JP5127081B2 - 電子機器の入力装置及び入力操作処理方法、並びに入力制御プログラム - Google Patents

電子機器の入力装置及び入力操作処理方法、並びに入力制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば携帯電話端末、携帯型情報端末(PDA)、携帯型音楽プレーヤ、携帯型ゲーム機のような電子機器における入力操作に利用可能な電子機器の入力装置に関する。
様々な電子機器において、最近ではユーザの操作性を改善したり機械的な操作ボタンの数を削減するために、ユーザの入力操作のために操作部にタッチパネルが用いられる場合が多い。このタッチパネルは、平面上の任意の点をユーザが指等で触れたり押圧した時に、この入力操作を検知して入力位置の座標を検出したり入力位置の座標の変化を検出する。また、一般的には液晶表示器のような表示画面と重ねた状態でタッチパネルを配置し、状況に応じて表示画面に表示される様々な操作ボタン(またはアイコン)の位置とタッチパネル上の座標とを対応付ける。これにより、機械的な操作ボタンを多数設ける必要がなくなるし、表示される各操作ボタンの位置とタッチパネル上の座標との対応関係を表す情報と、表示画面に表示する内容とを変更するだけで、ハードウェアに変更を加えることなく、操作ボタンの位置や数や形状などを自由に変更することが可能になる。
この種の入力装置においては、表示画面に表示されているそれぞれの操作ボタンやアイコンの表示領域の範囲と一致する特定の操作範囲内で入力操作(例えばタッチパネル上の押下)を検出した場合に該当する操作ボタンやアイコンに事前に割り当てられているコマンドを実行するように制御するのが一般的である。
また、例えばパーソナルコンピュータなどの端末の場合には、画面上に表示された操作ボタンやアイコンを操作するために、画面上にマウスカーソルなどを表示して画面上の操作位置を把握し、マウスやキーボードの操作に従ってマウスカーソルを移動し、表示された操作ボタンやアイコンと一致する位置にマウスカーソルがある時にユーザがクリックなどの操作を行った場合にその入力操作を受け付けるように制御している。
しかし、例えば携帯電話端末のように比較的表示画面が小さい電子機器の場合には、画面に表示される操作ボタンやアイコンも小さくせざるを得ないので、特にタッチパネル上をユーザが指で押下することにより入力操作を行う場合には、ユーザが操作しようとする操作ボタンが表示されている領域の範囲と実際にユーザが指等で押下する位置とがずれやすく、正しい位置を押下して希望の動作を開始するまでにユーザが同じ操作ボタンの押下を何回も繰り返すような状況も生じていた。また、一旦行った操作を取り消して他の操作ボタンに対して操作を行いたい場合などもある。
また、タッチパネルによる操作あるいはマウスカーソル等を用いた操作のために操作ボタンやアイコンのような可視情報(グラフィカルユーザインタフェースを構成する表示要素:ウィジェット(Widget)とも呼ばれる)を画面に表示する装置であっても、一時的に表示を消去する場合もある。例えば、比較的小さい画面にテレビ番組のような動画像や写真のような静止画のコンテンツを表示する場合には、コンテンツの鑑賞の際にそれぞれの操作ボタンやアイコンの表示がユーザにとって目障りになる可能性が高いので、画面上で操作可能な状態の操作ボタンであっても非表示状態に切り替えてユーザからの入力操作を待ち、実際に操作が検出されたような場合だけその操作ボタンを非表示状態から表示状態に切り替えるように制御する。
このように、ユーザは非表示状態の操作ボタンやアイコンについても操作が可能であり、これらを実際に操作する場合がある。すなわち、ユーザが使い慣れた電子機器であれば、ユーザは表示状態の各操作ボタンの位置を自分で覚えているので、所望の操作ボタンが存在すると考えられる隠れた領域の近傍をタッチパネルの押下によりあるいはマウスカーソル等を用いて操作することになる。
しかしながら、非表示状態の操作ボタンやアイコンを操作する場合には、それらの位置を目で確認できず、ユーザ自身の記憶と勘のみに頼らざるを得ないので、位置合わせが難しい。そのため、ユーザが例えば画面上に存在する目的の(非表示状態の)操作ボタンを操作しようとする場合には、単に位置ずれが生じるだけでなく、目的の操作ボタンと隣接する位置に存在する別の操作ボタンを誤って操作してしまう場合もある。
このような問題点を解消し、ユーザの操作性を改善するための従来技術として、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1においては、タッチパネルに指が接近したことをカメラからの信号で認識すると、対象位置の近傍にあるアイコンを拡大表示する。これにより、画面が小さい場合でもタッチパネルを操作する際には各アイコンを拡大した状態で確認できるので、位置を把握し易くなる。
また、ユーザが既に行った誤った入力操作を取り消すための機能が、パーソナルコンピュータ等で使用されている標準的なソフトウェアには組み込まれている。すなわち、入力操作を行う前の状態を記憶しておき、入力操作に従って任意のコマンドが実行された後で、特定のコマンドをユーザがメニュー等の中から選択することにより、直前の操作を実行する前の状態を復元するように処理している。
例えば特許文献2に開示された従来技術においては、入力操作により調整可能な項目が多数存在するような場合に、以前に調整した項目の設定値にマークを付けておくことにより、調整前後の設定値をユーザが容易に確認できるようにして、調整前の状態に復元するような操作をやりやすくすることを提案している。
特開2006−236143号公報 特開2001−236047号公報
しかしながら、従来技術においては、ユーザの誤った入力操作によって直前に実行されたコマンドを取り消すためには、メニューの中に用意されている特別な取り消し用のコマンドを選択するようにユーザが操作しなければならないので、比較的煩雑な操作が必要になる。
特に、例えば非表示状態の操作ボタンをタッチパネルによりユーザが操作するような場合には、位置ずれによる誤った入力操作によって目的の操作ボタンまたは別の操作ボタンが表示されるので、ユーザはすぐに操作の誤り(位置ずれ)に気が付くことになり、ユーザは操作位置の位置ずれを修正して正しい入力操作を行おうと試みる。しかし、誤った入力操作によって既に別のコマンドが実行されてしまった場合には、正しい入力操作を行う前に、直前に実行されたコマンドの効果を取り消すために取り消し用のコマンドを選択しなければならず、ユーザはメニューの選択などのために指の移動やタッチパネルの押下を何回も繰り返すような煩わしい操作を行わざるを得ない。
本発明による電子機器の入力装置は、入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と、入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備え、前記入力制御部は、前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出部と、前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御部と、前記入力位置検出部により検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析部と、前記入力信号解析部による前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御部と、を有し、前記画面表示制御部は、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示するもので、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とし、前記入力操作取り消し制御部は、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とするものである。
