JP5133011B2 - 在庫部品設定システム、在庫部品設定方法及び在庫部品設定プログラム - Google Patents

在庫部品設定システム、在庫部品設定方法及び在庫部品設定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、所定期間においてサービス拠点における在庫部品を設定するための在庫部品設定システム、在庫部品設定方法及び在庫部品設定プログラムに関する。
商品を販売する際には、予測販売数を算出して、在庫を適切に管理することがある。そこで、販売数の予測をより正確に行なうための技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の発明においては、販売実績データに基づいて、本体の販売数を算出し、この本体に装着されたオプション製品の販売数を算出する。更に、オプション製品の装着率を本体毎に算出する。そして、この販売数予測システムは、取得した目標販売数にオプション製品の装着率を乗算して、オプション製品の予測販売数を算出する。
特開2005−18372号公報(図1,図5,図6)
ところで、例えば、複合機やサーバなどのコンピュータ機器のように、販売した商品に対して、保守を行なう場合もある。このような商品に故障が生じた場合、保守を行なうカスタマーエンジニア(CE)が、故障したコンピュータ機器の場所に訪問して修理を行なう。この場合、CEは、故障に対応できるように、交換用の部品を在庫として携帯している。ここで、手持ちの部品で修理が完了しない場合には、必要な部品をサービスステーション等から取ってくる必要がある。
ところが、サービスステーションの棚にも必要な部品がない場合には、生産管理に対して発注を行なって、その部品を取り寄せることもある。この場合には、発注した部品がサービスステーションに到着し、CEがその部品を用いて修理を行なうまで、顧客が、コンピュータ機器を正常に使用することができないこともあり得る。
このようなことを回避するために、より多くの部品をサービスステーションに在庫しておくことが好ましい。しかし、このような部品は不必要に多くなると過剰在庫になる。従って、サービスステーションに置く在庫部品を、より適切に選択することが必要になる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、サービス拠点において在庫として保管する在庫部品をより適切に特定して、顧客へのサービス向上を図ることができる在庫部品設定システム、在庫部品設定方法及び在庫部品設定プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶し、サービス拠点に保管する部品の予測を行なう制御手段とを備えた在庫部品設定システムであって、前記制御手段が、予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記
憶手段から取得し、この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出手段と、前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出手段と、前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出手段と、前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段と、この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する手段と、この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定手段とを備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の在庫部品設定システムにおいて、前記制御手段が、前記予測対象のサービス拠点に属する各保守作業者が担当する前記予測時期の市場稼動台数を、前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の前記保守交換率を乗算して、保守作業者毎の件数期待値を算出する保守作業者用件数期待値算出手段と、この件数期待値の高い部品を、前記保守作業者毎に管理される在庫部品として特定して予測する保守作業者用在庫部品特定手段と、前記サービス拠点に保管される在庫部品と前記保守作業者毎に保管される在庫部品とを前記サービス拠点における総在庫部品として設定する設定手段とを更に備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の在庫部品設定システムにおいて、前記保守交換率を算出するために、市場稼動台数を特定するためのエリア種別と、これに関連付けられた算出期間とを含む算出条件を複数記録した算出条件データ記憶手段と、複数の件数期待値が算出された同じ部品について、この件数期待値を統合する統合条件を記録した統合条件データ記憶手段とを更に備え、前記保守交換率算出手段が、前記予測対象のサービス拠点とエリア種別からエリア範囲を特定し、前記予測時期と前記算出期間から前記算出時期を特定して、各算出条件に応じた保守交換率を算出し、前記件数期待値算出手段は、算出された各保守交換率を用いて各算出条件に応じた各件数期待値を算出し、前記制御手段は、前記統合条件に基づいて前記各件数期待値を統合して統合後の件数期待値を算出する統合処理手段を更に備え、前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記統合後の件数期待値が高い部品を、前記在庫部品として特定することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の在庫部品設定システムにおいて、予測対象のサービス拠点、予測時期、前記件数期待値算出手段により算出された部品の件数期待値に関するデータを含めた予測結果データを記録する予測結果データ記憶手段に更に接続されており、前記統合処理手段は、前記補正後の件数期待値から、統合後の件数期待値を算出することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の在庫部品設定システムにおいて、予測対象のサービス拠点、予測時期、在庫部品として特定された部品の部品識別子に関するデータを含めた在庫部品データを記録する在庫部品データ記憶手段を更に備え、前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測した部品に関するサービス拠点、予測時期、部品の識別子を前記在庫部品データ記憶手段に記録し、前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記件数期待値から在庫部品として特定しなかった部品のうち、この予測時期の前の予測時期に、予測対象のサービス拠点において在庫部品と特定された部品を在庫部品として特定すること特定することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶した制御手段とを用いて、サービス拠点に保管する部品の予測を行なうための在庫部品設定方法であって、前記制御手段が、予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記憶手段から取得し、この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出段階と、前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出段階と、前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出段階と、前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する段階と、この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する段階と、この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定段階とを実行することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶した制御手段とを用いて、サービス拠点に保管する部品の予測を行なうための在庫部品設定プログラムであって、前記制御手段を、予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記憶手段から取得し、この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出手段、前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出手段、前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出手段、前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段、この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する手段、及びこの件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定手段として機能させることを要旨とする。
(作用)
本発明によれば、制御手段は、管理対象機器の市場稼動台数と実際に消費された部品の数から保守交換率を算出し、この保守交換率と、予測時期における予測対象のサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数から、予測時期において部品が消費される件数期待値を算出する。このため、制御手段は、同じサービス拠点に属する各保守作業者が担当する管理対象機器の機種と同じ機種の過去の保守作業状況から、予測時期に消費される可能性の高い部品を、このサービス拠点の在庫部品として特定することができる。従って、サービス拠点において消費する可能性の高い部品を在庫部品として保管することにより、修理に迅速に対応することが期待でき、顧客へのサービス向上を図ることができる。
本発明によれば、制御手段は、算出した保守交換率を用いて、サービス拠点に属する保守作業者毎に、予測時期において部品が消費される件数期待値を算出し、この件数期待値から保守作業者毎に保管する在庫部品を特定する。制御手段は、サービス拠点に保管される在庫部品と、保守作業者に保管される在庫部品とをサービス拠点の総在庫部品として設定する。サービスス拠点の在庫部品は、これに属する保守作業者が担当する市場稼動台数全体に対して算出された件数期待値に基づいて特定され、保守作業者の在庫部品は、各保守作業者が担当する市場稼動台数に対応して算出された件数期待値に基づいて特定される。このため、同じ保守交換率を用いても、サービス拠点の在庫部品と、それに属する各保守作業者の在庫部品とは別々に設定されるので、保守作業者の在庫部品を合計した在庫部品が、サービス拠点の在庫部品と必ずしも一致しない。この一致しない部分によってより多くの修理に対応することができる可能性が高くなる。
本発明によれば、制御手段は、予測対象のサービス拠点とエリア種別からエリア範囲を特定し、予測時期と前記算出期間から市場稼動台数登録時期及び消費時期を特定する。そして、制御手段は、特定したエリア範囲及び市場台数登録時期から取得した市場稼動台数を、特定した消費時期から取得した消費個数で除算して、各算出条件に応じた保守交換率を算出し、これらをそれぞれ用いて各件数期待値を算出する。制御手段は、算出された各件数期待値及び統合条件に基づいて各部品の統合後の件数期待値を算出し、この統合後の件数期待値が高い部品を、在庫部品として特定する。従って、異なる算出条件から消費する可能性が高い部品を在庫部品として特定することができるため、いろいろな条件から総合的に、より適切な在庫部品をサービス拠点の在庫部品として特定することができる。
本発明によれば、制御手段は、件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これに対応する件数期待値の合計で除算して、1件数期待値当たりのヒット件数である補正係数を算出する。ヒット件数は在庫部品として予測された部品の消費個数であるため、ヒット件数が多ければ予測された件数期待値の信頼性が高い。このため、算出した補正係数を用いて件数期待値を補正することにより、算出条件に応じて件数期待値にばらつきがある場合であっても、各算出条件の信頼性を同じにした件数期待値を用いて在庫部品を特定することができる。従って、予測の信頼性が高い算出条件で算出した件数期待値を優先的に用いて、より適切な部品を在庫部品として特定することができる。
本発明によれば、制御手段は、予測結果データの件数期待値に補正係数を乗算して補正件数期待値を算出する。制御手段は、補正件数期待値の高い部品を順次含んで累積カバー率を算出し、限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として取得し、この限界カバー率と目標カバー率算出式とを用いて目標カバー率を算出し、この目標カバー率以下で最も大きい累積カバー率の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する。制御手段は、この件数期待値下限値以下の件数期待値の部品については、このサービス拠点の在庫部品の候補から除外する。このため、サービス拠点の規模に応じて目標カバー率を設定することにより、サービス拠点毎に、より妥当な在庫部品点数とカバー率を達成することが可能な在庫部品を保管することができる。
本発明によれば、制御手段は、予測時期において、件数期待値から在庫部品として特定されなかった部品であっても、予測時期の前の時期において在庫部品として特定された部品であれば、件数期待値の高い部品を在庫部品として含める。在庫部品の入替頻度が高くなると、返品するための作業負荷が高くなる。このため、予測時期における件数期待値からは在庫部品として特定されなかった部品であっても、その前の時期において在庫部品として特定されていた部品を含めることにより、入替頻度を低くして、保守作業者やサービス拠点において行なわれる作業負担を減らすことができる。
