JP5133231B2 - 有機金属化合物を含む排ガスの処理装置および処理方法 - Google Patents
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Description
(i)燃焼処理方式
燃焼バーナを用いた燃焼処理においては、プロパンや水素等の燃料を必要とし、こうした危険物の取扱いが必要となり、処理加熱源として直火を用いるために、設備上の十分な保安対策を必要となる。また、処理後の排ガスを冷却するために水スクラバーによる処理等を必要とするため、処理対象ガスが禁水性を有する場合には、装置立ち上げ時など処理が不十分となる可能性がある場合(入口ガス濃度上昇あるいは流量増加など)には、処理水と著しく反応するおそれがあるとともに、こうした処理水用の廃水処理設備が必要となる。さらに、燃焼によって発生した金属は、排気中に微粉となって放出されるため、鉛系、ビスマス系有機金属化合物を使用する場合には、これらの処理が必要となる。このように排ガス処理装置に付帯して、燃料ガスの安定供給設備や排ガス中金属粉を捕集する装置等種々の設備が必要となり、設備全体が複雑かつ大型化し実用的ではない(例えば特許文献1参照)。
上記のような金属酸化物単独または金属酸化物と金属との混合物からなる触媒を用いた場合には、排ガス中の有機金属化合物、具体的にはその金属成分による金属酸化物の表面の被毒の影響が大きく、触媒の酸化機能の低下を招き、頻繁な触媒の交換が必要となる。特に、まず酸化されやすい有機成分が除去された有機金属化合物から発生した原子状の金属が、金属酸化物中の酸素原子と結合して触媒表面に蓄積し被覆することによって、金属酸化物の酸化触媒機能を低下させることとなる。また、有機金属化合物中の金属は、排ガスとともに排出される場合にはこれらの処理が必要となり、処理装置の排ガス流路に付着あるいは残留した場合にはさらに回収することが難しい。現状、当該技術分野において、新規材料ガスとしての有機金属化合物を触媒酸化処理する方式が実用化された例はない。
特定の成分に対して選択的に処理する特殊な処理剤の使用は、その選定が困難であるとともに、上記同様、特定の成分あるいはそれを構成する金属成分によって被毒されることが多く、その処理剤の交換が頻繁に必要とされることが多い。また、有機金属化合物中の金属の処理については、上記と同様の課題を有している。
有機金属化合物を含む排ガスの処理、回収プロセスにおいて、
(1)導入された排ガスを、酸素を含む処理用ガスと混合し、加熱状態で酸化処理する1次処理プロセスと、
(2)1次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする2次処理プロセスと、
(3)1次トラップ処理された被処理ガスを、酸化触媒層に導入し、2次酸化処理する3次処理プロセスと、
(4)2次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする4次処理プロセスと、
によって、排ガスの処理を行うとともに、
前記プロセスにおいて生成された粉状の金属酸化物を、清浄流体により逆洗し回収するプロセスを有することを特徴とする。
(i)アルキル基を有する有機金属化合物の例
ジメチル亜鉛(DMZn)、ジエチル亜鉛(DEZn)、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリメチルガリウム、トリエチルガリウム、テトラメチル錫、テトラエチル錫、トリエチルアルシン、トリメチルアルシン、t−ブチルアルシン等、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(TEMAHf)、テトラキスエチルメチルジルコニウム(TEMAZ)、テトラキスジメチルアルアルミノチタニウム(TDMAT)、ペンタキス(ジメチルアミノ)タンタリウム(PDMAT)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)等
