JP5125711B2 - トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置に関するものである。
通常、電動パワーステアリング装置(EPS)等に用いられるトルク検出装置は、トーションバーの捻れ角を検出することにより、その回転軸への入力トルクを演算する構成となっている。そして、従来、このようなトルク検出装置には、ホールIC等を用いることにより、そのトーションバーの捻れ角、即ち入力トルクに応じて出力レベル(出力電圧)が変化する信号出力手段を構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなものには、二個のホールICを用いて多重化することにより、その信頼性の向上を図るとともに、一方の出力特性を反転させて、それぞれの出力電圧の合計値を監視することにより、これら各ホールICの故障検出を可能としたものがある。
例えば、図7に示すトルク検出装置60において、図示しない回転軸に設けられたトルクセンサ61には、互いに相反する出力特性を有する二つのホールIC62a,62bが設けられるとともに(図8(a)(b)参照)、同トルクセンサ61は、電源線63,64及び信号線65a,65bを介してECU66に接続されている。ECU66に入力された各ホールIC62a,62bの出力信号は、信号配線67a,67bを介してマイコン68に入力される。尚、ECU66側の信号配線67a,67bには、プルダウン抵抗69が介在されている。そして、このマイコン68により、各ホールIC62a,62bの出力信号Sa,Sbに基づく上記回転軸への入力トルクの演算、及び各ホールIC62a,62bの故障検出が実行される。
即ち、図8(a)(b)に示すように、各ホールIC62a,62bは、入力トルクの変動に対するその出力信号Sa,Sbの波形、つまり各出力電圧Va,Vbの変化特性が互いに反対となるように設定(配置)されている。従って、これら各ホールIC62a,62bに何らかの故障がない限り、図8(c)に示すように、各出力電圧Va,Vbの合計値Vabは、その基準値(各出力電圧Va,Vbの取り得る値の中間値)である所定電圧V6の略二倍に相当する所定電圧V7で略一定となるはずである。そして、このトルク検出装置60では、このような関係にある各出力電圧Va,Vbの合計値Vabが、その適正と考えられる範囲(V7±α、「α」は誤差マージン)を超えた場合に、何れかのホールIC62a,62bに故障が発生したものと判定する構成となっている。
特開2003−149062号公報
しかしながら、上記従来の構成では、その信号線65a,65b間が短絡した場合(図7参照、二点鎖線に示す部分)にも、マイコン68に入力される各出力電圧Va,Vbの合計値Vabは、図8(c)に示すような正常時の値である所定電圧V7で一定となる。このため、こうした信号線65a,65b間の短絡故障(レアショート)については、有効に検出することができないという課題を残しており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、信号線間に生じた短絡故障を検出することのできるトルク検出装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸に設けられたセンサ部と、信号線を介して入力される前記センサ部の出力信号に基づき前記回転軸への入力トルクを演算する演算部とを備え、前記センサ部は、前記入力トルクに応じて出力電圧が変化する二つの信号出力手段を有するとともに、前記演算部は、該各信号出力手段に対応して個別に設けられた前記信号線を介することによりそれぞれが独立した二系統の前記出力信号として入力される前記各出力電圧の合計値に基づいて、前記各信号出力手段の故障を検出する故障検出手段を備えたトルク検出装置において、前記各信号出力手段と前記各信号線とを接続する各信号配線の少なくとも一方に抵抗を介在させることにより、前記各信号配線に異なるインピーダンスを設定したこと、を要旨とする。
即ち、信号出力手段の出力信号が伝送される信号配線に抵抗を介在させることで、そのインピーダンスは増大する。このため、ノイズの影響を抑制する観点からみた場合には、必ずしも好ましい構成であるとは言い難い。しかしながら、各信号配線に異なるインピーダンスを設定することにより、各信号線間に短絡故障が生じた場合において、その故障検出手段に入力される信号出力手段の出力信号の波形を変化させることが可能になる。従って、上記構成によれば、そのインピーダンスの差異に起因する特徴的な波形変化に注目することにより、その各信号線間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記各信号配線の一方のみに抵抗を介在させること、を要旨とする。
