JP5133945B2 - ハイブリッド車の動力伝達機構 - Google Patents

ハイブリッド車の動力伝達機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5133945B2
JP5133945B2 JP2009142433A JP2009142433A JP5133945B2 JP 5133945 B2 JP5133945 B2 JP 5133945B2 JP 2009142433 A JP2009142433 A JP 2009142433A JP 2009142433 A JP2009142433 A JP 2009142433A JP 5133945 B2 JP5133945 B2 JP 5133945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
gear
engine
brake
planetary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009142433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010285128A (ja
Inventor
良昭 山田
邦彦 肥喜里
秀一 中村
幸一 井谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP2009142433A priority Critical patent/JP5133945B2/ja
Publication of JP2010285128A publication Critical patent/JP2010285128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133945B2 publication Critical patent/JP5133945B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、エンジンとモータ/発電機の動力を状況に応じ切り換え/組み合わせて使用するハイブリッド車の動力伝達機構に関する。
非特許文献1に開示されるように、昨今、トラック等の商用車に於て、エンジンの負荷を下げて燃費の向上を図るため、発進時や登坂路走行時等、エンジンに負荷がかかる走行時にモータの助力を借りるハイブリッドシステムが提案されている。
図15は非特許文献1に開示されたハイブリッド車の動力伝達機構を示し、図示するように動力伝達機構の駆動系の配列は、エンジン1,メインクラッチ(単板クラッチ)3,モータ/発電機(以下、「モータ」という)5,変速機7,終減速機9の順に総て同軸上に配置されている。そして、メインクラッチ3から変速機7に繋がるエンジン駆動軸11にモータ5のロータ13が取り付き、トランスミッション7と終減速機9との間に推進軸15が連結されている。
而して、前記ハイブリッドシステムは、クラッチ3を切った状態でモータ5の駆動力だけで発進し、規定車速(約5〜6km/h前後)でエンジン1とモータ5の回転を同期させ、クラッチ3が接続されてエンジン1のみで走行を開始する。
そして、登坂路等、負荷のかかる走行時は、アクセルペダルの踏込み量に応じてエンジン1とモータ5を併用した高出力走行に入り、減速・制動時は、状況に応じてクラッチ3を切断し、モータ5を逆作用させてエンジンブレーキ相当の回生ブレーキをかけることで、制動エネルギ(回生エネルギ)をバッテリに回収する構成となっている。
しかし、前記動力伝達機構は、エンジン1の駆動力のみで走行する場合、モータ5の空回りによる損失(回転抵抗)、即ち、ロータ13に装着した磁石の影響で機械的損失が発生してしまう欠点がある。
また、斯かる負荷損失を打ち消すためにモータ5のステータ17に電気を流すと、新たに電気的損失が発生することとなる。
一方、このようなモータ5による機械的損失(回転抵抗)を解消するハイブリッド車の動力伝達機構として、図16に示すようにモータ5のモータ出力軸19をエンジン駆動軸11と別体に構成して、モータ出力軸19とエンジン駆動軸11との間にドッグクラッチからなるクラッチ機構21を装着した技術が非特許文献2に開示されている。
(株)鉄道日本社発行「月刊自動車工学」2006年10月号 いすゞ自動車(株)発行「いすゞ技報」2005年113号
しかし、前記クラッチ機構21を構成するドッグクラッチの接,断をスムーズに行うためには、精度の高い複雑な回転数同期制御が必要となる。
更に、このドッグクラッチを用いた動力伝達機構は、2〜3トン積みの小型トラックへの装着を想定したもので、大きなモータ出力が要求される大型トラックへの適用には、ドッグクラッチの強度不足や耐久性不足が懸念されている。
また、モータが駆動力を発揮する力行、或いは発電機として制動力を発生(回生)する際、車両の走行状態により、力行では発生トルクと回転数が変化し、回生時には吸収トルクと回転数が変化する。
永久磁石同期型のモータの特性をモータトルク〜回転数マップでみると、おおよそ回転数とトルクの中央部分でもっとも効率が高く、それよりも大きい領域や小さい領域では徐々に効率が低下する特性をもっている。
従って、例えば中トルクぐらいで回転数「0」から高回転域まで使用すると、効率は低い処からスタートし、高効率領域を通り、また効率が悪くなるような運転となり、これは、制動トルクを発生トルクさせる回生発電でも同様である。
このため、力行時のエンジン負荷(モータアシスト時)やバッテリの電気エネルギを少しでも低減し、また、回生時には少しでも多くの回生発電を行い、バッテリに大きな電気エネルギを蓄電するには、高効率域を活用するモータの運転が必要となる。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、スムーズなモータとエンジンの入出力動力の混合,分離を可能とし、併せて入出力動力の混合,分離機構の強度を十分に確保して、積載量10トンを超える大型ハイブリッド車への適用を可能としたハイブリッド車の動力伝達機構を提供することを目的とする。
