JP5138426B2 - 組立式クランク軸 - Google Patents

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本発明は、一体成形されたクランクジャーナルおよびクランクウェブと、クランクウェブに形成されたピン孔に圧入されたクランクピンとを備える組立式クランク軸に関する。そして、該クランク軸は、例えば内燃機関に備えられる。
一体成形されたクランクジャーナルおよびクランクウェブと、クランクウェブに形成されたピン孔に圧入されたクランクピンとを備える組立式クランク軸において、クランクウェブには、クランクジャーナルを支持する軸受が軸方向で当接する段部が、クランクウェブとクランクジャーナルとの境界部の周囲に形成される。(例えば、特許文献1参照)
また、クランク軸において、クランクジャーナルには、耐摩耗性および疲労強度を向上させるための熱処理として、例えば高周波焼入れが行われる。(例えば、特許文献2参照)
特開2000−345854号公報 特開2001−210461号公報
クランクウェブに設けられたピン孔に、該クランクウェブとは別個の部材であるクランクピンが圧入される組立式クランク軸において、クランクピンには、コンロッドを介してピストンに作用する荷重が加わるために、ピン孔の周囲に高い応力が発生する部位(以下、「高応力部」という。)がある。
例えば、図5に示されるように、ピン孔fの近傍にクランクジャーナルaとクランクウェブbとの境界部dや、クランクウェブbにおいてクランクジャーナルaを支持する軸受が軸方向で当接する段部eが形成されたクランク軸cでは、図6に示されるように、境界部dや段部eの段差部e1での応力集中による高応力部S1,S2が存在する。
このうち、境界部dは、クランクジャーナルaに隣接することから、高周波焼入れを施すための加熱コイルhによるクランクジャーナルaの焼入れの際に、クランクジャーナルaと共に焼入れによる硬化領域が形成される焼入れ範囲(図6に、二点鎖線のハッチングで示される。)内にあるので、疲労強度が向上して、高い応力にも十分に耐えることができる。一方、段差部e1は、境界部dに比べてクランクジャーナルaから径方向で遠方に位置するため、加熱コイルhによる熱が十分に伝わらず、焼入れによる十分な強度を確保することが困難な部分である。このため、ピン孔f近傍の段差部e1近傍における疲労強度を高めるには、クランクジャーナルaのための焼入れとは別に焼入れを施したり、浸炭処理を施す必要が生じて、クランク軸cのコスト増加を招来する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、クランクジャーナルとクランクウェブとの境界部の周囲に形成されると共に軸受が当接する段部の形状を工夫することにより、クランクジャーナルに施される焼入れによる熱を利用して、コストを削減しながら、クランクウェブにおいてピン孔の近傍に位置する該段部の段差部近傍での疲労強度の向上を図ること、および軸受からのスラスト荷重を受ける段部の耐久性の向上を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、一体成形されたクランクジャーナルおよびクランクウェブと、前記クランクウェブに形成されたピン孔に圧入されたクランクピンとを備える組立式クランク軸であって、前記クランクジャーナルには焼入れが施されており、前記クランクウェブには、前記クランクジャーナルを支持する軸受が軸方向で当接する段部が、前記クランクジャーナルと前記クランクウェブとの境界部の周囲に形成され、前記段部の外周側に環状の段差部が形成された組立式クランク軸において、
前記段部の外周側段差部が、周方向で前記ピン孔に近い近接部と、周方向で前記近接部よりも前記ピン孔から遠い遠方部とに二分さ、前記近接部の径方向幅を規定する、クランク軸回転中心線から該近接部外周までの半径が、前記遠方部の径方向幅を規定する、クランク軸回転中心線から該遠方部外周までの半径より小さいように前記近接部が形成されたことを特徴とする組立式クランク軸である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の組立式クランク軸において、径方向で前記境界部と前記ピン孔との間において、前記段部が連続して形成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の組立式クランク軸において、前記近接部における少なくとも前記ピン孔寄りの応力集中部で焼入れがなされていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の組立式クランク軸において、前記近接部は、前記ピン孔に隣接した部位において途切れることなく同じ径方向幅で連続して形成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、軸受が当接する段部の環状段差部のうちで、周方向でクランクピンが圧入されるピン孔に近い近接部は、段差部の遠方部に比べてクランクジャーナルに径方向で近い位置にあるので、該近接部をクランクジャーナルに施された焼入れによる焼入れ範囲内に位置させることができる。この結果、近接部が焼入れにより形成される硬化領域内に位置させることができるので、クランクウェブにおいてピン孔の近傍に位置する近接部近傍での疲労強度が向上する。しかも、近接部近傍でのこの疲労強度の向上は、クランクジャーナルに施される焼入れによる熱を利用して行われるので、ピン孔近傍の段差部近傍での疲労強度を向上させるために、クランクジャーナルの焼入れとは別の焼入れや浸炭処理が不要になって、クランク軸のコストが削減される。
