JP5133778B2 - 農業用ハウスの巻取シートガイド構造 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用ハウスの肩部分に設けられる換気装置の巻取シートを案内する農業用ハウスの巻取シートガイド構造に関する。
例えば、農業用ハウスは、気象の推移によるハウス内の温度変化を適温に調節する換気装置を備える(例えば特許文献1参照)。農業用ハウスは、支柱パイプ、アーチパイプ等の骨組みに、樹脂シートを展張してなる。ハウスの肩部分、連棟ハウス間の谷間側屋根面等には、周部を包囲するように設けたハウス骨材(枠体)にて換気開口部が形成される。
換気装置は、巻取シートの下端を巻き付け、上記換気開口部に水平方向に沿う巻取パイプと、この巻取パイプの一端に結合される回転駆動部材と、回転駆動部材に結合されるハンドルとで構成される。ハンドルの回動操作力は、回転駆動部材に内設される変速ギア機構を駆動し、適宜な回転速度及びトルクに変換されて巻取パイプへ出力される。また、回転駆動部材は、そのハウジングが地面に起立するガイドパイプに上下移動自在に保持される。
したがって、換気開口部の上部に上端の固定された巻取シートは、ハンドルが回転されると、下端側が巻き取られながら上昇し、巻回シートの下方に換気開口部が開放される一方、ハンドルが反対方向に回転されると、下端側が巻き戻されて換気開口部を閉鎖する。
特開2002−27843号公報
ところで、単棟型や連棟型として設置される農業用ハウスは、奥行きが100mを超えるものも多くある。換気開口部は、ハウス両側面や肩部、連棟ハウス間の谷間側屋根面窓に、奥行き方向で開口されるが、特に長大なハウスでは、その奥行き方向が所定間隔毎にハウス側シートで閉鎖される場合がある。この閉鎖部は、換気開口部のシート開閉方向に亘って設けた平行な一対の枠体にシートの左右端を固定して形成される。したがって、換気開口部の開閉の際には、巻取パイプに巻回されたシートロールが、両端、及び途中部分の枠体に接触しながら巻き取り・巻き戻されることとなる。このため、換気開口部の開閉の都度、巻取シートと、その下のハウス側シートとが摩擦し、摩耗により破れることがあった。このような状況は、換気開口部途中にハウス側シートの設けられない比較的小さな換気開口部においても、換気開口部周囲のハウス側シートと、巻取シートが摩擦することによっても同様に発生した。また、換気装置には、風による煽りや捲れを防止するために巻取シートを押さえるバンドが取り付けられており、このような部位には、シート同士、及びシートと枠体がさらに強く摺接して、摩耗劣化を一層顕著にした。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シート同士、及びシートと枠体の摺接によるシート破れを防止できる農業用ハウスの巻取シートガイド構造を提供し、もって、シートの耐久性向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造は、農業用ハウス100の肩部となる傾斜した換気開口部15,13aに設けられる開閉用の巻取シート27を案内する農業用ハウス100の巻取シートガイド構造であって、
前記換気開口部15,13aの周部に設けられる枠体35と、該枠体35に係着されるハウス側シート3と、前記換気開口部15,13aに水平方向に沿う巻取パイプ39と、該巻取パイプ39に下端37が巻き付けられる巻取シート27と、を具備し、
前記枠体35が、
前記農業用ハウス100の外側に連続して開口する長手方向に長い蟻溝51を有し前記巻取シート27の開閉方向に長尺の枠材45と、前記蟻溝51の溝底拡幅部51aに装着され前記ハウス側シート3を係着する波形弾性線材47と、前記枠材45の長手方向に渡る長尺で形成され弾性を有して前記蟻溝51に圧入装着され前記枠材45から突出して前記巻取シート27に接触する摩擦軽減材49と、
を具備したことを特徴とする。
この農業用ハウスの巻取シートガイド構造では、巻取パイプ39の巻き取り・巻き戻しにより換気開口部15,13aを開閉方向に移動する巻取シート27が、摩擦軽減材49に接触し、例えば移動方向に沿って長手方向に連続して設けられることで案内され、巻取シート27が、ハウス側シート3及び枠体35に直接接触しなくなる。
請求項2記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造は、前記摩擦軽減材49の突出方向の厚みTが、前記蟻溝51の深さDに、潰れ見越し寸法Mを加えた寸法より大きく形成されたことを特徴とする。
