JP5138725B2 - 自動ドア装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の課題は、上記した従来の問題点に鑑み、簡易な構造でかつ安価に製作することができ、その耐久性に優れた自動ドア装置を提供することである。
前記出入口と該出入口に隣接する戸袋部の上部にわたって配設された案内レールと、この案内レールに支持されて前記出入口と戸袋部との間を往復移動可能な前記ドア本体と、このドア本体の上部に取付けられかつ該ドア本体の幅方向に沿って配設された駆動伝達部材と、前記出入口を構成する建物側の部材に装設された正逆転駆動可能な駆動モータと、この駆動モータによって正逆転されかつ外周面を前記駆動伝達部材の圧接された駆動転輪とを備え、駆動伝達部材は、駆動転輪の圧接に対してこの駆動転輪の磨耗を考慮する必要が生じるほどの長期間耐えられる強度を備えて、駆動転輪と圧接する方向の移動が可能となるように装設されるとともに、ドア本体の幅方向の両側にそれぞれ対応して弾装された弾力付与手段によって、駆動転輪との圧接位置によらず常に駆動転輪と圧接する方向に弾力付与されて、この弾力付与によって駆動転輪との圧接位置によらず一定に維持される摩擦力を介して、駆動転輪の回転をドア本体の横方向にスライドする方向に変換して該ドア本体を往復移動するように構成され、さらに、ドア本体が障害物に当たった場合には、上記摩擦力に抗して駆動転輪を滑らせることで、障害物の損傷を防止するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、正逆転駆動される駆動モータによって正回転または逆回転される駆動転輪とドア本体側の駆動伝達部材とが圧接された状態において、この駆動転輪の回転に伴う摩擦力によって、該駆動転輪の回転が駆動伝達部材に対して直線運動として変換されて伝達されることにより、該駆動伝達部材が駆動転輪の回転方向と同方向に往復動され、この駆動伝達部材とともにドア本体が横方向にスライドして、建物等の出入口を自動的に開閉する。また、駆動伝達部材をドア本体の幅方向の両側において常に駆動転輪と圧接する方向に弾力付与することで、駆動伝達部材と駆動転輪との摩擦力が、駆動伝達部材と駆動転輪との圧接位置によらず一定に維持される。また、ドア本体が障害物に当たった場合には、駆動伝達部材と駆動転輪との間で一定に維持される摩擦力に抗して、駆動転輪が駆動伝達部材に対して滑る。
ドア本体にこのドア本体と一体に往復移動するように取付けられた磁石と、この磁石の接近を検出することができ、かつ、出入口を構成する建物側の部材に取付けられたセンサと、を備え、このセンサが磁石の接近を検出したか否かに基づいてドア本体の開閉位置を確認し、このドア本体の開閉の制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、自動ドア装置は、出入口を構成する建物側の部材に取付けられたセンサが、ドア本体と一体に往復移動する磁石の接近を検出することで、ドア本体の開閉位置の確認および開閉の制御を行う。
このことは、駆動手段として、駆動モータ側の駆動転輪とドア本体側の駆動伝達部材とを圧接状態として駆動伝達するものであるから、その構成の簡素化、安価な製作費とし、耐久性に優れかつ安全な自動ドア装置とすることができる。
しかして、ドア本体11は、案内レール13に沿いかつ該案内レール13から案内ローラ15、15及び吊り下げブラケット14、14を介して吊り下げ状態で往復移動が可能に構成、すなわち、横方向にスライドして出入口を開閉(往復移動)するように構成されている。
また、前記筐体12の上片内面に4箇所に取付けられた取付けブラケット17には前記センサS1、S2、S3、S4がそれぞれ取付けられ、吊り下げブラケット14、14の上部、すなわち、前記取付けブラケット16の上部に立設された取付け板には前記センサS1、S2、S3、S4に関係する第1及び第2の磁石R1、R2がそれぞれ取付けられている。
この駆動軸19は、前記モータ軸(図示しない)から減速歯車群(図示しない)(図では減速歯車群のカバー部材19aのみを示す)を介して正逆転され、その軸端部(図示内端)には駆動転輪20が設けられている。
