JP5139212B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

軽量でかつ簡易な構造で、組み付け性がよくシール性の良好な車両用エアバッグ装置に関する。
従来、シール性を確保して、容易にエアバッグとインフレータとを組み付けることができるサイドエアバッグとして例えば特許文献1が知られている。
特許文献1のサイドエアバッグでは、インフレータは、上端に膨張用ガスを吐出させるガス吐出口を備えた略円筒状の本体と、ガス吐出口の周囲を覆うように本体に圧入される円筒状の板金製のディフューザーとを備えて構成されており、周囲にエアバッグのガス流入部を介在させ、取付ブラケットを利用して、ボディに取り付けられている。
取付ブラケットは、曲げ加工された板金から形成されてガス流入部を介在させてディフューザーを覆う筒部を備えるとともに、筒部の両端にスリットを設けた接続部を介して、内径を縮めることができる略円筒状の保持部が接続されて構成されている。
取付ブラケットの使用時には、インフレータのディフューザーの周囲にガス流入部を外装させ、さらにその周囲に取付ブラケットの筒部と保持部とを外装して、保持部に形成された連結部を塑性変形させるようにペンチなどでつまみ、保持部内部の押圧面部を縮径させてディフューザーに外装されたエアバッグのガス流入部が、ディフューザーの外周面に圧接されて、シール性を良好に保つ構造となっている。
さらに、上記特許文献1には、ディフューザーがロール加締めされて本体に取り付けられるインフレータも示されており、この場合は、インフレータにおけるディフューザーの周囲に凹凸が形成され、この凹凸の部位に押圧面部を配置させてエアバッグのガス流入部を圧接する構造となっている。
特開2001−130362号公報
しかしながら、上記従来技術においては、ディフューザー、取付ブラケットの押圧面部が板金製であったため、エアバッグ装置全体の重量が重く、取り扱いが不便であった。
また、インフレータ本体にディフューザーを、ディフューザーに取付ブラケットを、それぞれ密着させるためには、ディフューザー、押圧面部の径寸法を綿密に設計することが必要であるとともに、連結部を塑性変形させて押圧面部を縮径させる際の加締めの力加減いかんでは、十分なシール性を発揮できないなどの課題があった。特に、インフレータ本体に凹凸が形成されたタイプなどでは、凹凸部位を綿密に設計しなければ、その部分に隙間ができてしまい、その隙間からガスが漏れてしまう等の課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、軽量で簡易な構造であって、組み付け性が良く、シール性の良好な車両用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ装置は、インフレータからのガスにより展開膨張されるエアバッグを有する車両用エアバッグ装置であって、上記インフレータには、ガスが吐出されるガス吐出部が形成され、上記エアバッグには、該ガス吐出部を挿入して、該エアバッグ内にガスを流入させるインフレータ挿入口が形成され、該インフレータと、該インフレータ挿入口との間には、該ガス吐出部を内包しつつ一端部が該インフレータ挿入口内で開放され、他端部が該インフレータに圧着可能に形成される、弾性変形自在な樹脂製のディフューザーが配設されるとともに、該インフレータ挿入口の外周には、これと該インフレータと該ディフューザーとをともに包囲して締着させる固定部材が設けられ、上記ディフューザーには、その外周面に、上記固定部材に圧着される突起部が形成されることを特徴とする。
前記ディフューザーには、前記他端部に、前記インフレータの長さ方向に沿って少なくとも1つのスリットが形成されることが好ましい。
前記インフレータには、その表面に凹部若しくは凸部のいずれか一方が形成され、凹部若しくは凸部に面する前記ディフューザーの内周面には、これに対応する凸部若しくは凹部のいずれか一方が形成されることが望ましい。
本発明にかかる車両用エアバッグ装置にあっては、軽量で簡易な構造であって、組み付け性が良く、シール性を良好にすることができる。
