JP5128511B2 - 一対の給油孔を備えたドリル用ワーク、及び孔付ワークの芯出し方法、並びに芯出し装置 - Google Patents

一対の給油孔を備えたドリル用ワーク、及び孔付ワークの芯出し方法、並びに芯出し装置 Download PDF

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Description

本発明は、一対の給油孔を備えたドリル用ワークの当該一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置、又は軸芯方向に沿った1又は複数の孔を備えた孔付ワークの孔中心位置と、加工中心位置とが一致するように芯出しする方法、及び当該芯出し方法の実施に使用される芯出し装置に関するものである。
ワークを外周研削して製品にする場合、偏芯部を有するワークでは、研削盤にワークをセットした状態で、スピンドルの軸芯とワークの偏芯部の軸芯とがずれている場合には、研削量が無駄に多くなると共に、研削初期において断続研削が発生するので、スピンドルの軸芯とワークの偏芯部の軸芯とを一致させるべく芯出しを行っており、このような芯出し方法として、特許文献1に記載のものが知られている。
一方、芯出しが必要とされる外周研削の対象ワークとしては、上記した偏芯部を備えたワークに限られず、例えば、図1に示されるような、軸芯方向に沿った一対の給油孔(貫通孔)51を備えたドリル用ワークW1 等の孔付ワークが挙げられる。このドリル用ワークW1 においては、一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分の中点と、加工中心である当該ドリル用ワークW1 の軸部52の軸芯とがずれていることが多く、この状態で、即ち加工中心である軸部52を軸芯にして、先端のテーパー面を研削した後に、軸部52の外周を研削すると、製品であるドリルの軸芯と一対の給油孔51を結ぶ線分の中点との配置関係は、研削前のドリル用ワークW1 のままの状態が維持されて、製品であるドリルの軸芯と一対の給油孔51の前記中点とがずれた製品となる。このことは、製品であるドリルの一方の給油孔51の周辺部が偏肉状態となることを意味し、給油孔51の周縁部が偏肉状態のドリルは、強度が低下して寿命が短くなる問題があった。
また、孔付ワークの典型例として、一対の給油孔51を備えたドリル用ワークを挙げたが、芯出しを必要とする他の孔付ワークとしては、中心部に軸芯方向に沿った1本の孔を有するワーク、或いは軸芯方向に沿った3本以上の孔の各孔中心を結んで形成される図形に孔中心位置(重心位置)が存在するワークが挙げられ、このような1本又は3本以上の孔を備えた孔付ワークにおいても、一対の給油孔51を備えたドリル用ワークW1 と同様の芯ずれの問題が発生する。なお、出願人の先行技術文献調査では、このような軸芯方向に沿った1又は複数の孔を備えたワークにおいて、孔中心位置と軸部の軸芯位置との芯出しを行う先行技術文献は発見できなかった。
特開平5−245741号公報
本発明は、一対の給油孔を備えたドリル用ワークの当該一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置、又は1又は複数の孔を備えた孔付ワークの孔中心位置と、加工中心位置とが一致するように芯出しして、当該ドリル用ワークの先端テーパー面又は孔付ワークの軸部を研削して得られる製品の孔配置バランスを最適にすることを課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置とを備えた芯出し装置を使用して、軸芯方向に沿って設けられた一対の給油孔の各孔中心を結ぶ線分の中点位置が軸部の軸芯に対して偏芯しているドリル用ワークの先端のテーパー面を研削するために、前記中点位置が加工中心位置となるように芯出しする方法であって、前記中点位置を検出して、前記スピンドル軸が回転しないように固定した状態で、当該中点位置が、前記偏芯軸装置の偏芯軸を中心とする前記加工中心を通る特定円弧上に配置されるように、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏心クランプ装置で仮固定されたドリル用ワークを、前記ワーク回転装置により指令角度だけ指令方向に回転させる第1芯出し工程と、前記第1芯出し工程の後に、前記偏芯軸を中心にして、前記偏芯軸装置で支持された状態で偏芯クランプ装置に固定されたドリル用ワークの前記中点位置が前記スピンドル軸の軸芯である加工中心上に配置されるように、当該偏芯軸を指令角度だけ指令方向に回転させる第2芯出し工程とを含むことを特徴としている。
