JP5140904B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子型燃料電池を用いて発電と熱供給を行う燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムは、燃料電池において水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを反応させることにより、発電と発熱を行うことで知られている。そして、前記燃料電池により発生した熱は、冷却水を循環させることにより搬送され、燃料電池の温度を発電に適した所定の温度範囲内に保持し、更に、冷却水の熱を給湯器等に利用することで、燃料電池システムのエネルギー効率が向上する。また、前記燃料電池システムでは、必要な電力量に応じて、発電量を変化させるために、燃料ガス流量および酸化剤ガス流量、冷却水流量等を調整して運転状態を変化させる。
固体高分子型燃料電池では、電解質としてプロトン伝導性を有する固体高分子電解質膜を用いるが、この固体高分子電解質膜は、湿潤状態である必要があり、乾燥状態または湿潤不足状態では、プロトン伝導性が悪化して発電性能が低下するため、燃料ガスと酸化剤ガスとの少なくとも一方を、加湿手段により加湿して、燃料電池に供給する。
前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとの少なくとも一方である被加湿ガスの加湿手段としては、例えば、ヒータにより所定温度に加熱された温水中に被加湿ガスを通して加湿を行うバブラーがある(例えば、特許文献1参照)。
一方、水透過材料を用いて被加湿ガスと加湿ガスまたは温水との水蒸気分圧差を利用した加湿器として、被加湿ガスと燃料電池から排出されるオフガスとを、保水性の多孔質体で隔てられ、少なくとも一方が多孔質体に接したメッシュ状の経路に導くことにより、被加湿ガスを加湿する加湿器(例えば、特許文献2参照)や、水透過膜により隔てられた経路に、被加湿ガスと、オフガスまたは燃料電池の冷却水の少なくとも一方である加湿流体とを導くことにより、被加湿ガスを加湿する加湿器(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
図5は、従来の加湿器の模式図を示すものである。図6は、従来の異なる加湿器の模式図を示すものである。
上記従来の加湿手段のうち、多孔質体を用いる加湿器は、図5のように、前面のエンドプレート1と後面のエンドプレート2との間に、被加湿ガス用のメッシュプレート3、オフガス用のメッシュプレート4および多孔質体5を交互に積層し、前面のエンドプレート1の上部には被加湿ガス入口マニホールド6、下部にはオフガス出口マニホールド7が配
設され、後面エンドプレート2の上部にはオフガス入口マニホールド8、下部には被加湿ガス出口マニホールド9が配置された構造になっている。そして、加湿手段に導入されたオフガスと被加湿ガスは、保水性の多孔質体5を介して互いに接触することにより湿熱交換が行われる構成となっている。
また、水透過膜を用いる加湿器は、図6のように、基本構成としてオフガス流路10と被加湿ガス流路11とが水透過膜12を介して配置され、さらに被加湿ガス流路11と電池冷却水加湿流路13とが、もう一つの水透過膜12をはさんで配置され、水透過膜12を介して被加湿ガスと加湿流体が接触することにより湿熱交換を行う構成となっている。
特開平7−288134号公報 特開2000−164229号公報 特開2004−31073号公報
しかしながら、上記従来の加湿手段のうち、バブラーによる場合は、バブラーにおいて水を所定温度に加熱するのにエネルギーを消費するため、燃料電池システムにおけるエネルギー効率の低下を招き、また、バブラーの設置により、燃料電池システムのコンパクト化が困難である。
また一方で、燃料電池の冷却水は、燃料電池システムを長期間停止する際に、例えば冬場において燃料電池内に冷却水が残っていると、水の凍結による体積膨張によって冷却水流路を形成するセパレータが破損する恐れがあるため、冷却水を排出するドレン配管が設けられていることが多いが、冷却水を利用する加湿器では、加湿器内の水を排水した状態で燃料電池システムを長期間停止すると、水透過材料は徐々に乾燥していく。
