JP2001219033A - 有害ガスの浄化方法及び浄化装置 - Google Patents

有害ガスの浄化方法及び浄化装置

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JP2001219033A
JP2001219033A JP2000350510A JP2000350510A JP2001219033A JP 2001219033 A JP2001219033 A JP 2001219033A JP 2000350510 A JP2000350510 A JP 2000350510A JP 2000350510 A JP2000350510 A JP 2000350510A JP 2001219033 A JP2001219033 A JP 2001219033A
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harmful gas
purifying
oxide
catalyst
harmful
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Kenji Otsuka
健二 大塚
Naoki Muranaga
直樹 村永
Chitsu Arakawa
秩 荒川
Tomohisa Ikeda
友久 池田
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Japan Pionics Ltd
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Japan Pionics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機金属化合物を反応原料として用いる反応
工程から排出される有害ガスの浄化において、有害成分
を効率よく浄化することが可能で、しかも浄化後に有機
化合物や大量の二酸化炭素を放出することなく、後処理
の必要もない有害ガスの浄化方法及び浄化装置を提供す
る。 【解決手段】 有害ガスの導入管、酸素または空気の導
入管、該二つの導入管に接続され内部に、貴金属を無機
担体に担持した触媒、酸化バナジウム、酸化クロム、酸
化マンガン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀等の酸化物からな
る触媒、またはこれらの金属酸化物を無機担体に担持し
た触媒が充填された浄化筒、浄化筒を加熱するための手
段、及び浄化筒から排出される浄化ガスの排出管を備え
てなる浄化装置を用い、有害ガスを前記触媒と100℃
〜800℃の温度で接触させて浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機金属化合物を
反応原料として用いる反応工程から排出される有害ガス
の浄化方法及び浄化装置に関する。さらに詳細には半導
体製造工程におけるMOCVD(有機金属気相堆積法)
や他のCVDプロセスから排出される前記有害ガスの浄
化方法及び浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの絶縁薄膜を構成する材
料としては、ゲート絶縁膜としてSiO2、キャパシタ
絶縁膜としてSi34、層間絶縁膜としてPSG(リン
・シリコン・ガラス)、BPSG(ボロン・リン・シリ
コン・ガラス)等がある。従来よりこれらをCVD装置
により製造するための材料として、SiH4、NH3、P
3、B26等の気体原料が用いられてきたが、デバイ
スの三次元化や配線の多層化が進むにつれて、絶縁膜の
平坦化に対する要求が高まってきており、ボイド等の欠
陥が発生しにくく高品質の薄膜形成が可能なテトラエト
キシケイ素(Si(OC254)、トリメトキシホウ
素(B(OCH33)、トリメトキシリン(P(OCH
33)等の液体の有機金属化合物を原料として用いたC
VDプロセスが採用され始めている。また、このほかに
もSiO2の数倍の高い誘電率を示すTa25膜等の新
しい種類の薄膜も開発されており、Ta25膜の原料と
しては、液体の有機金属化合物であるペンタエトキシタ
ンタル(Ta(OC255)が用いられている。
【0003】さらに近年においては、半導体メモリー用
の酸化物系誘電体薄膜として、より高誘電率でステップ
カバレッジ性が高いチタン酸ジルコン酸鉛(PZT
膜)、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)膜等
が開発され、これらの薄膜について各種の成膜法が検討
されている。それらの原料としては、例えばPb源とし
てPb(DPM)2(固体原料)、Zr源としてZr
(OC(CH334(液体原料)、Ti源としてTi
(OCH(CH324(液体原料)、Ba源としてB
a(DPM)2(固体原料)、Sr源としてSr(DP
M)2(固体原料)が用いられている。
【0004】これらの中で固体原料は、高温に保持し昇
華して気化供給することにより高純度の原料を得ること
が可能であるが、工業的には充分な供給量を確保するこ
とが極めて困難であるため、通常は固体原料をテトラヒ
ドロフラン等の有機溶媒に溶解させて液体原料とするこ
とにより使用されている。また、上述のような多成分系
