JP5135369B2 - 汚泥乾燥方法 - Google Patents

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Description

本発明は、汚泥を加熱して含有水分を蒸発乾燥させる汚泥乾燥方法に関する。
従来、主に下水処理工程で発生する余剰汚泥は海洋投棄されるか又は埋め立て処分されていた。しかしながら、地球規模で環境保護政策が推進されていることから余剰汚泥の海洋投棄が禁止されてきており、また埋め立て地も制限されてきているため、余剰汚泥を処分することが近時は困難になってきている。
そこで、限られた埋め立て地の延命を図るために、汚泥を焼却して減容化し、その焼却灰を埋め立て処分するか、あるいは汚泥を加熱して乾燥汚泥にして土壌改良用に有効利用されるようになってきている。汚泥を焼却する場合は、処理対象の汚泥を焼却炉に投入する前段で乾燥機にて汚泥の含水率を約40%程度にする乾燥処理を行っている。例えば特許文献1及び2に記載された汚泥処理方法では、気流乾燥方式の乾燥機を用いて汚泥を加熱して乾燥している。
特開2006−205066号公報 特開昭53−18056号公報
しかしながら、従来のプロセスでは、乾燥機において汚泥を加熱すると、アンモニアガスを主体とする高濃度の臭気ガスが多量に発生し、発生した臭気ガスは濃度が高いために専用の燃焼式脱臭装置を用いて燃焼させることにより脱臭処理している。
また、従来のプロセスでは、被乾燥対象物である汚泥を一時的に貯留しておく脱水汚泥ホッパーや乾燥汚泥ホッパー等の汚泥貯留設備を周辺機器として設置するのが一般的であるが、これらのホッパー内の脱水汚泥や乾燥汚泥からも臭気ガスが発生するため、これらも脱臭処理する必要がある。これらの周辺機器から発生する臭気ガスも濃度が高いため、一般的には燃焼バーナーや触媒を利用する燃焼方式の脱臭装置を用いて燃焼させることにより脱臭処理している。
しかしながら、従来のプロセスにおいては、処理対象となる臭気ガスが多量であるため、その脱臭処理に要する燃料や電力の消費量が過大になり、処理コストが増大し、また環境面でも問題がある。
本発明はこうした事情を考慮してなされたものであり、汚泥乾燥プロセスにおいてプロセスから発生する臭気ガス量を低減し、脱臭コストを削減することができる汚泥乾燥方法を提供することを目的とする。
本発明に係る汚泥乾燥方法は、間接加熱乾燥機内で間接加熱される汚泥に所定のキャリアガスを供給し、汚泥から蒸発する水分を前記キャリアガスとともに間接加熱乾燥機から排出することにより汚泥を乾燥する汚泥乾燥方法において、前記間接加熱乾燥機で乾燥させる前の汚泥から発生する臭気ガスおよび前記間接加熱乾燥機により乾燥させた後の汚泥から発生する臭気ガスを前記キャリアガスとともに前記間接加熱乾燥機内に導入することを特徴とする。
本発明によれば、次の(i)と(ii)の効果が得られる。
(i)被脱臭ガス量の低減
間接加熱乾燥機は、蒸気ジャケットの表面に被乾燥物を接触させて被乾燥物の温度を上昇し水分を蒸発させることで被乾燥物を乾燥させる。被乾燥物から蒸発した蒸気は速やかに排出しないと乾燥効率が悪くなるため乾燥機内部にキャリアガスを流して被乾燥物から蒸発した蒸気を排出してスクラバーで蒸気を凝縮分離し非凝縮性ガスのみを大気放出させている。該キャリアガスにプロセスで発生する臭気ガスを用いることによりキャリアガスの排ガスとプロセスで発生する臭気ガスを独立させる場合と比べて脱臭処理を要する臭気ガスの全体量が削減できる。
(ii)脱臭に要するエネルギーコストの削減