しかし、水透過材料はその特性上、乾燥と湿潤を繰り返すことにより収縮と膨張を繰り返し、水透過材料に貫通穴が生じてしまうことがあり、冷却水または加湿ガスと被加湿ガスとの混入により、場合によっては燃料電池システムの運転に支障が出る可能性があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、燃料電池システムのエネルギー効率を低下させることなく、燃料電池に供給するガスを安定して加湿することができ、結果として安定した運転および起動停止運転が可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
また、上記従来の課題である水透過材料の乾燥に関する課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方である被加湿ガスを加湿する加湿器を、前記被加湿ガスと温水とを水透過材料を介して湿熱交換させる加湿器とし、前記加湿器における温水を排出するドレン配管が接続された温水の入口または出口を、前記加湿器の上方に設けたものである。
これにより、燃料電池システムを停止した際でも、加湿器の温水側経路には水が残留することになるため、水透過材料を湿潤状態に保つことが可能である。
本発明の燃料電池システムは、長期間の運転停止においても、加湿器の水透過材料を湿潤状態に保つことが可能であるため、水透過材料の乾燥と湿潤との繰り返しによる破損を防止することができ、安定した運転が可能な燃料電池システムが得られる。
請求項1に記載の発明は、
少なくとも、水素を含む燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行う固体高分子型燃料電池と、
前記燃料電池で発生した熱を除去する冷却水を循環するための冷却水経路と、
前記燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方である被加湿ガスを加湿し、前記被加湿ガスと前記冷却水経路を介して供給された冷却水とを水透過材料を介して湿熱交換させる第2の加湿器を有している加湿器と
前記冷却水経路に接続され、前記燃料電池内の冷却水を排出するためのドレン配管と、を備え、
前記第2の加湿器は前記燃料電池の下方に配置され、前記第2の加湿器の冷却水出口は前記第2の加湿器の上方に形成され、前記第2の加湿器への冷却水入口は前記冷却水出口より下に形成され、さらに前記ドレン配管を前記第2の加湿器の前記冷却水出口側の前記冷却水経路に接続するように構成されているものである。
かかる構成とすることにより、前記燃料電池システムの長期停止等によって燃料電池システム内の水を、ドレン配管を通して排水した際にも、加湿器内に水を残存させることができる。したがって、水透過材料の乾燥を防止することができ、乾燥と湿潤の繰り返しによる水透過材料の破損を抑制することができる。また、前記燃料電池から水を排水した際にも、前記第2の加湿器内に水を残存させることができ、その結果、水透過材料の乾燥を防止することができるので、乾燥と湿潤の繰り返しによる水透過材料の破損を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記加湿器は、前記燃料電池から排出される排燃料ガスまたは排酸化剤ガスの少なくとも一方である加湿ガスと、前記被加湿ガスとを、水透過材料を介して熱および湿度交換させる第1の加湿器を有し、前記加湿ガスにおける前記第1の加湿器からの出口を前記第1の加湿器の下方に設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記燃料電池システムの運転中において、被加湿ガスと湿熱交換をすることによって加湿ガスの温度が低下し、これに起因して凝縮水が発生した場合でも、前記凝縮水は順次第1の加湿器の加湿ガス出口から排出されるため、第1の加湿器内の加湿ガス経路を閉塞することがなく、よって第1の加湿器の圧力損失が増加することがないため、安定して燃料電池システムを運転することができる。
請求項3に記載の発明は、前記加湿ガスの前記第1の加湿器への入口を、前記第1の加湿器の上方に設けたものである。