ドリル用ワークの軸部の中心位置と前記中点位置とがずれている(偏芯している)場合には、スピンドル軸芯である加工中心と一致しているドリル用ワークの軸部の中心位置を中心にして前記先端テーパー面を研削すると、研削されたドリル用ワークの軸部の中心位置と前記中点位置との位置関係は、研削加工前のままの状態であるが、請求項1の発明によれば、ドリル用ワークの前記中点位置と研削盤の加工中心(スピンドルの軸芯)とを一致させて研削加工を行うので、先端テーパー面の給油孔の配置のバランス性に優れたドリル製品が得られる。
ドリル用ワークは、偏芯軸装置に挿入支持された状態で、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置により固定される。第1芯出し工程では、スピンドル軸が回転しないように固定すると共に、前記偏芯クランプ装置による固定を緩めた仮固定状態で、ドリル用ワークの前記中点位置が、前記偏芯軸装置の偏芯軸を中心とする研削盤の前記加工中心を通る特定円弧上に配置されるように、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置に仮固定されたドリル用ワークを前記ワーク回転装置により指令角度だけ指令方向に回転させる。ドリル用ワークの前記中点位置が前記特定円弧上に配置された後には、偏芯軸装置に挿入支持されたドリル用ワークを前記偏芯クランプ装置により固定する。
前記第1芯出し工程の後に行う第2芯出し工程では、前記偏芯軸を中心にして、前記偏芯クランプ装置で固定されたドリル用ワークの前記中点位置が研削盤の加工中心上に配置されるように、当該偏芯軸を指令角度だけ指令方向に回転させる。これにより、ドリル用ワークの前記中点位置と研削盤の加工中心(スピンドルの軸芯位置)とが合致され、この状態でドリル用ワークの先端テーパー面を研削すると、研削加工を終えたドリル用ワークに設けられた一対の給油孔は、先端テーパー面の中心から等距離に配置される。なお、先端テーパー面の研削を終えた後に、当該先端テーパー面の先端突部を挿入して支持可能な凹部を備えたセンター支持具と、ドリル用ワークのテーパー面の反対の把持側を支持する別のセンター支持具で、先端テーパー面のみが研削されたドリル用ワークを両端支持した状態で当該ドリル用ワークを回転させて、軸部の外周研削を行うと、先端テーパー面の中心である一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点と、軸部の中心とが合致したドリル製品が得られる。
請求項2の発明は、加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置とを備えた芯出し装置を使用して、軸芯方向に沿った1本の孔を備えた孔付ワーク、或いは同方向に沿った複数の孔を結ぶ線分又は複数の孔の各中心を結んで形成される図形上の中心である孔中心位置が存在する孔付ワークの外周研削をするために、当該孔中心位置と前記加工中心位置とを合致させるべく芯出しする方法であって、前記孔中心位置を検出して、前記スピンドル軸が回転しないように固定した状態で、当該孔中心位置が、前記偏芯軸装置の偏芯軸を中心とする前記加工中心を通る特定円弧上に配置されるように、前記偏芯軸装置により支持された状態で前記偏芯クランプ装置で仮固定された孔付ワークを、前記ワーク回転装置により指令角度だけ指令方向に回転させる第1芯出し工程と、前記第1芯出し工程の後に、前記偏芯軸を中心にして、前記偏芯軸装置で支持された状態で前記偏芯クランプ装置で固定され孔付ワークの前記孔中心位置が、前記スピンドル軸の軸芯である加工中心上に配置されるように、当該偏芯軸を指令角度だけ指令方向に回転させる第2芯出し工程とを含むことを特徴としている。