本発明によれば、サービス拠点において在庫として保管する在庫部品をより適切に特定して、顧客へのサービス向上を図ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図19に基づいて説明する。本実施形態においては、修理や保守を行なう複合機等の機械本体(管理対象機器)に用いる部品のうち、サービス拠点であるサービスステーション(SS)全体において管理される部品を設定する。このSS全体において管理される部品には、SSの在庫部品とCEの在庫部品とが含まれる。SSの在庫部品は、SSに設置された棚等の保管場所に置かれて、カスタマーエンジニア(CE)が共有で使用可能となるように管理される在庫部品である。CEの在庫部品は、保守作業者であるCEの手元で保管されて管理される在庫部品である。これら在庫部品は、月毎に、SS毎及びCE毎に設定される。また、本実施形態では、各SS及び各CEのそれぞれに対して、全国方式、都道府県別方式及び個別(CE別又はSS別)方式の3つの方式から件数期待値を算出して予測を行なう。ここで、件数期待値とは、月別の部品別の消費個数の予測値である。この値が高いほど、この部品の在庫を保有することにより修理に対応できる割合が高いことを意味する。
本実施形態では、図1に示すように、CE毎及びSS毎の在庫部品を設定するためのサービス部品在庫設定システム10を用いる。このサービス部品在庫設定システム10には、コンピュータ端末(図示せず)が接続されている。このコンピュータ端末は、設定された在庫部品を指示し、この在庫部品の設定に用いる各種データの入力や変更を行なうために用いられ、ディスプレイ、キーボード及びマウスを備える。ディスプレイは、予め定められるデータの設定画面や予測対象月の在庫部品に関する情報を含む在庫表示画面等を表示する。キーボードやマウスは、予め設定されるデータの値等を入力して設定するために用いる。
サービス部品在庫設定システム10は、制御手段としての制御部11を備えている。制御部11は、図示しないCPU、メモリ(RAM及びROM)等を有し、後述する処理を行なう。この処理には、保守交換率算出段階、件数期待値算出段階、サービス拠点用在庫部品特定段階、保守作業者用件数期待値算出段階、保守作業者用在庫部品特定段階、設定
段階、統合処理段階、補正係数算出段階、補正段階、下限値算出用の補正件数期待値を算出する段階、件数期待値下限値として特定する段階及び選定段階等が含まれる。そして、このための在庫部品設定プログラムを実行することにより、制御部11は、保守交換率算出手段、件数期待値算出手段、サービス拠点用在庫部品特定手段、保守作業者用件数期待値算出手段、保守作業者用在庫部品特定手段、設定手段として機能する。更に、制御部11は、統合処理手段、補正係数算出手段、補正手段、下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段、件数期待値下限値として特定する手段及び選定手段等として機能する。
保守交換率算出手段は、予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定する。これは、予測時期に基づいて市場稼動台数登録時期及び消費時期を特定し、この市場稼動台数登録時期において特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得する。更に、これは、特定した消費時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を消費実績データ記憶手段から取得し、消費個数を取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する。そして、これは、本実施形態では、予測対象のサービス拠点及び予測時期と、各算出条件から市場稼動台数及び部品毎の消費個数を特定して、各算出条件に応じた保守交換率を算出する。
件数期待値算出手段は、予測対象のサービス拠点において予測時期の市場稼動台数を市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する。これは、本実施形態では、算出された各保守交換率を用いて各算出条件に応じた各件数期待値を算出する。
サービス拠点用在庫部品特定手段は、件数期待値算出手段が算出した件数期待値の高い部品をサービス拠点に保管する在庫部品として予測する。これは、件数期待値から在庫部品として特定しなかった部品のうち、予測時期の前の時期に、予測対象のサービス拠点において在庫部品と特定された部品を在庫部品として特定する。
保守作業者用件数期待値算出手段は、予測対象のサービス拠点に属する各保守作業者が担当する前記予測時期の市場稼動台数を、市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の前記保守交換率を乗算して、保守作業者毎の件数期待値を算出する。
保守作業者用在庫部品特定手段は、保守作業者用件数期待値算出手段が算出した件数期待値の高い部品を、保守作業者毎に管理される在庫部品として特定して予測する。設定手段は、サービス拠点に保管される在庫部品と保守作業者毎に保管される在庫部品とをサービス拠点における総在庫部品として設定する。
統合処理手段は、統合条件に基づいて前記各件数期待値を統合して統合後の件数期待値を算出する。
補正係数算出手段は、予測結果データの予測時期に対応する消費期間に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、予測結果データに含まれる件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する。補正手段は、補正係数を、前記件数期待値に乗算して補正後の件数期待値を算出する。
下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段は、予測結果データ記憶手段に記録された予測結果データの件数期待値に補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する。件数期待値下限値として特定する手段は、下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の
累積カバー率を限界カバー率として特定する。更に、これは、この限界カバー率と目標カバー率算出式とを用いて目標カバー率を算出し、この目標カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する。
選定手段は、この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外する。
更に、制御部11のメモリには、CE毎の在庫部品を予測するために用いる件数ヒット率最低値及び在庫据置月数に関するデータが記録されている。
ここで、件数ヒット率最低値は、CEの在庫部品の効率性を所定水準以上に保つために予め設定される件数ヒット率の下限値である。件数ヒット率とは、選択された在庫部品の効率を示す値であり、予測された在庫部品で実際に消費された(ヒットした)件数を在庫部品の点数で除算した値である。件数期待値の上位から部品を選択した場合、部品点数の増加に対応して件数ヒット率は下降する。
本実施形態では、件数ヒット率の最低値を件数カバー率という指標を用いて評価する。この件数カバー率は、在庫部品が実消費に貢献できたかを示す値であり、総消費件数における在庫部品により対応できた消費件数の割合である。この件数カバー率は、件数期待値の上位から部品を選択した場合、部品点数の増加に対応して上昇するが、その上昇率は低くなる。このため、部品を携帯する効率性を考慮すると、部品点数を増加させるのは好ましくない。そこで、CEの在庫部品の予測において、件数ヒット率最低値を設定し、この件数ヒット率最低値以上の件数期待値を有する部品を、件数期待値の上位から選択することにより、在庫の効率性を維持する。本実施形態の件数ヒット率最低値は、「20%」に設定されており、この値が制御部11のメモリに記録されている。なお、この「20%」とは、在庫部品を5点持てば1件の消費をカバーできるという効率である。
在庫据置月数は、月毎の在庫入替負荷を削減するために、部品選定から漏れた部品の据置を許容する月数である。本実施形態では、在庫据置月数は、6ヶ月に設定されており、この値が制御部11のメモリに記録されている。
また、制御部11のメモリには、SS毎の在庫部品を予測するために用いる目標カバー率算出式、限界カバー率を特定するための限界特定値、SS基準点設定テーブル及びSS補充点設定テーブルに関するデータが記録されている。
目標カバー率算出式とは、SSが目標とする件数カバー率を算出する式であり、限界カバー率に応じた算出式である。ここで、限界カバー率とは、SSにおいて各方式により算出された件数期待値が限界特定値以上の部品をすべて在庫した場合に達成できる件数カバー率をいう。本実施形態では、限界特定値は「0.5」に設定されており、この値が制御部11のメモリに記録されている。なお、この「0.5」とは、2ヶ月に1件は消費が期待される部品を意味する。CEの件数期待値下限値のように全SS共通の件数期待値下限値を設定し、この下限値以上の期待値の部番を在庫とすると、SSによっては在庫部品点数、件数カバー率の格差が大きくなる。例えば、大規模SSでは部品点数が現状の倍以上と極端に多くなる一方、小規模SSでは極僅かな部品点数となる。更に、図16に示すように、大規模SSの件数カバー率は、小規模SSの件数カバー率よりも大幅に低くなる。そこで、SSの規模に応じた適正な在庫部品点数と、件数カバー率を定める指標として、各SSが達成可能な限界カバー率を定義し、その限界カバー率に対する割合(SSにおいて共通の限界特定値)により目標カバー率を設定する。
ここで、限界カバー率の設定について、図17を用いて説明する。件数期待値の高い順に並べた部品点数と件数カバー率との関係を示す曲線は、予測した月に実際に消費された
消費実績を用いて算出されるので、予測の段階でその曲線を得ることはできない。そこで、過去の実績を利用して、図17に示すように、次の手順で下限値を設定している。
(1)限界特定値に対応する件数期待値を特定する。
(2)この件数期待値に対応する件数カバー率を限界カバー率として特定する。
(3)この限界カバー率に「0.8」を乗算して目標カバー率を算出する。
(4)目標カバー率の件数カバー率を特定する。
(5)特定したカバー率の件数期待値を件数期待値下限値とする。そして、この件数期待値下限値以上の補正後の件数期待値の部品を在庫対象とする。
SS基準点設定テーブル及びSS補充点設定テーブルは、それぞれSSの在庫部品の基準点と補充点を算出するために用いるデータであり、SSの使用個数に対して乗算する基準乗算月数に関するデータである。この基準乗算月数は、部品の単価及び使用個数の幅に応じて設定されて記録されている。
更に、制御部11のメモリには、件数期待値下限値、補正係数、各方式における推奨基準値の算出条件、全国方式推奨基準値、都道府県別方式推奨基準値、CE別方式推奨基準値及び各推奨基準値を統合する統合条件に関するデータが記録される。このため、本実施形態では、制御部11のメモリは、算出条件データ記憶手段及び統合条件データ記憶手段として機能する。
件数期待値下限値には、CE在庫部品算出用の件数期待値下限値と、SS在庫部品算出用の件数期待値下限値とがある。なお、CE在庫部品算出用の件数期待値は、件数ヒット率最低値を満たすために必要な部品別の件数期待値の下限値であり、この値以上の件数期待値の部品は、件数ヒット率最低値を満たすことになる。
補正係数は、個別(CE別又はSS別)、方式別及び機種のシリーズ別に、過去実績から求められる件数期待値当たりのヒット件数である。なお、ヒット件数は、予測された部品が実際に消費された件数である。件数期待値を算出する方式の特徴や各CEに対する各方式の適合性により、件数期待値と実消費件数の格差にばらつきが生じる。このばらつきを平均化するために、補正係数を乗算して各CEの消費傾向に適した値に各方式で算出した件数期待値を補正する。
各方式における推奨基準値の算出条件は、全国方式、都道府県別方式及び個別方式において推奨基準値を算出するときの条件である。本実施形態では、全国方式においては、予測対象月の直近1ヶ月の全国における市場稼働台数を用いて算出する条件が記録されている。都道府県方式においては、予測対象月の直近6ヶ月の都道府県における市場稼動台数を用いて算出する条件が記録されている。個別方式においては、予測対象月の12ヶ月の同じCE又はSSにおける市場稼動台数を用いて算出する条件が記録されている。
全国方式推奨基準値、都道府県別方式推奨基準値及び個別方式推奨基準値は、それぞれ全国方式、都道府県別方式又は個別方式によって算出された推奨基準値である。この推奨基準値は、後述するように、各方式で算出した件数期待値に、補正係数を乗算して得た補正後の件数期待値である。
統合条件は、各方式によって算出された各推奨基準値を統合するときに用いる統合条件算出式である。本実施形態では、CE用の統合条件とSS用の統合条件は異なり、それぞれ別の統合条件算出式が記録されている。CE用の統合条件算出式は、各推奨基準値の合計を算出する式であり、SSの統合条件算出式は、各推奨基準値の最大値を算出する式で
ある。
更に、制御部11は、部品マスタデータ記憶部21、消費実績データ記憶部22、保管区分マスタデータ記憶部23、市場稼動台数データ記憶部24、機種部品マスタデータ記憶部25、CEマスタデータ記憶部26及び課所マスタデータ記憶部27に接続されている。本実施形態においては、消費実績データ記憶部22が消費実績データ記憶手段、市場稼動台数データ記憶部24が市場稼動台数データ記憶手段、機種部品マスタデータ記憶部25が機種部品データ記憶手段として機能する。また、課所マスタデータ記憶部27は、エリア範囲データ記憶手段として機能する。
部品マスタデータ記憶部21には、メンテナンスに用いられる交換可能な部品に関する部品マスタデータ210が記録されている。この部品マスタデータ210は、新たな部品が生成されると部品番号(部番)が付与されて記録され、定期的にデータの更新が行なわれる。この部品マスタデータ210には、図2(a)に示すように、部品番号、部品の容積、物量区分、定価及び1件当たりの最多頻度使用個数に関するデータが含まれる。