以下に、本発明にかかる車両用エアバッグ装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置1のエアバッグを省略して示した分解斜視図、図2は、本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置1の要部拡大正面断面図、図3は、図1のディフューザー20の斜視図、図4は、図1のディフューザー20の正面図、図5は、図1の車両用エアバッグ装置1のインフレータ10、ディフューザー20及びブラケット30を取り付けた状態を示す正面図。図6は、図5の裏面図である。
本実施形態にあっては、インフレータ10からのガスにより展開膨張されるエアバッグを有する車両用エアバッグ装置1として、シートに着席した乗員と車体側部との間に展開膨張されるサイドカーテンエアバッグ装置が例示されている。サイドカーテンエアバッグ装置は、図1に例示するように、インフレータ10、ブラケット30、ディフューザー20、固定部材としてのリング2、及びエアバッグ(図示しない)から主に構成されている。エアバッグは、この種のエアバッグ装置に適用される周知の柔軟な布材によって、車体の前後方向に長く形成される。
エアバッグの長さ方向の適宜位置には、当該エアバッグと一体的にスリーブ状のインフレータ挿入口3が形成される。インフレータ挿入口3は、エアバッグの長さ方向に沿う両端部が開放されることで、エアバッグ内部と連通される。インフレータ挿入口3には、後述するインフレータ10のガス吐出部11が挿入され、エアバッグ内部にガスが流入される。
インフレータ10は、金属製の円筒体状に形成されるインフレータ本体13と、インフレータ本体13の長さ方向一方側に設けられるガス吐出部11とから主に構成される。
ガス吐出部11には、その周方向に、ガスが吐出される孔部11aが多数形成される。ガス吐出部11には、インフレータ本体13側の端部に、ガス吐出部11の周方向に沿って環状に突出させた、第1環状突部12が形成される。図示例にあっては、第1環状突部12は、インフレータ10の長さ方向に適宜間隔をおいて2ヶ所に形成されている。
インフレータ本体13には、ガス吐出部11に隣接させて、ガス吐出部11にガスを送出するノズル14aを有するノズル部14が設けられる。ノズル部14には、第1環状突部12に面した位置に、これに対応させて環状に突出させた第2環状突部15が形成される。図示例にあっては、第2環状突部15は第1環状突部12と同様に2ヶ所形成されている。第2環状突部15と第1環状突部12とが結合されることでノズル部14を介してインフレータ本体13にガス吐出部11が配設される。ノズル部14の外周には、第2環状突部15のインフレータ本体13側に隣接させて、ノズル部14の周方向に沿って表面を凹ませた環状の凹部16が形成される。
インフレータ10と、インフレータ挿入口3との間には、樹脂材で形成されることによって弾性変形自在に形成されるディフューザー20が配設される。本実施形態にあっては、ディフューザー20は、熱可塑性エストラマー樹脂(オレイン系、スチレン系、ポリエステル系)で形成されている。この熱可塑性エストラマー樹脂は、硬度が、ショアD25〜70であって、曲げ弾性変形率が、20MPa〜600MPa程度であることが好ましい。しかしながら、ディフューザー20は、弾性変形自在な樹脂材であれば、熱可塑性エストラマー樹脂には限られない。
ディフューザー20には、ガス吐出部11が内包される収納部21が形成されるとともに、その一端部がエアバッグ内部に向けて開放するように形成されており、これにより、ガス吐出部11から吐出されるガスがエアバッグ内に流入する。図示例にあっては、ディフューザー20は、中空の円筒体状に形成されており、ディフューザー20の長さ方向の適宜位置からエアバッグ側に開放された端部に亘って収納部21が形成されている。収納部21の内径寸法は、ガス吐出部11の外径寸法よりも大きく余裕を持って形成されているとともに、収納部21は、ガス吐出部11よりも、インフレータ10の長さ方向に長く形成されていて、これによってガス吐出部11全体を包囲している。他方、ディフューザー20の他端部には、インフレータ本体13に圧着可能に圧接される圧着部40が形成される。