なお、この駆動転輪20はその軸部(駆動軸19)がドア本体11の横方向にスライドして出入口を開閉(往復移動)する方向と直交する方向(駆動転輪20の回転は横方向にスライド方向と同方向)に配置されるものである。
そして、この駆動伝達部材23の両側部の裏面側には支持ロッド24、24が垂下状に設けられており、この支持ロッド24、24の下端部が前記取付けブラケット21の逃がし孔22、22内に嵌入して下方に突出されており、この支持ロッド24、24の外周に巻回されかつ前記取付けブラケット21の上面と前記駆動伝達部材23の下面との間にわたってコイルスプリング等の弾力付与手段25,25がそれぞれ弾装されている。
しかして、弾力付与手段25,25は、常には前記駆動伝達部材23を上方に弾力付与して、該駆動伝達部材23の上面と前記駆動転輪20とが常に圧接された状態を維持するように構成されている。
これによって、駆動転輪20の回転に伴う摩擦力によって、該駆動転輪20の回転が駆動伝達部材23に対して直線運動として変換されて伝達され、該駆動伝達部材23が駆動転輪20の回転方向と同方向に往復動されるものである。
なお、前記支持ロッド24、24の下端部に設けたストッパ部材24a、24aにより、取付けブラケット21の逃がし孔22、22から上方に抜脱することが阻止されるものである。
すなわち、ドア本体11を開方向に動作するときには、第2のセンサS2がドア本体11の図示右側の第1の磁石R1の接近を検知すると、該センサS2に基づく制御によって、駆動モータ18の回転を減速させてドア本体11の開く速度を低下させながらさらにドア本体11を開動作し、第1のセンサS1がドア本体11の第1の磁石R1の接近を検出すると、ドア本体11が終端に達する前に該第1のセンサS1に基づく制御により駆動モータ18を静止させてドア本体11を停止させる。
さらには、ドア本体11に障害物や人が挟まった場合において、その挟まった状態がある一定時間(予め設定した時間)経過すると、ドア本体11の動作が反転(開動作)するように動作制御することも可能である。
12 筐体
13 案内レール
14 吊り下げブラケット
18 駆動モータ
20 駆動転輪
23 駆動伝達部材
25 弾力付与手段
Claims (2)
- 建物等の出入口をドア本体が横方向にスライドして開閉する自動ドア装置であって、
前記出入口と該出入口に隣接する戸袋部の上部にわたって配設された案内レールと、この案内レールに支持されて前記出入口と前記戸袋部との間を往復移動可能な前記ドア本体と、
このドア本体の上部に取付けられかつ該ドア本体の幅方向に沿って配設された駆動伝達部材と、前記出入口を構成する建物側の部材に装設された正逆転駆動可能な駆動モータと、この駆動モータによって正逆転されかつ外周面を前記駆動伝達部材に圧接された駆動転輪とを備え、
前記駆動伝達部材は、前記駆動転輪の圧接に対して該駆動転輪の磨耗を考慮する必要が生じるほどの長期間耐えられる強度を備えて、該駆動転輪と圧接する方向の移動が可能となるように前記ドア本体に装設されるとともに、該ドア本体の幅方向の両側にそれぞれ対応して弾装された弾力付与手段によって、前記駆動転輪との圧接位置によらず常に該駆動転輪と圧接する方向に弾力付与されて、該弾力付与によって前記駆動転輪との圧接位置によらず一定に維持される摩擦力を介して、前記駆動転輪の回転を前記ドア本体の横方向にスライドする方向に変換して該ドア本体を往復移動するように構成され、さらに、前記ドア本体が障害物に当たった場合には、前記摩擦力に抗して前記駆動転輪を滑らせることで、前記障害物の損傷を防止するように構成されていることを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項1記載の自動ドア装置であって、
前記ドア本体に該ドア本体と一体に往復移動するように取付けられた磁石と、該磁石の接近を検出することができ、かつ、前記出入口を構成する前記建物側の部材に取付けられたセンサと、を備え、該センサが前記磁石の接近を検出したか否かに基づいて前記ドア本体の開閉位置を確認し、該ドア本体の開閉の制御を行うことを特徴とする自動ドア装置。
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