請求項2記載の事項によれば、段部が、近接部を含むピン孔に近接した部位において途切れることがなく、したがって全周またはほぼ全周に渡って形成される。この結果、軸受からのスラスト荷重を段部の全周またはほぼ全周で負担できるので、段部の耐久性が向上し、さらにはクランク軸の耐久性が向上する。
請求項3、4記載の事項によっても、上記した効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図3は、第1実施形態を説明するための図である。
図1を参照すると、本発明が適用された組立式クランク軸Cは、クランク機構を備える内燃機関に備えられる。単気筒の4ストローク内燃機関は、ピストン3が往復運動可能に嵌合するシリンダ孔1aが形成されたシリンダブロック1と、該シリンダブロック1に結合されたクランクケース2とから構成される機関本体を備える。
クランク軸Cは、クランクケース2に保持される1対の軸受5,6を介してクランクケース2に回転可能に支持される。そして、燃焼室内での燃料の燃焼により発生した燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動するピストン3が、該ピストン3とクランク軸Cとを連結するコンロッド4を介して、クランク軸Cを回転駆動する。それゆえ、ピストン3とコンロッド4とクランクとにより、前記クランク機構が構成される。
クランク軸Cは、一方の軸受5に支持されるクランクジャーナル12を有する主軸部11とクランクウェブ13とを備える第1クランク部材10と、他方の軸受6に支持されるクランクジャーナル22を有する主軸部21とクランクウェブ23とを備える第2クランク部材20と、コンロッド4が軸受7を介して連結されるクランクピンPとを備える。
ここで、第1,第2クランク部材10,20およびクランクピンPは、互いに別個の部材であると共に組立式クランク軸Cを構成するクランク構成部品である。
転がり軸受である各軸受5,6は、クランクジャーナル12,22に嵌合して保持されるインナレース5a,6aと、クランクケース2に圧入されて保持されるアウタレース5b,6bと、両レース5a,5b;6a,6bの間に保持される転動体5c,6cとを備える。
クランク部材10において、主軸部11およびクランクウェブ13は、クランクジャーナル12を含めて一体成形され、同様に、クランク部材20において、主軸部21およびクランクウェブ23は、クランクジャーナル22を含めて一体成形される。
各クランクジャーナル12,22には、耐摩耗性および疲労強度向上のための熱処理として焼入れが施される。焼入れは、高周波焼入れであり、図5(a)に示される加熱コイルhと同様の、加熱部材としての加熱コイルにより加熱される。
各クランク部材10,20において、クランクウェブ13,23は、クランクジャーナル12,22との境界部(またはフィレット部)14,24から径方向外方に延びている。そして、クランクウェブ13,23には、クランクピンPが圧入されるピン孔15,25と、軸受5,6のインナレース5a,6aが軸方向で当接する段部16,26が形成される。ピン孔15,25は、この実施形態では、境界部14,24の一部にも形成されている(図2参照)。
なお、軸方向とは、クランク軸Cの回転中心線Lcに平行な方向であり、径方向および周方向とは、それぞれ、回転中心線Lcを中心とする径方向および周方向である。
また、第2クランク部材20のクランクジャーナル22、ピン孔25および段部26の構造および焼入れは、第1クランク部材10と基本的に同様であるので、以下では、第1クランク部材10について説明する。
図1,図2を参照すると、段部16は、境界部14の周囲に、環状またはほぼ環状に、ここでは回転中心線Lcを中心とした円環状またはほぼ円環状に形成されている。ここで、ほぼ環状とは、環状が周方向で連続した形状であるのに対して、環状が周方向で部分的に途切れた形状である。
段部16は、インナレース5aが当接すると共にインナレース5aから主に軸方向での荷重(以下、「スラスト荷重」という。)が作用する当接面16sと、外周縁において当接面16sから軸方向に、この実施形態では軸方向内方に向かって延びている外周側段差部30を有する。
ここで、軸方向内方は、軸方向において、軸方向でのクランクピンPの中心点を含むと共に回転中心線Lcに直交する基準平面Hに向かう方向であり、軸方向外方は、軸方向内方とは反対方向である。
主に図2を参照すると、段差部30は、周方向でピン孔15に近い近接部31と、周方向で近接部31よりも遠い遠方部32とに二分される。近接部31は、径方向で遠方部32よりも、クランクジャーナル12に近い位置にある(または、径方向内方に位置する)。径方向および周方向での近接部31の範囲は、近接部31の近傍での高応力部S2(図3参照)の位置に応じて、該高応力部S2の全体または過半が、遠方部32の径方向での位置(または、軸方向から見て、後述する距離d2を半径として回転中心線Lcを中心とした仮想円)よりも径方向内方に、またはクランクジャーナル12に対する焼入れの際の焼入れ範囲内に位置するように、設定される。