これにより、第1領域に対する入力操作の検出に伴って第1のコマンドを実行した後、第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行することで、目的外のコマンドが実行されてしまった場合であっても、別途取り消し用の操作を行うなどの煩わしい操作が必要なく、簡易な操作で既に実行されたコマンドの効果を取り消すことが可能となる。
また、操作対象のオブジェクトを非表示状態から入力操作に伴って表示状態にする場合に、所定時間内に第2領域に対する入力操作を検出した場合に取り消し処理を実行でき、非表示状態での操作を修正するような場合に対応可能となる。
また、本発明は、上記の電子機器の入力装置であって、前記画面表示制御部は、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトとともに少なくとも一つの他のオブジェクトを表示状態とし、この表示状態から所定時間経過時点で入力位置に対応するオブジェクト以外のオブジェクトを非表示状態とし、前記入力操作取り消し制御部は、前記他のオブジェクトが表示状態である期間に当該他のオブジェクトに対する入力操作を検出した場合に前記第1領域から前記第2領域への連続的な入力操作と判定して前記取り消し処理を実行し、前記入力位置に対応するオブジェクト以外のオブジェクトが表示状態から非表示状態となった場合には前記取り消し処理を無効とするものを含む。
これにより、入力位置以外の他のオブジェクトが表示状態である期間に取り消し処理を実行でき、表示されている他のオブジェクトへの修正操作に対応可能となる。また、他のオブジェクトを表示することによって、位置修正操作が容易になる。
本発明による電子機器の入力装置は、所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備え、前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、前記制御部は、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、前記表示部は、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするものである。
また、本発明は、上記の電子機器の入力装置であって、前記制御部は、前記第1領域に対して入力操作がされた後に、第2領域に対する連続的な入力操作がされた場合、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すとともに、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行するものを含む。
また、本発明は、前記制御部は、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記第1のコマンドの効果を取り消し、前記所定時間経過後は前記前記第1のコマンドの効果を取り消さないものを含む。
本発明の入力操作処理方法は、入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と、入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備える電子機器の入力装置における入力操作処理方法であって、前記入力制御部において、前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出ステップと、前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御ステップと、前記入力位置検出ステップにより検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析ステップと、前記入力信号解析ステップによる前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御ステップと、を有し、前記画面表示制御部にて、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示し、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを有し、前記入力操作取り消し制御ステップは、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とするステップを有するものである。
本発明の入力操作処理方法は、所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備える電子機器の入力装置における入力操作処理方法であって、前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、前記制御部にて、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、前記表示部にて、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを有するものである。
また、本発明は、入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と、入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備える電子機器の入力装置を動作させるための入力制御プログラムであって、コンピュータに、前記入力制御部において、前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出ステップと、前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御ステップと、前記入力位置検出ステップにより検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析ステップと、前記入力信号解析ステップによる前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御ステップと、前記画面表示制御部にて、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示し、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップと、前記入力操作取り消し制御ステップは、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とするステップを含む、各ステップを実行させるための入力制御プログラムを提供する。
また、本発明は、所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備える電子機器の入力装置を動作させるための入力制御プログラムであって、コンピュータに、前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、前記制御部にて、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、前記表示部にて、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを実行させるための入力制御プログラムを提供する。
また、本発明は、上記の入力操作処理方法の各ステップの手順を実行させるための入力制御プログラムを提供する。
また、本発明は、上記いずれかに記載の入力装置を搭載した電子機器を提供する。
本発明によれば、ユーザの入力操作に対して目的外のコマンドが実行されてしまった場合であっても、煩わしい操作を行うことなく既に実行されたコマンドの効果を取り消すことが可能な電子機器の入力装置及び入力操作処理方法、並びに入力制御プログラムを提供できる。
