JP5132523B2 - 遠隔操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置等をケーブルによって遠隔操作する遠隔操作機構に関する。
特許文献1に記載されているように、車両に設けられた空調装置等をケーブルによって遠隔操作する遠隔操作機構としては、2本のケーブルを用いて操作側のプーリから空調装置側のプーリへと動力を伝達するようにしたものがある。2本のケーブルの両端には、それぞれケーブルエンドが固定されており、このケーブルエンドが各々のプーリに対して固定されている。これは、プーリに対するケーブルの位置ズレの防止のためである。
特開2002−221216公報
特許文献1に記載された遠隔操作機構を採用する場合、2本のケーブルの両端をそれぞれケーブルエンドで固定する作業が必要とされ、そのためには、それぞれ別の2本のケーブルを同じ長さに揃える必要があり、製造工程の負荷は極めて大きい。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、遠隔操作機構の製造工程における負荷を低減することを目的とする。
本発明の遠隔操作機構は、両端を一つのケーブルエンドで固定して輪状にしたケーブルと、前記ケーブルを二箇所で摺動自在に支持し両端側に当該ケーブルの前記ケーブルエンドを出現させるループ形状部分と出現させないループ形状部分とを形成するアウターケーブルと、前記ケーブルのループが巻き付けられる外周面を有する一対のプーリと、一方が各種機器側に配置され他方がユーザによって操作される操作側に配置されて前記アウターケーブルの両端が接続され、一対の前記プーリを回動自在に支持する一対のベースと、を備え、前記ケーブルエンド側の前記ループを巻き付ける一方の前記プーリは、当該ケーブルエンドを固定するケーブルエンド固定部を備え、前記ケーブルエンド側でない前記ループを巻き付けるもう一方の前記プーリは、前記プーリの一面側に凹状に形成された凹部と、前記外周面に形成されて当該外周面と前記凹部とを連通するプーリ開口部と、前記凹部に設けられて、前記外周面に巻き付けられて前記プーリ開口部から当該凹部へと引き込まれた前記ケーブルのループが掛け渡される掛止部と、を備える。
本発明によれば、少なくとも一方のプーリでは、ケーブルがプーリの外周面に形成されたプーリ開口部から凹部へと引き込まれて掛止部に掛け渡されているので、ケーブルのプーリに対する位置ズレは防止される。よって、一本のケーブルを輪状にしてその端部をケーブルエンドで固定したケーブルを使用しても動力伝達は確実に行われるため、二本のケーブルを同じ長さにして製造することが不要となり、製造工程における負荷が低減される。
本発明の第1の実施形態について図1ないし図10に基づいて説明する。第1の実施形態の遠隔操作機構1は、車両に設置される空調装置(図示せず)をコントロールするヒータコントローラへの適用例である。
図1は、遠隔操作機構1を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。遠隔操作機構1は、車両のセンターコンソールに取り付けられるケース101を備えている。ケース101は、四角形のケース開口102を一面側に有する中空の四角柱体である。以下の説明では、ケース101のケース開口102側を「正面側」とし、他面側を「背面側」とする。ケース101の背面側の面には、ケース開口102に向けて突出した筒状のケース内筒部116が一体に設けられている。ケース内筒部116は、ケース101の内部と背面側とを連通するケース貫通孔109を形成する。なお、ケース101の内部には、照明用の光源等が配設された基板(図示せず)がさらに収納される。ケース開口102には、四角板状のパネル103が取り付けられる。パネル103は、センターコンソールにおいてキャビンに露出して、他のパネル(図示せず)と共に車両の操作パネルを構成する。パネル103の中心位置には、パネル貫通孔104が形成されている。パネル103の正面側には、パネル貫通孔104の周囲に位置させてディスプレイ105が取り付けられ、パネル貫通孔104には回転操作されるダイヤルノブ106が差し込まれる。ダイヤルノブ106は、パネル貫通孔104に差し込まれる円柱状の円柱部107を一方に有し、操作に際してユーザが摘むツマミ部108を他方に有する。ディスプレイ105は、回転操作されたダイヤルノブ106の状態を示すインジケータとなる。
