JP5135158B2 - 累進屈折力レンズ、累進屈折力レンズシリーズ及び累進屈折力レンズの製造方法 - Google Patents
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これは透過光線の光学性能の最適化を行う場合でも同様で、レンズの装用加入度が処方値により指定された加入度よりも大きければ、本来の望ましい装用加入度で最適化を行ったレンズよりも、非点収差や像の歪み等の透過光線の光学性能が劣ったものとなってしまう。したがって累進屈折力レンズの装用加入度は、装用者に必要な処方により指定された加入度と等しく設定することが必要である。
図1に示すように、累進焦点レンズLSは、眼鏡フレームの形状に合わせてレンズを加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)になっており、平面視で円形に形成されている。累進屈折力レンズLSは、図中上側が装用時において上方に配置されることとなり、図中下側が装用時において下方に配置されることとなる。累進屈折力レンズLSは、遠用部Fと、近用部Nと、累進部Pとを有している。
図2において、装用者の視線に相当する任意の光線Lは、外面であるレンズ面M1上の点O1と内面であるレンズ面M2上の点O2、眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORに結像する。光線は点O1及び点O2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。同様に、装用者の視線に相当する遠用基準点を通る光線LFは、外面であるレンズ面M1上の遠用基準点OF1と内面であるレンズ面M2上の遠用基準点OF2を通り、更に眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORfに結像する。光線は点OF1及び点OF2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。
例えば、本実施形態では、外面M1及び内面M2のうちの外面M1を基準面とし、内面M2を補正面としたが、これに限られることは無く、例えば内面M2を基準面とし、外面M1を補正面とする構成であっても上記[数2]〜[数9]の範囲の適用が可能となる。
実施例1では、遠用度数Sを5.00、処方加入度addを3.50、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.02、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を6.27、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−1.62とした。
実施例2では、遠用度数Sを3.00、処方加入度addを1.00、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を1.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.59、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を6.27、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−3.44とした。
実施例3では、遠用度数Sを2.00、処方加入度addを0.75、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を1.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.88、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を4.39、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−2.50とした。
実施例4では、遠用度数Sを0.00、処方加入度addを2.00、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を2.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.66、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を4.39、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−4.42とした。
実施例5では、遠用度数Sを−1.00、処方加入度addを3.50、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.83、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を2.51、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−3.47とした。
実施例6では、遠用度数Sを−3.00、処方加入度addを2.00、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を2.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.70、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を2.51、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−5.42とした。
実施例7では、遠用度数Sを−5.00、処方加入度addを1.00、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を1.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.68、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を2.51、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−7.40とした。
実施例8では、遠用度数Sを−6.00、処方加入度addを0.75、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を1.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−0.91、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.25、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−7.08とした。
実施例9では、遠用度数Sを−8.00、処方加入度addを1.75、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を2.50、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.17、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.25、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−9.09とした。
実施例10では、遠用度数Sを−10.00、処方加入度addを3.25、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.51、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.25、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−11.13とした。
(実施例11)
実施例11では、屈折率nを1.60、遠用度数Sを−10.00、処方加入度addを3.25、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.59、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.13、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−11.04とした。
実施例12では、屈折率nを1.74、遠用度数Sを−10.00、処方加入度addを3.25、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.44、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.38、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−11.23とした。
実施例13では、屈折率nを1.74、遠用度数Sを−12.00、処方加入度addを3.25、基準面における面加入度ADDb(S,C,add)を4.00、補正面における面加入度ADDc(S,C,add)を−1.69、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFb(S,C,add)を1.38、補正面の遠用基準点における面平均屈折力PFc(S,C,add)を−13.28とした。
Claims (7)
- 装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズであって、
前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面は、
装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、
装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、
前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部と
を有する累進面形状に形成されており、
前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、処方値で指定された遠用度数をS、処方値で指定された乱視度数をC、処方値で指定された加入度をaddとした場合において、
前記基準面の前記近用基準点での前記面平均屈折力と前記基準面の前記遠用基準点での前記面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(S,C,add)とし、前記補正面の前記近用基準点での前記面平均屈折力と前記補正面の前記遠用基準点での前記面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(S,C,add)とすると、
ことを特徴とする累進屈折力レンズ。 - 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の累進屈折力レンズを複数備える累進屈折力レンズシリーズであって、
複数の前記累進屈折力レンズは、それぞれの前記基準面の面加入度が一定の値となり、それぞれの前記補正面の面加入度が変数となるように形成されている
ことを特徴とする累進屈折力レンズシリーズ。 - 請求項3又は請求項4に記載の累進屈折力レンズを複数備える累進屈折力レンズシリーズであって、
複数の前記累進屈折力レンズは、それぞれの前記基準面の遠用基準点における面平均屈折力が一定の値となり、それぞれの前記補正面の遠用基準点における面平均屈折力が変数となるように形成されている
ことを特徴とする累進屈折力レンズシリーズ。 - 装用状態で物体側の屈折面となる外面と、装用状態で眼球側の屈折面となる内面とを有する累進屈折力レンズの製造方法であって、
前記外面及び前記内面のうち少なくとも一方の面を、
装用状態でレンズの上方に設けられ、比較的遠方視に適した遠用部と、
装用状態でレンズの下方に設けられ、比較的近方視に適した近用部と、
前記遠用部と前記近用部の間に設けられ、前記遠用部から前記近用部までの面屈折力を累進的に変化させる累進部と
を有する累進面形状に形成し、
前記外面及び内面のうちの一方の面を予め決定された面形状を有する基準面とし、前記一方の面とは異なる他方の面を補正面とし、処方値で指定された遠用度数をS、処方値で指定された乱視度数をC、処方値で指定された加入度をaddとした場合において、
前記基準面の前記近用基準点での前記面平均屈折力と前記基準面の前記遠用基準点での前記面平均屈折力との差である前記基準面の面加入度をADDb(S,C,add)とし、前記補正面の前記近用基準点での前記面平均屈折力と前記補正面の前記遠用基準点での前記面平均屈折力との差である前記補正面の面加入度をADDc(S,C,add)とすると、
ことを特徴とする累進屈折力レンズの製造方法。
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