JP5140321B2 - シャワーヘッド - Google Patents

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本発明は、シャワーヘッドに関する。
CVD法やALD法は、原料ガス及び反応ガス(支援ガス)など2以上のガスを用いる成膜方法である。これらの方法を実施する成膜装置では、原料ガスと反応ガスとが成膜空間に導入される前に混合してしまうとCVD反応(成膜反応)が生じてしまうので、これを防止するため、原料ガスがシャワーヘッド構造を介して成膜空間に導入されたときに初めて他のガスと接触するように構成する必要がある。そのような要件を満たした成膜装置として、原料ガス拡散室と反応ガス拡散室とをシャワーヘッド構造内に分離区画して別々に設け、各ガスが混合されずにシャワーヘッド構造を介して成膜空間に導入されるよう構成された成膜装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−129712号公報(図1、段落0017等)
しかしながら、上記の成膜装置では、反応ガス(支援ガス)用の第2の拡散室に連通した反応ガス導入口と、原料ガス用の第1の拡散室に連通した原料ガス導入口とは、成膜装置の天井部に間隔を開けて設けられ、シャワーヘッド本体内の各拡散室に連通しているため、原料ガスは、原料ガス用の拡散室の中央からややはずれたところから拡散室に導入されることになり、その結果、拡散室からノズルを通って処理空間に導入された後、ウエハ上に均一に供給できない。そのため、このようなシャワーヘッドを備えた装置を用いて成膜すると均一な膜を形成できないという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決することにあり、基板上に均一な膜を形成することができるCVD装置用又はALD装置用のシャワーヘッドを提供することにある。
本発明のシャワーヘッドは、原料ガス拡散室及び反応ガス拡散室を備え、前記原料ガス拡散室と原料ガス導入管とを接続するガス通路は、1段以上の多段に構成され、各段は、2n−1(nは段数)で表されるガス通路を有し、1段目のガス通路は、前記原料ガス導入管に接続され、2段目以降の各ガス通路は、前段のガス通路と連通し、最終段の各ガス通路は、原料ガス拡散室に接続され、前記原料ガス拡散室は、前記反応ガス拡散室の底部に配置され、前記原料ガス導入管は、前記反応ガス拡散室の壁面に設けられていることを特徴とする。このようにガス通路が構成されていることで、成膜チャンバーに均一に原料ガスを導入し、均一な膜を形成することが可能となる。
この場合に、前記1段目のガス通路は、その中央に前記原料ガス導入管が接続され、前記2段目以降の各ガス通路は、その中央に前段のガス通路の両端に設けられた接続孔が接続して前段のガス通路と連通し、前記最終段の各ガス通路は、その各ガス通路の両端に形成された接続孔により、原料ガス拡散室に接続されていることが好ましい。
また各段に形成された前記各ガス通路は、円弧状に形成されていることが好ましい。
さらに、前記ガス通路は、2段で構成され、1段目のガス通路は、その中央に前記原料ガス導入管が接続され、2段目の各ガス通路は、その中央に1段目のガス通路の両端に設けられた接続孔が接続して1段目のガス通路と連通し、かつ、その各ガス通路の両端に形成された接続孔により、四角形状の原料ガス拡散室の四隅に接続されていることが好ましい。
本発明のシャワーヘッドによれば、原料ガス拡散室に均一にガスを導入し、成膜チャンバー内に均一に原料ガスを供給することができるので、本発明のシャワーヘッドを備えた成膜装置を用いれば、均一な膜を形成できるという優れた効果を奏する。
本発明のシャワーヘッドについて図1を参照して説明する。
シャワーヘッド1は、円盤状部材11と、リング状部材12と、第1のシャワー板13と、第2のシャワー板14とからなり、適宜、固定具15で固定されている。円盤状部材11には、好ましくは、図示しないヒーター及び熱電対が設けられ、ヒーターにより、シャワーヘッド1を所定の温度(例えば150℃くらい)になるように加熱し、この加熱された温度を熱電対で測定し、モニターできるように構成される。また、円盤状部材11には、図示しないガス導入室内部と連通する開口部が形成されており、この開口部と、リング状部材12の開口部とから、反応ガスが導入され、拡散される反応ガス拡散室16が構成されている。反応ガス拡散室16は、反応ガスのラジカルが導入される場合には、そのラジカルの失活を防止するために石英製のインナーが内壁全体に設けられていてもよく、その底面には、複数の反応ガス噴出孔161が形成されている。この反応ガス噴出孔161は、第1のシャワー板13及び第2のシャワー板14を貫通してシャワーヘッド1の底面まで達している。
