以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1ついて説明する。なお、以下では、パチンコ遊技機1を、単に、遊技機1という場合がある。
[パチンコ遊技機1の概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1の一例を示す概略正面図である。以下、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。
図1において、遊技機1は、例えば遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機である。この遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20は、下方(発射装置211;図2参照)から発射された遊技球を、遊技盤2の主面に沿って上昇させて遊技領域20の上部位置へ案内するガイドレール(図示なし)を備えている。
また、遊技盤2には、遊技者により視認され易い位置に、各種演出のための画像を表示する画像表示器21が配設されている。画像表示器21は、遊技者による遊技の進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって特別図柄抽選(大当たり抽選)の結果を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。画像表示器21は、例えば、液晶表示装置やEL(Electro Luminescence:電界発光)表示装置等によって構成される。
また、画像表示器21の上方には、動きによる演出を行う可動役物として、遊技機1の題材のタイトル(本実施形態では、ロボットが主人公のテレビアニメのタイトル)が表記されたロゴ役物23と、この題材に関連したオブジェクト(本実施形態では、上記ロボットの頭部)を表す頭役物22が配置されている。後に図3等を用いて詳しく説明するが、ロゴ役物23は、頭役物22の手前(遊技者側)に配置される。なお、以下では、ロゴ役物23及び頭役物22を、単に、可動役物という場合がある。
遊技領域20には、遊技球が下方へ落下する方向を変化させる遊技くぎおよび風車(共に、図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1始動口25a、第2始動口25b、ゲート27、大入賞口28、および普通入賞口29が遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口24が配設されている。
第1始動口25aおよび第2始動口25bは、それぞれ遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する。第1始動口25aは、予め定められた特別電動役物(大入賞口28)および/または表示器3の所定部分を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。また、第2始動口25bは、上記特別電動役物(大入賞口28)および/または後述する表示器3の所定部分を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。ゲート27は、遊技球が通過すると普通図柄抽選(下記電動チューリップ26の開閉抽選)が始動する。
第2始動口25bは、第1始動口25aの下部に設けられ、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍に電動チューリップ26を備えている。電動チューリップ26は、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、後述する電動チューリップ開閉部112(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉する。
大入賞口28は、第2始動口25bの下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する。大入賞口28は、通常は閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて遊技盤2の主面から突出傾斜して所定時間開状態となって遊技球が入り易い状態となる。
また、遊技盤2の所定位置(例えば、右下)に、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果や保留数に関する表示を行う表示器3が配設されている。
ここで、賞球の払い出しについて説明する。第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入る(入賞する)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。
遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル51、レバー52、取り出しボタン54、スピーカ55、枠ランプ56、演出ボタン57、皿59等が設けられている。