のMOCVDプロセスにおいては、各原料の供給量が少
なくなるため、原料を高い精度で定量的に供給する目的
で、液体原料にも有機溶媒を添加して供給量を制御する
ことがある。これらの液体原料、固体原料及びこれらの
溶媒として用いる有機溶媒は、毒性が高いかあるいは安
全性が確認されていないものが多く、使用した後は大気
に放出するに先だって浄化する必要がある。
【0005】従来より、MOCVDプロセスから排出さ
れるこのような有機金属化合物を含有する有害ガスは、
一般的に湿式法、乾式法、燃焼法により浄化していた。
例えば、湿式法による浄化方法としては、アルコキシド
を含有する有害ガスを、アルカリ性成分を含む水溶液と
接触させることにより吸収分解させて浄化する方法が実
施されていた。乾式法による浄化方法としては、アルコ
キシドを含有する有害ガスを、酸化銅及び酸化マンガン
を主成分とする金属酸化物に水酸化カリウム等のアルカ
リ化合物を添着させた浄化剤と接触させて浄化する方法
が知られている(特開平6−327932)。また、te
rt-ブチルアルシン、tert-ブチルホスフィン等のアルキ
ル水素化物を含有する有害ガスを、酸化銅及び酸化マン
ガンを主成分とする金属酸化物にコバルト化合物を添着
させた浄化剤と接触させて浄化する方法が知られている
(特開平7−60054)。
【0006】また、燃焼法による浄化方法としては、有
機金属化合物を含有する有害ガスを、プロパン等の可燃
性ガスの酸素または空気との火炎中に導入し、燃焼させ
ることによる浄化方法が実施されていた。さらに、有機
金属化合物と有機溶媒を含有する有害ガスの浄化方法と
しては、例えば活性炭やモレキュラーシーブ(米国、ユ
ニオンカーバイド社)等の合成ゼオライトと接触させて
これらの有害成分を吸着させる浄化方法も知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記湿
式法による浄化方法は、装置が大型化するとともに使用
した吸収液の後処理等に手間がかかるという欠点があっ
た。特開平6−327932号公報に記載されている乾
式法による浄化方法では、アルコキシド中の金属を浄化
剤中に捕捉することはできるが、アルコキシドの浄化に
よって生じるメタノールやエタノールを捕捉することが
できないという欠点があった。また、特開平7−600
54号公報に記載されている乾式法による浄化方法で
は、前記と同様にブタンやブテンを捕捉することができ
ないう欠点があった。
【0008】また、燃焼法による浄化方法は、有害ガス
を処理していない待機時にも燃焼状態を維持しなければ
ならないため、エネルギーコストが高いほか二酸化炭素
を大量に放出するという不都合があった。さらに、有機
金属化合物と有機溶媒を含有する有害ガスを、活性炭や
合成ゼオライト等の吸着剤を用いて浄化する方法は、処
理条件や有害成分の種類によっては使用中にいったん吸
着していた有害成分が離脱するという問題点、及び浄化
後に吸着剤を焼却する等の後処理に手間がかかるという
問題点があった。さらに有害成分としてテトラヒドロフ
ラン等の環状エーテルを含む場合には、これが酸素の共
存下でパーオキサイドを生成するため、その処理量が多
量の場合には後処理に危険性を伴うという虞があった。
【0009】従って、本発明が解決しようとする課題
は、反応原料として有機金属化合物を使用する半導体製
造工程等から排出される有害ガスの浄化において、有害
成分を効率よく浄化することが可能で、しかも浄化後に
有機化合物や大量の二酸化炭素を放出することがなく、
後処理の必要もない有害ガスの浄化方法及び浄化装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した結果、反応原料として有
機金属化合物を用いる半導体製造工程等の反応工程から
排出される有害ガスを、貴金属を無機担体に担持してな
る触媒、若しくは酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マ
ンガン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化コバルト、酸化
ニッケル等の金属酸化物からなる触媒、またはこれらの
金属酸化物を無機担体に担持した触媒と接触させ、触媒
燃焼させることにより、有害成分を効率よく金属酸化
物、水、二酸化炭素に変換して浄化することが可能であ
ること、しかも浄化後に有機化合物や大量の二酸化炭素
を放出することなく、後処理の必要もないことを見い出
し本発明に到達した。
【0011】すなわち本発明は、有機金属化合物を反応
原料として用いる反応工程から排出される有害ガスを、
酸素または空気と混合した後、貴金属を無機担体に担持
してなる触媒と100℃〜800℃の温度で接触させて
該有害ガスを浄化することを特徴とする有害ガスの浄化
方法である。
【0012】また、本発明は、有機金属化合物を反応原
料として用いる反応工程から排出される有害ガスを、酸
素または空気と混合した後、酸化バナジウム、酸化クロ
ム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化コバ
ルト及び酸化ニッケルから選ばれる一種以上の金属酸化