請求項3に記載の発明は、前記故障検出手段は、前記各出力電圧の合計値が適正範囲外であり、且つ入力される二系統の前記出力信号の波形が一致する場合には、前記各信号線間に短絡故障が生じたものと判定すること、を要旨とする。
上記各構成によれば、各信号線間に短絡故障が発生した場合には、一方の信号配線のみに介在された抵抗の存在により、当該抵抗が介在された系統の信号出力手段の出力信号は、他系統の信号出力手段の出力信号により打ち消された状態となる。そして、この特徴的な波形変化に注目することにより、その各信号線間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、前記演算部は、前記各系統の出力信号がそれぞれ入力される反転増幅回路を有するものであって、前記各信号配線に抵抗値の異なる抵抗を介在させるとともに、前記各信号配線に介在された抵抗と前記各反転増幅回路の入力部を構成する各抵抗との間の前記各系統毎の合成抵抗値が等しくなるように設定したこと、を要旨とする。
即ち、抵抗値の異なる抵抗の介在によりセンサ部側の各信号配線に異なるインピーダンスを設定するとともに、演算部側には、そのインピーダンスの差異を踏まえた反転増幅回路を形成する。これにより、各信号線間に短絡故障が生じた場合には、故障検出手段に入力される各信号出力手段の出力信号の波形を変化させることが可能となる。従って、上記構成によれば、そのインピーダンスの差異に起因する特徴的な波形変化に注目することにより、その各信号線間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のトルク検出装置を備えた電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
上記構成によれば、トルク検出装置における故障の発生を早期に検出して、速やかにフェールセーフを図ることができる。
本発明によれば、信号線間に生じた短絡故障を検出可能なトルク検出装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト8、インターミディエイトシャフト9、及びピニオンシャフト10を連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド11を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪12の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
また、EPS1は、モータ21を駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するEPSアクチュエータ22と、該EPSアクチュエータ22の作動を制御するECU23とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ22は、所謂コラム型のEPSアクチュエータであり、その駆動源であるモータ21は、減速機構24を介してコラムシャフト8と駆動連結されている。そして、そのモータ21の回転を減速機構24により減速してコラムシャフト8に伝達することによって、モータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、ECU23には、車速センサ27及びトルクセンサ31が接続されている。そして、ECU23は、その検出される車速V及び操舵トルクτに基づいて目標アシスト力を演算し、当該目標アシスト力をEPSアクチュエータ22に発生させるべく、その駆動源であるモータ21への駆動電力の供給を通じて、該EPSアクチュエータ22の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する構成となっている。
(トルク検出装置)
次に、本実施形態のトルクセンサ31、並びにトルクセンサ31及びECU23により構成されるトルク検出装置30の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のトルクセンサ31は、コラムシャフト8の途中に設けられたトーションバー32と、同トーションバー32の近傍に設けられたマグネット33及びホールIC34a,34bとにより構成されている。
