JP5138466B2 - せり制御装置およびせりシステム - Google Patents

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Description

本発明はせり制御装置およびせりシステムに関し、特に、出品者と、複数の応札者とのせり取引を行うせり制御装置およびせりシステムに関する。
一般に、せり取引(オークション:auction)とは、物品などに支払われる対価を購入希望者(応札者)間で互いに競わせて、売り手にとって最も有利な価格で販売する方法である。
このせり取引は、家畜、生花または中古自動車(中古車)などの市場で行われている。現在では、このせり取引は自動化されて、「せりシステム」として各市場に導入されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
取引対象物として中古車を例に挙げて、せり制御装置によって行われるせりシステムおよびせり取引の一例について以下に説明する。
まず、せり取引開始時までに、出品者は中古車を販売するための落札希望価格とせり取引開始時の受付価格とをせり制御装置に設定しておく。
そして、せり人によってせり取引が開始される。すると、せり制御装置は当該中古車の受付価格を会場内の大型表示装置および応札者の各照会端末などに表示する。応札者は受付価格を参照して応札を行う。ここで、受付価格とは、応札者が応札する際の基準の価格であり、現在の最高応札価格よりも高額に設定され、応札状況や所定の時間に従って上昇する。このため、受付価格を応札者に視認させることで、応札者の活発な応札を促す効果が生じる。
出品者の落札希望価格を超えて、最高応札価格で応札した応札者が当該中古車を落札できる。一方、最高応札価格が販売店の落札希望価格を超えなければ、当該取引は流れとなる。
このようなせりシステムにおいて、応札者からの応札状況の確認が容易にできるせりシステムや、せりを効率良く進めることができるせりシステムなどが提案されている。
特開昭58−161068号公報 特開2001−356749号公報 特開2006−39955号公報
しかし、上記の受付価格を用いたせりシステムには以下のような問題点があった。
最高応札価格が出品者の落札希望価格を超えなければ当該取引は流れとなってしまう。このとき、最高応札価格で応札した応札者は、他の応札者がいないにも関わらず、結果的に落札できない。このため、落札できないことに対して立腹する応札者や、せりシステム自体に疑問をもつ応札者が出てくる可能性があり、利用者から十分な満足が得られない場合がある。
一方、最高応札価格が落札希望価格を超えない場合、販売店側としては、落札希望価格を取り下げて最高応札価格の応札者に落札させるか、または、取引自体を流れにするかしか方法がなかった。このため、落札価格をできるだけ高めつつ、成約率も高くすることが求められていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、成約率が向上されたせり制御装置およびこのせり制御装置を備えるせりシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、出品者と、前記出品者の出品物に対して応札する複数の応札者とのせり取引を行うせり制御装置が提供される。
このせり制御装置は、前記応札者に応札された応札価格を示す情報を受け付ける応札受付部と、前記応札者が前記応札価格を応札する際の基準となる受付価格であって、前記応札受付部が受け付けた現在の最高応札価格よりも常に高額に設定される前記受付価格が、あらかじめ前記出品者によって決定された落札希望価格より低い時に、前記最高応札価格より高く前記落札希望価格以下である売出価格を示す情報を、前記出品者による操作入力に応じて受け付ける価格入力受付部と、前記受付価格を随時増加させて設定し、当該受付価格の表示を前記応札者側の表示装置に対して要求するとともに、前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けると、前記応札者側の表示装置に対してさらに当該売出価格の表示を要求し、当該売出価格の表示を要求した後、前記応札受付部が当該売出価格以上の応札価格を受け付けると、当該応札価格を落札価格として取引を終了するせり制御部と、前記出品者側の表示装置に対して、前記落札希望価格、前記受付価格および前記最高応札価格を少なくとも表示させる出品者側表示処理部と、を有し、前記せり制御部は、前記受付価格の表示を更新してから所定時間の経過後、前記受付価格が前記落札希望価格未満である時に、前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていた場合には、当該売出価格を前記応札者側の表示装置に表示させ、前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていない場合には、前記応札者側の表示装置における前記受付価格の表示を更新する
このようなせり制御装置によれば、せり制御部によって、受付価格を随時増加させて設定し、受付価格の表示を応札者側の表示装置に対して要求するとともに、価格入力受付部が売出価格を受け付けると、応札者側の表示装置に対してさらに売出価格の表示を要求し、売出価格の表示を要求した後、応札受付部が売出価格以上の応札価格を受け付けると、応札価格を落札価格として取引が終了させられる。
上記せり制御装置では、落札希望価格により近い価格で出品物が落札される可能性が高まる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、実施の形態に係るせり制御装置の概要について説明する。
なお、以下の概要では、出品者と、出品者からの出品物に対して応札を行う複数の応札者との間で行われるせり取引を挙げている。また、出品物としては、生花、家畜または中古車などが扱われる。
図1は、本実施の形態の概要を説明するための概念図である。
せり制御装置10は、図1に示されるように、応札受付部11、価格入力受付部12、せり制御部13および出品者側表示処理部14を有する。
応札受付部11は、複数の応札者からの応札による応札価格を受け付ける。応札者は応札者側端末機に出品物に対する応札価格を入力して、応札ボタンにより応札できる。すると、この応札価格が応札受付部11に受け付けられる。このとき、応札受付部11は、例えば、応札価格に対応する情報(例えば、後述するタッチパネル上の位置情報)を受け付け、その情報を基に入力された応札価格を判別してもよい。
なお、応札価格とは、当該出品物に対して応札者から応札される額である。基本的に、最終的に最高応札価格で応札した応札者が、当該最高応札価格による当該出品物の購入権利が得られる。
価格入力受付部12は、出品者側によって入力された売出価格を受け付ける。例えば、出品者にも、表示機能や入力機能を備えた出品者側端末機(図示を省略)が別途用意されている。出品者はこの出品者側端末機を介して、応札価格、落札希望価格および受付価格を常時参照できる。さらに、出品者によって、別途任意に決定された売出価格を入力するための入力が出品者側端末機に対して行われる。入力された売出価格は価格入力受付部12に受け付けられる。このとき、価格入力受付部12は、例えば、売出価格に対応する情報(例えば、後述するタッチパネル上の位置情報)を受け付け、その情報を基に入力された売出価格を判別してもよい。この売出価格が応札者に提示された後では、応札者が売出価格以上の応札価格で応札すると、自動的に出品物が落札されて、せり取引が終了する。
なお、落札希望価格とは、出品者が希望する、当該出品物が落札される時の額である。落札希望価格はあらかじめ出品者によって設定されて、応札者には示されない。つまり、落札希望価格を超えた応札があった場合は、最高応札価格で応札した応札者が当該出品物の購入権利が与えられ、落札希望価格を超えない最高応札価格であれば流れとなる。
受付価格とは、上述の通り、応札者が応札する際の基準の価格であり、現在の最高応札価格よりも高額に設定され、応札状況や所定の時間に従って上昇する。このため、受付価格を応札者に視認させることで、応札者の活発な応札を促す効果が生じる。
売出価格とは、最高応札価格より高く落札希望価格未満の間で、出品者によって設定される額である。売出価格が応札者に提示された後では、売出価格以上の最高応札価格で応札した応札者が、当該最高応札価格による当該出品物の購入権利が得られる。
せり制御部13は、最高応札価格が落札希望価格未満である場合に、出品者の入力に応じて、価格入力受付部12からの売出価格を受け付ける。
