JP5134667B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明はパチンコ遊技機に関し、特に、特定エラーのエラー報知を実行させる場合、その特定エラーのエラー報知態様を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における特定エラーのエラー報知態様と異ならせるものである。
近年主流のパチンコ遊技機では、遊技盤に、第1始動口、開閉式の第2始動口、開閉式の大入賞口、ゲートが設けられ、遊技球が第1又は第2始動口に入賞することで大当り抽選が行われ、そこで当選した場合、大入賞口が複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生し、また、遊技球がゲートを通過することで当り抽選が行われ、そこで当選した場合、第2始動口が1又は複数回開閉する補助遊技が発生する。
この種のパチンコ遊技機は、複数種類の遊技状態の何れか1つの遊技状態に択一的に設定される。この複数種類の遊技状態は、大当り遊技が発生しているときの第1利益遊技状態、補助遊技が発生した場合に開放する第2始動口の開放時間を他の遊技状態における前記同開放時間よりも長くする第2利益遊技状態、第1,第2利益遊技状態以外の通常時遊技状態の3種類の遊技状態に分類される。
一方、従来のパチンコ遊技機においては、複数種類のエラーを夫々検出可能にスイッチやセンサ類が設けられ、検出された(即ち、発生した)エラーのエラー報知が画像表示器等の遊技演出機器を用いて実行される。
複数種類のエラーは、皿満タンエラー、球無エラー、異常入賞エラー、磁気検出エラー等々であり、この複数種類のエラーの中で、皿満タンエラーや球無エラー等は、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低いエラーであり、異常入賞エラーや磁気検出エラー等は、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高いエラーである。
例えば、皿満タンエラーは、貯留皿に払出された遊技球が貯留皿から溢れることで発生し、この場合、エラー情報「球を抜いてください」が画像表示器に表示される。例えば、球無エラーは、遊技球を払出す為のカウンターケースに遊技球が補給されないことで発生し、この場合、エラー情報「係員をお呼びください」が画像表示器に表示される。
例えば、異常入賞エラーは、大入賞口や第2始動口の開放時以外(閉塞時)の大入賞口や第2始動口への遊技球の入賞を異常入賞とするエラーであり、この異常入賞エラーが発生した場合、エラー情報「異常入賞」が画像表示器に表示され、遊技演出機器の枠装飾ランプが点灯又は点滅される。
例えば、磁気検出エラーは、遊技領域(特に、始動口の周辺)に発生した磁気を異常磁気とするエラーであり、この磁気検出エラーが発生した場合、エラー情報「磁気検出」が画像表示器に表示され、枠装飾ランプが点灯又は点滅され、更に、エラー報知音が比較的大音量で遊技演出機器のスピーカから出力される。
尚、特許文献1に記載のパチンコ遊技機では、主基板→サブ基板、サブ基板→演出基板に演出コマンドが送信され、演出基板に設けられたコンピュータにより、サブ基板から受けた演出コマンドに基づいて、演出図柄が変動後停止するように図柄表示器に表示される。ここで、主基板、サブ基板、演出基板の何れかに異常が発生した場合、異常が発生した基板を識別可能な演出図柄が停止表示される。
特開2010−110461号公報
遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高いエラー(異常入賞エラー等)が検出された場合、そのエラー検出がほぼ間違いなく不正行為によるものであれば、そのエラーをホール係員が見つけ易くするためにも、派手なエラー報知を実行させるべきである。しかし、通常に遊技した場合に(要するに不正行為が行われていない状況で)大入賞口異常入賞エラーが検出される可能性、つまりは大入賞口異常入賞とする不正行為を誤検知する可能性があり、その可能性は、第1利益遊技状態のときに大入賞口が開閉して他の遊技状態のときよりも大入賞口に多くの遊技球が入賞するため高くなる。
また、通常に遊技した場合に第2始動口異常入賞エラーが検出される可能性、つまりは第2始動口異常入賞とする不正行為を誤検知する可能性があり、その可能性は、第2利益遊技状態のときに他の遊技状態のときよりも第2始動口の開放時間が長くなって第2始動口に遊技球が入賞し易くなるため高くなる。こうした理由から、不正行為の誤検知により派手なエラー報知を実行させると、更に頻繁に実行されるようであれば、遊技者に不快、不安、懐疑等を与えてしまう。本当に不正行為が行われた場合のことを考えると、異常入賞エラーのエラー報知を派手に実行させないようにするのにも問題がある。
一方、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低いエラー(皿満タンエラー、球無エラー等)が検出された場合、そのエラーのエラー報知を如何に実行させるかも重要である。通常に遊技した場合に皿満タンエラー、球無エラーが検出される可能性は、第1利益遊技状態のときに大量の遊技球が払出されるため、他の遊技状態のときよりも高くなる。ここでは、皿満タンエラー、球無エラーに速やかに対処できるように、そのエラーのエラー報知を速やかに遊技者・ホール係員が認識し易いように実行させるのが望ましい。
しかし、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低いエラーの中には、そのエラー報知を遊技状態によっては重要視しなくてもよいものがある。例えば、皿満タンエラーについては、第1利益遊技状態以外の遊技状態のときでも、球貸し装置により遊技球が貸出された(払出された)際に発生し得るが、そこで払出された遊技球は徐々に減少して近い将来解消することになる。それにも関わらず、皿満タンエラーのエラー報知を派手に実行させることは、遊技者に不快等を与える虞がある。
本発明の目的は、特定エラーが検出された場合、その特定エラーのエラー報知を遊技状態に応じて適切に実行させるパチンコ遊技機を提供することである。
請求項1の発明は、複数種類のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段(12c,14c,30,31,32,55...(ED))と、このエラー検出手段(ED)で検出されたエラーのエラー報知を報知手段(17,40,41,42)に実行させるエラー報知制御手段(71)とを備え、複数種類の遊技状態の何れか1つの遊技状態に択一的に設定されるパチンコ遊技機(1)において、前記エラー報知制御手段(71)は、前記複数種類のエラーのうち特定エラーのエラー報知を前記報知手段(17,40,41,42)に実行させる場合、その特定エラーのエラー報知度合を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における前記特定エラーのエラー報知度合と異ならせ、前記特定エラーは、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低い第1の特定エラーと、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高い第2の特定エラーとを含み、前記エラー報知制御手段(71)は、通常に遊技した場合にエラー検出手段(ED)で前記第1の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における前記第1の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段(ED)で前記第1の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における前記第1の特定エラーのエラー報知度合よりも高くし、通常に遊技した場合にエラー検出手段(ED)で前記第2の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における前記第2の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段(ED)で前記第2の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合よりも高くすることを特徴とする。