即ち、回転軸であるステアリングシャフト3へのトルク入力により、そのコラムシャフト8に設けられたトーションバー32には、当該入力トルクに応じた捻れ角が発生し、これによりマグネット33の形成する磁界に変化が生ずることになる。そして、本実施形態のトルクセンサ31は、その磁界の変化、つまりはステアリングシャフト3への入力トルク(操舵トルクτ)に応じて変化する各ホールIC34a,34bの出力電圧を、出力信号Sa,SbとしてECU23に出力する構成となっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態では、センサ部としてのトルクセンサ31は、電源線35,36及び信号線37a,37bを介して、演算部としてのECU23に接続されており、トルクセンサ31に設けられた二つのホールIC34a,34bは、ともに電源線35,36を介したECU23からの電力供給により駆動されている。そして、各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vbは、当該各ホールIC34a,34bに対応して個別に設けられた上記各信号線37a,37bを介することにより、それぞれが独立した二系統の出力信号Sa,Sbとして、ECU23に入力される。
一方、ECU23は、故障検出手段としてのマイコン40を備えており、同ECU23に入力された各ホールIC34a,34bの出力信号Sa,Sbは、上記各信号線37a,37bに対応する各信号配線41a,41bを介して、このマイコン40に入力される。尚、本実施形態では、これらの各信号配線41a,41bには、それぞれプルダウン抵抗42が介在されている。そして、マイコン40は、その入力される出力信号Sa,Sbの信号レベル、即ち各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vbに基づいて、ステアリングシャフト3に入力された操舵トルクτの演算、及び各ホールIC34a,34bの故障検出を実行する構成となっている。
具体的には、図3(a)(b)に示すように、各ホールIC34a,34bは、入力トルクの変動に対するその出力信号Sa,Sbの波形、つまり各出力電圧Va,Vbの変化特性が互いに反対となるように設定(配置)されている。そして、操舵トルクτの演算は、その各出力電圧Va,Vbの差分処理に基づいて行なわれる。
また、図3(c)に示すように、各ホールIC34a,34bの故障検出は、これらの各出力電圧Va,Vbの合計値Vabを監視することにより行なわれる。即ち、各ホールIC34a,34bの出力信号Sa,Sbの波形、つまり各出力電圧Va,Vbの変化特性が互いに反対であるならば、その合計値Vabは、それぞれの基準値(各出力電圧Va,Vbの取り得る値の中間値)である所定電圧V1,V2の合計に相当する所定電圧V3で略一定となる。従って、このような関係にある各出力電圧Va,Vbの合計値Vabが、その適正と考えられる範囲外(V3±α、「α」は誤差マージン)にある場合には、各出力電圧Va,Vbの何れかが異常であることを示している。そして、本実施形態のマイコン40は、このような場合には、各ホールIC34a,34bの何れかに故障が発生したものと判定する。
さらに、図2に示すように、本実施形態では、各ホールIC34a,34bと上記各信号線37a,37bとを接続するトルクセンサ31側の信号配線43a,43bのうち、ホールIC34bに対応する信号配線43bには、抵抗44が介在されている。尚、この抵抗44の抵抗値は、上記のプルダウン抵抗42の抵抗値の約2〜3%程度に設定されている。そして、本実施形態では、この抵抗44の存在により、上記各信号線37a,37b間の短絡故障の発生を検出することが可能となっている。
即ち、例えば、各信号線37a,37b間において、同図中、二点差線に示される部分に短絡故障が発生した場合、そのECU23側の各接続端子45a,45bの電圧は、ともに等しい値となる。そして、トルクセンサ31側の信号配線43a,43bのうち、ホールIC34bに対応する信号配線43bにのみ抵抗44が介在され、ホールIC34aに対応する信号配線43aには介在されていない、即ち信号配線43aの抵抗値は無視することができることから、各接続端子45a,45bの電圧は、ともにホールIC34aの出力電圧Vaとなる。
つまり、各信号線37a,37b間に短絡故障が発生した場合、信号配線43bに介在された抵抗44の存在により、ホールIC34bの出力信号Sbは、ホールIC34aの出力信号Saにより打ち消された状態となる。そして、図4(a)〜(c)に示すように、各接続端子45a,45bの電圧、即ちマイコン40への入力電圧Vin_a,Vin_bは、ともにホールIC34aの出力電圧Vaと等しくなり、その合計値Vin_abもまた、上記の適正範囲外(V3±α)となる。
そして、本実施形態のマイコン40は、これを踏まえ、その入力される各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vb(入力電圧Vin_a,Vin_b)の合計値Vab(Vin_ab)が適正範囲外であり、且つ両者の変化特性(各出力信号Sa,Sbの波形)が略一致する場合には、各信号線37a,37b間に短絡故障が発生したものと判定する。