さらに、円盤状部材11には、原料ガス導入管111が設けられ、この原料ガス導入管111は、ガス通路17、即ち、リング状部材12の外周部に設けられたガス通路17a及び第1のシャワー板13の外周部に設けられたガス通路17bを介して、第2のシャワー板14に形成された原料ガス拡散室18に接続されている。ガス通路17は、1以上の多段に構成され、各段は、2n−1(nは段数)で表される数のガス通路17a及び17bを有している。そして、ガス通路17は、前記原料ガス導入管111と1段目のガス通路との接続位置から最終段のガス通路と原料ガス拡散室18との各接続位置までの距離が全て等しいように構成されていることが好ましい。このガス通路について図2及び図3を用いて詳細に説明する。図2は、ガス通路17を説明するための、(a)リング状部材12、(b)第1のシャワー板13及び(c)第2のシャワー板14の横断面図であり、図3は、原料ガス導入管111、ガス通路17及び原料ガス拡散室18の配置関係を説明するための説明図である。
ガス通路17は、リング状部材11に設けられた円弧状の1つのガス通路17aと、第1のシャワー板13の反応ガス噴出孔161が形成されている領域の周辺部に設けられた円弧状の2つのガス通路17bとからなる。ガス通路17aの中央上部には、原料ガス導入管111が接続されている。そして、ガス通路17aの両端の底部にはそれぞれ接続孔17cが形成され、この接続孔17cは、第1のシャワー板13に設けられたガス通路17bの中央上部に接続され、ガス通路17aとガス通路17bとは連通している。
また、各ガス通路17bの両端の底部には、接続孔17dが形成され、この接続孔17dは、第2のシャワー板14に設けられた原料ガス拡散室18の四隅の上部に接続され、原料ガス拡散室18に原料ガスが均一に吐出されるように構成されている。
このように、前記原料ガス拡散室18と原料ガス導入管111とを接続するガス通路17は、2段構成であり、1段目のガス通路17aは、その中央に前記原料ガス導入管111が接続され、2段目のガス通路17bは、その中央に前段のガス通路17aの両端の底部に設けられた接続孔17cが接続して前段のガス通路17aと連通し、かつ、その各ガス通路17bの両端の底部に形成された接続孔17dにより、原料ガス拡散室18に接続されて、1つのガス流路として構成されている。そして、このガス通路17では、原料ガス導入管111から各接続孔17dまでの距離はどれも等しくなるように構成されているので、原料ガスが同時に原料ガス拡散室に同量到達し、均一に原料ガス拡散室18に拡散できる。なお、図中では、ガス通路を2段構成として接続孔17dを4つ設けているが、ガス通路を3段以上に構成して接続孔17dの数を増やしてもよい。例えば、第1のシャワー板12の底部に第1のシャワー板と同様の反応ガス噴出孔を形成し、ガス通路を4つ形成した第3のシャワー板を設け、この第3のシャワー板の4つのガス通路の各中央上部に第1のシャワー板の接続孔17dが接続するようにし、この第3のシャワー板の各ガス通路の両端部に第2のシャワー板の原料ガス拡散室18への接続孔をそれぞれ形成し、即ち、接続孔を8つ設け、それに併せて原料ガス拡散室の形状を設計して、より均等にガスが原料ガス拡散室18内に拡散されるように構成してもよい。また、図中では原料ガス拡散室18は四角形としたが、円形や他の多角形でもよい。
この原料ガス拡散室18には、原料ガス噴出孔181が設けられており、この原料ガス噴出孔181もシャワーヘッド1の底面まで貫通している。この場合、均一に原料ガスが真空チャンバー内へ噴き出すように、噴出孔のコンダクタンスを小さくすることが好ましい。例えば、図1及び2に示す装置では、原料ガス噴出孔181を、孔径Φ0.7〜1mm程度、孔深さ10mm程度として、原料ガスを均一に真空チャンバー内へ供給できるように構成している。
反応ガス噴出孔161はシャワーヘッド1の底面まで貫通しているので、このシャワーヘッド1の底面には、反応ガス噴出孔161と、原料ガス噴出孔181とがそれぞれ一定の距離をあけてマトリクス状に並んでおり、これによって、基板上にかたよりなく原料ガス及び反応ガスが照射されるように構成されている。各原料ガス噴出孔181の中心間距離と各反応ガス噴出孔161の中心間距離とは、同じ距離(例えば、14mm)に設定されている。この場合、原料ガス噴出孔181の直径より反応ガス噴出孔161の直径の方が大きく、例えば、原料ガス噴出孔181の直径を1mmとし、反応ガス噴出孔161の直径は5mmとすることにより、反応ガスの流量が原料ガスの流量に比べて多くすることが必要なプロセスに対応することができる。