本発明の実施形態における電子機器の入力装置の主要部の構成を示すブロック図 第1の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図 本実施形態におけるコマンド実行取り消しに関する操作ボタンの対応関係を示す模式図 第1の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図 第1の実施形態の入力装置における表示画面とこれに対応するコマンド割り当てテーブルの具体例を示す模式図 第1の実施形態におけるコマンド実行取消動作の処理内容を示すフローチャート 第1の実施形態におけるコマンド変更時の動作例を示すタイムチャート 第2の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図 第2の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図 第2の実施形態におけるコマンド実行取消動作の処理内容を示すフローチャート 第2の実施形態における表示処理動作の処理内容を示すフローチャート 第3の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図 第3の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図
以下の実施形態では、電子機器の入力装置の一例として、携帯電話端末等の携帯電子機器に適用した構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態における電子機器の入力装置の主要部の構成を示すブロック図である。
本実施形態の入力装置は、例えば携帯電話端末、携帯型情報端末(PDA)、携帯型音楽プレーヤ、携帯型ゲーム機のような電子機器に対してユーザが入力操作を行うために利用することを想定した装置である。入力装置は、電子機器に搭載され、表示部上の入力面において触れる、なぞる等の接触操作による入力機能を有するタッチパネルを備えて構成される。
図1に示す入力装置1は、タッチパネル10、表示部30、アプリケーション100、入力信号解析部200、入力信号制御部300、設定制御部400、及び画面表示制御部500を備えて構成される。また、入力装置1を搭載した電子機器には、音声信号出力用の増幅器、スピーカやヘッドホン等の音声出力部などの、制御対象デバイス50が設けられる。
タッチパネル10は、入力部の一例として機能する操作用の入力デバイスであり、平面状に形成された透明な感圧シートを含み、前記感圧シートの面における接触の有無及び接触を検出した位置の座標情報を表す信号を定期的に出力する。従って、ユーザが自分の指やスタイラスペン等を用いてこの感圧シートの表面を押下する(触れる)ことにより、接触したことを示す信号及び入力位置の座標情報が出力される。なお、接触の有無及び接触した入力位置の座標を検出できるものであれば、静電式タッチパネルなど、感圧シート以外の検出要素を用いてタッチパネル10を構成しても良い。
表示部30は、平面状の表示画面に文字、図形、画像のような様々な可視情報を表示することが可能な装置であり、液晶表示装置などにより構成される。前記タッチパネル10は、この表示部30の表示画面の上に重ねて配置され、入力面を形成している。従って、ユーザは表示部30の表示画面の内容をタッチパネル10を透過した光により確認しながら、タッチパネル10上の特定の位置(操作ボタン等が表示されている位置)に触れることができる。なお、各操作ボタンの表示を表示部30の表示画面上から一時的に消去して非表示状態にすることもあるが、非表示状態の操作ボタンに対しても入力操作を行うことができる。
アプリケーション100は、上位の個別のアプリケーションプログラム(例えば音楽再生機能を提供するプログラム)と、入力操作のための機能を提供する入力装置1との間で各種データや制御情報等をやり取りするためのインタフェースを提供するプログラム(ミドルウェア)である。このアプリケーション100は、入力信号解析部200から通知される制御信号に基づいて、該当するコマンドを実行し、設定制御部400及び画面表示制御部500に指示を与える。この際、表示部30の表示画面における各操作ボタンの表示状態/非表示状態の管理も行う。
また、アプリケーション100は、後で詳細に説明するように、ユーザの入力操作の内容を監視して誤操作や操作取り消しの有無を調べ、誤操作や操作取り消しが発生した場合には操作によって既に実行されたコマンドの効果を取り消してから正しいコマンドを実行するように制御する。このコマンドの取り消しは、入力信号解析部200から通知されるコマンド変更通知をトリガとして実行される。
入力信号制御部300は、入力デバイスであるタッチパネル10から出力される信号の受付を制御する。具体的には、タッチパネル10から入力される信号がノイズかどうかを識別し、ノイズでない適切な信号を検出した場合には、入力面における入力位置を検出し、接触の有無及び接触した位置の座標を表す情報を一定の間隔で入力信号解析部200に通知する。
入力信号解析部200は、入力信号制御部300から入力される情報を解析することにより、ユーザの入力操作の内容を予め割り当てられたコマンドに対応付けて、該当するコマンドを実行指示するための制御信号を出力する。具体的には、単純なボタンの押下に相当する操作状態(接触オン)、押下を解除したことを表す操作状態(接触オフ)、押下しながら接触位置を移動する場合の移動軌跡(接触位置の変位)などの操作内容、及びこれらの操作位置の座標(入力座標)を検出する。また、各操作ボタンに対する誤操作や操作取り消しを検出し、コマンド変更通知をアプリケーション100へ出力する。更に詳細な動作については後で説明する。入力信号解析部200の解析結果は、アプリケーション100を経由して設定制御部400または画面表示制御部500に入力される。
設定制御部400は、電子機器が動作する際に使用する様々なパラメータを管理し、対象部の制御を行う。例えば、音楽を再生する場合の音量を調整するための音量調整パラメータや、音質を調整するための音質調整パラメータなどを設定制御部400が管理する。そして、これらのパラメータを制御対象デバイス(例えば増幅器)50に与える。
画面表示制御部500は、表示部30の表示画面における操作対象のオブジェクトの表示を制御するもので、操作対象のオブジェクトの一例としての操作ボタンを可視情報(物理的な操作ボタンに似たイメージの表示内容)として表示したり、表示を消去したりなどの表示制御を行う。また、表示部30の表示画面における輝度を調整するための輝度調整パラメータなどを管理し、表示部30を制御する。本実施形態では、操作対象のオブジェクトとして操作ボタンを例示して説明するが、操作対象のオブジェクトには、ボタン、ツマミ、ノブ、スイッチ、ホイール、スライドバー、アイコンなど、各種の操作対象物を可視情報として表示するものが含まれる。
上記構成において、入力信号解析部200、入力信号制御部300、設定制御部400、画面表示制御部500、アプリケーション100が入力制御部の機能を実現する。このうち、入力信号制御部300が入力位置検出部の機能を実現し、アプリケーション100が入力操作取り消し制御部の機能を実現する。なお、入力信号解析部200において、入力信号解析部と入力操作取り消し制御部の機能を実現する構成であってもよい。
音量調整(ボリューム調整)を行う場合、設定制御部400から音量調整パラメータの値が制御対象デバイス50である音声信号出力用の増幅器にゲインを調整する制御信号として入力される。例えば、ユーザが音量調節のための入力操作をタッチパネル10に対して行うと、この入力操作を入力信号解析部200が認識し、その認識結果がアプリケーション100を介して設定制御部400に入力され、設定制御部400における音量調整パラメータが変更される。これにより、制御対象の増幅器のゲインが変化し、音声出力部からの出力音量が変化する。
図2は第1の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図である。第1の実施形態に係る入力装置の動作の具体例について、図2を参照しながら説明する。表示部30の表示画面には、図2に示すようにボリュームの操作ノブを模した円形の形状を有する可視情報である操作ボタン32A、32Bなどが表示されている。ユーザは、この画面に重なっているタッチパネル10を透過する光により画面の表示内容、すなわちタッチパネル上の操作ボタン32A、32Bの可視情報を見ながら、指33でタッチパネル10に触れてこれらを操作することができる。