図3は、図1とは別の方向から見た遠隔操作機構1を示す斜視図である。図4は、図2とは別の方向から見た遠隔操作機構1の分解斜視図である。ケース101の背面側には、後述する第1プーリ113を回動自在に支持するための第1ベース134が設けられている。第1ベース134は、筒状の壁110を有して第1プーリ113を収納する第1プーリ収納部145を主体に構成されている。ケース101の背面側であって壁110の中心位置には、前述したケース貫通孔109が形成されている。また、第1プーリ収納部145には、側方に延出して端面が開口している第1延出部135が一体的に設けられている。この第1延出部135の開口側の端部には、第1延出部135よりも幅広のアウターケーブル固定部136が設けられている。アウターケーブル固定部136には、ケーブルクランプ143が装着される。アウターケーブル固定部136及びケーブルクランプ143については、後述する。第1プーリ収納部145における壁110とケース貫通孔109との間には、ケース貫通孔109に向かって低くなる二段の段部111が設けられている。段部111の下段の内周は、アクション用ディテント部112となっている。
図2を再び参照する。第1プーリ113の一面側には、軸部115が突出して設けられている。この軸部115側を第1プーリ113の「正面側」とし、反対側を「背面側」とする。軸部115は、第1プーリ113が第1プーリ収納部145に収納される際に、ケース貫通孔109に差し込まれる。すると、軸部115はケース内筒部116の先端から突き出る。突き出た軸部115の先端は、ダイヤルノブ106がパネル貫通孔104に差し込まれた状態で、その円柱部107の端面に形成されている孔127に嵌合圧入される。こうして、ダイヤルノブ106と軸部115とは一体となる。ところで、軸部115の途中部分には、側方に向けて突出形成された爪部117が設けられている。爪部117は、軸部115がケース内筒部116から突き出た際に、ケース内筒部116の先端の縁に引っ掛かる。これにより、軸部115はケース内筒部116に対して抜け止めされる。このとき、軸部115はケース内筒部116に対して回動自在となっている。このようにして、第1プーリ113は、第1ベース134によって回動自在に支持される。回動自在に支持された第1プーリ113は、ダイヤルノブ106の回動に伴って一体に回動する。
また、図2に示すように、第1プーリ113の正面側であって軸部115の周囲部分には、長孔状のスチールボール収納部118が形成されている。スチールボール収納部118には、圧縮バネであるアクションスプリング119を介して、スチールボール120が収納される。このスチールボール120は、第1プーリ113が第1プーリ収納部145に収納された状態で、アクションスプリング119に付勢されて、第1ベース134のアクション用ディテント部112に当接する。スチールボール120のアクション用ディテント部112への当接によって、回動自在な第1プーリ113は、所定位置での位置保持がなされる。
図3及び図4を再び参照する。第1プーリ113は、外周部114を有する。外周部114の外周面は、第1プーリ113が第1プーリ収納部145に収納された状態で、壁110の内周面に対向する。外周部114の外周面には、その円周方向に沿って外周溝122が形成されている。第1プーリ113の背面側には、外周部114に囲われるようにして凹状に形成された凹部123が設けられている。第1プーリ113の外周部114の一部には、その外周面と凹部123とを連通するプーリ開口部124が形成されている。
図5は、遠隔操作機構1を示す背面図である。なお、図5では、図1ないし図4では図示されていない後述する第2プーリ201及び第2ベース208が示されている。プーリ開口部124を形成する一対の縁部125(外周部114の一部である)の中間点Aと外周部114が形成する円周の中心点Bとを通る仮想線を仮想線Cとする。次に、この仮想線Cに対して中心点Bを通って直交する仮想線を仮想線Dとする。仮想線D上であって中心点Bから同じ距離だけ離れた位置には、一対の掛止部126が配置されている。掛止部126は、凹部123の底面から延出するようにして設けられた円柱状の部材である。掛止部126の一方を掛止部126aと呼び、他方を掛止部126bと呼ぶ。そして、凹部123における中心点Bよりもプーリ開口部124側の位置には、台座部137が配置されている。
図6は、掛止部126を示す斜視図である。図6に示すように、円柱状の掛止部126の外周面の一部には、この外周面から突出形成された抜止部142が設けられている。抜止部142は、後述するようにして掛止部126の外周面に掛けられたケーブル128が引っ掛かることにより、掛止部126の外周面上を滑って抜け落ちてしまうことを防止するものである。一対の掛止部126は、互いの抜止部142が背中合わせとなる向きに配置されている(図5参照)。