かかる構成により、前記燃料電池システムを停止した際に第1の加湿器の加湿ガス経路内における加湿ガスの温度が低下し、凝縮水が発生しても前記凝縮水は、第1の加湿器側から逆流し、燃料電池側に流入して燃料電池内のガス流路を閉塞することがないため、速やかに再運転を開始することができる。
請求項4に記載の発明は、前記加湿ガスにおける前記第1の加湿器からの出口を、前記第1の加湿器の側面に設けたもので、かかる構成とすることにより、前記燃料電池システムを停止した際に、若干量の凝縮水が第1の加湿器の加湿ガス経路に残るため、水透過材料の乾燥を防止することができる。したがって、乾燥と湿潤の繰り返しによる水透過材料の破損を抑制することができる。
さらに、燃料電池システムを再度運転する際には、第1の加湿器の加湿ガス経路内の凝
縮水は、加湿ガスにより加湿ガス経路から押し出されるため、前記第1の加湿器の圧力損失の増加は一時的であり、安定して燃料電池システムを運転することができる。
請求項に記載の発明は、前記第1の加湿器において前記被加湿ガスと前記加湿ガスとによる湿熱交換を行った後の被加湿ガスを、前記第2の加湿器において温水と湿熱交換させるもので、前記被加湿ガスと温水の湿熱交換により、燃料電池に充分に加湿されたガスを供給することが可能となる。
請求項に記載の発明は、前記第2の加湿器の被加湿ガス出口を、前記第2の加湿器の上方に設けたもので、燃料電池システムの停止時に、被加湿ガス経路の被加湿ガスが冷却されて凝縮水が貯まったばあいであっても、凝縮水は、燃料電池システムを再度運転した場合であっても、前記被加湿ガス出口が上方に位置している関係からそのエネルギーが緩和されるため、燃料電池に一気に流入することがなく、燃料電池の被加湿ガス経路が比較的多量の凝縮水により閉塞されて発電を阻害することもない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態1の燃料電池システムは、空気供給装置20と、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bよりなる空気加湿装置21と、燃料電池19と、燃料供給装置23と、燃料処理装置24と、燃料ガス加湿器25と、熱交換器26と、冷却水タンク27と、冷却水ポンプ28と、貯湯タンク29を主な要素として含んで構成され、空気加湿装置21は、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bとを一体に構成して燃料電池19の下方に配置されている。
空気供給装置20からの空気は、空気経路30aを通り、空気フィルタ30で大気中の窒素酸化物や硫黄酸化物等の不純物が取り除かれ、空気経路30bを介して空気加湿装置21に供給される。空気加湿装置21に供給された空気は、第1の加湿器21aで加熱および加湿され、空気加湿装置21内の空気経路31を通って第2の加湿器21bに供給され、第2の加湿器21bによって更に加熱および加湿される。第2の加湿器21bを通過した空気は、酸化剤ガスとして、空気経路32を通って燃料電池19のカソード電極1b側に供給される。なお、本実施の形態では、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bとを一体化したため、実際には空気経路31は、空気加湿装置21内に形成されている。
一方、燃料供給装置23から燃料経路33を介して、燃料処理装置24に、例えば、都市ガス、プロパン、メタン、天然ガス等の、少なくとも炭素及び水素から構成される化合物を含むガス等またはアルコール等の原料が供給される。
本実施の形態1における燃料電池システムでは、都市ガスを原料ガスとして用いた。ここでは、燃料処理装置24として、具体的には、改質反応により水素を含む改質ガスを生成する改質部、及び、改質ガス中の一酸化炭素を変成反応により低減する変成部、該変成部を経た改質ガス中の一酸化炭素をさらに選択酸化反応により低減する浄化部が設けられており、燃料処理装置24では、供給された原料を、水蒸気を含む雰囲気下で加熱することにより、水素リッチな燃料ガスが生成される。該水素リッチな燃料ガスは、燃料ガス経路34を介して燃料ガス加湿器25に供給され、加湿される。燃料ガス加湿器25としては、空気加湿装置21の第1の加湿器21aと同様の原理、構成からなる加熱および加湿
