JP5143306B1 - マイクロホン - Google Patents

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Abstract

【課題】 製作が容易で安定した音響インピーダンスが得られ、より広い周波数範囲を使うことができるマイクロホンを提供する。
【解決手段】 環状平板形状の気圧調整スペーサ6の内縁部6a及び外縁部6bに切れ目を設けることなく、気圧調整スペーサ6にスリット12を形成し、このスリット12の一端12aが背気室10側に、他端12cが外部側に開口するようスリット12を気圧調整スペーサ6の両面6d,6cから、ハウジング1の当接面1bと絶縁支持部材2の上面2aで塞ぐことにより、背気室10と外部を連通させる通気路15を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、背気室と外部を連通する通気路の形状のばらつきによる音響インピーダンスのばらつきを改善したマイクロホンに関する。
マイクロホンにおける低周波数領域側のカットオフ周波数は、背気室と外部との間に形成される通気路の音響インピーダンスに依存する。この音響インピーダンスは、通気路が狭く長いほど大きくなり、音響インピーダンスが大きければカットオフ周波数は低周波数領域側に伸びる。
特許文献1には、溝を形成した下部部材と貫通孔を設けた上部部材を同軸に重ねて構成した連通部材について、この溝と貫通孔を組み合わせることで背気室と外部を連通する十分長い弧状の連通孔(通気路)を形成して、音響インピーダンスのばらつきを改善し、低周波数領域におけるカットオフ周波数のばらつきを小さくすると共に、低いカットオフ周波数を得るコンデンサマイクロホンが記載されている。
また、特許文献2には、通気リングに通気溝を曲線状に長く形成することにより、カットオフ周波数を調整するコンデンサマイクロホンが記載されている。
特許第3613786号公報 特開2004−320144号公報(図6)
しかし、特許文献1に記載のコンデンサマイクロホンにおいては、連通部材を構成する絶縁部材に切削で溝を形成する必要があるため、コストが掛かり、型を用いて成形する場合でも、精度の問題が出てくる。また、下部部材を構成する絶縁部材は熱膨張率も通常大きいため、温度変化によって溝の寸法のばらつきが出てくる可能性がある。また、特許文献2に記載のコンデンサマイクロホンにおいては、曲線状に長く形成する通気溝の深さを要求される精度で加工するのは容易ではない。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製作が容易で安定した音響インピーダンスが得られ、より広い周波数範囲を使うことができるマイクロホンを提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、環状平板形状の気圧調整スペーサの内縁部及び外縁部に切れ目を設けることなく、前記気圧調整スペーサにスリットを形成し、このスリットの一端が背気室側に、他端が外部側に開口するよう前記スリットを前記気圧調整スペーサの両面から塞ぐことにより、前記背気室と外部を連通させる通気路を形成するものである。
また、気圧調整スペーサのスリットは、エッチング加工により形成することができる。
請求項1に係る発明によれば、深さの寸法を必要とする溝ではなくスリットを形成するので、製作が容易になり、コストの低減が図れる。また、気圧調整スペーサに切れ目を設けずスリット外周が閉じた形状であるため、通気路の変形が小さくなり、安定した音響インピーダンスが得られる。また、音響インピーダンスを大きくすることでカットオフ周波数が下がり、平坦な周波数領域が広がるため、より広い周波数範囲を使うことができる。
気圧調整スペーサのスリットをエッチング加工により形成すれば、スリットの形状を精度よく加工できるので、立下り方のばらつき自体を抑制することができると共に、更なるコストの低減が図れる。
本発明に係るマイクロホンの一部断面の概略正面図 気圧調整スペーサの平面図 ハウジングと絶縁支持部材により挟持された状態の気圧調整スペーサの説明図で、(a)は挟持状態を振動膜側から見た説明図、(b)は(a)のA−A線断面拡大図、(c)は(a)のB−B線断面拡大図、(d)は(a)のC−C線断面拡大図
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本発明に係るマイクロホンは、図1に示すように、ハウジング1、絶縁支持部材2、ポール3、振動膜4、振動膜ホルダ5、気圧調整スペーサ6、押し当て部材7、バックリング8、グリッド9などから構成されている。10は背気室である。グリッド9は、放射状のスリットを有し、ハウジング1に固定されている。
ハウジング1は、金属等の導電性部材を用いて円筒形状に形成されている。ハウジング1には、開口端部にエッジ部1a、気圧調整スペーサ6が当接する環状の当接面1b、当接面1bの周囲の溝1c、グリッド9との隙間1d、隙間1dと溝1cを連通する通気孔1eが設けられている。
絶縁支持部材2は、セラミック材料又は高分子材料を用いて中央に貫通孔を開けて円盤状に形成されている。絶縁支持部材2は環状平板の気圧調整スペーサ6を介してハウジング1の当接面1bに当接され、更に環状の押し当て部材7介して外周面に雄ねじを形成した筒状のバックリング8をハウジング1の内周面に形成した雌ねじに螺合し締め付けることによりハウジング1に固定されている。