また、せり制御部13は、受付価格の表示要求を随時応札者側の表示装置に出力する。さらに、売出価格の表示要求を、出品者の入力に応じて、応札者側の表示装置に出力する。例えば、応札者側端末機は、せり制御部13からの表示要求に基づいて、受付価格が随時表示される。したがって、応札者はこの応札者側端末機を介して、受付価格の変動を常に把握できる。そして、出品者の入力に応じて、せり制御部13から売出価格の表示要求がこの応札者側端末機に出力される。すると、応札者は、応札者側端末機を介して、出品物の売出価格を知ることができるようになる。
出品者側表示処理部14は、応札受付部11で受け付けた応札価格、落札希望価格および受付価格の表示要求を随時出品者側の表示装置に出力する。例えば、出品者側端末機は、上述の通り、出品者側表示処理部14にも接続されている。この出品者側端末機には、出品者側表示処理部14による表示要求に基づいて、応札価格、落札希望価格および受付価格が随時表示される。したがって、出品者はこの出品者側端末機を介して、落札希望価格に対する最高応札価格と、応札者からの応札状況とを常に把握できる。
次に、このような構成を有するせり制御装置10の動作概要について説明する。
まず、出品者は出品物の落札希望価格およびせり取引の開始時の受付価格をせり制御装置10に設定する。一方、応札者は、例えばせり制御部13からの表示要求に基づいて表示される出品物の情報を、応札者側端末機を介して閲覧する。
次いで、せり進行を行うせり人とせり価格調整を行う調整人と出品者とによって、せり取引が開始される。せり取引が開始されると、応札者が閲覧する応札者側端末機に、せり制御部13からの表示要求に基づいて出品物に対する受付価格が表示される。そして、応札者は受付価格を参照しながら、応札者側端末機に応札価格を入力して、応札ボタンにより応札する。応札された応札価格は応札受付部11で受け付けられる。
一方、出品者側端末機には、出品者側表示処理部14からの表示要求に基づいて、応札受付部11からの応札価格と、落札希望価格および受付価格が随時表示される。
この後、受付価格が更新され、応札者からの応札が行われて、最高応札価格が上昇する。ところが、しばらくすると、応札者からの応札数が減少してくる。応札が無くなると、最高落札価格が落札希望価格以上であれば、その価格で落札される。一方、最高落札価格が落札希望価格未満である場合に、出品者は出品者端末機に売出価格の入力を行うことができる。なお、売出価格の入力受付時間は、応札が無くなった一定時間内としてもよいし、せり人や出品者が任意に決定してもよい。出品者によって入力された売出価格は、価格入力受付部12に受け付けられる。そして、せり制御部13は価格入力受付部12から売出価格を受け付け、売出価格の表示要求を、応札者側端末機に出力する。
したがって、応札者は、応札者側端末機を介して、売出価格を知ることができる。応札者はこの売出価格に対して、売出価格以上の応札価格を端末機に入力して応札すれば、出品物を落札でき、その応札価格が落札価格とされる。
このようなせり制御装置10では、出品者の入力に基づいて、受け付けられた売出価格をせり制御部13からの表示要求によって応札者側端末機に表示するようにした。このため、せり取引が流れとならずに、落札希望価格により近い価格で出品物が落札される可能性が高まり、同時にせり取引の成約率が向上する。また、応札者にとっては、落札可能な価格を知ることができ、例えば、応札したにもかかわらず落札できなかった応札者の不満などを解消できる。
また、従来のせりシステムで行われていた、せり人や調整人が出品者と相談しながら行っていた作業(例えば、出品者と応札者との金額のかけひきを調整人調整卓にて行うことなど)を出品者も行うことができるようになる。このため、取引に関わる人手を減らせて、取引時間を短縮することが可能となる。
次に、せり制御装置を用いたせりシステムの実施の形態について、より具体的に説明する。本実施の形態では、出品物を中古車として、上記概要をより具体的に説明する。
図2は、本実施の形態に係るせりシステムの構成を説明するためのブロック図である。
せりシステム50は、図2に示されるように、せり制御装置100と、せり制御装置100にそれぞれ接続された出品者側端末51、応札者側端末52、大型表示装置53、サーバ54および調整人調整卓55を有する。なお、応札者側端末52はせり制御装置100に複数台接続される。
せり制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)100aによって装置全体が制御されている。CPU100aには、バス100gを介してRAM(Random Access Memory)100b、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)100c、グラフィック処理装置100d、入力インタフェース100eおよび通信インタフェース100fが接続されている。
RAM100bには、CPU100aに実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM100bには、CPU100aによる処理に必要な各種データが格納される。HDD100cには、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置100dには、調整人調整卓55のモニタ551などが接続されている。なお、調整人調整卓55は、せり人や調整人によってせり取引全体を操作するための操作部である。
入力インタフェース100eには、調整人調整卓55のキーボード552などが接続されている。
通信インタフェース100fには、出品者側端末51、応札者側端末52、大型表示装置53およびサーバ54が接続されている。せり制御装置100は、これらの機器との間で、通信インタフェース100fを介して情報を送受信する。
このようなせり制御装置100は、サーバ54から出品物(中古車)の情報の提供を受け、この出品物についてのせり取引全体を制御する。
せりシステム50の他の構成について引き続き説明を行う。
出品者側端末51は、応札者に露わにされることなく、出品者側に設置されている。なお、出品者側端末51と調整人操作卓55は出品者とせり人や調整人と共に、応札者端末52や応札者とは離れた場所に置かれる。出品者側端末51は、基本的にせり制御装置100と同様のハードウェア構成を有しており、せり制御装置100からの要求に従って画像を表示し、せり制御装置100に送信する情報の入力操作を受け付ける。本実施の形態では、このような表示および入力操作のための機能が、いわゆるタッチパネルである入力表示部510として実現される。
入力表示部510は、落札希望価格、受付価格および応札者からの応札価格を表示する。また、決定された売出価格を、例えば、画面の押下による入力操作によって受け付ける。このような機能を有する入力表示部510は、出品者によって閲覧および操作が行われる。
応札者側端末52は、応札者ごとに設置されている。応札者側端末52は、基本的にせり制御装置100と同様のハードウェア構成を有しており、せり制御装置100からの要求に従って画像を表示し、せり制御装置100に送信する情報の入力操作を受け付ける。本実施の形態では、このような表示および入力操作のための機能が、いわゆるタッチパネルである入力表示部520として実現される。
入力表示部520は、せり制御装置100から受信した、対象中古車に関する情報を表示する。また、せり制御装置100から表示が要求された受付価格を随時表示する。さらに応札価格を、例えば、応札者側端末52に接続された応札ボタンの押下や、入力表示部520の画面に表示されたテンキーの押下による入力操作によって受け付ける。入力表示部520で入力された応札価格や応札ボタンにより入力された応札信号は、応札者側端末52からせり制御装置100に送信される。また、入力表示部520は、出品者の入力操作に基づいて、売出価格を表示する。なお、応札価格の入力は(図示しない)応札者側端末52に接続されたキーボード(テンキーボードなど)での入力も可能である。
大型表示装置53は、例えば、せり取引会場に設置された大型モニタであって、会場内の応札者などに対象中古車の情報および受付価格を随時表示する。大型表示装置53は、対象中古車の情報をサーバ54から受信して、それらを表示する。これとともに、せり制御装置100から受信した受付価格、売出価格などを表示する。
サーバ54は、せり取引の対象となる中古車の情報を格納する。中古車の情報としては、例えば、車種、年式、総走行距離、修理履歴などが挙げられる。サーバ54もせり制御装置100と接続しており、せり制御装置100の要求によって、応札者側端末52およびお大型表示装置53に対して、中古車の情報を提供する。
調整人調整卓55は、上述の通り、せり人および/または調整人によってせり取引全体を操作するための操作部である。例えば、せり人は、調整人調整卓55を介して、せりを開始させたりすることができる。
次に、せりシステム50のせり制御装置100の機能について説明する。
図3は、本実施の形態に係るせり制御装置の機能を示すブロック図である。