遊技者がハンドル51に触れてレバー52を時計回りに回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力で、発射装置211(図2参照)が遊技球を電動発射する。皿59は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給する遊技球を一時的に溜めておく。また、皿59には、上述した賞球が払い出される。そして、皿59に溜められた遊技球は、遊技者のレバー52による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。
取り出しボタン54は、皿59が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿59に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
スピーカ55および枠ランプ56は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。
また、遊技機1の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿59に払い出す払出装置(払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100(図2参照)が構成されたメイン制御基板が配設されている。サブ基板には、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200(図2参照)が構成された発射制御基板、賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像制御基板、および各種のランプ(枠ランプ56等)や可動役物22及び23による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1の電源オン/オフを切り替えるとともに、遊技機1に供給された24V(ボルト)の交流電力を各種電圧の直流電力に変換して、それぞれの電圧の直流電力を上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
図2は、パチンコ遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図2を参照して、パチンコ遊技機1における動作制御や信号処理を行う制御装置について説明する。
図2に示すように、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600等を備えている。
メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102は、CPU101にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。
メイン制御部100は、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)を行い、特別図柄抽選で当選したか否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。メイン制御部100は、電動チューリップ26の羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口28の開閉動作を制御する。
メイン制御部100は、第1始動口25a、第2始動口25b、大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出数を払出制御部300に対して指示する。払出制御部300がメイン制御部100の指示に応じて賞球の払い出しを行った場合、払出制御部300から払い出した賞球の個数に関する情報がメイン制御部100へ送られる。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払い出した賞球の個数を管理する。また、メイン制御部100は、発射制御部200を介して、遊技球を発射する発射装置211を制御する。
上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、電動チューリップ開閉部112、ゲートスイッチ113、大入賞口スイッチ114、大入賞口開閉部115、普通入賞口スイッチ116、表示器3が接続されている。
第1始動口スイッチ111aは、第1始動口25aへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。第2始動口スイッチ111bは、第2始動口25bへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。電動チューリップ開閉部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップ26の一対の羽根部を開閉する。ゲートスイッチ113は、ゲート27を遊技球が通過したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口スイッチ114は、大入賞口28へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口開閉部115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、大入賞口28を開閉する。普通入賞口スイッチ116は、普通入賞口29へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。
