JP5133329B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、スライド可能に連結された2つの筐体を備えた電子機器に関する。
ノートパソコンや携帯電話などの持ち運び可能な電子機器は、運搬時の利便性を考慮して、複数の筐体からなるものが一般的である。このような複数の筐体からなる電子機器には、一方の筐体を他方の筐体上に重ね合せるための機構(例えば、ヒンジ機構およびスライド機構)が採用されており、使用しない時には機器を使用する時と比べて運搬しやすい形態に変形できるようになっている。
また、複数の筐体からなる電子機器の場合、筐体同士はフレキシブルケーブルまたは同軸ケーブルなどの配線ケーブルを介して信号を送受信する。しかし、このような電子機器は、ヒンジ機構またはスライド機構などを介して筐体同士が連結されているため、ヒンジ機構またはスライド機構を用いて筐体を変形させる際には、ケーブル同士や筐体端部との接触などによって、絶縁不良や断線などのような不具合が発生することも多い。
特許文献1には、ヒンジ機構を用いて一方の筐体を他方の筐体に重ね合わせた場合、内側となるケーブルの撓みとなる長さ分だけ湾曲させた状態で外側となるケーブルに固定することによって他ケーブルとの接触を防ぎ、絶縁不良や断線などの不具合が生じることを防止する技術が開示されている。
特開2006−196590号公報(平成18年7月27日公開)
しかし、特許文献1には、ヒンジ機構を介して第1の筐体と第2の筐体とが連結されている電子機器の場合の技術が開示されているのみであり、スライド機構を介して第1の筐体と第2の筐体とが連結されている場合については何ら記載されていない。
スライド機構を介して第1の筐体と第2の筐体とが連結されているような電子機器の場合、特許文献1に開示されているヒンジ機構を介して第1の筐体と第2の筐体とが連結されている電子機器の場合には生じ得ない問題が生じる。
このような問題について、図4(a)および(b)を参照して具体的に説明する。スライド機構を介して上部筐体120と下部筐体130とが連結されているような電子機器100において、上部筐体120と下部筐体130とに接続されている配線ケーブル140は、電子機器100における上部筐体120をスライドさせていないとき(被覆状態のとき)には、図4(a)に示すように、操作部131を保持する保持部150の位置で折り返され、上部筐体120をスライドさせている状態のとき(露出状態のとき)には、接続部122が操作部131を介して対向する位置でなくなるため、図4(b)に示すように、下部筐体130の端部において折り返されている。
なお、「被覆状態」とは、上部筐体が下部筐体の上部筐体側の面の全体を被覆する状態を指しており、「露出状態」とは、下部筐体における上部筐体側の面の一部が露出している状態を指している。
このとき、配線ケーブル140の長さは、図4(b)に示すような、上部筐体120と下部筐体130とが重なる部分の最も少なくなるような場合であっても機体外部にはみ出さない長さにしなければならない。
しかし、配線ケーブル140の長さを、上部筐体120をスライドさせた状態のときに配線ケーブル140が機体外部にはみ出すことを避けるために、できる限り短くすると、上部筐体120をスライドさせていない状態のときに下部筐体130に設けられた被覆部131を保持する保持部150が配線ケーブルに接触してしまう。この場合、上部筐体120をスライドさせた状態からスライドさせていない状態に戻した際に配線ケーブル140が保持部150に接触してしまい、その接触箇所から配線ケーブル140に断線が生じるという問題を有している。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、電子機器の状態を開状態にしたときに配線ケーブルが機体外部にはみ出すことを避けると共に、開状態から閉状態にした際に配線ケーブルが断線することを防止した電子機器を提供することにある。
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、
第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に配置され、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを接続する配線ケーブルとを備えた電子機器であって、
前記第1の筐体は、前記第2の筐体に対してスライド可能に取り付けられており、
前記第2の筐体には、前記第2の筐体において前記第1の筐体に対向する面が前記第1の筐体に被覆されている被覆状態のときに前記配線ケーブルが当接せず、前記第2の筐体において前記第1の筐体に対向する面の一部が露出している露出状態のときに前記配線ケーブルが当接する位置に、前記配線ケーブルを蛇行させるように支持する支持機構が設けられていることを特徴としている。