請求項2の発明の研削対象ワークは、軸芯方向に沿った1本の孔を備えた孔付ワーク、或いは同方向に沿った複数の孔を結ぶ線分又は複数の孔の各中心を結んで形成される図形上の中心である孔中心位置が存在する棒状の孔付ワークであって、前記孔中心位置と軸部の軸芯位置とがずれて(偏芯して)いるものであると共に、ワークの研削部位は、軸部の外周である。このように、請求項2の発明は、請求項1の発明に対して、研削対象ワーク、及びワークの研削部位が異なるが、孔付ワークの孔中心位置が研削盤の加工中心位置(スピンドル軸の軸芯位置)となるように、芯出しする方法に関しては、請求項1の発明と同一である。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置により固定されたドリル用ワークの先端テーパー面に対してスピンドル軸芯と直交する方向に沿って進退可能に配置された画像解析装置を備え、当該画像解析装置により得られた画像解析により、前記ドリル用ワークの一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置、加工中心位置、前記中点位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等を算出することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、偏芯軸装置にセットされたドリル用ワークの軸芯に対して直交する方向に沿って画像解析装置が進退可能にするため、偏芯軸装置にドリル用ワークがセットされた状態で、当該ドリル用ワークの前記中点位置、加工中心位置、前記中点位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等の各種データを算出でき、後に行う第1芯出し工程におけるワーク回転装置によるドリル用ワークの回転角度、及び第2芯出し工程における偏芯軸装置による偏芯軸の回転角度を、ドリル用ワークを研削盤にセットしたままの状態で正確に算出可能となる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置により固定されたドリル用ワークの先端テーパー面に対してスピンドル軸芯と直交する方向に沿って進退可能に配置された画像解析装置を備え、当該画像解析装置により得られた画像解析により、前記孔付ワークの孔中心位置、加工中心位置、前記孔中心位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等を算出することを特徴としている。
請求項4の発明と請求項3の発明は、芯出し対象である孔付のワークが異なるのみであるので、請求項4の発明の作用効果は、請求項3の発明の作用効果と実質的に同一である。
請求項5の発明は、請求項1の一対の給油孔を備えたドリル用ワークの芯出し方法、又は請求項2に記載の孔付ワークの芯出し方法の実施に使用される芯出し装置であって、加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置とを備えていることを特徴としている。
請求項5の発明に係る芯出し装置は、請求項1又は2の発明を実施するための「偏芯軸装置」と「ワーク回転装置」とを備えているので、請求項1又は2の発明を確実に実施できる。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置に挿入配置されて偏芯クランプ装置により把持されたドリル用ワーク又は孔付ワークの先端面に対してスピンドル軸と直交する方向に沿って進退可能に配置されて、ドリル用ワークの一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置又は孔付ワークの孔中心位置、加工中心位置、前記中点位置又は孔中心位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等の基準とする諸データを読み取って解析するための画像解析装置を備えていることを特徴としている。
請求項6の発明の作用効果は、請求項3又は4の発明の作用効果と実質的に同一である。
請求項7の発明は、請求項5又は6の発明において、前記偏芯軸装置、及びワーク回転装置の各制御用モータは、エンコーダ付きのサーボモータであることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、エンコーダ付きのサーボモータは、回転軸を指令角度だけ高速で回転させて停止させられるので、請求項1の発明を構成する第1及び第2の各芯出し工程を迅速に実施できて、孔付ワークの芯出しを迅速に行える。
本発明によれば、第1芯出し工程では、ワーク回転装置によって、先端のクランプ具により把持されたドリル用ワーク又は孔付ワークを算出角度だけ所定方向に回転させて、ドリル用ワークの一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点、或いは孔付ワークの孔中心位置を、偏芯軸を中心とする加工中心位置(スピンドル軸の軸芯位置)に一致させ、その後の第2芯出し工程では、偏芯軸の回転により、前記中点又は孔中心位置を加工中心位置まで回転させて一致させているので、前記中点又は孔中心位置を加工中心として、ドリル用ワークの先端テーパー面又は孔付ワークの軸部外周を研削できる。この結果、研削後には、前記中点又は孔中心位置と軸部の軸芯とが一致して、1又は複数の孔の配置バランスが最適の製品が得られる。