方式の加湿装置が用いられている。加湿された水素リッチなガスは、燃料電池19の燃料ガスとして、燃料ガス経路35を通じて燃料電池19のアノード電極1a側に供給される。燃料電池19では、カソード電極1b側に供給された空気と、アノード電極1a側に供給された燃料ガスとが反応することにより発電が行われ、電気と熱とが発生する。
燃料電池19に供給された空気のうち、反応に利用されなかった空気は、排出空気経路36を介して、第1の加湿器21aに供給される。第1の加湿器21aでは、供給された該排出空気に含まれる水分と熱を利用して、酸化剤ガスとして燃料電池19に供給される空気の加湿および加熱が行われる。第1の加湿器21aを経た排出空気は、排出空気経路37を通じて排出される。
また、燃料電池19で発生した熱を除去するために、冷却水タンク27の冷却水が、冷却水ポンプ28により冷却水経路39を介して燃料電池19に供給される。燃料電池19内で加熱された冷却水は、冷却水経路40を介して第2の加湿器21bに供給され、ここで第1の加湿器21aで加熱および加湿された空気を、さらに加熱および加湿する。第1の加湿器21aで加熱、加湿された空気は、酸化剤ガスとして燃料電池19に供給される。
また、第2の加湿器21bを経た冷却水は、冷却水経路41を介して熱交換器26に供給されるが、熱交換器26には、貯湯タンク29に貯めた水が貯湯水ポンプ42によって貯湯水循環経路43を介して供給されているため、熱交換により冷却水は冷却され、逆に貯湯タンク29内の水は加熱され、温水となって蓄えられる。
冷却水タンク27から出た冷却水は、燃料電池19で発電とともに発生する熱により加熱され、熱交換器26で貯湯水と熱交換して再び冷却されるが、燃料電池19での発熱量は、発電量と相関があるため、発電量に応じた冷却水流量を冷却水ポンプ28で供給し、さらに貯湯水ポンプ42で貯湯水流量を調整することにより、燃料電池19の温度および冷却水タンク27内の水温、さらには、第2の加湿器21bに供給される水の温度を所定の温度に維持することができる。
なお、第2の加湿器21bを出た冷却水が通る冷却水経路41には、手動もしくは電動のバルブ41bを設けたドレン配管41aが接続されており、燃料電池システムを長期停止させた場合において、燃料電池システムが設置された場所の雰囲気温度が零度以下になり、燃料電池システム内の水が凍結してしまうことが考えられる場合等には、予めバルブ41bを開放して燃料電池システムから水を排出することができるようになっている。したがって、冷却水経路41およびドレン配管41aの位置は、燃料電池システムにおける下部に配置されている。望ましくは、燃料電池19、冷却水経路40、空気加湿装置21、冷却水経路41で構成される冷却水ラインの最下部(最低水位となる位置)に設けることが好ましい。
また、燃料電池19に供給された燃料ガスのうち、反応に利用されなかった燃料ガスは、排燃料ガス経路38aを介して燃料ガス加湿器25に供給され、ここで燃料電池19に供給される前の燃料ガスの加熱および加湿に利用される。そして、その後、排燃料ガス経路38bを介して燃料処理装置24の燃焼部に供給され、原料を燃料ガスに改質するために燃料処理装置24の加熱に利用される。
次に、本実施の形態の特徴である空気加湿装置21について説明する。
図2および図3は、本実施の形態1における燃料電池システムの空気加湿装置を示し、それぞれ異なる角度からの斜視図であり、図4は、同空気加湿装置内部の流露構成を示す
模式図である。
図2乃至図4に示すように、空気加湿装置21は、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bを一体化した組立て構造体である。
第1の加湿器21aは、第1の端板44と中端板45との間において、水透過材料46を両側より枠体49によって挟持した構造体を複数積層することにより構成され、その結果、水透過材料46を挟む両側には、被加湿空気経路47と排出空気経路48とが形成され、前記複数積層により、被加湿空気経路47と排出空気経路48が交互に配列されている。そして被加湿空気経路47と排出空気経路48それぞれの端部は連通しており、流体が分岐して流れる並列回路に形成され、その関係を維持した状態で、被加湿空気経路47と排出空気経路48が交互に位置している。