本発明に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体と第1の筐体と第2の筐体との間に配置され、第1の筐体と第2の筐体とを接続する配線ケーブルとを備えている。本発明に係る電子機器では、第1の筐体は、第2の筐体に対してスライド可能に取り付けられており、第2の筐体には、被覆状態のとき配線ケーブルが当接せず、露出状態のとき配線ケーブルが当接する位置に配線ケーブルを蛇行させるように支持する支持機構が設けられている。
これによって、本発明に係る電子機器では、露出状態のときに配線ケーブルが第2の筐体に当接する長さは、蛇行している分だけ蛇行していないときよりも長くなることになる。したがって、この長くなっている分だけ配線ケーブルの長さを長くしたとしても、露出状態時に配線ケーブルが電子機器の機体外部にはみ出すことを避けることができる。また、配線ケーブルの長さが長くなることにより、配線ケーブルにゆとりが生じるため、電子機器の状態を露出状態から被覆状態に戻したときに、配線ケーブルに断線が生じてしまうことを防止することができる。
したがって、本発明に係る電子機器では、露出状態時に配線ケーブルが電子機器の外部にはみ出すことを避けることができると共に、露出状態から被覆状態に戻したときに戻したときに配線ケーブルに断線が生じることを防止することができる効果を奏する。
本発明に係る電子機器では、さらに、前記配線ケーブルは、一端が前記露出状態のときに露出する面を被覆する被覆部により被覆されている面に接続されており、他端が前記被覆における前記第1の筐体のスライド方向側の端部において折り返されて前記第1の筐体に接続されているフレキシブルケーブルであり、前記支持機構は、前記露出状態のときに露出しない面に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、配線ケーブルとしてフレキシブルケーブルを採用した際に、露出状態時にフレキシブルケーブルが電子機器の外部にはみ出すことを避けることができると共に、露出状態から被覆状態に戻したときに戻したときにフレキシブルケーブルが断線することを防止することができる効果を奏する。
なお、「スライド方向」とは、第1の筐体が第2の筐体に対して被覆状態から露出状態へ移行する方向を意味するものとする。
本発明に係る電子機器では、さらに、前記配線ケーブルは、一端が前記露出状態のときに露出する面を被覆する被覆部により被覆されている面に接続されており、他端が前記被覆における前記第1の筐体のスライド方向側の端部において折り返されて前記第1の筐体に接続されている同軸ケーブルであり、前記第2の筐体は、前記露出状態のときに前記同軸ケーブルを収納する収納部を有しており、前記支持機構は、前記収納部の側面に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、配線ケーブルとして同軸ケーブルを採用した際に、露出状態時に同軸ケーブルが電子機器の外部にはみ出すことを避けることができると共に、露出状態から被覆状態に戻したときに戻したときに同軸ケーブルが断線することを防止することができる効果を奏する。
本発明に係る電子機器では、さらに、前記第1の筐体には、前記配線ケーブルにおいて、当該電子機器の状態を前記被覆状態から前記露出状態に遷移させた際に前記支持機構に当接しない部分を前記第1の筐体に固定する固定部を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る電子機器を被覆状態から露出状態に遷移させる際の配線ケーブルの可動範囲を狭めることができる。
これによって、露出状態時に配線ケーブルが電子機器の外部にはみ出すことをより一層避けることができると共に、露出状態から被覆状態に戻したときに戻したときに配線ケーブルに断線が生じることをより一層防止することができる効果を奏する。
本発明に係る電子機器では、さらに、前記フレキシブルケーブルの材質または当該フレキシブルケーブルの表面素材はUV硬化性樹脂であることが好ましい。
本発明に係る電子機器では、さらに、前記フレキシブルケーブルの表面には、当該フレキシブルケーブルの材質と比較して摩擦を生じさせやすい素材が塗布されていることが好ましい。
上記の構成によれば、フレキシブルケーブルを、あらかじめ支持機構の形状に合わせて成型することができるため、フレキシブルケーブルをその支持機構の形状に沿いやすくすることができる。
また、上記の構成によれば、フレキシブルケーブルが可動するときに、摩擦が生じることにより、より一層支持機構に沿いやすくすることができる。
また、この他にも、上記の構成によれば、露出状態時に配線ケーブルが電子機器の外部にはみ出すことをより一層避けることができると共に、フレキシブルケーブルの強度を増すことができるため、露出状態から被覆状態に戻したときに配線ケーブルに断線が生じることをより一層防止することができる。
