JP5144373B2 - 磁気検知型エンコーダ - Google Patents

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本発明は、回転磁石からの漏れ磁界を磁気抵抗効果素子で検知して、回転磁石の回転角度に対応した検知出力を得る磁気検知型エンコーダに関する。
図7に示すように、磁気検知型エンコーダは、基台1に、回転磁石3が軸2を中心として回転自在に支持され、ホール素子などの検知素子5が回転磁石3の着磁面に対向しており、回転磁石3が回転する際の漏れ磁界の変化が検知素子5で検知される。
従来の磁気検知型エンコーダとしては、回転磁石3の回転軸に直交する面である上面3aおよび下面3bが、回転方向に向けてN極とS極が交互に配置されるように着磁されており、ホール素子などの検知素子5が、上面3aに対向する位置(a)、または下面3bに対向する位置(b)に設置されているのが一般的である。
しかし、上記構造では、検知素子5が、回転磁石3と重なる位置に配置されるため、磁気検知型エンコーダの高さ寸法が大きくなり、薄型のパッケージ内に構成することが困難である。
以下の特許文献1には、回転磁石3の外周面3cが、回転方向に向けてN極とS極が交互に配置されるように着磁され、検知素子5が、前記外周面3cに対向する位置(c)に設置された磁気検知型エンコーダが開示されている。
また、特許文献1には、検知素子5としてホール素子や磁気抵抗素子が使用されて、回転磁石3が回転する際に、検知素子5を通過する磁束の密度の変化が検知されることが記載されている。すなわち、検知素子5を(c)の位置に配置し、回転磁石3の外周面3cからの漏れ磁界のうちの法線方向へ向くベクトル成分の磁束密度の変化を検知するというものである。
しかし、漏れ磁束の密度変化を検知する方法では、使用環境の変化などによって、漏れ磁界の磁束密度が変動すると、検知出力のレベルが変動してしまうため、この検知出力を波形成形して矩形波を得たときに、その矩形波の周期にジッタ方向の揺らぎが発生することになる。そのために、回転磁石3の回転角度を細かな分解能で検知しようとした場合に、矩形波の周期の揺らぎによる誤差が生じやすくなる。回転角度を細かな分解能で正確に検知できるようにするためには、外周面3cにおいてN極とS極を、さらに細かなピッチで着磁することが必要になり、使用する回転磁石3が高価になるのを避けることができない。
また、検知素子5として磁気抵抗素子を使用して、回転磁石3の外周面3cからの漏れ磁界のうちの法線方向に向くベクトル成分の磁束密度の変化を検知するには、図7に示すように(c)の位置に配置する検知素子5の磁性膜の面5aが外周面3cに対向するように、検知素子5を基台1から垂直に取り付けることが必要になる。しかし、このような取付け構造では、検知素子5の基台1の表面からの高さ寸法が大きくなるため、薄型の回転磁石3を使用しても、磁気検知型エンコーダの薄型化に限界が生じる。
特開2007−3514号公報
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、検知素子として磁気抵抗効果素子を使用し、回転磁石からの漏れ磁界の磁束密度の変化を検知するのではなく、漏れ磁界の向きを360度の全範囲で検知することで、回転磁石の回転角度に対応した磁界の変化を正確に検知できるようにした磁気検知型エンコーダを提供することを目的としている。
また、本発明は、薄い回転磁石を使用したときに全体を薄型に構成できる磁気検知型エンコーダを提供することを目的としている。
本発明は、回転方向に向けてN極とS極が交互に着磁された外周面を有する回転磁石と、前記回転磁石の前記外周面に対向する検知素子とを有し、
前記検知素子は、磁化の向きが固定された固定磁性層と、前記回転磁石からの漏れ磁界によって磁化方向が決められる自由磁性層とを有し、前記固定磁性層の磁化の向きと前記自由磁性層の磁化の向きとの関係で電気抵抗が変化する磁気抵抗効果素子であり、