本発明のパチンコ遊技機によれば、エラー報知制御手段が、複数種類のエラーのうち第1,第2の特定エラーのエラー報知を報知手段に実行させる場合、その第1,第2の特定エラーのエラー報知度合を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における前記第1,第2の特定エラーのエラー報知度合と異ならせるので、その第1,第2の特定エラーのエラー報知を遊技状態に応じて適切に実行させることができる。
パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の主要構成の機能ブロック図である。 電源投入履歴を示す図である。 エラーの種類を示す図である。 エラー履歴を示す図である。 電源投入・エラー報知情報を示す図である。 特定エラーのエラー報知情報を示す図である。 (1)が皿満タンエラーのエラー報知態様を示す図であり、(2)が球無エラーのエラー報知態様を示す図である。 (3)が大入賞口異常入賞エラーのエラー報知態様を示す図であり、(4)が第2始動口異常入賞エラーのエラー報知態様を示す図である。 遊技制御手段が実行するメイン処理のフローチャートである。 復旧処理のフローチャートである。 電源投入情報処理のフローチャートである。 電源遮断監視処理のフローチャートである。 遊技制御手段が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 ゲートSW処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 第2始動口処理のフローチャートである。 エラー情報処理のフローチャートである。 演出制御手段が実行するメイン処理のフローチャートである。 演出制御手段が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 電源投入・エラー報知制御処理のフローチャートである。
本発明のパチンコ遊技機は、複数種類のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段と、このエラー検出手段で検出されたエラーのエラー報知を報知手段に実行させるエラー報知制御手段とを備え、複数種類の遊技状態の何れか1つの遊技状態に択一的に設定され、エラー報知制御手段は、複数種類のエラーのうち特定エラーのエラー報知を実行させる場合、その特定エラーのエラー報知態様を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における特定エラーのエラー報知態様と異ならせるものである。
図1に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタン6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
図1、図2に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘10、第1始動口11、第2始動口装置12、ゲート13、大入賞口装置14、複数の一般入賞口15、センタ役物16、画像表示器17、演出役物18、遊技表示盤19が図1に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に遊技に関する制御を実行する制御装置20が装着されている。
第1始動口11には入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11aが付設され、ゲート13には通過した遊技球を検出するゲートSW13aが付設され、各一般入賞口15には入賞した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ15aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
第2始動口装置12は、第2始動口12a、第2始動口12aを開閉する開閉部材12b、第2始動口12aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW12c、開閉部材12bを開閉駆動する第2始動口SOL12dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材12bは、閉位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口12aへの遊技球の入賞を可能にする。
大入賞口装置14は、大入賞口14a、大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する大入賞口SOL14dを有する。開閉部材14bは、閉位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口14aへの遊技球の入賞を可能にする。
センタ役物16は、遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで遊技盤4の前面よりも前方へ張出すように設けられた枠状のセンタ役物本体16aを有する。このセンタ役物16に遊技演出用の画像表示器17と演出役物18とが装着され、画像表示器17の画面はセンタ役物本体16aの内側領域に臨んでいる。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口12aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技が発生して、大入賞口装置14が、開閉部材14bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口14aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート13への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置12が、開閉部材12bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口12aを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口11に入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口12aに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート13に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11,12a,14a,15の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口11,12a,14a,15の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口4bから遊技領域4a外へ排出される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図2に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、更に、遊技制御基板21はハード乱数生成回路を備え、演出制御基板23はRTCを備えている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25は、図2に示す関係で接続され、また、遊技制御基板21は盤用外部情報端子基板26に接続され、払出制御基板22は枠用外部情報端子基板27に接続されている。ここで、電源回路を備えた電源基板28が設けられ、この電源基板28から各制御基板21〜25及びその他の機器に必要な電力が供給される。
