JP5129623B2 - ワイパモータ - Google Patents
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Description
また、モータの電波ノイズを除去するために、ワイパモータにおいては、雑音防止素子がリードに電気的に接続されている。例えば、特許文献1参照。
しかしながら、雑音防止素子の容量を大きくすると、雑音防止素子の外形が大きくなってしまうために、ワイパモータ全体の外形も大きくなってしまう。
(1)モータ部と、
該モータ部に結合されたギヤフレームと、
該ギヤフレーム内に収容され、前記モータ部の回転により出力軸を回転させる駆動ギヤを有する減速機構部と、
前記ギヤフレームに被せられ、前記駆動ギヤを被覆するカバーと、
該カバーにインサート成形され、前記ブラシ装置に電気的に接続されたリードと、
該リードに電気的に接続された雑音防止素子と、
を備えているワイパモータであって、
前記雑音防止素子を取り付ける取付部が前記リードに、前記カバーの開口側に突出するように一体的に形成されていることを特徴とするワイパモータ。
(2)前記カバーには、前記取付部による前記雑音防止素子の取付姿勢を維持する姿勢維持部が設けられていることを特徴とする前記(1)に記載のワイパモータ。
(3)前記取付部は、前記ギヤフレームに電気的に接続されるアース端子を有することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のワイパモータ。
電気接続部16の一側面の一端部には3個のコンセント17が直列に並べられて形成されている。
収納部21bは連結部21aのモータハウジング11と反対側端部に連結部21aの中心線の延長線を含む平面と平行に配されて一体的に突設されており、収納部21bの後記するカバーとの合わせ面である開口側端面(以下、合わせ面という。)は、二次元の平面内に含まれるようになっている。
収納部21bの合わせ面には断面が略正方形の側壁形状に形成された環状突条21cが全周にわたって一定高さに一体的に突設されており、環状突条21cは後記するカバーの環状溝と嵌合するように設定されている。
保持部21dの一端面は収納部21bの開口側において開口しており、他端面は収納部21bの閉塞側において閉塞している。保持部21dの収納部21bの内側を向く側壁は、収納部21bと連通した状態で開口しており、保持部21dには電気接続部16が連結部21aの側から嵌入されている。
電気接続部16が保持部21dに嵌入された状態において、電気接続部16の一側面の一端部に並んだ3個のコンセント17は、保持部21dの開口部内において保持部21dの端面から引っ込んだ面内で露出した状態になっている。
保持部21dは環状突条21cの内側に配置されており、保持部21dの開口面は環状突条21cの端面から離間されている。
ギヤフレーム21の収納部21bにおける回転子軸12の挿入端部には互いに反対向きのねじれを有する一対のウオーム18、19がそれぞれ一体的に刻設されており、両ウオーム18、19にそれぞれ対向する位置であって、回転子軸12に対して互いに反対側の両脇位置には、一対の支軸22、23が回転子軸12の方向と直角方向にそれぞれ立設されている。
両支軸22、23には一対のウオームホイール24、25がそれぞれ外嵌されて回転自在に支承されており、両ウオームホイール24、25は両ウオーム18、19にそれぞれ噛合されている。両ウオームホイール24、25には各ピニオンギヤ26、27がそれぞれ軸芯合わせされて連設されており、両ピニオンギヤ26、27は駆動ギヤ28にそれぞれ噛合されている。
駆動ギヤ28はワイパ装置(図示せず)におけるクランク軸29に一体回転するように外装されており、このワイパモータの出力軸としてのクランク軸29は回転子軸12の片脇において回転子軸12の方向と直角方向に配されて、収納部21bの閉塞壁に挿通されて回転自在に支承されている。
図5に示されているように、カバー30は収納部21bに対応した大略三角形の皿形状に樹脂が用いられてモールド成形された本体31を備えており、本体31は収納部21bの開口を閉塞し得るように設定されている。
本体31におけるギヤフレーム21の収納部21b側を向く端面は、二次元の平面からなる合わせ面を形成しており、この合わせ面における外周部には収納部21bの環状突条21cと嵌合する断面略正方形の環状溝32が、全周にわたって一定深さ一定幅に没設されている。
環状溝32に液状のシール材(例えばブチルゴム)が塗布された後に、環状溝32に環状突条21cが嵌入されると、カバー30の本体31はギヤフレーム21の収納部21bに気密シールされて被せ着けられた状態になる。
本体31の外周には複数個の鍔部33が周方向に間隔を置いて径方向に突設されており、本体31はこれらの鍔部33に挿通されるボルトによってギヤフレーム21に締結されるようになっている。
