JP5124112B2 - 自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動方法および装置 - Google Patents

自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5124112B2
JP5124112B2 JP2006213209A JP2006213209A JP5124112B2 JP 5124112 B2 JP5124112 B2 JP 5124112B2 JP 2006213209 A JP2006213209 A JP 2006213209A JP 2006213209 A JP2006213209 A JP 2006213209A JP 5124112 B2 JP5124112 B2 JP 5124112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
sphere
drum
disc
pointer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006213209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007039028A (ja
Inventor
ジュセッペ・ダル・プラ
アンドレア・デ・プレット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Campagnolo SRL
Original Assignee
Campagnolo SRL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Campagnolo SRL filed Critical Campagnolo SRL
Publication of JP2007039028A publication Critical patent/JP2007039028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5124112B2 publication Critical patent/JP5124112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/02Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers
    • B62M25/04Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers hand actuated
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20396Hand operated
    • Y10T74/20402Flexible transmitter [e.g., Bowden cable]
    • Y10T74/2042Flexible transmitter [e.g., Bowden cable] and hand operator
    • Y10T74/20438Single rotatable lever [e.g., for bicycle brake or derailleur]

Description

本発明は、自転車用ギヤシフトにおいてギヤシフトを実行する方法と、上記方法を実行する自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動装置に関する。以下の説明は、主としてストレートハンドルを有する自転車(典型的にはマウンテンバイク)用に特別にデザインされた装置について行うが、本発明は、ハンドルの形状や、その結果生じる作動装置のデザインとは明らかに無関係である。したがって、本発明は湾曲ハンドルを有するレース用自転車用の装置にも適用可能である。
以下の説明は、特に一体型制御装置、すなわちブレーキケーブルを制御する機構について行う。
自転車には通常、様々な径と歯数の一連の同軸歯車(クラウン)から構成され、後輪のハブと一体化されたピニオン群と関係するリアディレーラが設けられる。
また、自転車には通常、一対のペダルによって回転しながら制御されるクランク車軸のシャフトと関係して、様々な径と歯数の一連の同軸歯車(クラウン)から構成されたチェーンセットと関係するフロントディレーラが設けられる。
いずれの場合も、ディレーラは、ピニオン群とチェーンセット間の閉リング内で延び、様々な速度伝達比を得るように径と歯数の様々に異なるスプロケット上を移動する伝動チェーンと係合する。
特に、チェーンが大径のスプロケットから小径のスプロケットに移動するとき、下方ギヤシフトまたはシフトダウンと言い、チェーンが小径のスプロケットから大径のスプロケットへ移動するとき、上方ギヤシフトまたはシフトアップと言う。これに関し、フロントディレーラを参照すると、下方ギヤシフトは低速度伝達比への推移に相当し、上方ギヤシフトは高速度伝達比への推移に相当する。逆にリアディレーラを参照すると、下方ギヤシフトは高速度伝達比への推移に相当し、上方ギヤシフトは低速度伝達比への推移に相当する。
ディレーラの2方向運動は作動装置により得られ、該作動装置は、サイクリストが操作しやすいように、すなわち、通常は、前輪または後輪の制動を命じるブレーキレバーが配置されるハンドルグリップに近接するハンドル上に搭載される。ディレーラを2方向に駆動させ、ブレーキを制御する制御装置は、上述したように、一般的には一体側制御装置として知られる。
従来、フロントディレーラの作動装置と前輪のブレーキレバーとはハンドルの左手グリップ近傍に配置され、リアディレーラの作動装置と後輪のブレーキレバーとはハンドルの右手グリップ近傍に配置される。
より具体的には、メカニカルギヤシフトにおいて、各ディレーラは、通常は被覆された伸張性ケーブル(通称、ボーデンケーブル)の牽引動作による第1の方向と、ケーブルの牽引の解放および/またはディレーラ自体に設けられるバネの弾性的復帰動作による逆向きの第2の方向とで、スプロケットの間を移動させられる。
通常、ケーブルの牽引の解放および/または復帰バネにより決定される運動方向が下方ギヤシフトの方向であり、逆に、制御ケーブルの牽引動作は、チェーンが小径のスプロケットから大径のスプロケットに移動する上方ギヤシフトの方向で行われる。
作動装置では、制御ケーブルは通常、ケーブル巻付ドラムと称されるロータエレメント上の巻付けおよび繰り出しによる牽引または解放で作動され、その回転は一対の適切な制御レバーでサイクリストにより制御される。
いずれにせよ、作動装置は、様々な比により要求されるディレーラの個別位置に対応する、すなわちギヤシフトの各種スプロケット上にある、複数の所定の角度位置に、ドラムを回転させて、静止状態に保持しなければならない。したがって、フロントギヤシフトの作動装置は、チェーンセットの個々のクラウン上のフロントディレーラの位置に対応する比較的少数の所定角度位置(通常は3)を有する一方で、リアギヤシフトの作動装置は、種々のピニオン上のリアディレーラの位置に対応する比較的多数の所定角度位置(通常は7〜10)を有する。
いわゆる解放型(release type)の既知の作動システムでは、適切なシフトアップレバー上でサイクリストが発揮する肉体的努力のために、ケーブルが巻き上がるようにケーブル巻付ドラムの回転が起こる一方、逆向きの回転がシフトダウンレバーの作動により得られ、実質上ケーブル巻付ドラムを解放し、ディレーラの復帰バネでもあり、機構自体の内部のケーブル巻付ドラムに接続される復帰バネでもありうる復帰バネを、明らかに制御された形で、ドラムからケーブルを繰り出すように動作させる。