汚泥乾燥プロセスにおいて発生する臭気ガスと汚泥乾燥機のキャリアガスの合計臭気ガス量はプロセスにより異なるが、一般的には汚泥乾燥機で消費する蒸気を発生するために必要な燃焼バーナーの燃焼空気量より臭気ガス量のほうが多い場合が多く、臭気ガスを蒸気ボイラーの燃焼空気として燃焼脱臭する事は不可能であったが、本発明による汚泥乾燥プロセスでは臭気ガス発生量が削減されるため臭気ガスをボイラーの燃焼空気の一部として燃焼することが可能となり脱臭専用の燃焼バーナーや脱臭装置を設ける必要が無い。
本発明の実施形態に係る汚泥乾燥方法に使用される汚泥処理システムの概要を示す構成ブロック図。 比較例の汚泥乾燥方法に使用される汚泥処理システムの概要を示す構成ブロック図。
本発明を実施するための好ましい形態を以下に説明する。
(1)本発明の汚泥乾燥方法は、間接加熱乾燥機内で間接加熱される汚泥に所定のキャリアガスを供給し、汚泥から蒸発する水分を前記キャリアガスとともに間接加熱乾燥機から排出することにより汚泥を乾燥する汚泥乾燥方法において、前記汚泥に由来する臭気ガスを前記キャリアガスとともに前記間接加熱乾燥機内に導入することを特徴とするものである。
本発明では、汚泥に由来する臭気ガスをキャリアガスの一部に利用するので、その分だけ下流側の専用の脱臭装置を用いて脱臭処理する必要のある被脱臭ガスの量が減少する。とくに本発明に用いる間接加熱方式の乾燥機は、特許文献1,2の従来の直接加熱方式の気流乾燥機よりも発生する臭気ガスの絶対量が少ない(10〜20体積%程度)ことから、その減量のメリットが大きい。このため、脱臭装置にかかる負荷が軽減され、その運転コストと保守点検コストが減少し、装置寿命も延び、余裕のある運転操業を続けることができる。
(2)上記(1)において、前記汚泥由来の臭気ガスと前記キャリアガスとが混合した混合ガスを、前記間接加熱乾燥機の熱源となる蒸気ボイラーまたは熱媒加熱用バーナーの燃焼空気として燃焼させることにより脱臭することが好ましい。
本発明では、臭気ガスを含む混合キャリアガスを蒸気ボイラーまたは熱媒加熱用バーナーの燃焼空気として燃焼させるため、燃焼された臭気ガスは脱臭され、その分だけ下流側の脱臭装置の負荷が軽減される。
(3)上記(1)又は(2)のいずれかにおいて、前記汚泥に由来する臭気ガスが、脱水ケーキホッパー内の脱水汚泥から発生した臭気ガスおよび乾燥汚泥ホッパー内の乾燥汚泥から発生した臭気ガスを含むことが好ましい。
本発明では、例えば脱水ケーキホッパーのプロセスで発生する臭気ガスを集めて乾燥機のキャリアガスとして使用することができる。脱水汚泥(脱水ケーキ)は、常温下においても貯留中に自然発酵して高濃度の臭気ガスを多量に発生する。この多量に発生する臭気ガスを乾燥用キャリアガスまたはバーナー燃焼用空気としておおいに利用することができる。
また、本発明では、例えば乾燥汚泥ホッパーのプロセスで発生する臭気ガスを集めて乾燥機のキャリアガスとして使用することができる。乾燥汚泥は、含水率が概ね40〜20%程度であり、乾燥汚泥を放置しても自然発酵は起こりにくいが、乾燥機の内部で加熱されて水分が蒸発した乾燥汚泥は乾燥機から排出された時点で温度が50℃程度あり、湯気が出ている状態で排出されるため、加熱された乾燥汚泥からは高濃度のアンモニア等が臭気ガスとして放散される。これらの臭気ガスを乾燥用キャリアガスまたはバーナー燃焼用空気に利用することができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を従来のプロセスと対比して説明する。