部品番号データ領域には、部品を特定するための識別子である部品番号(部番)が記録されている。この部品番号データが部品特定データとして機能する。
容積データ領域には、この部品の大きさ(容積)に関するデータが記録されている。
物量区分データ領域には、部品の大きさに応じた区分を特定するための識別子に関するデータが記録されている。本実施形態の物量区分データとしては、超特大、特大、大物、中物及び小物をそれぞれ特定するデータを用いる。
定価データ領域には、この部品の定価に関するデータが記録されている。
最多頻度使用個数データ領域には、この部品が1回(1件)において使用された個数のうち、最も頻繁に使用された個数に関するデータが記録されている。例えば、1回に2個使う場合が最も多い部品については、2個が最多頻度使用個数として記録される。
消費実績データ記憶部22には、サービス部品の消費実績に関する消費実績データ220が記録されている。この消費実績データ220には、部品が消費されると記録される。消費実績データ220は、図2(b)に示すように、年月日、課所コード、CEコード、機種、部品番号及び消費個数に関するデータが含まれる。
年月日データ領域には、メンテナンスによって部品を消費した年月日に関するデータが記録される。
課所コード領域には、このメンテナンスを行なったCEの所属(ここでは、サービスステーション(SS))を特定するための識別子に関するデータが記録される。
CEコードデータ領域には、このCEを特定するための識別子に関するデータが記録される。このCEコードが、作業者特定データとして機能する。
機種データ領域には、メンテナンスを行なった本体の機種を特定するための識別子に関するデータが記録される。
部品番号データ領域には、消費した部品を特定するための識別子である部品番号(部番)に関するデータが記録される。
消費個数データ領域には、その日に、そのCEが、その機種のその部品を消費した個数に関するデータが記録される。
保管区分マスタデータ記憶部23には、保管場所を特定する保管区分に関する保管区分
マスタデータ230が記録されている。CEに関する保管区分は、CEが部品を搬送するときに使用する搬送手段を意味する。なお、本実施形態においては、SSに関する保管区分は、1つのみ記録されている。この保管区分マスタデータ230は、CEが部品を搬送する搬送手段が新たに選択可能となった場合や特殊なSSが新たに設置された場合に記録される。この保管区分マスタデータ230は、図2(c)に示すように、保管区分、保管対象物量区分、据置前最大点数、据置後最大点数及び最大容積に関するデータが含まれる。
保管区分データ領域には、部品を保管する保管区分を特定する識別子に関するデータが記録されている。本実施形態の保管区分データとして、SS、パーツカーの四輪車、CEの四輪車、三輪車、二輪車及びカバンをそれぞれ特定するデータを用いる。
保管対象物量区分データ領域には、この保管区分において保管可能な部品の物量区分を特定するためのデータが記録されている。本実施形態では、サービスステーションにおいては、小物〜特大(超特大以外)の物量区分に属する部品を特定するデータが記録されている。パーツカーの四輪においては、小物〜特大(超特大以外)の物量区分に属する部品を特定するデータが記録されており、CEの四輪においては、小物〜大物(超特大及び特大以外)の物量区分に属する部品を特定するデータが記録されている。また、三輪及び二輪においては、小物及び中物の物量区分に属する部品を特定するデータが記録されており、カバンにおいては、小物の物量区分に属する部品を特定するデータが記録されている。
据置前最大点数データ領域及び据置後最大点数データ領域には、据置処理の前後において在庫として選択される最大の部品点数に関するデータがそれぞれ記録されている。ここで、据置処理とは、返品負荷を高くしないように入替頻度を抑制することを目的として、予測対象月では在庫にされなかった部品のうち、前月以前に在庫として推奨された部品を、在庫対象品とする処理である。本実施形態では、(SSを除く)パーツカーの四輪車、CEの四輪車、三輪車、二輪車及びカバンについては、据置前最大点数として30点のデータが記録され、据置後最大点数として35点のデータが記録されている。なお、本実施形態において、SSについては、据置前後の最大点数は設定されていない。
最大容量データ領域には、この保管区分において部品を搬送できる最大容量に関するデータが記録されている。本実施形態では、例えば、カバンを特定する保管区分の場合には、最大容量として2リットル、三輪車を特定する保管区分の場合には、最大容量として30リットルが記録されている。
市場稼動台数データ記憶部24には、月毎にCEが担当するメンテナンス対象となる本体の機種毎の市場稼動台数に関する市場稼動台数データ240が記録されている。この市場稼動台数データ240は、月毎に(市場稼働台数登録時期毎に)、所定の日になると新たに記録される。市場稼動台数データ240には、図3(a)に示すように、年月、課所コード、CEコード、機種及び台数に関するデータが含まれる。
年月データ領域には、この市場稼動台数の年月に関するデータが記録される。
課所コードデータ領域には、本体についてメンテナンスを行なうCEの所属(サービスステーション)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
CEコードデータ領域には、このCEを特定するための識別子に関するデータが記録される。
機種データ領域には、このCEが担当しており、この月に市場で稼動している本体の機種を特定するための識別子に関するデータが記録される。
台数データ領域には、このCEがこの年月に担当する、この機種の台数に関するデータが記録される。
機種部品マスタデータ記憶部25には、過去の部品消費実績から本体の機種と部品とを関連付けた機種部品マスタデータ250が記録されている。この機種部品マスタデータ250は、予測対象月の直近の過去12ヶ月間において、同じ機種に対して同じ部品が6件以上用いられた場合に記録される。この機種部品マスタデータ250には、図3(b)に示すように、シリーズ識別子、機種及び部品番号に関するデータが含まれる。
シリーズ識別子データ領域には、メンテナンスを行なう本体の機種のシリーズを特定する識別子に関するデータが記録されている。
機種データ領域には、この機種を特定する識別子に関するデータが記録されている。
部品番号データ領域には、この機種に使用される部品を特定するための識別子である部品番号(部番)に関するデータが記録されている。
CEマスタデータ記憶部26には、CEに関するCEマスタデータ260が記録されている。このCEマスタデータ260は、新しいCEが配属された場合に記録され、CEが属する課所やCEの保管区分が変更された場合等に更新される。CEマスタデータ260には、図3(c)に示すように、課所コード、CEコード及び保管区分に関するデータが含まれる。
課所コードデータ領域には、CEの所属(SS)を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
CEコードデータ領域には、このCEを特定するための識別子に関するデータが記録されている。
保管区分データ領域には、このCEが部品を搬送するときに使用する搬送手段(保管区分)を特定するためのデータが記録されている。
課所マスタデータ記憶部27には、CEが所属するSSに関する課所マスタデータ270が記録されている。この課所マスタデータ270は、SSが新設されると記録される。課所マスタデータ270には、図3(d)に示すように、課所コード及び都道府県識別子に関するデータが記録されている。
課所コードデータ領域には、このSSを特定するための識別子に関するデータが記録されている。
都道府県識別子データ領域には、このSSがある都道府県を特定するための識別子に関するデータが記録されている。なお、本実施形態では、都道府県がエリア範囲に相当する。
更に、図1の制御部11は、予測結果データ記録手段としての方式別予測結果データ記憶部31及び在庫部品データ記憶手段としての在庫部品設定データ記憶部32に接続されている。
方式別予測結果データ記憶部31には、方式別に在庫部品として予測した結果に関する方式別予測結果データ310が記録される。方式別予測結果データ310は、後述する各方式による推奨基準値データの生成処理において、補正前の件数期待値が算出されると記録される。方式別予測結果データ310には、図4(a)に示すように、方式識別子、予測年月、個別コード、シリーズ識別子、部品番号及び件数期待値に関するデータが含まれる。
方式識別子データ領域には、この予測結果を算出した方式を特定するための識別子に関
するデータが記録される。方式識別子として、本実施形態では、全国方式、都道府県方式又は個別方式(CE別方式又はSS別方式)の3つを用いる。
予測年月データ領域には、この予測対象月を特定するための年月に関するデータが記録される。
個別コードデータ領域には、予測対象を特定するための識別子に関するデータが記録される。CEが管理する部品が予測対象の場合には、そのCEを特定するためのCEコードが記録される。また、SSが保管場所で管理する部品が予測対象の場合には、そのSSを特定するための課所コードが記録される。
シリーズ識別子データ領域には、予測した本体の機種のシリーズを特定するための識別子に関するデータが記録される。
部品番号データ領域には、予測された部品を特定するための識別子(部品番号)に関するデータが記録される。
件数期待値データ領域には、予測された部品の件数期待値に関するデータが記録される。
在庫部品設定データ記憶部32には、予測対象月において予測対象(SS又はCE)の在庫部品として設定される部品に関する在庫部品設定データ320が記録される。この在庫部品設定データ320は、後述する在庫部品設定処理が実行されて、算出されると記録される。この在庫部品設定データ320は、図4(b)に示すように、対象年月、個別コード、部品番号、補正件数期待値、使用個数、据置月数、基準点及び補充点に関するデータが記録されている。
対象年月データ領域には、このCE又はSSの在庫部品として算出した年月に関するデータが記録される。
個別コードデータ領域には、予測対象を特定するための識別子に関するデータが記録される。予測対象がCEの部品であるときには、そのCEを特定するためのCEコードが記録される。また、予測対象がSSの部品であるときには、そのSSを特定するための課所コードが記録される。
部品番号データ領域には、このCE又はSSの在庫部品として算出された部品を特定するための識別子としての部品番号に関するデータが記録される。
補正件数期待値データ領域には、補正された件数期待値(推奨基準値)に関するデータが記録される。本実施形態では、後述する統合処理を行なった後の推奨基準値が記録される。
使用個数データ領域には、この部品の使用個数に関するデータが記録される。在庫部品設定データ320がCEの在庫部品に関するデータの場合には、この部品の1件当たりの使用個数に関するデータが記録される。また、在庫部品設定データ320がSSの在庫部品に関するデータの場合には、この部品がその月に使用される個数に関するデータが記録される。
据置月数データ領域には、この部品が、後述する据置処理により在庫部品として含められた連続月数に関するデータが記録される。後述する統合後の推奨基準値から在庫部品として特定された場合には、この据置月数は「0」に設定される。
基準点データ領域には、この部品を通常CEが携帯するときの個数又は通常SSの棚に1ヶ月に保管される個数に関するデータが記録される。本実施形態では、CEの基準点は、この部品の1件当たりの最多使用頻度個数と同じ値に設定される。
補充点データ領域には、この部品を補充するときの個数に関するデータが記録される。本実施形態では、CEの補充点は、基準点と同じ値に設定される。
次に、以上のように構成されたサービス部品在庫設定システム10における月毎の在庫部品設定処理について説明する。まず、各CEの在庫部品を設定するCE在庫部品設定処理について、図5〜図8及び図13〜図15を用いて説明する。この在庫部品設定定処理は、CE毎に実行される。
(CE在庫部品設定処理)
この在庫部品設定処理においては、図5に示すように、サービス部品在庫設定システム10の制御部11は、まず、各方式による推奨基準値データの生成処理を実行する(ステップS1−1)。本実施形態では、全国方式、都道府県別方式及び個別(CE別)方式の3つの方式による推奨基準値データの生成処理を実行し、それぞれ生成した推奨基準値を制御部11のメモリに記録する。この場合、コンピュータ端末に、在庫部品を設定するときの入力データ、例えば予測対象月や予測対象となるCEを特定するためのデータが入力される。
まず、全国方式による推奨基準値データの生成処理について、図6を用いて説明する。この処理において、制御部11は、まず、件数期待値下限値及び補正係数の算出処理を実行する(ステップS2−1)。この算出処理では、制御部11は、消費実績データ記憶部22から、予測対象のCEに関連付けられた予測対象月の過去5ヶ月の消費実績のうち、消費実績が3ヶ月以上あるか否かを判断する。ここで、消費実績が3ヶ月以上あった場合には、CE別に件数期待値下限値及び補正係数を算出する。また、消費実績が1ヶ月又は2ヶ月であった場合には、都道府県別に件数期待値下限値及び補正係数を算出する。
ここで、CE別の件数期待値下限値及び補正係数を算出する場合について説明する。
この場合、対象となるCEを特定するためのCEコード、全国方式を示す方式識別子及び算出するシリーズを特定するためのシリーズ識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。
そして、図13に示すように、制御部11は、取得した方式別予測結果データ310を、件数期待値の順番にソートし、CE別シリーズ別月別部品別のヒット件数を記録する。具体的には、制御部11は、このCEがこのシリーズにおいて在庫部品と予測された部品の消費個数を、年月日、CEコード、機種及び部番から特定される消費実績データ220から取得し、ヒット件数として記録する。また、制御部11は、その月に対応する部品の消費実績データ220がない場合には、その部番の部品のヒット件数を「0」としてメモリに記録する。
