JP5139159B2 - データ伝送システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データ伝送システム及び方法に関する。
光ファイバを伝送媒体とする光伝送システムは、大容量のデータを高速に伝送でき、波長多重又は符号多重を使用することで更に大量のデータを伝送できる。光空間伝送の場合に、距離に制約があるもものの、同様に、波長多重又は符号多重により、より多くのデータを伝送できる。
特許文献1には、光位相変調を使用する光伝送方式で、光位相変調された信号光の復調のための参照光を偏波多重で伝送することが記載され、特許文献2には、参照光となるパイロット信号を時分割多重で伝送することが記載されている。特許文献3には、符号分割多重方式において,同一の拡散符号の位相(時間タイミング)をずらして多重化する技術が記載されている。
特開2005−167474号公報 特開2007−235821号公報 特開平11−243381号公報
従来例は、スペクトル線幅の狭い高品質のレーザ光源を前提としており、高価なシステムになりがちである。
また、波長多重では、多重できる波長数に限界があり、光符号多重方式では、符号化・復号装置が必要となり、複雑な構成となる。
本発明は、より安価な光源を使用でき、多重数の拡張も容易な光伝送システム及び方法を提示することを目的とする。
本発明はまた、データ搬送波が時間軸上で部分的に又は全面的に重なっても、分離して検波できるようにした光伝送システム及び方法を提示することを目的とする。
本発明に係るデータ伝送システムは、光送信装置と光受信装置とからなるデータ伝送システムであって、当該光送信装置が、パルス光源と、当該パルス光源の出力光を分波し、パイロット信号光とデータ搬送用の第1及び第2の光キャリアを出力する第1の光分波器と、当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調器と、当該第2の光キャリアを当該光源のコヒーレンス時間を越える所定時間遅延する光遅延手段と、当該光遅延手段の出力光をデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調器と、当該パイロット信号光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重装置であって、当該パイロット信号光を時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重装置とを具備し、当該光受信装置が、光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上の当該パイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離装置と、当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該第1の光キャリアに相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調装置と、当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該光遅延手段の出力光に相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係るデータ伝送方法は、パルス光源の出力光を分波し、パイロット信号光とデータ搬送用の第1及び第2の光キャリアを出力する第1の光分波ステップと、当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調ステップと、当該第2の光キャリアを当該光源のコヒーレンス時間を越える所定時間遅延する光遅延ステップと、当該光遅延ステップによる遅延光をデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調ステップと、当該パイロット信号光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重ステップであって、当該パイロット信号光を時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重ステップと、当該多重ステップによる合波光を光伝送路に出力するステップと、当該光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上の当該パイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離ステップと、当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該第1の光キャリアに相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調ステップと、当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該光遅延ステップの出力光に相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係るデータ伝送システムは、光送信装置と光受信装置とからなるデータ伝送システムであって、当該光送信装置が、パルス光源と、当該パルス光源の出力パルス光を分波し、第1、第2及び第3の分波パルス光を出力する光分波器と、当該第2の分波パルス光からコヒーレンス時間より長い所定時間分の前側部分を除去したパルス後側部分を第1の光キャリアとして出力する第1のゲート回路と、当該第3の分波パルス光から当該所定時間分の後側部分を除去したパルス前側部分を第2の光キャリアとして、当該第1の光キャリアと同タイミングで出力する第2のゲート回路と、当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調器と、当該第2の光キャリアをデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調器と、当該第1の分波パルス光