物からなる触媒、または該金属酸化物を無機担体に担持
してなる触媒と100℃〜800℃の温度で接触させて
該有害ガスを浄化することを特徴とする有害ガスの浄化
方法でもある。
【0013】また、本発明は、有機金属化合物を反応原
料として用いる反応工程から排出される有害ガスの浄化
装置であって、有害ガスの導入管、酸素または空気の導
入管、該二つの導入管に接続され、内部に貴金属を無機
担体に担持してなる触媒が充填された浄化筒、該浄化筒
を加熱するための手段、及び該浄化筒から排出される浄
化ガスの排出管を備えてなることを特徴とする有害ガス
の浄化装置でもある。
【0014】さらに、本発明は、有機金属化合物を反応
原料として用いる反応工程から排出される有害ガスの浄
化装置であって、有害ガスの導入管、酸素または空気の
導入管、該二つの導入管に接続され、内部に酸化バナジ
ウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化銅、酸
化銀、酸化コバルト及び酸化ニッケルから選ばれる一種
以上の金属酸化物からなる触媒、または該金属酸化物を
無機担体に担持してなる触媒が充填された浄化筒、該浄
化筒を加熱するための手段、及び該浄化筒から排出され
る浄化ガスの排出管を備えてなることを特徴とする有害
ガスの浄化装置でもある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の浄化方法及び浄化装置
は、有機金属化合物を反応原料として用いる反応工程か
ら排出される有害ガス、すなわち、窒素、アルゴン、ヘ
リウム、水素等のガス中に、有機金属化合物、有機溶媒
等を含有する有害ガスの浄化に適用される。すなわち、
本発明の浄化方法は、有機金属化合物を反応原料として
用いる反応工程から排出される有害ガスを、酸素または
空気と混合した後、貴金属を無機担体に担持してなる触
媒、または酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マンガ
ン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化コバルト、酸化ニッ
ケル等の金属酸化物からなる触媒、若しくはこれらの金
属酸化物を無機担体に担持してなる触媒と100℃〜8
00℃の温度で接触させて酸化することにより浄化する
方法である。また、本発明の浄化装置は、有機金属化合
物を反応原料として用いる反応工程から排出される有害
ガスの浄化装置であって、有害ガスの導入管、酸素また
は空気の導入管、これらの二つの導入管に接続され、内
部に前記触媒が充填された浄化筒、浄化筒を加熱するた
めの手段、及び浄化筒から排出される浄化ガスの排出管
を備えてなる浄化装置である。
【0016】本発明において浄化の対象となる有機金属
化合物としては、例えば、テトラiso-プロポキシチタン
(Ti(OCH(CH324)、テトラn-プロポキシ
チタン(Ti(OC374)、テトラ tert-ブトキシ
ジルコニウム(Zr(OC(CH334)、テトラn-
ブトキシジルコニウム(Zr(OC494)、テトラ
メトキシバナジウム(V(OCH34)、トリメトキシ
バナジルオキシド(VO(OCH33)、ペンタエトキ
シニオブ(Nb(OC255)、ペンタエトキシタン
タル(Ta(OC255)、トリメトキシホウ素(B
(OCH33)、トリiso-プロポキシアルミニウム(A
l(OCH(CH323)、テトラエトキシケイ素
(Si(OC254)、テトラエトキシゲルマニウム
(Ge(OC254)、テトラメトキシスズ(Sn
(OCH34)、トリメトキシリン(P(OC
33)、トリメトキシホスフィンオキシド(PO(O
CH33)、トリエトキシヒ素(As(OC
253)、トリエトキシアンチモン(Sb(OC
253)等の常温で液体のアルコキシドを挙げること
ができる。
【0017】また、その他に、トリメチルアルミニウム
(Al(CH33)、ジメチルアルミニウムハイドライ
ド(Al(CH32H)、トリiso-ブチルアルミニウム
(Al(iso-C493)、ヘキサフルオロアセチルア
セトン銅ビニルトリメチルシラン((CF3CO)2CH
Cu・CH2CHSi(CH33)、ヘキサフルオロア
セチルアセトン銅アリルトリメチルシラン((CF3
O)2CHCu・CH2CHCH2Si(CH33)、ビ
ス(iso-プロピルシクロペンタジエニル)タングステン
ジハライド((iso-C37552WH2)、テトラジ
メチルアミノジルコニウム(Zr(N(C
324)、ペンタジメチルアミノタンタル(Ta
(N(CH325)、ペンタジエチルアミノタンタル
(Ta(N(C252 5)、テトラジメチルアミノチ
タン(Ti(N(CH324)、テトラジエチルアミ
ノチタン(Ti(N(C2524)等の常温で液体の
有機金属化合物も浄化することができる。
【0018】さらに、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,
5ヘプタンジオナイト)バリウム(Ba((C(CH3
323HO22)、ビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5
ヘプタンジオナイト)ストロンチウム(Sr((C(C
3323HO22)、テトラ(2,2,6,6,-テトラメ
