JP5140346B2 - 装飾材 - Google Patents
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Description
このような着色骨材としては、天然石粒、または、珪砂、寒水石、マイカ、ガラスビーズ等の基体粒子に着色を施した加工粒子、及び着色フィルム片、プラスチック片等の樹脂製基体を着色した人工粒子等が一般的に使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
すなわち、本発明多彩模様装飾材は、下記の特徴を有するものである。
前記骨材として、多孔質無機粒子の表面に、無機結合材を被覆した直径100μm以下の独立気泡を複数内包し、空隙率が1%以上50%以下である粒子内層部、透明性を有する粒子外層部からなる有色無機質粒子を含み、該有色無機質粒子の少なくとも一部が視認できるように結合材で固定化されていることを特徴とする、装飾材。
また、粒子内層部の独立気泡が1個以下の場合、光の反射(乱反射)・屈折効果が得られにくく、単調な色彩となってしまう。
このような粒子外層部の透明性としては、粒子内層部が視認できる程度であればよいが、具体的には、波長550nmの光に対する光透過率が、20%以上99%以下(さらには、30%以上98%以下)であることが好ましい。
なお、粒子外層部の光透過率は、外層部の剥離片を、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV−3100)で測定した値である。
具体的に粒子外層部の空隙率は、10%以下、さらには5%以下、さらには1%以下であることが好ましい。空隙率が10%を超えると、強度に劣る場合があり、透明性が低下し、色彩の深み、奥ゆき等の点でも不利である。
このような着色成分としては、例えば、金、白金、銀、鉄、銅、マンガン、ニッケル、コバルト、クロム、チタン、亜鉛、バナジウム、ジルコニウム、アルミニウム、スズ、ネオジム、セリウム、エルビウム、プラセオジム、ホルミウム等の金属や金属コロイド等、あるいはこれら金属の酸化物、塩化物、硫化物、セレン化物、炭酸塩、珪酸塩、燐酸塩、硝酸塩、硫酸塩およびこれらの複合物、また、燐、セレン等の非金属元素等が挙げられる。
このような着色成分は、粒子内層部及び/または粒子外層部に付与することができるが、本発明では、粒子外層部に付与することが好ましい。
具体的に、独立気泡の直径、粒子外層部の厚みは、粒子の断面を、走査型電子顕微鏡(日本電子製:JSM5301LV)で観察した値であり、空隙率は、観察した顕微鏡写真における独立気泡の面積から算出した値である。但し、空隙率は、独立気泡の直径が0.1μm以上のものについて測定し、算出した値である。
その形状は、例えば、球状や楕円状、りん片状、板状、円盤状、半球状、星型状、花弁状、リボン状、ヒトデ状、不定形状、多角板状、楕円板状等の扁平状、その他に、棒状、針状、紡錘状等があげられる。
多孔質無機粒子の粒子径は、球状の場合は、粒子径が0.1以上10mm以下、扁平状の場合は、厚さが0.1mm以上10mm以下、(好ましくは0.5mm以上5mm以下)、短径及び長径は0.1mm以上50mm以下、(好ましくは0.3mm以上30mm以下)程度のものが使用できる。
このような金属含有微粒子を用いる方法では、粒子間隙に入り込んだ、固着材、溶剤等により独立気泡を生成する場合と、粒子凝集体の粒子間に存在する空孔等により独立気泡が生成される場合があり、金属含有微粒子の大きさや、固着材、溶剤等の添加剤を適宜選定することにより、所望の多孔質無機粒子を製造することができる。
金属含有微粒子の大きさとしては、粒子径が、200μm以下、さらには150μm以下、さらには100μm以下であることが好ましい。このような場合、粒子間の間隙等により独立気泡が生成しやすい。また、空隙率が高く、大きさ50μm以下の独立気泡が生成されやすい。また粒子凝集体の粒子径は、球状の場合は、粒子径が0.1以上10mm以下、扁平状の場合は、厚さが0.1mm以上10mm以下、(好ましくは0.5mm以上5mm以下)、短径及び長径は0.1mm以上50mm、以下(好ましくは0.3以上30mm以下)であることが好ましい。
処理温度は、通常200℃以上1500℃以下、さらには400℃以上1300℃以下で処理することが好ましく、処理時間は、通常1分から120分以下程度で処理することによって多孔質無機粒子を得ることができる。
溶剤としては、例えば、水、アルコール類、ポリオール類、ケトン類、ポリエーテル類、エステル類、カルボン酸類、ポリカルボン酸類、セルロース類、糖類、スルホン酸類、アミノ酸類、アミン類等が挙げられ、本発明では特に、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等の脂肪族アルコール、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グルセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の脂肪族多価アルコール等を用いることが好ましい。
その他、無機結合材には、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、防虫剤、難燃剤、化学物質吸着剤、吸放湿性物質、香料、触媒、光触媒、蓄光剤、蛍光剤、光輝性顔料、増粘剤、有機結合剤等の成分を混合してもよい。
熱処理法では、無機結合材を、多孔質無機粒子と混合し、200℃以上1500℃以下、さらに好ましくは400℃以上1300℃以下で熱処理することによって得ることができる。このような無機質材料としては、通常使用されている色ガラスや釉薬等を用いればよい。