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重装置であって、当該第1の分波パルス光をパイロット信号光として時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重装置とを具備し、当該光受信装置が、光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離装置と、当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第1の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第3のゲート回路と、当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第2の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第4のゲート回路と、当該第3のゲート回路の出力光と、当該分離装置で分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調装置と、当該第4のゲート回路の出力光と、当該分離装置で分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係るデータ伝送方法は、パルス光源の出力パルス光を分波し、第1、第2及び第3の分波パルス光を出力する光分波ステップと、当該第2の分波パルス光からコヒーレンス時間より長い所定時間分の前側部分を除去したパルス後側部分を第1の光キャリアとして出力する第1のゲートステップと、当該第3の分波パルス光から当該所定時間分の後側部分を除去したパルス前側部分を第2の光キャリアとして、当該第1の光キャリアと同タイミングで出力する第2のゲートステップと、当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調ステップと、当該第2の光キャリアをデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調ステップと、当該第1の分波パルス光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重ステップであって、当該第1の分波パルス光をパイロット信号光として時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重ステップと、当該多重ステップによる合波光を光伝送路に出力するステップと、当該光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離ステップと、当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第1の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第3のゲートステップと、当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第2の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第4のゲートステップと、当該第3のゲートステップの出力光と、当該分離ステップで分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調ステップと、当該第4のゲートステップの出力光と、当該分離ステップで分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調ステップとを具備することを特徴とする。
本発明により、コヒーレンシーの低い光源を使って、多くのデータを同時に伝送できる。また、データ搬送波が時間軸上で部分的に又は全面的に重なっても、分離して検波できるので、比較的、低速の素子を利用でき、コストを低減できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、パイロット信号を偏波多重で伝送する本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。光送信装置10の光源12は、直線偏波の連続光を出力する。光源12はスペクトルの広い光源、例えば、ASE光源である。光バンドパスフィルタ(OBPF)14は、光源12の出力光から不要な広すぎるスペクトル部分を削除する。ちなみに、ASE光源の出力光を通過帯域幅3nmで切り出した光キャリアを使い、10Gbit/sのデータをPSK変調で160km伝送した実験において、ビット誤り率10−7を達成できたとの報告があり、ASE光源であっても、長距離伝搬後の過干渉性が十分に維持されている。
偏波ビームスプリッタ16は、OBPF14の出力光を均等な光パワーの互いに直交する偏波成分(TE波とTM波)に分離し、一方の偏波成分(図示例では,TE波)を光分波器18に供給し、他方の偏波成分(図示例では,TM波)を偏波合波器26に供給する。
光分波器18は、偏波ビームスプリッタ16からのTE波を均等パワーの4つの成分に分割する。光分波器18で分波された第1の成分光は、位相変調器22−1に供給される。光分波器18で分波された第2の成分光は、遅延時間Tsの光遅延器20−2を介して位相変調器22−2に供給される。同様に、光分波器18で分波された第3及び第4の成分光はそれぞれ、遅延時間2Ts,3Tsの光遅延器20−3,20−4を介して位相変調器22−3,22−4に供給される。位相変調器22−1〜22−4はそれぞれ、PSK又はQPSK等の光位相変調方式で、データD1〜D4に従い入力光を位相変調する。
光合波器24は、位相変調器22−1〜22−4の出力光を合波する。光遅延器20−2〜20−4の作用により、位相変調器22−1〜22−4から出力される被位相変調光は、時間軸上で、一定期間以上シフトされて、多重されることになる。即ち、光合波器24は、光遅延器20−2〜20−3と相まって、位相変調器22−1〜22−4から出力される被位相変調光を時間軸上で多重する多重装置を構成する。これらからも分かるように,光遅延器20−2〜20−4は、位相変調器22−2〜22−4の出力側に配置しても良い。