更に本発明は、高効率なモータの運転を行うことで、エンジンの消費エネルギを低減し、車両として燃費を向上したハイブリッド車の動力伝達機構を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、エンジン,メインクラッチ,モータ,変速機,終減速機を同軸上に配置し、エンジンとモータの動力を併用するハイブリッド車の動力伝達機構であって、前記メインクラッチから変速機に繋がるエンジン駆動軸と別体に回転可能な前記モータのモータ出力軸と、該モータ出力軸を解放/固定するモータブレーキと、前記モータ出力軸の一端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、該モータ出力軸の一端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤとピッチ円径を同じくするアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた第1の遊星ギヤ機構と、前記モータ出力軸の他端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、該モータ出力軸の他端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤよりピッチ円径が大きいアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた第2の遊星ギヤ機構とからなり、前記メインクラッチとモータブレーキを固定とし、2つの前記ギヤブレーキを解放とすることで、エンジンの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、2つの前記ギヤブレーキの一方を固定し、他方のギヤブレーキとメインクラッチ,モータブレーキを解放することで、モータの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、前記メインクラッチを繋ぎ、2つの前記ギヤブレーキの一方を固定し、他方のギヤブレーキとモータブレーキを解放することで、モータの駆動力が一方の前記遊星ギヤ機構からエンジン駆動軸に伝達されてエンジンの駆動力と混合し、モータ駆動時の前記第1,2の遊星ギヤ機構の切換え操作で、モータの使用するトルク〜回転数領域を選択可能としたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、エンジン,メインクラッチ,モータ,変速機,終減速機を同軸上に配置し、エンジンとモータの動力を併用するハイブリッド車の動力伝達機構であって、前記メインクラッチから変速機に繋がるエンジン駆動軸と別体に回転可能な前記モータのモータ出力軸と、前記モータ出力軸の一端側に装着され、該モータ出力軸を解放/固定するモータブレーキと、前記モータ出力軸の他端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、前記モータ出力軸の他端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤとピッチ円径を同じくするアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた遊星ギヤ機構と、前記遊星ギヤ機構と前記モータとの間のモータ出力軸に装着された無断変速機とからなり、前記メインクラッチとモータブレーキを固定とし、前記ギヤブレーキを解放とすることでエンジンの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、前記ギヤブレーキを固定し、メインクラッチ,モータブレーキを解放することで、モータの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、前記メインクラッチを繋ぎ、前記ギヤブレーキを固定し、モータブレーキを解放することで、モータの駆動力が前記遊星ギヤ機構からエンジン駆動軸に伝達されてエンジンの駆動力と混合し、前記無断変速機の変速操作で、モータの使用するトルク〜回転数領域を選択可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、メインクラッチとモータブレーキ、そして、第1,2の遊星ギヤ機構のギヤブレーキの解放/固定という作動切り換えにより、「エンジン駆動モード」,「モータ駆動モード」,「モータ/エンジン協調駆動モード」の3つの運転モードが可能となる。
そして、「エンジン駆動モード」でモータ出力軸が固定されて回転しないため、モータによる機械的損失,電気的損失を低減でき、エンジンの負荷が軽減して燃費が向上する利点を有する。
また、モータ出力軸とエンジン駆動軸との間の動力伝達を常時噛み合い式の第1,2の遊星ギヤ機構としたため、両軸間の接,断をスムーズに行うことができると共に、遊星ギヤ機構の十分な強度が確保できるため、大きなモータ出力が必要とされる大型トラックへの適用が可能である。
更にまた、モータの2段の変速機構たる第1,2の遊星ギヤ機構を切り換えることで、モータの使用するトルク〜回転数領域を2種類選択可能として、運転状況に応じたモータの高効率な使用を可能としたので、力行時のバッテリの電気エネルギの消費を低減し、また、回生時には効率よく多くの回生発電を行うことができる等、バッテリの充放電を有効に活用することができ、エンジンの消費エネルギを低減して省燃費運転が可能となった。
そして、斯様に2段のモータの変速機構を備えることでモータの負荷を小さくできるため、モータの小型化が図れる利点を有する。
