JP5137775B2 - シリコーン樹脂用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコーン樹脂用組成物、及びそれを用いて得られる光半導体装置に関する。
光半導体素子封止用樹脂として、耐熱性が良好なシリコーン樹脂が使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
一方、光取り出し効率を向上させるために、樹脂の屈折率を高くすることが望まれている。樹脂の屈折率を高くする手段として、高屈折率の金属酸化物微粒子を分散させることが考えられる。
特開2005−229048号公報 特開2006−324596号公報
しかしながら、シリコーン樹脂は非常に疎水性であるが故に、金属酸化物微粒子を凝集せずに分散させることが困難であり、不透明になってしまうという問題があった。
本発明の課題は、樹脂化した場合に金属酸化物微粒子が安定に分散され、高い光透過率及び高い屈折率を有することができるシリコーン樹脂用組成物、ならびに該組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置を提供することである。
即ち、本発明は、
〔1〕 式(I):
Figure 0005137775
(式中、mは2〜14の整数を表す)
で表される化合物、式(II):
Figure 0005137775
(式中、Rは−(CH)Si(OCH)又は(CH)Si(OC)を示し、nは2〜15の整数を表す)
で表される化合物、及び金属酸化物微粒子を含んでなる、シリコーン樹脂用組成物、
ならびに
〔2〕 前記〔1〕記載のシリコーン樹脂用組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置
に関する。
本発明のシリコーン樹脂用組成物は、樹脂化した場合に金属酸化物微粒子が安定に分散され、高い光透過率及び高い屈折率を有することができるという優れた効果を奏する。また、該組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置は、光取出し効率が良好で、輝度が高い。
本発明のシリコーン樹脂用組成物に含有される化合物は、下記式(I):
Figure 0005137775
(式中、mは2〜14の整数を表す)
で表される化合物が挙げられる。なお、本明細書において「シリコーン樹脂用組成物」とは、樹脂化(硬化)することによりシリコーン樹脂となるもののことを意味し、従って、シリコーン樹脂用組成物は、樹脂化する前の状態である組成物のことである。
式(I)において、mは、粒子分散性、即ち、透明性の観点から、2〜14の整数であり、好ましくは2〜10であり、より好ましくは3〜10、さらに好ましくは3〜8、さらに好ましくは3〜6、さらに好ましくは4〜6の整数であることが好ましい。
式(I)で表される化合物の官能基当量は、粒子分散性、即ち、透明性の観点から、好ましくは1.7〜4.0g/mol、より好ましくは2.3〜3.5g/molであることが好ましい。なお、官能基当量とは、化合物の分子量/化合物1分子当たりの官能基数のことをいう。
かかる式(I)で表される化合物としては、mが特定の化合物を単独で、又はmが異なる化合物を2種以上組み合わせて用いることができる。
mが異なる化合物を2種以上用いる場合を例に挙げて説明する。本発明においては、mが小さい化合物(以下、化合物Aとし、化合物Aにおけるmをm1とする)と、mが大きい化合物(以下、化合物Bとし、化合物Bにおけるmをm2とする)を用いる態様が好ましい。m2は、組成物を硬化して得られる皮膜の強度の観点から、m1より大きいことが望ましく、7〜12大きいことが好ましい。
化合物Bの含有量は、式(I)で表される化合物中に好ましくは10〜80重量%、より好ましくは15〜80重量%、さらに好ましくは20〜80重量%、さらに好ましくは30〜80重量%とすることができる。
式(I)で表される化合物の本発明の組成物中の総含有量は、化合物の反応性の観点から、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは10〜40重量%である。
また、本発明のシリコーン樹脂用組成物において、分散剤として、下記式(II):
Figure 0005137775
(式中、Rは−H、−(CH)Si(OCH)又は(CH)Si(OC)を示し、nは2〜15の整数を表す)
で表される化合物が使用される。なお、本明細書において「分散剤」とは、金属酸化物微粒子を予めビーズミル等の機械的シェアによって分散させる時に、金属酸化物微粒子を良好に分散させることができる物質のことを表わす。
式(II)において、Rは−H、−(CH)Si(OCH)又は(CH)Si(OC)を示し、なかでも−(CH)Si(OCH)が好ましい。また、nは、粒子分散性の観点から、2〜15の整数であり、好ましくは2〜10、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは4〜6の整数であることが好ましい。
式(II)で表される化合物の25℃における粘度(物性値)は、好ましくは5〜30mPa・s、より好ましくは5〜15mPa・sであることが好ましい。
式(II)で表される化合物は、nが特定の化合物を単独で用いてもよいが、nが異なる化合物を2種以上組み合わせて用いることができる。