ポール3は、金属等の導電性部材を用い、皿部3aにエレクトレット膜11を設けて円板形状に形成され、下部の中央には絶縁支持部材2の貫通孔に嵌合する電極引き出し部3bを設けて、絶縁支持部材2に支持されている。
振動膜4は、チタニウムやステンレス鋼などの導電性を有する箔によって形成されている。そして、振動膜4は、振動膜ホルダ5に取り付けられた後に、ハウジング1のエッジ部1aに押し付けられ、所定の張力が掛けられている。振動膜4は、エレクトレット膜11とグリッド9の間に配設される。
気圧調整スペーサ6は、図2に示すように、金属製の薄板で環状に形成されている。気圧調整スペーサ6には、例えばエッチングが容易なチタンの板材(例えば、厚さ20μm)が用いられ、エッチング加工により、略環状のスリット12(例えば、幅0.07mm)が形成されている。気圧調整スペーサ6は、ハウジング1と絶縁支持部材2で挟持されている。
スリット12の一端12aには、気圧調整スペーサ6の内縁部6a側に矩形状の開口12bが形成され、スリット12の他端12cにも、気圧調整スペーサ6の外縁部6b側に矩形状の開口12dが形成されている。そして、気圧調整スペーサ6の内縁部6a及び外縁部6bにスリット12による切れ目がないため、スリット12の幅の寸法が安定する。
絶縁支持部材2が気圧調整スペーサ6を介してハウジング1に固定されると、気圧調整スペーサ6の絶縁支持部材2側の面6cは、全面が絶縁支持部材2の上面2aに当接する。気圧調整スペーサ6のハウジング1側の面6dは、図3(a)に示すように、スリット12と開口12b,12dの一部を覆う部分(斜線部)がハウジング1の当接面1bで塞がれる。内縁部6a側の開口12bは、図3(c)に示すように、背気室10に連通し、外縁部6b側の開口12dは、図3(d)に示すように、通気孔1eを介して外部に連通する。
すると、図3(a)〜図3(d)に示すように、ハウジング1の当接面1b、気圧調整スペーサ6のスリット12及び開口12b,12d、絶縁支持部材2の上面2aで、ハウジング1と絶縁支持部材2と振動膜4により形成される背気室10とハウジング1の通気孔1eを連通する通気路15が形成される。
以上のように構成した本発明に係るマイクロホンの作用について説明する。本発明に係るマイクロホンにおいては、図3(a)〜図3(d)に示すように、背気室10から外部に臨むハウジング1の通気孔1eへ通じる通気路15が形成され、矢印Fに示すように空気が出入りするので、背気室10内の気圧を大気圧に保てる。
そして、図2に示すように、気圧調整スペーサ6は内縁部6a及び外縁部6bに切れ目のない連続した形状をしているため、図3(b)に示すスリット12の幅Wは、組立時における取扱い方やハウジング1に対するバックリング8の締め付け力の大きさや、熱や継時劣化などによって影響され難くほとんど変化することがない。
また、エッチング加工により精度よくスリットを形成することができるので、マイクロホンの低周波数領域の周波数特性に影響する音響インピーダンスとして機能する通気路15の内部形状は、製品によってばらつくことがなく、カットオフ周波数のばらつきが少なくなり、且つ低周波数領域の位相特性のばらつきも少なくなる。絶縁支持部材2の表面粗さがスリット12による音響インピーダンスに影響する場合は、絶縁支持部材2と気圧調整スペーサ6の間に表面が平滑な金属ワッシャを挟んでも良い。
また、通気路15を形成するスリット12の長さや幅Wは、エッチングにより所望の値に製作できるので、マイクロホンの低周波数領域の周波数特性、例えばカットオフ周波数の値を容易に設定することが可能になる。
本発明によれば、音響インピーダンスを大きくすることでカットオフ周波数が下がり、平坦な周波数領域が広がるため、より広い周波数範囲を使うことができるマイクロホンを提供することができる。
1…ハウジング、1a…エッジ部、1b…当接面、1c…溝、1d…隙間、1e…通気孔、2…絶縁支持部材、2a…上面、3…ポール、3a…皿部、4…振動膜、5…振動膜ホルダ、6…気圧調整スペーサ、6a…内縁部、6b…外縁部、6c,6d…面、7…押し当て部材、8…バックリング、9…グリッド、10…背気室、11…エレクトレット膜、12…スリット、12a…一端、12b,12d…開口、12c…他端、15…通気路、W…幅。

Claims (2)

  1. 環状平板形状の気圧調整スペーサの内縁部及び外縁部に切れ目を設けることなく、前記気圧調整スペーサにスリットを形成し、このスリットの一端が背気室側に、他端が外部側に開口するよう前記スリットを前記気圧調整スペーサの両面から塞ぐことにより、前記背気室と外部を連通させる通気路を形成することを特徴とするマイクロホン。
  2. 前記気圧調整スペーサのスリットは、エッチング加工により形成される請求項1記載のマイクロホン。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001292082A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Toshiba Corp 無線通信システム
JP2004320144A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Rion Co Ltd コンデンサマイクロホン

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