前記固定磁性層の磁化のベクトルと、前記自由磁性層の磁化のベクトルのそれぞれが、前記回転磁石の回転中心軸と直交する平面内に位置し、前記自由磁性層は、前記回転磁石の回転中心軸に沿う方向の厚さ寸法内で前記外周面に対向し、前記外周面から漏れ出て前記回転中心軸と直交する面内で向きが変る磁束成分によって前記自由磁性層の磁化が飽和させられており、
前記回転磁石の回転に伴って、前記自由磁性層の磁化のベクトルが回転させられることを特徴とするものである。
すなわち本発明は、前記回転磁石が、N極とS極の配列の1ピッチに相当する角度だけ回転するときに、前記自由磁性層の磁化が前記平面内で360度回転し、その間に、前記電気抵抗の変化によって、正弦曲線また余弦曲線の1周期分に相当する検出出力を得ることができる。
また、本発明は、正弦曲線また余弦曲線に相当する前記検出出力を波形成形する検出回路が設けられ、前記回転磁石が、N極とS極の配列の1ピッチに相当する角度回転するときに、1周期分の矩形波が得られるものである。
本発明の磁気検知型エンコーダは、検知素子の自由磁性層の膜面すなわち検知面が、回転軸と直交する面内に位置しているため、回転磁石の外周面からの漏れ磁界により、自由磁性層内の磁化のベクトルが回転磁石の回転に伴って360度の範囲で回転する。検知素子によって、回転磁石からの漏れ磁界の磁束密度の変化を検知するのではなく、磁化のベクトルの回転を検知するものであるため、外乱や使用環境の変化によって磁束密度に変化が生じたとしても、常に回転磁石の回転角度に対応した正確な検知出力を得ることができる。よって、検知素子からの検知出力を波形成形した矩形波の周期に揺らぎなどが生じにくくなり、回転磁石の回転角度を細かな分解能で正確に検知しやすい。
よって、回転磁石の外周面の着磁ピッチを極めて短ピッチとする必要がなく、比較的大きなピッチで着磁しても、回転角度を細かな精度で検知しやすくなる。よって、微細ピッチで着磁するような高価な磁石を使用する必要がない。
また、本発明は、前記回転磁石は、回転中心軸に沿う厚さ寸法が半径よりも小さい円盤である。
本発明の磁気検知型エンコーダは、磁気抵抗効果素子を、その検知面が基台の表面と平行となるように配置できるので、基台への取付けが容易であり、しかも、自由磁性層を回転磁石の厚さ寸法の範囲内に配置することで、回転磁石の薄型化に伴って全体の薄型化を実現しやすい。
なお、本発明の回転磁石は、着磁面である外周面が、回転中心軸を中心とする円筒面に沿うものである。ただし着磁面である外周面が、必ずしも正確な円筒面上に存在していなくてもよく、磁極ごとに平面となるような、やや多角形の筒面に相当する形状であってもよい。すなわち、本発明での回転磁石は、ラジアル着磁磁石である。
本発明は、回転磁石からの漏れ磁界の磁束密度の変動の影響を受けにくく、回転磁石の回転角度に対応した検知出力を正確に得ることが可能になる。また、薄型の回転磁石を使用することで、全体を薄型に構成しやすくなる。
図1は本発明の実施の形態の磁気検知型エンコーダ10の構造を示す平面図、図2は前記磁気検知型エンコーダ10の側面図である。
図2に示すように、磁気検知型エンコーダ10は、薄い合成樹脂材料などの非磁性材料で形成された基台11に、非磁性材料で形成された軸受12が固定されており、この軸受12に非磁性材料で形成された回転軸13が回転自在に支持されている。この回転軸13に回転体14が固定されている。図示しない回転操作部を操作することによって回転軸13と回転体14とが回転させられる。または機構の回転力が回転軸13に伝達されて、回転軸13と回転体14とが回転させられる。回転軸13の中心軸Oは、基台11の表面に対して垂直である。
回転体14は、中心軸Oに沿う向きの厚さ寸法Wが半径よりも十分に小さい薄型の円盤であり、厚さ寸法Wは回転体14の全体において均一である。
回転体14は、中心部に非磁性材料で形成された支持円盤15が設けられ、この支持円盤15が回転軸13に固定されている。そして、支持円盤15の外周に回転磁石16が固定されている。回転磁石16の外周面16aは、前記中心軸Oを中心とする円筒面上に位置している。