(ii)アルコシド基を有する有機金属化合物の例
トリメチルホウ素(B(OCH3)3:TMB)、トリエチルホウ素(B(OC2H5)3:TEB)、テトラエトキシシラン(TEOS)、トリエチルホウ素(TEB)、トリメチルフォスフェート(TEPO)、トリメチルホスフェート(TMP)、ペンタエトキシタンタル(PET)、ジメチルエチルジメトキシシラン(DMDMOS)等
図1は、本発明に係る排ガスの処理装置(以下「本装置」という)の基本構成例(第1構成例)を示す概略図であり、図2は、その主要部10を拡大して示すものである。排ガスが導入される排ガス導入口1と、処理用ガスとして空気が導入される空気導入口2と、1次酸化処理される1次酸化部3と、1次トラップ処理される1次トラップ部4aと、2次酸化処理される2次酸化部5と、2次トラップ処理される2次トラップ部4bと、被処理ガスが排出される被処理ガス排出口6と、粉状物を貯蔵する粉状物貯蔵タンク7と、逆洗手段B1〜B4が設けられている。排ガス導入口1から導入された排ガスと空気導入口2から導入された空気は、1次酸化部3、1次トラップ部4a、2次酸化部5および2次トラップ部4bを経由して、清浄化されて被処理ガス排出口6から排出される。また、排ガスは、排ガス導入部1aから流路L1を介して排ガス導入口1に供給される一方、本装置の起動準備時等、本装置および触媒温度が適切な処理温度でないときは、排ガス導入部1aから流路L2に切換えて排ガスがバイパスされる。処理済みのガスあるいはバイパスされた排ガスは、流路L3を介して水槽8によって冷却された後排出される。一方、処理用ガスとしての空気は、フィルタ9aからポンプ9bによって吸引された後2分され、一方は加熱部9cによって加熱されて空気導入口2に供給され、他方は、そのまま空気導入口2に供給され、両者は切換弁9dによって切換可能とし、高温あるいは低温の空気を供給することができる。あるいは短時間の切換によって、1次酸化部3に供給される空気温度を調整することができる。流路L1,L2には各流路の開閉を担う開閉弁V1,V2が設けられ、流路L1には導入されるガスの圧力を監視する圧力計P1が設けられている。
MCxHyOz+mO2→xCO2(g)+y/2H2O(g)+MOn(S)・・式1
Cx’Hy’Oz’+pO2→x’CO2(g)+y’/2H2O(g)・・式2
ここで、gは気体、Sは固体(粉体)を示す。
排ガスは、支燃性ガスである空気と混合され、1次酸化部3において、有機金属化合物中の有機成分が分解され、徐々に金属成分から分離した有機成分あるいは有機成分自体が酸化される。また、金属成分の一部は、互いに結合し合い粉状物を形成し、その表面に金属酸化物が形成される。これによって、こうした事前の酸化処理を経ずに、いきなり活性化された触媒(Cat)表面において酸化処理を行った場合に生じる、下式3,4に示すような、分解された金属成分からの原子状金属成分M0の発生という過度の酸化反応を抑えることができる。
MCxHyOz+mO2→xCO2(g)+y/2H2O(g)+M0 ・・式3
M0+Cat→Cat−M ・・式4
このとき、有機成分あるいは可燃性成分自体が燃料として使用でき、分解反応により酸化効率を向上させることができる。1次酸化部3には、その内部に温度センサ3aが設けられ、所望の温度に管理維持される。
また、排ガス中に他の可燃性成分が含まれる場合(有機金属化合物を含む有機溶媒)においても、こうした可燃性成分も同時に酸化される。このとき、1次酸化部3は、2次酸化処理の事前の酸化処理だけでなく、加熱された空気と混ぜることで、後段の酸化触媒での有機溶媒の分解反応を促進する機能を有している。