遊技制御基板21のコンピュータ(遊技制御手段21A)は、主要な遊技制御を司り、第1,第2始動口SW11a,12c、ゲートSW13a、大入賞口SW14c、一般入賞口SW15a、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、RAMクリアSW46からの信号と、払出制御基板22からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL12d、大入賞口SOL14d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22と演出制御基板23と盤用外部情報端子基板26とに制御情報(遊技情報)を出力する。
遊技制御基板21の乱数生成回路は、大当り抽選用の16ビット構成のハード乱数を微小時間毎に順次更新しつつ周期的に生成し、設定期間内にハード乱数の全数を生成したか否かチェックすることができる乱数異常セルフチェック機能を備えている。
扉開放SW30は開閉扉3の開放を検出するスイッチ、磁気検出センサ31は遊技領域4aに発生した不正な磁気を検出するセンサ、電波検出センサ32は遊技領域4aに発生した不正な電波を検出するセンサ、RAMクリアSW46は電源投入時に操作によりRAMクリアを実行するスイッチである。
払出制御基板22のコンピュータ(払出制御手段22A)は、遊技制御基板21からの制御情報と、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38からの信号とを受けて、払出モータ35を制御し、入賞口11,12a,14a,15への遊技球の入賞1個について、入賞口11,12a,14a,15毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板27とに制御情報(払出情報)を出力する。
払出球検出SW36は払出された遊技球の個数を検出するスイッチ、球有り検出SW37は遊技球が貯留タンクに貯留されているか否か検出するスイッチ、満タン検出SW38は遊技球が貯留皿5からオーバーフローしているか否か検出するスイッチである。
ここで、払出制御手段22Aは、払出モータ35を制御しカウンターケース(図示略)を駆動して、カウンターケースに貯留タンク(図示略)から遊技球が補給されている状態で、カウンターケースの駆動量に応じた個数の遊技球を貯留皿5に払出す。また、払出制御基板22にはパチンコ遊技機1の側方に設置された球貸装置(図示略)が接続されており、この球貸装置に現金や所定のプリペイドカードを挿入して球貸し操作を行うことにより、球貸装置から払出制御基板22に球貸し指令が出力され、払出制御手段22Aは、その球貸し指令に応じた個数の遊技球を払出すように払出モータ35を制御する。
演出制御基板23のコンピュータ(演出制御手段23A)は、遊技制御基板21からの制御情報と、演出ボタン6からの信号とを受けて、画像制御基板24に制御情報を出力し、更に、画像制御基板24からの制御情報を受けて、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器17とスピーカ40とを制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、主に画像制御基板24のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ41と盤ランプ42と演出役物17とを制御する。
ここで、電源基板28には電源SW45が接続されており、この電源SW45は操作により電源の投入/遮断を実行するスイッチである。
次に、遊技制御手段21A(遊技制御基板21のコンピュータ)、払出制御手段22A(払出制御基板22のコンピュータ)、演出制御手段23A(演出制御基板23のコンピュータ)の主要な構成とその機能について説明する。
図3に示すように、遊技制御手段21Aは、電源投入処理手段50、電源遮断処理手段51、遊技処理手段52、電源投入情報処理手段53、電源投入情報記憶手段54、エラー判定処理手段55、エラー情報処理手段56、エラー情報記憶手段57を備え、払出制御手段22Aは、払出処理手段60、エラー判定処理手段61、エラー情報処理手段62を備え、演出制御手段23Aは、演出処理手段70、電源投入・エラー報知制御手段71、電源投入・エラー報知情報記憶手段72を備えている。
遊技制御手段21Aの電源投入処理手段50は、主に電源SW45が電源投入操作された場合を含めて、電源基板28からの電力が遮断状態から供給状態になった場合、その電力供給開始直後から電源投入処理(起動処理)を実行し、その電源投入処理時に初期設定指令が有る場合にはRAMクリアを伴う初期設定処理を実行し、初期設定指令が無い場合にはRAMクリアを伴わない復旧処理を実行する。初期設定指令は、RAMクリア信号、バックアップフラグ、チェックサム信号に基づく指令である。
遊技制御手段21Aの電源遮断処理手段51は、主に電源SW45が電源遮断操作された場合(又は所謂停電となった場合)を含めて、電源基板28からの電力が供給状態から遮断状態になった場合、その電力供給遮断開始時から電源遮断処理を実行し、その電源遮断処理時にRAMのバックアップ処理を実行する。
遊技制御手段21Aの遊技処理手段52は、電源投入処理の実行後から電源遮断処理の実行開始迄の間の定常状態において、各種の乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理等の遊技処理を実行する。
この遊技処理において、遊技球が第1又は第2始動口11又は12aに入賞することで大当り抽選が行われ、この大当り抽選で当選した場合、大入賞口14aが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技を発生させ、遊技球がゲート13を通過することで当り抽選が行われ、この当り抽選で当選した場合、第2始動口12aが1又は複数回開閉する補助遊技を発生させる。
このパチンコ遊技機1は、複数種類の遊技状態の何れか1つに択一的に設定され、この複数種類の遊技状態は、大当り遊技が発生しているときの第1利益遊技状態、補助遊技が発生した場合に開放する第2始動口12aの開放時間を他の遊技状態における前記同開放時間よりも長くする第2利益遊技状態、第1,第2利益遊技状態以外の通常時遊技状態の3種類の遊技状態に分類される。遊技処理手段52が、この複数種類の遊技状態の変更設定を行い、現在設定されている遊技状態の情報を演出制御手段23Aに出力する。
遊技制御手段21Aの電源投入情報処理手段53は、電源投入処理手段50が各電源投入処理時に実行した初期設定処理又は復旧処理に関する電源投入情報を含む電源投入履歴を作成して遊技制御手段21Aの電源投入情報記憶手段54に記憶保持する。図4に示すように、この電源投入履歴は、電源投入履歴対象期間(例えば、過去1週間)、同期間内の電源投入処理回数、同期間内のRAMクリア回数、同期間内の各電源投入処理時の電源投入処理日時、同期間内の各電源投入処理時のRAMクリアの有無、等の情報を含んでいる。
電源投入情報記憶手段54は遊技制御手段21AのRAMからなり、電源投入処理手段50が初期設定処理(即ち、RAMクリア)を実行した場合でも、この電源投入履歴はRAM(電源投入情報記憶手段54)から消去されないで記憶保持される。