この農業用ハウスの巻取シートガイド構造では、巻取シート27が巻取パイプ39に巻回され、重量の大きいシートロール43となって押圧しても、摩擦軽減材49がシートロール43を枠体35に接触させるまで潰れず、摩擦軽減材49が突出状態を維持し続ける。
請求項3記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造は、前記摩擦軽減材49の幅Wが、前記蟻溝51に弾性的に係着する弾性変形量分、前記蟻溝51の溝幅寸法Sより大きく形成されたことを特徴とする。
この農業用ハウスの巻取シートガイド構造では、弾性変形を利用して摩擦軽減材49が枠体35に着脱自在に係着し、ネジや、弾性係止爪等の係着手段を必要とせずに、係着構造が簡素となる。
請求項4記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造は、前記摩擦軽減材49が、前記枠材45の長手方向に沿って長い同一四角断面形状の角柱体で形成されたことを特徴とする。
この農業用ハウスの巻取シートガイド構造では、摩擦軽減材49の厚み方向の下部49aが蟻溝51に係着され、厚み方向の上部49bが枠体35から突出される。つまり、摩擦軽減材49は、厚み方向の略中間部49cの両側が幅方向の内側に潰され、蟻溝51の両側開口縁に挟持されて枠材45に係着する。
請求項5記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造は、前記摩擦軽減材49が、発泡樹脂材からなることを特徴とする。
この農業用ハウスの巻取シートガイド構造では、摩擦軽減材49が発泡構造体となることで、製造時における密度調整や弾性調整が容易となる。
本発明に係る請求項1記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造によれば、開口部開閉用の巻取シートを案内する巻取シートガイド構造において、枠体、ハウス側シート、巻取パイプ、巻取シートを具備し、枠体が、巻取シートの開閉方向に長尺の枠材と、枠材の長手方向に渡る長尺で形成され弾性を有して枠材の蟻溝に圧入装着され枠材から突出して巻取シートに接触する摩擦軽減材とを備えるので、巻取パイプの巻き取り・巻き戻しにより換気開口部を開閉方向に移動する巻取シートが摩擦軽減材に接触して案内され、巻取シートが、ハウス側シート及び枠体に直接接触しなくなり、摺接によるシート破れを防止できる。この結果、シートの耐久性を向上させることができる。
請求項2記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造によれば、摩擦軽減材の突出方向の厚みが、蟻溝の深さに、潰れ見越し寸法を加えた寸法より大きく形成されるので、巻取シートが巻取パイプに巻回され、重量の大きいシートロールとなって押圧しても、摩擦軽減材が突出状態を維持し、巻取シートが枠体から離間して、接触による摩耗を長期に渡り防止することができる。
請求項3記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造によれば、摩擦軽減材の幅が、蟻溝に弾性的に係着する弾性変形量分、蟻溝の溝幅寸法より大きく形成されるので、摩擦軽減材の弾性変形を利用して枠体に着脱自在に係着でき、ネジや係着手段を必要とせずに、簡単な構造で安価に摩擦軽減材を着脱することができる。
請求項4記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造によれば、摩擦軽減材が、枠材の長手方向に沿って長い同一四角断面形状の角柱体で形成されるので、厚み方向の下部においては等幅の蟻溝への安定的な係着、及び適宜な解除力による係着解除が可能となる一方、上部においては平坦な突出平面を一定幅としたガイド面が形成できる。
請求項5記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造によれば、摩擦軽減材が、発泡樹脂材からなるので、軽量化が可能となるとともに、製造時の発泡率を調整することにより、所望の弾性率での形成が容易となる。
以下、本発明に係る農業用ハウスの巻取シートガイド構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る巻取シートガイド構造を備えた農業用ハウスの斜視図である。