次に、制御部11は、累積ヒット件数を累積在庫部品点数で除算した平均件数ヒット率を算出する。累積ヒット件数とは、その値よりも件数期待値が大きい部品のヒット件数を合計したものであり、件数在庫部品点数とは、対応する部品が在庫部品として予測された点数の合計である。例えば、図13において件数期待値が最も高い部番の平均件数ヒット率は、ヒット件数が「3」で、予測した在庫部品点数が「1」の場合、平均件数ヒット数は「(3/1×100%=)300%」になる。また、件数期待値が2番目に高い平均件数ヒット率は、1番目及び2番目に高い件数期待値の在庫部品点数の合計が「2」である場合、それぞれのヒット件数が「3」及び「2」であるため、「((3+2)/2×100%=)250%」になる。
次に、制御部11は、算出した平均件数ヒット率と、件数ヒット率最低値とを比較し、件数ヒット率最低値以上の平均ヒット率で最も低い件数期待値を件数期待値下限値として
算出する。本実施形態では、件数ヒット率最低値が20%に設定されているため、この件数ヒット率が20%以上で最も低い件数期待値(図13では「0.02901」)を件数期待値下限値として算出してメモリに記録する。
次に、制御部11は、ヒット件数の合計を件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する。具体的には、最も高い件数期待値から件数期待値下限値までの件数期待値の合計(図13の線S1で囲まれた範囲)で、これらに対応するヒット件数の合計(図13の線S2で囲まれた範囲)を除算して補正係数を算出し、メモリに記録する。
なお、都道府県別に件数期待値下限値及び補正係数を算出する場合には、制御部11は、このCEを特定するCEコードに関連付けられた課所コードを、CEマスタデータ記憶部26から取得し、この課所コードの都道府県識別子を課所マスタデータ270から取得する。そして、制御部11は、同じ都道府県識別子を有する課所コードを課所マスタデータ記憶部27から取得し、取得した課所コードに関連付けられたCEコードをCEマスタデータ記憶部26から取得する。制御部11は、取得したCEコード、全国方式を示す方式識別子及び算出するシリーズを特定するためのシリーズ識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。そして、上記ステップS2−1における件数期待値下限値及び補正係数の算出と同様に、制御部11は、取得した方式別予測結果データ310を件数期待値の順番にソートして、ヒット件数を記録し、このヒット件数と件数期待値とを用いて、件数期待値下限値及び補正係数を算出する。
次に、制御部11は、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS2−2)。ここで、まず、制御部11は、直近1ヶ月のシリーズ別部品別の保守交換率C1を算出する。具体的には、制御部11は、算出するシリーズを特定するシリーズ識別子が記録された機種部品マスタデータ250を機種部品マスタデータ記憶部25から取得する。更に、制御部11は、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種及び前月に相当する年月が記録された市場稼動台数データ240を市場稼動台数データ記憶部24から取得する。制御部11は、取得した市場稼動台数データ240の台数を合計して、シリーズ別該当市場稼動台数を算出する。
更に、制御部11は、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種、部番及び前月の年月日が記録された消費実績データ220を、消費実績データ記憶部22から取得し、この機種別でこの部品別に前月に消費された個数を合計する。そして、制御部11は、部品別に合計した部品消費件数を、算出したシリーズ別該当市場稼動台数で除算して、シリーズ別部品別の保守交換率C1を算出する。
次に、制御部11は、各CE別シリーズ別部品別の件数期待値の算出処理を実行する。ここで、制御部11は、予測対象のCEのCEコードに関連付けられている予測対象月の市場稼動台数データ240を市場稼動台数データ記憶部24から取得し、CE別機種別の市場稼動台数を特定する。次に、制御部11は、特定したCE別機種別の市場稼動台数と、算出した保守交換率C1とを乗算して、機種別部品別の件数期待値を算出する。次に、制御部11は、算出した件数期待値を合計して、CE別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、補正前の件数期待値として、方式別予測結果データ記憶部31に記録する。この場合、制御部11は、この件数期待値に関連付けて、算出した方式(ここでは、全国方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、予測対象のCEを特定するCEコード、シリーズ識別子及び部番を方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、件数期待値下限値による部品選定処理を実行する(ステップS2
−3)。具体的には、制御部11は、ステップS2−1で算出した件数期待値下限値と、ステップS2−2で算出した各部品の件数期待値とを比較する。制御部11は、件数期待値下限値以上の件数期待値の部品に関するデータを残し、件数期待値下限値よりも低い件数期待値の部品に関するデータを削除する。
次に、制御部11は、件数期待値の補正処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部11は、ステップS2−2で算出した各部品の件数期待値に、ステップS2−1で算出したCE別シリーズ別補正係数を乗算する。そして、制御部11は、補正係数を乗算して得た補正後の件数期待値を、その部番に関連付けて、全国方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
次に、都道府県方式による推奨基準値データの生成処理について、図7を用いて説明する。この方式における生成処理は、上述した全国方式における生成処理と同じ処理によって行なわれるが、全国方式で用いた過去1ヶ月のデータの代わりに、同じ都道府県における過去6ヶ月データを用いる点が異なる。
都道府県方式による推奨基準値データの生成処理においても、制御部11は、まず、件数期待値下限値及び補正係数の算出処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部11は、上述したステップS2−1と同様に、各部品についてこのCEの過去5ヶ月の消費実績が3ヶ月以上か否かを判断し、3ヶ月以上の場合にはCE別に、1ヶ月又は2ヶ月であった場合には都道府県別に、件数期待値下限値及び補正係数を、都道府県別方式を示す方式識別子を含む方式別予測結果データ310を用いて算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値下限値及び補正係数をメモリに記録する。
次に、制御部11は、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS3−2)。ここで、まず、制御部11は、直近6ヶ月の都道府県別シリーズ別部品別の保守交換率C2を算出する。具体的には、制御部11は、算出するシリーズを特定するシリーズ識別子を含む機種部品マスタデータ250を機種部品マスタデータ記憶部25から取得する。更に、制御部11は、このCEを特定するCEコードに関連付けられた課所コードをCEマスタデータ260から特定し、この課所コードに関連付けられた都道府県識別子を課所マスタデータ270から特定し、特定した都道府県識別子を有する課所コードを課所マスタデータ270から取得する。
そして、制御部11は、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種、取得した課所コード及び過去6ヶ月に相当する年月についての市場稼動台数データ240を市場稼動台数データ記憶部24から取得する。制御部11は、取得した市場稼動台数データ240の台数を合計して、シリーズ別該当市場稼動台数を算出する。更に、制御部11は、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種、取得した課所コード、部番及び過去6ヶ月の年月日についての消費実績データ220を、消費実績データ記憶部22から取得し、機種別かつ部品(部番)別に、同一の都道府県内で過去6ヶ月間に消費された個数を合計する。そして、制御部11は、部品別に合計した部品消費件数を、算出したシリーズ別該当市場稼動台数で除算して、シリーズ別部品別の保守交換率C2を算出する。
次に、制御部11は、各CE別シリーズ別部品別の件数期待値の算出処理を実行する。ここで、制御部11は、予測対象月の市場稼動台数データを市場稼動台数データ記憶部24から取得し、CE別機種別の市場稼動台数を算出する。制御部11は、算出したCE別機種別の市場稼動台数と、算出した保守交換率C2とを乗算して、機種別部品別の件数期待値を算出する。次に、制御部11は、算出した機種別部品別の件数期待値を合計して、CE別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。
次に、制御部11は、算出した機種別部品別の件数期待値を合計して、CE別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、算出した方式(ここでは、都道府県別方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、予測対象のCEを特定するCEコード、シリーズ識別子及び部番に関連付けて、方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、全国方式の上記ステップS2−3,S2−4と同様に、件数期待値下限値による部品選定処理を実行して(ステップS3−3)、件数期待値の補正処理を実行する(ステップS3−4)。そして、制御部11は、この件数期待値の補正処理によって得た補正後の件数期待値を、その部番に関連付けて、都道府県別方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
次に、CE別方式による推奨基準値データの生成処理について、図8を用いて説明する。この方式における生成処理は、上述した全国方式や都道府県別方式における生成処理と同じ手順によって行なわれるが、件数期待値下限値、補正係数及び予測対象月の件数期待値の算出方法が異なり、CE別に算出されるが機種のシリーズ別には算出されない。
CE別方式による推奨基準値データの生成処理においても、まず、件数期待値下限値及び補正係数の算出処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部11は、まず、上述したステップS2−1と同様に、各部品についてこのCEの過去5ヶ月の消費実績が3ヶ月以上か否かを判断し、3ヶ月以上の場合にはCE別に、1ヶ月又は2ヶ月であった場合には都道府県別に、件数期待値下限値及び補正係数を算出する。
ここで、CE別の件数期待値下限値及び補正係数を算出する場合について説明する。
この場合、対象となるCEを特定するためのCEコード及びCE別方式を示す方式識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。
そして、制御部11は、取得した方式別予測結果データ310を、件数期待値の順番にソートし、CE別月別部品別のヒット件数を記録する。更に、制御部11は、累積ヒット件数を累積在庫部品点数で除算した平均件数ヒット率を算出し、件数ヒット率最低値以上の平均ヒット率で最も低い件数期待値を件数期待値下限値として算出してメモリに記録する。次に、制御部11は、ヒット件数の合計を件数期待値の合計で除算した補正係数をメモリに記録する。
なお、都道府県別に件数期待値下限値及び補正係数を算出する場合には、制御部11は、このCEを特定するCEコードに関連付けられた課所コードを、CEマスタデータ記憶部26から取得し、この課所コードの都道府県識別子を課所マスタデータ270から取得する。そして、制御部11は、同じ都道府県識別子を有する課所コードが記録された課所マスタデータ270を取得し、取得した課所コードに関連付けられたCEコードをCEマスタデータ記憶部26から取得する。制御部11は、取得したCEコード及びCE別方式の方式識別子が記録された過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。そして、上記ステップS2−1,S3−1における件数期待値下限値及び補正係数の算出と同様に、制御部11は、取得した方式別予測結果データ310を件数期待値の順番にソートして、ヒット件数を記録し、このヒット件数と件数期待値とを用いて、件数期待値下限値及び補正係数を算出する。
次に、制御部11は、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS4−2)。ここで、まず、制御部11は、直近12ヶ月の部品別の消費個数を算出する。具体的には、制御部11は、このCEを特定するCEコード及び過去12ヶ月の年
月日を含む消費実績データ220を消費実績データ記憶部22から取得する。そして、制御部11は、取得した消費実績データ220の部品の個数を部品毎に合計する。
更に、制御部11は、合計した部番毎の件数を「12」で除算して、このCE別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、算出した方式(ここでは、個別方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、予測対象のCEを特定するCEコード、シリーズ識別子及び部番に関連付けて、方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、全国方式の上記ステップS2−3,S2−4と同様に、ステップS4−1で算出した件数期待値下限値による部品選定処理を実行し(ステップS4−3)、ステップS4−1で算出した補正係数を用いて件数期待値の補正処理を実行する(ステップS4−4)。そして、この件数期待値の補正処理によって得た補正後の件数期待値を、その部番に関連付けて、CE別方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