図7は、台座部137を示す斜視図である。台座部137は、凹部123の底面側から突出するアーム形状の四本のケーブル保持部138を四隅に有する。プーリ開口部124側の二本のケーブル保持部138(ケーブル保持部対138aと呼ぶ)は、他方の二本のケーブル保持部138(ケーブル保持部対138bと呼ぶ)よりも互いの間隔を離して配置されている。台座部137におけるケーブル保持部138の中央位置には、ネジ部材139(図4、図10参照)が螺合されるネジ孔140が形成されている。ネジ孔140を有する台座部137の面には、一方の掛止部126aから他方の掛止部126bに向けて凹凸が刻まれた凹凸面141が形成されている。
図2及び図4を再び参照して、ケーブル128について説明する。ケーブル128は、一本の亜鉛メッキ線であり、可撓性を有する。一本のケーブル128の両端はカシメにより一体に固定され、立方体状のケーブルエンド129が固着されている。こうして、ケーブル128は、輪状となっている。ケーブル128には、樹脂製品であるアウターケーブル130が取り付けられている。アウターケーブル130は、平行配置された筒状の一対のアウターケーブル筒部131と、この一対のアウターケーブル筒部131同士を連結する板状のアウターケーブル板部132とを有する。アウターケーブル筒部131の内径は、ケーブル128の径よりも大きい。そして、各々のアウターケーブル筒部131には、ケーブル128が通されている。つまり、ケーブル128は、その一部がアウターケーブル130によって摺動自在に支持されている。このとき、ケーブル128は、アウターケーブル130の両端側で「ループ」を形成している。ケーブルエンド129側のループを第2ループ128bと呼び、他方のループを第1ループ128aと呼ぶ。樹脂製品であるアウターケーブル130は可撓性を有するので、ケーブル128の湾曲に伴ってアウターケーブル130も湾曲する。第2ループ128b側のアウターケーブル板部132の端部には、四角形状の貫通孔である取付孔214が形成されている。これに対して、第1ループ128a側のアウターケーブル筒部131の端部の側面には、背中合わせとなる位置に、三角形状の凹部と凸部とがアウターケーブル130の長手方向に沿って連続するアウターケーブル凹凸部133が形成されている。
次に、図8及び図9に基づいて、ケーブルクランプ143のアウターケーブル固定部136への装着について説明する。
図8は、ケーブルクランプ143を示す斜視図である。図9は、ケーブルクランプ143がアウターケーブル固定部136に装着された状態を一部を切り欠いて示す斜視図である。ケーブルクランプ143の裏面は、一対のアウターケーブル筒部131が配置されるように一対の溝状に形成されている。この溝をクランプ側収納溝148と呼ぶ。クランプ側収納溝148に配置されるアウターケーブル130と隣接する位置には、側方に向けて突出するクランプ爪146が設けられている。そして、クランプ爪146と背中合わせとなるクランプ側収納溝148の内部の位置には、アウターケーブル凹凸部133と噛み合う形状の凹凸保持部147が形成されている。アウターケーブル固定部136も、一対のアウターケーブル筒部131が配置されるように一対の溝状に形成されている。この溝を収納溝150と呼ぶ。収納溝150は、アウターケーブル筒部131の径よりも幅広に形成され、ケーブルクランプ143を収納可能となっている。収納溝150には、収納されたケーブルクランプ143のクランプ爪146に引っ掛かることで、ケーブルクランプ143を抜け止めする固定爪149が突出形成されている。そして、アウターケーブル130がケーブルクランプ143のクランプ側収納溝148とアウターケーブル固定部136の収納溝150とに挟まれるように、ケーブルクランプ143をアウターケーブル固定部136に装着する。このとき、図9(a)に示すように、アウターケーブル凹凸部133とケーブルクランプ143の凹凸保持部147とが噛み合い、図9(b)に示すように、ケーブルクランプ143のクランプ爪146が固定爪149に引っ掛かる。こうして、アウターケーブル130の第1ループ128a側は、位置固定される。このように固定されたアウターケーブル130の第1ループ128a側の端部は、アウターケーブル130のアウターケーブル凹凸部133とケーブルクランプ143の凹凸保持部147との噛み合いによってアウターケーブル130の延び方向への進退移動が不能とされた状態で固定される。
