JP5130240B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関の制御装置に関し、より詳しくは電動モータによって開閉駆動される(サブ)スロットルバルブを少なくとも制御する内燃機関の制御装置に関する。
近年、オフロード用の自動二輪車において、後輪のグリップ(トラクション)を確保するため、アクセルグリップに機械的に接続されて操作者の操作によって開閉駆動される通常のスロットルバルブ装置に加え、電動モータによって開閉駆動されるサブスロットル装置を設け、これにより吸入空気量を制限し、エンジン出力を制御するものがある。
このようなサブスロットルバルブ装置においては、吸入空気量の制御精度を確保するため、例えば下記特許文献1や2記載のように、内燃機関の始動時にサブスロットルバルブを全開および全閉に駆動し、サブスロットルバルブの基準位置信号を取得する初期動作が行われる。
特開昭61−244838号公報 特開平2−173331号公報
しかしながら、軽量化のために通常バッテリを搭載しないオフロード用の自動二輪車においては、内燃機関の始動時に必要な電力はキックあるいはリコイルのクランクキング動作によって発電される電力によって全てまかなわれるところ、サブスロットルバルブ装置の初期動作が行われると、電源電圧が制御装置の動作電圧以下となって制御装置自体が停止することがあり、内燃機関の始動性を悪化させることがあった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、制御装置の動作電圧を確保し、内燃機関の始動性を悪化させることがないようにした内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、車両に搭載される内燃機関によって駆動される発電機から少なくともなる電源から供給される電力で動作すると共に、前記電源から供給される電力で動作する電動アクチュエータへの通電を介して前記内燃機関のスロットルバルブの開度を制御する制御装置において、前記車両が前記電源として前記発電機に加えてバッテリを有するか否か判別するバッテリ有無判別手段と、前記バッテリ有無判別手段の判別結果に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断する通電許可判断手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記通電許可判断手段は、前記バッテリ有無判別手段によって前記バッテリを有しないと判別されるとき、供給される電力の電圧値および前記内燃機関の回転数に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断する如く構成した。
請求項3に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記バッテリ有無判別手段は、起動されるときに供給される電力の電圧値に基づいて前記バッテリを有するか否か判別する如く構成した。
請求項4に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記バッテリ有無判別手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って生成されるクランク角信号を入力すると共に、起動されてから前記クランク角信号が入力されるまでの時間に基づいて前記バッテリを有するか否か判別する如く構成した。
請求項1に係る内燃機関の制御装置にあっては、車両が電源として発電機に加えてバッテリを有するか否か判別し、その判別結果に基づいてスロットルバルブを駆動する電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断するように構成したので、特にバッテリを有さないと判別されるとき、発電機によって発電された電力を内燃機関の始動に必須ではない電動アクチュエータに供給しないことで、制御装置の動作電圧を確保することができる。このため、内燃機関の始動時に制御装置が停止することがなく、よって始動性が悪化することがない。
請求項2に係る内燃機関の制御装置にあっては、バッテリを有しないと判別されるとき、供給される電力の電圧値および内燃機関の回転数に基づいて電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断するように構成したので、バッテリを有しない場合であっても、供給される電力の電圧値が十分に高く、内燃機関の回転数も十分に高いときには電動アクチュエータへの通電を許可することにより、制御装置の動作電圧を確保できて内燃機関の始動時に制御装置が停止して始動性を悪化させることがないと共に、スロットルバルブの基準位置信号を取得する初期動作を行うことができ、吸入空気量の制御精度を確保することができる。
請求項3に係る内燃機関の制御装置にあっては、起動されるときに供給される電力の電圧値に基づいてバッテリを有するか否か判別するように構成したので、簡易な構成ながら、バッテリの有無を容易に判別することができる。