(a),(b)は、孔付ワークであるドリル用ワークW1 の先端側の側面図、及び正面断面図である。 図1(a)を90°だけ左に回して配置した状態の拡大図である。 偏芯軸装置Aでドリル用ワークW1 を支持した状態の研削盤Gの一部破断正面図である。 図3のP矢視図である。 第1芯出し工程を説明するための図4の部分拡大図である。 第2芯出し工程を説明するための図4の部分拡大図である。 (a),(b)は、別の孔付ワークW2 の側面図、及び部分正面断面図である。 (a),(b)は、更に別の孔付ワークW3 の側面図、及び部分正面断面図である。
最初に、図1及び図2を参照して、加工対象である孔付ワークの例として、軸芯方向に沿った一対の給油孔51を備えたドリル用ワークW1 について説明し、その後に、当該ドリル用ワークW1 の先端テーパー面である切刃面53の研削を行う研削盤G、並びに当該研削盤Gに具備された偏芯軸装置A及びワーク回転装置Bから成る芯出し装置Eによって、ドリル用ワークW1 の芯出し(当該ドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分の中点が加工中心となるように、スピンドル軸1の軸芯C10に対するドリル用ワークW1 の位置を定めること)について順次説明する。図1(a),(b)は、孔付ワークであるドリル用ワークW1 の先端側の側面図、及び正面断面図であり、図2は、図1(a)を90°だけ左に回して配置した状態の拡大図である。孔付ワークであるドリル用ワークW1 の軸部52には、一対(2本の)の給油孔51が貫通して形成され、軸部52の先端面は円錐面状の切刃面53となっており、当該軸部52の基端部は、他の部分よりも僅かに大径の把持部54となっている。
孔付ワークであるドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の中心C1 を結ぶ線分Nの中点Kは、軸部52の中心C0 に対してずれている。ドリル用ワークW1 の軸部52の中心C0 を通って前記線分Nと平行な基準線を第1基準線Xと定めると共に、前記中心C0 を通って前記線分Nと直交する別の基準線を第2基準線Yと定めた場合に、前記線分Nは、第1及び第2の各基準線X,Yに対してそれぞれex,eyだけずれている。従って、このままの状態でドリル用ワークW1 を研削盤Gにセットして、切刃面53の研削を行うと、軸部52の中心C0 が加工中心となって当該切刃面53が研削されるために、軸部52の中心C0 と前記線分Nの中点Kの位置との関係は研削前のままで、相互にずれた配置を維持したままとなるため、各給油孔51の部分の肉厚が異なって形成されて偏肉となってしまう。
次に、図3〜図5を参照して、上記したドリル用ワークW1 の外周研削において、一対の給油孔51の中心C1 を結ぶ線分Nの中点Kを加工中心となるように芯出して研削を行うための偏芯軸装置A及びワーク回転装置Bを備えた研削盤Gについて説明する。図3は、偏芯軸装置Aでドリル用ワークW1 を支持した状態の研削盤Gの一部破断正面図であり、図4は、図3のP矢視図であり、図5は、芯出し作用を説明するための図4の部分拡大図である。
スピンドル軸1は、軸受2を介して固定円筒体3に回転可能に支持され、当該スピンドル軸1の先端面には面板体4が一体に取付けられているため、スピンドル軸1が駆動回転されると面板体4も一体となって回転する。面板体4は、スピンドル軸1の軸芯C10の方向に沿って所定の厚さを有していて、当該面板体4内には、スピンドル軸1の軸芯C10に対して偏芯量eだけ偏芯した位置に偏芯軸5が軸受10を介して回転可能に支承されている。偏芯軸装置Aは、エンコーダ付きのサーボモータM1 により偏芯軸5を指令角度だけ指令方向に回転させて、ドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の中心C1 を結ぶ線分Nの中心Kの位置を、加工中心であるスピンドル軸1の軸芯C10に一致させる装置であって、後述のワーク回転装置Bとで芯出し装置Eを構成する。