第2の加湿器21bは、中端板45と第2の端板50との間において、第1の加湿器21aと同様に水透過材料46を両側より枠体49によって挟持した構造体を複数積層することにより構成され、その結果、水透過材料46を挟む両側には、被加湿空気経路47と冷却水経路51とが形成され、前記複数積層により、被加湿空気経路47と冷却水経路51が交互に配列されている。そして被加湿空気経路47と冷却水経路51それぞれの端部は連通しており、流体が分岐して流れる並列回路に形成され、その関係を維持した状態で、被加湿空気経路47と冷却水経路51が交互に位置している。
さらに、第1の端板44には、上方において、図1における空気経路30bと連通した被加湿空気入口52と、同様に第1の端板44の上方において、被加湿空気入口52とは離れた位置で、かつ図1における排出空気経路36と連通した排出空気入口53と、第1の端板44の下方において、排出空気入口53の対角位置で、かつ図1における排出空気経路37と連通した排出空気出口54がそれぞれ設けられている。
したがって、排出空気出口54は、第1の加湿器21aにおける被加湿空気入口52および排出空気入口53よりも低い位置となるようにレイアウトされ、また空気加湿装置21もかかる条件を満たすように方向、角度等を考慮して取付けられている。
また、第2の端板50には、上方において、図1の空気経路32と連通する被加湿空気出口55と、同様に第2の端板50の上方において、被加湿空気出口55とは離れた位置で、かつ図1における冷却水経路41と連通した冷却水出口57と、第2の端板50の下方において、冷却水出口57の対角位置で、かつ図1における冷却水経路40と連通した冷却水入口56がそれぞれ設けられている。
したがって、冷却水入口56は、第2の加湿器21bにおける被加湿空気出口55および冷却水出口57よりも低い位置となるようにレイアウトされ、また空気加湿装置21もかかる条件を満たすように方向、角度等を考慮して取付けられている。
さらに、中端板45には、第1の加湿器21aから第2の加湿器21bへ被加湿空気を供給するための空気経路31を形成する穴が、被加湿空気入口52と対角に相当する位置(本実施の形態1では、被加湿空気出口55の対角に相当する位置でもある)に設けられている。なお、本実施の形態では、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bは、水透過材料46および枠体49に同じ部材(部品)を使用し、汎用性を持たせることによって低コスト化を図っている。その結果、排出空気入口53と冷却水出口57とが、さらに排出空気出口54と冷却水入口56とがそれぞれ対応した位置関係にある。
また、水透過材料46と枠体49には、第1の加湿器21aにおいては、被加湿空気入
口52、排出空気入口53、排出空気出口54および空気経路31に対応した積層方向に貫通する穴が設けられ、第2の加湿器21bにおいては、被加湿空気出口55、冷却水出口57、冷却水入口56および空気経路31に対応した積層方向に貫通する穴がそれぞれ設けられている。
さらに枠体49には、被加湿空気経路47、排出空気経路48または冷却水経路51には、所定のガスあるいは水が供給できるように貫通穴からなるマニホールド部49aおよびシール部49bが設けられている。
なお、本実施の形態1においては、水透過材料46として、透湿性とガスバリア性に優れた、厚さ15μmから30μmのフッ素樹脂系イオン交換膜を用いた。
したがって、上記空気加湿装置21において、被加湿空気入口52は、第1の加湿器21aに形成された各マニホールド部49a、被加湿空気経路47から空気経路31および第2の加湿器21bに形成された各マニホールド部49a、被加湿空気経路47を介して第2の加湿器21bに形成された被加湿空気出口55に連通している。
また、排出空気入口53は、各マニホールド部49a、排出空気経路48を介して排出空気出口54に連通している。
さらに、冷却水入口56は、各マニホールド部49a、冷却水経路51を介して冷却水出口57に連通している。
以上のように構成された燃料電池システムについて、以下、その動作を、本実施の形態1の特徴である空気加湿装置の動作を中心に説明する。