せり制御装置100は、図3に示されるように、応札受付部101、応札者側表示処理部104、価格受付部102、出品者側表示処理部105、推奨価格演算部106およびせり制御部103を有する。なお、これらの機能は、例えば、せり制御装置100のCPU100aによって所定のプログラムが実行されることで、実現される。
応札受付部101は、応札者側端末52と接続している。応札者は、応札価格を応札者側端末52に入力して、中古車に対する応札を行う。応札者側端末52に入力された応札価格は、せり制御装置100に送信されて、応札受付部101で受け付けられる。
なお、応札者側端末52はさらに応札入力検知部52aおよび表示処理部52bを備えている。応札入力検知部52aは、応札者側端末52に対して応札価格を入力するために行われた入力操作の情報を検知する。さらに、検知した情報はせり制御装置100に送信されて、応札受付部101で受け付けられる。表示処理部52bは、応札者側表示処理部104(後述)からの表示要求に基づいて、出品物に関する情報、受付価格および売出価格などを表示する。
価格受付部102は、出品者側端末51と接続している。出品者は、出品者側端末51に対して、売出価格を指定するための入力操作を行う。その入力操作に応じた情報(例えば、画面上の位置情報)は、せり制御装置100に送信されて、価格受付部102に受け付けられる。価格受付部102は、その情報を基に売出価格を判別する。
なお、出品者側端末51は、操作入力検知部51aおよびグラフ表示処理部51bを備えている。操作入力検知部51aは、出品者側端末51の入力表示部510に対して売出価格などを指定するための入力操作に応じた位置情報を検知する。さらに、検知した情報をせり制御装置100に送信する。グラフ表示処理部51bは、出品者側表示処理部105(後述)からの表示要求に基づいて、せり取引開始からの経過時間に応じた応札価格の推移のグラフなどを表示する。
せり制御部103は、応札受付部101、価格受付部102、応札者側表示処理部104、出品者側表示処理部105および推奨価格演算部106と接続している。そして、各構成要素の動作を制御し、入力された価格の大きさに応じて各価格の入出力などを行う。
せり制御部103は、取引対象の中古車の情報をサーバ54から受信して、せり取引を開始する。このとき、中古車の情報を、応札者側表示処理部104を介して応札者側端末52に表示させる。そして、所定時間が経過するごとに受付価格を更新し、更新した受付価格を応札者側表示処理部104(後述)および出品者側表示処理部105(後述)に出力し、それぞれ応札者側端末52および出品者側端末51への表示を要求する。また、応札受付部101からの応札価格を出品者側表示処理部105に出力して出品者側端末51への表示を要求するとともに、必要に応じて応札価格を推奨価格演算部106(後述)に出力する。また、価格受付部102からの売出価格を応札者側表示処理部104に出力し、応札者側端末52への表示を要求する。また、推奨価格演算部106からの推奨価格を出品者側表示処理部105に必要に応じて出力し、出品者側端末51への表示を要求する。
応札者側表示処理部104は、サーバ54から受信した出品物の情報を応札者側端末52に送信する。また、受付価格の表示要求を随時応札者側端末52に出力する。さらに、出品者の入力操作に基づいて、売出価格または推奨価格の表示要求を応札者側端末52に出力する。応札者側表示処理部104は、これらの価格情報を、例えば、応札者側端末52の表示処理部52bが表示のために認識可能な形式のデータに変換して出力する。応札者側表示処理部104と接続した応札者側端末52の表示処理部52bは、表示要求に従って、受付価格を随時表示する。さらに、出品者の入力操作に応じて、売出価格または推奨価格を表示する。また、応札者側表示処理部104は、大型表示装置(図3では図示を省略)に対しても同様に、受付価格を随時表示させ、売出価格または推奨価格を表示させる。なお、応札者側表示処理部104は、応札者側端末52に表示させる画面自体を生成して、応札者側端末52に出力する構成としてもよい。
出品者側表示処理部105は、受付価格、落札希望価格および応札価格の表示要求をせり制御部103から受け付けると、これらの価格情報を基に、例えば後述するグラフを生成し、生成したグラフなどの情報を出品者側端末51に出力して、表示を要求する。出品者側端末51のグラフ表示処理部51bには、出品者側表示処理部105による表示要求に基づいて、応札価格、受付価格および落札希望価格がグラフなどの表示情報として随時表示される。
推奨価格演算部106は、応札者による応札状況および最高応札価格に基づいて、推奨価格を算出する。なお、推奨価格は、せり制御部103に通知され、せり制御部103は推奨価格を出品者側端末51に表示するように、出品者側表示処理部105に要求する。さらに、推奨価格は、出品者の入力操作に基づいて、応札者側表示処理部104から表示要求が出力されると、せり制御部103および応札者側表示処理部104を介して応札者側端末52および大型表示装置に出力されて、これらの装置に表示される。応札者は、表示された推奨価格に対して、推奨価格以上の応札価格を応札者側端末52に入力して応札すれば、出品物を落札でき、その応札価格が落札価格とされて、せり取引が終了となる。
次に、このような構成であるせり制御装置100により行われる処理について、フローチャートを利用して説明する。
図4は、本実施の形態に係るせり制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
せり取引は、例えばせり人が調整人調整卓55を操作することでせり取引が開始されるが、せり取引の開始までは以下の準備が行われる。
まず、サーバ54にはせり取引の対象となる中古車の写真画像および、車両情報、出品伝票データなどの出品情報があらかじめ格納されている。
出品者は、対象となる中古車の販売予定価格である落札希望価格と、せり取引開始時の受付価格とを出品伝票データにより、サーバ54を通じて、あるいは、出品者側端末51を通じてせり制御装置100にあらかじめ設定しておく。そして、せり制御部103は、サーバ54から、これから始まるせり取引の対象となる中古車の写真画像および出品情報を、応札者側端末52および大型表示装置に出力させ、それらの写真画像および出品情報を表示させておく。これとともに、せり取引開始時の受付価格を、応札者側表示処理部104を通じて応札者側端末52に出力して表示させておく。
さらに、せり制御部103は、落札希望価格およびせり取引開始時の受付価格を出品者側表示処理部105にも出力して、出品者側端末51への表示を要求する。出品者側表示処理部105は、落札希望価格および受付価格を示したグラフ(後述する)を作成し、このグラフを出品者側端末51に出力して表示させておく。
以上の処理が行われた後、以下の処理が開始される。
[ステップS11]せり制御部103は、応札者からの応札の有無を、応札受付部101を介して判別する。次の処理は、応札者からの応札がある場合には、ステップS12へ進められ、応札が無い場合には、ステップS16へ進められる。
[ステップS12]応札がある場合には、せり制御部103は、あらかじめ決められた受付価格の更新時間内での最高応札価格とその応札数とを記録して、グラフ化する。なお、ステップS12の処理の詳細については後述する。
[ステップS13]せり制御部103は、応札された応札価格の最高価格が落札希望価格を超えているか否かを判別する。次の処理は、応札価格が落札希望価格を超えていれば、ステップS14へ進められ、超えていなければ、ステップS16へ進められる。
[ステップS14]応札価格が落札希望価格を超えていれば、せり制御部103は、応札価格が希望価格を超えていたか否かを示す応札フラグの値を“1”とする。
[ステップS15]せり制御部103は、受付価格を更新する。そして、せり制御部103は、更新した受付価格を応札者側表示処理部104に出力して、応札者側端末52の入力表示部520に、更新した受付価格を表示させる。これとともに、更新した受付価格を出品者側表示処理部105にも出力する。出品者側表示処理部105は、受付価格を、直前に作成されたグラフに反映して、出品者側端末51の入力表示部510に表示されているグラフの表示を更新させる。次の処理は、再び、ステップS11へ進められる。
ここで、ステップ15では、受付価格は、現在の最高応札価格または直前の受付価格のうちの高額な方の価格に、所定の加算額を加算した価格とされる。ただし、ステップS13において最高応札価格が落札希望価格を超えていた場合には、ステップS15では、その最高応札価格に所定の加算額が加算されるのみである。
[ステップS16]せり制御部103は、受付価格の更新時間が経過したか否かを判別する。次の処理は、この更新時間が経過したと判別されると、ステップS17へ進められ、経過していないと判別されると、ステップS11へ進められる。この更新時間は、応札の有無に関係なく、受付価格をほぼ一定の間隔で更新(増加)するために設定されたものである。ただし、例えば、後述する売出価格または推奨価格の表示が出品者側によって要求された場合には、受付価格の更新は行われなくなる。