本体31の外周にはカプラ37がモータハウジング11と反対側端部において径方向外向きに突出するように一体的に成形されており、カプラ37は角部が弯曲した略台形の筒形状に形成されている。カプラ37内には3本の外側プラグ34a、35a、36aがそれぞれ直列に並ぶように配置されて径方向外向きに挿入されている。
植込部38端面には3本のリード34、35、36における内側プラグ34b、35b、36bが直列に並べられて、それぞれ直角に立脚するように植え込まれている。3本の内側プラグ34b、35b、36bは電気接続部16のコンセント17に嵌入して電気的に接続し得るように構成されている。
第一リード34にはギヤフレーム21に電気的に接続するアース端子(以下、第一アース端子という。)34eが第一内側プラグ34bに、第一取付端子34cと反対側に突出するように屈曲されている。図5(a)に示されているように、第一アース端子34eは植込部38からカバー30の外側に突出して、カバー30のギヤフレーム21との鍔部33にて露出されている。カバー30とギヤフレーム21とが締結した状態において、第一アース端子34eはギヤフレーム21の締結部と押接することにより、ギヤフレーム21と電気的に接続する。
雑音防止素子の一例であるコンデンサは2個が準備される。
一方のコンデンサ(以下、第一コンデンサという。)48は、一方のリード48aが第一取付端子34cの一方の第一取付溝34dに挿入され、他方のリード48bが第二取付端子35cの第二取付溝35dに挿入される。
他方のコンデンサ(以下、第二コンデンサという。)49は、一方のリード49aが第一取付端子34cの他方の第一取付溝34dに挿入され、他方のリード49bが第三取付端子36cの第三取付溝36dに挿入される。
図8に示されているように、第一コンデンサ48は両方のリード48a、48bが第一姿勢維持部38Aを挟むことにより、第一姿勢維持部38Aによって姿勢を維持される。
また、第二コンデンサ49は一方のリード49aを第二姿勢維持部38Bに接触することにより、第二姿勢維持部38Bによって姿勢を維持される。
図5(a)および図5(b)に示されているように、カバー30の本体31の端面壁の体内における3本のリード(以下、第一群リードという場合がある。)34、35、36が敷設された領域と支軸39を挟んで反対側の領域には、2本のリード(以下、第二群リードという。)40、40が互いに略平行に配線されて埋め込まれており、2本の第二群リード40、40の両端部にはプラグ41と接続部42とがそれぞれ形成されている。
2本の第二群リード40、40のプラグ41、41は本体31の端面壁と平行になるように屈曲されており、図7(b)に示されているように、カプラ37の内部に第一群リード34、35、36の外側プラグ34a、35a、36aと平行で互いに直列に並ぶように配置されて径方向外向きにそれぞれ挿入されている。
3個の接続部42、42、42は、本体31の収納部21bを向く端面の支軸39の周りに周方向に適当な間隔をとって配置されており、3個の接続部42、42、42が配置された場所には、第二群リード40および第一リード34と共に接続装置を構成するコンタクトプレート50を保持するためのホルダ55がそれぞれ設けられている。
3箇所の接続装置の構成は略同一であるので、一つの接続装置におけるコンタクトプレート50およびホルダ55の構成並びにコンタクトプレート50のホルダ55への組付方法を、図6によって説明する。
本体51の一端部には一対の固定孔52、52が中心線上で横並びに配置されて開設されており、両固定孔52、52は接続部42の一対のボス43、43と嵌合するように設定されている。
本体51の固定孔52が開設された端部の両端辺には、一対の係合爪53、53が直角に屈曲されており、両係合爪53、53は略正方形の平板形状に形成されている。
本体51の固定孔52と反対側端部には耐摩耗性を有する導電性材料が使用されて円柱形状に形成されたチップ54が、直角に配されてかしめ加工によって固定されている。
位置決め部57の互いに対向する一対の側壁57a、57aは一対のボス43、43の並んだ方向と平行になっており、この一対の側壁57a、57aにおける閉塞壁57b側の端部の内面には、一対の係合溝58、58が一定幅一定深さにそれぞれ垂直に没設されている。両係合溝58、58はコンタクトプレート50の一対の係合爪53、53と係合するようにそれぞれ設定されている。
コンタクトプレート50がホルダ55に収納された後に、両ボス43、43がそれぞれかしめ加工されると、コンタクトプレート50の本体51の両固定孔52、52が両ボス43、43によって締結されるため、コンタクトプレート50の本体51は接続部42に機械的に固定される。
コンタクトプレート50の本体51は接続部42に密着されて機械的に固定された状態になるため、コンタクトプレート50は接続部42すなわち第二群リード40および第一リード34に電気的に接続された状態になる。
