JP5129552B2 - 流動接触分解触媒の移送方法 - Google Patents

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    • C10G11/18Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts according to the "fluidised-bed" technique

Description

本発明は、重質石油類の流動接触分解プロセスにおける、流動接触分解触媒の移送方法に関する。
環境問題や利用の容易さにより軽油以下の沸点留分を持つ炭化水素油類の需要が相対的に増加しており、重質油をいかに軽質油に転化するかが重要な課題となっている。そのような中で、重質油処理プロセスの一つとして、重質石油類を原料油とする流動接触分解(FCC:Fluid Catalytic Cracking)の重要性が増している。ここで、流動接触分解とは、原料油(石油系炭化水素)を流動接触分解触媒(以下、「FCC触媒」ともいう。)と接触させることによって分解し、ガソリン、液化石油ガス、アルキル化原料、中間留分混合物等の生成物を得る方法である。
ここで、原料油中にはニッケル、バナジウム、鉄、銅などの金属が含まれているため、原料油の流動接触分解を行う際に、これらの金属がFCC触媒上に堆積してしまう現象が顕著に見られる。これらの金属は、原油や、輸送装置、貯蔵装置又は処理装置との接触に由来して原料油中に存在するもので、通常ポルフィリン環構造をはじめとする有機金属化合物として原料油中に存在している。そのため、原料油がFCC触媒と高温で接触すると有機金属化合物が分解し、これらの金属がFCC触媒上に堆積することとなるものである。
これらの金属がFCC触媒上に堆積すると、FCC触媒の活性を低下させるだけでなく、FCC触媒の選択性も低下させる。すなわち、これらの金属は水素化、脱水素化能を有しているので、流動接触分解の反応条件では、炭化水素の脱水素反応を促進し、その結果、生成物として好ましくない水素ガスやコークの生成量が増加する一方、好ましい液化石油ガス、ガソリン、灯軽油の生成量が減少してしまう。
そこで、このような液化石油ガス、ガソリン、灯軽油の生成量の減少を避けるため、金属含有量の多い重質油や残油を流動接触分解するに際しては、磁気分離装置を用いて、循環系内のFCC触媒の一部、すなわち活性及び選択性が低下したFCC触媒を定期的あるいは定常的に抜き出し、新たなFCC触媒を投入して、循環系内のFCC触媒の活性を全体として一定に維持する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−187761号公報
ところで、活性が低下したFCC触媒等を抜き出し、新しいFCC触媒と交換するためには、FCC触媒を乾燥状態で移送する必要がある。通常、FCC触媒の移送工程では、乾燥空気を吹き込むことによってFCC触媒を移送しているが、FCC触媒が移送配管の屈曲部を通過する際に、移送配管の屈曲部における壁面にFCC触媒が衝突することによって移送配管が磨耗し、移送配管の屈曲部に孔が開いてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、乾燥状態で流動接触分解触媒(FCC触媒)を移送する際に、移送配管の屈曲部における摩耗を大きく低減することが可能な流動接触分解触媒の移送方法を提供することを目的とする。
本発明に係る流動接触分解触媒の移送方法は、屈曲部を有する移送配管内に気体を流すことで、気体により流動接触分解触媒の移送を行う移送工程を備える流動接触分解触媒の移送方法であって、移送配管は、金属材料によって形成され、屈曲部は、直管状の第1部分と、当該第1部分と連結された、直管状の第2部分とによって構成されており、移送工程では、気体の空筒速度を5m/s以上で且つ20m/s以下とし、第1部分を流れる気体の流動方向に対して第2部分を流れる気体の流動方向がなす角度を45°以上で且つ90°以下とし、気体に含まれる流動接触分解触媒の割合を5g/L以上で且つ10g/L以下又は15g/L以上で且つ20g/L以下とする。
本発明に係る流動接触分解触媒の移送方法では、屈曲部を有する金属材料製の移送配管内に気体を流すことで、気体により流動接触分解触媒の移送を行う移送工程において、流動接触分解触媒を上記特定条件下で移送しているので、流動接触分解触媒が移送配管に与える摩擦力を小さくすることができる。その結果、移送配管の屈曲部における摩耗を大きく低減することが可能となる。
本発明によれば、乾燥状態で流動接触分解触媒(FCC触媒)を移送する際に、移送配管の屈曲部における摩耗を大きく低減することが可能な流動接触分解触媒の移送方法を提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