以上により、3つの方式によるCE推奨基準値データが生成されると、制御部11は、3方式による推奨基準値データの統合処理をCE用の統合条件を用いて実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部11は、各方式で算出された推奨基準値を部番毎に合計して、統合後の推奨基準値を算出する。例えば、全国方式の値が「1.026」で、都道府県別方式の値が「0.985」の場合には、統合後の推奨基準値は、「(1.026+0.985=)2.011」になる。そして、制御部11は、統計後の推奨基準値を高い順にソートする。
次に、制御部11は、非在庫部品の除去処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部11は、このCEを特定するCEコードが記録されたCEマスタデータ260をCEマスタデータ記憶部26から取得する。制御部11は、このCEマスタデータ260の保管区分データを含む保管区分マスタデータ230を、保管区分マスタデータ記憶部23から取得する。また、制御部11は、統合後の推奨基準値を算出した部番が記録された部品マスタデータ210を取得する。
そして、制御部11は、取得した保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分と、取得した部品マスタデータ210の物量区分とを比較する。比較した結果、部品の物量区分が、保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分に含まれていない場合には、その部品のデータを削除する。次に、制御部11は、統合後の推奨基準値が高い部番の部品を、その値が高い順に、保管区分マスタデータ230の据置前最大点数(本実施形態では30点)を超えない範囲で、予測対象月の在庫候補として特定する。
次に、制御部11は、据置処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部11は、在庫部品設定データ記憶部32から、このCEを示すCEコード、前月を対象年月とする在庫部品設定データを特定する。そして、特定した各CEの在庫部品設定データの据置月数の値に、「1」を加算した値を新たな据置月数として記録して更新する。更に、制御部11は、ステップS1−3において特定された部品の据置月数は「0」として記録して更新する。
次に、制御部11は、特定した前月の在庫部品設定データから据置対象の部品のデータを特定する。具体的には、制御部11は、図14に示すように、前月の在庫部品設定データにおいて、更新した据置月数が在庫据置月数より大きい部番のデータと、ステップS1−3において在庫候補の部品として特定された部番のデータとを除いた残りを、据置対象の部品の在庫部品設定データとして特定する。更に、制御部11は、据置対象の部品の在庫部品設定データを、据置月数が少ない順に、同じ据置月数においては補正件数期待値が
高い順に、予測対象月の在庫候補の部品として特定する。この場合、部品の特定は、ステップS1−3において特定された部番の部品の数と合わせて、据置後最大点数(本実施形態では35点)を超えない範囲で行なう。
次に、制御部11は、在庫基準設定処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部11は、予測対象月の在庫候補の部品として特定された部番を含む部品マスタデータ210を、部品マスタデータ記憶部21から取得し、各部品の1件あたりの最多頻度使用個数を取得する。更に、制御部11は、この取得した最多頻度使用個数を、各部品の使用個数、基準点及び補充点として設定する。
次に、制御部11は、容積・点数制約の適用処理を実行する(ステップS1−6)。ここでは、在庫部品として特定される部品の累積容積が、CEの保管区分の容積以下となるようにする。このため、まず、制御部11は、予測対象月の在庫候補の部品の累積容積を算出する。具体的には、制御部11は、各部品の部番が記録された部品マスタデータ210の容積と、基準点の個数とを乗算した値を、部品毎の容積として算出する。そして、制御部11は、統合された推奨基準値の高い順番で、部品毎の容積を加算した累積容積を順次、算出する。
そして、制御部11は、算出した累積容積と、ステップS1−3において取得した保管区分マスタデータ230の最大容積とを比較して、図15に示すように、最大容積以下の累積容積となる部品を在庫部品として特定し、これら部品のすべてを、このCEの在庫部品設定データ記憶部32として記録する。具体的には、制御部11は、算出した月の対象年月、このCEを特定するCEコード、各部品の部番、統合後の推奨基準値である補正件数期待値、使用個数、基準点及び補充点が記録された在庫部品設定データ320を在庫部品設定データ記憶部32に記録する。
なお、ここで、据置後最大部品点数の制約が大きく、予測対象月の在庫候補の部品のすべての累積容積が、このCEの保管区分の最大容積よりも小さい場合には、ステップS1−4で据置後最大部品点数の制約から特定した部品のすべてのデータを、このCEの在庫部品設定データ320の在庫部品として在庫部品設定データ記憶部32に記録する。以上により、CE在庫部品設定処理が完了する。
(SS在庫部品設定処理)
次に、各SSの棚に保管する在庫部品を設定するSS在庫部品設定処理について、図9〜図12及び図16〜図19を用いて説明する。
図9に示すように、サービス部品在庫設定システム10の制御部11は、まず、補正係数及び件数期待値下限値の算出処理を実行する(ステップS6−1)。このSS在庫部品設定処理においては、各方式で算出した補正係数を用いてSSの規模に応じた件数期待値下限値を算出するので、CE在庫部品設定処理と異なり、件数期待値下限値より補正係数を先に算出する。なお、CE在庫部品設定処理と同様に、全国方式及び都道府県別方式の補正係数は、部品が設けられる本体のシリーズ別に算出されるが、個別(SS別)方式の補正係数は、シリーズに無関係に補正係数が算出される。
まず、全国方式及び都道府県方式の補正係数の算出について説明する。まず、制御部11は、CE在庫部品設定処理と同様に、消費実績データ記憶部22から、予測対象のSSに関連付けられた予測対象月の過去5ヶ月の消費実績のうち、部品毎に消費実績が3ヶ月以上あるか否かを判断する。ここで、消費実績が3ヶ月以上あった場合には、SS別に補正係数を算出する。また、消費実績が1ヶ月又は2ヶ月であった場合には、都道府県別に補正係数を算出する。
SS別の補正係数を算出する場合、制御部11は、対象となるSSを特定するための課所コード、同じ方式(全国方式又は都道府県別方式)を示す方式識別子及び算出するシリーズを特定するためのシリーズ識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。また、都道府県別に補正係数を算出する場合、制御部11は、SSの課所コードの都道府県識別子を課所マスタデータ270から取得し、同じ都道府県識別子を有する課所コードを課所マスタデータ記憶部27から取得する。そして、制御部11は、取得した課所コード、同じ方式(全国方式又は都道府県別方式)を示す方式識別子及び算出するシリーズを特定するためのシリーズ識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。
そして、図18に示すように、制御部11は、方式別に取得した方式別予測結果データ310を、件数期待値の順番にソートし、SS別シリーズ別月別部品別のヒット件数を記録する。具体的には、制御部11は、このSSがこのシリーズにおいて在庫部品と予測された部品の消費個数を、年月日、課所コード、機種及び部番から特定される消費実績データ220から取得する。そして、制御部11は、取得した各SS別の消費個数を、年月、課所コード、機種及び部番毎に合計した部品の消費個数を、ヒット件数として記録する。また、制御部11は、その月に対応する部品の消費実績データ220がない場合には、その部番の部品のヒット件数を「0」としてメモリに記録する。
次に、制御部11は、累積ヒット件数を累積在庫部品点数で除算した平均件数ヒット率を算出する。そして、制御部11は、図18に示すように、平均件数ヒット率が60%以上のヒット件数(図18の線SU2で囲まれた範囲)の合計を、平均件数ヒット率が60%以上の件数期待値(図18の線SU1で囲まれた範囲)の合計で除算して補正係数を算出する。そして、算出した補正係数を、算出した方式(全国方式又は都道府県方式)の方式識別子に関連付けてメモリに記録する。
個別(SS別)方式の補正係数を算出する場合、制御部11は、まず、上述した全国方式及び都道府県方式と同様に、各部品についてこのSSの過去5ヶ月の消費実績が3ヶ月以上か否かを判断し、3ヶ月以上の場合にはSS別に、1ヶ月又は2ヶ月であった場合には都道府県別に補正係数を算出する。
ここで、補正係数をSS別に算出する場合には、対象となるSSを特定するための課所コード及びSS別方式を示す方式識別子を含む過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。また、都道府県別に算出する場合には、このSSを特定する課所コードの都道府県識別子を課所マスタデータ270から取得し、同じ都道府県識別子を有する課所コードが記録された課所マスタデータ270を取得する。そして、制御部11は、取得した課所コード及びSS別方式の方式識別子が記録された過去12ヶ月の方式別予測結果データ310を、方式別予測結果データ記憶部31から取得する。
次に、制御部11は、取得した方式別予測結果データ310を、件数期待値の高い順番にソートし、SS別月別部品別のヒット件数を記録する。更に、制御部11は、累積ヒット件数を累積在庫部品点数で除算した平均件数ヒット率を算出する。そして、制御部11は、全国方式及び都道府県別方式と同様に、平均件数ヒット率が60%以上のヒット件数の合計を、平均件数ヒット率が60%以上の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出し、個別方式の方式識別子に関連付けてメモリに記録する。
次に、制御部11は、補正件数期待値下限値を算出する。具体的には、制御部11は、
まず、各方式において算出した補正係数を、各補正係数の算出に用いた方式別予測結果データ310の件数期待値に乗算し、これら各方式で算出された値を月別部品別に合計して、図19に示す各部品の下限値算出用の補正件数期待値を算出する。ここで、全国方式と都道府県別方式では、シリーズ別に件数期待値及び補正係数が算出されているため、複数のシリーズで用いられる部品については、シリーズ別毎に補正係数を件数期待値で乗算した値を合計して、下限値算出用の補正件数期待値を算出する。
次に、制御部11は、算出された下限値算出用の補正件数期待値を、その高い順にソートする。そして、制御部11は、累積ヒット件数を全消費部品点数で除算したSS別月別部品別の累積カバー率を算出する。ここで、全消費部品点数とは、SSにおいて過去12ヶ月において消費された部品の合計数である。例えば、図19において件数期待値が最も高い部番の累積カバー率は、累積ヒット件数「42」を、全消費部品点数で除算した値である。また、件数期待値が次に高い部番の累積カバー率は、累積ヒット件数「(42+40=)82」を、全消費部品点数で除算した値である。
そして、制御部11は、乗算して得た補正件数期待値のうち、0.5以上で最も小さい値(図19では「0.500」)に対応する累積カバー率を、限界カバー率(図19では「68.00%」)として取得する。制御部11は、取得した限界カバー率に「0.8」を乗算して目標カバー率を算出する。次に、制御部11は、算出した目標カバー率以下で最も大きい累積カバー率(図19では「54.00%」)の補正件数期待値を取得し、この補正件数期待値(図19では「1.293」)をこのSSの件数期待値下限値としてメモリに記録する。
次に、制御部11は、各方式による推奨基準値データの生成処理を実行する(ステップS6−2)。本実施形態では、CE在庫部品設定処理と同様に、全国方式、都道府県別方式及び個別(SS別)方式の3つの方式による推奨基準値データの生成処理を実行し、それぞれ生成した推奨基準値を制御部11のメモリに記録する。この場合、コンピュータ端末に、在庫部品を設定するときの入力データ、例えば予測対象月や予測対象となるSSを特定するためのデータが入力される。
ここで、全国方式による推奨基準値データの生成処理について、図10を用いて説明する。
制御部11は、まず、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS7−1)。ここで、制御部11は、直近1ヶ月のシリーズ別部品別の保守交換率C1を算出する。具体的には、制御部11は、上記ステップS2−2の保守交換率C1の算出と同様に、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種及び前月に相当する年月が記録された市場稼動台数データ240を取得し、この市場稼動台数データ240に含まれる台数を合計して、シリーズ別該当市場稼動台数を算出する。更に、制御部11は、特定した機種、部番及び前月の年月日が記録された消費実績データ220を取得し、この機種別でこの部品別に前月に消費された個数を合計する。そして、制御部11は、部品別に合計した部品消費件数を、算出したシリーズ別該当市場稼動台数で除算して、保守交換率C1を算出する。
次に、制御部11は、各SS別シリーズ別部品別の件数期待値の算出処理を実行する。ここで、制御部11は、予測対象のSSの課所コードに関連付けられている予測対象月の市場稼動台数データ240を市場稼動台数データ記憶部24から取得し、SS別機種別の市場稼動台数を特定する。次に、制御部11は、特定したSS別機種別の市場稼動台数と、算出した保守交換率C1とを乗算して、機種別部品別の件数期待値を算出する。次に、制御部11は、算出した件数期待値を合計して、SS別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、補正前の件数期待値として、