本実施の形態による農業用ハウス100の巻取シートガイド構造は、農業用ハウス100の後述する換気開口部15に設けられる開閉用の巻取シート27を案内するためのものである。
巻取シートガイド構造を備える農業用ハウス100は、支柱パイプ1a、アーチパイプ1b、桁パイプ1c、棟木パイプ1d等の骨組み1にハウス側シートである樹脂シート3を展張したものであり、例えば断面略半円形の屋根部11を有した蒲鉾状に形成され、単棟型や図例のように複数ハウスが連棟型として設置される。樹脂シート3としては、厚さ0.05〜0.075mmの透明度のある、例えばポリオレフィン系フィルムを使用することができる。ポリオレフィン系フィルムとしては、農業用ポリエチレンフィルム、農業用エチレン・酢酸ビニル共同体樹脂フィルム、農業用ポリオレフィン系特殊フィルムを用いることができる。
単棟ハウスの肩部分、連棟ハウス間の連結された肩部である谷間側屋根面には、矩形状の換気開口部13a,15が奥行き方向に渡って形成され、この換気開口部13a,15は巻取構造を備えている。
なお、換気開口部15は、奥行き方向に渡り、連続して開口する構造や、断続的に開口するものもあり、また、奥行き方向の前後部分である妻面4に沿う肩部分は開口形成されずに樹脂シート3で覆われ(図7中A)、巻取シート27の縁部分とオーバーラップするよう構成されている(図7中V)。
図2は図1に示した谷間側屋根面の換気開口部の拡大斜視図である。
連棟ハウス間の谷間には谷樋17が設けられ、谷樋17はアーチパイプ1bの下端を接続する。アーチパイプ1bには谷樋17と平行に離間したレール形枠材19が固定され、このレール形枠材19と谷樋17の間に換気開口部15が形成されている。
谷樋17の長手方向には所定間隔で複数の紐掛け21が設けられる。レール形枠材19の長手方向には所定間隔で複数の紐掛けフック23が設けられる。紐掛け21と紐掛けフック23には煽り防止ベルト25がジクザグに張架されている。この煽り防止ベルト25とアーチパイプ1bの間隙は巻取シート27の展張スペースとなる。
谷樋17の上縁にはレール形枠部29が付設される。レール形枠材19とレール形枠部29は、溝フレーム19a,29aと、バネ性を有する波形弾性線材である係止線条19b,29bからなり、屋根部11や換気開口前後端縁の樹脂シート3の端縁30、及び巻取シート27の上縁31を収容したシート定着溝19c,29cに係止線条19b,29bを挿入することで、樹脂シート3の端縁30や、巻取シート27の上縁31を固定する。
換気開口部15にはアーチパイプ1bに沿う複数の枠体35が奥行き方向所定間隔で設けられる。枠体35は、上下端がレール形枠材19とレール形枠部29に固定され単独で設けられてもよい。また、アーチパイプ1bと一体固定されてもよい。さらに、枠体35を設けた部分では、アーチパイプ1bが省略されてもよい。
巻取シート27は、下縁37が巻取パイプ39に固定される。下縁37は、巻取パイプ39に巻かれた上にバネ性を有する断面C字状の固定具(不図示)が嵌合されることで巻取パイプ39に挟着固定される。なお、下縁37を巻回した巻取パイプ39には、さらに不図示のシート回転止め具が嵌合されてもよい。巻取パイプ39の一端には巻上げ装置41が接続され、巻上げ装置41はハンドル(手回し棒)41aに不図示のギアを噛ませた減速機構及びストッパーを備え、手動によるハンドル回転を減速機を介して巻取パイプ39に伝達する。巻上げ装置41は、そのハウジングが地面に起立するガイドパイプ(不図示)に上下移動自在に保持される。
換気開口部15の上部に上縁31の固定された巻取シート27は、ハンドル41aが回転されると、下縁37側が巻き取られながら上昇し、巻回された巻取シート27の下方に換気開口部15が開放される一方、ハンドル41aが反対方向に回転されると、下縁37側が巻き戻されて換気開口部15を閉鎖する。
なお、換気開口部15には、防虫ネット16が展設され(図7参照)、この防虫ネット16の縁部は、枠材45の蟻溝に係止線条にて装着されており、換気開口部15からの害虫などの侵入を防ぐ。そしてこの防虫ネット16の上面を、巻取シート27が開閉移動することとなる。
図3はハウス側シートを係着した摩擦軽減材に接触するシートロールの斜視図、図4は換気開口部の中間部における枠体の摩擦軽減材に接触するシートロールの斜視図である。