1次酸化部3で生成した金属酸化物を含む粉状物は、そのまま後段の酸化触媒層に導入されると、触媒表面や各酸化部3,5の流路壁面に付着し易く、これらが固化すると触媒活性にも影響を与えることがある。1次トラップ部4aは、こうした酸化触媒の被毒を防止するとともに、トラップされた粉状物を逆洗によって回収することを目的とする。つまり、こうした無機系の粉状物は、例えばセラミックス系素材等の無機系吸着剤などに対する付着性も強い。従って、1次酸化部3での酸化処理によって生じた粉状物をその下流に設けた無機系吸着剤(トラップ材)によりトラップすることによって、後段での酸化処理に影響を与えず本来有する機能を十分に活かすことできる。また、こうしたトラップ材によってトラップされた粉状物は、逆洗によって比較的容易に脱離することができる。従って、効率よく有機金属化合物を処理し、その金属成分の回収が可能で、操作性のよい排ガスの処理装置および処理方法を構成することが可能となった。さらに、こうしたトラップ材は蓄熱効果が高いことにより、後段の酸化触媒の保温効果を有するとともに、加温を促進することができる。
1次酸化部3で、その多くを酸化処理された排ガス(被処理ガス)は、酸素が十分存在する条件で、酸化触媒が充填され酸化触媒層を形成した2次酸化部5に導入される。2次酸化部5において、有機金属化合物中に残留する有機成分および被処理ガス中に残留する有機成分が、酸化触媒によって酸化処理されるとともに、酸化反応によって金属成分から金属酸化物が形成される。また、金属成分の粉状化が進むとともに、形成された金属酸化物あるいはその表面の金属酸化物の皮膜によって、酸化触媒に対する被毒の発生を抑制することができる。このとき、1次酸化処理において加熱された被処理ガスの潜熱によって、粒状触媒自体を予熱することができる。2次酸化部5には、その内部に温度センサ5aが、その周囲にヒータ5bが設けられ、所望の温度に管理維持される。具体的に、2次酸化処理として使用する触媒としては、例えば白金系の粒状の酸化触媒(粒状触媒)またはハニカム状の酸化触媒(ハニカム触媒)を挙げることができる。要求される仕様に対応した触媒の選択により、高い反応処理機能を確保することができる。また、本装置においては、前段において1次酸化処理および粉状物の1次トラップ処理が行われることから、酸化触媒の負荷は比較的小さく、本来の活性度の高い酸化反応を確保することが可能となり、非常に効率の高い酸化処理を行うことができる。また、既に形成された金属酸化物は、その表面の皮膜によって、触媒表面に対する被毒作用も少ない。このように、2次酸化部5は、負荷が少なく高い酸化反応を維持できる反応条件を形成することによって、本発明における多次の酸化処理において、高い反応処理機能を有している。
上記(3)のように、2次酸化部5での酸化反応によって、新たな金属酸化物を含む粉状物が生成する。2次トラップ部4bは、こうした粉状物をトラップし、逆洗によって回収することを目的とする。つまり、基本的な機能は、上記(2)1次トラップ部4aと同様であり、上流側にある酸化触媒層に対する保温効果をも有している。また、トラップ材の素材や数量等も同様であるが、2次トラップ部4bは、前段の酸化触媒がフィルタとして蓄積する粉状物をトラップするとともに、これを逆洗によって脱離しやすいものが望ましく、その形状は、粒状触媒を用いた場合には、これより細かいことが好ましい。具体的には、約2〜5mm程度の粒径が好ましい。また、比表面積は、同様に約100〜200m2/g程度のものを使用することが好ましい。
本装置は、図1および図2に例示するような逆洗手段B1〜B4からなる機構を有している。酸化処理によって生成された粉状物は、各処理段階ごとに流路壁面や触媒表面あるいはトラップ材に付着あるいは捕集されている。従って、こうした粉状物を清浄流体による逆洗によって、分離して回収することができる。つまり、粒状触媒やハニカム触媒は、その表面において金属酸化物の被膜あるいは粉状物が形成されることによって、金属酸化物のフィルタとしての機能を果たしている。そこで、逆洗手段B1〜B4から定期的あるいは随時、清浄流体を噴射することによって、流路壁面や触媒表面に付着した粉状物を各酸化処理において生成した金属酸化物とともに、効率よく回収することができる。なお、緊急時には、清浄流体として窒素を用いて逆洗することによって、各酸化部3,5での酸化反応を抑制することができ、流路の冷却速度を向上させることができる。