本発明に係る電子機器は、第1の筐体と第2の筐体と第1の筐体と第2の筐体との間に配置され、第1の筐体と第2の筐体とを接続する配線ケーブルとを備えている。本発明に係る電子機器では、第1の筐体は、第2の筐体に対してスライド可能に取り付けられており、第2の筐体には、被覆状態のとき配線ケーブルが当接せず、露出状態のとき配線ケーブルが当接する位置に配線ケーブルを蛇行させるように支持する支持機構が設けられている。
これによって、本発明に係る電子機器では、露出状態時に配線ケーブルが電子機器の外部にはみ出すことを避けることができると共に、露出状態から被覆状態に戻したときに戻したときに配線ケーブルに断線が生じることを防止することができる効果を奏する。
実施形態1に係る携帯電話の断面図を示す図であり、(a)は図2(a)におけるA−A断面図であり、(b)は図2(b)におけるB−B断面図である。 実施形態1に係る携帯電話の構成を示す図であり、(a)は携帯電話の閉状態を表す図であり、(b)は携帯電話の開状態を表す図である。 実施形態2に係る携帯電話の構成を示す図であり、(a)は携帯電話の閉状態を表す図であり、(b)は携帯電話の開状態を表す図であり、(c)は(a)のC−C断面図である。 従来の電子機器の断面図を示す図であり、(a)は開状態を示す図であり、(b)は閉状態を示す図である。
〔実施形態1〕
本発明に係る電子機器の一実施形態について、電子機器が携帯電話である場合を例に挙げつつ、図1(a)および(b)〜図2(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。
(携帯電話10の構成)
本実施形態に係る携帯電話における上部筐体と下部筐体とを接続する接続ケーブルの配置について説明する前に、本実施形態に係る携帯電話の構成を図2(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図2(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯電話10の構成を示す図であり、(a)は携帯電話10の閉状態を表す図であり、(b)は携帯電話10の開状態を表す図である。
図2(a)および(b)に示すように、携帯電話10は、上部筐体20および下部筐体30を備えている。図2(a)に示すように、上部筐体20の上面には、表示部21が設けられている。また、図2(b)に示すように、下部筐体30における上面、すなわち上部筐体20により被覆される面には、操作部31が設けられている。
なお、本実施形態では、上部筐体20が下部筐体30における上部筐体側の面を完全に被覆する状態を携帯電話10の閉状態(被覆状態)とし、上部筐体20が下部筐体30における上部筐体側の面の一部を被覆する状態、すなわち下部筐体30における上部筐体20側の面の一部が露出している状態を開状態(露出状態)とする。
(携帯電話10におけるフレキシブルケーブル40の配置)
次に、携帯電話10において上部筐体20と下部筐体30とを接続するフレキシブルケーブルの配置について図1(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図1(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯電話10の断面図を示す図であり、(a)は図2(a)におけるA−A断面図であり、(b)は図2(b)におけるB−B断面図である。
図1(a)および(b)に示すように、携帯電話10における上部筐体20の内部には、接続部22が設けられており、下部筐体30の内部には、操作部31を保持する保持部50、接続部32および湾曲部材60が設けられている。また、携帯電話10には、上部筐体20と下部筐体30とを接続するフレキシブルケーブル40が設けられている。なお、本実施形態において、本発明における特徴点を説明するために必要がない携帯電話10を構成する部材についてはその説明を省略している。
ここで、フレキシブルケーブル40は、下部筐体30から上部筐体20に対して伝送される信号、および、上部筐体20から下部筐体30に対して伝送される信号の伝送路として用いられる。例えば、操作部31において入力された信号に基づいて表示部21に表示させるべき映像の信号を送信する。
また、図1(a)および(b)に示すように、フレキシブルケーブル40の一端は、上部筐体20に設けられた接続部22を介して上部筐体20に接続されており、他端は、下部筐体30に設けられた接続部32を介して下部筐体30に接続されている。
図1(a)に示すように、フレキシブルケーブル40は、開状態のときには、操作部31を保持する保持部50の位置で折り返されている。このとき、フレキシブルケーブル40は、保持部50に接触しないように保持部50と折り返し位置との間には間隔が空けられている。このときの間隔の大きさについては、下記に詳述するため、ここではその説明を省略する。
一方、閉状態のときには、上部筐体20に設けられている接続部22の位置が下部筐体30に設けられている接続部32の位置よりも上部筐体20のスライド方向側に移動するため、図1(b)に示すように、フレキシブルケーブル40は、下部筐体30の端部において折り返されることになる。すなわち、フレキシブルケーブル40の折り返される位置は、上部筐体20の移動量(接続部22の移動量)分、上部筐体20のスライド方向側に動くことになる。