[ステップS17]受付価格の更新時間が経過していると、せり制御部103は、更新された受付価格が落札希望価格を超えているか否かを判別する。次の処理は、受付価格が落札希望価格を超えていれば、ステップS18へ進められ、超えていなければ、図6のステップS21へ進められる。
[ステップS18]受付価格が落札希望価格を超えていると、せり制御部103は、応札フラグの値を判別する。次の処理は、応札フラグが“1”であれば、ステップS19へ進められ、応札フラグが“0”であれば、ステップS20へ進められる。
[ステップS19]せり制御部103は最高応札価格を落札価格として、当該中古車のせり取引を終了する。すなわち、最高応札価格が落札希望価格を超えていれば、このせり取引は成立することになる。
[ステップS20]せり制御部103は、当該せり取引を流れとして、処理を終了する。すなわち、応札価格が落札希望価格に達することなく、受付価格のみが落札希望価格を超えてしまった場合には、せり取引が成立せずに終了される。
続いて、せり制御部103で行われるステップS12の応札状況のグラフ作成処理について説明する。
図5は、本実施の形態に係るせり制御装置の応札状況を示すグラフの作成手順を示すフローチャートである。
上述の通り、せり制御部103は、せり取引の開始後またはステップS15,S16の処理後、ステップS11において、応札者からの応札の有無を判別する。判別の結果、応札者からの応札がある場合では、以下のような応札状況のグラフの作成処理が行われる。
[ステップS12a]せり制御部103は、応札された応札価格に対する応札数を計数して、RAM100bなどに記録する。
[ステップS12b]せり制御部103は、ステップS12bで応札数を計数した時の応札価格を、RAM100bなどに記録する。
[ステップS12c]せり制御部103は、ステップS12a,S12bで記録された情報を出品者側表示処理部105に渡し、これらの情報に基づき、せり取引の開始からの時間経過に応じた応札価格を示したグラフを作成するように要求する。出品者側表示処理部105は、この要求に応じてグラフを作成し、作成されたグラフを出品者側端末51に送信して表示させる。なお、後述するように、作成されるグラフに対して、応札価格に対する応札数のグラフをさらに作成して合成することも可能である。この場合、点の集合や棒グラフなど、ユーザによってあらかじめ設定されたグラフが合成される。そして、このステップS12cでは、直前までのグラフに、新たに応札された応札価格とその応札数とが反映されたグラフが作成される。
[ステップS12d]せり制御部103は、応札後の経過時間を測定する。経過時間の測定は、現在時刻から、前回応札時の時刻(すなわち、前回この図5の処理が実行されたときの時刻)の差を取ることで算出される。なお、前回応札時の時刻の初期値は、せり取引の開始時である。
[ステップS12e]せり制御部103は、ステップS12dで測定した経過時間が、所定の監視時間T0[秒]を超えているか否かについて判別する。次の処理は、経過時間がT0を超えていないと判別されれば、ステップS12gへ進められ、超えていると判別されれば、ステップS12fへ進められる。
[ステップS12f]せり制御部103は、ステップS12cにおいて作成されて、出品者側端末51に表示されているグラフにおいて、応札が少なくなっていることを警告するための表示画像を付加するように、出品者側表示処理部105に要求する。出品者側表示処理部105は、この表示に応じて、出品者側端末51の入力表示部510に表示させているグラフに警告のための表示画像を付加する。
出品者側表示処理部105は、例えば、応札価格の推移を示す折れ線グラフにおいて、最終応札価格以降の線を延長させる。このとき、例えば、延長された線を、破線にしたり、着色したりして、出品者に最終応札から一定時間以上応札がないことを視覚化し、強調させる。また、表示とともにアラーム音を出力させてもよい。
[ステップS12g]せり制御部103は、ステップS12eで測定した経過時間が、所定の監視時間T1[秒](ただし、T1>T0)を超えているか否かを判別する。次の処理は、経過時間がT1を超えていると判別されれば、ステップS12hへ進められ、超えていないと判別されれば、ステップS12jへ進められる。
[ステップS12h]せり制御部103は、長期間応札がない状態と判断して、推奨価格演算部106に対して推奨価格の算出を要求する。このとき、演算に必要な価格などの情報も通知する。この要求に応じて、推奨価格演算部106は、推奨価格を算出する。推奨価格は、少なくとも最終応札価格に基づいて算出される。例えば、推奨価格=最終応札価格*(1+N/100)の式で算出される。なお、N>0であり、N/100はあらかじめ出品者が設定した、推奨価格を決定するための割合である。
[ステップS12i]ステップS12hで推奨価格が算出されると、せり制御部103は、算出された推奨価格を受け取り、RAM100bなどに設定した推奨価格フラグの値を“1”とする。このとき、せり制御部103は、受け取った推奨価格をRAM100bなどに一時的に記録する。
[ステップS12j]このステップS12jでは、ステップS12e,S12gの判別処理により、前回応札からの経過時間が監視時間T0以下であって、応札が比較的活発であるか、または、前回応札からの経過時間がT0を超えるがT1以下であって、推奨価格を表示させるほどではないと判断できる。このため、せり制御部103は、RAM100bなどに設定した推奨価格フラグの値を“0”とする。
なお、このステップS12jでは、例えば、それ以前のステップS12fの処理により、応札が少なくなっていることを警告するための表示画像を表示させていて、なおかつ前回応札からの経過時間が監視時間T0以下である場合には、その画像を削除するようにしてもよい。
[ステップS12k]せり制御部103は、現在の時刻を前回応札時の時刻に設定して、RAM100bなどに保持しておく。この時刻は、次に図5の処理が実行されたとき、ステップS12dにおいて利用される。
上記のフローによって、経過時間に応じた応札価格およびその応札数のグラフが作成される。さらに、応札が比較的長時間無かった場合に、推奨価格が算出される。
続いて、図4のステップS17において、更新された受付価格が落札希望価格を超えていない場合に実行される処理について説明する。
図6は、本実施の形態に係るせり制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS21]せり制御部103は推奨価格フラグの値を判別する。次の処理は、推奨価格フラグが“1”であれば、ステップS22へ進められ、推奨価格フラグ=1が立てられていなければ、ステップS24へ進められる。
[ステップS22]推奨価格フラグが“1”である場合、せり制御部103は、ステップS12iで記録した推奨価格を読みだして、出品者側表示処理部105へ出力する。そして、出品者側端末51の入力表示部510に推奨価格を表示させる。出品者側表示処理部105は、出品者側端末51の入力表示部510に表示させていた画像の一部に、推奨価格を表示させる。
[ステップS23]推奨価格を出品者側端末51の入力表示部510に表示させた後、せり制御部103は、推奨価格を応札者側端末52および大型表示装置に表示させるように出品者側から要求されたか否かを判別する。
例えば、ステップS22の処理により、出品者側端末51の入力表示部510に推奨価格が表示された状態で、出品者側端末51に対して推奨価格を応札者側の装置に表示することを要求するための入力操作が行われると、この入力操作に応じた情報(例えば、画面上の位置情報)がせり制御装置100に送信される。この情報は価格受付部102により受信され、価格受付部102は、受信情報を出品者側表示処理部105に問い合わせる。出品者側表示処理部105は、受信情報を基に推奨価格の表示要求が発信されたことを判別して、価格受付部102に返信する。これにより、価格受付部102は、推奨価格の表示要求が発信されたことをせり制御部103に通知する。
せり制御部103は、例えば一定時間だけ価格受付部102からの通知を待機する。そして、推奨価格の表示要求の通知を受けた場合には、この推奨価格を応札者側端末52および大型表示装置に対して表示するように、応札者側表示処理部104に要求する。これにより、推奨価格が応札者に視認される。このとき、次の処理はステップS25へ進められる。
一方、一定時間内に、せり制御部103に対して価格受付部102から推奨価格の表示要求が通知されなかった場合、次の処理はステップS24へ進められる。
