は、両ボール支持部41によってガイドレール30の両転動溝30aを挟むようにガイドレール30に支持されている。各転動溝41aには複数のボール42が転動可能に収容されるとともに、ボール42はガイドレール30の転動溝30aにも収容されている。そして、ボール42が両転動溝30a,41aで転動することにより、ガイドブロック40がガイドレール30の軸方向(シリンダチューブ12の軸方向)へ摺動するようになっている。
ガイドブロック40の上面には、スライドテーブル50が固定されている。図4に示すように、スライドテーブル50は、矩形板状をなし、その軸方向がシリンダチューブ12の軸方向に延びるようにガイドブロック40に固定されている。なお、ガイドブロック40は、スライドテーブル50の軸方向の中央部より一端側へずれた位置に固定されている。また、スライドテーブル50の他端は連結板18に連結されている。そして、ガイドブロック40とスライドテーブル50は、ピストン16の移動に伴うピストンロッド17の出没に連動してガイドレール30に沿ってシリンダチューブ12の軸方向へ往復動するようになっている。このとき、ボール42は、両転動溝30a,41aを転動し、スライドテーブル50が円滑に往復動する。
また、図7に示すように、スライドテーブル50の軸方向への長さは、シリンダチューブ12の軸方向への長さより長くなっている。そして、ピストン16がロッドメタル14に当接し突出方向へのストロークエンドに達したときでも、スライドテーブル50によりシリンダチューブ12の装着凹部Sa全体を覆うようになっている。
次に、リニアアクチュエータ11におけるパージ構造について説明する。
図1及び図5に示すように、シリンダチューブ12の幅方向に対向する一対の側面それぞれにおいて、シリンダチューブ12の軸方向の他端寄りにはパージポート12gが形成されるとともに、このパージポート12gに一端が連通する導入路12hが形成されている。なお、一対のパージポート12gのうち一方には図示しないエア供給手段が接続されるとともに、他方は図示しない封止部材によって封止されている。
また、各カバー15の外周面にはガイド溝15bがカバー15の周方向の全体に亘って延びるように形成されるとともに、このガイド溝15bには導入路12hの他端が連通している。さらに、シリンダチューブ12の軸方向の他端寄りにおいて、両シリンダ孔12aに挟まれた位置には、両カバー15のガイド溝15b同士を連通するようにシリンダチューブ12の幅方向へ延びる連通路12kが形成されている。
また、シリンダチューブ12の軸方向の他端寄りにおいて、シリンダチューブ12の幅方向の両側には、各ガイド溝15bに連通する第1パージ孔121が上面Sからシリンダチューブ12外へ開口するように形成されている。また、シリンダチューブ12の軸方向の他端寄りにおいて、シリンダチューブ12の幅方向の中央部には、連通路12kに連通する補助パージ孔12sが上面Sからシリンダチューブ12外へ開口するように形成されている。
シリンダチューブ12内には、各第1パージ孔121に連通する供給通路12pがシリンダチューブ12の軸方向へ延びるように形成されている。そして、図3に示すように、シリンダチューブ12の軸方向の中央部には、各供給通路12pに連通する第2パージ孔122が上面Sからシリンダチューブ12外へ開口するように形成されている。また、図3及び図6に示すように、シリンダチューブ12の軸方向の一端寄りには、各供給通路12pに連通する第3パージ孔123が上面Sからシリンダチューブ12外へ開口するように形成されている。第1〜第3パージ孔121〜123それぞれは、スライドテーブル50の対向面50aに対向する位置に形成されるとともに、両通路形成壁51を挟むように各通路形成壁51より外側に形成されている。
一方、図5に示すように、スライドテーブル50において、シリンダチューブ12の上面S(装着凹部Sa)への対向面50aには、一対の通路形成壁51が上面Sにおける装着凹部Saの内底面に向けて延設されている。図4に示すように、一対の通路形成壁51は、スライドテーブル50の軸方向に沿ってガイドブロック40の固定位置からスライドテーブル50の両端に達するまで延びている。そして、図5に示すように、一対の通路形成壁51は、ガイドレール30を幅方向から挟むとともに両転動溝30aに対向するように対向面50aから延設されている。
上面Sと対向面50aとの間、各通路形成壁51の外側面と装着凹部Saの内側面との間、各通路形成壁51の下面と装着凹部Saの内底面との間、各通路形成壁51の内側面とガイドレール30の側面との間、及びガイドレール30の上面と対向面50aとの間にはエア通路52が区画形成されている。このエア通路52は、シリンダチューブ12の軸方向及び幅方向に沿って一定のクリアランスで延びている。すなわち、通路形成壁51が形成されることにより、固定部(シリンダチューブ12とガイドレール30)と、スライドテーブル50との間には、一定のクリアランスのエア通路52が区画形成されている。
通路形成壁51は、ガイドブロック40の両側からスライドテーブル50の両端に達するまで延びおり、スライドテーブル50の軸方向への長さはシリンダチューブ12の軸方向への長さより長くなっている。このため、ピストン16の移動に連動してスライドテーブル50が移動しても、エア通路52は常に区画されるようになっている。
次に、本実施形態のリニアアクチュエータ11におけるエアパージについて説明する。