尚、本実施形態では、この短絡故障判定を考慮し、上記各ホールIC34a,34bの故障検出は、両者の変化特性(各出力信号Sa,Sbの波形)が一致しないことを条件として行なわれる。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)トルクセンサ31に設けられた二つのホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vbは、各信号線37a,37bを介することにより、それぞれが独立した二系統の出力信号Sa,Sbとして、ECU23側に設けられた故障検出手段としてのマイコン40に入力される。そして、各ホールIC34a,34bと上記各信号線37a,37bとを接続するトルクセンサ31側の信号配線43a,43bのうちの一方(ホールIC34bに対応する信号配線43b)には、抵抗44が介在される。
即ち、ホールICの出力信号が伝送される信号配線に抵抗を介在させることで、そのインピーダンスは増大する。このため、ノイズの影響を抑制する観点からみた場合には、必ずしも好ましい構成であるとは言い難い。しかしながら、二つの信号線37a,37b間に短絡故障が発生した場合には、その信号配線43bのみに介在された抵抗44の存在により、ホールIC34bの出力信号Sbは、ホールIC34aの出力信号Saにより打ち消された状態となる。従って、上記構成によれば、そのインピーダンスの差異に起因する特徴的な波形変化に注目することにより、その二つの信号線37a,37b間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
(2)各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vbの変化特性は、互いに反対となるように設定される。そして、マイコン40は、入力される各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vb(入力電圧Vin_a,Vin_b)の合計値Vab(Vin_ab)が適正範囲外であり、且つ両者の変化特性(各出力信号Sa,Sbの波形)が略一致する場合には、各信号線37a,37b間に短絡故障が発生したものと判定する。
即ち、各ホールIC34a,34bの出力信号Sa,Sbの波形、つまり各出力電圧Va,Vbの変化特性が互いに反対であるならば、各ホールIC34a,34bに何らかの故障がない限り、その合計値Vabは、それぞれの基準値である所定電圧V1,V2の合計に相当する所定電圧V3で略一定となる。そして、このような関係にある各出力電圧Va,Vbの合計値Vabが、その適正と考えられる範囲外にあるということは、各出力電圧Va,Vbの何れか一方が異常であることを示し、その際、両者の変化特性(各出力信号Sa,Sbの波形)が略一致するならば、それは各信号線37a,37b間に生じた短絡故障によるものであることを示す。従って、上記構成によれば、二つの信号線37a,37b間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化したが、EPS以外の用途に用いられるトルク検出装置に適用してもよい。
・また、本実施形態では、トルクセンサ31はコラムシャフト8に設けられることとしたが、ピニオンシャフト10に設けられるものであってもよい。
・本実施形態では、ECU23側の各信号配線41a,41bには、それぞれプルダウン抵抗42を介在することとしたが、これはプルアップ抵抗に変更してもよい。
・本実施形態では、各ホールIC34a,34bと上記各信号線37a,37bとを接続するトルクセンサ31側の信号配線43a,43bのうちの一方(ホールIC34bに対応する信号配線43b)のみに抵抗44を介在させた。しかし、これに限らず、例えば、図5に示すトルク検出装置50のように、トルクセンサ51側の各信号配線43a,43bに、それぞれ抵抗値の異なる抵抗52a,52bを介在させることにより、各信号配線43a,43bに異なるインピーダンスを設定する構成としてもよい。
即ち、このトルク検出装置50の場合、ECU53側の各信号配線41a,41bには、反転増幅回路54a,54bが介在されている。そして、各系統において、反転増幅回路54a,54bの入力部を構成する各抵抗55a,55bと、トルクセンサ51側の各信号配線43a,43bに介在された各抵抗52a,52bとの合成抵抗値は、等しい値となるように設定されている。
尚、本実施形態では、反転増幅回路54aの入力部を構成する抵抗55a、及び信号配線43bに介在された抵抗52bの抵抗値は「R2」、反転増幅回路54bの入力部を構成する抵抗55b、及び信号配線43aに介在された抵抗52aの抵抗値は「R1」である。また、各反転増幅回路54a,54bにおいて、各アンプ56に接続された上記入力部を構成する各抵抗55a,55b以外の各抵抗57の抵抗値は「R3」に設定されている。そして、本実施形態では、反転増幅回路54a,54bは、その「R3」を上記の各抵抗値「R1」「R2」の和に相当する値とすることで、上記トルクセンサ51側の各信号配線43a,43bとの合成抵抗により、その増幅率が一倍となるように設計されている。