ここで、第2始動口SW12c、大入賞口SW14c、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、遊技制御基板21のハード乱数生成回路、遊技制御手段21Aのエラー判定処理手段55、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38、払出制御手段22Aのエラー判定処理手段61が、図5に示す複数種類(例えば、15種類)のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段EDを構成している。尚、図5には各種エラーの原因も示している。
遊技制御手段21Aのエラー判定処理手段55は、図5に示す複数種類のエラーのうち「乱数エラー」〜「電波検知エラー」の7種類のエラーの各々について、エラー検出手段EDによる検出結果に基づいて、エラー報知開始条件の成立有無、及び、エラー報知解除条件の成立有無を判定し、エラー報知開始条件の成立時からエラー報知解除条件の成立時までエラー発生有り(即ち、エラー判定)とする。
払出制御手段22Aの払出処理手段60は、前記のように、入賞口11,12a,14a,15への遊技球の入賞1個について、入賞口11,12a,14a,15毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出すように、払出処理を実行する。
払出制御手段22Aのエラー判定処理手段61は、図5に示す複数種類のエラーのうち「皿満タンエラー」〜「球貸出装置通信エラー」の8種類のエラーの各々について、エラー検出手段EDによる検出結果に基づいて、エラー報知開始条件の成立有無、及び、エラー報知解除条件の成立有無を判定し、エラー報知開始条件の成立時からエラー報知解除条件の成立時までエラー発生有り(即ち、エラー判定)とする。払出制御手段22Aのエラー情報処理手段62は、エラー判定処理手段61でエラー判定されたエラーのエラー情報を遊技制御手段21Aに出力する。
遊技制御手段21Aのエラー情報処理手段56は、エラー判定処理手段55,61でエラー判定された各エラーのエラー情報を含むエラー履歴を作成して遊技制御手段21Aのエラー情報記憶手段57に記憶保持する。図6に示すように、このエラー履歴は、エラー履歴対象期間(例えば、過去1週間)、同期間内の全エラー発生回数、同期間内の種類別エラー発生回数、同期間内の各エラー発生時のエラー発生日時、等の情報を含んでいる。
エラー情報記憶手段57は遊技制御手段21AのRAMからなり、電源投入処理手段50が初期設定処理(即ち、RAMクリア)を実行した場合でも、エラー履歴はRAM(エラー情報記憶手段57)から消去されないで記憶保持される。
ここで、遊技制御手段21Aの電源投入情報処理手段53は、電源投入処理手段50で実行された電源投入処理の情報を演出制御手段23Aに出力し、また、遊技制御手段21Aのエラー情報処理手段56は、エラー判定処理手段55,61でエラー判定された各エラーの情報を演出制御手段23Aに出力する。
演出制御手段23Aの演出処理手段70は、電源投入処理の実行後から電源遮断処理の実行開始迄の間の定常状態において、遊技制御手段21Aから遊技情報を受けて各種の演出処理を実行する。
この演出処理において、遊技球が第1又は第2始動口11又12aに入賞することで行われる大当り抽選の演出や、その大当り抽選で当選した場合に発生する大当り遊技の演出等を、画像表示器17、スピーカ40、ランプ41,42、可動役物45に実行させ、そのために、画像制御基板24とランプ制御基板25に演出情報を出力する。
演出制御手段23Aの電源投入・エラー報知制御手段71は、電源が投入された場合の電源投入報知を、また、エラー検出手段EDで検出された(つまり、エラー判定処理手段55,61でエラー判定された)エラーのエラー報知を、画像制御基板24とランプ制御基板25のコンピュータを介して、報知手段である画像表示器17、スピーカ40、ランプ41,42の少なくとも1つに実行させる。
図7に示すように、演出制御手段23Aの電源投入・エラー報知情報記憶手段72には、複数種類(例えば、2種類)の電源投入に関する電源投入報知情報(電源投入報知態様A,B)、複数種類(例えば、15種類)のエラーに関するエラー報知情報(エラー報知態様A,B,C・・・,O)が記憶されている。尚、電源投入・エラー報知情報記憶手段72は演出制御手段23AのROMからなる。
ここで、15種類のエラーの中で、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラー、磁気検出エラー、電波検出エラーの4種類のエラーが遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高いエラーであり、それら4種類のエラーのうち、大入賞口異常入賞エラーと第2始動口異常入賞エラーを第の特定エラーとする。
また、15種類のエラーの中で、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラー、磁気検出エラー、電波検出エラーの4種類のエラー以外の11種類のエラーが遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低いエラーであり、それら11種類のエラーのうち、皿満タンエラーと球無エラーを第の特定エラーとする。
図7に示すように、2種類の電源投入の電源投入報知態様と、4種類の第1,第2の特定エラー(皿満タンエラー、球無エラー、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラー)以外の11種類のエラーのエラー報知態様は、夫々、3種類の遊技状態(第1利益遊技状態、第2利益遊技状態、通常時遊技状態)に共通のエラー報知情報であり、図8に示すように、4種類の第1,第2の特定エラーのエラー報知態様は、夫々、3種類の遊技状態のうち少なくとも2種類の遊技状態で異なるエラー報知情報である。
電源投入・エラー報知制御手段71は、遊技制御手段21Aから、2種類の電源投入と4種類の第1,第2の特定エラー以外の11種類のエラーの何れかの情報を遊技制御手段21Aから受けた場合、その情報に対応する図7に示す何れかの電源投入報知態様に基づく電源投入報知、エラー報知態様に基づくエラー報知を実行させる。
また、電源投入・エラー報知制御手段71は、4種類の第1,第2の特定エラーの何れかの情報を遊技制御手段21Aから受けた場合、その情報に対応し且つ現在の遊技状態に対応する図8に示す何れかのエラー報知態様に基づくエラー報知を実行させ、この場合、第1,第2の特定エラーのエラー報知態様(エラー報知度合)を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における第1,第2の特定エラーのエラー報知態様(エラー報知度合)と異ならせる。
皿満タンエラーは、貯留皿5に払出された遊技球が貯留皿5から溢れることで発生するエラーであるが、図9(1)に示すように、具体的に、通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における皿満タンエラーのエラー報知態様Hlとして、エラー情報「球を抜いてください」が画像表示器17に表示され、第1利益遊技状態における皿満タンエラーのエラー報知態様Hhとして、「球を抜いてください」が画像表示器17に表示されるとともに、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力される。
また、球無エラーは、遊技球を払出す為のカウンターケースに遊技球が補給されないことで発生するエラーであるが、図9(2)に示すように、具体的に、通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における球無エラーのエラー報知態様Klとして、エラー情報「係員をお呼びください」が画像表示器17に表示され、第1利益遊技状態における球無エラーのエラー報知態様Khとして、「係員をお呼びください」が画像表示器17に表示されるとともに、同旨のエラー情報が音声でスピーカ40から出力される。