また、メイン制御部100は、第1始動口25aへの遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(第1特別図柄抽選)の結果を、表示器3の所定部分に表示する。メイン制御部100は、第2始動口25bへの遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(第2特別図柄抽選)の結果を、表示器3の所定部分に表示する。メイン制御部100は、ゲート27への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、表示器3の所定部分に表示する。メイン制御部100は、各抽選の保留回数を表示器3の所定部分に表示する。
発射制御部200は、CPU201、ROM202、およびRAM203を備えている。CPU201は、レバー52等からの信号に基づいて、遊技球を発射する発射装置211を制御するための演算処理を行う。ROM202は、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM203は、CPU201の作業用メモリ等として用いられる。
払出制御部300は、CPU301、ROM302、およびRAM303を備えている。CPU301は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて払出球の払い出しを制御するための演算処理を行い、払出球を払い出す払出駆動部311を制御する。ROM302は、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM303は、CPU301の作業用メモリ等として用いられる。
演出制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。また、演出制御部400は、演出ボタン57が接続され、遊技者が押下する操作に応じて演出ボタン57から出力される操作データを取得する。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。また、演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて演出内容を設定し、画像音響制御部500及びランプ制御部600に対して、設定した演出を実行させる指示を行う。
画像音響制御部500は、CPU501、ROM502、およびRAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示器21に表示する画像およびスピーカ55から出力する音響を制御する。
ランプ制御部600は、CPU601、ROM602、およびRAM603を備えている。CPU601は、枠ランプ56の発光、および可動役物22及び23の動作を制御する際の演算処理を行う。ROM602は、CPU601にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶しており、RAM603は、CPU601の作業用メモリ等として用いられる。ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、枠ランプ56の点灯/点滅や発光色等を制御し、又、ロゴ役物23及び頭役物22の動作を制御する。
[本実施形態による特徴的構造]
次に、本実施形態による特徴的機構及び動作について説明する。本実施形態において、パチンコ遊技機1は、以下に説明する特徴的機構(以下、役物演出機構800という)、及び当該機構によって実現される頭役物22及びロゴ役物23による特徴的動作によって、遊技者に対して特徴的な演出(以下、可動役物演出という)を行う。なお、頭役物22及びロゴ役物23によるこの可動役物演出は、例えば、遊技者に大当たりしたことを期待させるリーチ演出、遊技者に大当たりしたことを告知する大当たり告知演出、大当たり遊技中に実行される大当たり遊技演出等として、実行される。
図3及び図4は、頭役物22及びロゴ役物23の動作の概要について説明するための概略図である。まず、図3及び図4を参照して、頭役物22及びロゴ役物23の動作の概要について説明する。図3(1)〜(3)及び図4(4)〜(6)は、ロゴ役物23及び頭役物22を正面(遊技者側)から見た状態を示している。また、図3(1)〜(3)及び図4(4)〜(6)に記載された一点鎖線は、遊技機1との相対的な位置関係を示すものである。
図3(1)は、可動役物演出が実行されていない状態の頭役物22及びロゴ役物23の位置(以下、基本位置という)を示している。図3(1)に示すように、頭役物22は、一例としてロボットの頭部の形状をしたプレートであり、ロゴ役物23は、一例として長方形のプレートである。ロゴ役物23は手前側(遊技者側)に配置され、頭役物22は奥側に配置されている。また、ロゴ役物23は、基本位置において、手前側から見て、頭役物22の略中央に位置している。なお、図5を用いて後述するが、図3及び図4にはアーム701〜704が示されている。
可動役物演出が始まると、まず、図3(2)に示すように、頭役物22が上方向に移動し、同時にロゴ役物23が下方向に移動して、頭役物22の大部分がロゴ役物23の上方に飛び出す。その後、図3(3)に示すように、頭役物22が下方向に移動し、同時にロゴ役物23が上方向に移動して、頭役物22の大部分がロゴ役物23の下方に飛び出す。つまり、頭役物22とロゴ役物23が互いに反対向きに上下移動を行って、ロゴ役物23が上下に往復する演出を行い、同時に、頭役物22がロゴ役物23の上方及び下方に飛び出す演出を行う。本実施形態では、1回の可動役物演出において、この上下移動が3回行われる。