つまり、抵抗値の異なる抵抗52a,52bの介在によりトルクセンサ51側の各信号配線43a,43bに異なるインピーダンスを設定するとともに、ECU53側には、そのインピーダンスの差異を踏まえた増幅回路(この例の場合、反転増幅回路54a,54b)を形成する。これにより、図6(a)〜(6)に示すように、各信号線37a,37b間に短絡故障が生じた場合には、マイコン40に入力される各ホールIC34a,34bの出力電圧Va,Vb(入力電圧Vin_a,Vin_b)の変化特性を変化させることが可能となる(この例の場合、入力電圧Vin_a、図6(a)参照)。従って、上記構成によれば、そのインピーダンスの差異に起因する特徴的な波形変化に注目することにより、その二つの信号線37a,37b間に生じた短絡故障を検出することができるようになる。
・また、図5に示すトルク検出装置50では、ECU53側の各信号配線41a,41bには、反転増幅回路54a,54bが介在されることとしたが、これは非反転増幅回路に変更してもよい。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 トルク検出装置の回路図。 (a)(b)各ホールICの出力電圧の変化特性を示すグラフ、(c)各ホールICの故障判定の態様を示す説明図。 (a)(b)信号線間の短絡故障発生時における各ホールICの出力電圧の変化特性を示すグラフ、(c)短絡故障判定の態様を示す説明図。 別例のトルク検出装置の回路図。 (a)(b)別例の信号線間の短絡故障発生時における各ホールICの出力電圧の変化特性を示すグラフ、(c)別例の短絡故障判定の態様を示す説明図。 従来のトルク検出装置の回路図。 (a)(b)各ホールICの出力電圧の変化特性を示すグラフ、(c)各ホールICの故障判定の態様を示す説明図。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、3…ステアリングシャフト、8…コラムシャフト、23,53…ECU、30,50…トルク検出装置、31,51…トルクセンサ、34a,34b…ホールIC、37a,37b…信号線、40…マイコン、41a,41b,43a,43b…信号配線、42…プルダウン抵抗、44,52a,52b,55a,55b…抵抗、54a,54b…反転増幅回路、Sa,Sb…出力信号、Va,Vb…出力電圧、Vin_a,Vin_b…入力電圧、τ…操舵トルク。

Claims (5)

  1. 回転軸に設けられたセンサ部と、信号線を介して入力される前記センサ部の出力信号に基づき前記回転軸への入力トルクを演算する演算部とを備え、前記センサ部は、前記入力トルクに応じて出力電圧が変化する二つの信号出力手段を有するとともに、前記演算部は、該各信号出力手段に対応して個別に設けられた前記信号線を介することによりそれぞれが独立した二系統の前記出力信号として入力される前記各出力電圧の合計値に基づいて、前記各信号出力手段の故障を検出する故障検出手段を備えたトルク検出装置において、
    前記各信号出力手段と前記各信号線とを接続する各信号配線の少なくとも一方に抵抗を介在させることにより、前記各信号配線に異なるインピーダンスを設定したこと、
    を特徴とするトルク検出装置。
  2. 請求項1に記載のトルク検出装置において、
    前記各信号配線の一方のみに抵抗を介在させること、を特徴とするトルク検出装置。
  3. 請求項2に記載のトルク検出装置において、
    前記故障検出手段は、前記各出力電圧の合計値が適正範囲外であり、且つ入力される二系統の前記出力信号の波形が一致する場合には、前記各信号線間に短絡故障が生じたものと判定すること、を特徴とするトルク検出装置。
  4. 請求項1に記載のトルク検出装置において、
    前記演算部は、前記各系統の出力信号がそれぞれ入力される反転増幅回路を有するものであって、
    前記各信号配線に抵抗値の異なる抵抗を介在させるとともに、前記各信号配線に介在された抵抗と前記各反転増幅回路の入力部を構成する各抵抗との間の前記各系統毎の合成抵抗値が等しくなるように設定したこと、を特徴とするトルク検出装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のトルク検出装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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