請求項4に係る内燃機関の制御装置にあっては、内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って生成されるクランク角信号を入力すると共に、起動されてからクランク角信号が入力されるまでの時間に基づいてバッテリを有するか否か判別するように構成したので、簡易な構成ながら、バッテリの有無を容易に判別することができる。
この発明の第1実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図であって、バッテリを備えない場合の構成を示す図である。 図1と同様な概略図であって、バッテリを備える場合の構成を示す図である。 図1および図2に示す電子制御ユニット(ECU)の構成を全体的に示すブロック図である。 図1および図2に示す内燃機関の制御装置の動作を示すフロー・チャートである。 図4のバッテリ有無判断処理のサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図5のフロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。 図4のフロー・チャートの処理であって、バッテリ無しの場合を説明するタイム・チャートである。 この発明の第2実施例に係る内燃機関の制御装置の動作であって、バッテリ有無判断処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る内燃機関の制御装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図であって、バッテリを備えない場合の構成を示す図である。
図1において符号10は、図示しない車両(例えば自動二輪車)に搭載された内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は4サイクル単気筒の水冷式で、排気量250cc程度のガソリン・エンジンからなる。尚、符号10aはエンジン10のクランクケースを示す。
エンジン10の吸気路12にはスロットルバルブ14が配置される。スロットルバルブ14は、車両のハンドルバーに運転者の手動操作自在に設けられたアクセラレータ(スロットルグリップ)にスロットルワイヤ(共に図示せず)を介して機械的に接続され、アクセラレータの操作量に応じて開閉され、エアクリーナ16から吸気路12を通ってエンジン10に吸入される空気の量を調整する。
吸気路12には、スロットルバルブ14に加え、サブスロットルバルブ20が設けられる。サブスロットルバルブ20は、吸気路12においてスロットルバルブ14の上流側に直列に配置される。サブスロットルバルブ20は、その回転軸がサブスロットルモータ(電動アクチュエータ)22の出力軸に接続され、サブスロットルモータ22が通電されるとき、開閉駆動される。サブスロットルモータ22は、ステッピングモータからなる。エンジン10に吸入される空気量は、サブスロットルバルブ20によっても調整される。
吸気路12においてスロットルバルブ14の下流側の吸気ポート付近にはインジェクタ24が配置され、サブスロットルバルブ20およびスロットルバルブ14で調整された吸入空気にガソリン燃料を噴射する。噴射された燃料は吸入空気と混合して混合気を形成し、混合気は、吸気バルブ26が開弁されるとき、燃焼室30に流入する。
燃焼室30に流入した混合気は、点火コイル32から供給された高電圧で点火プラグ34が火花放電されるときに点火されて燃焼し、ピストン36を図1において下方に駆動してクランクシャフト40を回転させる。燃焼によって生じた排ガスは、排気バルブ42が開弁されるとき、排気管44を流れる。排気管44には触媒装置46が配置され、排ガス中の有害成分を除去する。触媒装置46で浄化された排ガスはさらに下流に流れ、エンジン10の外部に排出される。
スロットルバルブ14の付近にはポテンショメータからなるスロットル開度センサ50が設けられ、スロットルバルブ14の開度THを示す出力を生じる。サブスロットルバルブ20の付近にもスロットル開度センサと同様なサブスロットル開度センサ52が設けられ、サブスロットルバルブ20の開度STHを示す出力を生じる。吸気路12のサブスロットルバルブ20の上流側には吸気温センサ54が設けられて吸入空気の温度TAを示す出力を生じると共に、スロットルバルブ14の下流側には絶対圧センサ56が設けられ、吸気路内絶対圧(吸気圧)PMBを示す出力を生じる。
エンジン10のシリンダブロックの冷却水通路10bには水温センサ60が取り付けられ、エンジン10の温度(エンジン冷却水温)TWに応じた出力を生じる。エンジン10のクランクシャフト40の付近にはクランク角センサ62が取り付けられ、ピストン36の位置を示すクランク角信号を出力する。