この際、表示画面に表示されている各操作ボタン32A、32Bの可視情報の表示範囲と一致する領域の内側に対してユーザが入力操作を行うと、この入力操作を入力装置が受け付けて所定のコマンドを実行する。なお、本実施形態では、操作ボタンに対してぐるぐると回転操作する円運動の連続操作など、連続的な入力操作を行い、この入力操作に対応するコマンドとして連続操作に対して音量、音質、輝度、再生位置などの状態を連続的に変化させる場合を想定して説明する。図2に示した各操作ボタン32A、32Bについては、回転するように移動(ドラッグ)する入力操作を受け付けるように機能が割り当てられている。
図2(a)に示す例では、目的のボタンが操作ボタン32Bであるのに、誤って図中左側の表示画面31aのようにユーザが操作ボタン32Aの操作を開始し、その直後にユーザが誤りに気が付いて図中右側の表示画面31bのように操作を修正した様子を示している。この場合、ユーザは操作ボタン32Aから操作ボタン32Bへ移動軌跡34を描くように操作し、指33をタッチパネル10に触れたまま連続的な操作で操作位置を移動させ、操作ボタン32Bの操作に移行する。
一般的な制御を実施する場合には、最初に操作ボタン32Aが操作された時点で操作ボタン32Aに割り当てられたコマンドが実行され、その後で操作ボタン32Bに割り当てられたコマンドが実行されることになる。この場合、誤操作によって既に実行された操作ボタン32Aのコマンドについて、ユーザが意図していない結果が得られる。そこで、本実施形態では、図2(a)に示すようにユーザによって操作位置の修正を行う連続的な入力操作が行われた場合には、操作ボタン32Bの操作に移行した時点で操作ボタン32Aのコマンドの効果を取り消すための処理を実行し、それから操作ボタン32Bの操作に対するコマンドを実行する。従って、ユーザが誤操作に気が付いた時点で連続的な操作により正しい操作を行うことにより、特別に取り消しの操作を行わなくても、誤操作により実行されたコマンドの効果を取り消すことができる。
図2(b)に示す例では、操作ボタン32Aに音量を調整する機能(コマンド)が割り当てられ、操作ボタン32Bに画面の輝度を調整する機能が割り当てられた場合を想定している。この場合、ユーザの誤操作による操作ボタン32Aの操作によって音量が「5」から「7」に変更され、その後で誤りに気が付いたユーザが操作ボタン32Bの操作に移行して輝度を「0」から「+3」に変更している。この操作に対して、最初の操作ボタン32Aに関する音量の変化は自動的に取り消され、音量は「5」に戻り、次の修正した操作ボタン32Bに関する輝度「+3」への変更が実行される。
ここで、連続的な入力操作としてみなす条件については、操作対象のボタンが切り替わるまでの時間が所定時間以内である場合、タッチパネル10を指で触れたままの状態で指を複数のボタンの間で移動させた場合、などが想定される。
図3は本実施形態におけるコマンド実行取り消しに関する操作ボタンの対応関係を示す模式図である。本実施形態では、同様の種類の操作ボタン間で操作位置の修正があった場合にコマンド実行取り消しを行うが、互いに種類の異なる操作ボタンの間で指を移動させた場合には、連続的な入力操作とはみなさず、コマンド実行取り消しを行わないようにする。
例えば、図3(a)に示す例では、表示画面31においてそれぞれが回転操作を受け付ける同じ種類の操作ボタン32A、32Bの間で指33を移動した場合を想定している。この場合は、連続的な入力操作とみなし、操作ボタン32Aに対応するコマンド実行を取り消し、操作ボタン32Bに対応するコマンドを実行する。一方、図3(b)に示す例では、表示画面31において指を接触させたままで連続操作する回転操作を受け付ける操作ボタン32Aと、単独の押下操作を受け付ける操作ボタン35との間で指33を移動した場合を想定している。この場合は、操作ボタンの種類及び操作内容が異なるため連続的な入力操作とはみなさず、操作ボタン32Aに対応するコマンド実行の取り消しは行わない。なお、回転操作を受け付ける操作ボタンと、スライド操作を受け付けるスライダーバーとの間で指を移動させるような場合は、どちらも指を接触させたままで連続的に移動させる操作であるので、連続的な入力操作とみなして処理を行う。
次に、第1の実施形態に係る入力装置の具体例な処理手順を図4を参照しながら説明する。図4は第1の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図である。
ユーザがタッチパネル10に触れて入力操作を行う場合には、タッチパネル10への接触操作があった場合に、タッチパネル10上の入力位置を表す座標情報などを含む操作検知信号SG1が入力信号制御部300へ一定の周期で出力される。入力信号制御部300は、タッチパネル10が出力する操作検知信号SG1の中から、ノイズを除去して有効な情報だけを操作信号SG2として入力信号解析部200に与える。図3の右側に示す各構成要素の間Tは、タッチパネル10からの入力座標情報が入力信号制御部300を経て入力信号解析部200へ継続的に通知される。
入力信号解析部200は、ステップS1において今回の入力操作に対応付けられているコマンドを解析する。すなわち、入力された操作信号SG2に基づいて入力位置やその移動軌跡などを検出し、予め設定されて保持しているコマンド割り当てテーブル210を利用して、該当するコマンドを判定する。
この際、入力信号解析部200は、まず、操作が開始されたときにその入力位置を示す入力座標を取得し、コマンド割り当てテーブル210を参照してその座標位置に該当する操作ボタンが規定されているかどうかを判定する。該当する操作ボタンが存在する場合には、入力信号解析部200はその操作ボタンに割り当てられたコマンドを選択し、アプリケーション100にコマンド情報を与えて対応するコマンドを実行させる。コマンド実行のタイミングは、入力座標が連続的に変化する操作による入力の場合は所定の時間間隔で、単一の操作による入力の場合はユーザの指がタッチパネル10から離れたときなどに実行する。
このとき、入力信号解析部200からアプリケーション100に入力操作に対応するコマンド信号SG3を与え、アプリケーション100から設定制御部400に設定制御信号SG4を与えて、コマンドに該当するパラメータの値を変更する。図4の例では、音量調整に割り当てられた操作ボタン(音量調整ボタン)をユーザが操作した場合を想定しているので、入力信号解析部200からアプリケーション100に音量調整(ボリューム調整:音量増加)のコマンド信号SG3を送り、アプリケーション100は音量増加の設定制御信号SG4を設定制御部400に送り、音量調整パラメータの値を変更する。これにより、設定制御部400における音量調整パラメータが現音量値から増加される(図4の例では5→7)。
また、アプリケーション100は、コマンド変更が有効な期間を計測するタイマを起動し、このタイマが満了するまでは他の同様な操作を受け付ける操作ボタンが連続的に操作された場合にコマンド変更通知を受け付ける。
その後、入力信号解析部200は、ステップS2において継続操作の判定を行い、連続的な入力操作を検出し、その際に同一の操作ボタンに対する操作が継続しているか、他の操作ボタンへ操作位置が移行したかを判定する。ここで、ステップS1で検出した入力操作と異なる操作ボタン(この例では輝度調整ボタン)への操作が連続的に検出され、別のコマンドを指示する修正操作であると判定された場合は、入力信号解析部200は、コマンド変更通知とともに、輝度調整(輝度増加)のコマンド信号SG5をアプリケーション100に送る。そして、アプリケーション100は、直前のコマンド(音量調整)を取り消すために音量復帰の設定制御信号SG6を設定制御部400に送るとともに、更に正しい入力操作に対応するコマンド(輝度調整)を実行するために輝度増加の設定制御信号SG7を設定制御部400に送る。これにより、設定制御部400における音量調整パラメータが元の音量値に戻り(図4の例では7→5)、輝度調整パラメータが現輝度値から増加される(図4の例では0→+1)。