乾燥法では、無機結合材を、多孔質無機粒子表面に被覆し、20℃以上200℃以下程度で乾燥、硬化させることによって得ることができる。
ゾルゲル法では、無機結合材を、多孔質無機粒子と混合し、常法により処理して得ることができる。
本発明では、製造のしやすさ、色彩の付与、及び得られる有色無機質粒子の強度等の観点から熱処理法で処理することが好ましい。
具体的に、まず、金属含有微粒子と、固着材、溶剤を混合し、金属含有微粒子の粒子凝集体を形成させる。ここでは、必要に応じ、融剤、硬化剤、酸化剤、還元剤、分散剤、錯化剤、着色成分等の添加剤を混合してもよい。
金属含有微粒子の大きさとしては、粒子径が、200μm以下、さらには150μm以下、さらには100μm以下であることが好ましい。このような場合、粒子間の間隙より独立気泡が生成しやすい。また、空隙率が高く、大きさ50μm以下の独立気泡が生成されやすい。
該粒子凝集体の、形成方法としては、造粒法、滴下法、型枠成形法等があげられる。特に、滴下法及び型枠成形法が好ましい。さらに、必要に応じて形成した凝集体をさらに破砕、切断することもできる。このように作製した粒子の形状は、例えば、球状や楕円状、りん片状、板状、円盤状、半球状、星型状、花弁状、リボン状、ヒトデ状、不定形状、多角板状、楕円板状等の扁平状、その他に 、棒状、針状、紡錘状等があげられ、所望の形状に調整することができる。粒子径としては、球状の場合は、粒子径が0.1以上10mm以下、扁平状の場合は、厚さが0.1mm以上10.0mm以下、(好ましくは0.5mm以上5mm以下)、短径及び長径は0.1mm以上50mm以下、(好ましくは0.3mm以上30mm以下)程度のものが好ましい。
次に、金属含有微粒子凝集体の表面に、無機結合材を被着させ、200℃以上1500℃以下で熱処理することによって、有色無機質粒子を得ることができる。処理温度は、通常200℃以上1500℃以下、さらに好ましくは400℃以上1300℃以下で処理することが好ましく、処理時間は、通常1分〜120分程度で処理することによって有色無機質粒子を得ることができる。
2.基材に結合材、有色無機質粒子を含む組成物を塗付し、次いで有色無機質粒子が視認できるように部分的に組成物を除去し、乾燥させる方法、
3.基材に結合材を含む組成物を塗付し、次いで有色無機質粒子を散在させる方法、
4.基材に結合材、有色無機質粒子を含む組成物を塗付し、さらに有色無機質粒子を散在させる方法、
5.型枠内に結合材、有色無機質粒子を含む組成物を塗付し、組成物を乾燥させた後、脱型する方法、
6.型枠内の底面に、有色無機質粒子を散在させ、結合材を含む組成物を、型枠内全体に塗付し、組成物を乾燥させた後、脱型する方法、
等により製造できる。
(製造例1)
ガラス粉(粒子径:15μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量%とアルギン酸ナトリウム1重量%を含む水溶液を、5重量%の塩化カルシウムを含む溶液に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させ、粒子径3.5mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)50重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子1を得た。
得られた有色無機質粒子1は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子1は、空隙率が9%(粒子内層部の空隙率:15%(平均サイズ2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.3、平均粒子径が2.6mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.16mm(平均粒子径の6%)、光透過率は66%であった。
比重は、JIS Z 8807−1976 固体比重測定方法 「6.体積からの測定方法」(溶液:イソプロピルアルコール)に準じて測定した値である。
粒子外層部の光透過率は、外層部の剥離片を、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV−3100)で測定した値である。
ガラス粉(粒子径:15μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量%とアルギン酸ナトリウム1重量%を含む水溶液を、5重量%の塩化カルシウムを含む溶液に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させ、粒子径3.5mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)300重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子2を得た。
得られた有色無機質粒子2は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子2は、空隙率が4%(粒子内層部の空隙率:13%(平均サイズ2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.5、平均粒子径が3.0mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.6mm(平均粒子径の20%)、光透過率は47%であった。