クランクシャフト40には、連結シャフト64を介して交流発電機66が接続される。交流発電機66は、例えば6極の3相モータからなる。交流発電機66はエンジン10によって駆動されて発電を行うと共に、エンジン始動時にキックやリコイル(いずれも図示せず)によってクランクシャフト40が回転されるときにも駆動され、発電を行う。発電された交流電力は整流回路70を介して直流電力に変換されると共に、変換された直流電力は出力電圧調整回路72を介して例えば15Vを超えない範囲内の出力電圧に調整される。
車両がバッテリを備えない場合、図1に示すように、電圧調整された直流電力は平滑コンデンサ74を介して電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)76に供給される。この場合、交流発電機66のみが電源を構成し、後述するように、ECU76はエンジン始動時にキックやリコイルによって起動電圧(6V)以上の電圧が供給されると起動し、動作を開始する。
図2は、図1と同様な概略図であって、バッテリを備える場合の構成を示す図である。
図1と比較すると、平滑コンデンサ74に代替するようにバッテリ80が接続され、出力電圧調整回路72によって電圧調整された直流電力は一旦バッテリ80に蓄えらえる。バッテリ80の出力電圧は12Vである。イグニッションスイッチ82がオンされると、ECU76に直流電力が供給される。車両がバッテリを備える場合、交流発電機66に加えてバッテリ80も電源を構成する。この場合、後述するように、ECU76はエンジン始動時にイグニッションスイッチ82がオンされてバッテリ80から電力が供給されると即座に起動し、動作を開始する。さらにスタータスイッチ84が押されると、バッテリ80からスタータモータ86に電力が供給されてクランキング動作が開始される。
また、上記したスロットル開度センサ50やサブスロットル開度センサ52などの各センサの出力も、ECU76に入力される。
図3は、そのECUの構成を全体的に示すブロック図である。
ECU76はマイクロコンピュータからなり、図3に示すように、波形整形回路76aと、回転数カウンタ76bと、A/D変換回路76cと、CPU76dと、点火回路76eと、2個の駆動回路76f,76gと、ROM76hと、RAM76i、タイマ76jおよび電圧検出回路76kを備える。
波形整形回路76aは、クランク角センサ62の出力(クランク角信号波形)をパルス信号に波形整形し、回転数カウンタ76bに出力する。回転数カウンタ76bは入力されたパルス信号をカウントし、カウント値をCPU76dに出力する。また、CPU76dには、クランク角信号も直接入力される。A/D変換回路76cは、スロットル開度センサ50などの各センサの出力が入力され、アナログ信号値をデジタル信号値に変換してCPU76dに出力する。
CPU76dは、入力された各種信号に基づき、ROM76hに格納されているプログラムに従って演算を実行し、点火回路76eに点火出力信号を送出することで、点火コイル32の通電を制御し、点火プラグ34を動作させ、エンジン10の点火時期を制御する。具体的には、CPU76dは点火回路76eを介して点火コイル32の一次側に電流を供給させると共に、点火出力信号を送出することによって一次側の電流が遮断されるときに点火コイル32の二次側で発生される高電圧で点火プラグ34を動作させ、エンジン10の点火時期を制御する。また、同様にCPU76dは、入力された各種信号に基づき、ROM76hに格納されているプログラムに従って演算を実行し、各駆動回路76f,76gに制御信号を送出してインジェクタ24やサブスロットルモータ22の駆動を制御する。
RAM76iは、スロットル開度THやエンジン回転数NEなどの各種パラメータのバッファリングなどに利用される。タイマ76jは、プログラム中の時間計測処理に利用される。
電圧検出回路76kは、前記した電源から供給される直流電力の電圧値を検出してCPU76dに出力すると共に、点火回路76e、駆動回路76f,76gに接続されて点火コイル32、インジェクタ24およびサブスロットルモータ22にその動作電力を供給する。また、ECU76自体も電圧検出回路76kを介して供給される電力で動作する。
図4はこの実施例に係る内燃機関の制御装置の動作を示すフロー・チャートである。このフロー・チャートのプログラムはECU76が起動されたとき、ECU76(正確にはCPU76d)によって1msec毎に実行される。
以下説明すると、先ずS10において、エンジン回転数NEを算出する。これは、前記した回転数カウンタ76bから入力されるカウンタ値を参照し、単位時間当たりにカウントされるクランク角信号に基づいて算出する。
次いでS12に進み、スロットル開度THを算出する。これは、前述したスロットル開度センサ50から出力される信号から算出する。
次いでS14に進み、ECU76に供給される電源電圧VBATTを電圧検出回路76kから読み込む。
次いでS16に進み、後述するサブスロットル基準位置取得フラグF_STHINTを参照し、サブスロットルバルブ20の基準位置信号が既に取得されているか否か判断する。最初のプログラムループにおいては否定され、S18に進む。