燃料電池19に供給される被加湿空気は、空気経路30bから第1の加湿器21aの被加湿空気入口52へ流れ、この第1の加湿器21a内の被加湿空気経路47から空気経路31を介して第2の加湿器21bへ流れる。このとき、第1の加湿器21aには、燃料電池19から排出された排出空気が、排出空気経路36から第1の加湿器21aの排出空気入口53へ流れ、この第1の加湿器21a内の排出空気経路48を流れて第1の加湿器21aに設けられた排出空気出口54から排出空気経路37へと流出する。
燃料電池19からの排出空気は、燃料電池19内での発電に伴い発生する熱と生成水により加熱および加湿された状態にあり、したがって、第1の加湿器21a内においては、膜状の水透過材料46を介して被加湿空気と排出空気との間で湿熱交換が行われる。
これにより、前記被加湿空気は、加熱および加湿された状態で空気経路31を流れ、第2の加湿器21bに供給される。
そして、第2の加湿器21bに流入した被加湿空気は、この第2の加湿器21b内に形成された被加湿空気経路47を流れ、被加湿空気出口55から空気経路32を流れ、燃料電池19のカソード電極1b側へ流れる。
第2の加湿器21b内においても、燃料電池19の発電に伴う発熱により加熱された冷却水が、冷却水経路40から冷却水入口56を経由して第2の加湿器21b内に形成された冷却水経路51を流れ、冷却水出口57から冷却水経路41へと流れているため、第2の加湿器21b内に流れ込んだ被加湿空気は、第2の加湿器21b内に設けられた水透過材料46を介して前記冷却水と湿熱交換が行われ、さらに加熱及び加湿される。
上述の如く加熱及び加湿された空気は、空気加湿装置21を出て、燃料電池19に供給される。
一方、第1の加湿器21aに供給された排出空気は、被加湿空気に熱と水蒸気(湿度)を供給することにより、温度と湿度が低下する。
ここで、前記排出空気において、水蒸気の供給が熱の供給に対して少ない場合は、水蒸気が凝縮して水が生成することになる。しかしながら、排出空気出口54が、第1の加湿器21aの側面において排出空気入口53よりも下方に設けられていることにより、排出空気の流れに押されて第1の加湿器21aから順次排出されるため、この第1の加湿器21a内に凝縮水が一定量以上貯まることはない。
その結果、第1の加湿器21a内における排出空気経路48を閉塞して圧力損失が増加することがなく、空気供給装置20における所定の空気量を供給するための消費電力が増加することもない。
また、燃料電池システムの運転を停止した際には、第1の加湿器21a内の被加湿空気および排出空気の温度が低下するため、第1の加湿器21aにおける被加湿空気経路47および排出空気経路48内には凝縮水が貯まることになるが、排出空気入口53が第1の加湿器21aの上方に、また、排出空気出口54が第1の加湿器21aの下方に設けられているため、排出空気経路48内に発生した凝縮水は、排出空気出口54から自然に流出するか、再び燃料電池システムの運転を開始して空気供給装置20を駆動した際にその圧力で排出空気出口54から排出されるため、前記燃料電池システムの運転停止中に排出空気経路を逆流して燃料電池19内に流入することはない。
また、第2の加湿器21bにおける被加湿空気出口55が、第2の加湿器21bの側面において上方に設けられていることにより、第2の加湿器21b内に設けた被加湿空気経路47内の水が一気に燃料電池19内に流入して、燃料電池19内の被加湿空気流路を閉塞してしまい、発電を阻害するといったこともない。
さらに、排出空気出口54が第1の加湿器21aの側面下方に設けられていることにより、第1の加湿器21a内には、生成した凝縮水を一定量蓄えることができる。そのため、前記燃料電池システムが長期間停止した際でも、水透過材料46を湿潤状態に保つことが可能であり、水透過材料46の乾燥と湿潤の繰り返しによる破損を低減することが可能である。
また、燃料電池19の冷却水を用いた第2の加湿器21bの冷却水経路40、41においては、燃料電池システムからの冷却水を排水するためのドレン配管41aが接続され、本実施の形態においては、第2の加湿器21bの冷却水出口57側に設けている。しかも、冷却水出口57は、第2の加湿器21bの側面における上方に設けているため、ドレン配管41aを通して冷却水を排水した際にも、第2の加湿器21b内においては冷却水経路51内に水が貯まった状態を維持している。したがって、水透過材料46の湿潤状態を継続して維持することでき、乾燥と湿潤の繰り返しによる水透過材料46の劣化が防止できる。