チル-3,5ヘプタンジオナイト)チタニウム(Ti((C
(CH3323HO24)、テトラ(2,2,6,6,-テト
ラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ジルコニウム(Zr
((C(CH3 323HO24)、ビス(2,2,6,6,-
テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)鉛(Pb((C
(CH3323HO22)、ビス(エチルシクロペン
タジエニル)ルテニウム(Ru(C 54252)、
ビス(シクロペンタジエニル)バリウム(Ba(C
552)、ビス(シクロペンタジエニル)ストロンチ
ウム(Sr(C552)、ヘキサカルボニルモリブデ
ン(Mo(CO)6)、ジメチルペントオキシ金(Au
(CH32(OC57))等の常温で固体のものを挙げ
ることができる。
【0019】前記の有機金属化合物の溶媒として用いら
れる有機溶媒も本発明の浄化対象の有害成分であり、通
常はその沸点温度が40℃〜140℃の有機溶媒であ
る。それらの有機溶媒として、例えば、プロピルエーテ
ル、メチルブチルエーテル、エチルプロピルエーテル、
エチルブチルエーテル、酸化トリメチレン、テトラヒド
ロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル、メチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコール等のアルコール、アセトン、エチルメチ
ルケトン、iso-プロピルメチルケトン、iso-ブチルメチ
ルケトン等のケトン、プロピルアミン、ブチルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリエチルアミン
等のアミン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル等を挙げることができる。この他、ヘキサ
ン、ヘプタン等も浄化することができる。
【0020】本発明の浄化方法及び浄化装置において、
有機金属化合物を浄化するための触媒としては、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、白金等の貴金属を無機担
体に担持してなる触媒、若しくは酸化バナジウム、酸化
クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化
コバルト、酸化ニッケル等の金属酸化物からなる触媒、
またはこれらの金属酸化物を無機担体に担持してなる触
媒が用いられる。無機担体としては、アルミナ、シリ
カ、ジルコニア、チタニア、シリカアルミナ、珪藻土等
をハニカム状、球状、円柱状等に形成したものを例示す
ることができる。
【0021】貴金属を無機担体に担持した触媒としては
市販品を使用することができるが、貴金属塩の水溶液を
担体に含浸させて水素還元する等の方法によって調製し
たものを用いることもできる。尚、本発明においては、
二種類以上の貴金属を無機担体に担持させた触媒を用い
ることもできる。
【0022】金属酸化物からなる触媒は、例えば、V
O、V23、VO2、V25、CrO、Cr23、Cr
2、Cr25、CrO3、MnO、Mn34、Mn
23、MnO2、FeO、Fe34、Fe23、Cu
2O、CuO、Cu23、Ag2O、AgO、Ag23
O、CO23、CO34、NiO等を挙げることが
できる。これらの金属酸化物は、それぞれ単独で用いて
もよく、また混合物として用いてもよい。混合物として
は、例えば、Mn23−CuO、Mn23−Fe23
使用することができる。
【0023】これらの金属酸化物は、市販品をそのまま
用いてもよく、また硝酸塩、硫酸塩、塩化物、有機酸塩
等の金属塩に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭
酸カリウム、アンモニア等のアルカリを加えて水酸化物
あるいは酸化物の中間体を沈殿させ、得られた沈殿物を
成形焼成して酸化物として用いてもよい。尚、触媒の成
型性や成型強度を高めるために触媒の調製の際にはバイ
ンダーを添加することが好ましい。このようなバインダ
ーとしては、アルミナゾル、シリカゾル等を例示するこ
とができる。バインダーを加える場合は、通常は触媒の
全重量に対して10wt%以下であり、好ましくは5w
t%以下である。
【0024】上記の金属酸化物を無機担体に担持した触
媒は、市販品を用いることもできるが、例えば金属の硝
酸塩、有機酸塩等を溶液の状態で担体に含浸させた後、
空気気流中または窒素等の不活性ガス気流中で熱分解し
て金属酸化物とすることにより調製したものを用いるこ
ともできる。尚、本発明においては、二種類以上の金属
酸化物を無機担体に担持させた触媒を用いることもでき
る。
【0025】触媒の形状及び大きさは特に限定されない
が、例えば形状としては、球状、円柱状、円筒状及び粒
状のものなどが挙げられ、その大きさとしては、球状で
あれば直径0.5〜10mm程度のもの、ペレットやタ
ブレット等の円柱状であれば直径0.5〜10mm、高
さ2〜20mm程度のもの、粒状等不定形のものであれ
ば、ふるいの目の開きで0.84〜5.66mm程度の