図1に示すように、回転磁石16は、16極に区分して着磁されており、外周面16aと内周面16bとが相反する磁極である。また、外周面16aは回転方向に向けてN極とS極とが交互に着磁されており、N極とS極のそれぞれの磁極の着磁範囲の開き角度は22.5度である。
図2に示すように、基台11の上には支持台18が設けられ、この支持台18の上に検知素子19が実装されている。検知素子19の上面19aは、回転体14の上面14aよりも上方へ突出しないように配置されている。そして、検知素子19は、回転磁石16の外周面16aに対向している。
検知素子19は、図3と図4に示す磁気抵抗効果素子20を有しており、この磁気抵抗効果素子20が保護層で覆われている。
図3は磁気抵抗効果素子20を示す平面図であり、図4は図3に示す磁気抵抗効果素子20をIV線で切断した断面図の拡大図である。
図3に示すように、磁気抵抗効果素子20は、複数の素子部21が互いに平行に形成され、個々の素子部21の前後端部は、接続電極28a,28bによって2個ずつ接続されている。さらに、両側に位置する素子部21には引き出し電極29a,29bが接続されている。よって、各素子部21は直列に接続され、ミアンダ型パターンが構成されている。
図3の紙面は、前記中心軸Oと直交する面に一致している。図3では、回転磁石16の半径の方向をRで示している。それぞれの素子部21は、長手方向が半径方向Rと直交しており、すなわち、素子部21の長手方向が回転磁石16の外周面16aの接線方向に向けられている。
図4の断面図に示すように、個々の素子部21は、素子基板22の上に、反強磁性層23、固定磁性層24、非磁性導電層25、および自由磁性層26の順に積層されて成膜され、自由磁性層26の表面が保護層27で覆われている。
反強磁性層23は、Ir−Mn合金(イリジウム−マンガン合金)などの反強磁性材料で形成されている。固定磁性層24はCo−Fe合金(コバルト−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。非磁性導電層25はCu(銅)などである。自由磁性層26は、Ni−Fe合金(ニッケル−鉄合金)などの軟磁性材料で形成されている。保護層27はTa(タンタル)の層である。
前記固定磁性層24と自由磁性層26の膜面は、それぞれ中心軸Oと直交する平面内に位置している。
素子部21では、反強磁性層23と固定磁性層24との反強磁性結合により、固定磁性層24の磁化の方向が固定されている。図1および図3に示すように、それぞれの素子部21の固定磁性層24の固定磁化の方向(P方向)は、回転磁石16の外周面16aの接線方向である。また、固定磁化の方向(P方向)を示すベクトルは、中心軸Oと直交する面内に有る。
検知素子19は回転磁石16の外周面16aと接近して設置されており、それぞれの素子部21の自由磁性層26の磁化が、回転磁石16の外周面16aからの漏れ磁界によって常に飽和するように、素子部21と外周面16aとの距離が決められている。
図2に示すように、回転磁石16は、外周面16aと内周面16bとが逆の極性に着磁されているため、外周面16aと内周面16bとの間で、回転体14の上面14aの上方と下面14bの下方に磁束φが延びている。さらに、外周面16aにおいて隣り合う磁極間にも磁束が延びているが、図1では、外周面16aにおいて隣り合う磁極間に延びる磁束のうちの、中心軸Oと垂直な面内で延びる磁束成分をφ1とφ2で示している。磁束成分φ1は前記面内で時計周りに延びる磁束の成分を意味し、磁束成分φ2は前記面内で反時計回りに延びる磁束の成分を意味している。
それぞれの素子部21の自由磁性層26は、回転磁石16の厚さ寸法Wの範囲内にあり、すなわち、自由磁性層26は、回転体14の下面14bよりも上で、上面14aよりも下の高さ位置にある。よって、自由磁性層26の磁化は、中心軸Oと直交する面内で向きが変わる前記磁束成分φ1と前記磁束成分φ2とで飽和させられている。図3では、この磁束成分φ1とφ2で飽和させられる自由磁性層26の磁化のベクトルをFで示している。
