JP5125500B2 - X線断層撮影のシミュレーション方法およびシミュレーション用のプログラム - Google Patents
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Description
ところが、生産現場では、良品モデルであれば、まず問題なく用意することができるが、不良モデルとして適切なものが常に存在するとは限らない。優良な生産ラインでは、不良が起こることはまれであり、また不良が生じたものが保管されるとは限らないからである。また、ボイドの存在等による内部形状の不良に関しては、外観からは殆ど認識できず、不良モデルを準備することは困難である。
まず、ステップ1では、はんだの形状が良好な部品を対象にしたX線CTによって、はんだを含む所定大きさの部位を構成する複数の点の空間座標と各点におけるX線吸収率を示す数値とを対応づけた良品モデルデータを生成する。第2ステップでは、良品モデルデータに基づく3次元画像を表示して、その表示中のはんだの形状を変更する編集操作を受け付け、この操作に応じて良品モデルデータ中のはんだのX線吸収率を示す点の分布状態を変更することにより、はんだの不良モデルデータを作成する。
なお、「はんだの形状」は、外形に限らず、内部形状も含むものとする。
第1ステップでは、シミュレーションの対象部品におけるはんだの良好な立体形状を表す良品モデルデータとして、前記良好な形状のはんだを含む所定大きさの部位を構成する複数の点の空間座標と各点におけるX線吸収率を示す数値とを対応づけたデータを入力する。第2ステップでは、入力した良品モデルデータに基づく3次元画像を表示装置の画面に表示して、その表示中のはんだの形状を変更する編集操作を受け付け、この操作に応じて良品モデルデータ中のはんだのX線吸収率を表す点の分布状態を変更することにより、はんだの不良モデルデータを作成する。第3ステップでは、第2ステップで作成された不良モデルデータを用いた仮想のX線透視撮影を、不良モデルデータが表すはんだに対するX線源の相対位置が毎回変更されると仮定して複数回実行し、各撮影の結果を用いて不良モデルデータが示すはんだの断層画像を生成する。第4ステップでは、第3ステップで生成された断層画像または断層画像から求めた3次元画像を表示装置の画面に表示する。
この基板検査装置は、ICのリードに形成されたバックフィレットや、BGAを構成するはんだ電極など、部品と基板側の電極(図示せず。)とを接続するはんだのうち外観検査が困難なものを対象に、X線による断層画像を生成し、生成された画像を用いて検査を行うものである。具体的には、検査対象の基板1を支持する基板支持テーブル2、X線管3、フラットパネルディテクタ4(以下、「FPD4」と略す。)、および図2に示すXYステージ8,9、ならびにコントローラ20などにより構成される。
なお、図1では、具体的な検査対象部品の例としてのICを符号5で示し、そのリードを符号6で示す。
固定配備される。
メモリ22は、ハードディスク等の大容量メモリであって、制御および検査、ならびに後記するモデルデータの作成やシミュレーションに関するプログラムが格納される。さらに、検査対象の基板のCADデータ、および検査の実行に必要な各種設定データ、検査に用いられた断層画像を保存するための画像データベースなども、メモリ22内に保存される。
さらに、図中の12は、基板1を挟んではんだ電極10に対向する位置に実装されている部品である(以下、「裏面部品12」という。)。
この画面の主要部には、編集作業のためのウィンドウ100(以下、「編集ウィンドウ100」という。)が設けられる。この実施例では、編集ウィンドウ100内に、良品モデルデータが示す良品の形状を3次元的に表示し、その表示中のはんだを消去する操作やはんだを追加する操作を受け付けるようにしている。図6の例の編集ウィンドウには、IC中の1本のリード6およびこれに対応するバックフィレット7の立体形状を表す画像が示されている(バックフィレット7以外のはんだについては、図示を省略する。)。
このように、実物による確認が困難な内部形状の不良に関しても、良品モデルデータを用いた編集によって、簡単に不良モデルデータを作成することができる。
図7は、図6に示したバックフィレット7を対象に編集を行った例を示すもので、フィレットの上端部が欠落した形状に変更されている。
このような処理によって、3次元画像中のX線吸収率を示す点の分布状態を変更することができる。
なお、領域s2,s3内の直線m3,m4は、横断層画像に対応する平面を示すものである。
3 X線管
4 フラットパネルディテクタ(FPD4)
7 バックフィレット
10 はんだ電極
21 制御部
22 メモリ
24 モニタ
25 操作部
100 編集ウィンドウ
Claims (4)
- 基板に実装された部品のはんだ付け部位に対するX線断層撮影をシミュレートする方法であって、
はんだの形状が良好な部品を対象にしたX線CTによって、前記はんだを含む所定大きさの部位を構成する複数の点の空間座標と各点におけるX線吸収率を示す数値とを対応づけた良品モデルデータを生成する第1ステップ、
前記良品モデルデータに基づく3次元画像を表示して、その表示中のはんだの形状を変更する編集操作を受け付け、この操作に応じて前記良品モデルデータ中のはんだのX線吸収率を表す点の分布状態を変更することにより、前記はんだの不良モデルデータを作成する第2ステップ、
前記不良モデルデータを用いた仮想のX線透視撮影を、不良モデルデータが表すはんだに対するX線源の相対位置が毎回変更されると仮定して複数回実行し、各撮影の結果を用いて前記不良モデルデータが示すはんだの断層画像を生成する第3ステップ、
第3ステップで生成された断層画像または断層画像から求めた3次元画像を表示する第4ステップ、の各ステップを実行する、
ことを特徴とする、X線断層撮影のシミュレーション方法。 - 前記第1ステップは、X線CTによる断層撮影を行う機能を具備する装置において実行され、
前記第2〜4の各ステップは、前記第1ステップにより生成された良品モデルデータの入力を受け付けたコンピュータにより実行される、請求項1に記載されたX線断層撮影のシミュレーション方法。 - 前記第3ステップでは、少なくとも前記不良モデルデータが表すはんだ内の一平面を処理対象として、トモシンセシスによる断層撮影の原理に基づく処理を実行することにより、処理対象の平面の断層画像を生成する、請求項1または2に記載されたX線断層撮影のシミュレーション方法。
- 基板に実装された部品のはんだ付け部位に対するX線断層撮影を、表示装置が接続されたコンピュータにシミュレートさせるためのプログラムであって、
シミュレーションの対象部品におけるはんだの良好な立体形状を表す良品モデルデータとして、前記良好な形状のはんだを含む所定大きさの部位を構成する複数の点の空間座標と各点におけるX線吸収率を示す数値とを対応づけたデータを入力する第1ステップ、
前記良品モデルデータに基づく3次元画像を前記表示装置の画面に表示して、その表示中のはんだの形状を変更する編集操作を受け付け、この操作に応じて前記良品モデルデータ中のはんだのX線吸収率を表す点の分布状態を変更することにより、前記はんだの不良モデルデータを作成する第2ステップ、
前記不良モデルデータを用いた仮想のX線透視撮影を、不良モデルデータが表すはんだに対するX線源の相対位置が毎回変更されると仮定して複数回実行し、各撮影の結果を用いて前記不良モデルデータが示すはんだの断層画像を生成する第3ステップ、
第3ステップで生成された断層画像または断層画像から求めた3次元画像を前記表示装置の画面に表示する第4ステップ、
の各ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする、X線断層撮影のシミュレーション用プログラム。
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