図1に示すように、本実施形態の汚泥処理システム1は、下水処理場などで生じる余剰汚泥を乾燥処理するものであり、脱水ケーキホッパー2、間接加熱乾燥機3、凝縮器4、ファン5、乾燥汚泥ホッパー6、蒸気ボイラー7、空気供給装置8、脱臭装置9、バーナー燃料供給ポンプP1およびバーナー燃焼用空気供給ポンプP2を備えている。これらの装置及び機器は、図示しない開閉弁、流量制御弁、切替弁などのバルブ類やポンプ又はブロワなどを有するラインL1〜L11により互いに接続され、処理対象物である汚泥や臭気ガスを単位操作するものである。汚泥処理システム1の全体は図示しないプロセスコンピュータにより統括的に管理・制御されている。
脱水ケーキホッパー2は、図示しない投入装置により上部開口から投入された脱水ケーキ(脱水処理された汚泥)を一時的に貯留し、乾燥機3へ脱水ケーキを定量供給するための設備である。この脱水ケーキ貯留ホッパー2に貯留される脱水ケーキは概ね含水率が80%前後あり、脱水ケーキを貯留すると常温状態でも自然発酵して臭気ガスが発生する。脱水ケーキホッパー2は下部に開閉可能なダンパーを有し、下部ダンパーを開けるとラインL1上に脱水ケーキが落下するようになっている。この脱水ケーキ搬送ラインL1は、乾燥機3の入口側に接続されたシューターやベルトコンベアからなり、乾燥機3に脱水ケーキを誘導・搬送するものである。
脱水ケーキホッパー2の上部には臭気ガス排出ラインL2が接続されている。この臭気ガス排出ラインL2は、空気供給装置8から乾燥機3にキャリアガスとしての空気を供給するためのラインL8に合流している。すなわち、ラインL2を流れる臭気ガスは、ラインL8の空気流に合流し、空気流に伴われてキャリアガスの一部として乾燥機3のなかに導入されるようになっている。
空気供給装置8は、キャリアガス供給ラインL8を介して間接加熱装置3の回転式キルン内にキャリアガスとして乾燥した空気を供給するものである。空気供給装置8は図示しない制御器によって制御される流量調整弁を内蔵しており、システム1全体の処理プロセスの状況に応じて空気供給量が高精度に調整できるようになっている。
乾燥汚泥ホッパー6は、入口側が乾燥汚泥排出ラインL3を介して乾燥機3に接続され、乾燥機3から排出された乾燥汚泥を一時的に貯留しておくための設備である。乾燥汚泥の含水率は概ね40〜20%程度が標準的であり、乾燥汚泥を放置しても自然発酵は起こりにくい。しかしながら、乾燥汚泥は、乾燥機3の内部で加熱された状態におかれていたため、乾燥機3から排出された時点で温度が50℃程度あり、湯気が出ている状態で排出される。したがって、加熱された乾燥汚泥からは高濃度のアンモニア等が臭気ガスとして放散される。
乾燥汚泥ホッパー6の上部には臭気ガス排出ラインL6が接続されている。この臭気ガス排出ラインL6は、上述した脱水ケーキホッパー2のラインL2と同様に、空気供給装置8から乾燥機3にキャリアガスとしての空気を供給するためのラインL8に合流している。すなわち、ラインL6を流れる臭気ガスは、ラインL8の空気流に合流し、空気流に伴われてキャリアガスの一部として乾燥機3のなかに導入されるようになっている。
間接加熱乾燥機3は、処理対象となる汚泥を間接的に加熱して汚泥を乾燥させる装置である。ここで「間接的な加熱」とは、処理対象の汚泥と熱源とが金属やセラミックなどでできた隔壁で隔離されており、その隔壁を通した放射・伝熱によって加熱する方式を意味する。これに対して「直接的な加熱」とは、特許文献1,2に記載された気流乾燥機のように汚泥が投入される室内に熱源となるガス(燃焼ガス等)を導入する加熱方法を意味する。