方式別予測結果データ記憶部31に記録する。この場合、制御部11は、この件数期待値に関連付けて、算出した方式(ここでは、全国方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、予測対象のSSを特定する課所コード、シリーズ識別子及び部番を方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、件数期待値の補正処理を実行する(ステップS7−2)。具体的には、制御部11は、ステップS6−1で算出した全国方式のSS別シリーズ別の補正係数を取得し、この補正係数をステップS7−1で算出した件数期待値に乗算する。
次に、制御部11は、件数期待値下限値による部品選定処理を実行する(ステップS7−3)。具体的には、制御部11は、ステップS7−2で補正処理により算出した件数期待値と件数期待値下限値とを比較する。そして、制御部11は、ステップS6−1で算出した件数期待値下限値以上の部品に関するデータを残し、件数期待値下限値よりも低い部品に関するデータを削除する。そして、制御部11は、残った部品の部番データに関連付けて、その部品の補正後の件数期待値を全国方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
次に、都道府県方式による推奨基準値データの生成処理について、図11を用いて説明する。この方式における生成処理は、上述した全国方式におけるSS推奨基準値データの生成処理と同じ処理によって行なわれるが、全国方式で用いた過去1ヶ月のデータの代わりに、同じ都道府県における過去6ヶ月データを用いる点が異なる。
都道府県方式による推奨基準値データの生成処理において、制御部11は、まず、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS8−1)。
ここで、制御部11は、直近6ヶ月の都道府県別シリーズ別部品別の保守交換率C2を算出する。具体的には、制御部11は、上記ステップS3−2の保守交換率C2の算出と同様に、取得した機種部品マスタデータ250に含まれる機種及び過去6ヶ月に相当する年月が記録された市場稼動台数データ240を取得し、この市場稼動台数データ240に含まれる台数を合計して、シリーズ別該当市場稼動台数を算出する。更に、制御部11は、特定した機種、部番及び過去6ヶ月の年月日が記録された消費実績データ220を取得し、この機種別でこの部品(部番)別に、同一都道府県内で過去6ヶ月間に消費された個数を合計する。そして、制御部11は、部品別に合計した部品消費件数を、算出したシリーズ別該当市場稼動台数で除算して、シリーズ別部品別の保守交換率C2を算出する。
次に、制御部11は、各SS別シリーズ別部品別の件数期待値の算出処理を実行する。ここで、制御部11は、予測対象月の市場稼動台数データを市場稼動台数データ記憶部24から取得し、SS別機種別の市場稼動台数を算出する。制御部11は、算出したSS別機種別の市場稼動台数と、算出した保守交換率C2とを乗算して、機種別部品別の件数期待値を算出する。次に、制御部11は、算出した機種別部品別の件数期待値を合計して、SS別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。
次に、制御部11は、算出した機種別部品別の件数期待値を合計して、SS別シリーズ別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、算出した方式(ここでは、都道府県別方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、算出したSSを特定する課所コード、シリーズ識別子及び部番に関連付けて、方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、件数期待値の補正処理を実行する(ステップS8−2)。具体的には、ステップS8−1で算出した件数期待値に、ステップS6−1で算出した都道府県別方式のSS別シリーズ別の補正係数を乗算する。そして、制御部11は、上記ステップ
S7−3と同様に、件数期待値下限値による部品選定処理を実行し(ステップS8−3)、残った部品の部番データに関連付けて、その部品の補正後の件数期待値を都道府県別方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
次に、SS別方式による推奨基準値データの生成処理について、図12を用いて説明する。この方式における生成処理は、上述した全国方式や都道府県別方式におけるSS推奨基準値データの生成処理と同じ手順によって行なわれるが、予測対象月の件数期待値の算出方法が異なる。
まず、制御部11は、予測対象月(N月度)の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS9−1)。ここで、まず、制御部11は、直近12ヶ月の部品別の消費個数を算出する。具体的には、制御部11は、このSSを特定する課所コード及び過去12ヶ月の年月日を含む消費実績データ220を消費実績データ記憶部22から取得する。そして、制御部11は、取得した消費実績データ220の部品の個数を部品毎に合計する。更に、制御部11は、合計した部番毎の件数を「12」で除算して、このSS別部品別の件数期待値を算出する。そして、制御部11は、算出した件数期待値を、算出した方式(ここでは、SS別方式)を特定する識別子、予測対象月の年月、算出したSSを特定する課所コード、シリーズ識別子及び部番に関連付けて、方式別予測結果データ記憶部31に記録する。
次に、制御部11は、ステップS9−1で算出した件数期待値に、ステップS6−1で算出したSS別の補正係数を乗算して、件数期待値の補正処理を実行する(ステップS9−2)。そして、制御部11は、上記ステップS7−3と同様に、件数期待値下限値による部品選定処理を実行し(ステップS9−3)、残った部品の部番データに関連付けて、その部品の補正後の件数期待値を個別(SS別)方式の推奨基準値データとしてメモリに記録する。
以上により、3つの方式によるSS推奨基準値データが生成されると、制御部11は、3方式による推奨基準値データの統合処理をSS用の統合条件を用いて実行する(ステップS6−3)。具体的には、制御部11は、各方式で算出された推奨基準値を比較して、その最大値を、統合後の推奨基準値として算出する。例えば、全国方式の値が「1.026」で、都道府県別方式の値が「0.985」の場合には、統合後の推奨基準値は、1.026>0.985であるため、「1.026」になる。そして、制御部11は、統計後の推奨基準値を高い順にソートする。
次に、制御部11は、非在庫部品の除去処理を実行する(ステップS6−4)。具体的には、制御部11は、統合後の推奨基準値を算出した部番が記録された部品マスタデータ210を取得する。そして、制御部11は、SSを特定する保管区分を含む保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分と、取得した部品マスタデータ210の物量区分とを比較する。比較した結果、部品の物量区分が、保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分に含まれていない場合には、その部品のデータを削除し、残ったデータの部品を予測対象月の在庫候補として特定する。これにより、超特大の物量区分に属する部品は除かれることになる。
次に、制御部11は、据置処理を実行する(ステップS6−5)。具体的には、制御部11は、在庫部品設定データ記憶部32から、このSSを示す課所コード、前月を対象年月とする在庫部品設定データを特定する。そして、特定した各SSの在庫部品設定データの据置月数の値に、「1」を加算した値を新たな据置月数として記録して更新する。更に、制御部11は、ステップS6−4において特定された部品の据置月数は「0」として記録して更新する。
次に、制御部11は、特定した前月の在庫部品設定データから据置対象の部品のデータを特定する。具体的には、制御部11は、図14に示すように、前月の在庫部品設定データにおいて、更新した据置月数が在庫据置月数より大きい部番のデータと、ステップS6−4において在庫候補の部品として特定された部番のデータとを除いた残りを、据置対象の部品の在庫部品設定データとして特定する。ここで、SSにおいては据置前後の最大点数が設定されていないので、制御部11は、据置対象のすべての部品の在庫部品設定データを、予測対象月の在庫候補の部品として追加する。
次に、制御部11は、在庫基準設定処理を実行する(ステップS6−6)。具体的には、制御部11は、予測対象月の在庫候補の部品として特定された部番を含み、直近6ヶ月の年月日を含む消費実績データ220を取得する。そして、制御部11は、取得した消費実績データ220の消費個数を合計した値を「6」で除算することにより、直近6ヶ月の平均使用個数を算出する。更に、制御部11は、この直近6ヶ月の平均使用個数に、ステップS6−3で算出した統合後の推奨基準値を乗算して期待個数を算出し、これをSSにおける使用個数として設定する。
次に、制御部11は、この部品の部番を含む部品マスタデータ210を部品マスタデータ記憶部21から取得し、この部品の定価を特定する。制御部11は、特定した部品の定価及び算出した期待個数に対応する基準点の基準乗算月数及び補充点の基準乗算月数を、SS基準点設定テーブル及びSS補充点設定テーブルから取得する。更に、制御部11は、取得した基準点の基準乗算月数及び補充点の基準乗算月数を、期待個数に乗算することにより基準点及び補充点を算出して、SSの基準点及び補充点として設定する。
次に、制御部11は、容積・点数制約の適用処理を実行する(ステップS6−7)。ここでは、在庫部品として特定される部品の累積容積がSSの保管区分の容積以下となるようにする。このため、まず、制御部11は、予測対象月の在庫候補の部品の累積容積を算出する。具体的には、制御部11は、各部品の部番が記録された部品マスタデータ210の容積と、基準点の個数とを乗算した値を、部品毎の容積として算出する。そして、制御部11は、統合された推奨基準値の高い順番で、部品毎の容積を加算した累積容積を順次、算出する。
そして、制御部11は、算出した累積容積と、SSの保管区分マスタデータ230の最大容積とを比較して、図15に示すように、最大容積以下の累積容積となる部品を在庫部品として特定し、これら部品のすべてを、このSSの在庫部品設定データ記憶部32として記録する。具体的には、制御部11は、算出した月の対象年月、このSSを特定する課所コード、各部品の部番、統合後の推奨基準値である補正件数期待値、設定した使用個数、基準点及び補充点が記録された在庫部品設定データ320を在庫部品設定データ記憶部32に記録する。
なお、ここで、予測対象月の在庫候補の部品のすべての累積容積が、このSSの保管区分の最大容積よりも小さい場合には、ステップS6−5で据置後最大部品点数の制約から特定した部品のすべてのデータを、このSSの在庫部品設定データ320の在庫部品として在庫部品設定データ記憶部32に記録する。以上により、SS在庫部品設定処理が完了する。
上述したようにCE在庫部品設定処理及びSS在庫部品設定処理が完了すると、サービス部品在庫設定システム10は、SSに設置されたコンピュータ端末のディスプレイに、この予測対象月についてSS及びCEの在庫部品の部番及び個数を表示する。このディスプレイに表示された部番及び個数から、予測対象月に、SSの棚に個別に保管する在庫部
品及びこのSSに所属するCEが保管する在庫部品を把握することができる。
更に、サービス部品在庫設定システム10の制御部11は、在庫部品の入替日になると、入替処理の実行を行なう。具体的には、制御部11は、予測対象月におけるSS及びこのSSに属するCEの在庫部品設定データ320と、その前月におけるSS及びこのSSに属するCEの在庫部品設定データ320とを取得し、両者を比較する。制御部11は、予測対象月のSS及びCEの在庫部品設定データ320として含まれ前月の在庫部品設定データ320に含まれていない不足部品については、その部品をSSに供給する指示を含む処理を実行する。また、制御部11は、予測対象月のSS及びCEの在庫部品設定データ320に含まれず前月の在庫部品設定データ320に含まれている過剰部品については、SSに対して生産区に返却する指示を含む処理を実行する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、SS在庫部品設定処理における全国方式及び都道府県別方式の推奨基準値データ生成処理において、予測対象月の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS7−1,S8−1)。この場合、制御部11は、機種部品マスタデータ250、市場稼動台数データ240及び消費実績データ220を用いて、消費個数の合計を市場稼動台数の合計で除算して、シリーズ別部品別の保守交換率C1,C2を算出する。制御部11は、市場稼動台数データ240から取得した予測対象月のSSに所属するCEが担当する市場稼動台数の合計値と、算出した保守交換率C1,C2とを乗算して機種毎の件数期待値を算出し、これらを更にシリーズ毎に合計して、シリーズ毎の件数期待値を算出する。その後、制御部11は、この件数期待値を補正し(ステップS7−2,S8−2)、件数期待値下限値の部品選定処理を実行して推奨基準値を算出する(ステップS7−3,S8−3)。そして、制御部11は、統合処理(ステップS6−3)、非在庫部品の除去処理(ステップS6−4)、据置処理(ステップS6−5)、SS在庫基準設定処理(ステップS6−6)、容積・点数制約の適用処理(ステップS6−7)を実行した後、推奨基準値が高い部品を在庫部品として在庫部品設定データ記憶部32に記録する。このため、制御部11は、SSに属する各CEが担当する本体機種と同じ機種の保守作業状況から、予測対象月に保守作業によって消費する可能性の高い部品を、このSSの棚の在庫部品として特定する。例えば、予測対象月の前月に、特定の機種を担当しているCEの多くが消費した部品がある場合には、その特定の機種を担当するCEが所属するSSにおいて、そのCEが過去に全く消費したことがない部品であっても、在庫部品として設定されることがある。従って、過去の消費実績から、SS全体で保守を行なう対象となる本体の機種に応じて消費する可能性の高い部品を、SSの在庫部品として保管することができるので、在庫部品をより適切に特定して、顧客へのサービス向上を図ることができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、CE在庫部品設定処理における全国方式及び都道府県別方式の推奨基準値データ生成処理においても、SS在庫部品設定処理と同様に、予測対象月の件数期待値の算出処理を実行する(ステップS2−2,S3−2)。そして、制御部11は、統合処理(ステップS1−2)、非在庫部品の除去処理(ステップS1−3)、据置処理(ステップS1−4)、在庫基準設定処理(ステップS1−5)、容積・点数制約の適用処理(ステップS1−6)を実行した後、推奨基準値が高い部品を在庫部品として在庫部品設定データ記憶部32に記録する。このため、制御部11は、CEが予測対象月に保守作業によって消費する可能性の高い部品を、CEが担当する本体機種と同じ機種の保守作業状況から、この保守作業者の在庫部品として特定する。従って、過去の消費実績から、その保守作業者に、消費する可能性の高い部品を在庫部品として携帯させることにより、作業効率の向上を図ることができる。