(流動接触分解システムの構成)
まず、図1を参照して、流動接触分解システム1の構成について説明する。流動接触分解システム1は、反応器10と、再生塔12と、磁気分離装置14とを備える。なお、図1中、原料油及びガソリンの流れは破線で表されており、FCC触媒の流れは実線で表されている。
反応器10では、原料油と、再生塔12から移送された流動接触分解触媒(FCC触媒)とを反応させることによりガソリンを生成する。ここで、反応に用いられたFCC触媒は、再び再生塔12へと移送される。原料、FCC触媒及び添加剤の接触方式としては、FCC触媒の流動ベッドで行う方式や、FCC触媒と原料とが共に管中を移動するライザークラッキングのような方式があるが、本発明はいずれの方式にも適用できる。
反応器10における反応条件は、特に限定されるものではなく、通常の反応条件が採用される。例えば、反応温度を480℃〜650℃程度、反応器10内の圧力を0.1MPa〜0.3MPa程度、FCC触媒と原料油との比(FCC触媒/原料油)を1〜20程度、接触時間を0.1秒〜10秒程度にそれぞれ設定することができる。
本実施形態において、原料油として用いられる重質石油類としては、ニッケル、バナジウム等の重金属、アスファルテン等の蒸留残渣分を含む重質石油類が用いられる。具体的には、原油の常圧蒸留残渣油、減圧蒸留残渣油若しくはこれらを水素化処理したもの、又はこれらの混合物などが挙げられる。FCC触媒は、石油類の接触分解に通常用いられるFCC触媒であれば良く、例えば、ゼオライト系触媒等が挙げられる。FCC触媒の粒子径は、特に限定されないが、通常5μm〜200μm程度であり、好ましくは20μm〜150μm程度である。
再生塔12では、反応器10内において原料油との反応に用いられたFCC触媒の再生処理を行う。具体的には、反応器10内において原料油との反応が行われたFCC触媒には、原料油の接触分解の際に同時に生成されてしまうコークが、FCC触媒の表面上に付着してしまうので、FCC触媒を高温にて加熱して、FCC触媒の表面上のコークを燃焼させる。こうして再生されたFCC触媒は、再び反応器10に移送され、原料油の接触分解に供させる。
磁気分離装置14は、活性及び選択性が低下したFCC触媒(以下、「劣化触媒」ともいう。)を選択的に分離し、この劣化触媒の廃棄を行う。具体的には、原料油中にはニッケル、バナジウム、鉄、銅などの金属が含まれているため、反応器10内において原料油の流動接触分解を行う際に、これらの金属がFCC触媒上に堆積してしまい、劣化触媒となってしまうことから、FCC触媒の金属含有量に着目し、磁気を利用して劣化触媒の分離を行う。磁気分離装置14において劣化触媒として分離されなかったFCC触媒(活性及び選択性が低下していないFCC触媒)は、再生塔12に移送され、その後再び反応器10に移送されて、原料油の接触分解に供させる。
なお、流動接触分解システム1では、磁気分離装置14において上記のように劣化触媒の廃棄が行われるので、再生塔12内のFCC触媒の量を一定にするため、廃棄された劣化触媒の量に応じて新しいFCC触媒(以下、「新触媒」ともいう。)が再生塔12に供給される。また、流動接触分解システム1では、FCC触媒の活性又は選択性の低下にかかわらず、無作為(ランダム)にFCC触媒が再生塔12から廃棄される。
続いて、図2を参照して、新触媒を再生塔12に供給するための移送配管、再生塔12からFCC触媒を廃棄するための移送配管、再生塔12のFCC触媒を磁気分離装置14に移送するための移送配管、磁気分離装置14から活性及び選択性が低下していないFCC触媒を再生塔12に移送するための移送配管、及び、磁気分離装置14から劣化触媒を廃棄するための移送配管(以下、これらをまとめて「移送配管」と称する。)16について説明する。なお、図2は、移送配管16の一部を示すものである。
移送配管16は、FCC触媒の移送が行われるものである。FCC触媒の移送の際には、気体が用いられるが、気体中に必要以上に水分が含まれるとFCC触媒が吸水してしまい、反応器10や再生塔12内でFCC触媒が流動しにくくなったり、水分を含んだ状態でFCC触媒が高温にさらされることでFCC触媒の水熱劣化が起こってしまうことから、水分の含有量が1体積%未満である乾燥状態の気体(例えば、乾燥空気)を用いることが好ましい。移送配管16は、ステンレス、炭素鋼等の金属材料によって形成されている。なお、移送配管16が金属材料以外のアクリルや塩化ビニル等の材料によって形成されている場合には、高温のFCC触媒によって溶融してしまうため、これらの材料は採用し得ない。
移送配管16は、直管状の第1部分18aと、直管状の第2部分18bとにより構成された屈曲部18を有している。第1部分18aと第2部分18bとは、例えば溶接によって接合されている。