圧着部40は、収納部21に隣接させて、ディフューザー20に一体的に形成されている。図示例にあっては、ガス吐出部11の第1環状突部12に面する位置からインフレータ本体13側の端部に亘って形成されている。圧着部40は、その内径寸法がインフレータ10の外径寸法と同一か、やや小さく形成されている。
圧着部40には、インフレータ10の長さ方向に沿って少なくとも1つのスリット45が形成される。図示例にあっては、スリット45は、圧着部40の周方向に適宜間隔をおいて、3本形成されており、かつ、圧着部40の長さ方向全体に切り込ませて形成されている。スリット45が形成されたことにより、圧着部40は、その半径方向への弾性変形が容易となる。圧着部40にはインフレータ10が圧入される。インフレータ10が挿入された後は、圧着部4が弾性復原することで、圧着部40の内周面がインフレータ10の表面に当接される。
図示例にあっては、圧着部40の内周面には、インフレータ本体13に面して、環状の第1圧接面41aが形成される。第1圧接面41aは、その内径寸法がインフレータ本体13の外径寸法と同一か、やや小さく、かつ平坦面状に形成されており、第1圧接面41a全体が円筒状のインフレータ本体13の外周面に当接される。また、圧着部40の内周面には、ガス吐出部11の第1環状突部12に面して環状の第2圧接面41bが形成される。第2圧接面41bもまた、その内径寸法が第1環状突部12の外径寸法と同一か、やや小さく、かつ平坦面状に形成されており、第2圧接面41bが第1環状突部12に当接される。
さらに、圧着部40の内周面には、第1圧接面41aと第2圧接面41bとの間であって、ノズル部14の凹部16に面して、凹部16に対応する形状に凸部41cが一体形成される。凸部41cは、凹部16に対応する凸形状であることに加えて、弾性変形自在な樹脂材で形成されていることにより、その表面が凹部16内の微細な部分にまで密着できる程度の弾力性を有する。
圧着部40には、インフレータ本体13側の端部よりディフューザー20の長さ方向に適宜な長さまで、その外周面全体を周方向に窪ませた窪み面42が形成される。
窪み面42には、その周方向に沿って、後述する固定部材に圧着される突起部が形成される。本実施形態にあっては、突起部は弾性変形可能なリブ状突起部43として形成される。図示例にあっては、リブ状突起部43は、窪み面42の周方向に沿って半周程度の長さに、肉薄に形成されており、これによってさらに弾性変形しやすく形成されている。リブ状突起部43は、ディフューザー20の長さ方向にほぼ等間隔に3本形成されている。窪み面42には、リブ状突起部43のインフレータ本体13側に隣接させて係止部44が形成される。図示例にあっては、係止部44は、リブ状突起部43と同様に肉薄のリブ状に形成されており、後述するブラケット30およびリング2を係止するために、リブ状突起部43に比べて圧着部40の半径方向の高さを高く突出させて形成されている。係止部44は、窪み面42の周方向に沿って半周以上の長さであって、その側断面が「C」字状に形成された第1係止部44aと、この「C」字状の両端から圧着部40のインフレータ本体13側の端部にかけて圧着部40の長さ方向に延設させた一対の第2係止部44bとから構成される。
インフレータ10には、金属製のブラケット30が装着される。ブラケット30は、インフレータ本体13を被うブラケット本体31と、車両に取り付けられる取付孔32aを有する取付部32と、ブラケット本体31の一端側に設けられ、ディフューザー20の窪み面42に装着される装着部33とから主に構成される。
ブラケット本体31は、側断面がインフレータ本体13の外形よりもやや大きな半円形状に形成されており、インフレータ本体13の外周を略半周ほど被うような形状に形成される。ブラケット本体31には、その長さ方向に沿った周縁からこれより略直角方向に取付部32が延設される。図示例にあっては、取付部32は、インフレータ10の長さ方向に適宜間隔をおいて2ヶ所ずつ上下に形成されている。取付部32には、取付孔32aが形成されており、取付孔32aにボルトやピンなどを挿通して車両に固定する。