一方、請求項2に係る発明にあっても、メインクラッチとモータブレーキ,遊星ギヤ機構のギヤブレーキの解放/固定という作動切り換えにより、「エンジン駆動モード」,「モータ駆動モード」,「モータ/エンジン協調駆動モード」の3つの運転モードが可能となる。
そして、「エンジン駆動モード」でモータ出力軸が固定されて回転しないため、モータによる機械的損失,電気的損失を低減でき、エンジンの負荷が軽減して燃費が向上する利点を有する。
また、モータ出力軸とエンジン駆動軸との間の動力伝達を常時噛み合い式の遊星ギヤ機構としたため、両軸間の接,断をスムーズに行うことができると共に、遊星ギヤ機構の十分な強度が確保できるため、大きなモータ出力が必要とされる大型トラックへの適用が可能である。
更に、本発明は無断変速機を使用したことで、請求項1に係る発明に比しギヤ変速時の変速ショックがなく、また、モータの高効率点の使用選択の自由度が増し、高効率域を多く経由する運転方法をとることで更なる低燃費運転が可能となる。
請求項1の第一実施形態に係る動力伝達機構の概略構成図である。 エンジン駆動モードに於ける動力伝達機構の概略構成図である。 「ギヤセットH」を使用したモータ駆動モードに於ける動力伝達機構の概略構成図である。 「ギヤセットL」を使用したモータ駆動モードに於ける動力伝達機構の概略構成図である。 モータ/エンジン協調駆動モードに於ける動力伝達機構の概略構成図である。 モータのモータトルク〜回転数マップである。 エンジン駆動軸換算回転数の変化を示すグラフである。 モータのモータトルク〜回転数マップである。 モータのモータトルク〜回転数マップである。 モータのモータトルク〜回転数マップである。 請求項1の第二実施形態に係る動力伝達機構の概略構成図である。 請求項2の第一実施形態に係る動力伝達機構の概略構成図である。 モータのモータトルク〜回転数マップである。 請求項2の第二実施形態に係る動力伝達機構の概略構成図である。 従来の動力伝達機構の概略構成図である。 従来の他の動力伝達機構の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は請求項1の第一実施形態に係るハイブリッド車の動力伝達機構を示し、図15の従来例と同様、本実施形態に係るハイブリッド車の動力伝達機構の駆動系の配列も、エンジン31,メインクラッチ(単板クラッチ)33,モータ35,変速機37,終減速機39の順に総て同軸上に配置されており、メインクラッチ33を介してエンジン出力軸41にエンジン駆動軸43が連結され、該エンジン駆動軸43は変速機37に接続されている。
また、図中、45はモータ35のロータ47に取り付くモータ出力軸で、該モータ出力軸45はエンジン駆動軸43と別体に構成されて、図示しないモータボディにベアリングを介して回転可能に支持されている。そして、メインクラッチ33側のモータ出力軸45に、該モータ出力軸45を解放/固定するモータブレーキ49が装着されている。
モータブレーキ49は、一例としてディスクブレーキの如き構造をなし、モータ出力軸45に設けたブレーキディスク51を図示しない制動パッドで挟むと、モータ出力軸45の回転に制動がかかってモータ出力軸45が固定(モータブレーキ49の固定)され、ブレーキディスク51から制動パッドが離間することで、モータ出力軸45に対する制動が解除(モータブレーキ49の解放)されるようになっている。
そして、メインクラッチ33側のモータ出力軸45の一端側端部とエンジン駆動軸43との間に、遊星ギヤ機構53が設けられている。
遊星ギヤ機構53は、モータ出力軸45の端部に設けられたサンギヤ55と、該サンギヤ55に対向してエンジン駆動軸43に設けられたアウターギヤ57と、前記サンギヤ55とアウターギヤ57が噛合する複数のプラネタリギヤ59と、該プラネタリギヤ59の公転運動を拾うプラネタリキャリア61とからなり、サンギヤ55とアウターギヤ57は、恰も従来周知のデフ装置の左右一対のデフサイドギヤの如き形状とされて、ピッチ円径を同じくするギヤ比1対1に設定されている。
このため、図示するようにプラネタリキャリア61に取り付くプラネタリギヤ59の回転軸63は、エンジン駆動軸43に対し直角に配置されており、例えばモータ35が1000回転すると、エンジン駆動軸45は同じく1000回転する。
更に、前記プラネタリキャリア61の他端側に、該プラネタリキャリア61を解放/固定してプラネタリギヤ59の公転を解放/固定するギヤブレーキ65が設けられている。
前記モータブレーキ49と同様、ギヤブレーキ65もディスクブレーキの如き構造からなり、プラネタリキャリア61の他端側に設けたブレーキディスク67を図示しない制動パッドで挟む(ギヤブレーキ65の固定)と、プラネタリキャリア61の回転に制動がかかってプラネタリギヤ59の公転が固定され、ブレーキディスク67から制動パッドが離間(ギヤブレーキ65の解放)すると、プラネタリキャリア61に対する制動が解除されてプラネタリギヤ59が公転可能に復帰するようになっている。
以下、本願明細書に於て、ギヤブレーキ65を含めて遊星ギヤ機構53側を「ギヤセットH:High」という。
更に、図1に示すようにモータ出力軸45の他端側端部とエンジン駆動軸43との間にも、前記遊星ギヤ機構53と同様な構造からなる遊星ギヤ機構69が設けられている。
この遊星ギヤ機構69も、モータ出力軸45の端部に設けられたサンギヤ71と、該サンギヤ71に対向してエンジン駆動軸43に取り付けられたアウターギヤ73と、前記サンギヤ71とアウターギヤ73が噛合する複数のプラネタリギヤ75と、該プラネタリギヤ75の公転運動を拾うプラネタリキャリア77とからなり、前記プラネタリギヤ59と同様、プラネタリギヤ75の回転軸79はエンジン駆動軸43に対し直角に配置されている。