シフトダウンレバーがボタン状の第1の解放型装置が、特許文献1に記載されている。ドラムは、ケーブル巻付ドラムの外面にある歯と噛合するクリックにより固定位置に保持される。ボタンの押圧により、ケーブル巻付ドラムが所定位置に固定される一方で、クリックはドラムの歯から離脱する。その後のボタンの中間休止位置に向かう解放で、ドラムと同軸に搭載されるコイルバネの推力下でドラムは自由に回転すると同時に、クリックはケーブル巻付ドラムの次の歯と噛合し、所望の角度回転後、新たな位置で固定される。
GB2012893号公報
上記装置の第1の欠点は、下方ギヤシフトは、ボタンが押されるときではなく、実質上ボタンを解放する段階で行われるため、下方ギヤシフトがサイクリストの作動に十分素早く反応しないことである。
もう1つの欠点は、多数の位置を切り替えるには、連続的な下方ギヤシフト作業を何度も実行する必要があることである。
第2の解放型装置は本出願人に係る特許文献2に記載されている。上記装置では、ケーブル巻付ドラムは、ケーブル巻付ドラムの外面にある歯に第1の端部で係合するレバーにより適所に保持される。シフトダウンレバーの推進始動により、レバーの第1の端部はケーブル巻付ドラムの歯から離脱し、ケーブル巻付ドラムは所望の回転の約半分に等しい回転量で自由回転し、レバーの第2の端部はドラムの外面の歯に係合する。その後のニュートラルな休止位置に向かうシフトダウンレバーの解放は、ギヤシフトを完了させる第2の回転量のケーブル巻付ドラムを自由回転させ、レバーの第1の端部のドラムの外側歯への再係合を行わせる。
US6,792,826号公報(特開2002−225781号公報)
上記装置の場合も、サイクリストによる作動は、押圧とレバーの解放に相当する2つの段階で実質上行われるため、下方ギヤシフトがサイクリストの作動時に十分素早く反応せず、ギヤシフトはシフトダウンレバーの解放とニュートラル休止位置への復帰後にのみ完了する。
もう1つの欠点は、多数の位置でシフトダウンするのに、連続的な下方ギヤシフト作業を何度も実行する必要があることである。
ケーブルの巻上げ方向と繰り出し方向の両方でのケーブル巻付ドラムの回転が、シフトアップレバーおよびシフトダウンレバーに発揮されるサイクリストの肉体的努力により、あるいはサイクリストにより作動されるサーボ機構により行われる、いわゆる作動型作動装置(active type actuation device)も既知である。
作動型装置は、本出願人に係る特許文献3に記載されている。同装置では、シフトアップレバーとシフトダウンレバーがケーブル巻付ドラム上の能動的な推力により作用して、2つの隣接するギヤシフト位置間に形成される角度の広がり全体にわたりドラムを回転させる。特に、下方ギヤシフトを実行するには、ケーブル巻付ドラムが位置決め手段(indexing means)により適所に固定される所望の最終位置に達するまで、レバーを回転させなければならない。
欧州特許出願公開EP−1564131−A1号公報(欧州特許出願第04425075.1号)(特開2005−219736号公報)
上記装置の欠点は、シフトダウンレバーがケーブル巻付ドラムを最終位置に来るように十分回転した後でのみサイクリストによる作動が完了するため、下方ギヤシフトがサイクリストの作動に十分素早く反応しないことである。
もう1つの欠点は、シフトダウンレバーが、ケーブル巻付ドラムを回転させながら新たなギヤシフト位置に進ませるように十分大きな角度で押圧されない場合、ギヤシフトが完了せず、ディレーラは2つのスプロケットの間の不都合なニュートラル位置にとどまることである。
本発明に基づく課題は、既知の作動装置と比べて、より迅速で正確なギヤシフト動作を実行させることである。
したがって、本発明の第1の構成は、請求項1による方法に関し、第2の構成は、請求項11による装置に関する。この方法と装置における好適な特徴点は従属請求項に示されている。
左右の作動装置の説明は、一体型平ハンドル(straight handlebars)用作動装置、すなわち、ブレーキ制御レバーと関連付けられた作動装置に関して行われる。しかしながら、上記装置は、自転車のハンドル、好ましくはブレーキレバー近傍の自転車のハンドルに適用可能な独立の本体を構成可能であると理解すべきである。
本発明第1の構成は、
自転車のハンドルに装着されるケーシング内に収容された、ギヤシフトを制御する可動性メカニカル部材を備え、各ギヤシフトの動作が可動性メカニカル部材の所定量の移動に対応する、ように構成された作動装置用いて行うギヤシフト操作において、
前記作動装置における、
前記可動性メカニカル部材が、ギヤシフトの制御ケーブルを巻き付けるドラムを備え、前記移動がドラムの角運動であり
作動装置がドラムを所定の角度位置に保持する位置決め手段を備え、
前記位置決め手段がドラムと一体回転する第1のディスクと、作動装置の固定ケーシングと一体化する第2のディスクと、を有し、
第1および第2のディスクの一方に他方のディスク上に形成されるフック状輪郭部と係合し、主軸(B)に対して径方向または軸方向に作用するポインタが設けられ、前記フック状輪郭部がドラムの前記所定の角度位置に相当する複数の停止位置部と、主軸(B)に対して周方向に沿って延びる複数の自由スライド通路と、を含み
この作動装置を用いて、ギヤシフト操作は、
ポインタが停止位置部から離脱させられるように、ドラムと一体回転するディスクには外力が加えられる能動的初期移動ステップと、
ドラムと一体回転するディスクが自由に回転する一方で、ポインタが離脱させられた停止位置から次の停止区域までたどる自由スライド通路を渡る自動的最終移動ステップと、からなり、
能動的初期移動ステップでは、ギヤシフトに対応する移動量の一部のみに等しい第1の量だけ前記ドラムを移動させ、
自動的に最終移動するステップでは、ギヤシフトに対応する移動量の残りの部分に等しい第2の量だけ前記ドラムを自動的に最終移動させることを含む、ギヤシフトを容易にする方法に関する。
この方法によると、サイクリストは、ギヤシフト自体を実行するために、自転車の操縦とペダルを踏むことから注意をそらさなければならない時間を最小限にとどめ、所望のギヤシフトを格別に迅速に実行することができる。
この方法は、通常、ギヤシフトの復帰バネが実際には下方ギヤシフトの方向に作用するため、好ましくは、下方ギヤシフトのために活用される。しかし、復帰バネが上方ギヤシフトの方向に機能するギヤシフトもあり、この場合、本発明の方法は上方ギヤシフトにも利用可能である。
好ましい態様では、第2の量は第1の量より大きく、より好ましくは、第1の量の2倍以上である。より一般的には、ギヤシフトをさらに迅速にするため、第2の量は、装置の機械部材の構成および構造的特徴で許容可能な最大限の量を有する。
好ましい態様では、初期移動は、サイクリストが作動装置の該当レバーに指をかけて動作し、直接、可動性部材を移動させることにより実行される。
別の態様では、初期移動は、サイクリストにより始動されるサーボ機構で実行することも可能である。この場合、サイクリストは、たとえばボタンを使用してサーボ機構を始動し、サーボ機構はギヤシフトに対応するすべての移動のためではなく、初期移動のためにのみ可動性部材を動作させる。
好ましい態様では、最終移動は、初期移動がいったん実行された後で自動的に作動装置により実行され、サイクリストまたはサーボ機構によるさらなる直接的な推力がなくてもよい。