その後、図4(4)に示すように、頭役物22及びロゴ役物23は、一旦、基本位置に戻る。次に、図4(5)に示すように、頭役物22が下方向に大きく移動する。そして、図4(5)に示すように、頭役物22が上方向に大きく移動して、再び基本位置に戻る。
図5〜図11は、本実施形態による役物演出機構800の構造及びその動作について詳細に説明するための図である。
まず、図5を用いて、本実施形態による役物演出機構800の構造について説明する。図5(1)は、図3(1)に示した基本位置における頭役物22及びロゴ役物23を背面から見た図であり、役物演出機構800が示されている。図5(2)は図5(1)の背面図のB−B’断面を示す図であり、図5(3)は図5(1)の背面図のA−A’断面を示す図である。役物演出機構800は、頭役物22に関する機構Xとロゴ役物23に関する機構Yとから成る。
まず、頭役物22に関する機構Xについて説明する。機構Xは、頭役物22と、右アーム701と、右アーム703と、左アーム702と、左アーム704と、ボス731〜734と、右アーム回動ギヤ705と、左アーム回動ギヤ706と、出力ギヤ707と、反転ギヤ708と、ギヤ軸m〜pと、センサ710と、ベース725と、ステッピングモータ726とを備える。なお、図示の都合上、図5(2)及び(3)に示すベース725及びステッピングモータ726は、図5(1)には記載していない。また、図5(1)では、右アーム回動ギヤ705、左アーム回動ギヤ706、出力ギヤ707及び反転ギヤ708の歯形状は記載せず、その歯底円及び歯先円を記載している。また、図5(1)〜(3)において、直接又はベース725を介して遊技盤2に固定(又は支持)されている要素の参照符号には、下線を引いている。
頭役物22の下部には、右アーム703の一端がボス733によって回動可能に連結され、又、左アーム704がボス734によって回動可能に連結されている。右アーム703の他端には右アーム701の一端がボス731によって回動可能に連結され、左アーム704の他端には左アーム702の一端がボス732によって回動可能に連結されている。右アーム701の他端には右アーム回動ギヤ705が固定され、左アーム702の他端には左アーム回動ギヤ706が固定されている。右アーム回動ギヤ705はギヤ軸pによって自由回動可能にベース725に支持され、左アーム回動ギヤ706はギヤ軸mによって自由回動可能にベース725に支持されている。右アーム回動ギヤ705は反転ギヤ708とかみ合っている。反転ギヤ708は、ギヤ軸oによって自由回動可能にベース725に支持されている。出力ギヤ707は、左アーム回動ギヤ706と反転ギヤ708とにかみ合っており、ギヤ軸nによってベース725に支持されている。ここで、ギヤ軸nは、ステッピングモータ726の出力軸であり、出力ギヤ707に固定されている。この様な構造によって、図7〜図11を用いて後述するが、ステッピングモータ726がギヤ軸n(出力軸)を回転させると、その回転方向に応じて、頭役物22が上方向又は下方向に移動することとなる。
図5(1)に示すように、右アーム701の中央上部には突起部719が設けられ、左アーム702の中央上部には突起部720が設けられている。突起部719及び720は、図5に示す基本位置において、後述する右ロゴアーム713の突起部721、及び後述する左ロゴアームの突起部722に、それぞれ当接している。
左アーム回動ギヤ706には、その外周部分の一部に扇形状のシャッタプレート709が設けられている。センサ710は、ベース725に固定され、左アーム回動ギヤ706の外周部分に隣接して配置されている。図6は、図5に示した要素について説明するための図である。図6(1)は図5(1)に示すセンサ110周辺を拡大した図であり、図6(2)は図6(2)のC−C’断面を示す図である。なお、図6(3)は、後述する右スプリング717を示す図である。
図6(2)に示すように、センサ710には、左アーム回動ギヤ706が回転することで移動するシャッタプレート709が入る大きさの開口部分を有し、この開口部分の上面に光源736を備え、この開口部分の下面の光源736と対抗する位置に光センサ735を備える。光源736は例えばLED(Light Emitting Diode)であり、光センサ735は例えばフォトダイオード(Photodiode)である。光源736は常時発光している。光源736と光センサ735との間に光源736の光を遮るものが無い場合、光センサがこの光を検出して、センサ710は、ONを示す信号をランプ制御部600に送信する。一方、左アーム回動ギヤ706が回転することでシャッタプレート709が移動して光源736と光センサ735との間に入り光源736の光を遮った場合、光センサがこの光の検出ができず、センサ710は、OFFを示す信号をランプ制御部600に送信する。このことによって、ランプ制御部600は、左アーム回動ギヤ706が所定の角度回転したことを検出できる。
図5の基本位置では、シャッタプレート709はセンサ710の開口部には入っておらず、センサ710はONとなっている。また、図5(1)の基本位置において、左アーム回動ギヤ706が図5の紙面に向かって左回転した直後に、シャッタプレート709はセンサ710の開口部に入ってセンサ710はOFFとなる。