ガラス粉(粒子径:15μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量部と3号水ガラス溶液100重量部の混合溶液を、1Mの塩酸中に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させて粒子径4.4mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)40重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子3を得た。
得られた有色無機質粒子3は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子3は、空隙率が8%(粒子内層部の空隙率:11%(平均サイズ4μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.4、平均粒子径が4mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.2mm(平均粒子径の5%)、光透過率は66%であった。
ガラス粉(粒子径:15μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量%とアルギン酸ナトリウム1重量%を含む水溶液を、5重量%の塩化カルシウムを含む溶液に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させ、粒子径5.5mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の青色釉薬(着色成分:酸化コバルト)25重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)30重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子4を得た。
得られた有色無機質粒子4は、粒子外層部が透明青緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子4は、空隙率が9%(粒子内層部の空隙率:13%(平均サイズ2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.3、平均粒子径が4.8mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.29mm(平均粒子径の6%)、光透過率は56%であった。
ガラス粉(粒子径:15μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量%とアルギン酸ナトリウム1重量%を含む水溶液を、5重量%の塩化カルシウムを含む溶液に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させ、粒子径5.5mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の青色釉薬(着色成分:酸化コバルト)50重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子5を得た。
得られた有色無機質粒子5は、粒子外層部が透明青色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子5は、空隙率が10%(粒子内層部の空隙率:13%(平均サイズ2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%、粒子内層部には直径(平均サイズ)2μmの複数の独立気泡有)、比重2.3、平均粒子径4.8mm、粒子外層部は、厚みが0.27mm(平均粒子径の6%)、光透過率は55%であった。
ガラス粉(粒子径:160μm、空隙率:0%、比重2.7)50重量%とアルギン酸ナトリウム1重量%を含む水溶液を、5重量%の塩化カルシウムを含む溶液に滴下し、ろ過後、得られた粒子を50℃で3時間乾燥させ、粒子径6.5mmの球状ガラス粒を得た。このガラス粒100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)50重量部、水20重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子6を得た。
得られた有色無機質粒子6は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子6は、空隙率が10%(粒子内層部の空隙率:15%(平均サイズ26μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.2、平均粒子径が4.9mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.3mm(平均粒子径の6%)、光透過率は54%であった。
酸化ケイ素100重量部(粒子径:5μm、空隙率:0%、比重2.2)、酸化アルミ40重量部(粒子径:5μm、空隙率:0%、比重4.0)、酸化鉄4重量部(粒子径:1μm、空隙率:0%、比重5.2)、炭酸カリウム8重量部(粒子径:3μm、空隙率:0%、比重2.3)、ベントナイト6重量部(粒子径:1μm、空隙率0%、比重3.5)、水100重量部を混錬し、5mmの球状粒子を成形した。得られた球状粒子100重量部と、カルボキシメチルセルロース0.6重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)55重量部、水20重量部を混合し、1200℃で15分間焼成し、有色無機質粒子7を得た。