さて、リニアアクチュエータ11の駆動時、エア供給手段から一方のパージポート12gにエアが供給されると、エアは導入路12hを介して一方のカバー15のガイド溝15bに供給される。さらに、エアはガイド溝15bから連通路12kを介して他方のカバー15のガイド溝15bに供給される。すると、エアは両第1パージ孔121及び補助パージ孔12sから上面Sへ向けて吹き出し、シリンダチューブ12の軸方向の他端側にエアがパージされる。また、パージエアは、供給通路12pを介して第2パージ孔122及び第3パージ孔123から上面S外へ向けて吹き出し、シリンダチューブ12の軸方向の中央部及び一端側にエアがパージされる。
両第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出したエアは、シリンダチューブ12の幅方向に沿ってエア通路52外へ吹き出すエアと、ガイドレール30に向かって流れるエアとに分かれる。そして、ガイドレール30に向かって流れたエアは、シリンダチューブ12の幅方向に沿って一定のクリアランスで延びるエア通路52を流れるため、エア通路52を流れることによりエアの流速が低下することが抑制される。
そして、シリンダチューブ12の幅方向のほぼ中央部でエア同士が合流すると、エアは通路形成壁51に沿うようにシリンダチューブ12の軸方向に沿ってエア通路52を流れる。また、第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出したエアは、シリンダチューブ12の軸方向両端に向かってエア通路52を流れる。このとき、エア通路52はシリンダチューブ12の軸方向に沿って一定のクリアランスで形成されているため、エアがシリンダチューブ12の両端に向かって流れる際、エアの流速が低下することが抑制される。
その結果、流速を維持したエアが、シリンダチューブ12の軸方向の両端から吹き出すとともに、シリンダチューブ12の幅方向の両側から吹き出すため、スライドテーブル50の周りに漂う塵芥、油等の異物がエアによりスライドテーブル50外へ向けて吹き飛ばされる。また、万一、異物が、固定部とスライドテーブル50の対向面50aとの間に入り込んでも、流速を維持したエアにより異物が吹き飛ばされる。よって、ガイドレール30の摺動面である転動溝30a、さらにはガイドブロック40の転動溝41aに異物が付着することが防止される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シリンダチューブ12の上面Sに第1〜第3パージ孔121〜123を形成するとともに、スライドテーブル50の対向面50aに一対の通路形成壁51をガイドレール30を挟むように延設した。この通路形成壁51により、シリンダチューブ12とガイドレール30とからなる固定部と、スライドテーブル50との間に、シリンダチューブ12の幅方向及び軸方向に沿って一定のクリアランスで延びるエア通路52を区画形成した。そして、第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出されたエアは、一定のクリアランスのエア通路52を流れるため、吹き出した後、流速の低下が防止され、一定の流速を維持したまま、固定部とスライドテーブル50との間からエアが吹き出される。したがって、固定部とスライドテーブル50の対向面50aとの間に異物が入り込んでも、一定の流速のエアにより異物を吹き飛ばすことができ、ガイドレール30とガイドブロック40の摺動面である転動溝30a,41aに異物が付着することが防止される。その結果として、ガイドブロック40の摺動抵抗が増加することが防止でき、ガイドブロック40を円滑に移動させてスライドテーブル50を円滑に移動させることができる。
(2)通路形成壁51を形成することにより、固定部とスライドテーブル50との間に、シリンダチューブ12の幅方向及び軸方向に沿って一定のクリアランスで延びるエア通路52を区画形成した。そして、第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出されたエアは、一定のクリアランスのエア通路52を流れるため、吹き出した後、流速の低下が防止され、一定の流速を維持したまま固定部とスライドテーブル50との間からエアを吹き出すことができる。よって、例えば、固定部とスライドテーブル50との間に、狭い空間と広い空間とが共存する場合のように、吹き出したエアが狭い空間から広い空間へ流れた際に膨張したり、渦を巻いたりすることが防止できる。よって、エアの膨張や渦により、固定部とスライドテーブル50の間に入り込んだ異物が滞留してしまうことを防止することができる。
(3)スライドテーブル50の軸方向への長さは、シリンダチューブ12の軸方向への長さより長くなっているとともに、通路形成壁51はスライドテーブル50の軸方向の両端に達するまで延びている。そして、ピストン16がストロークエンドに達しても通路形成壁51はシリンダチューブ12の軸方向両端に達する位置まで延びており、エア通路52は常にシリンダチューブ12の軸方向両端にまで延びている。よって、スライドテーブル50の移動に伴って、ガイドレール30が露出してしまったり、エア通路52が形成されない箇所が存在したりすることが防止できる。
(4)スライドテーブル50の対向面50aにおいて、ガイドレール30の上面と対向する部位は、その他の部位よりもガイドレール30に向けて膨出している。そして、ガイドレール30の上面と対向面50aとの間には、ガイドレール30の軸方向及び幅方向へ一定のクリアランスで延びるエア通路52が形成されている。よって、ガイドレール30の上面と対向面50aとの間に流れ込んだエアも、流速を低下させることなくガイドレール30の軸方向両端に向けて流すことができ、エア通路52のエアにより異物を吹き飛ばすことができる。