本装置は、図1および図2に例示するような粉状物が貯留される所定の容量を有する粉状物貯蔵タンク7を備えている。流路7bを介して各酸化部3、5からの粉状物が粉状物貯蔵タンク7に給送される。粉状物貯蔵タンク7内には、粉状物のレベルを検出するレベルセンサ7cと、粉状物を排出する排出弁7aを備え、所定の貯留量を超えた場合に開閉弁7dから清浄流体を供給し排出弁7aを開として粉状物を排出することができる。また、流路7bを各酸化部3、5の下部に配設することによって、粉状物を本装置の実動中においても、粉状物貯蔵タンク7への自重落下による回収ができる。さらに、清浄流体による逆洗時において、流路7aを介して強制的に粉状物貯蔵タンク7に回収し、回収効率の向上を図ることができる。また、貯留された粉状物のレベルをレベルセンサ7cを用いて監視することによって、所定量の系外への排出を自動的に行い、安定した回収効率の確保を図ることを可能にした。粉状物貯蔵タンク7には、その内部に温度センサ7eが設けられ、所望の温度に管理維持される。
本装置においては、以下の排ガスの処理プロセスおよび金属酸化物の回収プロセスに沿って酸化処理、回収処理が行われるが、緊急時等においては、上記各構成要素の機能を活かした種々の対応が可能となる。
(1)導入された排ガスを、酸素を含む処理用ガスと混合し、加熱状態で酸化処理する1次処理プロセス
(2)1次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする2次処理プロセス
(3)1次トラップ処理された被処理ガスを、酸化触媒層に導入し、2次酸化処理する3次処理プロセス
(4)2次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする4次処理プロセス
緊急時においては、以下の対応が可能である。
(i)清浄流体として窒素などの酸素を含まない不活性ガスを用いて逆洗することによって、各プロセスにおける酸化反応を抑制することができるとともに、各プロセスの温度を急速に冷却することができる。
(ii)開閉弁V1を閉、V2を開とすることによって、排ガス導入部1aからの排ガスをバイパスし、各プロセスへの排ガスの導入を停止する。
(i)有機金属化合物が流れてこない状態を外部装置との信号入力で確認した場合や流路L1の圧力上昇によって上記処理プロセス流路が粉状物による詰まりを感知したときには、開閉弁V1を開とし、清浄流体として窒素などの不活性ガスを用いて開閉弁S1〜S4を開放することで大流量の不活性ガスが逆洗され、処理プロセス流路の粉状物を落とし、粉状物貯蔵タンク7へ運び出すことができる。
(ii)粉状物の回収を促進させることを目的として、逆洗時の開閉弁S1〜S4を開放するだけでなく、粉状物貯蔵タンク7に取り付けられた排出弁7aを断続的にパルス開放することでパージすることができる。
本装置の機能およびその処理効率を以下の通り検証した。
(A)有機金属化合物がジエチル亜鉛(DEZn)の場合
アルキル基を有する有機金属化合物であるDEZnについて、本装置に用いたPt触媒での酸化分解の実験を行った。DEZnの酸化分解反応は下式5で表わされる。
(C2H5)2Zn+7O2→4CO2(g)+5H2O(g)+ZnO(S)・・式5
(A−1)処理条件
図3に示す実験装置を用い、DEZn2.2%を含むN2ベースの排ガスを流量0.75slmで供給し、処理用ガスとして空気0.75slmを供給して、両者を混合して、温度150〜400℃に加熱されたPt触媒に導入した。Pt触媒通過後の被処理ガスおよびガスの反応生成物を、FTIR(フーリエ変換赤外線分光計、MIDAC社製:型式I−2000V)にて分析を行った。