得られた有色無機質粒子7は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子7は、空隙率が12%(粒子内層部の空隙率:19%(平均サイズ5μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.3、平均粒子径が4.2mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.3mm(平均粒子径の7%)、光透過率は54%であった。
テトラエトキシシラン100重量部に、エタノール45重量部、5M塩酸25重量部を混合して50℃で30分間撹拌し、50℃で2時間、続いて100℃で1時間乾燥させた後、200℃で1時間焼成し、粒子径2mm、空隙率40%(独立気泡35%、連通気泡65%)、比重1.3のシリカゲル粉末を得た。
得られたシリカゲル粉末100重量部と、カルボキシメチルセルロース1.5重量部、透明性の緑色釉薬(着色成分:酸化クロム)200重量部、水150重量部を混合し、800℃で15分間焼成し、有色無機質粒子8を得た。
得られた有色無機質粒子8は、粒子外層部が透明緑色を有する深みのある色彩を示した。
なお有色無機質粒子8は、空隙率が21%(粒子内層部の空隙率:40%(平均サイズ0.2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.0、平均粒子径が2.4mmであった。粒子外層部は、厚みが0.24mm(平均粒子径の10%)、光透過率は59%であった。
得られた有色無機質粒子9は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子9は、空隙率が4%(粒子内層部の空隙率:13%(平均サイズ2μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.5、厚さ0.7mm、粒子長径が5.0mm、短径が3mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.1mm(厚さの14%)、光透過率は68%であった。
得られた有色無機質粒子10は、粒子外層部が透明緑色を有する深み、奥ゆきのある色彩を示した。
有色無機質粒子10は、空隙率が12%(粒子内層部の空隙率:19%(平均サイズ5μmの複数の独立気泡)、粒子外層部の空隙率:1%)、比重が2.3、厚さが0.8mm、粒子長径が5mm、短径が3mmであった。また、粒子外層部は、厚みが0.13mm(厚さの16%)、光透過率は67%であった。
(実施例1)
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として平均粒子径50μmの寒水石を200重量部、有色無機質粒子1を50重量部添加して作製した装飾材用組成物をスレート板に塗付厚3mmとなるように塗付した。次いで、有色無機質粒子1を300g/m2となるように散布し、直ちにローラーを用いて有色無機質粒子を塗付液中に、粒子頭頂部が表面に残る程度まで埋め込んだ後、乾燥させることで装飾材1を得た。装飾材1は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子2を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材2を得た。装飾材2は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子3を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材3を得た。装飾材3は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子4を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材4を得た。装飾材4は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子5を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材5を得た。装飾材4は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子6を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材6を得た。装飾材4は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子7を使用し、装飾材用組成物の塗付厚を5mmとした以外は、実施例1と同様の方法で装飾材7を得た。装飾材7は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子8を使用した以外は、実施例1と同様の方法で装飾材8を得た。装飾材8は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子9を使用した以外は、実施例1と同様の方法で装飾材9を得た。装飾材9は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子10を使用した以外は、実施例1と同様の方法で装飾材10を得た。