なお、本実施例では、位相変調器22−1〜22−4による被変調波は、互いに重なり合っても良い。このような重なりが生じても、光源12のコヒーレンス時間を越える時間差Ts,2Ts,3Tsだけ離れていることで、他の被変調波からの重なりは、後述するように、光受信装置40における干渉検波で除去されるからである。
データD1〜D4のデータレートは互いに等しい。基本遅延時間Tsは、コヒーレンス時間以上に時間軸上で離れていれば良く、光源12の時間軸方向での可干渉性がなくなる程度に長ければ良い。基本遅延時間Tsは、実際の実験では例えば、40ps程度、離れていれば十分であった。光遅延器20−2〜20−4の遅延時間は正確にTsの整数倍で無くても良く、各位相変調器22−1〜22−4から出力される被位相変調光が、他の位相変調器22−1〜22−4から出力される被位相変調光と完全に重なるということが無ければ良い。勿論、それぞれの信号搬送部分が完全に離れているのが好ましい。
また、光源12がパルス光源の場合、そのパルス繰り返し周波数をデータD1〜D4のデータレートと等しくしつつ、パルス幅を多重チャネルに応じて小さくする。また、この場合、位相変調器22−1〜22−4に印加されるデータD1〜D4を、光源12のパルス出力と同期させる。
偏波合波器26は、光合波器24の出力光に偏波ビームスプリッタ16からのTM波を、互いに直交偏波状態で合波する。光バンドパスフィルタ28は、偏波合波器26から不要な波長成分を除外して、光ファイバ伝送路30に出力する。光バンドパスフィルタ28の中心波長及び通過帯域は、光バンドパスフィルタ14のそれと同じである。
光ファイバ伝送路30を伝搬した信号光は、光受信装置40に入射し、光増幅器42で増幅される。光バンドパスフィルタ44は、光増幅器42の出力信号光から不要な波長成分を除外した信号光を偏波制御装置46に入射する。光バンドパスフィルタ44の中心波長及び通過帯域は、光バンドパスフィルタ14,28のそれと同じである。
偏波制御装置46は、光ファイバ伝送路30での伝搬過程での偏波の回転を補償するために配置され、本実施例では、チャネル1(データD1)の受信結果により、データD1の受信結果におけるエラーが低減するように制御される。偏波制御装置46は、偏波制御した受信信号光を光分波器48に供給する。
光分波器48は、偏波制御装置46からの受信信号光を4分割し、それぞれをPM復調器50−1〜50−4に供給する。PM復調器50−1〜50−4は、内蔵される光遅延器54の遅延時間τが異なることを除いて、同じ構成からなる。PM復調器50−1〜50−4の光遅延器54の遅延時間は、光送信装置10における各チャネルの時間軸上の配置、即ち、光遅延器20−2〜20−4の遅延時間と対応する。PM復調器50−1の光遅延器54の遅延時間τはゼロであり、実質的には,光遅延器54を設けないが、他のPM復調器50−2〜50−4との対比上、図示してある。PM復調器50−2〜50−4の光遅延器54の遅延時間τは、それぞれ、Ts,2Ts及び3Tsである。
PM復調器50−1を例に、その動作を説明する。偏波ビームスプリッタ52は、光分波器48からの受信信号光を互いに直交する2つの偏波成分(TE成分とTM成分)に分離する。偏波ビームスプリッタ52で分離されたTM成分は、偏波ビームスプリッタ16で分離されたパイロット信号に対応し、光遅延器54を介してPM/AM変換器58に入射する。他方、偏波ビームスプリッタ52で分離されたTE成分は、位相変調器22−1の出力光に対応し、半波長板56によりTM偏波に変換されて、PM/AM変換器58に入射する。結局、PM/AM変換器58には、被位相変調光とその参照光が同じタイミングに同じ偏波方向で入射することになり、両光を合波することで、被位相変調光を被強度変調光に変換できる。QPSKを適用している場合、PM/AM変換器58は、被位相変調光の位相をπだけシフトして参照光と合波する合波器と、被位相変調光の位相をπ/2だけシフトして参照光と合波する合波器の2つの合波器からなる。このようなPM/AM変換器58の構成自体は周知であるので、これ以上の説明を省略する。
受光器60は、PM/AM変換器58からの強度変調された信号光を電気信号に変換する。受光器60は、単一の受光素子からなる構成でもよいが、2つの受光素子を直列接続した構成のバランスト光受信器であってよい。エラー検出訂正回路62は、受光器60の出力データのエラーを検出又は訂正する。エラー検出訂正回路62はまた、受光器60の出力データのエラー状況に応じて、このエラーが少なくなるように、偏波制御装置46を制御する。即ち、偏波制御装置46は、受光器60の出力データのエラーが少なくなるように、光バンドパスフィルタ44の出力光の偏波を回転する。
このように、本実施例では、パイロット信号を伝送信号と同時に送り、受信側でコヒーレント検波を行う通信方式において,非コヒーレントな光源を用いることにより,検波可能な時間が短いものになり、時分割多重された伝送信号を受信側で分離して復調可能になる。スペクトル線幅が小さくコヒーレント性が高い光源を使った場合に干渉を惹き起こすような時間的に離れた伝送信号も、本実施例では、雑音とみなすことができるからである。これは、無線通信における符号分割におけるランダム性の性質と同じである。これにより、本実施例では、安価な光源を使って、大容量のデータ伝送を実現できる。
光ファイバ伝送路30を使用する実施例を説明したが、本実施例は、光空間伝送の場合にも適用できる。また、位相変調を使用する実施例を説明したが、強度変調を使用することも可能である。その場合、PM/AM変換器58の代わりに、単に、光遅延器54と半波長板56の各出力光を互いに干渉させる干渉計を配置すれば良い。同じ時間上に重なっている他のデータの被変調波成分は、干渉により除去される。
図2は、本発明の第2実施例の概略構成ブロック図を示す。図3は、送信側のタイミングチャートを示し、図4は、受信側のタイミングチャートを示す。なお、本実施例では、互いに異なる時間の光キャリアの変調光を同一時間上で多重し、このような光波を更に、異なる時間軸上で多重し、これにより4つのデータD1〜D4を並列伝送する。