その結果を図4〜6に示す。図4は触媒層入口でFTIRによりジメチル亜鉛を分析した結果、図5および図6は触媒層出口でFTIRにより分解により生成したガスを分析した結果である。触媒層が150、200、300℃の場合、導入されたジメチル亜鉛2.2%は添加された空気と触媒との酸化分解により、ガスの分解生成物としてアルコール(エタノールとメタノール)、CO2、H2Oが生成することがわかった(図5)。450℃の場合、ガスの反応生成物はCO2,H2Oのみであった(図6)。また、評価後、触媒を充填したカートリッジを開放した際、白色粉体である酸化亜鉛が観察された。以上のことにより、450℃でジエチル亜鉛は空気添加による触媒により、上式5と同様に、CO2、H2Oおよび酸化亜鉛に分解処理できることがわかった。また、アルコールおよび有害な反応生成物は生成されないこともわかった。
有機溶媒としてオクタンを用い、本装置に用いたPt触媒での酸化分解の実験を行った。オクタンの加熱空気による触媒上での酸化分解は、下式6に示す。
C8H18+25/2O2→8CO2(g)+9H2O(g)・・式6
(B−1)処理条件
図3に示す実験装置を用い、オクタン導入量(液体換算)を1.4L/minとし、加熱された空気を流量300slm、および900slmで導入し、両者を混合して、処理開始前の温度200℃に加熱されたPt触媒に導入した。Pt触媒通過後の被処理ガスおよびガスの反応生成物を、FTIR(フーリエ変換赤外線分光計、MIDAC社製:型式I−2000V)にて分析を行った。
2 空気導入口
3 1次酸化部
3a〜5a 温度センサ
4a 1次トラップ部
4b 2次トラップ部
5 2次酸化部
5b ヒータ
6 被処理ガス排出口
7 粉状物貯蔵タンク
8 水槽
9a フィルタ
9b ポンプ
9c 加熱部
9d 切換弁
10 主要部
B1〜B4 逆洗手段
L1〜L3 流路
S1〜S4,V1,V2 開閉弁
T1〜T3 トラップ材
Claims (4)
- 有機金属化合物を含む排ガスが導入される排ガス導入口と、導入された排ガスが酸素を含む処理用ガスと混合され加熱状態で1次酸化処理される1次酸化部と、1次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする1次トラップ部と、1次トラップ処理された被処理ガスが酸化触媒層に導入され2次酸化処理される2次酸化部と、2次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする2次トラップ部と、を有するとともに、1次酸化処理および2次酸化処理によって生成された粉状の金属酸化物を清浄流体により逆洗する機能を有することを特徴とする有機金属化合物を含む排ガスの処理装置。
- 前記処理用ガスとして空気を用い、前記酸化触媒層として、白金系の粒状酸化触媒またはハニカム状触媒を用いることを特徴とする請求項1記載の有機金属化合物を含む排ガスの処理装置。
- 前記逆洗された金属酸化物を含む粉状物が貯留される所定の容量を有する粉状物貯蔵タンクと、前記1次酸化部および2次酸化部からの該粉状物が粉状物貯蔵タンクに給送可能な流路と、該粉状物貯蔵タンク内の粉状物のレベルを検出するレベルセンサと、該粉状物を排出する排出弁を備え、所定の貯留量を超えた場合に該排出弁を開として前記粉状物を排出する機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の有機金属化合物を含む排ガスの処理装置。
- 有機金属化合物を含む排ガスの処理、回収プロセスにおいて、
(1)導入された排ガスを、酸素を含む処理用ガスと混合し、加熱状態で酸化処理する1次処理プロセスと、
(2)1次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする2次処理プロセスと、
(3)1次トラップ処理された被処理ガスを、酸化触媒層に導入し、2次酸化処理する3次処理プロセスと、
(4)2次酸化処理により生成した金属酸化物を含む粉状物をトラップする4次処理プロセスと、
によって、排ガスの処理を行うとともに、
前記プロセスにおいて生成された粉状の金属酸化物を、清浄流体により逆洗し回収するプロセスを有することを特徴とする有機金属化合物を含む排ガスの処理方法。
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