次に、ロゴ役物23に関する機構Yについて説明する。機構Yは、ロゴ役物23と、右ロゴアーム713と、左ロゴアーム714と、右ロゴ回動軸715と、左ロゴ回動軸716と、右スプリング717と、左スプリング718と、スプリングストッパ723、724、737、738(図示なし)、右ブラケット711、左ブラケット712とを備える。
右ロゴアーム713の一端はロゴ役物23の右上部に固定されて、左ロゴアーム714の一端はロゴ役物23の左上部に固定されている。右ロゴアーム713の他端側には右ロゴ回動軸715が入る貫通穴が図5(1)の左右方向に設けられ、左ロゴアーム714の他端側には左ロゴ回動軸716が入る貫通穴が左右方向に設けられている。また、右ロゴアーム713の他端には突起部721が設けられ、左ロゴアーム714の他端には突起部722が設けられている。右ブラケット711は、遊技盤2に固定され、右ロゴアーム713を右ロゴ回転軸715によって軸支するためにコの字形状をしており、右ロゴ回転軸715を通す貫通穴を有している。左ブラケット712は、遊技盤2に固定され、左ロゴアーム714を左ロゴ回転軸716によって軸支するためにコの字形状をしており、左ロゴ回転軸716を通す貫通穴を有している。右スプリング717及び左スプリング718は、バネ用の線材を巻いたスプリングである。図6(3)は、右スプリング717を示す図である。右ロゴ回動軸715及び左ロゴ回動軸716は、円中形状である。
図5(1)に示すように、右ブラケット711のコの字形状の内側に右ロゴアーム713及び右スプリング717が挟まれるように、右ブラケット711の貫通穴と右ロゴアーム713の貫通穴と右スプリング717(の貫通穴)とに右ロゴ回動軸715が挿し込まれている。同様に、左ブラケット712のコの字形状の内側に左ロゴアーム714及び左スプリング718が挟まれるように、左ブラケット712の貫通穴と左ロゴアーム714の貫通穴と左スプリング718(の貫通穴)とに左ロゴ回動軸716が挿し込まれている。図5(1)に示すように、右スプリング717の一端はスプリングストッパ723によって右ブラケット711に固定されており、左スプリング718の一端はスプリングストッパ724によって左ブラケット712に固定されている。また、図5(3)に示すように、右スプリング717の他端はスプリングストッパ737によって右ロゴアーム713に固定されている。同様に、左スプリング718の他端はスプリングストッパ738(図示なし)によって左ロゴアーム714に固定されている。この様に構成されることによって、重力で下がろうとするロゴ役物23は、右スプリング717及び左スプリング718の反発力によって、右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714が水平となる位置まで引き上げられた状態でバランスが保たれている。
次に、頭役物22に関する機構Xとロゴ役物23に関する機構Yとの位置関係について、説明する。図5(1)(3)に示すように、機構Xと機構Yとは、基本位置において、右ブラケット711と左ブラケット712との間に頭役物22の上側部分が位置する位置関係で、遊技盤2に配置される。そして、基本位置において、右アーム701の突起部719は右ロゴアーム713の突起部721の下面に当接し、左アーム702の突起部720は左ロゴアーム714の突起部722の下面に当接している。ここで、上記したように、基本位置において、スプリング717及び718の反発力によって右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714が水平となる位置まで引き上げられた状態でバランスが保たれており、突起部719及び720は単に突起部721及び722とそれぞれ当接しているだけであって、突起部719及び720は突起部721及び722に力を与えてはいない。
以下では、図5及び図7〜図11を用いて、役物演出機構800によって実現される可動役物演出の動作について詳細に説明する。
図7は、図3(2)に示した頭役物22が上方向に移動しロゴ役物23が下方向に移動した状態における役物演出機構800を説明するための図である。図7(1)は図3(2)に示した状態における役物演出機構800を背面から見た図であり、図7(2)は図7(1)の背面図のA−A’断面を示す図である。
可動役物演出が開始すると、まず、図7(1)に示すように、ステッピングモータ726がギヤ軸nを所定角度(本実施形態では30°)左回転させることによって出力ギヤ707が所定角度(本実施形態では30°)左回転する。これにより、反転ギヤ708が所定角度(30°)右回転し、右アーム回動ギヤ705が所定角度(本実施形態では15°)左回転し、左アーム回動ギヤ706が所定角度(本実施形態では15°)右回転する。このことによって、右アーム回動ギヤ705に固定された右アーム701は右上がりの姿勢となり、左アーム回動ギヤ706に固定された左アーム702は左上がりの姿勢となる。この結果として、図7(1)に示すように、頭役物22は、図5(1)に示す基本位置よりも上に引き上げられる。なお、図7(1)に示す状態において、シャッタプレート709はセンサ710の開口部には入っておらず、センサ710はONとなっている。