ものが好ましい。触媒を浄化筒に充填したときの充填密
度は、触媒の形状及び調製方法により異なるが、通常は
0.4〜2.0g/ml程度である。
【0026】以下、本発明の有害ガスの浄化方法及び浄
化装置を、図1及び図2に基づいて詳細に説明するが、
本発明がこれらにより限定されるものではない。本発明
の有害ガスの浄化装置は、有機金属化合物を反応原料と
して用いる反応工程から排出される有害ガスの浄化装置
であって、有害ガスの導入管、酸素または空気の導入
管、これらの二つの導入管に接続され、内部に前述の触
媒が充填された浄化筒、浄化筒を加熱するための手段、
及び浄化筒から排出される浄化ガスの排出管を備えてな
る浄化装置である。本発明における浄化筒の例として
は、図1で示されるような浄化筒を挙げることができ
る。
【0027】図1の(A)の浄化筒は、浄化筒の内部で
有害ガスと、酸素または空気を混合した後、触媒1と接
触させて有害成分を浄化する構造のものである。これに
対し(B)の浄化筒は、浄化筒の直前で有害ガスと、酸
素または空気を混合した後、浄化筒に導入し、触媒1と
接触させて有害成分を浄化する構造のものである。浄化
筒の材質としては、耐蝕性と耐熱性を備えたものであれ
ば特に制限はなく、炭素鋼、マンガン鋼、クロム鋼、モ
リブデン鋼鉄、ステンレス鋼などを使用することができ
るが、通常はSUS316、SUS316L等のステン
レス鋼が用いられる。
【0028】浄化筒の形状は通常は円筒状であり、大き
さは通常は内径10〜500mm、長さは20〜200
0mm程度である。浄化筒に充填される触媒の充填長
は、通常は10〜1000mm程度、好ましくは50〜
500mm程度である。触媒の充填長が10mm以下の
場合は有害ガスの浄化が不充分となり、1000mm以
上の場合は圧力損失が大きくなる。また、浄化筒を加熱
するための手段としては、通常は図1のように浄化筒の
外側にヒーター2が設置され、温度センサー3、外部の
制御装置により温度がコントロールされる。尚、浄化筒
のヒーターとして、多段に分割したヒーターを用いて温
度制御することもできる。
【0029】本発明の有害ガスの浄化装置においては、
MOCVDプロセス等で発生した金属、金属酸化物等の
粉末を浄化筒の前段で捕捉して圧力損失の上昇を防止す
るため、あるいは浄化筒で発生する金属酸化物等の粉末
を外部に排出することを防止するために、浄化筒の前段
及び/または後段にろ過器を備えることが好ましい。さ
らに、浄化筒から排出される浄化ガスを迅速に冷却する
ために、浄化筒の後段に冷却器を備えることが好まし
い。このような浄化装置としては、図2のように構成さ
れた浄化装置を例示することができる。
【0030】本発明の浄化方法は、有機金属化合物を反
応原料として用いる反応工程から排出される有害ガス
を、酸素または空気と混合した後、前述の触媒と100
℃〜800℃の温度で接触させて、有害成分を接触酸化
により金属酸化物、水、二酸化炭素に変換して浄化する
方法であり、本発明の浄化方法を実施するために、通常
は前述の浄化装置が使用される。このような浄化装置と
しては、図2のように構成された浄化装置を例示するこ
とができる。
【0031】図2の浄化装置においては、MOCVDプ
ロセス等から排出される有害ガスが、有害ガスの導入管
16から浄化筒8へ導入されるとともに、酸素または空
気が、酸素または空気の導入管15から浄化筒8へ導入
される。有害ガスは、有害成分として有機金属化合物及
び該化合物の反応生成物の他、前述の有機溶媒を含む場
合がある。浄化筒へ導入されたこれらの混合ガスは温度
制御器11で100℃〜800℃の温度に制御されて浄
化筒内の触媒と接触し、有害成分が酸化浄化される。浄
化筒8から排出された浄化ガスは、排出管17を通り、
熱交換器9、冷却器10、ろ過器12、ブロワー13を
通過した後、大気に放出される。
【0032】有機金属化合物を含む混合ガスと触媒との
接触温度は、有機金属化合物の種類、性質等により異な
り一概に特定することはできないが、通常は100℃〜
800℃であり、好ましくは200℃〜500℃であ
る。また、有機金属化合物を含有する有害ガスの流量
は、通常は5〜5000ml/minである。有害ガス
と混合する酸素または空気の割合は、有害成分の種類に
よっても異なるが、爆発範囲を避けるために、通常は有
害ガスを酸素または空気と混合した後の有害成分の濃度
が2vol%以下となるように制御される。また、有害
ガスと、酸素または空気と混合した状態での触媒との接
触時間は、通常は0.01〜5秒、好ましくは0.1〜
2秒である。触媒の充填長は、これらの条件を考慮して
定められる。
【0033】有害成分として有機溶媒を含む場合におい
ても、有害ガスと触媒の接触温度は、通常は100℃〜
800℃である。しかし、有害ガスが導入されていない
状態、すなわち待機状態の場合には、触媒の温度を浄化
対象の有機溶媒の発火点の温度よりも100℃低い温度
から100℃高い温度の範囲に保持することが好まし
い。例えば、有機溶媒としてテトラヒドロフランを含む
ガスを浄化する際には、テトラヒドロフランの発火点が
321℃なので、待機中の触媒の温度は221℃〜42
1℃に保持することが好ましい。待機中の触媒の温度を
発火点より100℃以上低い温度で保持した場合は、有