好ましくい態様では、最終移動は、復帰バネの機械的作用下で、作動装置により自動的に実行される。このようなバネは作動装置内に設けることができるが、より一般的には、ギヤシフト内に既に内蔵しているディレーラの復帰バネであってよい。
作動装置内でギヤシフトを制御するのに可動である機械部材は、いろいろなタイプのものであってよい。典型的な、好ましい例としては、ギヤシフトの制御ケーブルを巻き上げるためのドラムが挙げられ、したがって、前記の各々の移動はドラムの角度的移動である。
本発明の第2の構成は、
自転車のハンドルに装着されるケーシングと、
装置の主軸を中心にケーシング内で角度的に移動可能なケーブル巻付ドラムと、
ドラム上で作用し、装置の主軸を中心に第1の角度方向および第2の角度方向にドラムを回転させる操作手段と、
弾性的手段により行われる第2の角度方向における復帰動作に対抗して、所定の角度位置にドラムを着脱可能に保持する位置決め手段と、
を備えた、自転車用ギヤシフトの制御ケーブル用作動装置において、
前記位置決め手段は、ドラムとともに一体的に回転する第1の回転部材とケーシングと一体的な第2の固定部材とを含み、第1および第2の部材の一方には他方の部材上に形成されるフック状輪郭部に係合するポインタが設けられ、前記ポインタは主軸に対して径方向または軸方向に作用し、フック状輪郭部はドラムの所定の角度位置に対応する複数の停止位置部と、主軸に対して周方向に沿って延びる複数の自由スライド通路とを有し、
第2の角度方向におけるドラムの回転が、ポインタを停止位置から離脱させるように操作手段により回転される場合にのみ回転部材が移動できる能動的な初期移動ステップと、回転部材が操作手段のさらなる動作の必要なく第2の方向に自由に回転し、ポインタが離脱した停止位置部から第2の方向で自由スライド通路に沿って次の停止位置部まで移動する自動的な最終移動ステップとが形成されるように、停止位置部と自由スライド通路の形状および配置が設定される装置に関する。
本発明の好適な実施形態に関する以下の詳細な説明から明らかになるように、自由スライド通路を設けることにより、下方ギヤシフトの間における、個々のギヤシフト動作に対応するドラムの回転(すなわち、あるギヤ比から直に隣接するギヤ比まで)は、ケーブル巻付ドラムの回転がサイクリストの押圧(またはサイクリストの始動するサーボ機構)により引き起こされる第1の能動的な押圧ステップと、能動的な押圧がなくても自動的にギヤシフトに対応するドラムの回転が継続し完了する、上記押圧ステップに続く第2の自動的回転ステップとに分割される。
したがって、以下の説明で明らかになるように、上記装置は本発明の第1の態様に係る方法を実行するのに適する。
好ましい態様では、各自由スライド通路は、隣接する2つの停止位置間の角度広がり部の50%超の角度広がり部、より好ましくは、上記広がり部の約2/3の角度広がり部を有する。一般的には、自由スライド通路の広がり部が大きくなればなるほど、能動的な作動ステップが短くなるためギヤシフトが速くなる。
好ましい態様では、位置決め手段は、上記ポインタを設けたディスクを備え、その対向側面のいずれかに上記フック状輪郭部を設けたディスクが配置され、ポインタはポインタが設けられたディスクから軸方向に突出するエレメントであり、フック状輪郭部は、該輪郭部が設けられたディスクに形成される凹部である。固定部材はポインタを設けたディスクを具備し、回転部材はフック状輪郭部を設けたディスクを具備することができ、逆の場合もまた同様である。
好ましい態様では、装置が十分に強靭になるように、一対のポインタとそれに対応する一対のフック状輪郭部が設けられる。
好ましい態様では、操作手段は、
第1の角度方向にドラムを回転させるようにドラム上で動作する第1の操作機構と、
第1の角度方向とは逆の第2の角度方向にドラムを回転させるようにドラム上で動作する第2の操作機構とを備え、
位置決め手段は、
第1の方向のドラムの回転に対抗する第1の対抗手段と、
第2の方向のドラムの回転に対抗する第2の対抗手段と、を備える。
このように、ディレーラの復帰バネが作動装置に及ぼす明らかに非対称な影響は、位置決め手段の逆方向における非対称な動作で、適切にバランスを取ることができる。
好ましい態様では、第1または第2の対抗手段、好ましくは両方が、ドラム自体の角度位置に関係なくドラムの回転に対抗する。これにより、対抗手段は、低ギヤ比位置間と高ギヤ比位置間の異なるギヤシフト作業に対して同じ力でドラムの回転に対抗することになる。したがって、たとえば、第1の位置から第2の位置に移動させるには、第3の位置から第4の位置に移動させるために超えなければならない対抗力と同じ対抗力を超えなければならない。
ポインタは様々なデザインを取りうる。好ましくは、ポインタは球状で、ポインタを設けたディスクは、ケーシングに搭載され、少なくとも1つの放射状スロットを設けた球担持ディスクであり、球は第1の対抗手段により外向き放射状に押されるように放射状スロットに搭載され、スロットは球担持ディスクの少なくとも1つの側面に開放され、球が球担持ディスクの軸方向に突出するような奥行きを有し、フック状輪郭部を設けたディスクは、球担持ディスクの球が突出する側面の方で、球担持ディスクの側面に隣接する位置でケーシングに搭載された、球が係合する凹部を設けた第1の位置決めディスクである。このデザイン、特にポインタとしてのボールの使用は、とりわけ自由スライド通路での摩擦を低くとどめる。
位置決めディスクに形成される凹部は様々なデザインを採用することができるため、フック状輪郭部は色々な形状を取りうる。たとえば好ましい態様では、第1の位置決めディスクに形成される凹部は、スライド区域部を間に挟む停止区域部を有し、スライド区域部はそれぞれ周方向自由スライド区間部と傾斜スライド区間部とを有し、フック状輪郭部の停止位置部は凹部の停止区域にあり、自由スライド通路は周方向自由スライド区間に沿って形成される。
好ましい態様では、第1の対抗手段は、球自体を凹部の停止区域部内に保持するように、球担持ディスクの放射状スロット内の球に作用することにより、固定部材と回転部材を一体的に回転させる第1の対抗バネを備える。好ましい態様では、第2の対抗手段は、互いに対向する第1の位置決めディスクと球担持ディスクに軸方向にバイアスをかけるように搭載された第2の対抗バネを備える。
2つの別個のバネを使用し、2つの方向でドラムの回転に対抗するバネにバイアスをかけることで、対抗手段の差別化が簡単に実現できる。
好ましい態様では、非対称の挙動を得るため、停止区域のうちの中間区域は、停止方向に配向する停止壁と、装置の軸を中心に周方向に配向する周スライド壁とにより区切られる。
このように、停止壁は放射方向に対してアンダーカットされる、すなわち、停止壁が放射方向に対して鋭角(小さく、ゼロをわずかに超える角で十分である)を形成し、上記鋭角は、上記壁を周方向に押す球の相対移動に対して逆方向に開いている。このような配向は、ドラムの回転運動により壁の周面に押し付けられた球が移動するのを防止する。
好ましい態様では、各スライド区域は、周方向自由スライド区間部で周スライド壁により、傾斜スライド区間部で傾斜スライド方向に配向する傾斜スライド壁により区切られ、停止区域部の停止方向と、周方向自由スライド区間により上記停止区域部から分離される、傾斜スライド区間部のスライド方向は、装置の主軸を包含しない鋭角を形成する。
このように、傾斜スライド壁の方向は放射方向に対して鋭角をなし、上記鋭角は周方向に上記壁を押圧する球の相対移動に対して正方向に開いている。このような配向により、ドラムの回転運動で壁の周面に押し付けられた球は、壁自体に追随し、球担持ディスクの内側に向かってスロット内を移動する。