また、図9(a)に示すようなアウターケーブル凹凸部133とケーブルクランプ143の凹凸保持部147との噛み合いについては、その凹凸のピッチごとに互いに噛み合う位置をずらして噛み合わせることができる。これにより、アウターケーブル130の第1ループ128a側の端部と第1ベース134に支持されている第1プーリ113との距離を調整した後、その状態でケーブルクランプ143をアウターケーブル固定部136に装着して、アウターケーブル凹凸部133とケーブルクランプ143の凹凸保持部147とを噛み合わせて固定することで、その調整した位置でアウターケーブル130の端部をアウターケーブル固定部136に固定することが可能である。つまり、アウターケーブル凹凸部133、凹凸保持部147を有するケーブルクランプ143、ケーブルクランプ143が装着されるアウターケーブル固定部136は、アウターケーブル130の端部と第1プーリ113との距離を調整する調整機構を構成する。
図5を再び参照して、次に、第2プーリ201について説明する。第2プーリ201は、第1プーリ113と同様に、外周部202を有し、外周部202に囲われるようにして凹部204が設けられている。さらに、外周部202の一部には、外周部202の外周面と凹部204とを連通するプーリ開口部205が形成されている。そして、第2プーリ201の凹部204には、ケーブルエンド129の圧入が可能な形状を有するケーブルエンド固定部206が設けられている。ケーブルエンド固定部206には、圧入されたケーブルエンド129に接続されているケーブル128をプーリ開口部205に向けて逃がす溝207が形成されている。次いで、車両の空調装置(図示せず)に設けられている第2ベース208について説明する。第2ベース208は、筒状の壁209を有して第2プーリ201を収納する第2プーリ収納部210を主体に構成されている。第2プーリ収納部210には、側方に延出して端面が開口している第2延出部211が一体的に設けられている。第2延出部211の端部には、後述する取付爪212と保持用腕部213とが設けられている。第2ベース208は、第2プーリ収納部210に収納された第2プーリ201を回動自在に支持する。第2プーリ201を回動自在に支持する機構は周知であるため説明を省略する。
次に、遠隔操作機構1の組付手順について説明する。第1の手順として、まず、第2プーリ201を第2プーリ収納部210に収納し、第2ベース208に回動自在に支持させる。そして、アウターケーブル130における取付孔214側の端部を第2ベース208の第2延出部211の開口に差し込む。このとき、第2ループ128bをまず先に第2延出部211の開口に通すことになる。アウターケーブル130の取付孔214には、第2延出部211に設けられた取付爪212が嵌合し、そして、アウターケーブル130を保持用腕部213が押え付けるようにして保持する。こうして、アウターケーブル130は、第2ベース208の第2延出部211に対して抜け止めされる。次に、ケーブル128の第2ループ128bを第2プーリ201の外周部202に沿って巻き付けて、ケーブルエンド129をケーブルエンド固定部206に圧入する。このとき、ケーブル128をケーブルエンド固定部206の溝207から逃がす。
第2の手順として、第1プーリ113を第1ベース134に回動自在に支持させる。第1ベース134による第1プーリ113の支持については上述したので、ここでは説明を省略する。そして、この第1プーリ113の外周溝122に沿って、ケーブル128の第1ループ128aを外周溝122に沿って巻き付ける。
第3の手順として、外周溝122に沿って巻き付けた第1ループ128aをプーリ開口部124から凹部123へと引き込み、ケーブル保持部対138aの間を通す。そして、この第1ループ128aを、掛止部126aと掛止部126bとの間で交差するように捻る。これにより、凹部123に引き込まれた第1ループ128aの先端には、さらに輪状部128aaが形成される。そして、この輪状部128aaを、プーリ開口部124側に折り返して、掛止部126aと掛止部126bとに掛け渡す。このとき、抜止部142よりも凹部123の底面側に寄せてケーブル128を掛けて抜け止めする。すると、図5に示すように、凹部123に引き込まれた第1ループ128aにおいては、縁部125の一方と掛止部126aとに渡る部分と、縁部125の他方と掛止部126bとに渡る部分と、掛止部126aと掛止部126bとに渡る部分とによって、台座部137のネジ孔140を囲うようにして三角形状の交差部128abが凹凸面141上に形成される。
第4の手順として、この状態で、図10に示すように、台座部137のネジ孔140にネジ部材139を螺合させる。図10は、ネジ部材139がネジ孔140に螺合した状態の遠隔操作機構1を示す背面図である。すると、ネジ部材139のネジ頭によって、第1ループ128aの交差部128abは台座部137の凹凸面141に対して押え付けられる。こうして、第1ループ128aは、台座部137において位置固定される。