・ 本実施形態では、SS在庫部品設定処理は、過去の消費実績に基づいてSSの在庫
部品を特定しており、CE在庫部品設定処理で算出したCEの在庫部品からSSの在庫部品を特定しない。また、制御部11は、SS及びCEの在庫部品設定データ320を用いてSSに供給する指示や返却する指示を含む処理を実行する。すなわち、制御部11は、SS及びCEの在庫部品設定データ320から特定した在庫部品をSSの総在庫部品として設定する。このため、SSに所属する全CEの在庫部品を合計した在庫部品が、サービスステーションの在庫部品と必ずしも一致しない。この一致しない部分によって、より多くの修理に対して対応することが可能になることがいっそう期待できる。
・ 本実施形態では、CE在庫部品設定処理及びSS在庫部品設定処理においては、各方式による推奨基準値データを生成し(ステップS1−1,S6−2)、これら推奨基準値データの統合処理を実行する(ステップS1−2,S6−3)。更に、非在庫部品の除去処理(ステップS1−3,S6−4)、据置処理(ステップS1−4,S6−5)、在庫基準設定処理(ステップS1−5,S6−6)、容積・点数制約の適用処理(ステップS1−6,S6−7)を実行する。従って、同様な処理手順で、CEの在庫部品とSSの在庫部品とを設定することができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、全国方式及び都道府県別方式を含む各方式による推奨基準値データの生成処理を実行する(ステップS1−1,S6−2)。この場合、全国方式では、全国の直近1ヶ月の消費実績及びこの期間における市場稼動台数を用いて保守交換率C1を算出し、これを用いて全国方式の件数期待値を算出する。また、都道府県別方式では、CEが所属する課所の都道府県の直近6ヶ月の消費実績及びこの期間における消費稼動台数を用いて保守交換率C2を算出し、これを用いて都道府県方式の件数期待値を算出する。すなわち、対象とする消費実績や市場稼動台数が異なるデータを用いて複数の保守交換率C1,C2を算出し、これに基づく複数の件数期待値を算出し、各推奨基準値を算出する。そして、制御部11は、各方式で算出された推奨基準値を部番毎に合計して、統合後の推奨基準値を算出する(ステップS1−2,S6−3)。制御部11は、この統合後の推奨基準値が高い部品を在庫部品と特定する。従って、異なる算出条件の方式を用いて、消費する可能性が高い部品を在庫部品として特定することができるので、いろいろな条件から総合的に、より適切な在庫部品を特定することができる。
・ 本実施形態では、CE用の統合条件とSS用の統合条件は異なり、それぞれ別の統合条件算出式が記録されている。これにより、CE在庫部品設定処理の推奨基準値データの統合処理において、制御部11は、各方式で算出された推奨基準値を部番毎に合計して、統合後の推奨基準値を算出する(ステップS1−2)。また、SS在庫部品設定処理の推奨基準値データの統合処理において、制御部11は、各方式で算出された推奨基準値の最大値を、統合後の推奨基準値として算出する(ステップS6−3)。従って、同じ消費実績に基づいてCEの在庫部品とSSの在庫部品とを特定する場合であっても、CEの推奨基準値の統合条件とSSの推奨基準値の統合条件とが異なるため、CEの在庫部品とSSの在庫部品とが完全に一致しないことが期待できる。このため、一致しない部分を多くすることにより、より多くの修理に対して対応可能となることが期待できる。
・ 本実施形態では、制御部11は、個別(CE別又はSS別)方式による推奨基準値データを生成する(ステップS1−1)。そして、制御部11は、全国方式及び都道府県別方式による推奨基準値だけでなく、SS毎又はCE毎の過去の消費実績から算出される個別方式による推奨基準値も統合する(ステップS1−2)。このため、各CEや各SSにおいてより多く消費される部品等も考慮して在庫部品を特定することができる。
・ 本実施形態では、SS在庫部品設定処理における各方式による推奨基準値データの生成処理おいて、制御部11は、算出した件数期待値の補正処理を、ステップS6−1において算出した各方式の補正係数を用いて実行する(ステップS7−2,S8−2,S9
−2)。この場合、制御部11は、方式別に取得した方式別予測結果データ310を、件数期待値の順番にソートし、ヒット件数を記録し、平均件数ヒット率を算出する。そして、制御部11は、平均件数ヒット率が60%以上のヒット件数の合計を、平均件数ヒット率が60%以上の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する。予測された在庫部品のうち実際に消費された件数が多い方式は信頼性が高いと考えられる。従って、1件数期待値当たりのヒット件数を用いて各方式の件数期待値を補正することにより、各方式の信頼性を同レベルで評価して、各方式の補正後の件数期待値(推奨基準値)を統合し(ステップS6−3)、統合した推奨基準値から在庫部品を特定する。このため、各方式によって算出した件数期待値にばらつきが生じた場合であっても、信頼性の高い件数期待値を優先的に用いて、より適切な部品を在庫部品として特定することができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、SS在庫部品設定処理における各方式による推奨基準値データの生成処理において、算出した予測対象月の件数期待値を補正した後(ステップS7−2,S8−2,S9−2)、この件数期待値の下限値による部品選定処理を実行する(ステップS8−3,S8−3,S9−3)。このため、各方式の推奨基準値を統合する前に、件数期待値下限値以上の部品のみを選択しておくことにより、平均ヒット率が小さい部品を、在庫部品の候補から予め除去しておく。従って、各方式の推奨基準値を加算により統合する場合、各方式のそれぞれにおいて件数ヒット率が低く効率が悪い部品を、在庫部品にしないようにできる。
・ 本実施形態では、制御部11は、SS在庫部品設定処理において、件数期待値下限値を算出する(ステップS6−1)。この場合、制御部11は、算出された下限値算出用の補正件数期待値を、その高い順にソートして、累積カバー率を算出する。そして、制御部11は、乗算して得た補正件数期待値のうち、0.5以上で最も小さい値に対応する累積カバー率を、限界カバー率として取得し、この限界カバー率から目標カバー率を算出する。更に、制御部11は、算出した目標カバー率以下で最も大きい累積カバー率の補正件数期待値を取得し、この補正件数期待値をこのSSの件数期待値下限値としてメモリに記録する。このため、SS別に過去の件数期待値から目標カバー率を算出し、これに応じた件数期待値をSS毎に設定することができる。従って、SSの規模に関わらず、そのSSにおいて妥当な在庫部品点数や件数カバー率に応じた件数期待値下限値を設定することができる。
・ 本実施形態では、限界カバー率を特定する場合に、制御部11は、各方式において算出した補正係数を、各補正係数の算出に用いた方式別予測結果データ310の件数期待値に乗算し、これら各方式で算出された値を月別部品別に合計して、各部品の下限値算出用の補正件数期待値を算出する。このため、各方式で算出された件数期待値にばらつきがあっても、各方式の信頼性を同レベルで評価した上で限界カバー率を特定することができるので、各方式の信頼性に応じてSSに適した目標カバー率を算出することができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、CE在庫部品設定処理及びSS在庫部品設定処理において、非在庫部品の除去処理を実行する(ステップS1−3,S6−4)。CE在庫部品設定処理において、制御部11は、部品の物量区分が、このCEのCEマスタデータ260に関連付けられる保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分に含まれていない場合には、その部品のデータを削除する。また、SS在庫部品設定処理において、制御部は、SSを特定する保管区分を含む保管区分マスタデータ230の保管対象物量区分に、取得した部品マスタデータ210の物量区分が含まれていない場合には、その部品のデータを削除し、残ったデータの部品を予測対象月の在庫候補として特定する。これにより、超特大の物量区分に属する部品は除かれることになる。このため、部品を保管する搬送手段や場所に応じて、部品の大きさから、CEの手元やSSに置くことができない部品を除いて在庫部品を特定することができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、据置処理を実行する(ステップS1−4,S6−5)。ここで、CE在庫部品設定処理において、制御部11は、在庫据置月数より大きい据置月数の部番のデータと、ステップS1−3において在庫候補の部品として特定された部番のデータとを除いた残りを、補正件数期待値が高い順に、予測対象月の在庫候補の部品として特定する。また、SS在庫部品設定処理において、制御部11は、更新した据置月数が在庫据置月数より大きい部番のデータと、ステップS6−4において在庫候補の部品として特定された部番のデータとを除いた残りを、据置対象の部品の在庫部品設定データとして特定する。このため、予測対象月の前の月において在庫部品として特定されている部品で、予測対象月に含まれなかった部品を在庫部品として含めることができる。これにより、在庫部品の入替頻度を低くして、保守作業者の作業負担を減らすことができる。
・ 本実施形態では、SS在庫部品設定処理において、制御部11は、SS在庫基準設定処理を実行する(ステップS6−6)。この場合、制御部11は、直近6ヶ月の平均使用個数を算出し、これに統合後の推奨基準値を乗算して期待個数を算出し、これをSSにおける使用個数として設定する。更に、制御部11は、この部品の定価を特定し、これと算出した期待個数とに対応する基準点の基準乗算月数及び補充点の基準乗算月数を取得する。そして、制御部11は、取得した基準点及び補充点の基準乗算月数をそれぞれ期待個数に乗算することにより基準点及び補充点を算出して、SSの基準点及び補充点として設定する。従って、在庫部品の消費個数と、これに基づく基準点及び補充点を設定することにより、補充のタイミングを調整して、在庫部品をより適切な個数で保管することができる。
・ 本実施形態では、制御部11は、容積・点数制約の適用処理(ステップS1−6,S6−7)において、予測対象月の在庫候補の部品の累積容積を算出し、予測対象のSS又はCEの保管区分の保管区分マスタデータ230の最大容積と比較して、最大容積以下の累積容積となる部品を在庫部品として特定して記録する。このため、在庫部品として特定された部品の累積在庫の容積が、CEが用いる搬送手段の容積以下又はSSの容積以下になるので、実際に保管できる範囲内で、消費される可能性が高い部品を在庫部品として特定することができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態においては、制御部11は、全国の直近1ヶ月の消費実績及びこの期間における市場稼動台数を用いて保守交換率C1を算出し、これを用いて全国方式の件数期待値を算出した。また、制御部11は、CEが所属するSSの都道府県の直近6ヶ月の消費実績及びこの期間における消費稼動台数を用いて保守交換率C2を算出し、これを用いて都道府県方式の件数期待値を算出した。これに限らず、件数期待値を算出するために、消費実績及び市場稼動台数から保守交換率を算出する条件は、他の条件であってもよい。例えば同じ都道府県であっても気候が大きく異なる場合には、同じ気候とみなせるエリアに応じて季節毎(例えば過去3ヶ月)の市場稼動台数と、それに対応する消費実績から保守交換率を算出してもよい。
○ 上記実施形態においては、制御部11は、CE用の統合条件を用いて各方式で算出された推奨基準値を部番毎に合計して、CE在庫部品設定処理の推奨基準値データの統合処理を実行した(ステップS1−2)。また、制御部11は、SS用の統合条件を用いて各方式で算出された推奨基準値の最大値を算出して、SS在庫部品設定処理の推奨基準値データの統合処理を実行した(ステップS6−3)。統合処理に用いる統合条件は、これに限られない。例えば、各方式の推奨基準値における平均値を算出する条件であってもよいし、各方式の推奨基準値における中央値を、統合後の推奨基準値として用いてもよい。なお、CE用の統合条件とSS用の統合条件とは異なる条件とすることがより好ましい。
○ 上記実施形態においては、据置処理(ステップS1−4,S6−5)において、更新した据置月数が大きい部番のデータを除く基準となる在庫据置月数は、6ヶ月に設定した。在庫据置月数は、これに限られない。