好ましい態様では、停止壁は位置決めディスクの凹部の外周縁部を形成する一連のスライド壁に連接される。このような凹部は、外周縁部に対応する内周縁部により内側の方に区切られてもよいし、区切られてなくてもよい。上記内周縁部はいずれにせよ作用しない。
好ましい態様では、球担持ディスクと両側で協働する2つの対向位置決めディスクを設けることができる。このために、
球担持ディスクのスロットは、上記ディスクの両側で開放し、球がその両側の球担持ディスクから軸方向に突出するような奥行きを有する。
位置決め手段は、第1の位置決めディスクと一体回転され、第1の位置決めディスクの反対側の側面で、球担持ディスクに隣接する位置でケーシング内に搭載され、第1の位置決めディスクの凹部に相当する凹部が設けられている、第2の位置決めディスクを備える。
球は、球担持ディスク上のスロットから軸方向に突出し、第1の位置決めディスクならびに第2の位置決めディスクの両側の凹部と係合する。
2つの位置決めディスクの存在が、該装置をより釣り合いが取れ、より効果的にする。
同様に、ただ1つ用いるのではなく、ほぼ平行に、好ましくは180°対向した位置で作動する2個の球を使用することによって、さらに優れたバランスと有効性が得られる。もちろん、位置決めディスク上に、必要な凹部を収容するのに十分な角度空間を有することを条件に、より多くの球を使用することも理論的に可能であり好都合である。つまり、ディレーラの両極位置間の制御ケーブルの完全ストロークが、(3個の球を設けることができるように)ケーブル巻付ドラムの120°未満、(4個の場合)90°未満の回転で得られるようでなければならず、または、ドラムの回転と、球担持ディスクおよび位置決めディスク間の相対的角度移動との間で、1:1とは異なるギヤ比で伝達が行われる条件下、もしくは、さらには各球に対して、位置のずれた動作面が与えられるという条件下で、得られなければならない。
好ましい態様では、第1の対抗バネは、単に、球と球担持ディスク上の当接部との間で加圧されるコイルバネあるいはディスクに適切に固定されるフォイルバネ(またはリーフバネ)であってよい。2個の対向球が使用される場合、単独のリーフバネを使用し、適切に成形して、2個の球の間に配置することが好ましい。これらの解決策は有効かつ構造が簡易である。
好ましくは、第2の対抗バネは皿バネ(Belleville spring)(皿ワッシャーとも呼ばれる)で、その軸方向への嵩が小さいために、非常に弾性が高い場合すらある弾性的動作を与えつつ、作動装置のサイズを十分小さく保つことができる。
好ましい実施形態では、位置決め手段は、フック状輪郭部を設けたディスクを両対向側面の少なくともいずれか一方に横付けされた、ポインタを設けたディスクを備え、ポインタはポインタが設けられるディスクから軸方向に突出するエレメントであり、フック状輪郭部は、最低値と最高値間との間で変わり得る深さを有し、周方向に伸びる溝に沿って形成されている。このデザインにより、特に強固で製造しやすい位置決め手段の構造が得られる。
また、好ましい実施形態では、固定部材がポインタを設けたディスクを具備し、回転部材がフック状輪郭部を設けたディスクを具備することができ、その逆も同様である。さらに、一対のポインタとそれに対応する一対のフック状輪郭部も設けることができる。
ポインタはここでも様々なデザインを採用することができる。好ましくは、ポインタは球状で、ポインタを設けたディスクは球が収容される貫通シートを有する球担持ディスクで、球は球担持ディスクの厚みよりも大きい直径を有する。フック状輪郭部を設けたディスクは、球が突出する側面の方で、球担持ディスクの側面に隣接する位置でケーシングに搭載され、球が係合する溝を設けた第1の位置決めディスクである。この構造と、特にポインタとしてのボールの使用は、とりわけ自由スライド通路での摩擦を低くとどめる。
好ましい態様では、溝はスライド区域部を間に挟む停止区域部を有し、スライド区域部はそれぞれ停止区域部に隣接する深部区間部と深部区間部に隣接する傾斜区間部とを有する。溝の奥行きは、停止区域部と深部区間部で最大値を示し、傾斜区間部では最小値から最大値まで可変である。この構造では、ポインタが停止区域から離脱した後、回転部材がギヤシフトの復帰バネの作用下で第2の角度方向に自由に回転するだけでなく、上記回転は傾斜区間部により、最初に促進される。
湾曲ハンドル付きのレース自転車用ギヤシフトでの特に好適な構造では、位置決め手段の回転部材は、周囲にフック状輪郭部が形成されるスプロケットを備え、ポインタはスプロケットの外周前方のケーシングに搭載される針バネの端部から構成される。これは、典型的なレース自転車用ギヤシフトにおいても本発明の利点を活用することができることを実証するものである。歯とほぼ同様な逆形状の溝により分離される従来の歯の代わりに、停止区域部と自由スライド区域部とを有するフック状輪郭部が、本発明に従い設計されるべきである。
本発明のさらなる特徴と利点は、添付図面を参照しつつ、以下の好適な実施形態の説明からより明確になるであろう。図1〜8はフロントギヤシフトの制御ケーブルの作動装置(左手制御装置)に関し、図9〜16はリアギヤシフトの制御ケーブルの作動装置(右手制御装置)に関し、どちらも構造上、ブレーキ制御装置と一体化されている。図17〜19は本発明の別の装置の詳細を示している。
図1〜8は、本発明の第1の実施形態として、フロントギヤシフト(図示せず)の制御ケーブルKの作動装置100を示す。特に、図1および2を参照すると、装置100は、自転車のハンドルMの左手グリップMSの近傍に搭載される。ハンドルMは、通常はマウンテンバイクに使用されるストレートハンドルである。上述したように、本発明の実施形態である装置100は、上記ハンドルへの適用に限定されず、また、左手側に配置されるように限定されないことは明らかである。
特に図3および4を参照すると、装置100は、たとえば支持部101(図示される例では、自転車のブレーキ制御装置のブレーキレバーFも担持するが、詳細は略する。)により、従来の方法で、ハンドルMに固定された、ストラップ105を有するケーシング102を備える。
ケーシング102には、ケーシング102に固定され、軸Bに沿って伸びる中央軸103が設けられる。軸Bは、以下に明らかになるように、装置100を構成するエレメントのための主基準軸である。「軸方向」、「放射方向」「周方向」、「径」などの方向やそれに類似する表示は、すべてこの主軸を参照するものとする。放射方向を指す「外向き」や「内向き」という表示は、軸Bから離れる、または軸Bに近づくとして理解されねばならない。軸Bを中心に、130および131により、2つの対向する角度方向が示され、装置100を上から見て、第1の方向は時計回り方向で、第2の方向は反時計回り方向である。なお、平面図(図2、6a、6b)とほとんどの透視図(図4および5)では、装置100は下から見ている。
シャフト103には、作動されるケーブルKが固定され、巻き付けられるケーブル巻付ドラム104が回転自在に搭載される。ドラム104には、ドラムと一体的な、あるいはいずれにせよドラムと切れ目なく続いた(solid)、シャンク106が設けられ、シャンク106は非対称形状で、たとえば2つの平らな壁106aを有する円柱状であるため、ドラム104と回転しながら一体化されねばならないエレメントを取り付けるために用いるのに適している。
シャンク106には、第1の位置決めディスク107が一体回転するように装着される。このために、位置決め手段には、シャンク106の一部に一致する形状、すなわち、2つの平坦壁107bを有する円柱状の中央孔107aが設けられる。第1の位置決めディスク107とドラム104との間には、皿バネ127(図示される例では、2つの対向バネ127がある)が軸方向に加圧されて配置される。