ピン孔15は、段部16に対して、ピン孔15と回転中心線Lcとの最短距離d3が、径方向幅w2の前記主要幅を規定する遠方部32の、回転中心線Lcからの距離d2よりも小さくなる位置にある。そして、この実施形態では、ピン孔15の一部は近接部31よりも径方向内方に位置する。このため、近接部31は、所定角度θの範囲内でピン孔15により途切れている。
段部16の径方向幅については、近接部31での径方向幅w1は、遠方部32での径方向幅w2よりも小さい。そして、径方向幅w1は、径方向幅w2の主要幅の3/5以下、好ましくは1/2以下であり、径方向幅w1の主要幅は、インナレース5aの径方向幅wb(図1参照)の1/2以上である。ここで、径方向幅w1の主要幅とは、周方向範囲で過半に渡る近接部31により規定される径方向幅w1または該径方向幅w1の平均値であり、径方向幅w2の主要幅とは、周方向範囲で過半に渡る遠方部32により規定される径方向幅w2または該径方向幅w2の平均値である。
近接部31は、軸方向から見て、ピン孔15の中心Pcと回転中心線Lcを通ると共に回転中心線Lcから径方向に延びる半直線を基準線L0としたとき、周方向で基準線L0を挟んで回転中心線Lcから延びる1対の半直線L1,L2により形成される所定角度θの範囲内に位置する。各半直線L1,L2は、基準線L0との間で形成される角度θ1,θ2が等しく、所定角度θは、60°〜100°であり、この実施形態では、100°である。そして、各半直線L1,L2と、近接部31がピン孔15により途切れることで形成される端部31a,31bとを通って回転中心線Lcから延びる半直線La,Lbとにより形成される各角度θa,θbは、20°以上である。
また、近接部31および遠方部32の形状は、軸方向から見て、基準線L0に関して線対称である。
そして、段部16は、近接部31を有すると共に周方向で所定角度θの範囲内の小径部分16aと、該所定角度θの範囲外の部分であって遠方部32を有する主要部分16bとに二分される。主要部分16bは、この実施形態では、小径部分16aよりも大きな外径を有する大径部分である。
このような段部16を有するクランク軸Cにおいて、図5で説明した前述の従来技術と同様にクランクジャーナル12に焼入れが施された場合、近接部31が遠方部32よりも径方向内方に位置する(または、径方向幅w1の前記主要幅を規定する近接部31の、回転中心線Lcからの距離d1が距離d2よりも小さくなる位置にある)ことにより、図3に示されるように、近接部31は、焼入れ範囲(図3に、二点鎖線のハッチングで示される。)内にある。そして、ピストン3の荷重がクランクピンP(図1参照)に作用することに起因する境界部14での応力集中による高応力部S1およびピン孔15近傍の近接部31での応力集中による高応力部S2のうち、高応力部S1の全体および高応力部S2の過半は、焼入れにより強度が増大した硬化領域内に位置し、したがってクランクウェブ13において、ピン孔15の近傍に位置する段差部30である近接部31の近傍での疲労強度が向上する。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
クランクジャーナル12には焼入れが施されており、クランクウェブ13には、クランクジャーナル12を支持する軸受5のインナレース5aが軸方向で当接する段部16が境界部14の周囲に形成された内燃機関の組立式クランク軸Cにおいて、段部16の外周側段差部30が、周方向でピン孔15に近い近接部31と、周方向で近接部31よりも遠い遠方部32とに二分されるとき、近接部31は、遠方部32よりも径方向でクランクジャーナル12に近い位置にあることにより、軸受5が当接する段部16の段差部30のうちで、周方向でクランクピンPが圧入されるピン孔15に近い近接部31は、段差部30の遠方部32に比べて径方向内方に位置するので、該近接部31をクランクジャーナル12に施された焼入れによる焼入れ範囲内に位置させることができる。この結果、近接部31が焼入れにより形成される硬化領域内に位置させることができるので、クランクウェブ13においてピン孔15の近傍に位置する近接部31近傍での疲労強度が向上する。しかも、近接部31でのこの疲労強度の向上は、クランクジャーナル12に施される焼入れによる熱を利用して行われるので、ピン孔15近傍の段差部30近傍での疲労強度を向上させるために、クランクジャーナル12の焼入れとは別の焼入れや浸炭処理が不要になって、クランク軸Cのコストが削減される。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、第1実施形態とは、段部の形状が主に相違し、その他は基本的に同一の構成を有するものである。そのため、同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。なお、第1実施形態の部分と同一また対応する部分については、必要に応じて同一の符号を使用した。