そして、遊星ギヤ機構69のサンギヤ71とアウターギヤ73はピッチ円径を異にしてギヤ比1対2に設定されており、例えばモータ35が1000回転すると、エンジン駆動軸45は減速されて500回転するようになっている。
更に、前記プラネタリキャリア73の他端側に、該プラネタリキャリア73を解放/固定してプラネタリギヤ75の公転を解放/固定するギヤブレーキ81が設けられている。
前記ギヤブレーキ65と同様、ギヤブレーキ81はディスクブレーキの如き構造からなり、プラネタリキャリア77の他端側に設けたブレーキディスク83を図示しない制動パッドで挟む(ギヤブレーキ81の固定)と、プラネタリキャリア73の回転に制動がかかってプラネタリギヤ75の公転が固定され、ブレーキディスク83から制動パッドが離間(ギヤブレーキ81の解放)すると、プラネタリキャリア73に対する制動が解除されてプラネタリギヤ75が公転可能に復帰するようになっている。
以下、本願明細書に於て、ギヤブレーキ81を含めて遊星ギヤ機構69側を「ギヤセットL:Low」という。
このように本実施形態に係る動力伝達機構85は、サンギヤ55とアウターギヤ57のギヤ比が1対1に設定された「ギヤセットH」と、サンギヤ71とアウターギヤ73のギヤ比が1対2に設定された「ギヤセットL」の2段のモータ35の変速機構を備えており、次に、その動作について説明する。
先ず、モータ35を使わず、エンジン31の駆動力のみで走行する「エンジン駆動モード」では、図2に示すようにメインクラッチ33を繋いで「固定」し、ブレーキディスク51を制動パッドで挟んでモータブレーキ49(モータ出力軸45)を「固定」すると共に、制動パッドをブレーキディスク67,83から離間させて「ギヤセットH」と「ギヤセットL」のギヤブレーキ65,81(プラネタリキャリア61,77)を「解放」すると、モータ35が停止してプラネタリギヤ59,75とプラネタリキャリア61,77が空回りするため、エンジン31の駆動力がエンジン出力軸41,エンジン駆動軸43から変速機37へと伝達されて、エンジン31の駆動力のみで車両が走行する。
而して、この場合、モータ出力軸45が固定されるため、モータ35の空回りによる回転抵抗損失をなくすことができる。
また、エンジン31を使わずモータ35の駆動力だけで発進,走行する「モータ駆動モード」では、例えば図3に示すようにメインクラッチ33を切り、「ギヤセットH」のブレーキディスク67を制動パッドで挟んでギヤブレーキ65(プラネタリキャリア61)を「固定」し、ブレーキディスク51,83から制動パッドを離間させてモータブレーキ49(モータ出力軸45)と「ギヤセットL」のギヤブレーキ81(プラネタリキャリア71)を「解放」すると、「ギヤセットH」のプラネタリギヤ59の公転が規制され、「ギヤセットL」のプラネタリギヤ75やプラネタリキャリア77が空回りするため、モータ35の駆動力が「ギヤセットH」のサンギヤ55,プラネタリギヤ59,アウターギヤ57を介してエンジン駆動軸43から変速機37へと伝達されて、モータ35の駆動力で車両が発進,走行する。
一方、図4に示すようにメインクラッチ33を切り、「ギヤセットL」のブレーキディスク83を制動パッドで挟んでギヤブレーキ81(プラネタリキャリア77)を「固定」し、ブレーキディスク51,67から制動パッドを離間させてモータブレーキ49(モータ出力軸45)と「ギヤセットH」のギヤブレーキ65(プラネタリキャリア57)を「解放」すると、「ギヤセットL」のプラネタリギヤ73の公転が規制され、「ギヤセットH」のプラネタリギヤ59やプラネタリキャリア61が空回りするため、モータ35の駆動力が「ギヤセットL」のサンギヤ71,プラネタリギヤ75,アウターギヤ73を介してエンジン駆動軸43から変速機37へと伝達されて、モータ35の駆動力で車両が発進,走行する。
そして、図5に示すようにメインクラッチ23を繋いで「固定」し、「ギヤセットH」または「ギヤセットL」のいずれか一方のギヤブレーキ65,81(プラネタリキャリア61,77)を「固定」し、他方を「解放」してモータブレーキ49(モータ出力軸45)を「解放」すると、モータ出力軸45が遊星ギヤ機構53,69のいずれか一方を介してエンジン駆動軸43に接続される。
この結果、モータ35の駆動力がエンジン駆動軸43に伝達されて、エンジン31の駆動力にモータ35の駆動力が混合,併用された「モータ/エンジン協調駆動モード」となる。
従って、例えば図2の「モータ駆動モード」で発進,走行後、規定車速で図5に示すようにメインクラッチ33を繋げば、既述した「モータ/エンジン協調駆動モード」となり、また、車両の制動時に、図5の状態から図2または図3に示すようにメインクラッチ33を切って「モータ駆動モード」に切り換え、タイヤ87からのトルクを「ギヤセットH」または「ギヤセットL」からモータ35に入力させてモータ35を逆作用させると、エンジンブレーキ相当の回生ブレーキがかかって回生エネルギがバッテリに貯蔵される。
このように本実施形態に係る動力伝達機構85は、メインクラッチ33とモータブレーキ49、そして、「ギヤセットH」,「ギヤセットL」のギヤブレーキ65,81の解放/固定という作動切り換えにより、「エンジン駆動モード」,「モータ駆動モード」,「モータ/エンジン協調駆動モード」の3つの運転モードを可能とすると共に、「モータ駆動モード」及び「モータ/エンジン協調駆動モード」に於て、以下の如く「ギヤセットH」,「ギヤセットL」の2段のモータ35の変速機構を切り換えることで、モータ35の使用するトルク〜回転数領域を2種類選択可能として運転状況に応じたモータ35の高効率な使用を可能としている。
図6及び図8乃至図10はモータ35の特性を示すモータトルク〜回転数マップを示し、図中、Xはモータ35の等出力曲線で、図示するように回転数とモータトルクの中央部分(図中、P領域)でもっとも効率が高く、それよりも大きい領域や小さい領域では徐々に効率が低下する特性を有している。尚、図6に於て、トルク”H”は「ギヤセットH」をいい、トルク”L”は「ギヤセットL」をいう。