害ガスの浄化効率が低下し、発火点より100℃以上高
い温度で保持した場合は、浄化の際の発熱により温度が
上がりすぎて浄化装置を破損することがある。また、有
害成分として有機溶媒を含む場合においても、通常は有
害ガスを酸素または空気と混合した後の有害成分の濃度
が2vol%以下となるように制御される。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0035】実施例1 有害ガスの浄化装置として、図2に示すような浄化装置
を製作した。浄化筒は、形状が図1の(A)に示すもの
と同様の円筒形であり、内径40mm、長さ500mm
のSUS316L製のものを用いた。この浄化筒の内部
に、パラジウムを球状のアルミナ担体に担持させた触媒
(日産ガードラー触媒(株)製)を充填長が300mm
となるように充填した。
【0036】浄化筒の触媒の温度を300℃に加熱した
後、半導体製造工程から排出される有害ガスとして、テ
トラエトキシケイ素(流量1.63ml/min)を含
有する窒素(流量140ml/min)を、有害ガスの
導入管から浄化筒に導入するとともに、乾燥した空気
(流量18200ml/min)を浄化筒に導入して、
有害成分であるテトラエトキシケイ素を触媒酸化するこ
とにより浄化した。この条件で有害ガスの浄化を24時
間行ない、この間、2時間毎に浄化筒の排出口から排出
される浄化ガスの一部を採取し、FT−IR(フーリエ
変換赤外分光光度計)によって分析を行なったが、テト
ラエトキシケイ素の変換物質として検出されたものは二
酸化炭素と水のみであった。
【0037】実施例2 実施例1におけるパラジウムを球状のアルミナ担体に担
持させた触媒を、Mn −CuOからなる触媒(日
産ガードラー触媒(株)製)に替えたほかは実施例1と
同様にして、テトラエトキシケイ素を含有する有害ガス
の浄化を24時間行なった。この間、実施例1と同様
に、2時間毎に浄化筒の排出口から排出される浄化ガス
の一部を採取し、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光
度計)によって分析を行ったが、テトラエトキシケイ素
の変換物質として検出されたものは二酸化炭素と水のみ
であった。
【0038】実施例3 実施例1と同様の浄化装置を用いて、テトラヒドロフラ
ンに溶解したビス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタ
ンジオナイト)ストロンチウム(Sr(DPM)2)の
浄化試験を行なった。0.2mol%のSr(DPM)
2が溶解したテトラヒドロフランを、Heガスにより気
化供給装置へ圧送し、加熱、気化させて、Sr(DP
M)2が100ppmの濃度となるように有害ガスを調
製した。浄化筒の触媒の温度を300℃に加熱した後、
有害ガスの導入管からこの有害ガス(流量18.3ml
/min)を浄化筒に導入するとともに、乾燥した空気
(流量18000ml/min)を浄化筒に導入して、
有害成分であるSr(DPM)2及びテトラヒドロフラ
ンを触媒酸化することにより浄化した。
【0039】実施例1と同様にして、Sr(DPM)2
及びテトラヒドロフランを含有する有害ガスの浄化を2
4時間行なった。この間、継続して浄化筒の排出口から
排出される浄化ガスの一部を採取し、FT−IR(フー
リエ変換赤外分光光度計)によって分析するとともに、
採取した浄化ガスを超純水へ吸収させ、試料溶液を作成
してICP発光分光装置によってストロンチウムの定量
分析を行なった。その結果、FT−IRにより、Sr
(DPM)2及びテトラヒドロフランの変換物質として
検出されたものは二酸化炭素と水のみであった。また、
ICP発光分光によるストロンチウムの定量分析結果に
おいても検出下限(1ppb)以下であった。
【0040】実施例4〜14 実施例3における触媒を、各々市販のルテニウムをアル
ミナ担体に担持させた触媒(実施例4)、ロジウムをア
ルミナ担体に担持させた触媒(実施例5)、白金をアル
ミナ担体に担持させた触媒(実施例6)、V触媒
(実施例7)、Cr触媒(実施例8)、Mn
触媒(実施例9)、Fe触媒(実施例10)、
CuO触媒(実施例11)、AgO触媒(実施例1
2)、NiO触媒(実施例13)、CoO触媒(実施例
14)に替えたほかは実施例3と同様にしてSr(DP
M)及びテトラヒドロフランを含有する有害ガスの浄
化を行なった。その結果、いずれの場合においても、S
r(DPM)及びテトラヒドロフランの変換物質とし
て検出されたものは二酸化炭素と水のみであった。
【0041】実施例15〜17 実施例3における有害ガスの有害成分を、各々TiO
(DPM)とテトラヒドロフラン(実施例15)、Zr
(DPM)と酢酸nブチル(実施例16)、Pb(D
PM)と酢酸nブチル(実施例17)に替えたほかは
実施例3と同様にして、パラジウムを球状のアルミナ担
体に担持させた触媒を用いて有害ガスの浄化を行なっ
た。但し、酢酸nブチルを有害成分として含ませた場合
は、浄化筒の触媒の温度を400℃とした。その結果、
いずれの場合においても、有害ガスの変換物質として検
出されたものは二酸化炭素と水のみであった。
【0042】比較例1 実施例1におけるパラジウムを球状のアルミナ担体に担