ブラケット30には、ブラケット本体31から装着部33に向かって首部34が一体形成される。首部34は、ディフューザー20の窪み面42に一対形成された第2係止部44bの間に装着されるように、これにあわせて側断面形状が半円よりも短く形成される。首部34は、第2係止部44bによってその周方向の移動が抑制される。装着部33は、首部34より延設させて一体的に形成される。装着部33は、その側断面が略半円状に形成されて、ディフューザー20の窪み面42に形成された第1係止部44a及びリブ状突起部43の間に嵌め込まれるように装着される。装着部33は、窪み面42内に嵌合され第1係止部44aに係止されることによって、インフレータ10の長さ方向の移動が抑制される。そして、リブ状突起部43の端部によってその周方向の移動が抑制される。
インフレータ挿入口3の外周には、これとインフレータ10とディフューザー20をともに包囲して締着させる固定部材が設けられる。本実施形態にあっては、固定部材として、金属製のリング2が配設される。図示例にあっては、インフレータ挿入口3を介在させて、首部34の外周面およびリブ状突起部43の外周にリング2が締着されている。具体的には、リング2は、インフレータ10に装着されたディフューザー20の圧着部40、圧着部40の窪み面42に外装されたブラケット30の首部34およびリブ状突起部43、首部34およびリブ状突起部43に外装されたエアバッグのインフレータ挿入口3を重ね合わせた状態で、これらを包囲するように締着されている。リング2は、適度な巾をもって形成され、その内周に内周面2bが形成される。リング2は、インフレータ10、圧着部40、首部34、インフレータ挿入口3を重ね合わせた状態の外径寸法よりも、さらに大きな外径に形成されている。リング2には、その周方向の適宜箇所に、外方へ突出させて曲げ変形可能に形成された締着予定部2aが形成されている。締着予定部2aは、これをペンチなどで加締めることによって、リング2の内周面2bが縮径される。リング2の内周面2bによって、これに包囲されたインフレータ10、圧着部40、装着部33、インフレータ挿入口3が圧着される。
また、加締めされて縮径した後のリング内周面2bの内径寸法は、ディフューザー20の窪み面42からリング2が逸脱しないように、収納部21の外径寸法および第1係止部44aの外形寸法よりも小さく形成されている。
次に本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置の作用を詳細に説明する。本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置1を製作するにあっては、ディフューザー20にインフレータ10を圧入する。具体的には、インフレータ10のガス吐出部11を、ディフューザー20の圧着部40側から挿入させる。圧着部40は、スリット45によりその半径方向に弾性変形しながらガス吐出口11を挿入させ、ガス吐出部11は、圧着部40を乗り越え収納部21に収納される。次に、インフレータ10およびディフューザー20に、圧着部40の窪み面42の適宜位置に、ブラケット30の首部34及び装着部33を嵌合させるようにブラケット30を外装する。そして、エアバッグのインフレータ挿入口3に、窪み面42が被われる程度の位置までディフューザー20を挿入する。窪み面42を被覆したインフレータ挿入口3の外側をリング2で包囲し、リング2の締着予定部2aを加締めすることによって、リング2の内周面2bを縮径し、これとインフレータ10との間を圧着する。最後にエアバッグを車体に取り付けるとともに、ブラケット30を介して、インフレータ10を車体に取り付ける。
本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置1の作動時には、ガス吐出部11から吐出されたガスが、収納部21側からインフレー挿入口3を介してエアバッグ内部に流入し、エアバッグを展開膨張させる。この際に、ディフューザー20の圧着部40内周面がインフレータ本体13を圧着し、かつ、ディフューザー20の外周面がインフレータ挿入口3を介してリング2内周面2bに圧着されていることにより、ガスは適切な流路を通ってエアバッグ内部に流入される。