第5の手順として、アウターケーブル130の第1ループ128a側の端部を、第1ベース134の第1延出部135から抜ける方向に引っ張りながらアウターケーブル固定部136に配置して、アウターケーブル130がケーブルクランプ143のクランプ側収納溝148とアウターケーブル固定部136の収納溝150とに挟まれるように、ケーブルクランプ143をアウターケーブル固定部136に装着する。ケーブルクランプ143の装着については上述したので説明を省略する。これにより、アウターケーブル130の第1ループ128a側は第1ベース134に対して位置固定される。
このような構成において、ツマミ部108を摘んでダイヤルノブ106を回転させると、ダイヤルノブ106と一体に第1プーリ113も一体に回動する。このとき、掛止部126aと掛止部126bとに掛け渡されている第1ループ128aとこの掛止部126との間にはケーブル128の張力による摩擦力が発生するので、第1プーリ113の外周溝122に巻き付けられたケーブル128の第1ループ128aは、第1プーリ113に対するケーブル128のズレが防止されて、第1プーリ113と一体に回動する。第1ループ128aの回動によってケーブル128はアウターケーブル130に対して摺動して、第2ループ128bも第1ループ128aと同じ回転方向に回動する。そして、第2ループ128bが巻き付けられている第2プーリ201は、第2ループ128bの回動と一体に回動する。第2プーリ201の回動によって、空調装置の送風経路等が切り替えられる。このとき、第2ループ128bは、ケーブルエンド129がケーブルエンド固定部206に圧入されているので、第2プーリ201に対する位置ズレが防止されている。
このように、遠隔操作機構1では、一本からなる輪状のケーブル128が第1プーリ113と第2プーリ201とに掛け渡されるので、ケーブル128における第1プーリ113から第2プーリ201に至る一対の部分の互いの距離は、均一となる。そのため、例えば、従来のように二本のケーブルを同じ長さにして製造するといったことが不要となり、製造工程における負荷(バラツキ管理)が低減される。
また、ケーブルエンド129は一つで良いため、二本のケーブルの端部を二つのケーブルエンドによって固定する場合と比較して、製造コストを削減することができる。
また、二本の掛止部126(掛止部126a及び掛止部126b)にケーブル128の第1ループ128aが掛け渡されているので、例えば掛止部126が一本である場合と比較して、掛止部126に対するケーブル128の巻き付け部分が多くなり、接触抵抗が増大し、より第1プーリ113に対するケーブル128のズレを防止することができる。
また、第1ループ128aが交差するように捻られて掛止部126に掛けられているので、ケーブル128(第1ループ128a)の掛止部126に対する締付力がより強くなって位置ズレが防止されている。
また、第1ループ128aを掛止部126に掛けるだけで良いため、複雑な作業を要せず、作業工程も簡潔になる。
また、第1ループ128aの交差部128abが台座部137の凹凸面141に対してネジ部材139によって押え付けられているので、第1プーリ113に対するケーブル128のズレがより防止されている。ネジ部材139の螺合に際して、台座部137上に位置する交差部128abがネジ部材139の回転力によって台座部137の外側に逃げるおそれがあるが、台座部137の四隅に設けられているケーブル保持部138によって交差部128abの逃げが防止され、押え付けを容易に行うことができる。さらに、第1ループ128aの交差部128abは、掛止部126の近傍で凹部123の底面側に向けて押え付けられているため、第1ループ128aがその反対側である掛止部126の先端側に位置ズレして掛止部126から脱落してしまうことが防止されている。
また、アウターケーブル130の第1ループ128a側の端部と第1プーリ113との距離を調整する調整機構を有するため、製造される一本のケーブル128の長さにバラツキが生じたとしても、調整機構によってアウターケーブル130の端部と第1プーリ113との距離を調整することで、ケーブル128の長さのバラツキを吸収することができる。例えば、製造されたケーブル128の長さが比較的に長い場合にはアウターケーブル130の端部を相対的に第1プーリ113に遠ざけるようにする。こうして、ケーブル128の製造工程における負荷(バラツキ管理)がより低減される。そして、このような調整機構による調整は、ケーブルクランプ143のアウターケーブル固定部136への装着によって簡単に実現することができる。