ここで、右アーム回動ギヤ705に固定された右アーム701が右上がりの姿勢となることによって、図7(1)(2)に示すように、右アーム701の突起部719は、上方向に移動して、当接している右ロゴアーム713の突起部721を押し上げる。同様に、左アーム回動ギヤ706に固定された左アーム702が左上がりの姿勢となることによって、図7(1)に示すように、左アーム702の突起部720は、上方向に移動して、当接している左ロゴアーム714の突起部722を押し上げる。このことから、右ロゴアーム713は右ロゴ回動軸715を軸として回転し、同様に左ロゴアーム714は、左ロゴ回動軸716を軸として回転し、その結果として、ロゴ役物23は、下方向に移動することとなる(図7(2)参照)。
以上のように、可動役物演出が開始されると、ステッピングモータ726が出力ギヤ707を所定角度左回転させ、このことによって、図3(2)に示したように、ロゴ役物23が下方向に移動し、同時に、頭役物22が上方向に移動してロゴ役物23の上方から飛び出す。
図8は、図3(3)に示した頭役物22が下方向に移動しロゴ役物23が上方向に移動した状態における役物演出機構800を説明するための図である。図8(1)は図3(3)に示した状態における役物演出機構800を背面から見た図であり、図8(2)は図8(1)の背面図のA−A’断面を示す図である。
図7を用いて説明した動作の直後、図8(1)に示すように、ステッピングモータ726がギヤ軸nを所定角度(本実施形態では90°)右回転させることによって出力ギヤ707が所定角度(本実施形態では90°)右回転する。これにより、反転ギヤ708が所定角度(90°)左回転し、右アーム回動ギヤ705が所定角度(本実施形態では45°)右回転し、左アーム回動ギヤ706が所定角度(本実施形態では45°)左回転する。このことによって、右アーム回動ギヤ705に固定された右アーム701は右下がりの姿勢となり、左アーム回動ギヤ706に固定された左アーム702は左下がりの姿勢となる。この結果として、図8(1)に示すように、頭役物22は、図5(1)に示す基本位置よりも下げられる。なお、図8(1)に示す状態において、シャッタプレート709はセンサ710の開口部に入っており、センサ710はOFFとなっている。
ここで、右アーム回動ギヤ705に固定された右アーム701が右下がりの姿勢となることによって、図8(1)(2)に示すように、右アーム701の突起部719は、下方向に移動して、押し上げていた右ロゴアーム713の突起部721から勢いよく離れる。同様に、左アーム回動ギヤ706に固定された左アーム702が左下がりの姿勢となることによって、図8(1)(2)に示すように、左アーム702の突起部720は、下方向に移動して、押し上げていた左ロゴアーム714の突起部722から勢いよく離れる。このことから、図7に示す状態となっていたことで生じていた右スプリング717及び左スプリング718の反発力によって、右ロゴアーム713は右ロゴ回動軸715を軸として回転し、同様に左ロゴアーム714は、左ロゴ回動軸716を軸として回転し、その結果として、ロゴ役物23は、上方向に移動する(跳ね上がる)こととなる(図8(1)参照)。
以上のように、図3(2)(図7)の動作の後に、ステッピングモータ726が出力ギヤ707を所定角度右回転させ、このことによって、図3(3)に示したように、ロゴ役物23が上方向に移動し、同時に、頭役物22が下方向に移動してロゴ役物23の下方から飛び出す。
以上の図3(2)及び図3(3)の動作(つまり図7及び図8の動作)は、可動役物演出において3回実行される。
その後、ステッピングモータ726がギヤ軸nを所定角度(本実施形態では60°)左回転させることによって出力ギヤ707が所定角度(本実施形態では60°)左回転して、頭役物22及びロゴ役物23は、図4(4)に示す(つまり図5に示す)基本位置に一旦戻る。なお、基本位置に戻った時点で、シャッタプレート709はセンサ710の開口部から出て、センサ710はOFFとなる。
図9は、図3(5)に示した頭役物22が下方向に大きく移動する状態における役物演出機構800を説明するための図である。図9は図3(5)に示した状態における役物演出機構800を背面から見た図である。
図4(4)に示す(つまり図5に示す)基本位置に一旦戻った後、図9に示すように、ステッピングモータ726がギヤ軸nを右回転させることによって出力ギヤ707が右回転する。このことによって、右アーム回動ギヤ705が右回転し、左アーム回動ギヤ706が左回転し、この結果として、右アーム701は大きく右下がりの姿勢となっていき、左アーム702は大きく左下がりの姿勢となっていく。この結果として、図9に示すように、頭役物22は、下方向に大きく移動する。なお、右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714は、右スプリング717及び左スプリング718によって支えられて、水平となる位置でバランスが保たれている。また、図9に示す状態において、シャッタプレート709はセンサ710の開口部に入っており、センサ710はOFFとなっている。
その後、ステッピングモータ726が出力ギヤ707を180°右回転させた時点で停止することによって、右アーム回動ギヤ705が90°右回転した時点で停止し、左アーム回動ギヤ706が90°左回転した時点で停止する。このことから、右アーム701及び左アーム702は略上下方向に直立した姿勢となり、この結果として、図10に示すように、頭役物22は、最下位置まで下がって停止することとなる。ここで、図10に示す状態になった時点で、シャッタプレート709はセンサ710の開口部から出て、センサ710はOFFとなる。