また、入力信号解析部200は、さらにステップS3において継続操作の判定を行い、連続的な入力操作を検出し、その際に同一の操作ボタンに対する操作が継続しているか、他の操作ボタンへ操作位置が移行したかを判定する。ここで、ステップS2で検出した入力操作と同じ操作ボタン(輝度調整ボタン)への操作が連続的に検出され、同一のコマンドを指示する継続操作であると判定された場合は、入力信号解析部200は、輝度調整(輝度増加)のコマンド信号SG8をアプリケーション100に送り、アプリケーション100は輝度増加の設定制御信号SG9を設定制御部400に送り、さらなる輝度調整を行う(図4の例では+3→+4)。
図5は第1の実施形態の入力装置における表示画面とこれに対応するコマンド割り当てテーブルの具体例を示す模式図である。図5において、(a)は表示部30の表示画面31に表示される操作ボタンを、(b)は(a)の各操作ボタンに対応するコマンド割り当てテーブル210の内容を示している。表示部30の表示画面31には、ボリュームの操作ノブを模した円形の操作ボタン32A、32Bと、押ボタンを模した長方形の操作ボタン35A、35B、35Cとが配置されている。一方、コマンド割り当てテーブル210には、それぞれの入力操作に対応付けた情報として、操作ボタン毎に、操作ボタンの形状を表す情報と、その操作ボタンの座標位置(X,Y)及び大きさ(半径R)による操作ボタンの表示範囲と、操作ボタンに対応する操作の内容(タッピング,回転など)と、実行すべきコマンドの種類(ボタンX,ボタンYなど)とが登録されている。従って、図4のステップS1等においては、このコマンド割り当てテーブル210の内容を参照し、入力された操作信号SG2の入力座標や移動軌跡と比較することにより、実行すべきコマンドを特定することができる。
以下に、本実施形態のより詳細な動作について図6を参照しながら説明する。図6は第1の実施形態におけるコマンド実行取消動作の処理内容を示すフローチャートである。この図6に示す処理は、主に入力信号解析部200及びアプリケーション100においてタッチパネル10に対する入力操作の検出に伴って実行される。なお、ここでは回転操作などの連続操作を行う場合を想定して説明する。
図6のステップS11では、入力信号解析部200は、入力操作を検出したかどうかを判定し、検出した場合にはステップS12に進む。すなわち、タッチパネル10から出力される操作検知信号SG1に対して入力信号制御部300が出力する操作信号SG2に基づき、入力操作を検出したかどうかを入力信号解析部200が判定する。
ステップS12では、入力信号解析部200は、タッチパネル10が検出した入力位置の座標と、コマンド割り当てテーブル210に登録されている各操作ボタンに関する操作領域の範囲とを比較する。操作領域については、各操作ボタンの可視情報の表示範囲と同等に定めるのが一般的であるが状況に合わせて変更する場合もある。ここでは、ステップS13において入力信号解析部200は可視情報の表示範囲に対応する操作領域の内側が操作されたかどうかを判定する。ステップS13での比較の結果、操作領域の内側の位置が操作されたことを検出した場合には次のステップS14に進み、操作領域の外側での操作を検出した場合には反応しない。
ステップS14では、アプリケーション100は、操作開始からの経過時間によりコマンド変更の有効な時間を制限するためのタイマを起動または再起動する。
ステップS15では、入力信号解析部200は、操作位置と一致する操作ボタンに対応付けられた特定のコマンドをコマンド割り当てテーブル210の内容に従って認識し、このコマンドに対応するコマンド信号SG3をアプリケーション100に送り、アプリケーション100がコマンドを実行する。図4の例では、入力信号解析部200が送出するコマンド信号SG3に従ってアプリケーション100が設定制御信号SG4を設定制御部400に送出し、音量などを調整する。
ステップS16では、アプリケーション100は、ステップS15で実行したコマンドの内容を直前のコマンドとして記憶する。
ステップS17では、入力信号解析部200は、操作信号SG2による操作位置の情報を監視し、操作位置が移動中かどうかを識別する。ここで、移動中であれば次のステップS19に進み、移動中でなければステップS18に進む。
ステップS18では、入力信号解析部200は、タッチパネル10の押下(指の接触等)が解除されたかどうかを判定し、解除されてなければステップS17に戻り、解除された場合はステップS11に戻る。
ステップS19では、入力信号解析部200は、ステップS12、S13と同様の比較を行い、それ以前に操作された操作ボタンとは異なる他の操作ボタン(種類が同様のものに限る)が連続的に操作されたかどうかを判定する。ここで、他の操作ボタンが操作された場合にはステップS20に進み、そうでなければステップS15に戻る。
ステップS20では、入力信号解析部200は、コマンド変更通知をアプリケーション100に送る。
ステップS21では、アプリケーション100は、タイマを確認し、操作の開始から所定時間t1(例えば2秒)を経過したかどうかを判定する。ここで、時間t1を経過してなければステップS22に進み、時間t1を経過した場合はステップS14に戻る。
ステップS22では、アプリケーション100は、直前に実行したコマンド(ステップS16で記憶した内容)の効果を取り消すための処理を実行する。
例えば、図2に示したようにユーザが最初に誤って操作ボタン32Aを操作した後、誤りに気が付いてすぐに指33の操作位置を修正して変更し、連続的に操作ボタン32Bを操作したような場合には、まず最初の操作ボタン32Aの操作に対して図6のステップS15で操作ボタン32Aに対応するコマンド(音量調整)が実行される。しかし、ユーザがそのまま指33をタッチパネル10から離すことなく時間t1以内に操作ボタン32Bの領域に移動すると、図6のステップS17−S19−S20−S21を通ってステップS22を実行することになり、最初のコマンド(音量調整)の効果は自動的に取り消される。これと共に、次のステップS15で操作ボタン32Bに対応するコマンド(輝度調整)が実行される。
ただし、途中でユーザの指がタッチパネル10から離れた場合や、操作の開始から時間t1を経過した後で他の操作ボタンの操作に移行した場合には、連続的な入力操作とはみなさないので、直前に実行したコマンドの効果は取り消さず、続いてその後の操作に対応するコマンドを実行するか、または、続いて行われる操作は無効とする。
図7は第1の実施形態におけるコマンド変更時の動作例を示すタイムチャートである。図7(a)では、ユーザが最初に操作ボタン32Aを操作し、時間t1を経過しても同じ操作ボタン32Aの操作を継続し、その後で他の操作ボタン32Bの操作に移行したような場合を示している。この場合、操作開始から時間t1を経過しているため、連続的な入力操作とはみなさず、コマンド変更(取り消し)は無効になる。
図7(b)では、ユーザが最初に操作ボタン32Aを操作し、その後操作ボタン32Bの操作に移行し、更に操作ボタン32Cの操作に移行したような場合を示している。この場合、連続的な操作の条件を満たしている限りコマンドの取り消しは実行される。すなわち、操作ボタン32Aを操作してから時間t1以内に操作ボタン32Bの操作に移行し、その時点から時間t1以内に操作ボタン32Cの操作に移行した場合には、途中でユーザの指がタッチパネル10から離れていない限り連続的な操作とみなされる。したがって、操作ボタン32Bの操作に移行した時点で操作ボタン32Aに対するコマンドの効果が取り消されて操作ボタン32Bに対するコマンドが実行され、操作ボタン32Cの操作に移行した時点で操作ボタン32Bに対するコマンドの効果が取り消されて操作ボタン32Cに対するコマンドが実行される。
このように、操作ミス等で誤操作が発生した場合だけでなく、例えばユーザの思いこみ等を原因として誤操作が発生し、操作を取り消したい場合であっても、正しい操作をユーザが連続的な操作として行うことにより、最初の操作によって実行されたコマンドの効果は自動的に取り消される。このため、取り消しのために特別な入力操作(例えばメニューからの取り消しコマンドの選択)を行う必要がなくなる。