このように構成されたシャワーヘッド1では、反応ガスは、反応ガス拡散室16全体に広がり、各反応ガス噴出孔161を経て真空チャンバー内に供給される。また、原料ガス導入管111から導入された原料ガスは、ガス通路17に、ガス通路17aの中央部から導入され、ガス通路17aの左右に均等に分かれて接続孔17cを介して下段に形成された各ガス通路17bへ拡散する。そして、ガス通路17bを左右に均等に分かれて進み、接続孔17dから、原料ガス拡散室18へ均一に拡散し、その後、原料ガス拡散室18の底面の各原料ガス噴出孔181から真空チャンバー内に均一に供給される。
上記のシャワーヘッド1を備えた成膜装置について、図4を参照して、以下説明する。
成膜装置は、成膜チャンバー2と、成膜チャンバー2の天井部に設けられたシャワーヘッド1と、シャワーヘッド上部に設けられ、シャワーヘッドにガスを導入するためのガス導入手段3とからなる。成膜チャンバー2は、下部に排気手段21が設けられており、天井部から導入した原料ガス及び反応ガスを適宜排気すると共に成膜チャンバー内を真空状態にすることができる。成膜チャンバー2のシャワーヘッド1に対向した位置に、基板載置部22が設置され、この基板載置部22には、加熱手段23が設けられており、基板載置部22に載置した基板Sを所定の温度、例えば、CVD法を実施する場合には300℃以上で加熱することが可能である。
シャワーヘッド1の上部に設けられたガス導入手段3は、例えば、マイクロ波によりガスを励起して反応ガス導入室に導入するためのものであり、上部の同軸型共振キャビティ31と、同軸型共振キャビティ31の底部に接続して設けられた反応ガス導入室32と、同軸型共振キャビティに設けられたマイクロ波供給手段33とからなる。
同軸型共振キャビティ31は、例えば銅製やアルミ製で、この同軸型共振キャビティ31には、非金属パイプ311がキャビティの天井壁と底壁とを貫通して設けられている。この非金属パイプ311の上部には、図示しない反応ガスのガス源が流量制御手段を介して接続される。この非金属パイプ311としては、石英管、サファイア管又はアルミナ管を用いることができるが、パーティクルをより低減すべく、サファイア管かアルミナ管を用いることが好ましい。
この非金属パイプ311の上部には、その周囲を覆うように、同心円状の可動自在の上部導体312が設けられ、また、この上部導体312の下方では、同軸型共振キャビティ31の底壁が下部導体313として機能している。二つの導体間では、非金属パイプ311は露出しており、この露出部311aにマイクロ波が照射される。なお、図4中では、同軸型共振キャビティ31の底壁が下部導体313として機能しているが、下部導体313を、別の部材として同軸型共振キャビティ31の底部に設けてもよい。
非金属パイプ311の露出部311aの領域においてプラズマを生成するために、マイクロ波供給手段33が、同軸型共振キャビティ31の側壁面の露出部311aに対応する位置に設けられている。このマイクロ波供給手段33は、マイクロ波を発振するマグネトロン331と、このマグネトロン331を作動させるためのマイクロ波電源332と、マグネトロン331に接続され、マグネトロン331から発振された共振周波数(例えば、2.45GHz)のマイクロ波を同軸型共振キャビティ31に供給するアンテナ333と、アンテナ333とマグネトロン331とをつなぐ同軸ケーブル334とからなる。マイクロ波電源332を作動せしめると、マグネトロン331からマイクロ波が発振され、このマイクロ波が同軸ケーブル334を通って、壁面に設けられたアンテナ333に到達する。そして、アンテナ333からマイクロ波が同軸型共振キャビティ31内に供給されると、非金属パイプ311上部から導入されている反応ガスが露出部311aの領域においてプラズマ状態に変化し、ガスの流路である非金属パイプ311の下部から、プラズマ化したガスとして反応ガス導入室32へ供給される。このように、本装置では、マイクロ波を伝播するための導波管を設けていないので、マイクロ波を発振すると、すぐにプラズマを生成できる。なお、図4中、アンテナ333を一つだけ設ける例を説明したが、2つ以上設けてもよい。また、上記したように上部導体312は可動であるので、その位置を変えて上部導体312と下部導体313との間の電界の発生状態を変えることで、プラズマの生成状態を変えることが可能である。