その後、図3(6)に示す基本位置に戻るまで、ステッピングモータ726がギヤ軸nを左回転させることによって出力ギヤ707が左回転する。このことによって、右アーム回動ギヤ705が左回転し、左アーム回動ギヤ706が右回転し、この結果として、右アーム701及び左アーム702は、図5(1)に示した姿勢に戻っていく。この結果として、頭役物22は、図11に示すように上方向に大きく移動して、図5に示す基本位置に戻る。なお、基本位置に戻った時点で、シャッタプレート709はセンサ710の開口部から出て、センサ710はOFFとなる。
図12は、可動役物演出を実現する処理のフローチャートの一例を示す。以下では、図12を用いて、以上に説明した可動役物演出を実行するための制御フローについて説明する。
演出制御部400は、可動役物演出を実行することを決定すると、ランプ制御部600に対して可動役物演出を実行するよう指示を行う。ランプ制御部600は、演出制御部400から、可動役物演出を実行する指示を受けると、以下のステップS1〜S8処理を実行することによって、可動役物演出を実行する。
まず、ステップS1において、ランプ制御部600は、ステッピングモータ726を制御して、図7を用いて説明したように、出力ギヤ707を30°左回転させる。このことによって、図7(図3(2))に示すように、ロゴ役物23が下方向に移動し、同時に、頭役物22が上方向に移動してロゴ役物23の上方から飛び出す。その後、処理はステップS2に移る。
ステップS2において、ランプ制御部600は、ステッピングモータ726を制御して、図8を用いて説明したように、出力ギヤ707を90°右回転させる。このことによって、図8(図3(3))に示すように、ロゴ役物23が上方向に移動し、同時に、頭役物22が下方向に移動してロゴ役物23の下方から飛び出す。その後、処理はステップS3に移る。
ステップS3において、ランプ制御部600は、上記したステップS1及びS2の動作が3セット実行されたか否かを判定する。つまり、頭役物22及びロゴ役物23の上下方向の往復動作が3回実行されたか否かを判定する。この判定は、例えば、ステップS1の処理の実行回数をRAM603に記憶させることによって実現できる。ステップS3での判定がYESの場合、処理はステップS4に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS1に戻る。
ステップS4において、ランプ制御部600は、ステッピングモータ726を制御して、出力ギヤ707を60°左回転させる。このことによって、図3(4)に示すように、ロゴ役物23及び頭役物22は、基本位置に戻る。その後、処理はステップS5に移る。
ステップS5において、ランプ制御部600は、ステッピングモータ726を制御して、出力ギヤ707を単位角度(本実施形態では10°)右回転させる。このことによって、頭役物22が下方向に移動する。その後、処理はステップS6に移る。なお、本実施形態では、出力ギヤ707が10°右回転することで左アーム回動ギヤ706が基本位置の状態から5°左回転すると、シャッタプレート709がセンサ710の検出位置に入って、センサ710はONからOFFになる。
ステップS6において、ランプ制御部600は、センサ710がONか否かを判定する。つまり、頭役物22が図10に示す最下位置に到達して、シャッタプレート709がセンサ710の検出位置から外れたか否かを判定する。ステップS6での判定がYESの場合、処理はステップS7に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS5に戻る。処理がステップS5に戻ってステップS5の処理が繰り返されることによって、頭役物22は、図10に示す最下位置に到達するまで、図9に示すように下方向に移動することとなる。
ステップS7において、ランプ制御部600は、ステッピングモータ726を制御して、出力ギヤ707を単位角度(本実施形態では10°)左回転させる。このことによって、頭役物22が上方向に移動する。その後、処理はステップS8に移る。
ステップS8において、ランプ制御部600は、センサ710がONか否かを判定する。つまり、頭役物22が図5に示す基本位置に到達して、シャッタプレート709がセンサ710の検出位置から外れたか否かを判定する。ステップS8での判定がYESの場合、可動役物演出の処理は終了し、この判定がNOの場合、処理はステップS7に戻る。処理がステップS7に戻ってステップS7の処理が繰り返されることによって、頭役物22は、図5に示す基本位置に戻るまで上方向に移動することとなる。
以上に説明したように、本実施形態では、ステッピングモータ726のみの動力によって、奥行き方向に重ねて配置された頭役物22及びロゴ役物23の上下移動を行う(図3及び図4参照)。具体的には、頭役物22が基本位置(図5参照)における位置から上に移動する場合には(図7参照)、ステッピングモータ726の動力は、頭役物22及びロゴ役物23に伝達され、頭役物22が上方向に移動しロゴ役物23が下方向に移動する。その後、頭役物22が下に移動すると(図8参照)、ステッピングモータ726の動力は頭役物22に伝達されて頭役物22が下方向に移動し、右スプリング717及び左スプリング718の反発力でロゴ役物23が上方向に移動する。また、頭役物22が基本位置における位置から下で移動する場合には、ステッピングモータ726の動力は、頭役物22のみに伝達され、頭役物22のみが上下移動する(図9〜図11参照)。