間接加熱乾燥機3は、水平回転軸をもつ回転式キルンと、この回転式キルンの周囲を取り囲む加熱ジャケットとを有する横置き型のロータリーキルン装置である。なお、本実施形態では間接加熱乾燥機3として横置き型のロータリーキルン装置を用いたが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、固定床方式または回転スクリューフィーダー方式など他の方式の間接加熱装置を用いることができる。乾燥機の回転式キルンには、ラインL1に載って脱水ケーキホッパー2から送られてくる脱水ケーキが装入される。加熱ジャケットには、蒸気供給ラインL7を通って蒸気ボイラー7から送られてくる蒸気が導入され、回転式キルン内の脱水ケーキが加熱されるようになっている。このような間接加熱乾燥機3を用いることにより火炎が汚泥に直接接触することなく汚泥を間接的に加熱し、脱水ケーキに含まれる水分を効率よく蒸発させて汚泥を乾燥させるとともに、アンモニアやメチルメルカプタンなどを含む臭気ガスを脱水ケーキから効果的に揮発させることができる。
乾燥機3の内部で蒸発した水分は、上部排出ラインL4を通って蒸発蒸気として乾燥機3から排出されるが、蒸発蒸気が速やかに乾燥機の外部に排出されるようにキャリアガスを乾燥機内部に流し、蒸発蒸気を後段の凝縮器4へ送り込み、蒸発蒸気を冷却して凝縮させ、液体として排出する。
蒸気ボイラー7は、内部に蒸気発生管および燃焼バーナーを有し、生成した蒸気を乾燥機3の加熱ジャケットに熱源として供給するものである。蒸気ボイラー7の燃焼バーナーには、ポンプP1を有するバーナー燃料供給用ラインL10が連通し、かつポンプP2を有するバーナー燃焼用空気供給ラインL11が連通している。バーナー燃料供給用ラインL10からは図示しない燃料タンクから燃料ガスが送られてくる。バーナー燃焼用空気供給ラインL11からは空気供給装置8または他の空気供給装置(図示せず)からバーナー燃焼用空気が送られてくる。この空気供給ラインL11には後述する臭気ガスラインL53が合流し、乾燥機3から出てくる臭気ガスを含むキャリアガスの一部がバーナー燃焼用空気と混合されるようになっている。
凝縮器4およびファン5は、乾燥機3からのキャリアガス排出ラインL4に配置されている。凝縮器4は、キャリアガスに含まれる水分を凝縮させて気液分離するものである。気液分離後のガスは、ファン5により下流側の各ラインL51,L52,L9に送られ、キャリアガスとして再利用されるか、バーナー燃焼用空気と混合して燃焼させるか、専用の脱臭装置9において脱臭される。すなわち、凝縮器4からファン5で引かれた非凝縮性ガス(臭気ガスを含むキャリアガス)は、その一部がリターンラインL51を通って空気供給ラインL8の空気流に合流して再びキャリアガスとして乾燥機3内へ戻される。このように、キャリアガスの一部は、乾燥機3→ラインL4→凝縮器4→ラインL5→ファン5→ラインL51→ラインL8→乾燥機3からなる循環回路を循環するようになっている。
一方、乾燥機3から出てきたキャリアガスの他の一部は、ガスラインL52-L53を通って蒸気ボイラー7に送られ、燃焼用空気と混合されてバーナーで燃焼される。また、乾燥機3から出てきたキャリアガスの残りの他の一部(余剰のキャリアガス)は、ガスラインL52-L9を通って脱臭装置9に送られ、脱臭処理される。
脱臭装置9は、汚泥処理システム1の最下流側に配置され、ラインL4→L5→L52→L9を経由して乾燥機3から出てくるキャリアガス(臭気ガスを含む)を燃焼用空気と混合燃焼させ、燃焼脱臭した燃焼排ガスを大気中に放出する専用の除害設備である。なお、脱臭装置9への燃焼用空気は、キャリアガス供給装置8から供給してもよいし、装置8とは別の空気供給装置(図示せず)から供給するようにしてもよい。