S18においては、後述するサブスロットル基準位置取得開始フラグF_STHINTRQを参照し、サブスロットルバルブの基準位置信号取得処理が既に開始されているか否か判断する。最初のプログラムループにおいては否定され、S20に進む。
S20においては、バッテリ有無判断フラグF_BATTCHKを参照し、バッテリ有無の判断が既に行われているか否か判断する。最初のプログラムループにおいては否定され、S22に進み、そのバッテリ有無判断処理を実行する。
図5は、その処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
以下説明すると、S100において電源電圧VBATTが第1の所定値VBEXIST以下である否か判断する。第1の所定値VBEXISTは、ECU76の起動電圧(6V)よりも高い値、例えば10Vに設定される。S100において否定されるときは、車両が電源として交流発電機66に加えてバッテリ80を有する判断し、S102に進んでバッテリ有無フラグF_BATEXISTを1にセットする。一方、否定されるときはバッテリ無しと判断し、S104に進んでバッテリ有無フラグF_BATEXISTを0にリセットする。
S100の判断は、ECU76が起動されて最初のプログラムループで行われるものである。即ち、ECU76が起動された直後に検出される電源電圧VBATTがECU起動電圧よりある程度高ければバッテリ有りと判断され、ECU起動電圧程度であればバッテリ無しと判断される。
次いでS106に進み、バッテリ有無判断フラグF_BATTCHKを1にセットし、サブ・ルーチン・プログラムを終了する。
図6は、図5のフロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。図6(a)は車両が電源としてバッテリを有しない場合を示し、図6(b)はバッテリを有する場合を示す。
図6(a)の時刻t1において、キックあるいはリコイルによってクランクキング動作が開始されると、交流発電機66によって発電が開始され、電源電圧が序々に増加する。時刻t2において、電源電圧がECU起動電圧(6V)に到達すると、ECU76が起動する。このため、バッテリ無しではECU起動時に検出される電源電圧は10V以下となる。
一方、図6(b)の時刻t1において、イグニッションスイッチ82がオンされるとバッテリ80から1msec以内に12Vの電源電圧がECU76に供給される。このため、バッテリ有りではECU起動時に検出される電源電圧は10Vを超えることになる。
図4のフロー・チャートの説明に戻ると、S22以降は一旦プログラムを終了し、次のプログラムループにおいてS20で肯定される結果、S24に進む。
S24においては、バッテリ有無フラグF_BATEXISTを参照し、バッテリ無しであれば否定されてS26に進む。
S26においては、電源電圧VBATTが第2の所定値VBSTHINT以上であるか否か判断する。第2の所定値VBSTHINTは、第1の所定値VBEXISTよりも高い値、例えば12Vに設定される。
S26において肯定されるときはS28に進み、エンジン回転数NEが所定回転数NESTHINT以上か否か判断される。所定回転数NESTHINTは、エンジン始動時の完爆回転数に相当する値、例えば1100rpmに設定される。
S26あるいはS28において否定されるときはプログラムを終了する一方、S24あるいはS28において肯定されるときはS30に進む。
S30においては、サブスロットルモータ22への通電を行う。具体的には、サブスロットルバルブ20の基準位置信号を取得するため、サブスロットルバルブ20を全開方向に向けて駆動するように通電を行う(通電を許可する)。
次いでS32に進み、サブスロットル基準位置取得開始フラグF_STHINTRQを1にセットする。これにより、次回のプログラムループにおいてS18で肯定される結果、S34に進んでサブスロットル基準位置取得処理を行う。
具体的には、サブスロットルバルブ20を全開位置まで駆動させ、その位置で検出されるサブスロットル開度STHを記憶し、次いで全閉方向に反転駆動させ、全閉位置で検出されるサブスロットル開度STHを記憶する。
次いでS36に進み、サブスロットル基準位置取得フラグF_STHINTを1にセットする。これにより、次回のプログラムループにおいてS16で肯定される結果、S38に進む。
S38においては、エンジン回転数NEおよびスロットル開度THに応じてサブスロットルバルブ目標開度を算出する。具体的には、予め実験によって設定され、ROMhに格納されたサブスロットルバルブ目標開度マップをエンジン回転数NEおよびスロットル開度THで検索して求める。
次いでS40に進み、サブスロットルバルブ20を目標開度に向けて駆動すべく、サブスロットルモータ駆動指令値を算出する。サブスロットルモータ駆動指令値に基づき、例えばサブスロットルバルブが閉じ方向に駆動されると、吸入空気量が制限され、エンジン出力が低下する。このように、サブスロットル装置によってエンジンの出力制御を行うことで、車両の駆動輪のグリップ(トラクション)を確保することができる。