インフレータ10に装着されるディフューザー20を樹脂材で形成したことにより、先行技術のような、金属製のディフューザー20を用いた場合と比べて、軽量で成形が容易であるため取り扱い易く、組み付け性をもよくすることができる。また、樹脂材を用いたことでディフューザー20が弾性変形可能に形成されるため、リング内周面2bの面圧によってインフレータ10の表面に圧着部40の内周面を密着させ、さらに、リング2の内周面2bに圧着部40の外周面をインフレータ挿入口3を介して密着させることができ、これらの間のシール性を良好にすることができる。これにより、ガスが、インフレータ本体13側へ漏れるのを防ぐことができ、適切な流路を通ってエアバッグ内にガスを流入させることができる。
弾性変形可能な樹脂製ディフューザー20を用いて、その圧着部40にスリット45を形成したことにより、圧着部40の半径方向への弾性変形がたやすくなり、圧着部40の開口を容易に拡張させることができる。これにより、ディフューザー20の収納部21にガス吐出部11を容易に挿入することができる。また、これにより、圧着部40の内径寸法をインフレータ10の外形寸法と同一か、やや小さく形成することができ、このような場合であっても、インフレータ10が圧着部40に容易に挿入され、スムーズにガス吐出部11を収納部21に収納することが可能となる。さらに、このような構造にすることによって、ガス吐出部11を収納部21に収納した後には、圧着部40が弾性復原することによって、圧着部40の復原力のみによっても、挿入されたインフレータ10の表面にその内周面を密着させうる。
圧着部40の内周面に凸部41cを形成し、これに対応させてインフレータ本体13の表面に凹部16を形成したことで、平坦面による面圧のみで圧着するものに比べて、さらにシール性を良好にすることができるとともに、インフレータ10がディフューザー20から抜けるのを防ぐことができる。
特に、凸部41cが圧着部40と同じ樹脂材で一体成形されていることで、凸部41c表面が弾力性を有して形成されており、これを凹部16に圧着することで、隙間なく凹部16に密着することが可能となる。これに加えて、凹部16と凸部41cとの形状を微細な部分まで合致させるような緻密に設計をする必要がなく、生産性が良好となる。
本実施形態では、凸部41cに隣接させて、第1圧接面41aおよび第2圧接面41bを形成し、これとインフレータ本体13および第1環状突部12を圧着させていた。これにより、凸部41cおよび凹部16のみで圧着するよりも、確実にインフレータ10の表面を圧着することができ、確実なシール性を保持することが可能となる。
ディフューザー20の外周面に形成されたリブ状突起部43は、ディフューザー20と同じ樹脂材で一体成形されており、さらにこれを肉薄に形成しているため、ディフューザー20の外周面よりもさらにその弾力性が増す。これにより、インフレータ挿入口3を介して、リング2の内周面2bとリブ状突起部43との間を隙間なく密着させ、ディフューザー20とエアバッグ間のシール性をさらに良好に保つことできる。
また、インフレータ挿入口3の内側をリブ状突起部43に当接させた状態でリング2で締着させているため、リブ状突起部43がインフレータ挿入口3の滑り止めとなり、インフレータ10からエアバッグが脱落するのを防止することができる。特に、本実施形態にあっては、リブ状突起部43は、圧着部40の長さ方向に複数本形成されているため、さらにその滑りを抑制することが可能となる。
圧着部40にリブ状突起部43が形成されたことによって、他の部分に比べて肉薄に形成された窪み面42を補強し、その剛性を高めることが可能となる。
本実施形態では、圧着部40の内周面に凸部41cを形成し、これに対応するインフレータ本体13に凹部16を形成していた。しかしながら、圧着部40の内周面に凹部を形成し、インフレータ本体13側に凸部を形成してもよい。また、これら凸部41cおよび凹部16は、それぞれ1箇所ずつに形成されていたが、これに限られず複数形成しても良いことはもちろんである。