なお、携帯電話10には、上部筐体20を、上部筐体20によって被覆されている下部筐体30の面に平行な方向にスライドさせるためのガイド機構が設けられている。より具体的には、上部筐体20に設けられたガイド溝23に沿って下部筐体30に設けられた不図示のガイド突起部が移動することにより、上部筐体20は下部筐体30の被覆されている面に平行な方向にスライドする。なお、本実施形態では、上部筐体20にガイド溝23が設けられており、下部筐体30にガイド突起部が設けられている場合を例に挙げて説明しているがもちろん逆であってもよい。また、ガイド突起部とガイド溝によるガイド機構以外の機構を採用してもよい。
(携帯電話10を使用時のフレキシブルケーブル40)
次に、携帯電話10の使用時のフレキシブルケーブル40の状態について、図1(b)を参照しつつ以下に説明する。なお、本実施形態では、本発明の効果を理解し易いように、携帯電話10を最大まで開状態とした状態、すなわち操作部31の全体が上部筐体20により被覆されていない状態の場合を例に挙げて説明する。
図1(b)に示すように、上部筐体20に設けられた接続部22は、操作部31と対向しない位置にまで移動している。フレキシブルケーブル40は、上部筐体20の移動量分だけ下部筐体30に当接する長さが増えるため、折り返し位置が下部筐体30の端部側に移動する。
このとき、フレキシブルケーブル40は、湾曲部材60の表面の形状に沿うように下部筐体30に当接することになる。すなわち、湾曲部材60は、フレキシブルケーブル40を蛇行させるように支持している。
したがって、携帯電話10では、湾曲部材60が設けられていない場合と比べて、湾曲部材60の表面の湾曲形状の分だけ、すなわち蛇行する分だけフレキシブルケーブル40が下部筐体30に当接する長さが長くなる。このとき、フレキシブルケーブル40が下部筐体30に当接する長さは、閉状態のときに保持部50とフレキシブルケーブル40の折り返し位置との間の間隔の分だけ長くするようにすればよい。但し、フレキシブルケーブル40が外部にはみ出さない程度に長くする必要がある。
このように、携帯電話10では、開状態のときにフレキシブルケーブル40が当接する部位が湾曲していることにより、フレキシブルケーブル40の長さを長くした場合であっても、フレキシブルケーブル40を携帯電話10の機体外部にはみ出すことなく効率的に収納することができる。また、フレキシブルケーブル40の長さを長くすることにより、フレキシブルケーブル40の折り返し部分において保持部50との間に間隔ができるため、開状態から閉状態に戻したときに端部50にフレキシブルケーブル40が接触することを防止することができる。
したがって、携帯電話10では、開状態のときにフレキシブルケーブル40が上部筐体20と下部筐体30との隙間からはみ出すことを避けつつ、携帯電話10の状態を開状態から閉状態に戻したときにフレキシブルケーブル40が断線することを防ぐことができる。
(湾曲部材60について)
湾曲部材60における表面形状は、フレキシブルケーブル40を蛇行させて支持する形状、すなわちフレキシブルケーブル40が下部筐体30に当接する長さを伸ばすことができる形状であれば特に限定されるものではない。したがって、湾曲部材60の表面形状は、少なくとも1つの凸部または凹部を有していればよい。もちろん、少なくとも1つの凹部および少なくとも1つの凸部を有する凹凸形状であってもよい。
また、湾曲部材60は、下部筐体30における上部筐体20に対向する面のうち、操作部31に被覆されていない部分に設けられていることが好ましい。
なお、図1(b)では、フレキシブルケーブル40を蛇行させるように表面が湾曲している湾曲部材60を下部筐体30に設ける場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、下部筐体30においてフレキシブルケーブル40が当接する面を湾曲させるようにしてもよい。
(フレキシブルケーブル40について)
開状態において、フレキシブルケーブル40を湾曲部材60の表面形状に沿いやすくすることが好ましい。例えば、UV硬化性樹脂などを用いて、フレキシブルケーブル40を、湾曲部材60の表面形状に沿うように湾曲形状に成型するようにしてもよい。
また、フレキシブルケーブル40の表面に、フレキシブルケーブル40の材質よりも摩擦の大きい材料を塗布することにより、フレキシブルケーブル40を湾曲部材60の表面形状に沿いやすくすることが好ましい。これにより、塗布した材料に含まれる粒子が湾曲部材60に接することにより生じる摩擦によって、フレキシブルケーブル40自体が湾曲部材60の形状に追従しやすくなる。
例えば、摩擦の大きい材料としては、非摺動性粒子または塗料の成分に含まれる粒子と比較して十分大きい粒子を添加した塗料などを挙げることができる。