回転体14が回転し、回転磁石16の外周面16aが検知素子19の側方を移動すると、自由磁性層26を飽和している磁束成分φ1,φ2の向きが変わるため、自由磁性層26の磁化のベクトルFが、中心軸Oと直交する面内で回転する。図1において、回転磁石16が時計方向へ回転すると、前記ベクトルFが前記面内で反時計方向へ回転し、回転磁石16が反時計方向へ回転すると、前記ベクトルFが前記面内で時計方向へ回転する。また、回転磁石16が時計方向または反時計方向へ向けて着磁の1ピッチ分の角度(45度)、すなわちN−S−Nと繰り返す交互着磁の一周期に相当する角度だけ回転すると、自由磁性層26の磁化のベクトルFが360度回転する。
磁気抵抗効果素子20は、固定磁性層24の固定磁化の方向(P方向)と、自由磁性層26の磁化のベクトルFの方向との関係で電気抵抗が変化する。自由磁性層26の磁化のベクトルFが固定磁化の方向(P方向)と平行になると電気抵抗が極小になり、ベクトルFが固定磁化の方向(P方向)と反平行になると電気抵抗が極大になる。
図5は、前記磁気抵抗効果素子20の電気抵抗の変化を検知する検知回路30を示している。
この検知回路30では、所定電圧の電源電圧Vddがスイッチング回路31で断続して与えられる。スイッチング回路31はクロックを含むタイミング回路32によって一定周期で間欠的に開閉される。電源電圧Vddが間欠的に与えられることによって、消費電力が低減できるようにしている。
検知回路30では、磁気抵抗効果素子20と分圧抵抗33とが直列に接続され、直列の分圧抵抗33と磁気抵抗効果素子20に電圧Vddが印加されている。自由磁性層26の磁化のベクトルFの向きが、固定磁化の方向(P方向)と直交しているときに、磁気抵抗効果素子20の電気抵抗値が分圧抵抗33の抵抗値と同じになり、磁気抵抗効果素子20と分圧抵抗33との接続中間点34の電圧がVdd/2となる。
また、参照抵抗35と参照抵抗36が直列に接続され、この直列に接続された参照抵抗35と参照抵抗36に電圧Vddが作用している。このとき参照抵抗35と参照抵抗36との接続中間点37の電圧がVdd/2に設定されている。
前記接続中間点34の電圧と前記接続中間点37の電圧は差動アンプ38に与えられ、差動アンプ38からは両電圧の差が出力される。すなわち、差動アンプ38からは、接続中間点37の電圧を基準とし、これに対する接続中間点34の電圧の増加分と減少分が出力されてシュミットトリガー回路39に与えられる。シュミットトリガー回路39では、差動アンプ38で検出される電圧差が第1のしきい値L1を超えるとハイの出力がラッチ回路40に与えられ、前記電圧差が第2のしきい値L2よりも下がるとローの出力がラッチ回路40に与えられる。ラッチ回路40では、シュミットトリガー回路39からハイの出力を得られているときに出力スイッチ回路41をONにし、シュミットトリガー回路39からの出力がローに切り替わると出力スイッチ回路をOFFにする。
図6(A)に示す余弦曲線(または正弦曲線)の出力波形45は、回転体14が回転したときの接続中間点34の電圧の変化を示している。図6(A)の横軸は、回転体14の回転角度である。回転体14が45度回転する間に、自由磁性層26の磁化のベクトルFが360度回転するため、この間に、前記出力波形45は余弦曲線の1周期Tだけ変化する。そして、回転体14が360度回転する間に、出力波形45は8周期分変化する。
図6(A)には、シュミットトリガー回路39で設定される第1のしきい値L1と第2のしきい値L2が示されている。図5に示す検知回路30からの最終出力は、図6(B)に示す矩形波出力46である。矩形波出力46は、出力波形45が第1のしきい値L1を超えると立ち上がり、出力波形45が第2のしきい値L2よりも低くなると立ち下がる波形である。この矩形波出力46の周期Tは前記出力波形45の周期と同じであり、回転体14が360度回転する間に、矩形波出力46が8周期分得られる。