言い換えると、ステッピングモータ726が、基本位置の状態(図5参照)から正回転(図7に示す左回転)すると、ステッピングモータ726の動力は、頭役物22及びロゴ役物23に伝達され、頭役物22が上方向に移動しロゴ役物23が下方向に移動する。その後、ステッピングモータ726が、逆回転(図8に示す右回転)すると、ステッピングモータ726の動力は頭役物22に伝達されて頭役物22が下方向に移動し、右スプリング717及び左スプリング718の反発力でロゴ役物23が上方向に移動する。また、頭役物22が基本位置における位置から下の状態において、ステッピングモータ726が正回転又は逆回転(図9〜図11参照)すると、ステッピングモータ726の動力は頭役物22のみに伝達され、頭役物22のみが上下移動する。
このように、本実施形態によれば、奥行き方向に重ねて配置した複数の可動役物(頭役物22及びロゴ役物23)を1つのステッピングモータ726及び役物演出機構800(シンプルな構成)で動作させて、立体的で迫力のある動作演出を行わせることができる。
[本実施形態の変形例]
なお、上記した本実施形態では、可動役物として、頭役物22及びロゴ役物23を用いて説明した。しかし、頭役物22及びロゴ役物23は、配置位置を入れ替えられてもよい。更には、可動役物はこれらには限られず、他の様々な役物であってもよい。
また、上記した本実施形態では、頭役物22及びロゴ役物23は、上下移動するものとして説明した。しかし、これらの役物は、上下移動には限られず、例えば、左右移動してもよい。
また、上述したパチンコ遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明の範囲を逸脱しなければ本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている具体的処理内容及び数値等は、単なる一例に過ぎず他の数値等であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。
[以上の実施形態の効果例]
上記した実施形態において遊技機1は、上下方向に往復移動する頭役物22と、頭役物22の手前側に配置され、頭役物22の往復動作に連動して頭役物22と反対方向に往復動作するロゴ役物23とを備える(図7及び図8参照)。
このことから、ロゴ役物23が上下に往復移動する演出に連動して、ロゴ役物23の奥側に配置された頭役物22がロゴ役物23の上側及び下側に飛び出す演出を行うことができる。この結果として、立体的で迫力のある動作演出を実現することができる。
また、ロゴ役物23は、頭役物22が第1領域(図5に示す基本位置における位置よりも上の領域、言い換えると、頭役物22とロゴ役物23とが両ロゴアーム713,714を介して連係する領域)に位置している場合、頭役物22が上方向に移動する動作に連動して下方向に移動し、又、頭役物22が下方向に移動する動作に連動して上方向に移動する(図7等)。一方、ロゴ役物23は、頭役物22が第2領域(図5に示す基本位置における位置よりも下の領域、言い換えると、頭役物22とロゴ役物23とが連係しない領域)に位置している場合、頭役物22が移動する動作に連動しない(図9〜図11)。
このことから、頭役物22の位置に応じて、当該頭役物22の動作に連動させてロゴ役物23を連動させて動作させることができる。言い換えれば、或る位置では両方の役物を連動させて動作させ、又、或る位置では一方の役物のみを動作させることができる。この結果として、様々な動作態様で複数の役物を動作させて演出を行うことができる。
また、頭役物22が上記第1領域に位置している場合には、ステッピングモータ726の正回転による動力は頭役物22及びロゴ役物23の両方に伝達され、逆回転による動力は頭役物22のみに伝達される(図7等)。
このことから、ステッピングモータ726の回転方向に応じて、動力の伝達対象である役物を切り替えることができる。この結果として、1つのステッピングモータ726の動力のみで、頭役物22及びロゴ役物23を動作させることができ、又、両役物の動作を同時に制御することができる。この結果として、両役物を動作させるための構成(モータや連結部材等)を最小限にすることができ、又、両役物を制御する処理負荷を低減できる。
また、ロゴ役物23が一端に配置された右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714は、ステッピングモータ726の動力が伝達されることで回動し、これによって、ロゴ役物23は上下に揺動する。
このことから、ロゴ役物23を動作させる構造はシンプルなものとなり、その結果として、両役物を動作させるための構成(モータや連結部材等)を最小限にすることができ、又、両役物を制御する処理負荷を低減できる。
また、右アーム701(の突起部719)及び左アーム702(の突起部720)は、ステッピングモータ726の動力で移動して右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714の突起部721及び722を押すことによって、当該動力を右ロゴアーム713及び左ロゴアーム714に伝達する。
このことから、頭役物22を動作させるステッピングモータ726の動力をロゴ役物23に伝達する構造はシンプルなものとなり、その結果として、両役物を動作させるための構成(モータや連結部材等)を最小限にすることができ、又、両役物を制御する処理負荷を低減できる。