次に、上述した本発明の実施例プロセスを以下に述べる比較例プロセスと対比して説明する。
比較例プロセスに用いられる汚泥処理システム100は、図2に示すように、脱水ケーキホッパー102、間接加熱乾燥機103、凝縮器104、ファン105、乾燥汚泥ホッパー106、蒸気ボイラー107、キャリアガス供給装置(空気供給装置)108および脱臭装置109を備えている。これらの装置・機器102〜109は、上記実施形態の装置・機器2〜9と実質的に同じ構成と機能を有するものである。なお、図中の符号L101,L102,L103,L104,L105,L106,L107,L108,L109,L110,L111は、脱水ケーキライン、臭気ガスライン、乾燥汚泥ライン、キャリアガス排出ライン、非凝縮性ガスライン、臭気ガスライン、加熱蒸気ライン、キャリアガス供給ライン、脱臭ライン、バーナー燃料供給ライン、バーナー燃焼用空気供給ラインをそれぞれ示す。
比較例プロセスのシステム100では、乾燥機103から出てくるキャリアガス(臭気ガスを含む)の一部をラインL104→L105→L152→L109を経由して脱臭装置109に送るばかりでなく、さらに、脱水ケーキホッパー102内で発生する臭気ガスをラインL102→L109を経由して脱臭装置109に送り、かつ、乾燥汚泥ホッパー106内で発生する臭気ガスをラインL106→L109を経由して脱臭装置109に送り、これらの臭気ガスを脱臭装置109により一括して脱臭処理するようにしている。このため、比較例プロセスの脱臭装置109は、実施例プロセスの脱臭装置9に比べて処理すべき臭気ガス量が多く、より大きな負荷が掛かる。
例えば、比較例プロセスでは、乾燥機103へのキャリアガス供給量を10m3/hとした場合に、乾燥機103からラインL104→L105→L152→L109を経由して脱臭装置109に入る臭気ガス量が10m3/h、さらに脱水ケーキホッパー102からラインL102→L109を経由して脱臭装置109に入る臭気ガス量が1m3/h、さらに乾燥汚泥ホッパー106からラインL106→L109を経由して脱臭装置109に入る臭気ガス量が1m3/hとなり、これらの臭気ガス量の合計が12m3/hになる。
これに対して実施例プロセスでは、乾燥機3へのキャリアガス供給量を10m3/hとした場合に、乾燥機3からラインL4→L5→L52→L9を経由して脱臭装置9に入る臭気ガス量の10m3/hだけである。このように実施例プロセスは、比較例プロセスよりも脱臭装置で処理すべき臭気ガス量を2m3/hも低減することができる。
しかも、実施例プロセスでは、脱水ケーキホッパー2からラインL2→L8を経由する臭気ガス、および、乾燥汚泥ホッパー6からラインL6→L8を経由する臭気ガスをそれぞれキャリアガスとして乾燥機3に導入するようにしているため、キャリアガス供給装置8からの空気供給量を8m3/hに削減することができるという利点がある。
すなわち、実施例プロセスでは、凝縮器4からファン5で引かれた非凝縮性ガス(臭気ガスを含むキャリアガス)は、その一部がリターンラインL51を通って空気供給ラインL8の空気流に合流して再びキャリアガスとして乾燥機3内へ戻され、他の一部のガスが臭気ガスラインL52-L53を通って蒸気ボイラー7に送られてバーナーで燃焼され、さらに残りの他の一部ガスが脱臭ラインL52-L9を通って脱臭装置9に送られて脱臭される。このように乾燥機3から出てくるキャリアガスの一部は、乾燥機3に戻され、乾燥機3を含む循環回路を常に循環するようになっている。ただし、凝縮器3から出た非凝縮性ガスは飽和蒸気のため、その全量を循環させると乾燥機3の入口部分で結露して乾燥性能に悪影響がでるため、循環風量を減らすか、または循環ガスを昇温して乾燥機3に入れる必要がある。