巻取シートガイド構造は、換気開口部15の周部に設けられる枠体35と、この枠体35に係着される樹脂シート3と、換気開口部15に水平方向に沿う巻取パイプ39と、この巻取パイプ39に下縁37が巻き付けられる巻取シート27とを具備してなる。枠体35は、換気開口部15の前後端縁では、図3に示すように、樹脂シート3を係着したものが、巻取シート27を巻回してなるシートロール43を担持する。また、枠体35は、換気開口部15の中間部では、図4に示すように、樹脂シート3を係着していないものが、シートロール43を担持する。
図5はハウス側シートを係着した枠体及び摩擦軽減材の拡大斜視図、図6は摩擦軽減材の一部分が蟻溝から外された枠体の斜視図である。
枠体35は、枠材45と、波形弾性線材である係止線条47と、摩擦軽減材49とからなる。枠材45は、農業用ハウス100の外側に開口する蟻溝51を有し、巻取シート27の開閉方向に長尺で形成される。係止線条47は、蟻溝51の溝底拡幅部51aに装着され、樹脂シート3を係着する。摩擦軽減材49は、枠材45の長手方向に渡る長尺で形成され、弾性を有して蟻溝51に圧入装着され、枠材45から突出して巻取シート27に接触する。
蟻溝51には、図6に示すように、2本の係止線条47,47が上下に重なり係着される。したがって、摩擦軽減材49は、係止線条47の直径の2倍分の寸法分、溝底51bから浮上して係着されることとなる。
摩擦軽減材49は、突出方向の厚みTが、蟻溝51の深さDに、潰れ見越し寸法Mを加えた寸法より大きく形成されている。巻取シート27が巻取パイプ39に巻回され、重量の大きいシートロール43となって押圧しても、摩擦軽減材49がシートロール43を枠材45に接触させるまで潰れず、摩擦軽減材49が突出状態を維持し続けるようになっている。これにより、巻取シート27が枠材45から離間して、接触による摩耗を長期に渡り防止する。
また、摩擦軽減材49は、幅Wが、蟻溝51に弾性的に係着する弾性変形量分、蟻溝51の溝幅寸法Sより大きく形成されている。すなわち、弾性変形を利用して摩擦軽減材49が枠材45に着脱自在に係着し、ネジや、弾性係止爪等の係着手段を必要とせずに、係着構造が簡素となっている。これにより、簡単な構造で安価に摩擦軽減材49を着脱自在としている。
また、摩擦軽減材49は、枠材45の長手方向に沿って長い同一四角断面形状の角柱体で形成される。摩擦軽減材49の厚み方向の下部49aが蟻溝51に係着され、厚み方向の上部49bが枠材45から突出される。つまり、摩擦軽減材49は、厚み方向の略中間部49cの両側が幅方向Wの内側に潰され、蟻溝51の両側開口縁に挟持されて枠材45に係着する。これにより、厚み方向の下部49aにおいては等幅の蟻溝51への安定的な係着、及び適宜な解除力による係着解除が可能となる一方、上部49bにおいては平坦な突出平面を一定幅Wとしたガイド面49dが形成できる。
摩擦軽減材49は、発泡樹脂材からなることが好ましい。発泡樹脂材としては、例えばオレフィン系樹脂等を用いることができる。摩擦軽減材49が発泡構造体となることで、製造時における密度調整や弾性調整が容易となる。これにより、軽量化が可能となるとともに、製造時の発泡率を調整することにより、所望の硬度、弾性率等での形成が容易となる。
次に、上記の構成を有する巻取シートガイド構造の作用を説明する。
換気開口部15の閉鎖時、巻取シート27は巻取パイプ39から巻き戻され、換気開口部15を閉鎖している。このとき、換気開口部15の前後端縁や、中間閉鎖部では、巻取シート27が、摩擦軽減材49によって樹脂シート3から離間配置される。つまり、非接触となっている。
巻上げ装置41のハンドル41aが回転されると、巻取シート27は下縁37側が巻き取られながら上昇し、巻回されたシートロール43の下方に換気開口部15が開放される一方、ハンドル41aが反対方向に回転されると、下縁37側が巻き戻されて換気開口部15を閉鎖する。この巻取シート27の巻き取り・巻き戻し時、換気開口部15を開閉方向に移動する巻取シート27が、摩擦軽減材49に接触して案内され、樹脂シート3及び枠材45に直接接触しなくなる。