第2実施形態では、近接部31とピン孔15とは、径方向での間隔をおいて、径方向に離隔しており、段部16および近接部31が、径方向で境界部14(図1参照)とピン孔15との間において、途切れることなく連続して形成され、したがって境界部14の周囲に全周に渡って形成されている。そして、段部16は、所定角度θの全範囲に、または小径部分16aの周方向での全範囲に渡って径方向幅w1を有する。
なお、この第2実施形態の別の形態として、図4に二点鎖線で示されるように、ピン孔15の一部が近接部31よりも径方向内方に形成されていて、段差部30の近接部31がピン孔15により途切れていてもよい。
また、第2実施形態では、第1実施形態に比べて、近接部31においてピン孔15に最も近い部位が、周方向で基準線L0に近い位置にあるので、所定角度θは100°よりも小さくてもよい。そして、この場合には、遠方部32の周方向での長さが長くなって、主要部分16bが大きくなる。この結果、スラスト荷重を受ける当接面16sの面積が増加するので、段部16の耐久性が向上する。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
径方向で境界部14とピン孔15,15との間において、段部16が連続して形成されていることにより、段部16が、近接部31を含むピン孔15,15に近接した部位において途切れることがなく、したがって全周またはほぼ全周に渡って形成される。この結果、軸受5(図1参照)からのスラスト荷重を段部16の全周またはほぼ全周で負担できるので、段部16の耐久性が向上し、さらにはクランク軸Cの耐久性が向上する。
ここで、ほぼ全周とは、段部16が、前述した「ほぼ環状」である場合である。
以下、前述した実施形態の一部が変更された形態について、変更された部分を中心に説明する。
クランク軸は、第2クランク部材20とクランクピンPとが一体成形されたクランク構成部品と、第1クランク部材10からなるクランク構成部品とから構成されてもよい。
内燃機関は、多気筒内燃機関であってもよい。また、クランク軸は内燃機関以外の機械に備えられてもよい。
本発明の第1実施形態を示し、本発明が適用された組立式クランク軸を備える内燃機関の要部の断面図であり、クランク軸については、その回転中心線を含む平面での断面図であって、図2のI−I線での断面に相当する断面図である。 図1のII矢視での軸方向から、クランク軸のクランク構成部品を見た図である。 図1のクランク軸のクランクウェブにおける段部およびピン孔付近に発生する高応力部を説明する模式図である。線断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、図2に相当する図の要部の図である。 従来技術を説明するための組立式クランク軸の1つの構成部材を示す図であり、(A)は、クランク軸の回転中心線を含む平面での断面図であって、(B)のA−A線断面図であり、(B)は、(A)のB矢視図である。 図5のクランク軸のクランクウェブにおける段部およびピン孔付近に発生する高応力部を説明する模式図である。
符号の説明
12,22…クランクジャーナル、13,23…クランクウェブ、14,24…境界部、15,25…ピン孔、16,26…段部、30…段差部、31…近接部、32…遠方部、
C…クランク軸、P…クランクピン。

Claims (4)

  1. 一体成形されたクランクジャーナル(12)およびクランクウェブ(13)と、前記クランクウェブ(13)に形成されたピン孔(15, 15)に圧入されたクランクピン(P)とを備える組立式クランク軸であって、前記クランクジャーナル(12)には焼入れが施されており、前記クランクウェブ(13)には、前記クランクジャーナル(12)を支持する軸受(5)が軸方向で当接する段部(16)が、前記クランクジャーナル(12)と前記クランクウェブ(13)との境界部(14)の周囲に形成され、前記段部(16)の外周側に環状の段差部(30)が形成された組立式クランク軸において、
    前記段部(16)の外周側段差部(30)が、周方向で前記ピン孔(15)に近い近接部(31)と、周方向で前記近接部(31)よりも前記ピン孔(15, 15 )から遠い遠方部(32)とに二分さ
    前記近接部(31)の径方向幅(w1)を規定する、クランク軸回転中心線(Lc)から該近接部(31)外周までの半径(d1)が、前記遠方部(32)の径方向幅(w2)を規定する、クランク軸回転中心線(Lc)から該遠方部(32)外周までの半径(d2)より小さいように前記近接部(31)が形成されたことを特徴とする組立式クランク軸。
  2. 径方向で前記境界部(14)と前記ピン孔(15, 15)との間において、前記段部(16)が連続して形成される請求項1記載の組立式クランク軸。
  3. 前記近接部(31)における少なくとも前記ピン孔(15, 15 )寄りの応力集中部で焼入れがなされている請求項1または2記載の組立式クランク軸。
  4. 前記近接部(31)は、前記ピン孔(15, 15 )に隣接した部位において途切れることなく同じ径方向幅(w1)で連続して形成される請求項1、2または3記載の組立式クランク軸。
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