装飾材10は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行き、また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として平均粒子径50μmの寒水石を200重量部、有色無機質粒子1を50重量部添加して作製した装飾材用組成物をスレート板に塗付厚3mmとなるように塗付した。装飾材用組成物が乾燥しないうちに水を含んだウレタン製ローラーで塗付液の表面を洗い流すことで、装飾材用組成物中の有色無機質粒子を覆う樹脂エマルション及び寒水石を除去した。この後、直ちに乾燥したローラーを用いて表面の水分を除去し、乾燥させることで、装飾材11を得た。装飾材11は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行きのある多彩性を有していた。また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子9を使用した以外は、実施例11と同様の方法で装飾材12を得た。装飾材12は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行きのある多彩性を有していた。また、埋没した粒子のパターンも表面から視認できるため、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として平均粒子径50μmの寒水石を200重量部、有色無機質粒子1を50重量部添加して作製した装飾材用組成物をスレート板に塗付厚3mmとなるように塗付し、装飾材13を得た。装飾材13は、表面から視認できる埋没した粒子のパターンにより、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
有色無機質粒子1に代えて、有色無機質粒子9を使用した以外は、実施例13と同様の方法で装飾材14を得た。装飾材14は、表面から視認できる埋没した粒子のパターンにより、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として珪砂を200重量部添加して作製した樹脂組成物をスレート板に塗付厚3mmとなるように塗付した後、樹脂組成物が乾燥しないうちに、樹脂組成物の塗付量100重量部に対して有色無機質粒子1を20重量部散布して樹脂組成物に付着させ、直ちにローラーを用いて有色無機質粒子を樹脂組成物中に、粒子頭頂部が表面に残る程度まで埋め込んだ後、乾燥させることで装飾材15が得られた。装飾材15は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行きのある多彩性を有していた。
シリコン樹脂製型枠(縦300mm×横300mm×深さ5mm)の内面に、エポキシ樹脂100重量部に、骨材として平均粒子径50μmの寒水石を200重量部、有色無機質粒子1を50重量部添加して作製した装飾材用組成物を流し込み、こてを用いて平滑にならした。23℃下で24時間乾燥後、脱型して装飾材16を得た。この装飾材16は、表面から視認できる埋没した粒子のパターンにより、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
シリコン樹脂製型枠(縦300mm×横300mm×深さ5mm)の内面に、散布機を用いて有色無機質粒子9を散在させ、エポキシ樹脂100重量部に、骨材として平均粒子径50μmの寒水石をを200重量部添加して作製した装飾材用組成物を流し込み、こてを用いて平滑にならした。23℃下で24時間乾燥後、脱型して装飾材17を得た。この装飾材17は、表面に露出した粒子部分の光沢感、深み、奥行きのある多彩性を有していた。また、表面から視認できる埋没した粒子のパターンにより、装飾材全体に奥行き感(立体感)を得ることができた。
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として寒水石を200重量部、球状の透明赤色ガラス粒子(直径2mm)50重量部を添加して作製した装飾材用組成物をスレートに塗付した。装飾材用組成物が乾燥しないうちに水を含んだウレタン製ローラーで装飾材用組成物の表面を洗い流すことで、装飾材用組成物中の色ガラス粒子を覆う樹脂エマルション及び寒水石(または/および珪砂)を除去した。この後、直ちに乾燥したローラーを用いて塗付液表面の水分を除去し、乾燥させることで、装飾材18が得られた。
装飾材18は、単調な着色粒子が点在しただけとなり、深み、奥行き感のある多彩的意匠は得られなかった。
アクリルスチレン樹脂エマルション100重量部に、骨材として寒水石を200重量部、玉砂利(直径3mm)50重量部を添加して作製した装飾材用組成物をスレートに塗付した。装飾材用組成物が乾燥しないうちに水を含んだウレタン製ローラーで装飾材用組成物の表面を洗い流すことで、装飾材用組成物中の玉砂利を覆う樹脂エマルション及び寒水石(または/および珪砂)を除去した。この後、直ちに乾燥したローラーを用いて塗付液表面の水分を除去し、乾燥させることで、装飾材19が得られた。
装飾材19は、全体的に、低彩色となり、深み、奥行き感のある多彩的意匠は得られなかった。
Claims (1)
- 結合材と、骨材を含む装飾材であって、
前記骨材として、多孔質無機粒子の表面に、無機結合材を被覆した直径100μm以下の独立気泡を複数内包し、空隙率が1%以上50%以下である粒子内層部、透明性を有する粒子外層部からなる有色無機質粒子を含み、該有色無機質粒子の少なくとも一部が視認できるように結合材で固定化されていることを特徴とする、装飾材。
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