ところで、一般に、プラズマ生成空間においてプラズマが生成されると、プラズマ生成空間の電界分布が変化して共振周波数が変化し、プラズマの生成効率が悪くなってしまう。この場合に、マイクロ波供給手段を調整すると、マイクロ波発振と、プラズマ生成との間でタイムラグが生じる。
そこで、第1の成膜装置では、プラズマ生成の前後で共振周波数が変化しないように、同軸型共振キャビティ31内の高さLが、励振波長の1/2の整数倍となるように構成している。これは、同軸型共振キャビティ31の電界分布がプラズマ生成前にはTMモードになっているが、プラズマ生成後にはTEMモードになることに鑑みて、各モードにおける電気的等価回路からプラズマ生成前後の各共振周波数を求め、これらの共振周波数が等しくなるように計算することにより、得られたものである。上記構成により、プラズマ生成前後で、共振周波数の変化を抑えることが可能である。
このように同軸型共振キャビティ31内の高さLを設定してもなお、プラズマ生成後にキャビティ内の周波数がわずかながら変動する場合もあるので、第1の成膜装置のマイクロ波供給手段33に、励磁電流制御回路を設けることが好ましい。この制御回路は、同軸型共振キャビティ31内でのプラズマ発生前後の周波数をモニターして、この周波数が変化した場合に、変化分に対応する信号を受け取り、この信号に相当する電流を励磁電流としてマグネトロン331内の図示しない励磁コイルに送ることで供給するマイクロ波の波長が一定になるように、構成される。
また、同軸型共振キャビティ31内の周波数が変化した状態でマイクロ波を発振すると、プラズマ生成室内部で反射波が生じる場合には、この反射波を検出し、この検出した反射波と、発振したマイクロ波の進行波との位相差に相当する電圧を、マグネトロン内の陽極電極に重畳して印加して、共振周波数に近づくように動作する陽極電圧制御回路を設けてもよい。この場合、反射波はマイクロ波供給手段において熱に変換されるので、陽極電圧制御回路を設けた場合に反射波に起因する熱によって回路がダメージを受けないように注意する必要がある。さらに、下部導体313の中に、発振波長の4分の1の長さに相当するチョーク構造を設けて、露出部311aから漏洩されるマイクロ波を抑制するように構成しても良い。
このように、同軸型共振キャビティ31内の高さLを励振波長の1/2の整数倍になるように構成し、一定の共振周波数を発振できるとともに、励磁電流制御回路及び陽極電圧制御回路を設けることで、プラズマ生成前後で仮に共振周波数がずれたとしても周波数を自動的にマッチングするように構成されている。さらに、このシャワーヘッド1を備えた成膜装置は、マイクロ波発振とプラズマ生成にタイムラグが発生しないので、プラズマの生成を極めて短い間隔、例えば0.5秒くらいから制御でき、吸着工程及び改質工程を多数回繰り返して成膜するALD法に非常に適している。
この同軸型共振キャビティ31の非金属パイプ311内でプラズマにより励起された反応ガスは、反応ガス導入室32へ導入される。反応ガス導入室32は、例えばアルミ製であり、その内壁には、パーティクル発生防止のために石英製インナーを設けることが好ましい。この場合、図4中に示したように、インナーをガス導入室32の内壁の下方領域(シャワーヘッド1側)に設けてもよいが、好ましくは、内壁全面に石英製インナーを設けることである。また、ラジカル状態のガスを死活し難くするために、反応ガス導入室32の内壁表面をアルマイト加工してもよい。
また、反応ガス導入室32は、図示しない冷却手段によって、冷却されていてもよい。反応ガス導入室32とシャワーヘッド1との間には、セラミックフランジ321(例えば、厚さ10mm)を設けてある。このセラミックフランジ321は、シャワーヘッド1の熱により反応ガス導入室32が加熱されないように熱を遮断するために設けられたものであり、真空シール性、耐熱性、熱遮断性からアルミナセラミックであることが好ましい。このように構成された反応ガス導入室32は、反応ガス拡散室16へ連通しているので、非金属パイプ311から導入された反応ガスは、反応ガス導入室32を介して反応ガス拡散室16へ導入され、拡散し、その後、反応ガス噴出孔161を通過して成膜チャンバー2内へ導入される。
なお、図4では、ガス導入手段3として、反応ガスを生成したプラズマにより励起して原料ガスに反応させる場合の構成を示したが、原料ガス及び反応ガスを直接シャワーヘッド1に導入するように成膜装置を構成してもよい。
上記したシャワーヘッド1、ガス導入手段3を備えた成膜装置を用いて、原料ガス及び反応ガスの2種類、もしくはそれ以上のガスを用いるCVD法や、ALD法を実施しうる。