偏芯軸5は、面板体4とほぼ同一の厚さを有していて、先端部のフランジ状部5aは、面板体4の先端面から僅かに突出して配置されている。偏芯軸5には、円筒状のスピンドル軸1の中空部に配設された偏芯軸駆動軸6が連結され、当該偏芯軸駆動軸6は、エンコーダ付きのサーボモータM1 に直結され、偏芯軸5は、当該サーボモータM1 により設定された角度だけ設定方向に回転する構成となっている。また、スピンドル軸1の駆動回転時には、偏芯軸駆動軸6は、スピンドル軸1の軸芯C10を中心にした円周上を回るが、当該偏芯軸駆動軸6に直結される前記サーボモータM1 は、スピンドル軸1の軸芯C10上に配置されて、当該サーボモータM1 の駆動軸と前記偏芯軸駆動軸6とは、両軸の回転数が同一となって回転が伝達される回転伝達機構を介して連結されているため、スピンドル軸1の回転時に前記サーボモータM1 が回転することはなく、当該サーボモータM1 は、ケーシングに対して駆動軸が空転する構造となっている。なお、図3において、9は、圧縮空気の排出、及び供給により、偏芯軸5を面板体4に対して固定、及びその解除を行うためのロック機構を示す。
偏芯軸5の前方には、偏芯クランプ装置Dが一体に配設されている。偏芯クランプ装置Dは、前記偏芯軸5の挿入孔部5bにほぼ後半部が挿入されて、ほぼ前半部が当該偏芯軸5の前端面から突出した状態で支持されたドリル用ワークW1 の軸芯C0 を、加工中心であるスピンドル軸1の軸芯C10と一致させた状態で、当該ドリル用ワークW1 を半径方向に沿ってクランプするための装置であって、Vブロック部7と、当該Vブロック部7で支持されたドリル用ワークW1 を上方から半径方向に沿って押し付けるためのクランプシリンダー8とから成る。当該クランプシリンダー8は、Vブロック部7の両端部が上方に延設されて当該Vブロック部7と対向配置されたシリンダー筒部8aと、当該シリンダー筒部8aに上下動可能に支持されたロッド部8bとから成り、当該ロッド部8bは、圧縮バネ11の作用により下方に付勢されて、Vブロック部7で支持されたドリル用ワークW1 を上方から押し付ける構成となっている。なお、図3〜図5において、C11は、偏芯軸5の軸芯を示す。
また、スピンドル軸1の前端部に一体に取付けられた面板体4と対向して、偏芯軸装置Aにより支持された状態で偏芯クランプ装置Dにより仮固定されているドリル用ワークW1 を回転させるためのワーク回転装置Bが配設されている。即ち、ワーク回転装置Bは、偏芯軸5の軸芯方向に沿ってガイドレール12が配設されて、当該ガイドレール12には、エンコーダ付きのサーボモータM2 を支持している支持体13が嵌め込まれていて、クランプ具進退用シリンダ14の作用により、前記サーボモータM2 は、スピンドル軸1の軸芯方向に進退する。当該サーボモータM2 の回転軸15には、拡開可能な一対のクランプ爪16から成るクランプ具17が取付けられている。サーボモータM2 の回転軸15の軸芯は、研削盤Gのスピンドル軸1の軸芯と一致していて、図3で2点鎖線で示される位置までクランプ具17が前進して、一対のクランプ爪16によりドリル用ワークW1 の外周面を把持した状態で、サーボモータM2 が指令角度だけ指令方向に回転することにより、偏芯クランプ装置Dで仮固定されているドリル用ワークW1 は、前記指令角度だけ指令方向に回転させられて、第1芯出し工程が実施される。
また、スピンドル軸1の軸芯C10に対して直交する方向に沿って進退可能となって画像解析装置Rが配置されている。この画像解析装置Rは、前進してドリル用ワークW1 の切刃面53と対向配置された状態で、当該切刃面53の画像を解析することにより、一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分Nの中点Kの位置、軸部52の中心C0 の位置、当該中点Kと中心C0 を結ぶ線分の基準線に対する角度等を解析することができる。
次に、画像解析装置Rによって、ドリル用ワークW1 の各データを測定した後に、研削盤Gに具備された偏芯軸装置A及びワーク回転装置Bによって、ドリル用ワークW1 の芯出し(当該ドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の中点Kが加工中心となるように、スピンドル軸1の軸芯C10に対するドリル用ワークW1 の位置を定めること)について順次説明する。まず、一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点と、軸部の軸芯とが一致しているマスターワークを偏芯軸装置Aにセットして、画像解析装置Rにより当該マスターワークの輪郭を測定して、加工時の中心位置(加工中心)を定める。次に、マスターワークを取り外して、偏芯軸装置Aに加工対象であるドリル用ワークW1 をセットして、画像解析装置Rにより芯出しに必要な各種データを採取する。