また、図7に於て、ギヤセット”L=2”は、サンギヤ71とアウターギヤ73のギヤ比が1対2に設定された「ギヤセットL」をいい、ギヤセット”H=1”は、サンギヤ55とアウターギヤ57のギヤ比が1対1に設定された「ギヤセットH」をいう。そして、「ギヤセットH」を使う場合が「モータ低速」時であり、「ギヤセットL」を使う場合が「モータ高速」時である。
而して、図6による説明の便宜上、変速機37,終減速機39のギヤ比を1とすると、例えば図4に示す「モータ駆動モード」での「ギヤセットL」を使う「モータ高速」時の走行中、登りの坂道等で中トルクの加速を必要とするとき、図6に示すようにモータ35の回転数を1000回転から2000回転まで増加させると、図7に示すように変速機37への入力となるエンジン駆動軸43の回転数は500回転から1000回転となる。
ここで、図6に示すように動力伝達機構85を「ギヤセットH」に切り換えると同時に、モータ35の回転数を1000回転にして1500回転まで増加させると、図7に示すようにエンジン駆動軸43の回転数は当初の500回転から1500回転まで増加することとなり、「ギヤセットL」,「ギヤセットH」を続けて使用することで、図6に示すようにモータ35を、モータトルク〜回転数マップのうち効率のよい中央部分(図中、P領域)で使用することとなる。
そして、「ギヤセットL」を使う「モータ高速」時は、既述したようにギヤ比2に設定されているため、少ないモータトルク(例えば100)で、大きなエンジン駆動軸換算トルク(変速機37への入力トルク:100×2=200)を発生させることができ、このような高トルクが必要な場合は、発進時や急な登りの坂道での加速時、また、高速からの回転制動時等で、平坦な道での巡航時にモータ35を使用する場合、大きなエンジン駆動軸換算トルクは必要としない。
従って、このように発進時や急な登りの坂道での加速時,高速からの回転制動時等、高トルクを必要とする「モータ駆動モード」や「モータ/エンジン協調駆動モード」での走行時には、図9に示すように「ギヤセットL」を選択,使用することで、モータ35の効率のよい領域を使用することができ、また、回生制動時にも「ギヤセットL」を選択,使用することで、回生ブレーキが良好にかかって回生エネルギがバッテリに効率よく貯蔵されることとなる。
また、図6を用いて既述したように、中トルクを必要とする「モータ駆動モード」や「モータ/エンジン協調駆動モード」での走行時には、図8に示すように「ギヤセットL」,「ギヤセットH」を続けて使用することで、モータ35の効率のよい領域を使用することができ、回生制動時にも「ギヤセットH」から「ギヤセットL」を選択,使用することで、回生ブレーキが良好にかかって回生エネルギがバッテリに効率よく貯蔵されることとなる。
更に、平坦な道での巡航時等、モータ35による大きなエンジン駆動軸換算トルクを必要としない場合には、図10に示すように「ギヤセットH」を選択,使用することで、モータ35の効率のよい領域を使用することができ、回生制動時にも「ギヤセットH」を選択,使用することで、回生ブレーキが良好にかかって回生エネルギがバッテリに効率よく貯蔵されることとなる。
そして、これらの切換え操作は、図示しない制御手段が車速やアクセルペダルの踏込み量,モータ35の回転数等を検知してモータ35の回転数制御を行うと共に、斯かる運転状況に応じて、制御手段がメインクラッチ33やモータブレーキ49,「ギヤセットH」,「ギヤセットL」のギヤブレーキ65,81を切換え制御すればよい。
このように本実施形態は、メインクラッチ33とモータブレーキ49、そして、「ギヤセットH」,「ギヤセットL」のギヤブレーキ65,81の解放/固定という作動切り換えにより、「エンジン駆動モード」,「モータ駆動モード」,「モータ/エンジン協調駆動モード」の3つの運転モードを可能としたが、図2に示すように「エンジン駆動モード」に於てモータ出力軸45を固定させた構造上、図15に示す従来例に比しモータ35による機械的損失,電気的損失を低減できるため、エンジン31の負荷が軽減して燃費が向上する利点を有する。
また、本実施形態は、図16のドッグクラッチからなるクラッチ機構21に代え、モータ出力軸45とエンジン駆動軸43間の動力伝達を常時噛み合い式の遊星ギヤ機構53,69としたため、モータ出力軸45とエンジン駆動軸43との接,断をスムーズに行うことができると共に、遊星ギヤ機構53,69の十分な強度が確保できるため、大きなモータ出力が必要とされる大型トラックへの適用が可能である。
そして、本実施形態は、「ギヤセットH」,「ギヤセットL」の2段のモータ35の変速機構を切り換えることで、モータ35の使用するトルク〜回転数領域を2種類選択可能として、運転状況に応じたモータ35の高効率な使用を可能としたので、力行時のバッテリの電気エネルギの消費を低減し、また、回生時には効率よく多くの回生発電を行うことができる等、バッテリの充放電を有効に活用することができ、エンジン31の消費エネルギを低減して省燃費運転が可能となった。
而も、2段のモータ35の変速機構を備えることでモータの負荷を小さくできるため、モータの小型化が図れる利点を有する。
尚、前記実施形態は、遊星ギヤ機構53のサンギヤ55とアウターギヤ57を、恰もデフ装置の左右一対のデフサイドギヤの如き形状に形成して、ピッチ円径を同じくするギヤ比1対1に設定すると共に、プラネタリキャリア61に取り付くプラネタリギヤ59の回転軸63をエンジン駆動軸43と直角に配置したが、図11に示す請求項2の第二実施形態のように、「ギヤセットH」たる遊星ギヤ機構89のサンギヤ91とアウターギヤ93をピッチ円径を同じくするギヤ比1対1の平歯車系とすると共に、両ギヤ91,93の両方に噛み合うプラネタリギヤ95を平歯車系として、プラネタリキャリア95に取り付くプラネタリギヤ97の回転軸99をエンジン駆動軸43と平行に配置してもよい。