つまり、電源投入・エラー報知制御手段71は、第1利益遊技状態における皿満タンエラー及び球無エラーのエラー報知度合を第1利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における皿満タンエラー及び球無エラーのエラー報知度合よりも高くする。
皿満タンエラー及び球無エラーが発生する可能性は、通常に遊技した場合、第1利益遊技状態のときに大量の遊技球が払出されるため、通常時遊技状態及び第2利益遊技状態のときよりも高くなる。このように、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低い第1の特定エラー(皿満タンエラー、球無エラー)について、エラー報知制御手段71は、通常に遊技した場合にエラー検出手段EDで第1の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第1の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段EDで第1の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における第1の特定エラーのエラー報知度合よりも高くする。
また、大入賞口異常入賞エラーは、大入賞口14aの開放時以外(閉塞時)の大入賞口14aへの遊技球の入賞を異常入賞とするエラーであるが、図10(3)に示すように、具体的に、第1利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知態様Dlとして、エラー情報「異常入賞」が画像表示器17に表示され、通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知態様Dhとして、「異常入賞」が画像表示器17に表示されるとともに、枠ランプ41や盤ランプ42が点灯又は点滅される。
つまり、電源投入・エラー報知制御手段71は、第1利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知度合を第1利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知度合よりも低くする。
また、第2始動口異常入賞エラーは、第2始動口12aの開放時以外(閉塞時)の第2始動口12aへの遊技球の入賞を異常入賞とするエラーであるが、図10(4)に示すように、具体的に、第2利益遊技状態における第2始動口異常入賞エラーのエラー報知態様Elとして、エラー情報「異常入賞」が画像表示器17に表示され、通常時遊技状態及び第1利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知態様Ehとして、「異常入賞」が表示されるとともに、エラー発生音がスピーカ40から出力され、枠ランプ41や盤ランプ42が点灯又は点滅される。
つまり、電源投入・エラー報知制御手段71は、第2利益遊技状態における第2始動口異常入賞エラーのエラー報知度合を第2利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第1利益遊技状態における第2始動口異常入賞エラーのエラー報知度合よりも低くする。
大入賞口異常入賞エラーが発生する可能性は、通常に遊技した場合(要するに不正行為が行われていない状況で)、第1利益遊技状態のときに、大入賞口14aが開閉して大入賞口14aに比較的多くの遊技球が入賞するため、通常時遊技状態、第2利益遊技状態のときよりも高くなる。また、第2始動口異常入賞エラーが発生する可能性は、通常に遊技した場合、第2利益遊技状態のときに、第2始動口12aの開放時間が長くなって第2始動口12aに遊技球が入賞し易くなるため、通常時遊技状態、第1利益遊技状態のときよりも高くなる。
このように、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高い第2の特定エラー(大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラー)について、エラー報知制御手段71は、通常に遊技した場合にエラー検出手段EDで第2の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段EDで第2の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合よりも高くする。
次に、遊技制御手段21A、演出制御手段23Aが、前記機能を達成するために実行する処理等についてフローチャートに基づいて例示する。
図11に示すように、遊技制御手段21Aが実行するメイン処理は電源投入により開始され、このメイン処理では、先ず、1000ms待機する(S1)。ここで、1000ms待機する間に、ハード乱数回路が乱数異常セルフチェックを実行し、乱数が正常である場合には、乱数異常フラグをOFFに設定し、乱数が異常である場合には、乱数異常フラグをONに設定する。S1の後、RAMアクセスを許可し(S2)、S3へ移行する。
S3では、RAMクリアSW46がオンか否か判定し、S3の判定がNoの場合には、S4へ移行する。S4では、バックアップフラグがONか否か判定し、S4の判定がYes の場合には、S5へ移行する。S5では、チェックサムが正常か否か判定し、S5の判定がYes の場合には、復旧処理(S6)を実行する。
図12に示すように、S6の復旧処理では、復旧時のRAM作業領域を設定し(S21)、遊技状態コマンドの送信処理を実行し(S22)、バックアップフラグをOFFに設定し(S23)、復旧フラグをONに設定し(S24)、リターンする。図11に示すように、S3の判定がYes 又はS4の判定がNo又はS5の判定がNoの場合、RAMクリアを実行し(S7)、クリア時のRAM作業領域を設定し(S8)、周辺部の初期設定を実行する(S9)。但し、S7において、電源投入履歴とエラー履歴については消去せずに記憶保持する。その後、初期設定フラグをONに設定し(S10)、S11へ移行する。
図13に示すように、S11の電源投入情報処理では、先ず、初期設定フラグ、復旧フラグを読込み(S31)、このフラグに基づく電源投入情報を演出制御手段23Aに出力する(S32)。その後、ONになっている初期設定フラグ又は復旧フラグをOFFに設定する。次に、図4に示すように、今回の電源投入情報を既存の電源投入履歴に追加して、最新の電源投入履歴を作成し(S33)、その電源投入履歴情報を演出制御手段23Aに出力し(S34)、リターンする。
図11に示すように、S11の電源投入情報処理の実行後、CTC周期を設定し(S12)、その後、S13〜S17を繰返し実行するループ処理に移行する。尚、S1〜S12が電源投入処理であり、そのうちのS7〜S10がRAMクリアを伴う初期設定処理である。このループ処理では、先ず、電源遮断監視処理(S13)を実行する。
図14に示すように、S13の電源遮断監視処理では、先ず、割込禁止を設定し(S41)、次に、電源遮断か否か判定する(S42)。S42の判定がNoの場合、割込許可を設定し(S43)、リターンする。S42の判定がYes の場合、出力ポートをクリアし(S44)、チェックサムを作成・格納し(S45)、バックアップフラグをONに設定し(S46)、RAMアクセスを禁止し(S47)、その後無限ループに移行する。
図11に示すように、S13の電源遮断監視処理の実行後、変動パターン乱数の更新処理を実行し(S14)、割込禁止を設定し(S15)、初期値乱数更新処理を実行し(S16)、割込許可を設定し(S17)、その後、S13へリターンする。