また、本実施形態における凸部41cおよび凹部16は、環状に形成されていたが、環状には限られない。例えば、これら圧着部40の内周面、およびインフレータ本体13表面の周方向に、1つ又は複数の半球状の凸部41c及び凹部を形成し、これらを互いに嵌着するような形状にするなどしてもよい。
本実施形態では、第1圧接面41a、および第2圧接面41bは平坦面状に形成されていたが、これに限られない。例えば、本実施形態では2箇所の第1環状突部12に面して第2圧接面41bが形成されているが、これら2箇所の第1環状突部12間に対応させて、環状に突出させた形状に形成するなどしてもよい。
本実施形態にあっては、スリット45は、圧着部40に3本形成されていた。しかしながら、スリット45の本数はこれに限られない。また、スリット45は、圧着部40の長さ方向に全体を切り込んで形成されていた。しかしながら、スリット45の長さはこれに限定されるものではなく、圧着部40のインフレータ本体13側の端部より適宜長さに形成されていれば良い。
本実施形態では、突起部としてリブ状突起部43が形成されていた。しかし、突起部はリブ状以外であってもその他の形態でもよい。また、リブ状突起部43は、周方向に等間隔に3本形成されていたが、本数、間隔などはどのようにしても良く、これに限られない。
本実施形態では、固定部材は、金属製のリング2で形成されており、このリング2は締着予定部2aを加締めることで縮径されるように形成されていた。しかしながら、リング2を縮径させる構造はこれには限られない。また、固定部材は金属製のリング2には限られず、樹脂製や布製で形成されてもよい。
本実施形態では、車両用エアバッグ装置1として、サイドカーテンエアバッグ装置を説明したが、これに限定されない。
以上に述べた車両用エアバッグ装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置のエアバッグを省略して示した分解斜視図である。 本実施形態にかかる車両用エアバッグ装置の要部を拡大した正面断面図である。 図1のディフューザーを示す斜視図である。 図1のディフューザーを示す正面図である。 図1の車両用エアバッグ装置のインフレータ、ディフューザー及びブラケットを取り付けた状態を示す正面図である。 図5の裏面図である。
符号の説明
1 車両用エアバッグ装置
2 リング
3 インフレータ挿入口
10 インフレータ
11 ガス吐出部
16 凹部
20 ディフューザー
21 収納部
30 ブラケット
40 圧着部
41a 第1圧接面
41b 第2圧接面
41c 凸部
43 リブ状突起部
44 係止部
45 スリット

Claims (3)

  1. インフレータからのガスにより展開膨張されるエアバッグを有する車両用エアバッグ装置であって、
    上記インフレータには、ガスが吐出されるガス吐出部が形成され、
    上記エアバッグには、該ガス吐出部を挿入して、該エアバッグ内にガスを流入させるインフレータ挿入口が形成され、
    該インフレータと、該インフレータ挿入口との間には、該ガス吐出部を内包しつつ一端部が該インフレータ挿入口内で開放され、他端部が該インフレータに圧着可能に形成される、弾性変形自在な樹脂製のディフューザーが配設されるとともに、
    該インフレータ挿入口の外周には、これと該インフレータと該ディフューザーとをともに包囲して締着させる固定部材が設けられ、
    上記ディフューザーには、その外周面に、上記固定部材に圧着される突起部が形成されることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記ディフューザーには、前記他端部に、前記インフレータの長さ方向に沿って少なくとも1つのスリットが形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記インフレータには、その表面に凹部若しくは凸部のいずれか一方が形成され、凹部若しくは凸部に面する前記ディフューザーの内周面には、これに対応する凸部若しくは凹部のいずれか一方が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置。
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