また、図11に示すように「ギヤセットL」たる遊星ギヤ機構101の構成も、サンギヤ103とアウターギヤ105,プラネタリギヤ107の噛合形態を変更し、サンギヤ103とアウターギヤ105のピッチ円径を異にしてギヤ比1対2に設定すると共に、プラネタリキャリア109に取り付くプラネタリギヤ107の回転軸111をエンジン駆動軸43と平行に配置してもよい。
尚、その他の構成は図1の第一実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態に係る動力伝達機構113はこのように構成されており、本実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、「エンジン駆動モード」に於けるモータ35の機械的損失,電気的損失を低減でき、また、モータ出力軸45とエンジン駆動軸43間の接,断をスムーズに行うことができると共に、遊星ギヤ機構89,101の十分な強度が確保できるため、大きなモータ出力が必要とされる大型トラックへの適用が可能である
そして、バッテリの充放電を有効に活用することができ、エンジン31の消費エネルギを低減して省燃費運転が可能となる。
図12は請求項2の第一実施形態に係るハイブリッド車の動力伝達機構を示し、本実施形態に係る動力伝達機構115は、図1の動力伝達機構85の構成に変更を加え、メインクラッチ33側のモータ出力軸45の一端側端部にモータブレーキ49を装着し、モータ出力軸45の他端側に前記遊星ギヤ機構53を装着すると共に、該遊星ギヤ機構53とモータ35との間のモータ出力軸45に周知の無断変速機117を装着して、エンジン31,メインクラッチ33,モータ35,無断変速機117,遊星ギヤ機構53,変速機37,終減速機39を総てエンジン駆動軸43上に同軸に配置したことを特徴としている。
従来周知のように無断変速機は、変速ギヤを使用せず、プーリーと呼ばれる滑車を用いて無段階での滑らかな変速を可能にした変速機で、2つのプーリーにベルトを通し、プーリーの径を変化させることで連続的な変速を可能にするものである。
そこで、図12に示すように本実施形態は、入力側(モータ出力軸45)にドライブプーリー119を装着し、遊星ギヤ機構53への出力側にドリブンプーリー121を配置して、両プーリー119,121間にベルト123を掛け渡したもので、ドリブンプーリー121の回転軸125と遊星ギヤ機構53のサンギヤ55が取り付くモータ出力軸45との間に2枚のギヤ127,129が連結されている。
尚、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されているから、モータ35を使わず、エンジン31の駆動力のみで走行する「エンジン駆動モード」では、図1の実施形態と同様、メインクラッチ33を繋いで「固定」し、ブレーキディスク51を制動パッドで挟んでモータブレーキ49(モータ出力軸45)を「固定」すると共に、制動パッドをブレーキディスク67から離間させてギヤブレーキ65(プラネタリキャリア61)を「解放」すると、モータ35が停止してプラネタリギヤ59とプラネタリキャリア61が空回りするため、エンジン31の駆動力がエンジン出力軸41,エンジン駆動軸43から変速機37へと伝達されて、エンジン31の駆動力のみで車両が走行する。
而して、この場合、モータ出力軸45が固定されるため、モータ35の空回りによる回転抵抗損失をなくすことができる。
また、エンジン31を使わずモータ35の駆動力だけで発進,走行する「モータ駆動モード」では、メインクラッチ33を切り、ブレーキディスク67を制動パッドで挟んでギヤブレーキ65(プラネタリキャリア61)を「固定」すると、プラネタリギヤ59の公転が規制されるため、モータ35の駆動力が無断変速機117を介してギヤ127,129からサンギヤ55,プラネタリギヤ59,アウターギヤ57を経て変速機37へ伝達されて、モータ35の駆動力で車両が発進,走行する。
而して、この「モータ駆動モード」での無断変速機117によるモータ35の駆動に当たり、図13に示すように無断変速機117によってモータ35のモータトルクと回転数を調整することで、モータ35の高効率域での使用が可能となる。
そして、メインクラッチ23とギヤブレーキ65を「固定」すると、モータ35の駆動力がエンジン駆動軸43に伝達されて、エンジン31の駆動力にモータ35の駆動力が混合,併用された「モータ/エンジン協調駆動モード」となり、この「モータ/エンジン協調駆動モード」での無断変速機117によるモータ35の駆動に於ても、図13に示すように無断変速機117によってモータ35のモータトルクと回転数を調整することで、モータ35の高効率域での使用が可能となる。
このように本実施形態に係る動力伝達機構115も、メインクラッチ33とモータブレーキ49,ギヤブレーキ65の解放/固定という作動切り換えにより、「エンジン駆動モード」,「モータ駆動モード」,「モータ/エンジン協調駆動モード」の3つの運転モードを可能とすると共に、「モータ駆動モード」及び「モータ/エンジン協調駆動モード」に於て、無断変速機117によってモータ35のモータトルクと回転数を調整することで、モータ35の高効率域での使用を可能としている。
従って、本実施形態によっても、図1の動力伝達機構85と同様、所期の目的を達成することが可能で、図15に示す従来例に比しモータ35による機械的損失,電気的損失を低減でき、エンジン31の負荷が軽減して燃費が向上する利点を有する。
また、本実施形態も、図16のドッグクラッチからなるクラッチ機構21に代え、モータ出力軸45とエンジン駆動軸43間の動力伝達を常時噛み合い式の遊星ギヤ機構53としているため、モータ出力軸45とエンジン駆動軸43との接,断をスムーズに行うことができると共に、遊星ギヤ機構53の十分な強度が確保できるため、大きなモータ出力が必要とされる大型トラックへの適用が可能である。