図11は、第2の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第1の実施形態と同一の部分は同一の符号で示し、説明も省略する(以下同じ)。第2の実施形態では、台座部137及びネジ部材139が設けられていない。このような第2の実施形態であっても、ダイヤルノブ106の操作力が小さい場合には、ケーブル128(第1ループ128a)の第1プーリ113に対する位置ズレは防止される。
図12は、第3の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第3の実施形態では、ケーブル128の第1ループ128aを、プーリ開口部124から凹部123へと引き込んだ後に、掛止部126aと掛止部126bとの間で交差するように捻らずに通し、プーリ開口部124側に折り返して、掛止部126aと掛止部126bとに掛け渡している。このような第3の実施形態であっても、ダイヤルノブ106の操作力が小さい場合には、ケーブル128(第1ループ128a)の第1プーリ113に対する位置ズレは防止される。
図13は、第4の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第4の実施形態では、凹部123における仮想線C上であって、中心点B(図13中図示せず)よりもプーリ開口部124の反対側に寄せた位置に、掛止部126が一つだけ配置されている。このとき、掛止部126は、その抜止部142がプーリ開口部124と背中合わせとなる向きに配置されている。そして、ケーブル128の第1ループ128aは、プーリ開口部124から凹部123へと引き込まれた後に交差するように捻られて、掛止部126に掛け渡されている。
図14は、第5の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第5の実施形態が第4の実施形態と異なる点は、交差するように捻られずに掛止部126に掛けられている点である。第5の実施形態であっても、ダイヤルノブ106の操作力が小さい場合には、ケーブル128(第1ループ128a)の第1プーリ113に対する位置ズレは防止される。
図15は、第6の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第6の実施形態では、凹部123における仮想線C上であって、中心点Bよりもプーリ開口部124の反対側に寄せた位置に、掛止部126aと掛止部126bとの他に、さらに掛止部(締付用掛止部144と呼ぶ)が設けられている。第6の実施形態では、外周溝122に沿って巻き付けた第1ループ128aをプーリ開口部124から凹部123へと引き込み、掛止部126aと掛止部126bとの間で交差するように捻って輪状部128aaを形成し、この輪状部128aaを、プーリ開口部124側に折り返して、掛止部126aと掛止部126bとに掛け渡す。そして、掛止部126aと掛止部126bとに掛け渡した輪状部128aaをさらに締付用掛止部144に掛け渡す。これにより、図15に示すように、ケーブル128(第1ループ128a)は、掛止部126a及び掛止部126bの全周に巻き付けられるため、凹部123に二つの掛止部126が設けられている場合よりも、ケーブル128(第1ループ128a)の掛止部126に対する締付力がより強くなって位置ズレが防止される。
図16は、第7の実施形態の遠隔操作機構1を示す背面図である。第7の実施形態が第6の実施形態と異なる点は、第1ループ128aがプーリ開口部124から凹部123へと引き込まれた後に、交差するように捻られていない点である。第7の実施形態であっても、ダイヤルノブ106の操作力が小さい場合には、ケーブル128(第1ループ128a)の第1プーリ113に対する位置ズレは防止される。
なお、上記の実施形態では、アウターケーブル130の端部と第1プーリ113との距離を調整する調整機構の一部として、アウターケーブル凹凸部133に噛み合う凹凸保持部147をケーブルクランプ143に設けた構成としているが、この凹凸保持部147をアウターケーブル固定部136側の収納溝150内に設けるようにしてもよい。