そこで、乾燥汚泥ホッパー6や脱水ケーキホッパー2から臭気ガスを吸引するためには乾燥機3の内部のキャリアガスの全部を循環するのでなく、抽気ガスの一部を抽気ガスとして排出し、蒸気ボイラー7の燃焼空気の一部として燃焼させて脱臭させる。
したがって、抽気ガス量は乾燥機3以外の場所で発生する臭気ガス量と等しくなり、臭気濃度は高くなるが、抽気ガス量は上述した図2の比較例システムの方式と比べて少なくて済むことになる。バーナー燃焼による燃焼脱臭の場合は、臭気濃度は高くても問題ないが処理できる臭気ガス量はバーナーの燃焼空気量以上にすることはできない。試算では、一般的な汚泥乾燥プロセスで必要な蒸気を発生するためのバーナー燃焼空気量は上記のように処理臭気ガス量を少なくすることによって蒸気ボイラー7のバーナーで燃焼脱臭することが可能となる。
なお、上記実施形態では間接加熱方式の汚泥乾燥機の熱源に過熱水蒸気を用いる例をとって説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、過熱水蒸気以外の他の熱媒体を用いるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。具体的な変形例は次のとおりである。
上記実施形態では、乾燥機内部以外の臭気ガスの発生源として脱水ケーキホッパーと乾燥汚泥ホッパーからの臭気ガスをキャリアガスとして使用しているが、他に臭気ガス発生源からの臭気ガスをキャリアガスとして使用することもできる。
上記実施形態では、被乾燥物として汚泥を用いたが、これに限らず、その他の臭気ガスを発生する被乾燥物の乾燥プロセスにおいても適用することができる。
2,102…脱水ケーキホッパー、3,103…間接加熱乾燥機、4,104…凝縮器、
5,105…ファン、6,106…乾燥汚泥ホッパー、7,107…蒸気ボイラー、
8,108…キャリアガス供給装置(空気供給装置)、9,109…脱臭装置、
L2…脱水ケーキ臭気ガスライン、L3…乾燥汚泥ライン、L4…蒸発蒸気ライン、L5…非凝縮性ガスライン、L6…乾燥汚泥臭気ガスライン、L7…蒸気ライン、
L8…空気供給ライン、L9…脱臭処理ライン、
L10…バーナー燃料ライン、L11…バーナー燃焼用空気ライン、
L51…循環キャリアガスライン、L52,L53…臭気ガスライン、
P1,P2…ポンプ。

Claims (2)

  1. 間接加熱乾燥機内で間接加熱される汚泥に所定のキャリアガスを供給し、汚泥から蒸発する水分を前記キャリアガスとともに間接加熱乾燥機から排出することにより汚泥を乾燥する汚泥乾燥方法において、
    前記間接加熱乾燥機で乾燥させる前の汚泥から発生する臭気ガスおよび前記間接加熱乾燥機により乾燥させた後の汚泥から発生する臭気ガスを前記キャリアガスとともに前記間接加熱乾燥機内に導入することを特徴とする汚泥乾燥方法。
  2. 前記間接加熱乾燥機で乾燥させる前の汚泥から発生する臭気ガスが脱水ケーキホッパー内の脱水汚泥から発生した臭気ガスからなり、前記間接加熱乾燥機により乾燥させた後の汚泥から発生する臭気ガスが乾燥汚泥ホッパー内の乾燥汚泥から発生した臭気ガスからなることを特徴とする請求項1記載の汚泥乾燥方法。
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