次に、図15に示すように、遊技制御手段21Aが実行するタイマ割込処理は微小時間(2ms)毎に開始され、このタイマ割込処理では、乱数更新処理(S51)、スイッチ処理(S52)、図柄処理(S53)、電動役物処理(S54)、賞球処理(S55)、エラー判定処理(S56)、エラー情報処理(S57)、出力処理(S58)を順次実行し、リターンする。
図16に示すように、S52の始動口SW処理では、第1始動口SW11aがオンの場合(S61;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S62;Yes )、その第1特図保留数U1をU1+1に加算し(S63)、第1特図乱数(大当り乱数(ハード乱数)、大当り図柄乱数(ソフト乱数)等)を取得・格納し(S64)、第1特図保留数増加コマンドをセットする(S65)。S61の判定がNo、S62の判定がNo、S65の実行後はS66へ移行する。
次に、第2始動口SW12cがオンの場合(S66;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S67;Yes )、その第2特図保留数U2をU2+1に加算し(S68)、第2特図乱数(大当り乱数(ハード乱数)、大当り図柄乱数(ソフト乱数)等)を取得・格納し(S69)、第2特図保留数増加コマンドをセットする(S70)。S66の判定がNo、S67の判定がNo、S70の実行後はリターンする。尚、S65、S70でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドは、S58の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図17に示すように、S53の特別図柄処理では、先ず、当り遊技フラグがON(つまり、大当り遊技中や小当り遊技中)か否か判定し(S81)、S81の判定がYes の場合、リターンする。S81の判定がNoの場合、第1,第2特別図柄の両方が変動中でない場合に(S82;No)、S83へ移行する。第1,第2特別図柄の一方が変動中の場合(S82;Yes )、S92へ移行する。
次に、第2特図保留数U2が1以上の場合(S83;Yes )、第2特図保留数U2をU2−1に減算し(S84)、第2特図保留数U2が0の場合(S83;No)、第1特図保留数U1が1以上の場合に(S85;Yes )、第1特図保留数U1をU1−1に減算する(S86)。S84又はS86の後、客待ちフラグをOFFに設定し(S87)、大当り判定処理(S88)を実行し、続いて、変動パターン選択処理(S89)を実行する。第1特図保留数U1が0の場合(S85;No)、客待ち設定処理(S96)を実行し、リターンする。
S88の大当り判定処理では、先ず、S86又はS84で減算した第1又は第2特図保留に対応する大当り乱数が、大当り特定値か否か、小当り特定値か否か判定する。例えば1/300の確率で大当り特定値と一致した場合には、今回の判定に用いた大当り乱数とペアの大当り図柄乱数に基づいて大当り図柄を選択設定し、例えば3/300の確率で小当り特定値と一致した場合には、小当り図柄を選択設定する。大当り特定値及び小当り特定値と一致しない場合には、ハズレ図柄を選択設定する。
S89の変動パターン選択処理では、変動パターン乱数を取得し、その変動パターン乱数と、S88の大当り判定処理で選択設定された図柄等に基づいて、特別図柄のリーチ有無を含む変動パターン(変動時間)を選択設定する。
S89の変動パターン選択処理の実行後、第1又は第2特別図柄を変動開始させ(S90)、S88とS89で設定された特別図柄の種類と変動パターン(変動時間)の情報を含む変動開始コマンドをセットする(S91)。その後、S89で設定された変動時間経過したか否か判定し(S92)、S92の判定がNoの場合、リターンする。S92の判定がYes の場合、第1又は第2特別図柄を変動停止させ(S93)、ここで、S88で設定された特別図柄を第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに停止表示させる。
続いて、変動停止コマンドをセットし(S94)、停止中処理(S95)を実行し、リターンする。S95の停止中処理では、S88で大当りと判定された場合、大当りフラグ(当り遊技フラグ)をONにし、S88で小当りと判定された場合、小当りフラグ(当り遊技フラグ)をONにする。また、複数種類の遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態、大当り遊技状態)の中の何れか1つの遊技状態から他の何れか1つの遊技状態へ移行させる為の処理を実行する。
ここで、大当り遊技状態が第1利益遊技状態であり、時短遊技状態と確変遊技状態が第2利益遊技状態であり、通常遊技状態と潜確遊技状態が通常時遊技状態である。尚、確変遊技状態と潜確遊技状態における大当り抽選での当選確率(例えば、約1/30)が、通常遊技状態と時短遊技状態における大当り抽選での当選確率(例えば、約1/300)よりも高確率になる。
図18に示すように、S54の大入賞口処理では、先ず、当り遊技フラグ(大当りフラグ又は小当りフラグ)がONか否か判定し(S101)、S101の判定がNoの場合、リターンし、S101の判定がYes の場合、その当り遊技最初の大入賞口14aが開放する前のオープニング中であるか否か判定する(S102)。S102の判定がYes の場合、オープニング時間経過したか否か判定し(S103)、S103の判定がNoの場合、リターンする。S103の判定がYes の場合、R(ラウンド)数/作動パターンの設定処理を実行し(S104)、RをR+1に加算し(S105)、大入賞口14aを作動開始(開放)させ(S106)、S109へ移行する。
S102の判定がNoの場合、当り遊技最後の大入賞口14aが閉塞した後のエンディング中か否か判定し(S107)、S107の判定がYes の場合、S116へ移行する。S107の判定がNoの場合、大入賞口14aが作動中か否か判定し(S108)、S108の判定がNoの場合、S105へ移行し、S108の判定がYes の場合、S109へ移行する。S109では、実行中のRにおいてS104で設定された作動パターンの作動時間経過したか否か判定し、S109の判定がNoの場合、実行中のRにおいて大入賞口14aに遊技球が規定個数(例えば、10個)入賞したか否か判定し(S110)、S110の判定がNoの場合、リターンする。
S109の判定がYes の場合、或いは、S110の判定がYes の場合、大入賞口14aを作動終了(閉塞)させ(S111)、次に、RがS104で設定された作動パターンの最大Rか否か判定し(S112)、S112の判定がNoの場合、リターンする。S112の判定がYes の場合、エンディングを開始させ(S113)、エンディングコマンドをセットし(S114)、Rを0にリセットする(S115)。次に、エンディング時間経過したか否か判定し(S116)、S116の判定がNoの場合、リターンし、S116の判定がYes の場合、遊技状態設定処理(S117)を実行し、当り遊技フラグをOFFに設定し(S118)、リターンする。
図19に示すように、S52のゲートSW処理では、ゲートSW13aがオンの場合(S121;Yes )、普図保留数Gが4未満の場合に(S122;Yes )、その普図保留数GをG+1に加算し(S123)、当り乱数を取得・格納する(S124)。S121の判定がNo、S122の判定がNo、S124の実行後はリターンする。
図20に示すように、S53の普通図柄処理では、先ず、補助遊技フラグがON(つまり、補助遊技中)か否か判定し(S131)、S131の判定がYes の場合、リターンする。S131の判定がNoの場合、普通図柄が変動中でない場合に(S132;No)、S133へ移行し、普通図柄が変動中の場合(S132;Yes )、S138へ移行する。S133では、普図保留数Gが1以上か否か判定し、S133の判定がNoの場合、リターンする。S133の判定がYes の場合、当り判定処理(S134)を実行し、停止図柄を設定し(S135)、変動時間設定処理(S136)を実行する。