(上部筐体20について)
図1(b)に示すように、開状態において、フレキシブルケーブルが折り返されて上部筐体20に当接する位置にフレキシブルケーブル40を上部筐体20に留めるための留め具24を設けるようにしてもよい。このとき、フレキシブルケーブル40において、留め具24と接続部22との間の部分は、開状態のときに湾曲部材60に当接しない部分である。
これによって、上部筐体20をスライドさせたときのフレキシブルケーブルの上部筐体側の可動範囲を短くすることができる。これにより、図1(b)に示すように、開状態において、フレキシブルケーブル40を長くした場合でも可動範囲が下部筐体側に近くなるため、長くなった可動範囲のフレキシブルケーブル40を、より一層湾曲部材60の表面形状に沿いやすくすることができる。
なお、留め具24は、上部筐体20にフレキシブルケーブル40を取り付けることができるものであれば特に限定されるものではない。留め具24は、例えば、一方の面に接着剤が塗布されているシールであってもよい。
〔実施形態2〕
実施形態1では、上部筐体20と下部筐体30とを接続する配線ケーブルがフレキシブルケーブルである場合を例に挙げて説明した。そこで、本実施形態では、配線ケーブルが同軸ケーブルである場合の電子機器について図3(a)、(b)および(c)を参照しつつ以下に説明する。
なお、本実施形態でも実施形態1と同様に電子機器が携帯電話である場合を例に挙げて説明する。また、実施形態1と同様の部材については同一の部材番号を付してその説明を省略する。
(携帯電話10bの構成)
図3(a)、(b)および(c)は、本実施形態に係る携帯電話10bの構成を示す図であり、(a)は携帯電話10bの閉状態を表す図であり、(b)は携帯電話10bの開状態を表す図であり、(c)は(a)のC−C断面図である。
図3(a)、(b)および(c)に示すように、携帯電話10bにおける下部筐体30の内部には、操作部31を保持する保持部50b、湾曲部材60bが設けられている。また、携帯電話10bには、上部筐体20と下部筐体30とを接続する同軸ケーブル40bが設けられている。なお、本実施形態において、本発明における特徴点を説明するために必要がない携帯電話10bを構成する部材については、実施形態1と同様にその説明を省略している。
なお、図3(a)では、下部筐体30における同軸ケーブル40bの配置を確認し易いようにするために上部筐体20を図示していない。
(携帯電話10bにおける同軸ケーブル40bの配置)
図3(c)に示すように、同軸ケーブル40bの一端は、上部筐体20に設けられた接続部22bを介して上部筐体20に接続されており、他端は、下部筐体30に設けられた接続部32bを介して下部筐体30に接続されている。
図3(c)に示すように、同軸ケーブル40bは、開状態のときには、操作部31を保持する保持部50bの位置で折り返されている。このとき、同軸ケーブル40bは、保持部50bに接触しないように保持部50bと折り返し位置との間には間隔が空けられている。このときの間隔の大きさは、実施形態1と同様に、後段において説明する湾曲部材60bにおいて蛇行する分だけ空けられている。
一方、開状態のときには、上部筐体20に設けられている接続部22bが操作部31を介して対向する位置でなくなるため、図3(b)に示すように、同軸ケーブル40bは、下部筐体30の端部において折り返されている。すなわち、同軸ケーブル40bの折り返される位置は、上部筐体20の移動量(接続部22bの移動量)分、上部筐体20のスライド方向側に動くことになる。
(携帯電話10bを使用時の同軸ケーブル40b)
次に、携帯電話10bの開状態のときの同軸ケーブル40bの状態について、図3(b)を参照しつつ以下に説明する。なお、本実施形態では、本発明の効果を理解し易いように、携帯電話10bを最大まで開状態とした状態、すなわち操作部31の全体が上部筐体20により被覆されていない状態の場合を例に挙げて説明する。
図3(b)に示すように、上部筐体20に設けられた接続部22bは、操作部31を介して対向しない位置にまで移動している。同軸ケーブル40bは、上部筐体20の移動量分だけ下部筐体30側に当接する長さが増えるため、折り返し位置が下部筐体30の端部側に移動する。
このとき、同軸ケーブル40bは、下部筐体30側に当接することになる同軸ケーブル40bは下部筐体30に設けられているケーブル収納部に収納されることになる。ケーブル収納部は、深さが同軸ケーブル40bの一本分以上であり、2本分以下となるようにする。したがって、同軸ケーブル40bはケーブル収納部内において重なることはない。
また、図3(a)に示すように、同軸ケーブル40bの接続されている接続部22bと接続部32bとは、スライド方向の軸上からずらされて配置されている。そのため、上部筐体20をスライドさせると、同軸ケーブル40bはケーブル収納部内において接続部32bの配置されている側の側面に当接することになる。