球担持ディスク108もシャンク106に搭載される。しかしながら、ディスク108は、シャンク106、したがってドラム104と一体回転するようには装着されないため、シャンク106に干渉しない中央孔108aが設けられる。逆に、球担持ディスク108は、放射状に突出する二つの対向タング108bにより、ケーシング102内にロックされて回転しないように搭載される。タングはケーシング102に固定されるピン102cにより、ケーシング102内の対応するシート102bに係合する。
次に、第2の位置決めディスク109もシャンク106に装着され、上記ディスク109には、ディスク107と同様、シャンク106の一部に一致する形状、すなわち2つの平坦壁109bを有する円柱状の中央孔109aが設けられる。
ディスク107、108および109は、それらと協働する周囲のエレメント、たとえば、バネ127、シート102bおよび壁106bとともに、装置100の位置決め手段を形成する。
下方ギヤシフトのためには、操作機構112には、リング状内側部112bを設けた始動レバー112aが設けられており、リング状内側部112bはシャンク106に回転可能に装着され、ここではシャンク106に形成される対応する管状シート114aに挿入される(通称ゼーゲルリング(seger ring)というタイプの)弾性的保持リング114により軸方向に保持されている。機構112は、周知のラチェット機構で、レバー112aに搭載されるシャフト113に担持される第1のクリック111を備え、ディスク109の歯車部分126と動作中に噛合する。閉バネ135はクリック111と協働し、歯車部分126に近づく位置に向かってクリックを押す。レバー112aが休止位置にあるとき、クリック111は歯車部分126に噛合せず、レバー112aが下方ギヤシフトを実行するように始動されるとすぐにクリック111は噛合する。レバー112aには、復帰バネ136が設けられている。
また、上方ギヤシフトのために、始動レバー118aを備えた操作機構118が設けられる。機構118は周知のラチェット機構で、シャンク106に搭載され、シャンク106と緩衝しないように十分大きな中央孔115aを設け、放射状に突出するタング115bによりケーシング102内に形成されるシート102bのうちの1つと係合するケーシング102内に回転に関して固定されるプレート115を備える。プレート115は、レバー118aと第2のクリック117の双方が蝶着されるシャフト121を担持する。動作中、クリック117は、シャンク106の一部と一致する形状、すなわち2つの平坦壁122aを有する円柱状の中央孔122により、ドラム104のシャンク106に一体回転するように装着される歯付きドラム116と噛合する。開バネ137はクリック117と協働し、歯付きドラム116に近づく位置に向かってクリックを押す。レバー118aが休止位置にあるとき、クリック117は歯付きドラム116に噛合せず、レバー118aが上方ギヤシフトを実行するように始動されるとすぐにクリック117は噛合する。レバー118aには、復帰バネ132が設けられる。
カバー119はシャンク106に搭載され、シャンク106に軸方向に形成される孔120aにねじ込まれるネジ120により保持される。
以下、図5〜8を参照して、装置100の位置決め手段を説明する。
球担持ディスク108には、外側方向に閉じる、同一で直径方向に真反対に2つの放射状スロット108'が形成され、そのそれぞれに球110が可動に収容されている。2つの球110はディスク108に搭載される1つのリーフバネ125により、スロット108'内で弾力的に外向きにバイアスをかけられる。スロット108'は、球110の直径よりも小さな厚さのディスク108の両側で開放され、これにより図7および8に明確に示されるように、ディスク108から軸方向に突出するポインタを形成している。
第1の位置決めディスク107には、同一で、直径方向に全く対向する2つの凹部123が形成されている。2つの同様の(mirroring)凹部(同様に参照符号123で示される)が第2の位置決めディスク109に形成されている。
各凹部123は、球110、または、むしろ球110の、ディスク108のスロット108'から突出する部分を受け入れるだけの幅と奥行きを有し、2つのスライド区域部134'および134''と交互する3つの停止区域部124'、124''、124'''を有する輪郭部に合うように形成される。
各スライド区域部134'および134''は、軸Bに対して周方向に連続する第1の外周自由スライド区間144'および144''と、放射方向Rに対して角度α1(75°)を成す傾斜スライド方向(S)を有する第2の傾斜スライド区間145'および145''とを備える。
このように、球110は、スロット108'を有する球担持ディスク108から形成されるケーシング102内の固定部材を有する第1の側面で係合し、凹部123を有する位置決めディスク107および108から形成されるケーブル巻付ドラム104と一体回転する回転部材を有する第2の側面で係合する。
中間停止区域部124''は、停止壁124''aと、まず停止方向(図6bにTで示される)に沿って、次に周スライド方向に沿って延びるスライド壁144''aとにより形成される。停止方向Tが、停止区域124''を通過する放射方向Rを包含しないため、停止壁124''aは放射方向Rに対して角度α2(15°)だけアンダーカットされる。
凹部123は内側方向、両端で閉じている。したがって、凹部は、停止区域およびスライド区域の連続により一様に入りこんだ、連続外側周辺縁部と、類似の内側縁部によって形成されている。
第1の停止区域124'は、凹部123の始端123aとスライド壁144'aにより形成される。
最終停止区域124'''は、停止壁124'''aと凹部123の末端123bにより形成される。停止壁124'''aはしたがって放射方向Rに対してアンダーカットされている。
停止区域部が3つあるということは(以下、動作を説明する際、より詳細に分かる)、図示される装置100が3ギヤ比のギヤシフトを有していることを意味する。異なるギヤ比数のギヤシフトで動作させる必要がある場合(2または4またはそれ以上のクラウンを有するフロントギヤシフト、または、2または4またはそれ以上のピニオンを有するリアギヤシフト)、同数の停止区域を設けなければならない。適当な中間停止区域を間において最初のおよび最終の停止区域があるのは明らかである。
位置決め手段を参照しつつ、装置100の動作を以下説明する。
装置の静止状態で、サイクリストが装置を作動させない場合、以前に設定されたギヤシフトのギヤ比が維持されなければならない(たとえば、中間比)、もしくは、ケーブルKをドラム104から巻き取ったり、繰り出してはならない。すなわち、たとえギヤシフトにある復帰バネによりケーブルKに牽引力が加わったとしても、ドラム104は回転してはならない。その牽引力はドラム104を131の方向に回転させ、自転車の運動が引き起こすノッキングや振動を招きがちとなる。そうした振動は明らかにいずれの方向にも作用する可能性がある。
上記の事項は位置決め手段により解決される。球110が一方の側でスロット108'に閉じ込められて放射方向以外の運動をできなくさせ、他方の側で凹部123の停止区域124'、124''および124'''に係合することにより、ドラム104の回転が防がれる。