S134の当り判定処理では、S133で減算した普図保留に対応する当り乱数が、当り特定値か否か判定し、例えば9/10の確率で当り特定値と一致した場合、S135において当り図柄を選択設定し、当り特定値と一致しない場合、S135においてハズレ図柄を選択設定する。S136の変動時間設定処理では、第2利益遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)のときには、変動時間を例えば1.5秒に設定し、第2利益遊技状態以外の遊技状態(通常時遊技状態、潜確遊技状態、大当り遊技状態)のときには、変動時間を例えば4.0秒に設定する。
S136の変動時間設定処理の実行後、普通図柄を変動開始させ(S137)、S138へ以降する。S138では、S136で設定された変動時間経過したか否か判定し、S138の判定がNoの場合、リターンする。S138の判定がYes の場合、普通図柄を変動停止させ(S139)、ここで、S135で設定された普通図柄を普通図柄表示器19cに停止表示させる。そして、ハズレ(ハズレ図柄)の場合(S140;No)、リターンし、当り(当り図柄)の場合(S140;Yes )、補助遊技フラグをONにし(S141)。リターンする。
図21に示すように、S54の第2始動口処理では、先ず、補助遊技フラグがONか否か判定し(S151)、S151の判定がNoの場合、リターンする。S151の判定がYes の場合、第2始動口12aが作動中か否か判定し(S152)、S152の判定がNoの場合、S153へ移行し、S152の判定がYes の場合、S155へ移行する。S153では、作動パターン設定処理を実行し、その後、第2始動口12aを作動開始(開放)させ(S154)、S155へ移行する。
S153の作動パターン設定処理では、第2利益遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)のときには、作動パターンを例えば1.80開放×3回に設定し、第2利益遊技状態以外の遊技状態(通常時遊技状態、潜確遊技状態、大当り遊技状態)のときには、作動パターンを例えば0.15開放×1回に設定する。S155では、S153で設定された作動パターンが完了したか否か判定し、S155の判定がNoの場合、リターンし、S155の判定がYes の場合、補助遊技フラグをOFFにし(S156)、リターンする。
S56のエラー判定処理では、第2始動口SW12c、大入賞口SW14c、扉開放SW30、磁気検出センサ31、電波検出センサ32、遊技制御基板21のハード乱数生成回路による検出結果を受けて、図6に示す「乱数エラー」〜「電波検知エラー」の7種類のエラーについて、夫々、所定のエラー判定基準に基づいて発生有無を判定する。
図22に示すように、S57のエラー情報処理では、S56でのエラー判定結果と、払出制御手段22Aでのエラー判定結果とを読込み(S161)、このエラー判定結果に基づいてエラー判定された場合(S162;Yes )、そのエラーのエラー情報を演出制御手段23Aに出力する(S163)。次に、図6に示すように、今回のエラー情報を既存のエラー履歴に追加して、最新のエラー履歴を作成し(S164)、そのエラー履歴情報を演出制御手段23Aに出力する(S165)。
一方、S162の判定がNoの場合、或いはS165の実行後、エラー発生中か否か判定し(S166)、S166の判定がNoの場合、リターンする。S166の判定がYes の場合、次に、そのエラーが解消したか否か判定し(S167)、S167の判定がNoの場合、リターンする。S167の判定がYes の場合、解消したエラーのエラー解消情報を演出制御手段23Aに出力し(S168)、リターンする。
尚、払出制御手段22Aでは、払出球検出SW36、球有り検出SW37、満タン検出SW38による検出結果を受けて、図6に示す「皿満タンエラー」〜「球貸出装置通信エラー」の8種類のエラーについて、夫々、所定のエラー判定基準に基づいて発生有無を判定し、発生したエラーのエラー情報を遊技制御手段21Aに出力するとともに、解消したエラーのエラー解消情報を遊技制御手段21Aに出力する。
図23に示すように、演出制御手段24Aが実行するメイン処理は電源投入により開始され、このメイン処理では、先ず、初期設定(S201)を実行し、CTC周期を設定し(S202)、乱数更新処理(S203)を実行した後、S203の乱数更新処理を繰返し実行するループ処理に移行する。
次に、図24に示すように、演出制御手段23Aが実行するタイマ割込処理は微小時間(2ms)毎に開始され、このタイマ割込処理では、コマンド受信処理(S211)、演出ボタン処理(S212)、コマンド送信処理(S213)、電源投入・エラー報知制御処理(S214)を順次実行し、リターンする。
図25に示すように、S211のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S221;Yes )、保留数加算処理(S222)を実行し、保留数コマンドをセットする(S223)。変動開始コマンドを受信した場合(S224;Yes )、演出選択処理(S225)を実行し、変動停止コマンドを受信した場合(S226;Yes )、変動演出終了中処理(S227)を実行する。オープニングコマンドを受信した場合(S128;Yes )、当り演出選択処理(S229)を実行し、エンディングコマンドを受信した場合(S230;Yes )、エンディング演出選択処理(S231)を実行し、最後に、客待ちコマンド受信処理(S232)を実行し、リターンする。尚、S223でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドは、S213のコマンド送信処理において画像制御基板23やランプ制御基板24に送信される。
図26に示すように、S214の電源投入・エラー報知制御処理では、先ず、電源投入・エラー情報を遊技制御手段21Aから受信したか否か判定し(S241)、S241の判定がNoの場合、S249へ移行する。S241の判定がYes の場合、画像表示器17に電源投入・エラー履歴が表示中か否か判定し(S242)、S242の判定がYes の場合、その電源投入・エラー履歴の表示を中断させる(S243)。
S242の判定がNoの場合、或いはS243の実行後、S241で受信した電源投入・エラー情報に基づいて、第1,第2の特定エラー(皿満タンエラー、球無エラー、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラー)の発生か否か判定し(S244)、S244の判定がYes の場合、現在設定されている遊技状態(通常時遊技状態、第1利益遊技状態、第2利益遊技状態の何れか)を読込む(S245)。
S244の判定がNoの場合、或いはS245の実行後、S241で受信した電源投入・エラー情報に基づいて電源投入・エラー報知情報を読込み(S246)、その電源投入・エラー報知情報に応じた電源投入・エラー報知態様(図7参照)を設定し、特に、第1,第2の特定エラーの場合には、その特定エラーのエラー報知情報に応じた且つ現在の遊技状態に応じたエラー報知態様(図8参照)を設定する。その後、電源投入・エラー報知を、S247で設定された電源投入・エラー報知態様にて実行し、S249へ移行する。
S249では、エラー報知中か否か判定し、S249の判定がYes の場合、遊技制御手段21Aからエラー解消情報を受信したか否か判定し(S250)、S250の判定がNoの場合、リターンし、S250の判定がYes の場合、解消したエラーのエラー報知を中止させ(S251)、リターンする。尚、電源投入報知について、その報知開始時から設定時間経過したら終了するものとする。一方、S249の判定がNoの場合、電源投入・エラー履歴表示期間か否か判定する(S252)。