持させた触媒を、酸化銅及び酸化マンガンを主成分とす
る金属酸化物に水酸化カリウムを添着させた除害剤(C
uO、MnO2、KOHの重量比4:6:3)に替え、
テトラエトキシケイ素を含有する有害ガスと除害剤との
接触温度を室温に変更したほかは、実施例1と同様にし
て、テトラエトキシケイ素を含有する有害ガスの浄化を
行なった。尚、有害成分の破過を検知するために、テト
ラエトキシケイ素によって変色する薬剤をアルミナボー
ルへ添着せしめてなる検知剤を除害剤の下流に配置し
た。
【0043】テトラエトキシケイ素を含有する有害ガス
の流通を開始して2時間を経過後、浄化筒の排出口から
排出される浄化ガスの一部を採取し、エチルアルコール
用ガス検知管((株)ガステック製)によって測定した
ところ、約3500ppm程度のエチルアルコールが検
出された。尚、この測定時間においては、テトラエトキ
シケイ素用の検知剤は変色しておらず、テトラエトキシ
ケイ素の破過のないことが確認された。
【0044】
【発明の効果】本発明の有害ガスの浄化装置及び浄化方
法により、反応原料として有機金属化合物を使用する半
導体製造工程等から排出される有害ガスを、効率よく浄
化することが可能となり、しかも浄化後に有機化合物や
大量の二酸化炭素を放出することなく、後処理も不要と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に用いられる浄化筒の一例を示す
断面図(浄化筒の内部で有害ガスと、酸素または空気を
混合する方式) (B)本発明における浄化筒の一例を示す断面図(浄化
筒の直前で有害ガスと、酸素または空気を混合する方
式)
【図2】本発明の有害ガスの浄化装置の一例を示す構成
【符号の説明】
1 触媒 2 ヒーター 3 温度センサー 4 有害ガスの導入口 5 酸素または空気の導入口 6 浄化ガスの排出口 7 有害ガスと、酸素または空気の混合ガスの導入口 8 浄化筒 9 熱交換器 10 冷却器 11 温度制御器 12 ろ過器 13 ブロワー 14 バルブ 15 酸素または空気の導入管 16 有害ガスの導入管 17 浄化ガスの排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 友久 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4D048 AA17 AB01 BA03X BA03Y BA06X BA07X BA08X BA12X BA23X BA23Y BA25X BA25Y BA28X BA28Y BA30X BA30Y BA31X BA31Y BA32X BA32Y BA33X BA33Y BA34X BA34Y BA35X BA35Y BA36X BA36Y BA37X BA37Y BA41X BA41Y CA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属化合物を反応原料として用いる
    反応工程から排出される有害ガスを、酸素または空気と
    混合した後、貴金属を無機担体に担持してなる触媒と1
    00℃〜800℃の温度で接触させて該有害ガスを浄化
    することを特徴とする有害ガスの浄化方法。
  2. 【請求項2】 有機金属化合物を反応原料として用いる
    反応工程から排出される有害ガスを、酸素または空気と
    混合した後、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マンガ
    ン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化コバルト及び酸化ニ
    ッケルから選ばれる一種以上の金属酸化物からなる触
    媒、または該金属酸化物を無機担体に担持してなる触媒
    と100℃〜800℃の温度で接触させて該有害ガスを
    浄化することを特徴とする有害ガスの浄化方法。
  3. 【請求項3】 有害ガスが有機金属化合物を含む請求項
    1または請求項2に記載の有害ガスの浄化方法。
  4. 【請求項4】 有害ガスが有機溶媒を含む請求項1また
    は請求項2に記載の有害ガスの浄化方法。
  5. 【請求項5】 貴金属が、ルテニウム、ロジウム、パラ
    ジウム及び白金から選ばれる一種以上である請求項1に
    記載の有害ガスの浄化方法。
  6. 【請求項6】 無機担体が、アルミナ、シリカ、ジルコ
    ニア、チタニア、シリカアルミナ及び珪藻土から選ばれ
    る一種以上である請求項1または請求項2に記載の有害
    ガスの浄化方法。
  7. 【請求項7】 有害ガスの浄化の前段処理として、有害
    ガスのろ過を行ない、有害ガスに含まれる微粉末を除去
    する請求項1または請求項2に記載の有害ガスの浄化方
    法。
  8. 【請求項8】 有害ガスの浄化の後段処理として、浄化
    ガスのろ過を行ない、浄化ガスに含まれる微粉末を除去
    する請求項1または請求項2に記載の有害ガスの浄化方
    法。
  9. 【請求項9】 有害ガスの浄化の後段処理として、浄化
    ガスの冷却を行なう請求項1または請求項2に記載の有
    害ガスの浄化方法。