遠隔操作機構を示す斜視図である。 遠隔操作機構を示す分解斜視図である。 図1とは別の方向から見た遠隔操作機構を示す斜視図である。 図2とは別の方向から見た遠隔操作機構の分解斜視図である。 遠隔操作機構を示す背面図である。 掛止部を示す斜視図である。 台座部を示す斜視図である。 ケーブルクランプを示す斜視図である。 ケーブルクランプがアウターケーブル固定部に装着された状態を一部を切り欠いて示す斜視図である。 ネジ部材がネジ孔に螺合した状態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第2の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第3の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第4の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第5の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第6の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。 第7の実施形態の遠隔操作機構を示す背面図である。
符号の説明
1…遠隔操作機構
113…第1プーリ(プーリ)
123…凹部
124…プーリ開口部
126…掛止部
128…ケーブル
128a…第1ループ(ループ)
128b…第2ループ(ループ)
128aa…輪状部
128ab…交差部
130…アウターケーブル
133…アウターケーブル凹凸部
134…第1ベース(ベース)
136…アウターケーブル固定部
137…台座部
138…ケーブル保持部
139…ネジ部材
140…ネジ孔
143…ケーブルクランプ
144…締付用掛止部
147…凹凸保持部
201…第2プーリ(プーリ)
204…凹部
205…プーリ開口部
208…第2ベース(ベース)

Claims (7)

  1. 両端を一つのケーブルエンドで固定して輪状にしたケーブルと、
    前記ケーブルを二箇所で摺動自在に支持し両端側に当該ケーブルの前記ケーブルエンドを出現させるループ形状部分と出現させないループ形状部分とを形成するアウターケーブルと、
    前記ケーブルのループが巻き付けられる外周面を有する一対のプーリと、
    一方が各種機器側に配置され他方がユーザによって操作される操作側に配置されて前記アウターケーブルの両端が接続され、一対の前記プーリを回動自在に支持する一対のベースと、
    を備え、
    前記ケーブルエンド側の前記ループを巻き付ける一方の前記プーリは、当該ケーブルエンドを固定するケーブルエンド固定部を備え、
    前記ケーブルエンド側でない前記ループを巻き付けるもう一方の前記プーリは
    前記プーリの一面側に凹状に形成された凹部と、
    前記外周面に形成されて当該外周面と前記凹部とを連通するプーリ開口部と、
    前記凹部に設けられて、前記外周面に巻き付けられて前記プーリ開口部から当該凹部へと引き込まれた前記ケーブルのループが掛け渡される掛止部と、
    を備える遠隔操作機構。
  2. 前記ケーブルは、前記プーリ開口部から前記凹部へと引き込まれた後に交差するように捻られて形成される輪状部が前記掛止部に掛け渡されている、
    請求項1記載の遠隔操作機構。
  3. 前記掛止部は、前記プーリ開口部の開口方向と直交する方向に二つ並べて設けられ、
    前記ケーブルは、前記輪状部が当該二つの掛止部の間を通された後に前記プーリ開口部側に折り返されて当該二つの掛止部に掛け渡されている、
    請求項1又は請求項2記載の遠隔操作機構。
  4. 前記凹部における前記二つの掛止部よりも前記プーリ開口部とは反対側に寄せた位置に設けられて、当該二つの掛止部に掛けられた前記輪状部がさらに掛け渡される一以上の締付用掛止部を備える、
    請求項3記載の遠隔操作機構。
  5. 前記凹部における前記プーリ開口部から当該凹部へと引き込まれた前記ケーブルの通過位置に設けられて、ネジ孔を有し当該ネジ孔へのネジ部材の螺合によって前記ケーブルを保持する台座部と、
    前記台座部に設けられて、当該台座部上に位置する前記ケーブルの脱落を防止するケーブル保持部と、
    を備える、
    請求項2ないし4のいずれか一記載の遠隔操作機構。
  6. 前記台座部は、前記掛止部に掛けられた前記ケーブルが形成する交差部が位置する位置に配置されている、
    請求項5記載の遠隔操作機構。
  7. 前記ベースに接続される前記アウターケーブルの端部と前記プーリとの距離を調整する調整機構を備え、
    当該調整機構は、
    前記アウターケーブルの端部の側面に形成されたアウターケーブル凹凸部と、
    前記アウターケーブルを配置する収納溝と当該収納溝に設けられた前記凹凸部と噛み合う形状の凹凸保持部とを有するケーブルクランプと、
    前記ケーブルクランプが装着されて当該ケーブルクランプと共に前記アウターケーブルを狭持して位置保持するアウターケーブル固定部と、
    を備える、
    請求項1ないし6のいずれか一記載の遠隔操作機構。
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