○ 上記実施形態においては、SS在庫部品設定処理において補正係数を算出する場合(ステップS6−1)、制御部11は、平均件数ヒット率が60%以上のヒット件数の合計を、平均件数ヒット率が60%以上の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出した。補正係数を算出する平均件数ヒット率と件数期待値の範囲は、各方式における補正係数を算出する範囲が同じであれば、60%以上に限られない。例えば、50%以上や70%以上であってもよいし、また90%〜50%の範囲としてもよい。
○ 上記実施形態においては、SS在庫部品設定処理において、件数期待値下限値を算出するために用いる目標カバー率は、限界カバー率の80%とする算出式を用いて設定した。この目標率カバー率は、他の算出式を用いて算出してもよいが、限界カバー率に基づいて算出されれば、SSの規模とは無関係に、より妥当な件数期待値下限値を設定することができる。
○ 上記実施形態においては、SS在庫部品設定処理において、制御部11は、在庫部品として特定される部品の累積容積がSSの保管区分の容積以下となるように容積・点数制約の適用処理を実行した(ステップS6−7)。これに代えて、SSの容積制限を設けずに、この処理を省略してもよい。また、本システムの稼動開始時には、SSの容積制限や部品点数の制限を設けず、所定期間の経過後に、この期間における実績に基づいて在庫部品の容積や点数制限を設定してもよい。更に、上記実施形態では、SSを保管区分とする保管区分マスタデータ230は1つとしたが、SSの規模に応じて、保管区分を複数設定してもよい。
○ 上記実施形態においては、CEの在庫部品及びSSの在庫部品を、月毎に設定した。在庫部品の予測時期の期間は、これに限らず、例えば1週間毎とか半月毎とかであってもよい。また、市場稼動台数登録時期や消費時期の間隔も、これに対応するのが好ましい。
実施形態におけるサービス部品在庫設定システムの概略構成図。 各データ記憶部に記録されたデータの説明図であり、(a)は部品マスタデータ、(b)は消費実績データ、(c)は保管区分マスタデータである。 各データ記憶部に記録されたデータの説明図であり、(a)は市場稼動台数データ、(b)は機種部品マスタデータ、(c)はCEマスタデータ、(d)は課所マスタデータである。 各データ記憶部に記録されたデータの説明図であり、(a)は方式別予測結果データ、(b)は在庫部品設定データである。 CE在庫部品設定処理の処理手順を説明する流れ図。 全国方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 都道府県別方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 CE別方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 SS在庫部品設定処理の処理手順を説明する流れ図。 全国方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 都道府県別方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 SS別方式による推奨基準値データの生成処理の処理手順の流れ図。 CE在庫部品設定処理における件数期待値下限値及び補正係数の算出処理を説明するための説明図。 据置処理を説明するための説明図。 容積・点数制約の適用処理を説明するための説明図。 SSの規模に応じた件数カバー率と件数期待値下限値との関係を説明するための説明図。 SS在庫部品設定処理における件数期待値下限値の算出方法を説明するための説明図。 SS在庫部品設定処理における補正係数の算出処理を説明するための説明図。 SS在庫部品設定処理における件数期待値下限値の算出処理を説明するための説明図。
符号の説明
C1,C2…保守交換率、10…在庫部品設定システムとしてのサービス部品在庫設定システム、11…制御手段としての制御部、22…消費実績データ記憶手段としての消費実績データ記憶部、24…市場稼動台数データ記憶手段としての市場稼動台数データ記憶部、25…機種部品データ記憶手段としての機種部品マスタデータ記憶部、27…エリア範囲データ記憶手段としての課所マスタデータ記憶部、31…予測結果データ記録手段としての方式別予測結果データ記憶部、32…在庫部品データ記憶手段としての在庫部品設定データ記憶部、220…消費実績データ。

Claims (7)

  1. 管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、
    保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、
    拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、
    サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、
    限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶し、サービス拠点に保管する部品の予測を行なう制御手段とを備えた在庫部品設定システムであって、
    前記制御手段が、
    予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記憶手段から取得し、
    この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出手段と、
    前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出手段と、
    前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段と、
    この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する手段と、
    この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定手段とを備えることを特徴とする在庫部品設定システム。
  2. 前記制御手段が、
    前記予測対象のサービス拠点に属する各保守作業者が担当する前記予測時期の市場稼動台数を、前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の前記保守交換率を乗算して、保守作業者毎の件数期待値を算出する保守作業者用件数期待値算出手段と、
    この件数期待値の高い部品を、前記保守作業者毎に管理される在庫部品として特定して予測する保守作業者用在庫部品特定手段と、
    前記サービス拠点に保管される在庫部品と前記保守作業者毎に保管される在庫部品とを前記サービス拠点における総在庫部品として設定する設定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の在庫部品設定システム。
  3. 前記保守交換率を算出するために、市場稼動台数を特定するためのエリア種別と、これに関連付けられた算出期間とを含む算出条件を複数記録した算出条件データ記憶手段と、
    複数の件数期待値が算出された同じ部品について、この件数期待値を統合する統合条件を記録した統合条件データ記憶手段とを更に備え、
    前記保守交換率算出手段が、前記予測対象のサービス拠点とエリア種別からエリア範囲を特定し、前記予測時期と前記算出期間から前記算出時期を特定して、各算出条件に応じた保守交換率を算出し、
    前記件数期待値算出手段は、算出された各保守交換率を用いて各算出条件に応じた各件数期待値を算出し、
    前記制御手段は、前記統合条件に基づいて前記各件数期待値を統合して統合後の件数期待値を算出する統合処理手段を更に備え、
    前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記統合後の件数期待値が高い部品を、前記在庫部品として特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の在庫部品設定システム。
  4. 予測対象のサービス拠点、予測時期、前記件数期待値算出手段により算出された部品の件数期待値に関するデータを含めた予測結果データを記録する予測結果データ記憶手段に更に接続されており
    記統合処理手段は、前記補正後の件数期待値から、統合後の件数期待値を算出することを特徴とする請求項3に記載の在庫部品設定システム。
  5. 予測対象のサービス拠点、予測時期、在庫部品として特定された部品の部品識別子に関するデータを含めた在庫部品データを記録する在庫部品データ記憶手段を更に備え、
    前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測した部品に関するサービス拠点、予測時期、部品の識別子を前記在庫部品データ記憶手段に記録し、
    前記サービス拠点用在庫部品特定手段は、前記件数期待値から在庫部品として特定しな
    かった部品のうち、この予測時期の前の予測時期に、予測対象のサービス拠点において在庫部品と特定された部品を在庫部品として特定することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の在庫部品設定システム。
  6. 管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、
    保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、
    拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、
    サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、
    限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶した制御手段とを用いて、サービス拠点に保管する部品の予測を行なうための在庫部品設定方法であって、
    前記制御手段が、
    予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記憶手段から取得し、
    この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出段階と、
    前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出段階と、
    前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出段階と、
    前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する段階と、
    この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する段階と、
    この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定段階とを実行することを特徴とする在庫部品設定方法。
  7. 管理対象機器の種類を特定する機種識別子に対して、この機種に用いられる部品を特定する部品識別子を記録した機種部品データ記憶手段と、
    保守作業者が属するサービス拠点を特定する拠点識別子、機種識別子、部品識別子に対して、この部品を消費した消費時期、消費個数に関するデータを含めた消費実績データを記録した消費実績データ記憶手段と、
    拠点識別子に対して、このサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼働台数を市場稼働台数登録時期毎に記録した市場稼動台数データ記憶手段と、
    サービス拠点が属するエリア範囲を記録したエリア範囲データ記憶手段と、
    限界カバー率を特定するための限界特定値と、前記限界カバー率から目標カバー率を算出するための目標カバー率算出式とを記憶した制御手段とを用いて、サービス拠点に保管する部品の予測を行なうための在庫部品設定プログラムであって、
    前記制御手段を、
    予測対象のサービス拠点が属するエリア範囲を特定し、このエリア範囲に属するサービス拠点を特定し、予測時期に基づいて算出時期を特定し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点に属する保守作業者が担当する管理対象機器の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、
    特定した算出時期において前記特定したサービス拠点において消費された部品毎の消費個数を前記消費実績データ記憶手段から取得し、
    この消費個数を前記取得した市場稼動台数で除算して部品毎の保守交換率を算出する保守交換率算出手段、
    前記予測対象のサービス拠点において前記予測時期の市場稼動台数を前記市場稼動台数データ記憶手段から取得し、この市場稼動台数に対して部品毎の保守交換率を乗算して件数期待値を算出する件数期待値算出手段
    前記算出時期に実際に消費された消費個数であるヒット件数を前記消費実績データに基づいて特定し、前記予測時期の件数期待値の高い部品のヒット件数の合計を、これら部品の件数期待値の合計で除算して補正係数を算出する補正係数算出手段、
    前記件数期待値に前記補正係数を乗算して下限値算出用の補正件数期待値を算出する手段、
    この下限値算出用の補正件数期待値の高い部品を順次含む累積カバー率を算出し、前記限界特定値以上で最も小さい件数期待値の部品の累積カバー率を限界カバー率として特定し、この限界カバー率と前記目標カバー率算出式とを用いて前記目標カバー率を算出し、この目標カバー率に対応する累積カバー率以下で最も大きい累積カバー率の下限値算出用の補正件数期待値を件数期待値下限値として特定する手段、及び
    この件数期待値下限値より低い件数期待値の部品については、このサービス拠点の前記在庫部品の候補から除外して、件数期待値の高い部品を、前記サービス拠点に保管する在庫部品として予測するサービス拠点用在庫部品特定手段として機能させることを特徴とする在庫部品設定プログラム。
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