本実施形態の入力装置では、操作位置の位置ずれや操作ミスなどによりユーザが目的とは異なる操作ボタンへの操作に気が付いた時点で、タッチパネルから指を離さずに操作位置を修正し、目的の操作ボタンを連続的に操作するだけで、直前の操作により実行されたコマンドの効果を取り消すことができ、操作修正及び取り消し時の操作性を改善することができる。また、ユーザにより入力操作がなされてから所定時間の間はコマンド取り消しを有効とし、所定時間経過後はコマンド取り消しを無効とすることで、コマンド取り消しの受け付けを制限し、ユーザの意図的な取り消しの操作とそれ以外の操作とを明確に区別することができる。
(第2の実施形態)
図8は第2の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図である。第2の実施形態は第1の実施形態の変形例である。第2の実施形態における入力装置の構成については図1と同様であるが、動作の内容が部分的に変更されている。第1の実施形態と異なる部分について以下に説明する。
例えば、表示画面に動画や写真などのコンテンツを表示して閲覧するような場合に、不要な操作ボタンの表示を一時的に消去し、コンテンツのみを表示する場合がある。このように、目で見えない非表示状態の操作ボタンを操作する場合には、ユーザは記憶と勘に頼って操作するので、操作位置の位置ずれが発生する可能性が高く、目的のボタンとは異なる他のボタンを誤操作する頻度が高くなる。そこで、第2の実施形態では、非表示状態となる場合がある操作ボタンに対する操作位置の修正を識別し、第1の実施形態の場合と同様にコマンドの効果を取り消すようにする。
図8に示すように、例えば図中左側の表示画面31cのように、非表示状態の操作ボタン32A、32Bが存在し、これらをユーザが指33でタッチパネル10を触れることにより操作する場合を考える。このとき、表示画面31cの非表示状態の操作ボタン32Aをユーザが操作すると、図面中央の表示画面31dのように指33が触れた位置の操作ボタン32A、及びその近傍に存在する操作ボタン32B、32Cが非表示状態から表示状態に変化し、操作ボタン32Aに対応するコマンドが実行される。これにより、ユーザは自分が操作している操作ボタン32Aとその周囲の操作ボタン32B、32Cを目で確認できる状態になるので、目的の操作がなされているかどうかを判断できる。なお、操作入力が開始されて操作ボタンを表示状態にしてから暫くの間(この場合はコマンド変更が可能な期間)は、操作されていない他の操作ボタンを表示しておく。
ここで、目的の操作がなされている場合には、図中右上の表示画面31eのようにユーザは操作ボタン32Aに対する操作を継続することで、操作ボタン32Aに対応するコマンドが継続して実行される。そして、操作入力がなされている操作ボタン32A以外の不要な操作ボタン32B、32Cの表示は消去する。一方、目的の操作がなされておらず、ユーザが誤操作であることを認識した場合には、図中右下の表示画面31fのようにユーザは指33の移動軌跡34を目的の操作ボタン32Bの位置に移動して連続的な入力操作を行うことになる。この場合、第1の実施形態と同様に操作ボタン32Aに対するコマンドの効果が取り消され、操作ボタン32Bに対応するコマンドが実行される。
次に、第2の実施形態に係る入力装置の具体例な処理手順を図9を参照しながら説明する。図9は第2の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図である。
第2の実施形態では、最初のユーザの入力操作に伴って入力信号解析部200が送出するコマンド信号SG11に基づき、アプリケーション100は設定制御信号SG12を設定制御部400に送り、コマンドに対応する設定制御を行う。図9の例では、入力信号解析部200が音量調整(ボリューム調整:音量増加)のコマンド信号SG11を送り、アプリケーション100が音量増加の設定制御信号SG12を設定制御部400に送ることで、音量調整を実施する。またこのとき、アプリケーション100はボタン表示指示の表示制御信号SG13を画面表示制御部500に送り、画面表示制御部500は、非表示状態の操作ボタンを表示状態に切り替える。また、画面表示制御部500は、表示制御信号SG13の入力によってボタン消去及びコマンド変更が有効な期間を計測するタイマを起動する。
図4の第1の実施形態と同様に、ユーザが操作位置を修正するべく移動させると、入力信号解析部200は、連続的な入力操作で他の操作ボタンへ操作位置が移動したことを検出し、コマンド変更通知とともに、輝度調整(輝度増加)のコマンド信号SG14をアプリケーション100に送る。これに応じて、アプリケーション100は、直前のコマンド(音量調整)を取り消すために音量復帰の設定制御信号SG15を設定制御部400に送るとともに、更に正しい入力操作に対応するコマンド(輝度調整)を実行するために輝度増加の設定制御信号SG16を設定制御部400に送る。また、アプリケーション100はボタン表示指示の表示制御信号SG17を画面表示制御部500に送出する。これにより、設定制御部400は、設定制御信号SG15に従って直前に実行した音量調整の効果を取り消し、設定制御信号SG16に従って操作修正後のコマンド(輝度調整)を実行する。また、画面表示制御部500は、表示制御信号SG17によって操作ボタンの表示状態を継続するとともに、タイマを再起動(リセット)する。
また、画面表示制御部500は、タイマが満了してボタン表示指示の表示制御信号を受けてから所定期間が経過したことを検出すると、操作がなされていない不要な操作ボタンを画面から消去する。
以下に、本実施形態のより詳細な動作について図10及び図11を参照しながら説明する。図10は第2の実施形態におけるコマンド実行取消動作の処理内容を示すフローチャートであり、図11は第2の実施形態における表示処理動作の処理内容を示すフローチャートである。図10に示す動作については、図6のステップS14とS15の間にステップS30の画面表示制御部500による表示処理が追加された以外は上述した第1の実施形態と同様である。この図10におけるステップS30の表示処理の内容が図11に示されている。
図11のステップS31では、画面表示制御部500は、アプリケーション100からのボタン表示指示を受けると、操作位置と一致する領域にある操作ボタンが非表示状態か表示状態かを判定し、非表示状態であればステップS32に進み、表示状態であればステップS33に進む。
ステップS32では、画面表示制御部500は、操作位置と一致する領域にある1つの操作ボタン、及びこれと隣接する位置にある1つまたは複数の操作ボタンをそれぞれ非表示状態から表示状態に切り替える。
ステップS33では、画面表示制御部500は、ボタン表示指示を受けて操作ボタンを表示状態に切り替えてからの経過時間(該当する操作ボタンに対するボタン表示指示が発生してからの経過時間)が所定時間t2(例えば5秒)を経過したかどうかを判定し、時間t2を経過した場合にはステップS34に進み、経過してなければステップS35に進む。なお、途中で別の操作ボタンに操作対象が移った場合は、時間t2を計時するタイマがリセットされ、操作ボタンの表示時間が再延長される。
ステップS34では、画面表示制御部500は、操作位置に隣接する位置にある1つまたは複数の操作ボタンの表示を消去し、非表示状態に切り替える。
例えば、図8に示したように表示画面31cの状態でユーザが非表示状態の操作ボタン32Aの位置に触れると、図11のステップS32が実行され、表示画面31dのように該当する操作ボタン32Aとその近傍にある2つの操作ボタン32B、32Cがそれぞれ非表示状態から表示状態に切り替わる。また、操作ボタン32Aの操作に対して該当するコマンドが実行される。
そして、操作ボタン32Aの操作を開始してから時間t2が経過すると、図11のステップS34が実行され、表示画面31eのように操作位置の操作ボタン32Aは表示状態が維持され、該当するコマンドが継続して実行されるが、その近傍の2つの操作ボタン32B、32Cは消去され非表示状態に切り替わる。また、図8の表示画面31fのようにユーザが連続的な入力操作で指33を移動して操作位置を修正すると、図10のステップS22が実行され、直前に実行されたコマンドの効果が取り消される。