尚、サブスロットル基準位置取得フラグF_STHINTなど上記したフラグは全て、ECU停止後に0にリセットされる。
図7は、図4のフロー・チャートの処理であって、バッテリ無しの場合を説明するタイム・チャートである。
時刻T1において、キックあるいはリコイルによってクランクキング動作が開始されると、交流発電機66によって発電が開始され、電源電圧が序々に増加し、時刻T2において、電源電圧がECU起動電圧(6V)に到達し、ECU76が起動する。その後も電源電圧が増加し、時刻T3においてECU76に供給される電源電圧がサブスロットル通電開始許可電圧(第2の所定値)である12V以上となり、さらに時刻T4においてエンジン回転数が完爆判断エンジン回転数(所定回転数)である1100rpm以上となったとき、サブスロットルモータ22への通電が許可される。
その後、サブスロットルバルブ20の基準位置取得の初期動作が行われる。即ち、時刻T5において全開位置信号が検出されると共に、時刻T6において全閉位置信号が検出される。その後、基準位置信号取得によって吸入空気量の制御精度を確保した状態において、前記したS38およびS40のサブスロットルバルブ開閉制御が行われる。
このように、車両が電源として交流発電機66に加えてバッテリ80を有するか否か判別し、その判別結果に基づいてサブスロットルモータ22への通電を許可するか否か判断するので、特にバッテリを有さないと判別されるとき、交流発電機66によって発電された電力をエンジン始動時に必須ではないサブスロットルモータ22に供給しないことで、ECU76の動作電圧を確保することができる。このため、エンジン始動時にECU76が停止することがなく、よって始動性が悪化することがない。
また、バッテリを有しないと判別されるとき、ECU76に供給される電力の電圧値VBATTおよびエンジン回転数NEに基づいてサブスロットルモータ22への通電を許可するか否か判断するので、バッテリを有しない場合であっても、供給される電力の電圧値VBATTが十分に高く、エンジン回転数NEも完爆回転数以上であるときにはサブスロットルモータ22への通電を許可することにより、ECU76の動作電圧を確保できてエンジン始動時にECU76が停止して始動性を悪化させることがないと共に、サブスロットルバルブ20の基準位置信号を取得する初期動作を行うことができ、吸入空気量の制御精度を確保することができる。
また、ECU76が起動されるときに供給される電力の電圧値VBATTに基づいてバッテリを有するか否か判別するので、簡易な構成ながら、バッテリの有無を容易に判別することができる。
次いで、この発明の第2実施例に係る内燃機関の制御装置について説明する。第2実施例に係る内燃機関の制御装置は、第1実施例に対してバッテリ有無判断処理のみ相違する。
図8は、この発明の第2実施例に係る内燃機関の制御装置のバッテリ有無判断処理の動作を示すフロー・チャートである。
以下説明すると、S200において、次のステップでセットするクランク信号入力チェック猶予タイマTMBATCHKが既にセット済みであるか否か判断する。最初のプログラムループにおいては否定され、S202に進む。
S202においては、クランク信号入力チェック猶予タイマTMBATCHKにタイマ値をセットする。このタイマはダウンカウンタであり、タイマ値として例えば20msecがセットされる。
次いでS204に進み、この猶予タイマTMBATCHKのタイマ値が0になったか否か、即ち20msec経過したか否か判断する。否定されるときはS200に戻ると共に、肯定されるときはS206に進む。
S206においては、ECU76にクランク角信号が入力されたか否か判断する。否定されるときは、車両が電源として交流発電機66に加えてバッテリ80を有する判断し、S208に進んでバッテリ有無フラグF_BATEXISTを1にセットする。一方、否定されるときはバッテリ無しと判断し、S210に進んでバッテリ有無フラグF_BATEXISTを0にリセットする。
S202における猶予タイマのセットは、ECU76が起動されて最初のプログラムループで行われるものである。即ち、ECU76が起動されてから所定時間(例えば20msec)以内にクランク角信号がECUに入力されなければバッテリ有りと判断され、入力されればバッテリ無しと判断される。
次いでS212に進み、バッテリ有無判断フラグF_BATTCHKを1にセットし、サブ・ルーチン・プログラムを終了する。
図8のフロー・チャートの処理を図6(a)(b)で説明すると、図6(a)の時刻t1においてキックあるいはリコイルによってクランクキング動作が開始されると、交流発電機66によって発電が開始され、電源電圧が序々に増加し、時刻t2において電源電圧がECU起動電圧(6V)に到達してECU76が起動する。クランキング動作はECU76が起動される以前から行われることから、ECU起動から所定時間(例えば20msec)以内の時刻t3においてにクランク角信号が入力されることになる。
一方、図6(b)の時刻t1において、イグニッションスイッチ82がオンされるのと同時にスタータスイッチ84がオンされるとしても、即ちECU起動とほぼ同時にスタータスイッチ84がオンされるとしても、スタータスイッチ84がオンされてからクランキング動作が開始されるまでには、スタータリレーの応答遅れやギアのバックラッシュが存在するため、ある程度の時間を要する。このため、ECU起動から所定時間(例えば20msec)を経過した後にクランク角信号が入力されることになる。
このように、ECU76が起動されてからクランク角信号が入力されるまでの時間に基づいて、車両が電源として交流発電機66に加えてバッテリ80を有するか否か判別するので、簡易な構成ながら、バッテリの有無を容易に判別することができる。
以上の如く、この発明の第1実施例および第2実施例にあっては、車両に搭載される内燃機関(エンジン10)によって駆動される発電機(交流発電機66)から少なくともなる電源から供給される電力で動作すると共に、前記電源から供給される電力で動作する電動アクチュエータ(サブスロットルモータ22)への通電を介して前記内燃機関のスロットルバルブ(サブスロットルバルブ20)の開度を制御する制御装置において、前記車両が前記電源として前記発電機に加えてバッテリ(80)を有するか否か判別するバッテリ有無判別手段と(ECU76、S22、S100からS106、S200からS212)、前記バッテリ有無判別手段の判別結果に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断する通電許可判断手段(ECU76、S24、S30)とを備える如く構成した。
また、前記通電許可判断手段は、前記バッテリ有無判別手段によって前記バッテリを有しないと判別されるとき、供給される電力の電圧値(電源電圧VBATT)および前記内燃機関の回転数(エンジン回転数NE)に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断する(ECU76、S24からS30)如く構成した。
また、前記バッテリ有無判別手段は、起動されるときに供給される電力の電圧値(電源電圧VBATT)に基づいて前記バッテリを有するか否か判別する(ECU76、S22、S100からS106)如く構成した。
また、前記バッテリ有無判別手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って生成されるクランク角信号を入力すると共に、起動されてから前記クランク角信号が入力されるまでの時間に基づいて前記バッテリを有するか否か判別する(ECU76、S22、S200からS212)如く構成した。
尚、上記において、バッテリ有無判別方法として第1実施例と第2実施例のものを別々に示したが、これらを組み合わせてバッテリ有無を判別しても良い。
また、車両の例として自動二輪車を挙げたが、それに限られるものではなく、四輪自動車であっても良い。
10:エンジン(内燃機関)、14:スロットルバルブ、20:サブスロットルバルブ、22:サブスロットルモータ、50:スロットル開度センサ、52:サブスロットル開度センサ、62:クランク角センサ、66:交流発電機、76:ECU、80:バッテリ

Claims (4)

  1. 車両に搭載される内燃機関によって駆動される発電機から少なくともなる電源から供給される電力で動作すると共に、前記電源から供給される電力で動作する電動アクチュエータへの通電を介して前記内燃機関のスロットルバルブの開度を制御する制御装置において、前記車両が前記電源として前記発電機に加えてバッテリを有するか否か判別するバッテリ有無判別手段と、前記バッテリ有無判別手段の判別結果に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断する通電許可判断手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記通電許可判断手段は、前記バッテリ有無判別手段によって前記バッテリを有しないと判別されるとき、供給される電力の電圧値および前記内燃機関の回転数に基づいて前記電動アクチュエータへの通電を許可するか否か判断することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記バッテリ有無判別手段は、起動されるときに供給される電力の電圧値に基づいて前記バッテリを有するか否か判別することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記バッテリ有無判別手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの回転に伴って生成されるクランク角信号を入力すると共に、起動されてから前記クランク角信号が入力されるまでの時間に基づいて前記バッテリを有するか否か判別することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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