光送信装置110の駆動回路112は、周波数/3Ts(Hz)、パルス幅TsでASE光源114をパルス駆動する。光バンドパスフィルタ116は、ASE光源114の出力光から帯域幅3nm程度を抽出して光分波器118に供給する。図2(a)は、ASE光源114の出力光のパルスタイミングを示す。
光分波器118は、光バンドパスフィルタ116の出力光を5分割する。第1の分割光はパイロット信号として、そのまま受信側に伝送される。第2、第3、第4及び第5の分割パルス光は、データD2〜D4を搬送するのに使用される。即ち、第2の分割パルス光は、直接、変調器122−1に入力する。第3の分割パルス光は、3Tsの光遅延器120−1を介して変調器122−2に入力する。第4の分割パルス光は、直接、変調器122−3に入力する。第4の分割パルス光は、3Tsの光遅延器120−2を介して変調器122−4に入力する。変調器122−1〜122−4の変調方式は、位相変調に限らず、強度変調でもよい。
タイミング制御回路124は、送信すべきデータD1〜D4を駆動回路112によるASE光源114の駆動に同期させて、変調器122−1〜122−4に供給する。変調器122−1〜122−4は、タイミング制御回路124からのデータD1〜D4に従い、それぞれの入射光キャリアを変調する。
変調器122−1,122−2の出力光はそれぞれ、光遅延器126−1,126−2で時間Tsだけ遅延されて光合波器128に入射する。また、変調器122−3,122−4の出力光はそれぞれ、光遅延器126−3,126−4で時間2Tsだけ遅延されて光合波器128に入射する。
光合波器128は、光分波器118による第1の分割パルス光(パイロット信号)に、光遅延器126−1〜126−4の出力光を時分割多重する。図2(b)〜(e)は、光遅延器126−1〜126−4から出力される被変調波W1〜W4のタイミングを示す。図2で、D1,0〜D1,6はデータD1のビット値を示し、同様に、D2,0〜D2,6はデータD2のビット値を示し、D3,0〜D3,6はデータD3のビット値を示し、D4,0〜D4,6は、データD4のビット値を示す。理解しやすいように、どのデータがどのパイロット信号パルスP0〜P6で搬送されるかも、同時に図示してある。図3(f)は、光合波器128の出力光のタイミングチャートを示す。光分波器128は、このように多重した伝送光を光ファイバ伝送路130に出力する。
同じ遅延時間Tsの光遅延器126−1,126−2により、被変調波W1,W2が同じタイムスロット上に位置する。但し、変調器122−2の光キャリアを、変調器122−2の光キャリアに対して光遅延器120−1で3Tsだけ遅延しているので、受信側において、データD1,D2を互いに分離できる。データD3,D4についても同様であるが、光遅延器126−3,126−4の遅延時間を、光遅延器126−1,126−2の遅延時間Tsとは異なる2Tsとすることで、時間軸上で分離可能としている。
光ファイバ伝送路130を伝搬した伝送光は、光受信装置140の光分波器142に入射する。
本実施例では、パイロット信号Pにより区分される1フレームは3タイムスロット、即ち3Tsからなり、1フレーム内の最初のタイムスロットにパイロット信号パルスPが配置され、後続の2つのタイムスロットのそれぞれにデータ光が配置される。パイロット信号はフレーム開始パルスとも言える。また、1つのタイムスロットには、2つのデータが多重される。1フレームのタイムスロット数は例示であり、適宜に選択され得る。
光受信装置140の光分波器142は、光ファイバ伝送路130からの信号光を2分割し、一方を光スイッチからなる光分離装置(O−DEMUX)144に供給し、他方を光分離装置144の切替えタイミングを制御するタイミング制御回路166に供給する。
タイミング制御回路166は、光分波器142からの受信信号光から周波数1/Tsのクロックパルスを再生する。伝送信号光は、図3(f)に示すように、パイロット信号パルスのフレーム周期を示す成分を具備する。これを利用し、タイミング制御回路166は、フレーム開始点も検出する。例えば、1ビット遅延のマッハツェンダ干渉計によりパイロット信号Pを分離して検出できるので、これにより、フレームの開始タイミングを検出できる。タイミング制御回路166は、再生したクロック及び検出したフレーム開始点に従い、光分離装置144に各タイムスロットの信号光を分離させる。
光分離装置144は、1フレームの各タイムスロットの光波を分離する。最初のタイムスロットに位置する信号光は、パイロット信号光パルスである。分離されたパイロット信号光パルスは光分波器146により2分割され、光分波器146の一方の出力光が遅延時間Tsの光遅延器148に入力し、他方の出力光が、遅延時間2Tsの光遅延器150に入力する。光遅延器148の出力光は、光分波器152により2分割され、光分波器152の一方の出力光がマッハツェンダ干渉計を使う復調器164−1の一方の入力に入力し、他方の出力光が、遅延時間3Tsの光遅延器154を介して、マッハツェンダ干渉計を使う復調器164−2の一方の入力に入力する。同様に、光遅延器150の出力光は、光分波器156により2分割され、光分波器156の一方の出力光がマッハツェンダ干渉計を使う復調器164−3の一方の入力に入力し、他方の出力光が、遅延時間3Tsの光遅延器158を介して、マッハツェンダ干渉計を使う復調器164−4の一方の入力に入力する。
光分離装置144は、1フレームの2番目のタイムスロットに位置する信号光を分離して光分波器160に供給し、光分波器160は、光分離装置144からの信号光を2分割し、一方を復調器164−1の第2の入力に供給し、他方を復調器164−2の第2の入力に供給する。
光分離装置144は、1フレームの3番目のタイムスロットに位置する信号光を分離して光分波器162に供給し、光分波器162は、光分離装置144からの信号光を2分割し、一方を復調器164−3の第2の入力に供給し、他方を復調器164−4の第2の入力に供給する。