なお、図8に示した動作例では、連続的な入力操作の操作位置修正によって直前に実行したコマンドの効果を取り消す処理を、非表示状態になる可能性のある操作ボタンについて適用する場合を想定しているが、操作ボタンの表示領域が明瞭でない操作ボタンについてこの処理を適用しても良い。例えば、操作ボタンの輪郭の形状が複雑な場合や、操作ボタンの表示がグラデーションを有する場合や、操作ボタンの表示と背景とのコントラストが小さいような場合などには、操作ボタンの範囲が不明瞭になるため、入力操作の際に位置ずれが発生することがある。このような場合は、誤操作が生じる可能性があるので、操作位置を修正する際に前の操作結果を元の状態に復元するための取り消し処理が必要になる。
本実施形態の入力装置では、ユーザの入力操作に伴って操作ボタンを非表示状態から表示状態にする場合に、例えば操作位置の操作ボタンとともに周辺の他の操作ボタンを合わせて表示し、他の操作ボタンへ連続的に操作された場合に直前の操作により実行されたコマンドの効果を取り消すことができ、操作修正及び取り消し時の操作性を改善することができる。また、ユーザにより入力操作がなされてから所定時間の間、あるいは他の操作ボタンが表示されている間はコマンド取り消しを有効とし、それ以降はコマンド取り消しを無効とすることで、コマンド取り消しの受け付けを制限し、ユーザの意図的な取り消しの操作とそれ以外の操作とを明確に区別することができる。また、操作位置の周辺の他の操作ボタンを表示することで、目的のボタンを探す手間を減らし、操作位置の修正を容易にすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態として、前述した第1及び第2の実施形態のさらなる変形例を説明する。図12は第3の実施形態の入力装置における表示画面及び動作の具体例を示す模式図である。
図12の例では、表示画面には1つの操作ボタン32が表示されており、この操作ボタン32には通常の操作として回転操作によるドラッグ操作が割り当てられている場合を想定している。この場合、表示画面31gのように、ユーザが操作ボタン32上で円弧を描くように指33を移動して移動軌跡34を描くと、この操作ボタン32に割り当てられたコマンドが実行される。例えば、ボリューム(音量)が5→8に変化する。ここで、ユーザが誤操作であったことに気が付き、操作を取り消すために表示画面31hのように指33を操作ボタン32上でタッピングする(指33をタッチパネル10から離して再び押下する)。このタッピング操作に対して、入力装置はこれを取り消しのための操作とみなし、直前に実行されたコマンドの効果を取り消す。上記音量調整の場合は、ボリューム(音量)を8→5に復元する。
図13は第3の実施形態の入力装置における主要な動作を示すシーケンス図である。図13では、ステップS1及びS2で図4の第1の実施形態と同様にユーザの誤操作に反応してコマンドを実行するため音量の調節が実行され、ステップS3でユーザのタッピングの操作を検出した場合を示している。この際、入力信号解析部200は、タッピング操作を検出すると、これを前回の操作のキャンセル操作と判定し、コマンド信号SG31で操作キャンセル通知をアプリケーション100に対して行う。アプリケーション100は、この操作キャンセル通知を受けて、設定制御部400に設定制御信号SG32を送出し、前回のコマンドによる音量調整を操作前の状態に復元する。また、この場合にも、最初に入力操作を検出してから所定時間を経過した場合には、タッピング操作を検出した場合であってもコマンドの取り消し(操作のキャンセル)は無効とする。
このように本実施形態の入力装置では、ユーザは誤操作に対する取り消しのためにメニューから特別なコマンドを選択する必要はなく、該当する操作ボタン32から指33を大きく移動せずにタッピング等の取り消し操作を行うだけで、コマンドの取り消しを指示することができる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
上述した実施形態においては、入力部としてタッチパネル10を用いて入力位置検出部で入力位置の座標を検出する構成を想定しているが、入力位置情報を持つ入力機能を有するものであれば、タッチパネル10の代わりに他の入力デバイスを入力部に用いて入力位置の検出を行っても良い。例えば、画面上にマウスカーソルを表示し、マウス等の入力デバイスの操作に伴ってマウスカーソルの表示位置を移動し、このマウスカーソルの表示位置のクリック等の操作に対して入力位置の座標を認識することもできる。
また、本実施形態の入力装置については、電子回路等の専用のハードウェアだけで構成することもできるし、制御用のプロセッサ及びメモリ等を備えるコンピュータとこのコンピュータにおいて実行するプログラムとを組み合わせて構成することもできる。
また、本実施形態の入力装置を、スピーカやレシーバ、また、外部AV出力を備えた携帯電話端末や携帯型音楽プレーヤ、携帯型ゲーム機のような電子機器に搭載することで、電子機器において本実施形態の効果を得られる。例えば、音量や音質などの音の出力の値や、出力しているコンテンツの選択などの操作を、ボタンやスイッチなどのオブジェクトを表示しない状態であっても、誤操作などで目的外のコマンドが実行された場合に容易に既に実行されたコマンドの効果を取り消すことが可能になる。また、コンテンツが画像を含む場合に、ユーザが操作しない間にオブジェクトを非表示にしたときなどにも、誤操作などで意図しないコマンドが実行された場合に容易に取り消すことができ、有用な電子機器を構成することができる。また、上記スピーカなどの出力装置はもちろんのこと、電子機器内部の設定、たとえば、電話帳やコンテンツの選択であるとか、Webページの閲覧操作などにも本入力装置は有用である。
本発明は、ユーザの入力操作に対して目的外のコマンドが実行されてしまった場合であっても、煩わしい操作を行うことなく既に実行されたコマンドの効果を取り消すことが可能となる効果を有し、例えば携帯電話端末、携帯型情報端末(PDA)、携帯型音楽プレーヤ、携帯型ゲーム機のような電子機器における入力操作に利用可能な電子機器の入力装置及び入力操作処理方法、並びに入力制御プログラム等において有用である。
1 入力装置
10 タッチパネル
30 表示部
31 表示画面
32、35 操作ボタン
34 移動軌跡
50 制御対象デバイス
100 アプリケーション
200 入力信号解析部
210 コマンド割り当てテーブル
300 入力信号制御部
400 設定制御部
500 画面表示制御部

Claims (10)

  1. 入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、
    前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と
    入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、
    前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備え、
    前記入力制御部は、
    前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出部と、
    前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御部と、
    前記入力位置検出部により検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析部と、
    前記入力信号解析部による前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御部と、を有し、
    前記画面表示制御部は、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示するもので、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とし、
    前記入力操作取り消し制御部は、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とする電子機器の入力装置。