式(II)で表される化合物のうち、Rが−(CH)Si(OCH)である化合物は、例えば、トルエン溶媒に、側鎖に水素を有するメチルハイドロジェンシリコーンオイル(官能基当量40〜160g/mol)、及びビニルトリメトキシシランを混合し、窒素置換を十分に行い、白金触媒を加えて60〜100℃で3〜5時間反応させた後、室温まで冷却し、溶媒を留去して得ることができるが、これに限定されない。
式(II)で表される化合物の本発明の組成物中の含有量は、粒子分散性の観点から、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量%、さらに好ましくは3〜10重量%、さらに好ましくは5〜10重量%である。
本発明のシリコーン樹脂用組成物に含有される金属酸化物微粒子としては、本発明の効果を損なわないものであればよく、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム等が挙げられ、なかでも、酸化チタン又は酸化ジルコニウムであることが好ましい。
本発明の組成物に含有される金属酸化物微粒子の平均粒子径は、透明性の観点から、好ましくは1〜200nm、より好ましくは1〜100nm、さらに好ましくは1〜50nm、さらに好ましくは1〜30nmである。また、金属酸化物微粒子の組成物分散液中で分散させた場合の平均粒子径は、好ましくは1〜150nm、より好ましくは1〜110nm、さらに好ましくは1〜100nm、さらに好ましくは1〜90nmである。かかる平均粒子径は、後述の実施例の記載のように測定することができる。
金属酸化物微粒子の本発明の組成物中の含有量は、高屈折率の観点から、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%、さらに好ましくは20〜40重量%である。
本発明の組成物は、式(I)で表される化合物、式(II)で表される化合物(分散剤)、金属酸化物微粒子に加えて、溶媒等を含むことが好ましく、溶媒としてはメチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン等が挙げられる。
溶媒の含有量は、粒子分散性の観点から、本発明の組成物中に好ましくは10〜80重量%、より好ましくは20〜60重量%、さらに好ましくは30〜50重量%である。
本発明の組成物からなる混合物は、例えば、ディスパーで5〜30分間攪拌した溶液をミルで30〜120分間分散を行い、金属酸化物微粒子の分散液とすることができる。また、式(I)で表される化合物を2種以上用いる場合には、化合物A、式(II)で表される化合物(分散剤)、金属酸化物微粒子を混合することにより調製された分散液に、さらに、化合物Bを加えて調製することができる。なお、ミルは、粒子を効率よく粉砕するものであればよく、ビーズミル等を用いることができる。
また、本発明のシリコーン樹脂用組成物は、さらに触媒等を含むことが好ましく、触媒としては、アルミニウム錯体等が用いられる。
シリコーン樹脂用組成物は、NMRによる構造解析に供した場合、δ0(ppm)付近にジメチルシリル基のメチル基に基づくピークが現れる。また、未反応のアルコキシ基に特有のピーク(メトキシ基の場合はδ3.3(ppm)付近)が見られる。
また、シリコーン樹脂用組成物の溶液は、次に、アプリケータ、スピンコータ等を用いて光半導体素子を実装した基板上にキャストし、好ましくは60〜150℃、より好ましくは100〜150℃で好ましくは0.5〜2時間、より好ましくは1〜2時間乾燥させて溶媒を留去させてもよい。その後、好ましくは100〜200℃、より好ましくは120〜170℃で、好ましくは0.5〜2時間、より好ましくは1〜2時間熱硬化反応させて透明な樹脂の皮膜により光半導体素子を封止することができる。かかる反応において、式(I)で表される化合物が縮重合して透明な樹脂の皮膜が成形されて、光半導体素子が封止される。また、式(II)で表される化合物も同時に式(I)で表される化合物と縮重合し、さらに式(I)で表される化合物として化合物Bを含有する場合にも、該化合物が式(I)で表される化合物(化合物A)と縮重合するので、金属酸化物微粒子の分散性が向上すると考えられる。
本発明のシリコーン樹脂用組成物を用いて成形された皮膜厚は、透明性の観点から、好ましくは1〜30μm、より好ましくは5〜15μmである。
本発明のシリコーン樹脂用組成物を用いて成形された皮膜の光透過率は、透明性の観点から、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは93%以上である。かかる光透過率は、後述の実施例の記載のようにして測定することができる。
本発明のシリコーン樹脂用組成物を用いて成形された皮膜の屈折率は、光取出し効率の観点から、好ましくは1.45以上、より好ましくは1.48以上、より好ましくは1.50以上である。かかる屈折率は、例えば、アッベの屈折率計を用いて測定することができる。
本発明において、シリコーン樹脂用組成物は、高い光透過率及び屈折率を有するため、マイクロレンズ、光学フィルタ、反射防止膜、光導波路、光学フィルム等に用いられ、なかでも、例えば、青色又は白色LED素子を搭載した光半導体装置(液晶画面のバックライト、信号機、屋外の大型ディスプレイ、広告看板等)に好適に用いることができる。本発明はまた、上記のシリコーン樹脂用組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置を提供する。従って、該組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置は、光取出し効率が高く、輝度が高い。
実施例1