ケーブルKにより伝達される牽引力は、すべての停止壁124''aが球110を131の方向に確実に押圧するようにさせるが、上記壁のアンダーカット配置により、停止区域124''に閉じ込められた球110を、押圧は動かすことができない。この状況の結果、位置決めディスク107および109に、分離の方向で軸方向の押圧が生じるが、バネ127によってさえぎられる。したがって、バネ127は、それらのディスクに加えられる軸方向の押圧が2つの位置決めディスク107および109を離すのを十分避けるようなサイズでなければならない。この位置決めディスク107および109の閉状態を図7に示す。よって、停止区域内の球110の位置では、球がディスク107、108および109を一体回転させるため、この位置を停止位置と見ることができる。
サイクリストが、中間位置から始まる上方ギヤシフトを実行すると仮定しよう。
上方ギヤシフトの場合、サイクリストは適切なレバー118aを操作し、左手の親指でレバーを角方向130に押す。そうすることにより、第2のクリック117は歯付きドラム116に噛合し、該ドラムを押して、該ドラムをケーブル巻付ドラム104、シャンク106および一体回転するように装着されるエレメントすべてとともに、角度方向130に回転させる。特に、2つの位置決めディスク107および109は方向130に回転させられる。
レバー112aが作動されていない状態で、第1のクリック111はディスク109の歯車部分126から離脱するため、クリック111はディスク109の回転を妨げないことをまず指摘しておくべきである。
レバー118aへの第1の作動ステップ中、ドラム104と位置決めディスク107および109は角度方向130に回転され、球110は周方向に第1の周方向自由スライド区間144''を渡る。レバー118aへの作用とともに継続して、球は第2の傾斜スライド区間145''を渡り、スライド壁145''aにより内側へスロット108'内に押し込まれ、バネ125の外向き放射方向の押圧に打ち勝つ。サイクリストによるレバー118aの操作が継続している間、ドラム104の回転は次第に進むため、球110は全スライド区域134''を渡り、最終的には停止区域124'''に達して、そこでバネ125に押される位置に配置される。球110は上述したように、その位置にとどまり、サイクリストが動作を中断した後でも新たなギヤ比を維持する。レバー118aは解放され、復帰バネ132によって適所に戻る。
好ましい態様では、上方ギヤシフトを円滑にするために、バネ125が2個の球110に加える対抗力は、たとえばバネ127により及ぼされる軸方向の押圧力の1/20未満の値で比較的低い。
出発状態が、3ギヤ比装置の中間ギヤ比である好適な実施形態では、上方ギヤシフトは、上記ギヤ比からそのすぐ隣の異なるギヤ比(フロントギヤシフトの具体例では、より高いギヤ比になる)までのみとなることは明らかである。一方、出発状態がそれを許容する場合(たとえば、3ギヤ比装置100を考慮して、最低ギヤ比から始めるとき)サイクリストの動作は、2倍または多数倍のギヤシフトが得られるまで加えられる。この場合、スライド区域134'から停止区域124''までの球110の移動の際、バネ125はそれに対抗するのではなく、サイクリストを助ける動作をして、球110を外向きの放射方向に押すため、ギヤシフトに必要な力が瞬間的に軽減して第1の隣接ギヤ比に達した時点をサイクリストが気づく。このようなとき、サイクリストは、ギヤ比を維持して、レバー118aを解放する動作を中断するか、あるいは次のギヤ比が得られるまで動作を継続するかを決めることができる。
図6bにおいて、B1およびB2は、低ギヤ比から中間(B1)および中間から高ギヤ比(B2)への上方ギヤシフト間の、凹部123における球110のうち1つの相対的経路を示す。
下方ギヤシフトの場合、たとえば中間ギヤ比から始めると、サイクリストはレバー112aを操作し、該レバーを人差し指で角度方向131に押す。そうすることにより、第1のクリック111は位置決めディスク109の歯車部分126と噛合し、ドラム104を押して、シャンク106、それと一体回転するように装着されたすべてのエレメントとともに、ドラムを角度方向131に回転させる。特に、位置決めディスク107および歯付きドラム116も131の方向に回転させられる。
レバー118aが作動されていない状態で、第2のクリック117は歯付きドラム116に係合していないため、クリック117は歯付きドラム116の回転を妨げないことに留意すべきである。
このサイクリストの動作中、球110は停止区域124''のアンダーカットされた停止壁124''aにより、凹部123の経路B1に沿って戻ることができない。サイクリストによるシフトダウンレバー112aの第1の始動ステップにおいて、すなわちレバー112aの角度方向131での回転において、球110は停止壁124''aを押すことにより、バネ127に抗して、位置決めディスク107および109を軸方向にそれらが分離する方向に押す。サイクリストが軸バネ127の対抗作用に打ち勝つのに十分な牽引力を発揮する場合、位置決めディスク107および109は図7の閉状態から図8の開状態に移行する。このディスクの開の状態では、バネ127によりディスク107および109に加えられる対抗力と、球110と2つのディスク107および109間の摩擦が、球110の回転を妨げる。球が存在する場合でも、球110の回転が実際に妨げられるように、ディスク107上の各球のカップリングが、ディスク109上の各球のカップリングと対向しているため、この摩擦はほぼ滑り摩擦で、回転摩擦ではないことに留意すべきである。この摩擦値は、ディスク107および109が軸方向に互いに押される力を決定するバネ127のサイズ処理により適切に選択することができる。このように、具体的には、上記摩擦力が、ケーブルKを通じてギヤシフトのバネにより加えられる復帰力とバランスを取り、それに打ち勝つように確保することが可能である。したがって、ディスク開の状態でケーブル巻付ドラム104をさらに回転させるには、サイクリストは、球110が停止壁124''aと第2の傾斜スライド区間145''のスライド壁145''aの間で形成される区間A1'を渡るように、能動的にシフトダウンレバー112aを、ひいては位置決めディスク107および109を押圧する必要がある。サイクリストによる上記能動的な押圧ステップの間、球110は角度広がり部β1(14°)を有する第1能動区間を渡る。球110が周方向自由スライド区間144'に達するとすぐに、2つのディスク107、109は図7の閉状態に戻り、ドラム104および位置決めディスク107、109はディレーラの復帰バネによりケーブルKに加えられる牽引力を受けて、自由に回転する。球110が、区間A1''を通過して、停止区域124'に達するまで、自由回転がβ2(26°)の角度広がりで生じる。球110は上記位置にとどまり、上述したように、サイクリストが行為を中断した後も新たなギヤ比を維持する。2つの位置決めディスク107、109の角度広がり部β2の自由回転ステップは、シフトダウンレバー112aへのサイクリストの操作の種類に関係なく生じる。具体的には、球110が角度広がり部β1を有する第1の能動区間を通過したらすぐに、シフトダウンレバー112aを解放することができる。いったん解放されたシフトダウンレバー112aは復帰バネ136により適所に戻る。
したがって、上述の位置決め機構は、既知の能動的機構の全体の押圧ステップに対してβ1/(β1+β2)(35%)に等しいパーセンテージに対応する能動的押圧ステップを可能にする。