[ステップS24]せり制御部103は、売出価格を応札者側端末52および大型表示装置に表示させるように出品者側から要求されたか否かを判別する。
出品者側端末51において、出品者により売出価格の入力操作が行われると、その入力操作に応じた情報(例えば、画面上の位置情報)が操作入力検知部51aによって検知されて、せり制御装置100に送信される。この情報は価格受付部102により受信され、価格受付部102は、受信情報を出品者側表示処理部105に問い合わせる。出品者側表示処理部105は、受信情報を基に、出品者により指定された売出価格を判別して、価格受付部102に返信する。これにより、価格受付部102は、売出価格とその表示要求が発信されたことをせり制御部103に通知する。
せり制御部103は、例えば一定時間だけ価格受付部102からの通知を待機する。なお、この待機時間は、例えば、ステップS22,S23の処理の有無に関係なく、ステップS21の判定時を起点としたものであってもよい。せり制御部103は、売出価格およびその表示要求の通知を受けた場合には、この売出価格を応札者側端末52および大型表示装置に対して表示するように、応札者側表示処理部104に要求する。これにより、売出価格が応札者に視認される。このとき、次の処理はステップS25へ進められる。
一方、一定時間内に、せり制御部103に対して価格受付部102から売出価格およびその表示要求が通知されなかった場合、次の処理は図4のステップS15へ進められて、受付価格が更新される。
なお、このステップS24では、後述するように、まず、出品者側端末51から売出価格の入力を受けた後、さらに、出品者側端末51からその売出価格の表示要求を受けたときに、表示が要求されたことを判別するようにしてもよい。
[ステップS25]このステップ以降、せりの取引モードが、受付価格を徐々に上昇させて応札を促す取引モードから、応札者に提示した価格(すなわち、売出価格または推奨価格)で売り切る取引モードに変更される。そして、せり制御部103は、応札受付部101を通じて、提示した価格以上の応札者からの応札の有無を判別する。次の処理は、応札者からの応札がある場合には、ステップS26へ進められ、応札が無い場合には、ステップS27へ進められる。
[ステップS26]ステップS25にて応札がある場合には、せり制御部103は最高応札価格を落札価格とし、当該中古車に対するせり取引を終了する。
[ステップS27]ステップS25にて応札が無かった場合には、せり制御部103は、売出価格または推奨価格の応札者側への表示から所定時間(例えば、受付価格の更新時間)が経過したか否かを判別する。次の処理は、この時間が経過したと判別されると、ステップS28へ進められ、経過していないと判別されると、ステップS25へ進められる。
[ステップS28]受付価格の更新時間が経過していれば、せり制御部103は当該せり取引を流れとする。
せり制御装置100では以上のようなフローに従ってせり取引が行われる。
次に、せり制御装置100において、特に、出品者側端末51および応札者側端末52における表示画面の具体例をあげて図面を参照しながら説明する。
<処理例1−1>
まず、出品者側端末51の入力表示部510について説明する。
図7は、本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第1の画面表示例を示す図である。なお、前述のように、入力表示部510は、タッチパネル方式が採用されたディスプレイであって、表示だけでなく、出品者による画面へのタッチ操作も検出できる。
出品者側端末51が有する入力表示部510における表示例が図7に示されている。この画面111には、せり制御装置100の出品者側表示処理部105によって作成されたグラフの一例が表示されている。このグラフ110hにおいて、横軸は応札が開始されてからの経過時間[秒]を、縦軸は価格[万円]をそれぞれ表している。出品者が事前に設定した落札希望価格は落札希望価格ライン110aとして、せり制御部103により設定される受付価格は受付価格ライン110bとしてそれぞれ画面111に表示される。なお、受付価格ライン110bは、所定の時間おきに縦軸方向に上昇して、応札者からの応札価格の上昇を促していることを出品者に表示する。
応札の受け付けが開始されると、図5で説明したように、応札された応札価格に対応して、例えば、点(図中では、“●印”)が経過時間ごとに画面111に記される。したがって、時間が経過して、応札が受け付けられると、経過時間に対する受付価格のグラフ110hが画面111に描かれる。また、点は応札があるたびに追加されていき、出品者は点の数からその応札額での応札数を認識できる。なお、折れ線グラフであるグラフ110hを描画せずに、点の位置によって応札価格の推移を出品者が認識するようにしてもよい。
さらに、最高応札価格の点上を通るように、横軸と平行であって、現在の最高応札価格を示す最高応札価格ライン110cが画面111に表示される。同時に、このときの最高応札価格は、文字情報である最高応札価格110dとして表示される。さらに、グラフ110hの右側には、最高応札価格グラフ110fが表示されており、最高応札価格の上昇につれて、最高応札価格グラフ110fの目盛も上昇する。なお、以上の表示は、図5のステップS12a〜S12cの処理により実現される。
このような入力表示部510から、出品者は応札者からの応札状況および最高応札価格の変動を把握できる。そこで、応札状況が鈍化してきて、最高応札価格が落札希望価格に届かないと出品者が判断する場合、出品者は、自らの判断によって、例えば、グラフ110h上の落札希望価格ライン110aと受付価格ライン110bとの間の位置(図中では、“★印”)をタッチして、その位置に対応する価格を売出価格として、応札者側に提示させることができる。もしくは、入力表示部510の価格ボタン110gを押下することで所望の売出価格を設定できる。なお、価格ボタン110gは、各ボタンに示された金額を現在の受付価格に加算することで、売出価格を設定するものである。または、最高応札価格グラフ110fの所望の最高応札価格と受付価格ライン110bとの間の位置をタッチして、売出価格を設定することもできる。
また、売出価格を現在の受付価格より下げたい場合には、受付価格ライン110bと最高応札価格ライン110cとの間の、所望の価格の位置をタッチする。すると、タッチした位置に対応する価格が売出価格として表示される。
上記のようなタッチ操作が行われると、設定された売出価格がせり制御装置100に送信される。なお、この例では、タッチ操作に応じて、売出価格とともにその価格の応札者側への表示要求も送信される。さらに、図7に示すように、最高応札価格110dに加えて、設定された売出価格が文字情報である売出価格110eとして表示される。
なお、出品者側端末51は、例えば、出品者によるタッチ操作を検出すると、画面上にタッチされた位置の情報をせり制御装置100に送信する。すると、せり制御装置100から送信されるグラフ110hにおいて、送信した位置情報に対応する価格が設定された売出価格110eが付加される。このとき、対応する売出価格の表示要求が、せり制御装置100から応札者側端末52および大型表示装置53に対して出力される。
次に、応札者側端末52の入力表示部520の画面表示例について説明する。
図8および図9は、本実施の形態に係る応札者側端末の入力表示部における第1、第2の画面表示例を示す図である。なお、前述のように、入力表示部520も、タッチパネル方式が採用されたディスプレイであって、表示だけでなく、応札者による画面へのタッチ操作も検出できる。
応札者側端末52が有する入力表示部520における表示例が図8に示されている。この図8に示す画面121は、せり制御装置100の応札者側表示処理部104によって作成され、応札者側端末52に送信されるものである。
図8の画面121には、せり取引の対象となる中古車の写真画像120aと、表示された中古車に関する、車種、年式などの諸情報を示す出品情報120bと、応札価格を入力するためのテンキー120fと、テンキー120fに対する入力操作によって指定された文字情報である応札価格120gとが表示されている。あるいは、テンキーの代わりに、受付価格に対し応札するための応札ボタンが装備されている。そして、図中に示す、例えば、3種類(“*1”、“*2”および“*3”)のランプからなる応札ランプ120cが設置されている。応札ランプ120cは、図8では、応札者がいない場合には“*1”が、応札者数が1人の場合には“*2”が、応札者数が2人以上の場合には“*3”がそれぞれ点灯する。また、入力表示部520の画面121には、文字情報である受付価格120dが表示される。受付価格120dは、上述の通り、最高応札価格よりも高額であり、せり制御装置100によって随時更新されて、応札者は受付価格120dに基づいて応札価格を応札する。