(分散剤Aの合成)
攪拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、側鎖に水素を有するメチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF9901、信越シリコーン株式会社製、官能基当量140g/mol)14.8g、ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越シリコーン株式会社製)14.8g、トルエン10mLを加えた。窒素置換を十分に行った後、白金触媒を3μL加えて、80℃で5時間反応を行った。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去して式(II)で表される化合物(分散剤A:R=−(CH)Si(OCH)、シラノール基の繰り返し単位数nが2〜3の混合物)を得た。
(分散液Aの作製)
酸化チタン微粒子(商品名:TTO-51A、平均粒子径:20nm、石原産業社製)100g、分散剤A20g、ジシラノール変性シリコーン(商品名:X-21-3178、信越シリコーン株式会社製、式(I)におけるシラノール基の繰り返し単位数mが2〜3の混合物)100g、メチルエチルケトン280gをディスパーで20分間攪拌した溶液をウルトラアペックスミル(寿工業株式会社製)で60分間分散を行い、分散液Aを得た。分散液A中の酸化チタン微粒子の平均粒子径は70nmであった。
(光半導体素子封止樹脂用組成物及び光半導体装置の作製)
分散液A5gにジシラノール変性シリコーン(商品名:X-21-5841、信越シリコーン株式会社製、式(I)におけるシラノール基の繰り返し単位数mが2〜10の混合物)1gを加え、触媒であるアルミニウム錯体(商品名:CAT-AC、信越シリコーン株式会社製)を少量(0.1g)加えることにより、光半導体素子封止樹脂用組成物の溶液を得た。
青色発光ダイオードを実装した基板上に、乾燥後の樹脂の皮膜厚が10μmになるように溶液をキャストして100℃で1時間乾燥して溶媒を留去した。その後、150℃で1時間熱硬化反応を行うことにより、透明な樹脂の皮膜で青色発光ダイオードが封止された光半導体装置を得た。上記皮膜の波長450nmにおける光透過率は95%であり、屈折率は1.61であった。
実施例2
(分散剤Bの合成)
攪拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、側鎖に水素を有するメチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF99、信越シリコーン株式会社製、官能基当量60g/mol)0.9g、ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越シリコーン株式会社製)22.2g、トルエン10mLを加えた。窒素置換を十分に行った後、白金触媒を3μL加えて、80℃で5時間反応を行った。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去して式(II)で表される化合物(分散剤B:R=−(CH)Si(OCH)、シラノール基の繰り返し単位数nが12〜15の混合物)を得た。
(分散液Bの作製)
分散剤Aを分散剤Bに代えた以外は、実施例1の分散液Aの作製と同様にして、分散液Bを得た。分散液B中の酸化チタン微粒子の平均粒子径は90nmであった。
(光半導体素子封止樹脂用組成物及び光半導体装置の作製)
分散液Aを分散液Bに代えた以外は、実施例1と同様にして、光半導体素子封止樹脂用組成物の溶液を得た。そして、実施例1と同様にして、透明な樹脂の皮膜で青色発光ダイオードが封止された光半導体装置を得た。上記皮膜の波長450nmにおける光透過率は93%であり、屈折率は1.60であった。
実施例3
(分散剤Cの合成)
ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越シリコーン株式会社製)の配合量を7.4g(実施例1の半分)に代えた以外は、実施例1の分散剤Aの合成と同様にして、式(II)で表される化合物(分散剤C:R=−(CH)Si(OCH)、シラノール基の繰り返し単位数nが2〜3の混合物)を得た。
(分散液Cの作製)
分散剤Aを分散剤Cに代えた以外は、実施例1の分散液Aの作製と同様にして、分散液Cを得た。分散液C中の酸化チタン微粒子の平均粒子径は110nmであった。
(光半導体素子封止樹脂用組成物及び光半導体装置の作製)
分散液Aを分散液Cに代えた以外は、実施例1と同様にして、光半導体素子封止樹脂用組成物の溶液を得た。そして、実施例1と同様にして、透明な樹脂の皮膜で青色発光ダイオードが封止された光半導体装置を得た。上記皮膜の波長450nmにおける光透過率は90%であり、屈折率は1.58であった。
実施例4
(分散剤Dの合成)
攪拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、側鎖に水素を有するメチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF99、信越シリコーン株式会社製、官能基当量60g/mol)14.8g、ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越シリコーン株式会社製)14.8g、トルエン10mLを加えた。窒素置換を十分に行った後、白金触媒を3μL加えて、80℃で5時間反応を行った。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去して式(II)で表される化合物(分散剤D:R=−(CH)Si(OCH)、シラノール基の繰り返し単位数nが2〜4の混合物)を得た。