上述の場合のβ1およびβ2の値は、第2の傾斜スライド区間145'および145''の傾斜角α1と関連している。傾斜角α1は、上方ギヤシフト間に超えなければならないバネ125の外向き放射方向の押圧力に基づき選択される(上述の場合、各球110に加わる各バネ125の放射方向の押圧力は約2Nである)。異なる放射方向の押圧力を有する様々なバネ125を使用する場合、第2の傾斜スライド区間の傾斜角α1は様々であるはずである。より具体的には、バネ125の放射方向の押圧力が大きくなるほど、第2の傾斜スライド区間の傾斜角α1も大きくなる。
β1、β2およびα1の好適例の限界的な値は、既知の能動的機構について能動的押圧力が50%に相当する、β1=β2=20°およびα1=88°と同程度に選択することができる。
下方ギヤシフトでも、上方ギヤシフトに関して見てきたように、複数のギヤシフトが可能である。
このような場合、図6bを参照すると、球110が第3の停止区域124'''にある初期状態から始まり、球110が第1の停止区域124'にある最終状態に至るダブルギヤシフトを行うことが可能である。
ダブルギヤシフトでは、サイクリストによる第1の能動ステップで、球が押されて区間A2'を通過する。続く区間A2''に沿った自由回転ステップの最後で、球110は停止区域124''に到達する。上述のシングルギヤシフトと異なり、球110が区間A2''に沿って回転する間、サイクリストはシフトダウンレバー112aを解放せず、回転ステップを継続して、ドラム104と、外面がクリック111により係合される位置決めディスク109とが回転する。シフトダウンレバー112aをさらに回転させると、サイクリストによる第1の能動ステップを伴う第2のシングルギヤシフトが生じ、球110を押して区間A1'を通過させた後、区間A1''に沿って自由回転させ、その区間の最後で、球110は最終停止区域124'に到達する。球が第1の能動区間A1'を通過し、復帰バネ136により休止位置に戻るとすぐに、シフトダウンレバー112aを解放することができる。
基本的に、各凹部123では、各球110から形成されたポインタのためのフック状通路があり、該通路は、周方向自由スライド区間144'、144''で、A1''およびA2''の区間から形成される自由スライド通路と、凹部123において、A1’およびA2'区間から形成される能動的スライド通路とが間に入る停止区域124'、124''および124'''での停止位置を有している。
図9〜16は本発明の第2の実施形態として、リアギヤシフト(図示せず)の制御ケーブルKの作動装置200を示す。図9を参照すると、装置200は自転車のハンドルMの右手グリップMDの近傍に搭載される。示されているハンドルMは、通常はマウンテンバイクに使用されるストレートハンドルである。装置100に関して上述したように、本発明の実施形態である装置200は、上記ハンドルへの適用に限定されず、また、右手側に配置されるように限定されないことは明らかである。
図12を参照すると、装置200は、従来のように、たとえば支持部201(図示される例では、ブレーキレバーFも担持しているが、本発明には関係しないので、説明を略する)によりハンドルMに固定され、ストラップ205を有するケーシング202を備える。
ケーシング202には、ケーシング202に固定され、軸Bに沿って伸びる中央シャフト203が設けられる。軸Bは、装置100の実施形態の場合と同様、装置200の一部を構成するエレメントのための主基準軸である。「軸方向」、「放射方向」「周方向」、「径」などの方向やそれに類似する表示はすべて主軸を参照するものとする。放射方向を指す「外向き」や「内向き」という表示は、軸Bから離れる、または軸Bに近づくものとして理解されなければならない。軸Bを中心に、2つの逆方向の角度方向が230および231で示される。装置200を上から見て、第1の方向は時計回り方向で、第2の方向は反時計回り方向である。なお、平面図(図10および図14〜16)とほとんどの透視図(図12および13)では、装置200を下から見ている。
シャフト203には、作動されるケーブルKが固定され巻き付けられるケーブル巻付ドラム204が回転自在に搭載される。ドラム204には、ドラムと一体的な、あるいはいずれにせよドラムと切れ目なく続いた(solid)シャンク206が設けられ、シャンク206は非対称形状で、たとえば2つの平らな壁206aを有する円柱状であるため、ドラム204と一体回転しなければならないエレメントを取り付けて用いるのに適している。
第1の位置決めディスク270がシャンク206に取り付けられる。第1のディスク270は、シャンク206、したがってドラム204とは一体回転するようには固定されていなく、シャンク206に干渉しない大きな中央孔208aが設けられている。逆に、位置決めディスク270は、放射状に突出する対向タング208bにより、ケーシング202に回転時に動かないように取り付けられている。タングはケーシング202に固定されるピン202c上で、ケーシング202内の対応するシート202bに係合する。少なくとも1つの皿バネ227は、軸方向に加圧されて、第1の位置決めディスク270とドラム204との間に配置される(図示される例では、3つのインターフェースバネ227がある)。
シャンク206には、球担持ディスク280が一体回転するように装着され、この目的で、シャンク206の一部に一致する形状、すなわち2つの平坦壁280bを有する円柱状の中央孔280aが設けられる。
ディスク270および280は、それらと協働する周囲のエレメント、たとえばバネ227、シート202bおよび壁280bとともに、装置200の位置決め手段を構成する。
下方ギヤシフトのためには、操作機構212には、リング状内側部212bを設けた作動レバー212aが設けられており、リング状内側部212bはシャンク206上に回転可能に装着され、シャンク206に形成される対応する管状シート214aに挿入される(通称ゼーゲルリングというタイプの)弾性的保持リング214により軸方向に保持されている。機構212は周知のラチェット機構で、レバー212aに取り付けられているシャフト213に担持される第1のクリック211を備え、ディスク球担持ディスク280の歯車部分276と動作中に噛合する。閉バネ235はクリック211と協働し、歯車部分276に近づく位置に向かってクリック211を押す。レバー212aが休止位置にあるとき、クリック211は歯車部分276に噛合せず、レバー212aが下方ギヤシフトを実行するように始動されるとすぐにクリック211は噛合する。レバー212aに復帰バネ236が設けられる。
また、上方ギヤシフトのために、作動レバー218aを備えた操作機構218が設けられる。機構218は周知のラチェット機構で、プレート215を備え、該プレートは、シャンク206に搭載され、シャンク206の動きを妨げないように十分大きな中央孔215aを有し、該プレートから放射状に突出するタング215bにより、ケーシング202に形成されるシート202bと係合して、ケーシング202内で回転時に動かなくなっている。プレート215は、レバー218aと第2のクリック217とが蝶着されるシャフト221を担持する。動作中、クリック217は、シャンク206の一部と一致する形状、すなわち2つの平坦壁222aを有する円柱状の中央孔222により、シャンク206上にドラム204と一体回転するように装着されている歯付きドラム216と噛合する。開バネ237(図示せず)はクリック217と協働し、歯付きドラム216に近づく位置に向かってクリック217を押す。レバー218aが休止位置にあるとき、クリック217は歯付きドラム216に噛合せず、レバー218aが上方ギヤシフトを実行するように始動されるとすぐにクリック217は噛合する。レバー218aに復帰バネ232が設けられる。
カバー219はシャンク206に取り付けられ、シャンクに軸方向に形成されている、対応する孔220aにねじ込まれるネジ220により保持されている。