(5)第1〜第3パージ孔121〜123は、シリンダチューブ12の軸方向の両端及び中央部に形成されている。よって、第1〜第3パージ孔121〜123により、シリンダチューブ12の軸方向全体に亘ってエアをパージすることができ、異物の除去を効率良く行うことができる。
(6)第1〜第3パージ孔121〜123それぞれは、シリンダチューブ12の幅方向の両側に形成されるとともに、二つの通路形成壁51を挟むように各通路形成壁51より外側に形成されている。このため、第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出たエアを、シリンダチューブ12の幅方向においてスライドテーブル50の外方へ向かうエアと、ガイドレール30に向かうエアとに分けることができる。そして、スライドテーブル50の外方へ向かうエアにより、スライドテーブル50に異物が近づくことを抑制し、さらに、ガイドレール30に向かうエアにより固定部とスライドテーブル50との間に入り込んだ異物を吹き飛ばすことができる。
(7)通路形成壁51を形成することにより、固定部とスライドテーブル50との間に、シリンダチューブ12の幅方向及び軸方向に沿って一定のクリアランスで延びるエア通路52を区画形成した。そして、第1〜第3パージ孔121〜123から吹き出されたエアは、一定のクリアランスのエア通路52を流れるため、一定の流速を維持したエアにより異物を吹き飛ばし、ガイドレール30に異物が付着することを防止することができる。よって、本実施形態のリニアアクチュエータ11は、例えば、ガイドレール30に付着した異物をスクレーパで掻き取る場合のように、スクレーパを必要としてリニアアクチュエータ11が大型化したり、スクレーパが損傷して異物を掻き取れなくなったりする不都合が発生しない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 実施形態では、シリンダチューブ12の軸方向に沿って3個のパージ孔121〜123を形成したが、シリンダチューブ12の軸方向への長さ等に応じて軸方向におけるパージ孔の個数を変更してもよい。
・ 実施形態では、シリンダチューブ12の幅方向において、第1〜第3パージ孔121〜123を各通路形成壁51より外側に形成したが、シリンダチューブ12の幅方向において、第1〜第3パージ孔121〜123の形成箇所を変更してもよい。例えば、第1〜第3パージ孔121〜123を通路形成壁51の下面と対向する位置に形成してもよい。
・ 実施形態において、ピストン16がストロークエンドに達したとき、シリンダチューブ12の軸方向の端面よりスライドテーブル50が突出している場合、シリンダチューブ12の軸方向両端に達するまでエア通路52が区画形成できるのであれば、通路形成壁51はスライドテーブル50の軸方向両端にまで達していなくてもよい。
・ ガイドレール30の上面と対向面50aとの間に形成されるエア通路52は、ガイドレール30の上面をスライドテーブル50に向けて膨出するとともに、対向面50aを凹ませて形成してもよい。
・ 補助パージ孔12sは無くてもよい。
・ 本発明をロッドレスのリニアアクチュエータに適用してもよい。
S…装着面としてのシリンダチューブの上面、11…リニアアクチュエータ、12…固定部を形成するシリンダチューブ、12b…シリンダ室、16…ピストン、30…固定部を形成するガイドレール、40…ガイドブロック、50…スライドテーブル、50a…対向面、51…通路形成壁、52…エア通路、121〜123…第1〜第3パージ孔。

Claims (4)

  1. シリンダチューブのシリンダ室には、ピストンが前記シリンダチューブの軸方向へ移動可能に収容されており、前記シリンダチューブと、該シリンダチューブの装着面に装着され前記軸方向に沿って延びるガイドレールとから固定部が形成され、前記ガイドレールにガイドブロックが摺動可能に支持されるとともに該ガイドブロックにスライドテーブルが固定されており、前記シリンダ室に対するエアの給排による前記ピストンの往復動に連動して前記スライドテーブルが前記ガイドレールに沿って往復動するように構成されたリニアアクチュエータであって、
    前記固定部において前記スライドテーブルに対向する位置に前記エアのパージ孔が形成されるとともに、前記スライドテーブルと前記固定部との間に一定のクリアランスで前記シリンダチューブの軸方向及び幅方向へ延びるエア通路を形成するための通路形成壁が、前記固定部に対する前記スライドテーブルの対向面に前記ガイドレールを挟んで前記シリンダチューブの軸方向に沿って延びるように形成されているリニアアクチュエータ。
  2. 前記スライドテーブルは前記シリンダチューブの軸方向への長さより長くなるように形成されるとともに、前記通路形成壁は前記スライドテーブルの両端に達する位置まで形成され、前記エア通路は前記シリンダチューブの軸方向の両端に達するまで形成されている請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記パージ孔は前記シリンダチューブの軸方向に沿って複数形成されている請求項1又は請求項2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記パージ孔は二つの通路形成壁を挟むように各通路形成壁より外側に形成されている請求項に記載のリニアアクチュエータ。
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