図2に示されるように、移送配管16には、第1部分18aから第2部分18bに向かうように乾燥空気が流される。このとき、第1部分18aを流れる気体の流動方向に対して第2部分18bを流れる気体の流動方向がなす角度(以下、単に「角度」と称する。)θは、45°以上で且つ90°以下とされている。角度θが25°以上で且つ45°未満であると、FCC触媒が移送配管に衝突することによる移送配管16の屈曲部18における磨耗が大きくなる傾向にあり、角度θが25°未満であると、移送配管16の屈曲部18における摩耗はそれほどないものの、移送配管16のレイアウトが複雑となって、経済性が悪化してしまう傾向にあり、角度θが90°を超えた場合には、移送配管16のレイアウトの関係上採用し得ない。
移送配管16内の気体の空筒速度は、5m/s以上で且つ20m/s以下とされている。空筒速度が5m/s未満であると、FCC触媒を移送することが困難となる傾向にある。空筒速度が20m/sを超えると、FCC触媒が移送配管に衝突することによる移送配管16の屈曲部18における磨耗が大きくなる傾向にある。なお、「空筒速度」とは、移送配管16内における単位時間当りの乾燥空気の流量[m/s]を移送配管16の断面積[m]で割った値である。
移送配管16を用いたFCC触媒の移送の際における気体に含まれるFCC触媒の割合(すなわち、FCC触媒の濃度)は、5g/L以上で且つ10g/L以下又は15g/L以上で且つ20g/L以下とされている。FCC触媒の濃度が5g/L未満であると、気体に対するFCC触媒の量が少ないため移送効率が悪くなってしまう傾向にあり、FCC触媒の濃度が10g/Lを超えて15g/L未満であると、FCC触媒が移送配管に衝突することによる移送配管16の屈曲部18における磨耗が大きくなる傾向にあり、FCC触媒の濃度が20g/Lを超えると、FCC触媒を移送するため最低必要な気体の量を増加させる必要があり、経済性が悪くなる傾向にある。
以上のような本実施形態においては、金属材料製の移送配管16を用いて、気体を介してFCC触媒の移送を行う移送工程において、FCC触媒を上記の特定条件下で移送しているので、FCC触媒が移送配管16に与える摩擦力を小さくすることができる。その結果、移送配管16の屈曲部18における摩耗を大きく低減することが可能となる。
(実施例)
ここで、本発明に係るFCC触媒の移送方法により、移送配管の摩耗が低減されることを確認するための試験を行った。試験としては、ASTM−C 704「Standard Test Method Abrasion Resistance of Refractory Materials atRoom Temperature」に準拠し、試験片20の耐摩耗性を測定した。具体的には、図3に示されるように、鉛直方向に対する傾斜角φ[°]の変更が可能な試験片20に向けて、この試験片20の上方に配置したノズル22から鉛直方向に沿ってSiC粒子を圧縮乾燥空気と共に噴射して、SiC粒子を試験片20に衝突させることで、試験片20の摩耗率[%]を算出した。試験条件は、
試験片20の材質:SUS−304BA及びSUS−316BAの二種類
試験片20の大きさ:100mm×100mm×2mm
圧縮乾燥空気の吹付圧力:0.01MPa〜0.5MPa
SiC粒子の噴射量:500g〜3kg
SiCの粒径:0.3mm〜0.85mm
噴射ノズル20の口径:4.74mm
噴射ノズル20と試験片20との直線距離:203mm
とした。なお、摩耗率は、試験前の試験片20の重量をW[g]、試験後の試験片20の重量をW[g]としたときに、(W−W)/W×100にて算出した。
まず、圧縮乾燥空気の空筒速度を55m/s、SiC粒子の濃度を11.5g/Lとして、試験片20の傾斜角φを15°、30°、45°、60°、75°、90°に変化させたときの摩耗率をそれぞれ測定した。その結果、摩耗率は、それぞれ0.18%、0.22%、0.21%、0.18%、0.14%、0.13%であった。そのため、図4に示されるように、摩耗率のピークは傾斜角φを約30°に設定した場合となり、傾斜角φが約30°から小さくなるにつれて摩耗率が減少すると共に、傾斜角φが約30°よりも大きくなるにつれて摩耗率が減少することが確認された。
次に、SiC粒子の濃度を11.5g/L、試験片20の傾斜角φを90°として、圧縮乾燥空気の空筒速度を10m/s、15m/s、20m/s、30m/s、55m/sに変化させたときの摩耗率をそれぞれ測定した。その結果、摩耗率は、それぞれ0%、0%、0.01%、0.04%、0.13%であった。そのため、図5に示されるように、圧縮乾燥空気の空筒速度が大きくなるほど摩耗率が大きくなり、特に圧縮乾燥空気の空筒速度が20m/sよりも大きいと摩耗率の増加率が顕著となることが確認された。
