JP5136903B2 - 電解コンデンサ用封口体及びそれを用いた電解コンデンサ - Google Patents
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行って得られた反応生成物を実施例1−4とする。比較例としてイソブテンイソプレン共重合体の臭素化物について同様にトルク特性を測定した。最大トルクは実施例1−1が2.11dNm、実施例1−2が3.54dNm、実施例1−3が5.83dNm、実施例1−4が9.43dNm、比較例は1.70dNm、硬度は実施例1−1が21度、実施例1−2が24度、実施例1−3が30度、実施例1−4が35度、比較例1−1は16度であった。このことから、イソブテンイソプレン共重合体の臭化物と4−ビニルフェニルボロン酸とのスズキカップリングによってスチリル化三元ランダム共重合体(式(13))(St−TC)が生成し、この共重合体が過酸化物架橋してスチリル化三元ランダム共重合体を架橋してなるゴムの生成が確認された。また、イソブテンイソプレン共重合体の臭化物に変えて、イソブテンイソプレン共重合体の塩化物と4−ビニルフェニルボロン酸とのスズキカップリング反応によって得られたスチリル化三元ランダム共重合体でも、この共重合体が過酸化物架橋してスチリル化三元ランダム共重合体を架橋してなるゴムの生成が確認された。
ゴム成分は前述のように化学式(15)に基づいて本発明の封口体を構成するゴムであり、カーボン、無機充填剤、滑剤及び老化防止剤を適量添加した後、有機過酸化物であるジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)製 パークミルD−40)を本発明の封口体を構成するゴム100重量部に対して、2重量部添加し、170℃、5分間の成形条件で架橋すると同時に成形して厚さ2mmのシートを作製した。また、シート作製の際、未架橋ゴムがシートの中央で融合するよう2本の短冊で仕込み、同様に故意に融合部を作った厚さ2mmのシートを作製した。
実施例2−1では、実施例2−1と同一構成であって、ゴム成分が下記化学式(15)を主構成成分とするイソブテンイソプレン共重合体の臭素化物と下記化学式(16)で表される4−ビニルフェニルボロン酸をパラジウム触媒であるビス[ミュー−クロロ[5−ヒドロキシ−2−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]フェニル]パラジウム]の下でスズキカップリング反応させて得られた下記化学式(18)を主構成成分とするスチリル化三元ランダム共重合体を実施例2−1と同様な方法により架橋して成形したシートを作製した。
ゴム成分をイソブテンイソプレン−ジビニルベンゼン共重合体であるXL−10000(独バイエル社製)とし、ゴム成分100重量部に対して、ジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)製 パークミルD−40)を2重量部添加し、カーボン、無機充填剤、滑剤、老化防止剤を適量添加した組成物を用いて実施例2−1と同様な方法により厚さ2mmのシートと故意に融合部を作った厚さ2mmのシートを作製した。
ゴム成分をイソブテンイソプレン共重合体のブチル365(日本ブチル(株)製)とし、ゴム成分100重量部に対して、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂(田岡化学工業(株)製 タッキロール201)を14重量部添加し、カーボン、無機充填剤、滑剤、老化防止剤を適量添加した組成物を用いて190℃、5分(160℃〜200℃、数分間〜5時間)の成形条件で架橋すると同時に成形して封口体を作成した後、必要に応じ二次加硫190℃、4時間(100℃〜200℃、1時間〜8時間)を行うことにより厚さ2mmのシートと故意に融合部を作った厚さ2mmのシートを作製した。
上記実施例2−1、実施例2−2、比較例2−1および比較例2−2で作製した厚さ2mmのシート(通常シート)と故意に融合部を作った厚さ2mmのシート(融合部有シート)の各シートからダンベル試験片を作製し、引張り強度の測定(測定はJIS K6251に準じた)を行った。その結果を表2に示す。
ゴム成分は前述のようにパラジウム触媒Pd(PPh3)4:テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムを用いて得られた下記化学式(20)である本発明の封口体を構成するゴムであり、カーボン、無機充填剤、滑剤及び老化防止剤を適量添加した後、有機過酸化物であるジクミルパーオキサイド(日本油脂製 パークミルD−40)を本発明の封口体を構成するゴム100重量部に対して、2重量部添加し、170℃、5分間の成形条件で架橋すると同時に成形して電解コンデンサ用封口体を作製した。
実施例2−4では、実施例2−3と同一構成であって、ゴム成分は前述のようにパラジウム触媒ビス[ミュー−クロロ[5−ヒドロキシ−2−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]フェニル]パラジウム] を用いて得られた下記化学式(21)である本発明の封口体を構成するゴムであり、実施例2−3と同様な方法により電解コンデンサ用封口体を作製した。
ゴム成分をイソブテンイソプレン−ジビニルベンゼン共重合体であるXL−10000(独バイエル社製)とし、ゴム成分100重量部に対して、ジクミルパーオキサイド(日本油脂製 パークミルD−40)を2重量部添加し、カーボン、無機充填剤、滑剤、老化防止剤を適量添加した組成物を用いて実施例2−3と同様な方法により電解コンデンサ用封口体を作製した。
ゴム成分をイソブテンイソプレン共重合体のブチル365(日本ブチル社製)とし、ゴム成分100重量部に対して、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂(田岡化学製 タッキロール201)を14重量部添加し、カーボン、無機充填剤、滑剤、老化防止剤を適量添加した組成物を用いて190℃、5分(160℃〜200℃、数分間〜5時間)の成形条件で架橋すると同時に成形して封口体を作製した後、必要に応じ二次加硫190℃、4時間(100℃〜200℃、1時間〜8時間)を行うことにより電解コンデンサ用封口体を作製した。
シリコンディップ試験とは、260℃に熱したシリコーンオイル中へアルミ電解コンデンサを投入し、投入を開始してから、ゴムが異常、ゴムの亀裂、ゴムの離脱、気泡発生を生じるまでの時間を測定する試験であり、封口体のリフロー特性を調べる試験である。
これは、本発明の封口体を構成するゴムが架橋前に部分架橋がないことによるものと考えられる。
Claims (2)
- イソブテン、イソプレン、及びスチリルイソプレンよりなる三元共重合体を架橋してなるゴムを主成分とする電解コンデンサ用封口体。
- コンデンサ素子を収容したケースと、このケースの開口部を封口する封口体とを有してなる電解コンデンサにおいて、前記封口体は、イソブテン、イソプレン、及びスチリルイソプレンよりなる三元共重合体を架橋してなるゴムを主成分とすることを特徴とする電解コンデンサ。
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