図2において、第2基準線Yと線分Nとの交点を(F)とすると共に、ドリル用ワークW1 の軸部52の中心C0 と、線分Nの中点Kとを結ぶ線分Hの長さを(S)とすると、三角形C0 FKは直角三角形であるので、〔S2 =(ex)2 +(ey)2 〕で成立して、線分Hの長さSが求められる。
図5において、2点鎖線で示されるドリル用ワークW1 の位置は、線分Nが水平の状態から、偏芯軸5の軸芯C11を中心として、ドリル用ワークW1 の軸部52の中心C0 を通過する円弧J上に、線分Nの中点Kが位置するまでドリル用ワークW1 を回転させた位置であって、前記円弧J上に配置された線分Nの中点を(K')で示す。
図5にといて、三角形C0 TKの線分C0 Kの長さは、上記した(S)であり、線分C0 T及び線分KTの各長さは、画像解析装置Rにより算出可能であって、それぞれ(U),(V)である。ここで、三角形C0 TKの一つの頂点Tは、偏芯クランプ装置Dにセットしたドリル用ワークW1 の各給油孔51の中心C1 を結ぶ線分Nと、加工中心であるスピンドル軸1の軸芯C10を通る垂直線との交点であって、前記線分Nが水平の場合には、図2で示される直角三角形C0 FKの一つの頂点(F)と合致する。
そして、三角形C0 TKにおいて、線分C0 Kと線分C0 Tとで形成される角度を(θ1)とすると、余弦定理によって、〔V2 =S2 +U2 −2×U×S×cos(θ1)〕が成立して、角度(θ1)が求められる。
また、三辺の長さが全て既知である二等辺三角形C110 K’の線分C110 と線分C0 K’で形成される角度を(θ2)とすると共に、偏芯軸5の中心C11とドリル用ワークW1 の軸部32の中心C0 とを結ぶ線分の長さは、偏芯量eと等しいので、二等辺三角形C110 K’に対して余弦定理を適用すると、〔e2 =S2 +e2 −2×e×S×cos(θ2)〕が成立して、角度(θ2)が求められる。
三角形C0 KK’において、線分C0 Kと線分C0 K’とで形成される角度を(θ3)とすると、(θ3 =180°−θ1 −θ2 )の関係が成立するため、角度(θ3)が求められる。
また、三角形C11K’C0 は二等辺三角形であるので、線分C11K’と線分C110 とで形成される角度(θ4)は、(θ4 =180°−2×θ2 )の関係が成立する。
上記した各データは、ドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分Nがほぼ水平となるように、偏芯クランプ装置Dを構成するVブロック部7に載せて、クランプシリンダー8のロッド部8bにより上方から軽く押し付けて仮固定した状態において採取したものであって、ドリル用ワークW1 の切刃面53に対して画像解析装置Rを対向配置して、上記原理に基づいて、当該切刃面53の全体形状の画像を解析することにより、自動算出される。
このため、図5及び図6に示されるように、スピンドル軸1が回転しないように固定した状態で、ドリル用ワークW1 の一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分Nがほぼ水平となるように、偏芯クランプ装置Dを構成するVブロック部7に載せて、クランプシリンダー8のロッド部8bにより上方から軽く押し付けて仮固定した状態で、ワーク回転装置Bのクランプ具17を構成する一対のクランプ爪16で把持して、ドリル用ワークW1 を指令角度(θ3 )だけ矢印P方向に右回転させて、図5で2点鎖線で示されるように、前記線分Nの中点Kの位置を、偏芯軸5の軸芯C11を中心として、加工中心であるスピンドル軸1の軸芯C0 を通過する円弧J上に配置させる。クランプ具17を回転させるサーボモータM2 は、エンコーダを備えていて、前記指令角度(θ3 )と回転方向(右回転)を指令することにより、短時間に指令角度(θ3 )だけ指令方向に回転して停止するので、第1芯出し工程を迅速で、しかも高精度で実施できる。