ここで、例えば、電源投入時から10分間、或いは、電源投入時から演出ボタン6が操作される迄の間、或いは、電源投入時から始動口SW11a又は12cで遊技球が検出される迄の間が、電源投入・エラー履歴表示期間である。そして、S252の判定がNoの場合、リターンし、S252の判定がYes の場合、図4に示すような電源投入履歴や図6に示すようなエラー履歴を画像表示器17に表示させ(S253)、リターンする。
以上のパチンコ遊技機1のエラーに関する作用・効果について説明する。
複数種類のエラーのうち第1,第2の特定エラー以外のエラーのエラー報知を実行させる場合、そのエラーのエラー報知態様を遊技状態によらず一定とするが、第1,第2の特定エラーのエラー報知を実行させる場合、その第1,第2の特定エラーのエラー報知態様を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における第1,第2の特定エラーのエラー報知態様と異ならせる。
不正行為に直接関連する可能性が低い第1の特定エラーの場合には、通常に遊技した場合に第1の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第1の特定エラーのエラー報知度合を、第1の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における第1の特定エラーのエラー報知度合よりも高くする。
具体的には、第1利益遊技状態における皿満タンエラー及び球無エラーのエラー報知度合を第1利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における皿満タンエラー及び球無エラーのエラー報知度合よりも高くする。
通常に遊技した場合に皿満タンエラー、球無エラーが検出される可能性は、第1利益遊技状態のときに大量の遊技球が払出されるため、他の遊技状態のときよりも高くなる。故に、第1利益遊技状態のときに、皿満タンエラー、球無エラーに速やかに対処できるように、皿満タンエラー、球無エラーのエラー報知を速やかに遊技者・ホール係員が認識し易いように、報知度合が高い報知態様にて実行させることができる。
皿満タンエラーについては、第1利益遊技状態以外の遊技状態のときでも、球貸し装置により遊技球が貸出された(払出された)際に発生し得るが、そこで払出された遊技球は徐々に減少して近い将来解消することになる。故に、第1利益遊技状態以外の遊技状態のとき、皿満タンエラーのエラー報知を報知度合が低い報知態様にて実行させ、遊技者に不快等を与えることを抑制することができる。
一方、不正行為に直接関連する可能性が高い第2の特定エラーの場合には、通常に遊技した場合に第2の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合を、第2の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合よりも高くする。
具体的に、第1利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知度合を第1利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第2利益遊技状態における大入賞口異常入賞エラーのエラー報知度合よりも低くし、第2利益遊技状態における第2始動口異常入賞エラーのエラー報知度合を第2利益遊技状態以外の通常時遊技状態及び第1利益遊技状態における第2始動口異常入賞エラーのエラー報知度合よりも低くする。
通常に遊技した場合に(要するに不正行為が行われていない状況で)大入賞口異常入賞エラーが検出される可能性、つまりは大入賞口異常入賞とする不正行為を誤検知する可能性があり、その可能性は第1利益遊技状態のときに大入賞口が開閉して大入賞口14aに比較的多くの遊技球が入賞するため、他の遊技状態のときよりも高くなり、また、通常に遊技した場合に第2始動口異常入賞エラーが検出される可能性、つまりは第2始動口異常入賞とする不正行為を誤検知する可能性があり、その可能性は第2利益遊技状態のときに第2始動口12aの開放時間が長くなって第2始動口に遊技球が入賞し易くなるため、他の遊技状態のときよりも高くなる。
故に、第1利益遊技状態以外の遊技状態のときに発生した大入賞口異常入賞エラーは不正による可能性が高いため、また、第2利益遊技状態以外の遊技状態のときに発生した第2始動口異常入賞エラーは不正による可能性が高いため、そこで、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラーのエラー報知を速やかに遊技者・ホール係員が認識し易いように、報知度合が高い報知態様にて実行させることができる。
一方、第1利益遊技状態のときに発生した大入賞口異常入賞エラーは不正による可能性が低いため、また、第2利益遊技状態のときに発生した第2始動口異常入賞エラーは不正による可能性が低いため、そこで、大入賞口異常入賞エラー、第2始動口異常入賞エラーのエラー報知を報知度合が低い報知態様にて実行させ、遊技者に不快、不安、懐疑等を与えてしまうことを抑制することができる。
このように、複数種類のエラーのうち第1,第2の特定エラーのエラー報知を実行させる場合、その第1,第2の特定エラーのエラー報知態様を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における第1,第2の特定エラーのエラー報知態様と異ならせるので、その第1,第2の特定エラーのエラー報知を遊技状態に応じて適切に実行させることができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。そして、本発明は、種々のパチンコ遊技機に適用可能である。
ED エラー検出手段
1 パチンコ遊技機
11 第1始動口
12a 第2始動口
13 ゲート
14a 大入賞口
71 電源投入・エラー報知制御手段

Claims (1)

  1. 複数種類のエラーを夫々検出可能なエラー検出手段と、このエラー検出手段で検出されたエラーのエラー報知を報知手段に実行させるエラー報知制御手段とを備え、複数種類の遊技状態の何れか1つの遊技状態に択一的に設定されるパチンコ遊技機において、
    前記エラー報知制御手段は、前記複数種類のエラーのうち特定エラーのエラー報知を前記報知手段に実行させる場合、その特定エラーのエラー報知度合を現在の遊技状態に応じて設定して他の1又は複数の遊技状態における前記特定エラーのエラー報知度合と異ならせ
    前記特定エラーは、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が低い第1の特定エラーと、遊技者による不正行為に直接関連する可能性が高い第2の特定エラーとを含み、
    前記エラー報知制御手段は、
    通常に遊技した場合にエラー検出手段で前記第1の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における前記第1の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段で前記第1の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における前記第1の特定エラーのエラー報知度合よりも高くし、
    通常に遊技した場合にエラー検出手段で前記第2の特定エラーが検出される可能性が低い遊技状態における前記第2の特定エラーのエラー報知度合を、エラー検出手段で前記第2の特定エラーが検出される可能性が高い遊技状態における第2の特定エラーのエラー報知度合よりも高くする、
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
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