ここで、図6(A)に示す出力波形45は、回転磁石16の回転に伴う自由磁性層26の磁化のベクトルFの回転角度によって決まるものであり、回転磁石16の外周面16aからの漏れ磁界の磁束密度が変化しても、これに依存することなく出力波形45のレベルは変動しない。すなわち、温度変化やその他の環境の変化によって漏れ磁界の磁束密度が変動しても、ベクトルFの向きが変動することがなく、よって、前記出力波形45のレベルが上下に変動することがなく安定したものとなる。図6(A)に示す出力波形45を、一定のしきい値L1,L2を用いて波形成形する際に、出力波形45が変動しないために、矩形波出力46の立ち上がりのタイミングと立下りのタイミングにずれが生じにくくなり、矩形波出力46は、回転磁石16の回転角度に正確に追従できるものとなる。
よって、図6(B)に示す矩形波出力46をカウントすることで、回転体14の回転角度を22.5度単位で正確に測定することができ、また回転体14が回転しているときの回転速度の変動も精度よく検知できる。
また、図2に示すように、検知素子19を構成する磁気抵抗効果素子20の各膜の面が中心軸Oと直交する平面内に位置しているため、検知素子19の取付け作業が容易であり、また、検知素子19を回転磁石16の厚さ寸法Wの範囲内の高さ寸法に配置できるので、磁気検知型エンコーダ10を薄型に構成できる。
なお、図1に示す実施の形態では、磁気抵抗効果素子20の固定磁性層24の固定磁化の方向(P方向)が回転磁石16の外周面16aの接線方向に向けられているが、固定磁化の方向(P方向)のベクトルの向きは、中心軸Oと直交する面内であれば、どの向きであってもよい。
本発明の実施の形態の磁気検知型エンコーダを示す平面図、 図1に示す磁気検知型エンコーダの側面図、 検知素子に使用されている磁気抵抗効果素子の平面図、 図3に示す磁気抵抗効果素子をIV線で切断した拡大断面図、 本発明の実施の形態の磁気検知型エンコーダに設けられる検知回路の回路図、 前記検知回路の波形図、 従来技術の説明図
符号の説明
10 磁気検知型エンコーダ
11 基台
12 軸受
13 回転軸
14 回転体
16 回転磁石
16a 外周面
19 検知素子
20 磁気抵抗効果素子
21 素子部
24 固定磁性層
26 自由磁性層
P 固定磁性層の固定磁化の方向
F 自由磁性層の磁化のベクトル

Claims (4)

  1. 回転方向に向けてN極とS極が交互に着磁された外周面を有する回転磁石と、前記回転磁石の前記外周面に対向する検知素子とを有し、
    前記検知素子は、磁化の向きが固定された固定磁性層と、前記回転磁石からの漏れ磁界によって磁化方向が決められる自由磁性層とを有し、前記固定磁性層の磁化の向きと前記自由磁性層の磁化の向きとの関係で電気抵抗が変化する磁気抵抗効果素子であり、
    前記固定磁性層の磁化のベクトルと、前記自由磁性層の磁化のベクトルのそれぞれが、前記回転磁石の回転中心軸と直交する平面内に位置し、前記自由磁性層は、前記回転磁石の回転中心軸に沿う方向の厚さ寸法内で前記外周面に対向し、前記外周面から漏れ出て前記回転中心軸と直交する面内で向きが変る磁束成分によって前記自由磁性層の磁化が飽和させられており、
    前記回転磁石の回転に伴って、前記自由磁性層の磁化のベクトルが回転させられることを特徴とする磁気検知型エンコーダ。
  2. 前記回転磁石が、N極とS極の配列の1ピッチに相当する角度だけ回転するときに、前記自由磁性層の磁化が前記平面内で360度回転し、その間に、前記電気抵抗の変化によって、正弦曲線また余弦曲線の1周期分に相当する検出出力を得る請求項1記載の磁気検知型エンコーダ。
  3. 正弦曲線また余弦曲線に相当する前記検出出力を波形成形する検出回路が設けられ、前記回転磁石が、N極とS極の配列の1ピッチに相当する角度回転するときに、1周期分の矩形波が得られる請求項2記載の磁気検知型エンコーダ。
  4. 前記回転磁石は、回転中心軸に沿う厚さ寸法が半径よりも小さい円盤である請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気検知型エンコーダ。
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