さらに、入力表示部520の画面121には、文字情報である売出価格120eが表示される。売出価格120eは、受付価格を徐々に上昇させて応札を促す取引モードでは表示されておらず、出品者の操作入力によって売出価格の出品者側への表示が要求された後に、表示される。応札者は、表示された売出価格120e以上の応札価格で確実に中古車を落札できるようになる。応札者は、画面121のテンキー120fを用いて、指定した応札価格を入力してせり制御装置100に出力する。この時、テンキー120fに対する入力操作によって指定された応札価格120gが表示される。
また、図9に示される、出品者側の入力表示部520の画面121aにおいて、今まで表示されていた受付価格よりも価格が下がった売出価格120e1を表示した場合には、応札者側の入力表示部520に、例えば、文字情報である値下げ敢行120d1が表示される。この場合には、表示された売出価格120e1以上の応札価格で確実に中古車を落札できるようになる。なお、この場合、表示されていた受付価格よりも売出価格の方が低額であることから、応札者に対してせり合いが低下した印象を与えてしまう。これを防ぐために、値下げ敢行120d1を表示させて、受付価格の表示を意図的に避けるようにしている。
このような入力表示部510,520の操作方法についてせり取引の方法と合わせて図7および図8を用いて説明する。
まず、出品者側の入力表示部510の画面111には、経過時間および価格の軸を有するグラフ110h、最高応札価格グラフ110f、価格ボタン110gが表示されて、落札希望価格ライン110a、受付価格ライン110bが表示されている。一方、応札者側の入力表示部520の画面121には、応札ランプ120cおよびテンキー120fが具備されて、写真画像120a、出品情報120bが表示されている。
次いで、せり取引が開始されると、応札者側の入力表示部520の画面121に、開始時の受付価格120dが表示される。応札者は受付価格120dを参照しながらテンキー120f、あるいは、応札ボタンを用いて応札して、指定した応札価格120gが表示される。
一方、出品者側の入力表示部510にて、受付価格ライン110bが上昇する。応札者から応札があるたびに、画面111に点(“●印”)がプロットされて、時間経過に応じて、現在の応札価格のグラフ110hが描かれるとともに、点の数によりその応札価格での応札数が描かれていく。これに伴い、最高応札価格ライン110cおよび最高応札価格グラフ110fも上昇していき、最高応札価格110dも更新されていく。
次いで、しばらくすると、応札者の応札が鈍ってきたとする。すると、出品者側の入力表示部510の画面111にて、受付価格ライン110b上の●印プロットの密度および最高応札価格ライン110cなどの上昇も鈍ってくる。図4に示した処理により、応札が所定の時間(ステップS16の更新時間に対応)内になくなっても、最高応札価格が落札希望価格以上であれば、せり取引は成立する(ステップS18,S19に対応)。
一方、受付価格が落札希望価格に達していない段階では(ステップS17に対応)、出品者は、応札状況から自ら判断して、落札希望価格ライン110aと受付価格ライン110bとの間の価格をタッチして、売出価格110eを自らの判断で設定できる。または、価格ボタン110gのいずれかのボタンを押下して、または最高応札価格グラフ110fの所望の価格を押下して、売出価格110eを設定してもかまわない(以上、ステップS24に対応)。
出品者側で売出価格110eが入力されると、応札者側の入力表示部520の画面121にて、売出価格120eが表示される。なお、出品者が最高応札価格ライン110cと受付価格ライン110bとの間で売出価格を設定したら、応札者側の入力表示部520の画面121aでは、図9に示されるように、受付価格よりも値下がった売出価格120e1が表示されて、受付価格の表示が取りやめられる。応札者は表示された売出価格120e,120e1の価格以上で応札を行えば、落札することができる(ステップS25,S26に対応)。また、売出価格以上で応札が行われなければ、当該せり取引は流れとなる(ステップS27,S28に対応)。
<処理例1−2>
次に、入力表示部の表示画面の別の例について説明する。
図10および図11は、本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第2、第3の画面表示例を示す図である。なお、図10および図11にそれぞれ示す入力表示部510は、図7に示した入力表示部510と同じ構成要素には同じ符号を付している。そして、それらの構成要素についての説明は省略する。
入力表示部510の画面111aは、図10に示されるように、入力表示部510の画面111と異なり、応札価格に対する応札者数を点の数ではなく棒グラフで表示している。入力表示部510の画面111bは、図11に示されるように、応札があった応札価格に応札者数を示す棒グラフが表示されている。
さらに、入力表示部510の画面111a,111bでは、図10および図11に示されるように、売出価格110eの決定ボタン110e1が新たに設置されている。所望の売出価格110eをグラフ110hのタッチによって指定した後、決定ボタン110e1をさらに押下して、応札者側に売出価格110eを表示させることができる。
決定ボタン110e1が利用される場合、例えば以下のような処理が実行される。出品者側端末51の操作入力検知部51aは、売出価格を指定するための出品者によるタッチ操作を検出すると、画面上にタッチされた位置の情報をせり制御装置100に送信する。せり制御装置100の価格受付部102は、位置情報を受信して出品者側表示処理部105に問い合わせ、指定された売出価格の返信を受けて、その価格を一時的に記憶する。出品者側表示処理部105は、せり制御装置100に送信するグラフ110hにおいて、位置情報に対応する価格を設定した売出価格110eと、決定ボタン110e1とを付加する。これにより、図10に示すような画面111aが出品者側端末51に表示される。
この状態で、決定ボタン110e1に対応する位置へのタッチ操作が行われると、その位置情報がせり制御装置100に送信される。せり制御装置100の価格受付部102は、その位置情報を受信して出品者側表示処理部105に問い合わせ、売出価格の表示要求と判別されると、記憶していた売出価格とその表示要求とをせり制御部103に通知する。これにより、対応する売出価格の表示要求が、せり制御装置100から応札者側端末52および大型表示装置53に対して出力される。応札者側端末52には、前述の図8または図9のような画面が表示される。
なお、このような決定ボタン110e1を用いた入力操作は、<処理例1−1>において適用されてもよい。逆に、図10,図11の例において、<処理例1−1>と同様に、決定ボタンを用いずに売出価格を応札者側に表示させることを要求できるようにしてもよい。
<処理例2>
<処理例2>では、応札状況に基づいて推奨価格を算出する場合を例に挙げて説明する。なお、<処理例2>では、<処理例1−2>の棒グラフを適用させた場合について説明するが、<処理例1−1>の点の数で応札数を表すようにしても構わない。なお、<処理例2>でも、図7に示した入力表示部510と同じ構成要素には同じ符号を付している。そして、それらの構成要素についての説明は省略する。
図12および図13は、本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第4、第5の表示例を示す図である。
入力表示部510の画面111cでは、上記処理例と同様に、応札者からの応札がグラフ110h1として描かれていく。そして、応札者からの応札状況に基づいて、応札の活発さが低下してきたら、せり制御装置100によって、図12に示されるように、最終応札価格以降に応札価格を表すグラフ110h2が延長される(ステップS12fに対応)。例えば、直前の所定時間内における応札価格の平均的な増加率に対応する傾きを持つように、グラフ110h2が延長される。なお、図12では、延長されたグラフ110h2は破線で示されているが、着色して示したり、延長されたグラフ110h2を表示する際にアラーム音を出力させるようにしても構わない。引き続き、最終応札以降、応札が無ければ、せり制御装置100によって、最終応札価格に基づいて、せり制御装置100において推奨価格が算出され(ステップS12hに対応)、その価格が入力表示部510の画面111cに推奨価格110e2として表示される。このとき、決定ボタン110e1も同時に表示される(ステップS22に対応)。出品者は、表示された推奨価格110e2を売出価格として応札者に表示するならば、決定ボタン110e1の押下操作を行う(ステップS23に対応)。
一方、最終応札価格以降の延長されたグラフ110h2が示された後、推奨価格110e2が表示される前に応札者から新たな応札があれば、入力表示部510の画面111dにおいて、図13に示されるように、延長されたグラフ110h2および推奨価格110e2の表示が消えて、新たな応札価格を表示する(ステップS12j,S12k、およびステップS15に対応)。そして、せり取引が再び続けられる。