而も、本実施形態は、前記動力伝達機構85の「ギヤセットH」,「ギヤセットL」のモータ35の2段の変速機構に代えて無断変速機117を使用したことで、ギヤ変速時の変速ショックがなく、また、図13に示すようにモータ35の高効率点の使用選択の自由度が増し、図8〜図10に比し高効率域を多く経由する運転方法をとることで、より低燃費運転が可能となる。
図14は請求項2の第二実施形態に係る動力伝達機構を示し、本実施形態に係る動力伝達機構131は、総てを同軸上に配置した前記実施形態に代え、モータ35を外部に配置したもので、外部に配したモータ35のモータ出力軸45-1にドライブプーリー119を装着し、遊星ギヤ機構53のサンギヤ55が取り付くモータ出力軸45にドリブンプーリー121が設けられている。
尚、その他の構成は前記実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されており、本実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することができることは勿論、モータ35を外部に配置することで入出力軸が増えるため、モータ35の駆動力を利用するより多くの利用方法が考えられると共に、モータ35の故障時のメンテナンスが容易となる利点を有する。
31 エンジン
33 メインクラッチ
35 モータ
37 変速機
39 終減速機
41 エンジン出力軸
43 エンジン駆動軸
45,45-1 モータ出力軸
47 ロータ
49 モータブレーキ
51,67,83 ブレーキディスク
53,69,89,101 遊星ギヤ機構
55,71,91,103 サンギヤ
57,73,93,105 アウターギヤ
59,75,97,107 プラネタリギヤ
61,77,95,109 プラネタリキャリア
65,81 ギヤブレーキ
85,113,115,131 動力伝達機構
87 タイヤ
117 無断変速機
119 ドライブプーリー
121 ドリブンプーリー
123 ベルト

Claims (2)

  1. エンジン,メインクラッチ,モータ/発電機,変速機,終減速機を同軸上に配置し、エンジンとモータ/発電機の動力を併用するハイブリッド車の動力伝達機構であって、
    前記メインクラッチから変速機に繋がるエンジン駆動軸と別体に回転可能な前記モータ/発電機のモータ出力軸と、
    該モータ出力軸を解放/固定するモータブレーキと、
    前記モータ出力軸の一端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、該モータ出力軸の一端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤとピッチ円径を同じくするアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた第1の遊星ギヤ機構と、
    前記モータ出力軸の他端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、該モータ出力軸の他端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤよりピッチ円径が大きいアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた第2の遊星ギヤ機構とからなり、
    前記メインクラッチとモータブレーキを固定とし、2つの前記ギヤブレーキを解放とすることで、エンジンの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、
    2つの前記ギヤブレーキの一方を固定し、他方のギヤブレーキとメインクラッチ,モータブレーキを解放することで、モータ/発電機の駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、
    前記メインクラッチを繋ぎ、2つの前記ギヤブレーキの一方を固定し、他方のギヤブレーキとモータブレーキを解放することで、モータ/発電機の駆動力が一方の前記遊星ギヤ機構からエンジン駆動軸に伝達されてエンジンの駆動力と混合し、
    モータ/発電機駆動時の前記第1,2の遊星ギヤ機構の切換え操作で、モータ/発電機の使用するトルク〜回転数領域を選択可能としたことを特徴とするハイブリッド車の動力伝達機構。
  2. エンジン,メインクラッチ,モータ/発電機,変速機,終減速機を同軸上に配置し、エンジンとモータ/発電機の動力を併用するハイブリッド車の動力伝達機構であって、
    前記メインクラッチから変速機に繋がるエンジン駆動軸と別体に回転可能な前記モータ/発電機のモータ出力軸と、
    前記モータ出力軸の一端側に装着され、該モータ出力軸を解放/固定するモータブレーキと、
    前記モータ出力軸の他端側と前記エンジン駆動軸との間に装着され、前記モータ出力軸の他端側に設けられたサンギヤ,前記エンジン駆動軸に設けられ、該サンギヤとピッチ円径を同じくするアウターギヤ,前記サンギヤとアウターギヤが噛合する複数のプラネタリギヤ,該プラネタリギヤの公転運動を拾うプラネタリキャリア,該プラネタリキャリアの一端側に装着され、該プラネタリキャリアを解放/固定するギヤブレーキとを備えた遊星ギヤ機構と、
    前記遊星ギヤ機構と前記モータ/発電機との間のモータ出力軸に装着された無断変速機とからなり、
    前記メインクラッチとモータブレーキを固定とし、前記ギヤブレーキを解放とすることでエンジンの駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、