(分散液Dの作製)
酸化チタン微粒子(商品名:TTO-51A、平均粒子径:20nm、石原産業社製)100g、分散剤D20g、ジシラノール変性シリコーン(商品名:X-21-3153、信越シリコーン株式会社製、式(I)におけるシラノール基の繰り返し単位数mが2〜3の混合物)100g、メチルエチルケトン280gをディスパーで20分間攪拌した溶液をウルトラアペックスミル(寿工業株式会社製)で60分間分散を行い、分散液Dを得た。分散液D中の酸化チタン微粒子の平均粒子径は70nmであった。
(光半導体素子封止樹脂用組成物及び光半導体装置の作製)
分散液D5gにジシラノール変性シリコーン(商品名:X-21-5841、信越シリコーン株式会社製、式(I)におけるシラノール基の繰り返し単位数mが10〜14の混合物)1gを加え、触媒であるアルミニウム錯体(商品名:CAT-AC、信越シリコーン株式会社製)を少量(0.1g)加えることにより、光半導体素子封止樹脂用組成物の溶液を得た。
青色発光ダイオードを実装した基板上に、乾燥後の樹脂の皮膜厚が10μmになるように溶液をキャストして100℃で1時間乾燥して溶媒を留去した。その後、150℃で1時間熱硬化反応を行うことにより、透明な樹脂の皮膜で青色発光ダイオードが封止された光半導体装置を得た。上記皮膜の波長450nmにおける光透過率は95%であり、屈折率は1.61であった。
実施例5
(分散剤Eの合成)
攪拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、側鎖に水素を有するメチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF9901、信越シリコーン株式会社製、官能基当量140g/mol)0.9g、ビニルトリメトキシシラン(商品名:KBM1003、信越シリコーン株式会社製)22.2g、トルエン10mLを加えた。窒素置換を十分に行った後、白金触媒を3μL加えて、80℃で5時間反応を行った。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去して式(II)で表される化合物(分散剤E:R=−(CH)Si(OCH)、シラノール基の繰り返し単位数nが12〜15の混合物)を得た。
(分散液Eの作製)
分散剤Dを分散剤Eに代えた以外は、実施例4の分散液Dの作製と同様にして、分散液Eを得た。分散液E中の酸化チタン微粒子の平均粒子径は90nmであった。
(光半導体素子封止樹脂用組成物及び光半導体装置の作製)
分散液Dを分散液Eに代えた以外は、実施例4と同様にして、光半導体素子封止樹脂用組成物の溶液を得た。そして、実施例4と同様にして、透明な樹脂の皮膜で青色発光ダイオードが封止された光半導体装置を得た。上記皮膜の波長450nmにおける光透過率は93%であり、屈折率は1.60であった。
比較例1
式(II)で表わされる化合物を用いずに組成物の作製を試みたが金属酸化物微粒子が凝集して、封止樹脂用組成物として使用できなかった。
(評価)
上記に記載された金属酸化物微粒子の平均粒子径、光透過率又は屈折率は以下のように測定された。
(金属酸化物微粒子の平均粒子径)
配合される金属酸化物微粒子の平均粒子径は、動的光散乱法、あるいは透過型電子顕微鏡による直接観察により測定することができ、分散液中で凝集した金属酸化物微粒子の平均粒子径は、動的光散乱粒度分布計(ナノトラック、日機装社製)を用いて測定することができる。
(光透過率)
分光光度計(U−4100、日立ハイテク社製)を用いて、波長450nmにおける光透過率を測定した。
(屈折率)
アッベの屈折率計(NAR-IT型、アタゴ社製)を用いて、25℃における屈折率を測定した。
以上の結果により、本発明のシリコーン樹脂用組成物は、樹脂化した場合に金属酸化物微粒子が安定に分散され、高い光透過率及び高い屈折率を有することができる。また、該組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置は、光取出し効率が良好で、輝度が高い。
本発明のシリコーン樹脂用組成物は、液晶画面のバックライト、信号機、屋外の大型ディスプレイ、広告看板等に好適に用いられる。

Claims (4)

  1. 式(I):
    Figure 0005137775
    (式中、mは2〜14の整数を表す)
    で表される化合物、式(II):
    Figure 0005137775
    (式中、Rは−(CH)Si(OCH)又は(CH)Si(OC)を示し、nは2〜15の整数を表す)
    で表される化合物、及び金属酸化物微粒子を含んでなる、シリコーン樹脂用組成物。
  2. 金属酸化物微粒子が酸化チタン又は酸化ジルコニウムである、請求項1記載のシリコーン樹脂用組成物。
  3. 光半導体素子封止に用いられる、請求項1又は2記載のシリコーン樹脂用組成物。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のシリコーン樹脂用組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半導体装置。
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