  2. 請求項に記載の電子機器の入力装置であって、
    前記画面表示制御部は、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトとともに少なくとも一つの他のオブジェクトを表示状態とし、この表示状態から所定時間経過時点で入力位置に対応するオブジェクト以外のオブジェクトを非表示状態とし、
    前記入力操作取り消し制御部は、前記他のオブジェクトが表示状態である期間に当該他のオブジェクトに対する入力操作を検出した場合に前記第1領域から前記第2領域への連続的な入力操作と判定して前記取り消し処理を実行し、前記入力位置に対応するオブジェクト以外のオブジェクトが表示状態から非表示状態となった場合には前記取り消し処理を無効とする電子機器の入力装置。
  3. 所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、
    入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、
    前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備え、
    前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、
    前記制御部は、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、
    前記表示部は、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とする電子機器の入力装置。
  4. 前記制御部は、前記第1領域に対して入力操作がされた後に、第2領域に対する連続的な入力操作がされた場合、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すとともに、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行する請求項3に記載の電子機器の入力装置。
  5. 前記制御部は、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記第1のコマンドの効果を取り消し、前記所定時間経過後は前記前記第1のコマンドの効果を取り消さない請求項3または請求項4に記載の電子機器の入力装置。
  6. 入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と、入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備える電子機器の入力装置における入力操作処理方法であって、
    前記入力制御部において、
    前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出ステップと、
    前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御ステップと、
    前記入力位置検出ステップにより検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析ステップと、
    前記入力信号解析ステップによる前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御ステップと、を有し、
    前記画面表示制御部にて、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示し、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを有し、
    前記入力操作取り消し制御ステップは、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とするステップを有する入力操作処理方法。
  7. 所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備える電子機器の入力装置における入力操作処理方法であって、
    前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、
    前記制御部にて、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、
    前記表示部にて、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを有する入力操作処理方法。
  8. 入力位置情報を持つ入力機能を有する入力部と、前記入力部の入力信号に基づいて入力操作に対する処理を指示する入力制御部と、入力操作に関する可視情報を表示可能な表示部と、前記表示部の表示画面に表示する操作対象のオブジェクトの表示状態を制御する画面表示制御部と、を備える電子機器の入力装置を動作させるための入力制御プログラムであって、コンピュータに、
    前記入力制御部において、
    前記入力部における入力位置を検出する入力位置検出ステップと、
    前記入力部における第1領域に割り当てられた第1の機能に関する第1のコマンドと、前記第1領域とは異なる第2領域に割り当てられた前記第1の機能とは異なる第2の機能に関する第2のコマンドとを実行可能なコマンド実行制御ステップと、
    前記入力位置検出ステップにより検出された入力位置に基づき、前記第1領域に対する入力操作を検出した場合には前記第1のコマンドの実行を指示し、前記第2領域に対する入力操作を検出した場合には前記第2のコマンドの実行を指示する入力信号解析ステップと、
    前記入力信号解析ステップによる前記第1領域に対する入力操作の検出に伴って前記第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作が検出された場合に、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消すための取り消し処理を実行する入力操作取り消し制御ステップと、
    前記画面表示制御部にて、前記第1領域及び前記第2領域を含む各操作領域に対応する表示画面位置にそれぞれ操作対象のオブジェクトを表示し、前記オブジェクトが非表示状態で該当領域の入力操作が検出された場合に、入力位置に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップと、
    前記入力操作取り消し制御ステップは、前記第1領域に対する入力操作開始の検出時点、またはこの入力操作に伴う前記第1のコマンドの実行時点から所定時間内に前記第2領域に対する入力操作を検出した場合に前記取り消し処理を実行し、前記所定時間経過後は前記取り消し処理を無効とするステップを含む、各ステップを実行させるための入力制御プログラム。
  9. 所定領域に対する入力操作を受け付ける入力部と、入力操作に関するオブジェクトを表示可能な表示部と、前記入力部におけるそれぞれの領域に割り当てられたコマンドを実行する制御部と、を備える電子機器の入力装置を動作させるための入力制御プログラムであって、コンピュータに、
    前記表示部にて第1領域及び第2領域のオブジェクトが非表示状態であって、前記入力部にて、前記第1領域に対する入力操作の後に、前記第2領域に対する連続的な入力操作がなされた場合、
    前記制御部にて、前記第1領域に対する入力操作に応じて前記第1領域に割り当てられた第1のコマンドを実行した後、前記第2領域に対する連続的な入力操作に応じて、直前に実行した前記第1のコマンドの効果を取り消し、
    前記表示部にて、入力操作を受け付けた領域に対応するオブジェクトを含む一部または全てのオブジェクトを表示状態とするステップを実行させるための入力制御プログラム。
  10. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の入力装置を搭載した電子機器。
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