次に、図6に示されるように、偏芯軸装置AのサーボモータM1 を指令角度(θ4 )だけ指令方向である左回転(矢印Q方向)させると、円弧J上に位置する線分Nの中点K’の位置は、当該円弧J上を移動して、加工中心であるスピンドル軸1の軸芯C10まで移動されて、スピンドル軸1の軸芯C10に対するドリル用ワークW1 の配置位置が上記のように変更される。この場合でも、サーボモータM1 に偏芯軸5の回転角度(θ4 )と回転方向(左回転)とを指令すると、エンコーダの機能によって、偏芯軸5の回転が指令通りに実施される。このため、第2芯出し工程を短時間に、しかも高精度で実施できる。なお、図6において、K”は、スピンドル軸1の軸芯C10と一致した線分Nの中点の位置を示す。
この状態で、偏芯クランプ装置Dにより、ドリル用ワークW1 を本固定すると共に、偏芯軸装置Aのロック機構9を作動させて、スピンドル軸1の面板体4に対して偏芯軸5が一体となって回転するように固定して、線分Nの中点Kが加工中心となった状態で、スピンドル軸1を駆動回転させて、テーパー面研削用砥石21をドリル用ワークW1 の切刃面53に押し当てて、当該切刃面53のテーパー面研削を行う。図1において、53’は、素材であるドリル用ワークW1 の切刃面53を研削した後の切刃面を示す。
その後に、先端テーパー面である切刃面53の先端突部を挿入して支持可能な凹部を備えたセンター支持具と、ドリル用ワークW1 の切刃面の反対の把持側を支持する別のセンター支持具で、先端の切刃面53のみが研削されたドリル用ワークW1 を両端支持した状態で当該ドリル用ワークW1 を回転させて、軸部の外周研削を行うと、切刃面53の中心である一対の給油孔51の孔中心を結ぶ線分Nの中点Kと、軸部52の中心とが合致して、一対の給油孔51の配置バランスが最適なドリル製品が得られる。
上記実施例は、請求項1の発明の実施例であって、請求項2の発明は、図7及び図8に示される孔付ワークW2,W3 の外周を研削する場合に適用される。即ち、図7に示される孔付ワークW2 は、1本の貫通孔31か形成されていて、軸部32の中心C0 と貫通孔31の軸芯C21とが(e2 )だけ偏芯しているものであって、上記した偏芯軸装置Aとワーク回転装置Bとを備えた研削盤Gにより、各中心C0 ,C21を結ぶ線分が水平となるように、当該孔付ワークW2 を偏芯クランプ装置Dにセットして、第1及び第2の各芯出し工程を順次実施することにより、貫通孔31の中心C21を加工中心に配置して、軸部32を外周研削することができる。
また、図8に示される孔付ワークW3 は、計3本の貫通孔41の各孔中心が正三角形の各頂点に配置されているが、当該正三角形の図形中心位置である重心位置C31が、軸部42の中心C0 に対して(e3 )だけ偏芯しているものである。この孔付ワークW3 においても、重心位置C31と中心C0 の位置を結ぶ線分が水平となるように偏芯クランプ装置Dにセットして、第1及び第2の各芯出し工程を順次実施することにより、3本の貫通孔41の重心位置C31を加工中心に配置して、軸部42を外周研削することができる。
A:偏芯軸装置
B:ワーク回転装置
0 :ドリル用ワークの軸部の中心
1 :給油孔の中心
10:スピンドル軸の軸芯
11:偏芯軸の軸芯
D:偏芯クランプ装置
e:スピンドル軸と偏芯軸との偏芯量
E:芯出し装置
K:一対の給油孔の中心を結ぶ線分の中点
1 :エンコーダ付きのサーボモータ(偏芯軸装置)
2 :エンコーダ付きのサーボモータ(ワーク回転装置)
N:一対の給油孔の中心を結ぶ線分
R:画像解析装置
1 :ドリル用ワーク(孔付ワーク)
2,W3 :孔付ワーク
1:スピンドル軸
5:偏芯軸
51:給油孔
53:切刃面(テーパー面)

Claims (7)

  1. 加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置とを備えた芯出し装置を使用して、
    軸芯方向に沿って設けられた一対の給油孔の各孔中心を結ぶ線分の中点位置が軸部の軸芯に対して偏芯しているドリル用ワークの先端のテーパー面を研削するために、前記中点位置が加工中心位置となるように芯出しする方法であって、
    前記中点位置を検出して、前記スピンドル軸が回転しないように固定した状態で、当該中点位置が、前記偏芯軸装置の偏芯軸を中心とする前記加工中心を通る特定円弧上に配置されるように、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置で仮固定されたドリル用ワークを、前記ワーク回転装置により指令角度だけ指令方向に回転させる第1芯出し工程と、
    前記第1芯出し工程の後に、前記偏芯軸を中心にして、前記偏芯軸装置で支持された状態で偏芯クランプ装置に固定されたドリル用ワークの前記中点位置が前記スピンドル軸の軸芯である加工中心上に配置されるように、当該偏芯軸を指令角度だけ指令方向に回転させる第2芯出し工程と、