  10. 【請求項10】 有機金属化合物が、ビス(2,2,6,6,-
    テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)バリウム、ビス
    (2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ス
    トロンチウム、テトラ(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘ
    プタンジオナイト)チタニウム、テトラ(2,2,6,6,-テ
    トラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)ジルコニウム、ビ
    ス(2,2,6,6,-テトラメチル-3,5ヘプタンジオナイト)
    鉛、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ルテニウム、
    ビス(シクロペンタジエニル)バリウム、ビス(シクロ
    ペンタジエニル)ストロンチウム、ヘキサカルボニルモ
    リブデン及びジメチルペントオキシ金から選ばれる一種
    以上である請求項1または請求項2に記載の有害ガスの
    浄化方法。
  11. 【請求項11】 有機溶媒が、沸点温度として40℃〜
    140℃であるエーテル類、アルコール類、ケトン類、
    アミン類及びエステル類から選ばれる一種以上である請
    求項4に記載の有害ガスの浄化方法。
  12. 【請求項12】 有機溶媒が、テトラヒドロフランであ
    る請求項4に記載の有害ガスの浄化方法。
  13. 【請求項13】 有機金属化合物を反応原料として用い
    る反応工程から排出される有害ガスの浄化装置であっ
    て、有害ガスの導入管、酸素または空気の導入管、該二
    つの導入管に接続され、内部に貴金属を無機担体に担持
    してなる触媒が充填された浄化筒、該浄化筒を加熱する
    ための手段、及び該浄化筒から排出される浄化ガスの排
    出管を備えてなることを特徴とする有害ガスの浄化装
    置。
  14. 【請求項14】 有機金属化合物を反応原料として用い
    る反応工程から排出される有害ガスの浄化装置であっ
    て、有害ガスの導入管、酸素または空気の導入管、該二
    つの導入管に接続され、内部に酸化バナジウム、酸化ク
    ロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化コ
    バルト及び酸化ニッケルから選ばれる一種以上の金属酸
    化物からなる触媒、または該金属酸化物を無機担体に担
    持してなる触媒が充填された浄化筒、該浄化筒を加熱す
    るための手段、及び該浄化筒から排出される浄化ガスの
    排出管を備えてなることを特徴とする有害ガスの浄化装
    置。
  15. 【請求項15】 有害ガスが有機金属化合物を含む請求
    項13または請求項14に記載の有害ガスの浄化装置。
  16. 【請求項16】 有害ガスが有機溶媒を含む請求項13
    または請求項14に記載の有害ガスの浄化装置。
  17. 【請求項17】 貴金属が、ルテニウム、ロジウム、パ
    ラジウム及び白金から選ばれる一種以上である請求項1
    3に記載の有害ガスの浄化装置。
  18. 【請求項18】 無機担体が、アルミナ、シリカ、ジル
    コニア、チタニア、シリカアルミナ及び珪藻土から選ば
    れる一種以上である請求項13または請求項14に記載
    の有害ガスの浄化装置。
  19. 【請求項19】 浄化筒の前段及び後段の一方あるいは
    両方にろ過器を備えた請求項13または請求項14に記
    載の有害ガスの浄化装置。
  20. 【請求項20】 浄化筒の後段に冷却器を備えた請求項
    13または請求項14に記載の有害ガスの浄化装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1452220A1 (en) * 2002-12-26 2004-09-01 Japan Pionics Co., Ltd. Process for removing harmful organometallic compounds from a gas
KR100846183B1 (ko) * 2006-12-04 2008-07-14 김기호 고온가스 및 입자상물질 처리를 위한 금속산화물 필터 및그 제조방법.
KR101037969B1 (ko) 2009-02-26 2011-05-31 주식회사 미래인더스트리 공기정화용 필터장치
JP2013063405A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Japan Aerospace Exploration Agency 気相還元装置および気相還元方法
CN108434969A (zh) * 2018-05-25 2018-08-24 郑州天点科技有限公司 计算机控制的薄膜太阳能电池尾气处理系统

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