次に、圧縮乾燥空気の空筒速度を55m/s、試験片20の傾斜角φを90°として、SiC粒子の濃度を0g/L、7g/L、10g/L、11.5g/L、15g/L、20g/L、32.5g/Lに変化させたときの摩耗率をそれぞれ測定した。その結果、摩耗率は、それぞれ0%、0.05%、0.07%、0.08%、0.07%、0.02%、0.01であった。そのため、図6に示されるように、摩耗率のピークはSiC粒子の濃度を約12g/L〜13g/Lに設定した場合となり、SiC粒子の濃度が約12g/L〜13g/Lから小さくなるにつれて摩耗率が減少すると共に、SiC粒子の濃度が約12g/L〜13g/Lよりも大きくなるにつれて摩耗率が減少することが確認された。
なお、上記の試験ではFCC触媒ではなくSiC粒子を用いたが、FCC触媒(最大粒子径が0.15mmのもの)を用いて同様の実験を行った結果、傾斜角度と摩耗率との関係及び空筒速度と摩耗率との関係は、FCC触媒を用いた場合でも同様の傾向を示すことが確認された。
具体的には、まず、圧縮乾燥空気の空筒速度を55m/s、FCC触媒の濃度を6g/Lとして、試験片20の傾斜角φを0°、15°、30°、45°、90°に変化させたときの摩耗率をそれぞれ測定した結果、摩耗率は、それぞれ0%、0.015%、0.018%、0.01%、0%であった。そのため、図7に示されるように、摩耗率のピークは傾斜角φを約30°に設定した場合となり、傾斜角φが約30°から小さくなるにつれて摩耗率が減少すると共に、傾斜角φが約30°よりも大きくなるにつれて摩耗率が減少することが確認された。
次に、FCC触媒の濃度を6g/L、試験片20の傾斜角φを90°として、圧縮乾燥空気の空筒速度を0m/s、10m/s、15m/s、25m/sに変化させたときの摩耗率をそれぞれ測定した結果、摩耗率は、それぞれ0%、0.002%、0.005%、0.018%であった。そのため、図8に示されるように、圧縮乾燥空気の空筒速度が大きくなるほど摩耗率が大きくなり、特に圧縮乾燥空気の空筒速度が20m/sよりも大きいと摩耗率の増加率が顕著となることが確認された。
従って、SiC粒子がFCC触媒よりも固い物質であることに鑑みると、上記の試験結果より、気体の空筒速度が5m/s以上で且つ20m/s以下となるように設定し、角度θが45°以上で且つ90°以下となるように設定し、FCC触媒の濃度が5g/L以上で且つ10g/L以下又は15g/L以上で且つ20g/L以下となるように設定すれば、FCC触媒を用いた場合でも移送配管16の屈曲部18における摩耗を低減することができることとなる。
図1は、流動接触分解システム1の構成を示す図である。 図2は、移送配管の一部を示す図である。 図3は、試験片の耐摩耗性試験を説明するための図である。 図4は、SiC粒子を用いた場合における、傾斜角と摩耗率との対応関係を示す図である。 図5は、SiC粒子を用いた場合における、空筒速度と摩耗率との対応関係を示す図である。 図6は、SiC粒子の濃度と摩耗率との対応関係を示す図である。 図7は、FCC触媒を用いた場合における、傾斜角と摩耗率との対応関係を示す図である。 図8は、FCC触媒を用いた場合における、空筒速度と摩耗率との対応関係を示す図である。
符号の説明
1…流動接触分解システム、10…反応器、12…再生塔、14…磁気分離装置、16…移送配管、18…屈曲部、18a…第1部分、18b…第2部分、20…試験片、22…ノズル。

Claims (2)

  1. 屈曲部を有する移送配管内に気体を流すことで、気体により粒子状の流動接触分解触媒の移送を行う移送工程を備える流動接触分解触媒の移送方法であって、
    前記移送配管は、金属材料によって形成され、
    前記屈曲部は、直管状の第1部分と、当該第1部分と連結された、直管状の第2部分とによって構成されており、
    前記移送工程では、
    前記気体の空筒速度を5m/s以上で且つ20m/s以下とし、
    前記第1部分を流れる気体の流動方向に対して前記第2部分を流れる気体の流動方向がなす角度を45°以上で且つ90°以下とし、
    前記気体に含まれる粒子状の前記流動接触分解触媒の割合を5g/L以上で且つ10g/L以下又は15g/L以上で且つ20g/L以下とする流動接触分解触媒の移送方法。
  2. 磁気分離装置が備える前記移送配管内に気体を流すことで、気体により粒子状の前記流動接触分解触媒の移送を行う前記移送工程と、
    活性及び選択性が低下した粒子状の流動接触分解触媒を前記磁気分離装置により選択的に分離する分離工程とを備える、請求項1に記載の方法。
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