したがって、農業用ハウス100の巻取シートガイド構造によれば、枠体35が、巻取シート27の開閉方向に長尺の枠材45と、弾性を有して枠材45の蟻溝51に圧入装着され枠材45から突出して巻取シート27に接触する摩擦軽減材49とを備えるので、巻取パイプ39の巻き取り・巻き戻しにより換気開口部15を開閉方向に移動する巻取シート27が摩擦軽減材49に接触して案内され、巻取シート27が、樹脂シート3及び枠体35に直接接触しなくなり、摺接によるシート破れを防止できる。この結果、シート3,27の耐久性を向上させることができる。特に巻取シート27の開閉を、ハウス内の温度環境に応じて自動制御にて行う場合には、上記したハンドルではなく、モーターなどの動力源にて常に開閉の動作が行われることから、シート3,27に対する経時変化が減少される。樹脂シート3や巻取シート27の破れ防止は、農業用ハウス100内への雨漏りを防ぎ、作物への生育障害を回避するのにも有効となる。そして、この破れ防止により、シート3,27の寿命が延びることとなり、シートの交換期間が延長され、交換作業回数が減ることとなる。
さらに、摩擦軽減材49は、樹脂シート3との相性の良いポリ系であるので、緩衝効果を得ることができる。また、摩擦軽減材49は、既存の農業用ハウス100にて使用している波形弾性線材を用いたレール形枠部29、レール形枠部29、枠材45等に容易に取付可能となり汎用性がある。また、摩擦軽減材49は、擦れによる樹脂シート3、巻取シート27の破れを防止するとともに、水滴の進入を軽減する雨漏り防止用のパッキンとしての効果も奏する。そして、摩擦軽減材49は、弾性を有するので、煽り防止ベルト25のズレ防止としての効果も奏する。
なお、上述した実施の形態では、ハウスの肩部分における換気開口部15,13aの構成として述べたが、側壁などに配設される換気開口部13bにも配置構成することが可能であり、縦枠などに巻取シート27が摩擦接触する際の摩耗軽減の効果を得られる。
本発明に係る巻取シートガイド構造を備えた農業用ハウスの斜視図である。 図1に示した谷間側屋根面の換気開口部の拡大斜視図である。 ハウス側シートを係着した摩擦軽減材に接触するシートロールの斜視図である。 換気開口部の中間部における枠体の摩擦軽減材に接触するシートロールの斜視図である。 ハウス側シートを係着した枠体及び摩擦軽減材の拡大斜視図である。 摩擦軽減材の一部分が蟻溝から外された枠体の斜視図である。 肩部における概略断面図である。
符号の説明
3…ハウス側シート(樹脂シート)
15,13a…換気開口部
27…巻取シート
35…枠体
37…下端(下縁)
39…巻取パイプ
45…枠材
47…波形弾性線材(係止線条)
49…摩擦軽減材
51…蟻溝
51a…溝底拡幅部
100…農業用ハウス
D…蟻溝の深さ
M…潰れ見越し寸法
T…摩擦軽減材の突出方向の厚み
S…蟻溝の溝幅寸法
W…摩擦軽減材の幅

Claims (5)

  1. 農業用ハウスの肩部となる傾斜した換気開口部に設けられる開閉用の巻取シートを案内する農業用ハウスの巻取シートガイド構造であって、
    前記換気開口部の周部に設けられる枠体と、該枠体に係着されるハウス側シートと、前記換気開口部に水平方向に沿う巻取パイプと、該巻取パイプに下端が巻き付けられる巻取シートと、を具備し、
    前記枠体が、
    前記農業用ハウスの外側に連続して開口する長手方向に長い蟻溝を有し前記巻取シートの開閉方向に長尺の枠材と、前記蟻溝の溝底拡幅部に装着され前記ハウス側シートを係着する波形弾性線材と、前記枠材の長手方向に渡る長尺で形成され弾性を有して前記蟻溝に圧入装着され前記枠材から突出して前記巻取シートに接触する摩擦軽減材と、
    を具備したことを特徴とする農業用ハウスの巻取シートガイド構造。
  2. 前記摩擦軽減材の突出方向の厚みが、前記蟻溝の深さに、潰れ見越し寸法を加えた寸法より大きく形成されたことを特徴とする請求項1記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造。
  3. 前記摩擦軽減材の幅が、前記蟻溝に弾性的に係着する弾性変形量分、前記蟻溝の溝幅寸法より大きく形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造。
  4. 前記摩擦軽減材が、前記枠材の長手方向に沿って長い同一四角断面形状の角柱体で形成されたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造。
  5. 前記摩擦軽減材が、発泡樹脂材からなることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の農業用ハウスの巻取シートガイド構造。
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