図4(a)は、光ファイバ伝送路130から光受信装置140に入力する伝送光のタイミングチャートを示す。光ファイバ伝送路130による遅延を除き、図3(f)と同じである。図4(b)は、光分波器152から復調器164−1に入射する受信波A1のタイミングチャートを示す。図4(c)は、光遅延器154から復調器164−1に入射する受信波B1のタイミングチャートを示す。受信波A1,B1は、光分離装置144で分離されたパイロット信号パルスを起源としており、受信波B1は、光遅延器154の遅延時間だけ、時間軸上で受信波A1より遅れている。
図4(d)は、光分波器160で分割されて、復調器164−1,164−2に入力する受信波A2(B2)のタイミングチャートを示す。1フレームの2番目のタイムスロットに位置する信号光であるから、被変調波W1、W2の両方の成分を含む。
復調器164−1は、マッハツェンダ干渉計により受信波A1と受信波A2を干渉させることで、データD1を自己ホモダイン検波する。ASE光源114の出力光の内、光波P1と光波P0は、時間軸上で、コヒーレンス時間以上離れている。即ち、光波P1と光波P0は、干渉するには時間的に離れすぎている。従って、復調器164−1は、マッハツェンダ干渉計の干渉作用により、同じ時刻の光波で搬送される信号を分離する。受信波A2に含まれるデータD2を搬送する成分は、マッハツェンダ干渉計の干渉作用において雑音と同視される。このような作用により、復調器164−1は、データD1を精度よく復元できる。同様に、復調器164−2はデータD2を復元できる。
復調器164−3,164−4の作用も、復調器164−1、164−2の作用と同様であり、復調器164−3は、データD3を復元でき、復調器164−4はデータD4を復元できる。
なお、光ファイバ伝送路130を使用する実施例を説明したが、本実施例は、光空間伝送の場合にも適用できる。
図5は、図2に示す実施例をより一般化した構成の概略構成ブロック図を示す。同じ光パルス内でも、コヒーレンス時間以上離れた光部分間では、干渉は発生せず、干渉検波により互いに分離可能であることを使用する。実施例2では、この点を利用する。即ち、実施例1では、同じタイムスロット上に配置するデータに対しては、変調のためのキャリア光を1フレーム周期、即ち、3Tsだけシフトしたが、実施例2では、同じ光パルスから、コヒーレンス時間(τ)以上離れた光パルス部分を使用する。図5で、図2に示す実施例と同じ構成要素には同じ符号を付してある。図6は、光送信装置110aのタイミングチャートを示し、図7は、光受信装置140aにおけるタイミングチャートを示す。
光送信装置110aの光送信装置110に対する変更部分を説明する。光送信装置110aの駆動回路112は、周波数/3Ts(Hz)、パルス幅TsでASE光源114をパルス駆動する。パルス幅Tsは、光バンドパスフィルタ116は、ASE光源114の出力光から帯域幅3nm程度を抽出して光分波器118に供給する。図6(a)は、ASE光源114の出力光のパルスタイミングを示す。パルス幅Tsは、光バンドパスフィルタ116の出力光のコヒーレンス時間以上であること、より具体的には、受信側で干渉検波が可能な時間幅とコヒーレンス時間の和以上であればよい。
光分波器118は、光バンドパスフィルタ116の出力光を3分割する。第1の分割光はパイロット信号として、そのまま受信側に伝送される。第2の分割パルス光は、ゲート回路170に供給され、第3の分割光パルス光は、時間τの光遅延器172を介してゲート回路174に供給される。光遅延器172の遅延時間τは、上述の通りコヒーレンス時間以上の固定値に設定される。光遅延器172及びゲート回路170,174は、パイロット信号光パルスP0,P1,・・・から、その前側部分と後側部分を切り出す回路として機能する。タイミング制御回路124aがゲート回路170,172に切り出し範囲を指示するゲート制御信号を供給する。
図6(b)は、ゲート回路170,172に供給されるゲート制御信号を示す。ゲート回路170,174は、ゲート制御信号が高(H)の間の入射光を透過する。図6(d)は、ゲート回路170から出力される光キャリアC1を示し、図6(e)はゲート回路174から出力される光キャリアC2を示す。図6では、ゲート回路170によりパルスP0,P1から切り出されるパルス前側部分をP0a,P1aと表記し、ゲート回路174によりパルスP0,P1から切り出されるパルス後側部分をP0b,P1bと表記している。また、図6では、ゲート回路170,174で除去された光パルス部分を斜線で示してある。
光分波器176は、ゲート回路170の出力光C1を2分割し、一方を変調器122−1に供給し、他方を変調器122−3に供給する。また、光分波器178は、ゲート回路174の出力光C2を2分割し、一方を変調器122−2に供給し、他方を変調器122−4に供給する。変調器122−1〜122−4は、実施例2と同様に、タイミング制御回路124aからのデータD1〜D4に従い入射光を変調する。実施例2と同様に、変調器122−1〜122−4の変調方式は、位相変調に限らず、強度変調でもよい。
実施例2と同様に、変調器122−1,122−2の出力光はそれぞれ、光遅延器126−1,126−2で時間Tsだけ遅延されて光合波器128に入射する。また、変調器122−3,122−4の出力光はそれぞれ、光遅延器126−3,126−4で時間2Tsだけ遅延されて光合波器128に入射する。光合波器128は、光分波器118aによる第1の分割パルス光(パイロット信号)に、光遅延器126−1〜126−4の出力光W1〜W4を時分割多重する。
図6(f)〜(i)は、光遅延器126−1〜126−4から出力される被変調波W1〜W4のタイミングを示す。図6で、D1,0,D1,1はデータD1のビット値を示し、同様に、D2,0,D2,1はデータD2のビット値を示し、D3,0,D3,1はデータD3のビット値を示し、D4,0,D4,1は、データD4のビット値を示す。理解しやすいように、どのデータがどのパイロット信号パルスP0,P1の前側部分P0a,P1a又は後側部分P0b,P1bで搬送されるかも、同時に図示してある。図6(j)は、光合波器128の出力光のタイミングチャートを示す。光合波器128は、このように多重した伝送光を光ファイバ伝送路130に出力する。
同じ遅延時間Tsの光遅延器126−1,126−2により、被変調波W1,W2が同じタイムスロット上に位置する。但し、変調器122−1,122−1の光キャリアを同じパイロット信号パルスの後側部分と前側部分というように、相互に干渉しない程度以上に時間的に離してあるので、受信側において、データD1,D2を互いに分離できる。データD3,D4についても同様である。光遅延器126−3,126−4の遅延時間を、光遅延器126−1,126−2の遅延時間Tsとは異なる2Tsとすることで、データD1,D2とデータD3,D4を時間軸上で分離可能としている。
このように、実施例2でも、パイロット信号Pにより区分される1フレームは3タイムスロット、即ち3Tsからなり、1フレーム内の最初のタイムスロットにパイロット信号パルスPが配置され、後続の2つのタイムスロットのそれぞれにデータ光が配置される。パイロット信号はフレーム開始パルスとも言える。また、1つのタイムスロットには、2つのデータが多重される。1フレームのタイムスロット数は例示であり、適宜に選択され得る。
光ファイバ伝送路130を伝搬した伝送光は、光受信装置140aの光分波器142に入射する。光受信装置140aでは、光遅延器154a,158aの遅延時間をτに設定し、受信したパイロット信号からパルス前側部分と後側部分を切り出すためのゲート回路180−1〜180−4を設けている。タイミング制御回路166aが、ゲート回路180−1〜180−4の通過時間、即ち、切り出し期間を制御する。
光受信装置140の光分波器142及び光分離装置144の作用は、実施例2と同じである。光分離装置144は、タイミング制御回路166からの制御信号に従い、1フレーム期間の各タイムスロット期間の光信号を分離し、図7(b),(c),(d)に示すようなタイミングで出力する。図7(b)は、光分離装置144で分離されるパイロット信号光を示す。図7(c)は、2番目のタイムスロット期間でデータD1,D2を搬送する光信号成分を示す。図7(d)は、3番目のタイムスロット期間でデータD3,D4を搬送する光信号成分を示す。
光分離装置144で分離されたパイロット信号光パルスは光分波器146により2分割され、光分波器146の一方の出力光が遅延時間Tsの光遅延器148に入力し、他方の出力光が、遅延時間2Tsの光遅延器150に入力する。光遅延器148の出力光は、光分波器152により2分割され、光分波器152の一方の出力光がゲート回路180−1を介して復調器164−1の一方の入力に入力し、他方の出力光が、遅延時間τの光遅延器154a及びゲート回路180−2を介して復調器164−2の一方の入力に入力する。同様に、光遅延器150の出力光は、光分波器156により2分割され、光分波器156の一方の出力光がゲート回路180−3を介して復調器164−3の一方の入力に入力し、他方の出力光が、遅延時間τの光遅延器158及びゲート回路180−4を介して復調器164−4の一方の入力に入力する。
実施例2と同様に、光分離装置144により分離された2番目のタイムスロットの信号光は、光分波器160により2分割され、その一方の分割光が復調器164−1の第2の入力に入力し、他方の分割光が復調器164−2の第2の入力に入力する。また、光分離装置144により分離された3番目のタイムスロットの信号光は、光分波器162により2分割され、その一方の分割光が復調器164−3の第2の入力に入力し、他方の分割光が復調器164−4の第2の入力に入力する。
ゲート回路180−1,180−2及び光遅延器154aからなる回路装置は、送信側のゲート回路170、174及び光遅延器172からなる回路構成と同様に、パルス幅Tsのパイロット信号光から、パルス幅Ts−τの前側部分とパルス幅Ts−τの後側部分を切り出す回路として機能する。ゲート回路180−3,180−4及び光遅延器158aからなる回路装置も同様である。タイミング制御回路166aは、このような切り出しのためのゲート制御信号をゲート回路180−1〜180−4に供給する。
図7(e)は、ゲート回路180−1,180−2に対するタイミング制御回路166aからのゲート制御信号のタイミング図を示す。図7(f)は、ゲート回路180−1の出力光のタイミング図を示す。図7(g)はゲート回路180−2の出力光のタイミング図を示す。
復調器164−1は、図7(f)に示す受信波A1と、図7(c)に示す受信波A2とを干渉させる。図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0aと光波P0bの内の、光波P0bが、図7(f)に示す受信波A1が含む光波P0bと干渉するので、復調器164−1は、図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0bが搬送するデータD1,0,D1,1を検波し、出力する。図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0aは、ノイズ光となる。
復調器164−2は、図7(g)に示す受信波B1と、図7(c)に示す受信波A2とを干渉させる。図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0aと光波P0bの内の、光波P0aが、図7(fg)に示す受信波B1が含む光波P0aと干渉するので、復調器164−2は、図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0aが搬送するデータD2,0,D2,1を検波し、出力する。図7(c)に示す受信波A2が含む光波P0bは、ノイズ光となる。
復調器164−3,164−4の作用も、復調器164−1、164−2の作用と同様であり、復調器164−3は、データD3を復元でき、復調器164−4はデータD4を復元できる。
光ファイバを伝送路とする場合を例示したが、本発明は、光空間伝搬の場合にも適用可能である。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施例1の概略構成ブロック図である。 本発明の実施例2の概略構成ブロック図である。 実施例2の送信側のタイミングチャートである。 実施例2の受信側のタイミングチャートである。 本発明の実施例3の概略構成ブロック図である。 実施例3の送信側のタイミングチャートである。 実施例4の受信側のタイミングチャートである。
符号の説明
10:光送信装置
12:光源
14:光バンドパスフィルタ(OBPF)
16:偏波ビームスプリッタ
18:光分波器
20−2〜20−4:光遅延器
22−1〜22−4:位相変調器
24:光合波器
26:偏波合波器
28:光バンドパスフィルタ
30:光ファイバ伝送路
40:光受信装置
42:光増幅器
44:光バンドパスフィルタ
46:偏波制御装置
48:光分波器
50−1〜50−4:PM復調器
52:偏波ビームスプリッタ
54:光遅延器
56:半波長板
58:PM/AM変換器
60:受光器
62:エラー検出訂正回路
110,110a:光送信装置
112:駆動回路
114:ASE光源
116:光バンドパスフィルタ
118,118a:光分波器
120−1,120−2:光遅延器
122−1〜122−4:変調器
124,124a:タイミング制御回路
126−1〜126−4:光遅延器
128:光合波器
130:光ファイバ伝送路
140,140a:光受信装置
142:光分波器
144:光分離装置(O−DEMUX)
146:光分波器
148,150:光遅延器
152:光分波器
154,154a:光遅延器
156:光分波器
158,158a:光遅延器
160,162:光分波器
164−1〜164−4:復調器
166,166a:タイミング制御回路
170:ゲート回路
172:光遅延器
174:ゲート回路
180−1〜180−4:ゲート回路

Claims (4)

  1. 光送信装置(110)と光受信装置(140)とからなるデータ伝送システムであって、
    当該光送信装置(110)が、
    パルス光源(114)と、
    当該パルス光源の出力光を分波し、パイロット信号光とデータ搬送用の第1及び第2の光キャリアを出力する第1の光分波器(118)と、
    当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調器(122−1)と、
    当該第2の光キャリアを当該光源のコヒーレンス時間を越える所定時間遅延する光遅延手段(120−1)と、
    当該光遅延手段の出力光をデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調器(122−2)と、
    当該パイロット信号光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重装置であって、当該パイロット信号光を時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重装置(126−1,126−2,128)
    とを具備し、
    当該光受信装置(140)が、
    光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上の当該パイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離装置(144)と、
    当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該第1の光キャリアに相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調装置(148,164−1)と、
    当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該光遅延手段(120−1)の出力光に相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調装置(154,164−2)
    とを具備することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. パルス光源(114)の出力光を分波し、パイロット信号光とデータ搬送用の第1及び第2の光キャリアを出力する第1の光分波ステップ(118)と、
    当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調ステップ(122−1)と、
    当該第2の光キャリアを当該光源のコヒーレンス時間を越える所定時間遅延する光遅延ステップ(120−1)と、
    当該光遅延ステップによる遅延光をデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調ステップ(122−2)と、
    当該パイロット信号光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重ステップであって、当該パイロット信号光を時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重ステップ(126−1,126−2,128)と、
    当該多重ステップによる合波光を光伝送路に出力するステップと、
    当該光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上の当該パイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離ステップ(144)と、
    当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該第1の光キャリアに相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調ステップ(148,164−1)と、
    当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光の、当該光遅延ステップ(120−1)の出力光に相当する時間部分と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調ステップ(154,164−2)
    とを具備することを特徴とするデータ伝送方法。
  3. 光送信装置(110a)と光受信装置(140a)とからなるデータ伝送システムであって、
    当該光送信装置(110a)が、
    パルス光源(114)と、
    当該パルス光源の出力パルス光を分波し、第1、第2及び第3の分波パルス光を出力する光分波器(118a)と、
    当該第2の分波パルス光からコヒーレンス時間より長い所定時間分の前側部分を除去したパルス後側部分を第1の光キャリアとして出力する第1のゲート回路(170)と、
    当該第3の分波パルス光から当該所定時間分の後側部分を除去したパルス前側部分を第2の光キャリアとして、当該第1の光キャリアと同タイミングで出力する第2のゲート回路(172,174)と、
    当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調器(122−1)と、
    当該第2の光キャリアをデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調器(122−2)と、
    当該第1の分波パルス光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重装置であって、当該第1の分波パルス光をパイロット信号光として時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重装置(126−1,126−2,128)
    とを具備し、
    当該光受信装置(140a)が、
    光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離装置(144)と、
    当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第1の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第3のゲート回路(148,180−1)と、
    当該分離装置で分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第2の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第4のゲート回路(154a,180−2)と、
    当該第3のゲート回路の出力光と、当該分離装置で分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調装置(164−1)と、
    当該第4のゲート回路の出力光と、当該分離装置で分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調装置(164−2)
    とを具備することを特徴とするデータ伝送システム。
  4. パルス光源(114)の出力パルス光を分波し、第1、第2及び第3の分波パルス光を出力する光分波ステップ(118a)と、
    当該第2の分波パルス光からコヒーレンス時間より長い所定時間分の前側部分を除去したパルス後側部分を第1の光キャリアとして出力する第1のゲートステップ(170)と、
    当該第3の分波パルス光から当該所定時間分の後側部分を除去したパルス前側部分を第2の光キャリアとして、当該第1の光キャリアと同タイミングで出力する第2のゲートステップ(172,174)と、
    当該第1の光キャリアをデータ変調し、第1の被変調波を出力する第1のデータ変調ステップ(122−1)と、
    当該第2の光キャリアをデータ変調し、第2の被変調波を出力する第2のデータ変調ステップ(122−2)と、
    当該第1の分波パルス光、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を多重する多重ステップであって、当該第1の分波パルス光をパイロット信号光として時間軸上の第1のタイムスロットに配置し、当該第1の被変調波及び第2の被変調波を、当該第1のタイムスロットとは異なる第2のタイムスロットに重ねて配置する多重ステップ(126−1,126−2,128)と、
    当該多重ステップによる合波光を光伝送路に出力するステップと、
    当該光伝送路からの受信光から当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光と、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波を分離する分離ステップ(144)と、
    当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第1の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第3のゲートステップ(148,180−1)と、
    当該分離ステップで分離された当該第1のタイムスロット上のパイロット信号光から当該第2の光キャリアに相当する光パルス部分を切り出し、当該第2のタイムスロット上の当該第1の被変調波及び第2の被変調波と同じタイミングで出力する第4のゲートステップ(154a,180−2)と、
    当該第3のゲートステップの出力光と、当該分離ステップで分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第1の被変調波で搬送されるデータを復調する第1の復調ステップ(164−1)と、
    当該第4のゲートステップの出力光と、当該分離ステップで分離された当該第1の被変調波及び第2の被変調波とを干渉させて、当該第2の被変調波で搬送されるデータを復調する第2の復調ステップ(164−2)
    とを具備することを特徴とするデータ伝送方法。
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