携帯電話10bでは、同軸ケーブル40bの当接する面に湾曲部材60bを設けるようにしているため、湾曲部材60bが設けられていない場合と比べて、湾曲部材60bの表面の湾曲形状の分だけ、すなわち蛇行する分だけ同軸ケーブル40bが下部筐体30に当接する長さが長くなっている。
このように、携帯電話10bでは、開状態のときに同軸ケーブル40bが当接する部位が湾曲していることにより、同軸ケーブル40bの長さを長くした場合であっても、同軸ケーブル40bを携帯電話10bの機体外部にはみ出させること無く効率的に収納することができる。また、同軸ケーブル40bの長さを長くすることにより、同軸ケーブル40bの折り返し部分において保持部50bとの間に間隔ができるため、開状態から閉状態に戻した際に同軸ケーブル40bが保持部50bに接触することを避けることができる。
したがって、携帯電話10bでは、開状態のときに同軸ケーブル40bが上部筐体20と下部筐体30との隙間からはみ出すことを避けつつ、携帯電話10bの状態を開状態から閉状態に戻したときに同軸ケーブル40bが断線することを防ぐことができる。
なお、実施形態1の場合と同様に、開状態において、同軸ケーブル40bが折り返されて上部筐体20に当接する位置に同軸ケーブル40bを上部筐体20に留めるための留め具を設けるようにしてもよい。このとき、同軸ケーブル40bにおいて、留め具と接続部22bとの間の部分は、開状態のときに湾曲部材60bに当接しない部分である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る電子機器は、携帯電話、携帯型ゲーム機および携帯型情報端末などに好適に適用することができる。
10 携帯電話(電子機器)
10b 携帯電話(電子機器)
20 上部筐体(第1の筐体)
21 表示部
22 接続部
22b 接続部
23 留め具
30 下部筐体(第2の筐体)
31 操作部(露出部)
32 接続部
32b 接続部
40 フレキシブルケーブル(配線ケーブル)
40b 同軸ケーブル(配線ケーブル)
50 保持部
50b 保持部
60 湾曲部材(支持機構)
60b 湾曲部材(支持機構)

Claims (6)

  1. 第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に配置され、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを接続する配線ケーブルとを備えた電子機器であって、
    前記第1の筐体は、前記第2の筐体に対してスライド可能に取り付けられており、
    前記第2の筐体には、前記第2の筐体において前記第1の筐体に対向する面が前記第1の筐体に被覆されている被覆状態のときに前記配線ケーブルが当接せず、前記第2の筐体において前記第1の筐体に対向する面の一部が露出している露出状態のときに前記配線ケーブルが当接する位置に、前記配線ケーブルを蛇行させるように支持する支持機構が設けられていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記配線ケーブルは、一端が前記露出状態のときに露出する面を被覆する被覆部により被覆されている面に接続されており、他端が前記被覆における前記第1の筐体のスライド方向側の端部において折り返されて前記第1の筐体に接続されているフレキシブルケーブルであり、
    前記支持機構は、前記露出状態のときに露出しない面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記配線ケーブルは、一端が前記露出状態のときに露出する面を被覆する被覆部により被覆されている面に接続されており、他端が前記被覆における前記第1の筐体のスライド方向側の端部において折り返されて前記第1の筐体に接続されている同軸ケーブルであり、
    前記第2の筐体は、前記露出状態のときに前記同軸ケーブルを収納する収納部を有しており、
    前記支持機構は、前記収納部の側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第1の筐体には、前記配線ケーブルにおいて、当該電子機器の状態を前記被覆状態から前記露出状態に遷移させた際に前記支持機構に当接しない部分を前記第1の筐体に固定する固定部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記フレキシブルケーブルの材質または当該フレキシブルケーブルの表面素材はUV硬化性樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  6. 前記フレキシブルケーブルの表面には、当該フレキシブルケーブルの材質と比較して摩擦を生じさせやすい素材が塗布されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
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