本発明のシャワーヘッド1を備えた成膜装置において、CVD法を実施するためには、例えば、基板Sを基板載置台22に載置し、加熱手段23により基板温度が180〜260℃未満となるように加熱した後、反応ガスとして非金属パイプ311からNガスを10〜5000sccmの条件で、原料ガスとして原料ガス導入管111から原料タンク内のZr(BHに対し、バブリングガス(アルゴン)を1000sccm導入しバブリングして得たZr(BHからなる原料ガスを導入すると共に、投入パワーを0.1〜5kWとしてマイクロ波供給手段33により、マイクロ波を発振し反応ガスを励起して、5〜180秒間成膜を行うと、所望のZrBN膜を基板S上に形成できる。
ALD法を実施する場合には、例えば、シャワーヘッド1を備えた成膜装置を用いて、基板Sを基板載置台22に載置し、基板温度が150℃となるように加熱した後、反応ガスとしてNガスを1〜100sccm導入するとともに、原料タンク内のZr(BHに対し、バブリングガス(アルゴン)を1000sccm導入しバブリングにより得たZr(BHガスを原料ガスとして導入して(吸着工程)、所定時間後、原料ガスを止め、反応ガスの流量を10〜500sccmにあげると共に、投入パワーを0.1〜5kWとしてマイクロ波を発振し反応ガスを励起して導入し(改質工程)、これらの工程を数回〜数百回繰り返して行って、所望の厚さのZrBN膜を均一に形成できる。
本発明によれば、原料ガスを原料ガス拡散室に均一に導入できるので、本発明のシャワーヘッドを備えた成膜装置を用いれば、CVD法又はALD法を実施した場合に、均一な膜を形成できる。したがって、本発明は、半導体技術において利用可能である。
本発明のシャワーヘッド1を説明するための断面模式図である。 (a)リング状部材12、(b)第1のシャワー板13及び(c)第2のシャワー板14の横断面図である。 原料ガス導入管111、ガス通路17及び原料ガス拡散室18の配置関係を説明するための説明図である。 本発明のシャワーヘッド1を備えた成膜装置の断面模式図である。
符号の説明
1 シャワーヘッド
2 成膜チャンバー
3 ガス導入手段
11 円盤状部材
12 リング状部材
13 第1のシャワー板
14 第2のシャワー板
15 固定具
16 反応ガス拡散室
17 ガス通路
17a ガス通路
17b ガス通路
17c 接続孔
17d 接続孔
18 原料ガス拡散室
21 排気手段
22 基板載置部
31 同軸型共振キャビティ
32 反応ガス導入室
33 マイクロ波供給手段
111 原料ガス導入管
161 反応ガス噴出孔
181 原料ガス噴出孔
311 非金属パイプ
311a 露出部
312 上部導体
313 下部導体
331 マグネトロン
332 マイクロ波電源
333 アンテナ
334 同軸ケーブル

Claims (4)

  1. 原料ガス拡散室及び反応ガス拡散室を備え、前記原料ガス拡散室と原料ガス導入管とを接続するガス通路は、1段以上の多段に構成され、各段は、2n−1(nは段数)で表されるガス通路を有し、1段目のガス通路は、前記原料ガス導入管に接続され、2段目以降の各ガス通路は、前段のガス通路と連通し、最終段の各ガス通路は、原料ガス拡散室に接続され
    前記原料ガス拡散室は、前記反応ガス拡散室の底部に配置され、前記原料ガス導入管は、前記反応ガス拡散室の壁面に設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
  2. 前記1段目のガス通路は、その中央に前記原料ガス導入管が接続され、前記2段目以降の各ガス通路は、その中央に前段のガス通路の両端に設けられた接続孔が接続して前段のガス通路と連通し、前記最終段の各ガス通路は、その各ガス通路の両端に形成された接続孔により、原料ガス拡散室に接続されていることを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッド。
  3. 段に形成された前記各ガス通路は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシャワーヘッド。
  4. 前記ガス通路は、2段で構成され、1段目のガス通路は、その中央に前記原料ガス導入管が接続され、2段目の各ガス通路は、その中央に1段目のガス通路の両端に設けられた接続孔が接続して1段目のガス通路と連通し、かつ、その各ガス通路の両端に形成された接続孔により、四角形状の原料ガス拡散室の四隅に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャワーヘッド。
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