このような入力表示部510,520の操作方法についてせり取引の方法と合わせて図12,13および図8を用いて説明する。
まず、出品者側の入力表示部510の画面111cには、上記と同様に、経過時間および価格の軸、最高応札価格グラフ110f、価格ボタン110gが具備されて、落札希望価格ライン110a、受付価格ライン110bが表示されている。一方、応札者側の入力表示部520にも、応札ランプ120cおよびテンキー120fが具備されて、写真画像120a、出品情報120bが表示されている。
次いで、せり取引が開始されると、応札者側の入力表示部520の画面121に、開始時の受付価格120dが表示される。応札者は受付価格120dを参照しながら応札価格を、テンキー120fを用いて入力して、応札価格120gが応札される。
一方、出品者側の入力表示部510の画面111cにて、受付価格ライン110bが上昇しながら、応札価格に対する応札数の棒グラフが表示されて、グラフが描かれていく(以上、ステップS12a〜ステップS12cに対応)。さらに、最高応札価格ライン110cおよび最高応札価格グラフ110fも上昇していき、最高応札価格110dも更新されていく。
次いで、しばらくして、応札者の応札が鈍ってきたとする。すると、出品者側の入力表示部510の画面111cにて、受付価格ライン110bおよび最高応札価格ライン110cなどの上昇も鈍ってくる。すると、所定時間以上、応札が無ければ、最終応札価格以降のグラフが、図12に示されるように、破線で表示される(ステップS12e,S12fに対応)。
さらに、応札がないままその状態が所定時間続くと、推奨価格110e2が決定ボタン110e1とともに表示される(ステップS22に対応)。決定ボタン110e1を押下すると、応札者側の入力表示部520の画面121の売出価格120eに、この推奨価格が表示される(ステップS23に対応)。
なお、図12の画面において、出品者は、表示された推奨価格110e2を変動させたい場合には、価格ボタン110gで調節できる。この場合、価格ボタン110gに対応する位置情報がせり制御装置100に送信され、その位置情報に応じて推奨価格110e2内の数値が変更されたグラフが、出品者側端末51に送信される。
推奨価格の提示を受けた応札者側は、入力表示部520の画面121にて、売出価格120eに表示された推奨価格の価格以上で応札を行えば、落札することができる(ステップS25,S26に対応)。また、推奨価格以上で応札が行われなければ、当該せり取引は流れとなる(ステップS27,S28に対応)。
ところで、延長されたグラフの表示中に応札者から新たな応札があれば、出品者側の入力表示部510の画面111dにて、図13に示されるように、延長されたグラフ110h2および推奨価格110e2の表示が消えて、新たな応札価格110d1が表示される。そして、受付価格ライン110bが上昇する。そして、応札者側の入力表示部520にて、更新された受付価格120dが表示される。このようにして、再び、せり取引が続けられる。なお、このときの処理については、図5のステップS12jにおいて、前回応札からの経過時間が監視時間T0以下である場合として説明した通りである。
このようなせり制御装置100では、出品者の操作入力に基づいて、受け付けられた売出価格を応札者側の操作入力に応じて応札者側に提示するようにした。このため、応札者が出品物を落札できる可能性が高まって、せり取引の成約率が向上する。同時に、落札価格をより引き上げることができる。
また、せり人が、出品者と相談しながら行っていた作業を出品者が単独で行うことができるようになる。また、応札が無い状態が続けば、自動的に推奨価格を表示するなど、せり取引の一部が自動化された。このため、せり取引に関わる人手を減らせて、せりシステムの利便性が向上し、出品者側の操作性が容易となり、せり取引時間を短縮することが可能となる。
なお、上記の図2〜図13で説明した実施の形態では、せり制御装置100の価格受付部102が、出品者側端末51における入力操作に応じて入力表示部510の画面上の位置情報を受信する構成とした。しかし、次の図14に示すように、出品者側端末の処理により、位置情報が価格などの所定の情報に変換されてせり制御装置に送信されてもよい。
図14は、本実施の形態に係るせり制御装置および出品者側端末の機能の変形例を示すブロック図である。
せり制御装置200は、前述のせり制御装置100に対応する装置である。この装置において、価格受付部102aは、出品者側端末61aにおける入力操作に応じて、売出価格や推奨価格の入力を受け、これらの価格や応札者側への表示要求をせり制御部103に出力する点で、前述の価格受付部102と同様の基本機能を有している。また、出品者側表示処理部105aは、せり制御部103からの各種価格情報に基づくグラフを作成して、出品者側端末61aに表示させる点で、前述の出品者側表示処理部105と同様の基本機能を有している。
一方、出品者側端末61aは、前述の出品者側端末51に対応する端末装置であり、操作入力検知部521a、グラフ表示処理部522aおよび入力情報変換部523aを備えている。操作入力検知部521aは、出品者側端末61aの入力表示部510への操作入力に応じた位置情報を検知する。グラフ表示処理部522aは、せり制御装置100aの出品者側表示処理部105aから送信されたグラフを、入力表示部510に表示させる。これとともに、入力情報変換部523aから要求された情報を表示させることもできる。
入力情報変換部523aは、出品者側端末61aのCPUで所定のプログラムが実行されることで実現される機能である。このプログラムは、例えば、出品者側端末61aにあらかじめ記憶されていてもよい。あるいは、せり取引中において、せり制御装置100aの出品者側表示処理部105aからグラフの画像が送信される際に、その画像情報ともに必要に応じて送信され、出品者側端末61aにおいて実行されてもよい。
入力情報変換部523aは、入力表示部510に対して出品者がタッチ操作を行うと、操作入力検知部521aからその接触位置を示す位置情報を受け取る。そして、位置情報に対応する所定の情報(価格情報など)を判別して、せり制御装置100aの価格受付部102aに送信する。また、必要に応じてこの情報をグラフ表示処理部522aに出力し、グラフ上の所定の位置に表示させる。
例えば、入力情報変換部523aにより、位置情報に対応する売出価格が判別されると、その売出価格がせり制御装置100aの価格受付部102aに送信される。価格受付部102aは、前述のように出品者側表示処理部105aに問い合わせることなく、売出価格を取得して、せり制御部103に通知し、応札者側への表示を要求できる。また、入力情報変換部523aは、売出価格をグラフ表示処理部522aにも通知して、接触位置に対応する売出価格をグラフ上に表示させることもできる。
また、図10,図11の例のように、入力された売出価格をグラフ上に表示した後、応札者側への表示を要求するための入力操作をさらに受け付けるような手順とすることもできる。この場合には、入力情報変換部523aは、売出価格の入力操作に応じて、位置情報に対応する売出価格をグラフ上に表示するように、グラフ表示処理部522aに要求する。これとともに、決定ボタンの表示も要求する。この後、入力情報変換部523aは、決定ボタンに対応する位置情報を操作入力検知部521aから受信すると、売出価格とその表示要求を、せり制御装置100aの価格受付部102aに対して送信する。
さらに、図12のように、グラフ上に推奨価格が表示された場合には、入力情報変換部523aは、出品者の入力操作に応じて、決定ボタンに対応する位置情報を操作入力検知部521aから受信すると、推奨価格の表示要求を、せり制御装置100aの価格受付部102aに対して送信する。価格受付部102aは、出品者側表示処理部105aに問い合わせることなく、推奨価格の表示要求を受けたことを認識して、せり制御部103にこのことを通知する。
以上の処理により、前述したせり取引と同様に、出品者の操作入力に応じて売出価格または推奨価格を応札者に提示することができる。
本実施の形態の概要を説明するための概念図である。 本実施の形態に係るせりシステムの構成を説明するためのブロック図である。 本実施の形態に係るせり制御装置の機能を示すブロック図である。 本実施の形態に係るせり制御装置の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施の形態に係るせり制御装置の応札状況を示すグラフの作成手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るせり制御装置の処理手順を示すフローチャート(その2)である。 本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第1の画面表示例を示す図である。 本実施の形態に係る応札者側端末の入力表示部における第1の画面表示例を示す図である。 本実施の形態に係る応札者側端末の入力表示部における第2の画面表示例を示す図である。 本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第2の画面表示例を示す図である。 本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第3の画面表示例を示す図である。 本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第4の表示例を示す図である。 本実施の形態に係る出品者側端末の入力表示部における第5の表示例を示す図である。 本実施の形態に係るせり制御装置および出品者側端末の機能の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
10 せり制御装置
11 応札受付部
12 価格入力受付部
13 せり制御部
14 出品者側表示処理部

Claims (11)

  1. 出品者と、前記出品者の出品物に対して応札する複数の応札者とのせり取引を行うせり制御装置において、
    前記応札者に応札された応札価格を示す情報を受け付ける応札受付部と、
    前記応札者が前記応札価格を応札する際の基準となる受付価格であって、前記応札受付部が受け付けた現在の最高応札価格よりも常に高額に設定される前記受付価格が、あらかじめ前記出品者によって決定された落札希望価格より低い時に、前記最高応札価格より高く前記落札希望価格以下である売出価格を示す情報を、前記出品者による操作入力に応じて受け付ける価格入力受付部と、
    前記受付価格を随時増加させて設定し、当該受付価格の表示を前記応札者側の表示装置に対して要求するとともに、前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けると、前記応札者側の表示装置に対してさらに当該売出価格の表示を要求し、当該売出価格の表示を要求した後、前記応札受付部が当該売出価格以上の応札価格を受け付けると、当該応札価格を落札価格として取引を終了するせり制御部と、
    前記出品者側の表示装置に対して、前記落札希望価格、前記受付価格および前記最高応札価格を少なくとも表示させる出品者側表示処理部と、
    を有し、
    前記せり制御部は、前記受付価格の表示を更新してから所定時間の経過後、前記受付価格が前記落札希望価格未満である時に、
    前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていた場合には、当該売出価格を前記応札者側の表示装置に表示させ、
    前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていない場合には、前記応札者側の表示装置における前記受付価格の表示を更新する、
    ことを特徴とするせり制御装置。
  2. 前記出品者側表示処理部は、せり取引開始からの時間経過に応じた前記最高応札価格の推移を示す応札価格グラフを作成して、前記出品者側の表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載のせり制御装置。
  3. 前記出品者側表示処理部は、せり取引開始からの時間経過に応じた応札数の推移を示す応札数グラフを作成して、前記応札価格グラフとともに前記出品者側の表示装置に表示させることを特徴とする請求項2記載のせり制御装置。
  4. 前記出品者側の表示装置は、前記応札価格グラフを表示するタッチパネルを有し、
    前記価格入力受付部は、前記出品者により前記タッチパネル上にタッチ操作された位置を示す位置情報を受信し、前記位置情報から、前記応札価格グラフ上の接触位置に対応する価格を前記売出価格として判別することを特徴とする請求項2または3に記載のせり制御装置。
  5. 前記応札受付部で応札価格を受け付けて、最高応札価格が前記落札希望価格未満である時に、所定時間の間に新たな応札が無ければ、当該最高応札価格に基づいて、前記売出価格として推奨する推奨価格を算出する推奨価格演算部をさらに有し、
    前記せり制御部は、当該推奨価格を前記売出価格として前記応札者側の表示装置に表示させ、前記応札受付部が当該推奨価格以上の応札価格を受け付けると、当該応札価格を落札価格とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のせり制御装置。
  6. 出品者と、前記出品者の出品物に対して応札する複数の応札者とのせり取引を行うせりシステムにおいて、
    前記出品者から視認される画像を表示する機能と前記出品者の操作入力を検知する機能とを備える出品者側端末と、
    前記出品者の出品物に対して応札する前記応札者によって視認される画像を表示する機能と前記応札者による応札の操作入力を検知する操作入力検知部とを備える応札者側端末と、
    前記出品者側端末および前記応札者側端末に接続して、せり取引を制御するせり制御装置と、
    を有し、
    前記せり制御装置は、
    前記応札者に応札された応札価格を示す情報を前記応札者側端末から受信する応札受付部と、
    前記応札者が前記応札価格を応札する際の基準となる受付価格であって、前記応札受付部が受け付けた現在の最高応札価格よりも常に高額に設定される前記受付価格が、あらかじめ前記出品者によって決定された落札希望価格より低い時に、前記最高応札価格より高く前記落札希望価格以下である売出価格を示す情報を、前記出品者による操作入力に応じて前記出品者側端末から受信する価格入力受付部と、
    前記受付価格を随時増加させて設定し、当該受付価格の表示を前記応札者側端末に対して要求するとともに、前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けると、前記応札者側端末に対してさらに当該売出価格の表示を要求し、当該売出価格の表示を要求した後、前記応札受付部が当該売出価格以上の応札価格を受け付けると、当該応札価格を落札価格として取引を終了するせり制御部と、
    前記出品者側端末に対して、前記落札希望価格、前記受付価格および前記最高応札価格を少なくとも表示させるように要求する出品者側表示処理部と、
    を有し、
    前記せり制御装置の前記せり制御部は、前記受付価格の表示を更新してから所定時間の経過後、前記受付価格が前記落札希望価格未満である時に、
    前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていた場合には、当該売出価格を前記応札者側の表示装置に表示させ、
    前記価格入力受付部が前記売出価格を受け付けていない場合には、前記応札者側の表示装置における前記受付価格の表示を更新する、
    することを特徴とするせりシステム。
  7. 前記出品者側表示処理部は、せり取引開始からの時間経過に応じた最高落札価格の推移を示す応札価格グラフを作成して、前記出品者側端末に表示させることを特徴とする請求項6記載のせりシステム。
  8. 前記出品者側表示処理部は、せり取引開始からの時間経過に応じた前記応札数の推移を示す応札数グラフを作成して、前記出品者側端末に表示させることを特徴とする請求項6または7に記載のせりシステム。
  9. 前記出品者側端末は、前記応札価格グラフを表示するタッチパネルを有し、
    前記価格入力受付部は、前記出品者により前記タッチパネル上にタッチ操作された位置を示す位置情報を受信し、
    前記価格入力受付部は、前記位置情報から、前記応札価格グラフ上の接触位置に対応する価格を前記売出価格として判別することを特徴とする請求項7または8に記載のせりシステム。
  10. 前記出品者側端末は、
    前記応札価格グラフを表示するタッチパネルと、
    前記出品者により前記タッチパネル上にタッチ操作された位置の情報を基に、前記応札価格グラフ上の接触位置に対応する価格を前記売出価格として判別する価格判別部と、
    を有し、
    前記価格入力受付部は、前記価格判別部により判別された前記売出価格を受信することを特徴とする請求項7または8に記載のせりシステム。
  11. せり制御部は、前記応札価格グラフ上の対応する位置に、現在の受付価格と落札希望価格とをそれぞれ表示するようにグラフ表示処理部に要求することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のせりシステム。
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