    を含むことを特徴とする一対の給油孔を備えたドリル用ワークの芯出し方法。
  2. 加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置とを備えた芯出し装置を使用して、
    軸芯方向に沿った1本の孔を備えた孔付ワーク、或いは同方向に沿った複数の孔を結ぶ線分又は複数の孔の各中心を結んで形成される図形上の中心である孔中心位置が存在する孔付ワークの外周研削をするために、当該孔中心位置と前記加工中心位置とを合致させるべく芯出しする方法であって、
    前記孔中心位置を検出して、前記スピンドル軸が回転しないように固定した状態で、当該孔中心位置が、前記偏芯軸装置の偏芯軸を中心とする前記加工中心を通る特定円弧上に配置されるように、前記偏芯軸装置により支持された状態で前記偏芯クランプ装置で仮固定された孔付ワークを、前記ワーク回転装置により指令角度だけ指令方向に回転させる第1芯出し工程と、
    前記第1芯し出工程の後に、前記偏芯軸を中心にして、前記偏芯軸装置で支持された状態で前記偏芯クランプ装置で固定された孔付ワークの前記孔中心位置が、前記スピンドル軸の軸芯である加工中心上に配置されるように、当該偏芯軸を指令角度だけ指令方向に回転させる第2芯出し工程と、
    を含むことを特徴とする孔付ワークの芯出し方法。
  3. 前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置により固定されたドリル用ワークの先端テーパー面に対してスピンドル軸芯と直交する方向に沿って進退可能に配置された画像解析装置を備え、
    当該画像解析装置により得られた画像解析により、前記ドリル用ワークの一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置、加工中心位置、前記中点位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等を算出することを特徴とする請求項1に記載の一対の給油孔を備えたドリル用ワークの芯出し方法。
  4. 前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置により支持された状態で偏芯クランプ装置により固定されたドリル用ワークの先端テーパー面に対してスピンドル軸芯と直交する方向に沿って進退可能に配置された画像解析装置を備え、
    当該画像解析装置により得られた画像解析により、前記孔付ワークの孔中心位置、加工中心位置、前記孔中心位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等を算出することを特徴とする請求項2に記載の孔付ワークの芯出し方法。
  5. 請求項1の一対の給油孔を備えたドリル用ワークの芯出し方法、又は請求項2に記載の孔付ワークの芯出し方法の実施に使用される芯出し装置であって、
    加工中心であるスピンドル軸の軸芯に対して偏芯した位置に偏芯軸が、制御用モータにより正逆方向に回転可能に支持された偏芯軸装置と、当該偏芯軸装置に挿入配置されたワークを固定するために、当該偏芯軸装置の前方に配置された偏芯クランプ装置と、前記スピンドル軸と対向して同一軸芯上に進退自在に配置され、制御用モータにより回転軸が回転されて、先端のクランプ具により前記ワークを把持して指令角度だけ指令方向に回転させるためのワーク回転装置と、
    を備えていることを特徴とする芯出し装置。
  6. 前記芯出し装置は、前記偏芯軸装置に挿入配置されて偏芯クランプ装置により把持されたドリル用ワーク又は孔付ワークの先端面に対してスピンドル軸と直交する方向に沿って進退可能に配置されて、ドリル用ワークの一対の給油孔の孔中心を結ぶ線分の中点位置又は孔付ワークの孔中心位置、加工中心位置、前記中点位置又は孔中心位置と前記加工中心位置とを結ぶ線分の基準線に対する交差角度等の基準とする諸データを読み取って解析するための画像解析装置を備えていることを特徴とする請求項5に記載の芯出し装置。
  7. 前記偏芯軸装置、及びワーク回転装置の各制御用モータは、エンコーダ付きのサーボモータであることを特徴とする請求項5又は6に記載の芯出し装置。
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