    前記ギヤブレーキを固定し、メインクラッチ,モータブレーキを解放することで、モータ/発電機の駆動力のみがエンジン駆動軸から変速機に伝達され、
    前記メインクラッチを繋ぎ、前記ギヤブレーキを固定し、モータブレーキを解放することで、モータ/発電機の駆動力が前記遊星ギヤ機構からエンジン駆動軸に伝達されてエンジンの駆動力と混合し、
    前記無断変速機の変速操作で、モータ/発電機の使用するトルク〜回転数領域を選択可能としたことを特徴とするハイブリッド車の動力伝達機構。
JP2009142433A 2009-06-15 2009-06-15 ハイブリッド車の動力伝達機構 Expired - Fee Related JP5133945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009142433A JP5133945B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 ハイブリッド車の動力伝達機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009142433A JP5133945B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 ハイブリッド車の動力伝達機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010285128A JP2010285128A (ja) 2010-12-24
JP5133945B2 true JP5133945B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=43541174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009142433A Expired - Fee Related JP5133945B2 (ja) 2009-06-15 2009-06-15 ハイブリッド車の動力伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133945B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20120565A1 (it) * 2012-06-26 2013-12-27 Oerlikon Graziano Spa Trasmissione ibrida per veicolo a motore
JP5880516B2 (ja) * 2013-10-15 2016-03-09 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3951904B2 (ja) * 2002-11-29 2007-08-01 株式会社エクォス・リサーチ ハイブリッド車用駆動装置
JP4915217B2 (ja) * 2006-11-15 2012-04-11 トヨタ自動車株式会社 車両のパワートレーン
JP4263219B2 (ja) * 2007-03-30 2009-05-13 本田技研工業株式会社 動力装置
JP5098496B2 (ja) * 2007-08-02 2012-12-12 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010285128A (ja) 2010-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133935B2 (ja) パラレル式ハイブリッド車の動力伝達機構
WO2010137087A1 (ja) ハイブリッド車の動力伝達機構
JP4355444B2 (ja) ハイブリッド電気自動車用動力伝達装置
CN102378701B (zh) 飞轮模块以及在飞轮模块中储存和传递能量的方法
CN102009590B (zh) 具有三档变速功能的电力无级变速器及其动力驱动方法
JP4779935B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
KR101000136B1 (ko) 하이브리드 차량용 동력전달장치
CN207809033U (zh) 混合动力驱动系统及车辆
CN104890496B (zh) 混合动力系统和混合动力车辆及混合驱动方法
CN104875598B (zh) 一种混合动力系统和有该系统的混合动力车辆及驱动方法
KR101500355B1 (ko) 하이브리드 자동차의 동력전달장치
KR101500357B1 (ko) 하이브리드 자동차의 동력전달장치
JP2008105496A (ja) 動力出力装置およびハイブリッド自動車
JP2009143485A (ja) ハイブリッド車両
CN201893650U (zh) 一种具有三档变速功能的电力无级变速器
CN110576730A (zh) 混合动力变速器和车辆
KR101428079B1 (ko) 차량의 하이브리드 구동장치
KR101428078B1 (ko) 차량의 하이브리드 구동장치
JP2000203289A (ja) 自動車用駆動装置
JP2005304205A (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP5337744B2 (ja) 動力伝達装置及びハイブリッド駆動装置
CN113263905A (zh) 动力驱动系统和控制方法
JP5133945B2 (ja) ハイブリッド車の動力伝達機構
CN104924890B (zh) 混合动力系统的驱动方法
CN204774601U (zh) 混合动力系统和具有该系统的混合动力车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees