JP5138458B2 - プリディストータ - Google Patents

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Description

本発明は、信号増幅器などの被補償回路からの出力信号の歪を補償するため、入力信号に予め加えるプリディストーション信号を生成するプリディストータに関するものである。
プリディストーション信号を多項式で生成するディジタルプリディストータは、被補償器の入出力信号を時間分割で一様に取り込み、取り込んだ入出力信号から設定された多項式の係数を計算してプリディストーション信号を生成する。このように、遅延タップを用いたプリディストーション信号を生成する多項式として、数式(1)のようなボルテラ多項式がある。ところが、ボルテラ多項式は項が無限に続くため多項式の係数についての計算量が増大する。そこで、計算量を削減するためにボルテラ多項式の中から所定の項のみを選別した多項式を作成し、この多項式からプリディストーション信号を生成することが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。本明細書では、「ボルテラ多項式の中から所定の項のみを選別した多項式」を「選別多項式」と記載する。
Figure 0005138458
特開2007−282066号公報
プリディストータの補償能力を向上させる場合、選別多項式の項数を多くする必要がある。しかし、選別多項式の項数が多くなると計算負荷が著しく大きくなるため、係数を逐次更新させるアダプティブプリディストーションを考えた場合、ハードウエアに対する負担は大きくなるという課題があった。一方、選別多項式の項数を減らして計算負荷を少なくした場合、入力信号の状態やプリディストータが補償する被補償器の特性の変化により所定の補償能力を保つことが困難という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、プリディストーション信号を生成するための計算量を低減でき、入力信号の状態や被補償器の特性の変化にかかわらず、出力信号の歪を補償することができるプリディストータを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るプリディストータは、入力信号の状態を少なくとも2つに分類するとともに、選別多項式の係数をそれぞれの状態毎に用意し、入力信号の状態に応じて係数を使い分けることとした。
具体的には、本発明に係るプリディストータは、信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、を備えるプリディストータであって、前記制御回路は、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号で構成される選別多項式を有し、前記選別多項式の各項の係数を前記信号状態毎に保管し、前記状態検出回路からの前記判断信号に応じて前記選別多項式の各項の係数を切り替えて前記選別多項式を前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とする。
状態検出回路は、入力信号のレベルをもとに入力信号の信号状態を判断する。また、制御回路は、選別多項式をひとつ保有し、入力信号の信号状態毎に選別多項式の係数を保有している。制御回路は、選別多項式の係数を入力信号の信号状態に適した係数に入れ替えることで、信号発生回路は、出力信号の歪を小さくすることができるプリディストーション信号を発生させることができる。このため、プリディストータは、項数が少ない選別多項式でも所定の補償能力を保つことができる。また、入力信号と出力信号とを比較し、係数の最適化を図ることで、被補償器の特性の変化にも追従して出力信号の歪を補償することができる。
従って、本発明に係るプリディストータは、プリディストーション信号を生成するための計算量を低減でき、入力信号の状態や被補償器の特性の変化にかかわらず、出力信号の歪を補償することができる。
前記目的を達成するために、本発明に係るプリディストータは、入力信号の状態を少なくとも2つに分類するとともに、入力信号の状態に応じた選別多項式及び選別多項式毎の係数を用意し、入力信号の状態に応じて選別多項式を使い分けることとした。
本発明に係るプリディストータは、信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、を備えるプリディストータであって、前記制御回路は、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号で構成される選別多項式を前記信号状態毎に有し、前記選別多項式の各項の係数を前記選別多項式毎に保管し、前記状態検出回路からの前記判断信号に応じて前記選別多項式を選択して前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とする。
状態検出回路は、入力信号のレベルをもとに入力信号の信号状態を判断する。また、制御回路は、選別多項式を信号状態毎に保有し、さらに選別多項式毎にその係数を保有している。制御回路が入力信号の信号状態に適した選別多項式を選択することで、信号発生回路は、出力信号の歪を小さくすることができるプリディストーション信号を発生させることができる。このため、プリディストータは、項数が少ない選別多項式でも所定の補償能力を保つことができる。また、入力信号と出力信号とを比較し、係数の最適化を図ることで、被補償器の特性の変化にも追従して出力信号の歪を補償することができる。
従って、本発明に係るプリディストータは、プリディストーション信号を生成するための計算量を低減でき、入力信号の状態や被補償器の特性の変化にかかわらず、出力信号の歪を補償することができる。
前記目的を達成するために、本発明に係るプリディストータは、入力信号の状態を少なくとも2つに分類し、複数の選別多項式及び選別多項式毎の係数を保有しており、入力信号の状態に応じて選別多項式を使い分けることとした。
本発明に係るプリディストータは、信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、を備えるプリディストータであって、前記制御回路は、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号で構成される選別多項式を複数有し、前記選別多項式の各項の係数を前記選別多項式毎に保管し、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較し、前記選別多項式の中から前記出力信号の歪が最小となるような前記選別多項式を選択して前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とする。
状態検出回路は、入力信号のレベルをもとに入力信号の信号状態を判断する。また、制御回路は、複数の選別多項式を保有し、さらに選別多項式毎にその係数を保有している。制御回路が入力信号の信号状態及び出力信号の状態に適した選別多項式を選択することで、信号発生回路は、出力信号の歪を小さくできるプリディストーション信号を発生させることができる。このため、プリディストータは、項数が少ない選別多項式でも所定の補償能力を保つことができる。また、入力信号と出力信号とを比較し、係数の最適化を図ることで、被補償器の特性の変化にも追従して出力信号の歪を補償することができる。
従って、本発明に係るプリディストータは、プリディストーション信号を生成するための計算量を低減でき、入力信号の状態や被補償器の特性の変化にかかわらず、出力信号の歪を補償することができる。
本発明に係るプリディストータの前記制御回路は、前記選別多項式の各項の係数を常時最適化してもよい。アダプティブプリディストーションを行うことで、選別多項式の係数を常時最適化することができる。
本発明は、プリディストーション信号を生成するための計算量を低減でき、入力信号の状態や被補償器の特性の変化にかかわらず、出力信号の歪を補償することができるプリディストータを提供することが可能である。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施の形態1)
図1は本実施形態のプリディストータ301の構成を説明するブロック図である。プリディストータ301は、信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号Aにプリディストーション信号を加算して被補償回路401へ出力する信号発生回路11と、入力信号Aからサンプリングされた参照信号Bを遅延させてサンプリング遅延信号Dを生成するサンプリング遅延信号生成器12と、入力信号Aの状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを入力信号Aのレベルに基づいて判断し、判断信号Cを生成する状態検出回路13と、被補償回路401が出力する出力信号F、サンプリング遅延信号生成器12からのサンプリング遅延信号D及び状態検出回路13からの判断信号Cに基づき信号生成多項式Eを生成して信号発生回路11に出力する制御回路14と、を備える。例えば、被補償回路401は信号増幅器である。
状態検出回路13は、入力信号Aのレベルに基づいて信号状態を判断する。図2に入力信号Aを模式化した図を示す。図2の縦軸は、例えば、入力信号Aの電位を二乗した値とすることができる。ここでは、状態検出回路13は入力信号Aの状態を2つの信号状態に判断する例を説明する。信号状態が3以上の場合も同様である。状態検出回路13は設定されているレベルLに基づいて入力信号Aが信号状態R1に属するか、信号状態R2に属するかを判断する。状態検出回路13は判断した結果を判断信号Cとして出力する。
サンプリング遅延信号生成器12は、入力信号Aが参照信号Bとして入力され、参照信号Bを所定のサンプル数だけ遅延させてサンプリング遅延信号Dを生成する。
制御回路14は、選別多項式を1つ記憶しており、選別多項式の各項の係数を信号状態毎に保管している。制御回路14は、サンプリング遅延信号生成器12からのサンプリング遅延信号Dが入力され、選別多項式に基づき信号生成多項式Eを生成する。このとき、制御回路14は、状態検出回路13からの判断信号Cに応じて選別多項式の各項の係数を切り替えるとともに、信号状態毎に入力信号Aと出力信号Fとを比較して出力信号Fの歪が最小となるように選別多項式の各項の係数を最適化する。
作業者が予め制御回路14に選別多項式を記憶させてもよい。また、制御回路14は、選別多項式の係数を状態検出回路13が判断する信号状態毎に保管している。選別多項式の係数は、それぞれの信号状態でプリディストータ301の補償能力が大きくなるような値としておく。選別多項式の係数は、作業者が予め制御回路14に与えておいてもよい。例えば、状態検出回路13が入力信号Aを図2のように2つの信号状態に判断する場合、制御回路14は、信号状態R1用の係数及び信号状態R2用の係数を保管している。制御回路14は、判断信号Cに応じて選別多項式の係数を信号状態R1用又は信号状態R2用に置き換え、信号生成多項式Eを生成する。例えば、制御回路14は、入力信号AがレベルLより高くなった直後に選別多項式の係数を信号状態R1用に切り替え、入力信号AがレベルLより低くなった直後に選別多項式の係数を信号状態R2用に切り替えてもよい。信号状態が3以上の場合も同様である。
さらに、制御回路14は、出力信号Fが入力されており、入力信号Aと出力信号Fとを比較して出力信号Fの歪が最小となるように選別多項式の各項の係数を最適化して更新する。最適化は、例えば最小二乗法や摂動法で行うことができる。図2のような場合であれば、最適化は信号状態R1用の係数及び信号状態R2用の係数のそれぞれに対して行われる。制御回路14は、信号状態が切り替わった直後に最適化を行い、最適化を行った係数を選別多項式に適用してもよい。また、制御回路14は、例えば、入力信号Aが信号状態R1にある間に係数の最適化を行い、次に入力信号Aが信号状態R2から信号状態R1に切り替わったときから最適化した係数を選別多項式に適用してもよい。また、制御回路14は、選別多項式の各項の係数を常時最適化し、アダプティブプリディストーションを行ってもよい。
信号発生回路11は、制御回路14からの信号生成多項式に基づきプリディストーション信号を発生させる。このため、信号発生回路11は、入力信号Aの信号状態毎のプリディストーション信号を入力信号Aに加算して被補償回路401へ出力する。このため、プリディストータ301は、選別多項式の項数を増加させなくとも被補償回路401の出力信号Fの歪を小さくすることができる。
(実施の形態2)
本実施形態のプリディストータ301の構成は図1のブロック図と同じである。実施の形態1と実施の形態2との違いは、実施形態2のプリディストータ301が信号状態毎に選別多項式を有しており、入力信号Aの信号状態毎に選別多項式を切り替えて信号生成多項式Eとする点である。以下に、実施の形態1と異なる部分を説明する。
制御回路14は、選別多項式を信号状態毎に記憶し、選別多項式の各項の係数を選別多項式毎に保管している。制御回路14は、サンプリング遅延信号生成器12からのサンプリング遅延信号Dが入力され、選別多項式に基づき信号生成多項式Eを生成する。このとき、制御回路14は、状態検出回路13からの判断信号Cに応じて選別多項式を選択して信号生成多項式Eを生成するとともに、信号状態毎に入力信号Aと出力信号Fとを比較して出力信号Fの歪が最小となるように選別多項式の各項の係数を最適化する。
制御回路14は、状態検出回路13が入力信号Aを判断する信号状態の数だけ予め選別多項式を記憶する。制御回路14が記憶する選別多項式はそれぞれの信号状態で補償効果が大きくなる多項式が好ましい。作業者が予め制御回路14に選別多項式を記憶させてもよい。例えば、図2のように状態検出回路13が入力信号AについてレベルLに基づき信号状態R1又は信号状態R2に判断する場合、制御回路14は信号状態R1用の選別多項式と信号状態R2用の選別多項式の2つを記憶する。また、制御回路14は、選別多項式の係数を記憶する選別多項式毎に保管している。制御回路14は、判断信号Cに応じて選別多項式を信号状態R1用又は信号状態R2用に置き換え、信号生成多項式Eを生成する。例えば、入力信号AがレベルLより高くなった直後に選別多項式を信号状態R1用に切り替え、入力信号AがレベルLより低くなった直後に選別多項式を信号状態R2用に切り替えてもよい。信号状態が3以上の場合も同様である。
さらに、実施の形態1の説明と同様に、制御回路14は、出力信号Fが入力されており、出力信号Fの歪が最小となるようにそれぞれの選別多項式について各項の係数を最適化して更新する。制御回路14が行う最適化の方法や最適化の時期は実施の形態1の説明と同様である。
また、実施の形態1の説明と同様に、信号発生回路11は入力信号Aの信号状態毎のプリディストーション信号を入力信号Aに加算する。従って、プリディストータ301は、選別多項式の項数を増加させなくとも被補償回路401の出力信号Fの歪を小さくすることができる。
(実施の形態3)
本実施形態のプリディストータ301の構成は図1のブロック図と同じである。実施の形態1と実施の形態3との違いは、実施形態3のプリディストータ301が複数の選別多項式を有しており、入力信号Aの信号状態毎に複数の選別多項式の中から最適な選別多項式を選択して信号生成多項式Eとする点である。以下に、実施の形態1と異なる部分を説明する。
制御回路14は、選別多項式を複数記憶し、選別多項式の各項の係数を選別多項式毎に保管している。制御回路14は、サンプリング遅延信号生成器12からのサンプリング遅延信号Dが入力され、選別多項式に基づき信号生成多項式Eを生成する。このとき、制御回路14は、構成される信号状態毎に入力信号Aと出力信号Fとを比較し、選別多項式の中から出力信号Fの歪が最小となるような選別多項式を選択して信号生成多項式Eを生成するとともに、信号状態毎に入力信号Aと出力信号Fとを比較して出力信号Fの歪が最小となるように選別多項式の各項の係数を最適化する。
作業者が予め制御回路14に選別多項式を記憶させてもよい。また、制御回路14は、選別多項式の係数を記憶する選別多項式毎に保管している。制御回路14は、出力信号Fが入力されており、入力信号Aと出力信号Fとを比較して出力信号Fの歪が最小となるような選別多項式を選択する。例えば、制御回路14は、最小二乗法や摂動法を用いて出力信号Fの歪が最小となるような選別多項式を選択する。例えば、図2のように状態検出回路13が入力信号AについてレベルLに基づき信号状態R1又は信号状態R2に判断する場合、それぞれの信号状態において出力信号Fの歪が最小となるような選別多項式を選択する。例えば、信号状態が切り替わった直後毎に選別多項式の選択を行ってもよい。このため、信号状態R1や信号状態R2で前回選択された選別多項式と異なる選別多項式が選択されることがある。
さらに、実施の形態1の説明と同様に、制御回路14は、出力信号Fが入力されており、出力信号Fの歪が最小となるようにそれぞれの選別多項式について各項の係数を最適化して更新する。制御回路14が行う最適化の方法や最適化の時期は実施の形態1の説明と同様である。
また、実施の形態1の説明と同様に、信号発生回路11は入力信号Aの信号状態毎のプリディストーション信号を入力信号Aに加算する。従って、プリディストータ301は、選別多項式の項数を増加させなくとも被補償回路401の出力信号Fの歪を小さくすることができる。
(実施例)
本発明に係るプリディストータの歪補償の効果を確認するために、入力信号と出力信号をもとに隣接チャネル漏洩電力比(Adjacent Channel Leakage power Ratio:ACLR)をシミュレーションした。その結果を図3に示す。
シミュレーション条件は次の通りである。被補償回路は非線形増幅器とした。被補償回路に、実施形態1のプリディストータを適用した場合及び実施形態2のプリディストータを適用した場合のシミュレーションを行った。また、比較のため、被補償回路への歪補償を行わない場合及び従来のプリディストータを適用した場合のシミュレーションも行った。状態検出回路は図2のようにレベルLで入力信号を信号状態R1と信号状態R2の2つに判断する。FFTサンプル数を256サンプルとし、平均回数を640としている。また、選別多項式は数式(2)及び数式(3)を用意した。
Figure 0005138458
Figure 0005138458
数式(2)及び数式(3)において、yは出力信号、xは入力信号、nはサンプリングポイント、α及びβは係数である。
図3において、「補償無し」は比較データであり、プリディストータで補償しない場合のデータである。
「従来の方法1」は従来のプリディストータで歪補償した比較データであり、数式(2)の選別多項式とその係数を用いて補償した場合で、入力信号の信号状態で選別多項式やその係数の切り替えを行わなかったときのデータである。
「従来の方法2」は従来のプリディストータで歪補償した比較データであり、数式(3)の選別多項式とその係数を用いて補償した場合で、入力信号の信号状態で選別多項式やその係数の切り替えを行わなかったときのデータである。
「多項式係数を2分割1」はプリディストータで数式(2)の選別多項式を用い、実施の形態1で説明したように入力信号の信号状態で係数を入れ替えた場合のデータである。
「多項式係数を2分割2」はプリディストータで数式(3)の選別多項式を用い、実施の形態1で説明したように入力信号の信号状態で係数を入れ替えた場合のデータである。
「多項式を2分割」は実施の形態2で説明したように数式(2)及び数式(3)の選別多項式を用い、入力信号の信号状態で選別多項式を入れ替えた場合のデータである。
中心の信号SCは3GPP/WCDMAのIQ信号テストモデルの周波数スペクトラムであり、サイドの信号NZは歪の周波数スペクトラムである。サイドの信号NZの周波数スペクトラムを比較すると、「多項式係数を2分割1」、「多項式係数を2分割2」、「多項式を2分割」は、「補償無し」、「従来の方法1」、「従来の方法2」に比べてスペクトラムが小さくなっており、本発明に係るプリディストータは従来のプリディストータに比べて補償能力が大きいことがわかる。また、「多項式を2分割」は「多項式係数を2分割1」、「多項式係数を2分割2」よりさらにスペクトラムが小さくなっており、実施形態2で説明したプリディストータは補償能力がより大きいことがわかる。これより、実施の形態1や実施の形態2のプリディストータは従来のプリディストータより歪量を低減することができた。
本発明に係るプリディストータは、移動体通信基地局などに用いられる無線送信機の電力増幅器に適用することができる。
本発明に係るプリディストータの構成を説明するブロック図である。 本発明に係るプリディストータの状態検出回路の機能を説明する図である。 本発明に係るプリディストータの効果を説明する図である。
符号の説明
301:プレディストータ
11:信号発生回路
12:サンプリング遅延信号生成器
13:状態検出回路
14:制御回路
401:被補償回路
A:入力信号
B:参照信号
C:判断信号
D:サンプリング遅延信号
E:信号生成多項式
F:出力信号
L:レベル
R1、R2:信号状態

Claims (4)

  1. 信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、
    前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、
    前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、
    前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、
    を備えるプリディストータであって、
    前記制御回路は、ボルテラ多項式の項のうち有限数の項に前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号を用いて構成される選別多項式を有し、前記選別多項式の各項の係数を前記信号状態毎に保管し、前記状態検出回路からの前記判断信号に応じて前記選別多項式の各項の係数を切り替えて前記選別多項式を前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とするプリディストータ。
  2. 信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、
    前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、
    前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、
    前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、
    を備えるプリディストータであって、
    前記制御回路は、ボルテラ多項式の項のうち有限数の項に前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号を用いて構成される選別多項式を前記信号状態毎に有し、前記選別多項式の各項の係数を前記選別多項式毎に保管し、前記状態検出回路からの前記判断信号に応じて前記選別多項式を選択して前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とするプリディストータ。
  3. 信号生成多項式からプリディストーション信号を発生させ、入力信号に前記プリディストーション信号を加算して被補償回路へ出力する信号発生回路と、
    前記入力信号からサンプリングされた参照信号を遅延させてサンプリング遅延信号を生成するサンプリング遅延信号生成器と、
    前記入力信号の状態が少なくとも2つの信号状態のいずれに属するかを前記入力信号のレベルに基づいて判断し、判断信号を生成する状態検出回路と、
    前記被補償回路が出力する出力信号、前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号及び前記状態検出回路からの前記判断信号が入力され、前記信号生成多項式を前記信号発生回路に出力する制御回路と、
    を備えるプリディストータであって、
    前記制御回路は、ボルテラ多項式の項のうち有限数の項に前記サンプリング遅延信号生成器からの前記サンプリング遅延信号を用いて構成される選別多項式を複数有し、前記選別多項式の各項の係数を前記選別多項式毎に保管し、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較し、前記選別多項式の中から前記出力信号の歪が最小となるような前記選別多項式を選択して前記信号生成多項式とするとともに、前記信号状態毎に前記入力信号と前記出力信号とを比較して前記出力信号の歪が最小となるように前記選別多項式の各項の係数を最適化することを特徴とするプリディストータ。
  4. 前記制御回路は、前記選別多項式の各項の係数を常時最適化することを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかのプリディストータ。
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