さらに、空気加湿装置21が燃料電池19の下方に設けられていることにより、燃料電池19の排水を行っても第2の加湿器21b内に水を充満させておくことができ、したがって、燃料電池システムを長期間停止させる際には、ドレン配管41aを通して燃料電池19から水を排水しておけば、燃料電池システムの停止中に雰囲気温度が零度以下になり、水が凍結したとしても、燃料電池19における冷却水経路が水の凍結に起因した体積膨
張で破損することもない。
一方、空気加湿装置21内では、水が凍結して体積膨張したとしても、第2の加湿器21b内において、冷却水経路51から被加湿空気経路47側に水透過材料46が変形するため、この変形によって体積膨張分が吸収され、破損が防止される。
本発明にかかる燃料電池システムは、固体高分子型燃料電池を用いて発電と熱供給を行う燃料電池システムの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの全体構成を示す模式図 同実施の形態1における空気加湿装置の斜視図 同実施の形態1における空気加湿装置の異なる角度からの斜視図 同実施の形態1における空気加湿装置内部の流路構成を示す模式図 従来の加湿器の模式図 従来の異なる加湿器の模式図
19 燃料電池
20 空気供給装置
21 空気加湿装置(加湿器)
21a 第1の加湿器
21b 第2の加湿器
41a ドレン配管
44 第1の端板
45 中端板
46 水透過材料
47 被加湿空気経路
48 排出空気経路
49 枠体
50 第2の端板
51 冷却水経路
52 被加湿空気入口
53 排出空気入口
54 排出空気出口
55 被加湿空気出口
56 冷却水入口
57 冷却水出口

Claims (6)

  1. 少なくとも、水素を含む燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行う固体高分子型燃料電池と、
    前記燃料電池で発生した熱を除去する冷却水を循環するための冷却水経路と、
    前記燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方である被加湿ガスを加湿し、前記被加湿ガスと前記冷却水経路を介して供給された冷却水とを水透過材料を介して湿熱交換させる第2の加湿器を有している加湿器と
    前記冷却水経路に接続され、前記燃料電池内の冷却水を排出するためのドレン配管と、を備え、
    前記第2の加湿器は前記燃料電池の下方に配置され、前記第2の加湿器の冷却水出口は前記第2の加湿器の上方に形成され、前記第2の加湿器への冷却水入口は前記冷却水出口より下に形成され、さらに前記ドレン配管を前記第2の加湿器の前記冷却水出口側の前記冷却水経路に接続するように構成されている
    燃料電池システム。
  2. 前記加湿器は、前記燃料電池から排出される排燃料ガスまたは排酸化剤ガスの少なくとも一方である加湿ガスと、前記被加湿ガスとを、水透過材料を介して熱および湿度交換させる第1の加湿器を有し、
    前記加湿ガスにおける前記加湿器からの出口を前記加湿器の下方に設けた、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記加湿ガスの前記第1の加湿器への入口を、前記第1の加湿器の上方に設けた、
    請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記加湿ガスにおける前記第1の加湿器からの出口を、前記第1の加湿器の側面に設けた、
    請求項2又は3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記第1の加湿器において前記被加湿ガスと前記加湿ガスとによる湿熱交換を行った後の被加湿ガスを、前記第2の加湿器において温水と湿熱交換させる、
    請求項2からのいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記加湿器の被加湿ガス出口を、前記第2の加湿器の上方に設けた、
    請求項1からのいずれか一項に記載の燃料電池システム。
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