この組付作業により、3本のコンタクトプレート50は2本の第二群リード40および第一リード34の接続部42において機械的かつ電気的に接続された状態になるため、2本の第二群リード40のプラグ41および第一リード34の外側プラグ(以下、第一外側プラグという。)34aにそれぞれ電気的に引き出された状態になる。
アースリード44の他端部にはギヤフレーム21に電気的に接続するアース端子(以下、第二アース端子という。)44eが形成されている。図5(a)に示されているように、第二アース端子44eはカバー30の外側に突出して、カバー30のギヤフレーム21との鍔部33にて露出されている。カバー30とギヤフレーム21とが締結した状態において、第二アース端子44eはギヤフレーム21の締結部と押接することにより、ギヤフレーム21と電気的に接続する。
内側に配された第一導電板66は円形形状に形成されており、外側に配された第二導電板67には非導電部68および停止位置部片69がそれぞれ形成されている。そして、第一導電板66、第二導電板67、非導電部68および停止位置部片69の描く円軌道には、カバー30の対向面に保持された3本のコンタクトプレート50のチップ54がコンタクトプレート50の弾性力によって常時押接するようになっている。
これら第一導電板66、第二導電板67、非導電部68および停止位置部片69は、電源、ワイパスイッチ、モータ、コントローラ等からなる電気回路において、モータの電気回路を開閉するオートストップスイッチを構成するようになっている。
液状のシール材が塗布された後に、カバー30はギヤフレーム21に環状溝32に環状突条21cを嵌入させて被せられる。カバー30がギヤフレーム21に被せられると、カバー30の本体31はギヤフレーム21の収納部21bに液状のシール材によって気密シールされて被せ着けられた状態になる。
10…モータ部、11…モータハウジング、12…回転子軸、13…アーマチュア、14…コミテータ、15…ブラシ装置、15a…ブラシホルダステー、16…電気接続部、17…コンセント、18、19…ウオーム、
20…ギヤ部、21…ギヤフレーム、21a…連結部、21b…収納部、21c…環状突条、21d…保持部、22、23…支軸、24、25…ウオームホイール、26、27…ピニオンギヤ、28…駆動ギヤ、29…クランク軸(出力軸)、
30…カバー、31…本体、32…環状溝、33…鍔部、
34…第一リード、34a…第一外側プラグ、34b…第二内側プラグ、34c…第一取付端子、34d…第一取付溝、34e…第一アース端子、
35…第二リード、35a…第二外側プラグ、35b…第二内側プラグ、35c…第二取付端子、35d…第二取付溝、
36…第三リード、36a…第三外側プラグ、36b…第三内側プラグ、36c…第三取付端子、36d…第三取付溝、
37…カプラ、38…植込部、
38A、38B…姿勢維持部、
39…支軸、
40…第二群リード(接続装置)、41…プラグ、42…接続部、43…ボス、
44…アースリード、44e…第二アース端子、45…接続部、
48…第一コンデンサ(雑音防止素子)、48a、48b…リード、49…第二コンデンサ(雑音防止素子)、49a、49b…リード、
50…コンタクトプレート(接続装置)、51…本体、52…固定孔、53…係合爪、54…チップ、55…ホルダ、56…開口部、57…位置決め部、57a…側壁、57b…閉塞壁、58…係合溝、59…保持部、60…リレープレート、61…ベース、62…係合凸部、63…ブラケット、64…ブッシュナット、65…ウエーブワッシャ、66…第一導電板、67…第二導電板、68…非導電部、69…停止位置部片。
Claims (3)
- モータ部と、
該モータ部に結合されたギヤフレームと、
該ギヤフレーム内に収容され、前記モータ部の回転により出力軸を回転させる駆動ギヤを有する減速機構部と、
前記ギヤフレームに被せられ、前記駆動ギヤを被覆するカバーと、
該カバーにインサート成形され、ブラシ装置に電気的に接続されたリードと、
該リードに電気的に接続された雑音防止素子と、
を備えているワイパモータであって、
前記雑音防止素子を取り付ける取付部が前記リードに、前記カバーの開口側に突出するように一体的に形成され、前記雑音防止素子が前記駆動ギヤの径方向外に配置されていることを特徴とするワイパモータ。 - 前記カバーには、前記取付部による前記雑音防止素子の取付姿勢を維持する姿勢維持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイパモータ。
- 前記取付部は、前記ギヤフレームに電気的に接続されるアース端子を有することを特徴とする請求項1または2に記載のワイパモータ。
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