以下、図13および14を参照して、装置200の位置決め手段を説明する。
球担持ディスク280には、外側および内側方向に閉じる、同一で直径方向に対向する2つの放射状スロット280'が形成され、そのそれぞれに可動に球210が収容されている。2つの球210は、スロット280'それ自体内でディスク280に搭載されるそれぞれのコイルバネ275により、スロット280'内で弾力的に外向きにバイアスをかけられる。スロット280'は、位置決めディスク270の方に、ディスク280の一面で開放され、ディスク280から軸方向に突出してポインタを形成している、球210の直径よりも小さな奥行きを有している。
第1の位置決めディスク270には、同一で、直径方向に全く対向している2つの凹部273が形成されている。2つの凹部273はそれぞれ180°よりわずかに小さく延びているため、接続されているように見える。
各凹部273は、球210、または、むしろ球210の、ディスク280のスロット280'から突出する部分を受け入れるような幅と奥行きを有し、6つのスライド区域234〜234VI(図では一部のみに番号を付している)と交互する7つの停止区域274〜274VI(図では一部のみに番号を付している)を備える輪郭部に合うように形成されている。
各スライド区域234〜234VIは、軸Bに対して周方向に連続する第1の周方向自由スライド区間244〜244VIと、放射方向Rに対して角度α1(58°)を成す傾斜スライド方向(S)を有する第2の傾斜スライド区間245〜245VIとを備える。
このように、球210は、凹部273を有する第1の位置決めディスク270から形成される、ケーシング202内の固定部材を有する第1の側面と、スロット280'を有する球担持ディスク280から形成される、ケーブル巻付ドラム204と一体回転する回転部材を有する第2の側面とに係合する。
中間停止区域、たとえば区域274IV(274II〜274VIのいずれにおいても同様である)は、停止壁274IVaと、まず停止方向(Tで示される)に沿って、次に周スライド方向に沿って延びる、スライド壁244IVaとにより形成される。停止方向Tが、停止区域274IV通過する放射方向Rを包含しないため、停止壁274IVaは放射方向Rに対して角度α2(15°)だけアンダーカットされる。
凹部273は端でも、内側方向にも閉じていなく、したがって、凹部は、停止区域およびスライド区域の連続により一様に入り込んだ、連続する外側周辺縁部を、類似の内側縁部なしに形成する。
第1の停止区域274は、停止壁274aおよびスライド壁244aにより形成され、他の区域も同様である。
同様に、最終停止区域274VIIは、停止壁274VIIaおよび摺動壁244VIIaにより形成される。
停止区域が7つあるということは、図示される装置200が7ギヤ比のギヤシフト、明らかにリアギヤシフトであることを意味する。異なるギヤ比数でのギヤシフトで動作させる必要がある場合、同数の停止区域を設けなければならない。適当な数の中間停止区域を間において最初のおよび最終の停止区域があるのは明らかである。
位置決め手段を参照しつつ、装置200の動作を以下説明する。
装置の静止状態で、サイクリストが装置を操作しない場合、以前に設定されたギヤシフトのギヤ比が維持されなければならない、もしくは、ケーブルKがドラム204から巻き取られたり、巻き出されたりしてはならない。すなわち、たとえギヤシフトにある復帰バネによりケーブルKに牽引力が加わったとしても、ドラム204は回転してはならない。その牽引力はドラム204を231の方向に回転させ、自転車の運動により引き起こされるノッキングや振動を招きがちとなる。そうした振動は明らかにいずれの方向にも作用する可能性がある。
これは位置決め手段により解決される。ドラム204の回転は、球210が一方の側でスロット280'に固定され、他方の側で凹部273の停止区域274〜274VIIに係合されることにより妨げられる。
ケーブルKにより伝達される牽引力は、すべての球210を停止壁274a〜274VIIaに対して231の方向に押圧させるが、上記壁274a〜274VIIaのアンダーカット配置により、押圧によって停止区域274〜274VIIに閉じ込められている球210は動くことができない。この状況の結果、位置決めディスク270と球担持ディスク280に対して、これらを分離させる方向で、軸方向の押圧が生じるが、バネ227によってブロックされる。したがって、バネ227は、それらのディスクに加えられる軸方向の押圧が2つのディスク270および280を離すのを避けるに十分なようなサイズでなければならない。この位置決めディスク107および109の閉状態を図7に示す。停止区域内の球210の位置は、球がディスク270および280を一体回転させるため、この位置を停止位置と見ることができる。
サイクリストが上方ギヤシフトを実行すると(すなわち、リアギヤシフトの制御に関して、低いギヤ比に向かう)仮定しよう。
上方ギヤシフトの場合、サイクリストは適切なレバー218aを操作し、右手の親指でレバーを角度方向230に押す。そうすることにより、第2のクリック217は、歯付きドラム216に係合し、それを押して、ケーブル巻付ドラム204、シャンク206および一体回転するように装着されるエレメントすべてとともに、角度方向230に回転させる。特に、球担持ディスク280は230の方向に回転する。
レバー212aが作動されていない状態で、第1のクリック211はディスク280の歯車部分276から離脱するため、クリック211はディスク280の回転を妨げないことに留意されるべきである。
レバー218aへの第1の作動ステップ中、ドラム204と球担持ディスク280が角度方向230に回転され、球210は周方向に第1の周自由スライド区間244〜244VIを渡る。レバー218aの操作とともに継続して、球は第2の傾斜スライド区間245〜245VIを通過し、スライド壁245a〜245VIaにより内側方向にスロット280'内に押し込まれ、バネ275の外向き放射方向の押圧に打ち勝つ。サイクリストによるレバー218aへの作用が継続している間、ドラム204の回転は次第に進むため、球210は全スライド区域245〜245VIを通過し、最終的に停止区域274II〜274VIIに達して、そこでバネ275で押される。球210は上述したように、その位置にとどまり、サイクリストが動作を中断した後でも新たなギヤ比を維持する。レバー218aは解放され、復帰バネ232によって適所に戻る。
好ましい態様では、上方ギヤシフトを円滑にするためには、バネ275が2個の球210に加える対抗力は、たとえばバネ227により及ぼされる軸方向の押圧力の1/20未満の値で比較的低い。
出発状態がそれを許容する場合、サイクリストの動作は、2倍または多数倍のギヤシフトが得られるまで行うことができる。この場合、区域234〜234VIから停止区域274II〜274VIIまでの球210の移動の際、バネ275は対抗せず、サイクリストを助けて動作し、球210を外向きの放射方向に押すことから、ギヤシフトに必要な力が瞬間的に軽減して、第1の隣接ギヤ比が到達した時点をサイクリストが気づく。このようなとき、サイクリストは、ギヤ比を維持して、レバー218aを解放する動作を中断するか、あるいは次のギヤ比が得られるまで動作を継続するかの決めることができる。
下方ギヤシフトの場合、サイクリストはレバー212aを操作し、該レバーを人差し指で角度方向231に押す。そうすることにより、第1のクリック211は球担持ディスク280の歯車部分276と係合し、ドラム204を押して、シャンク206、それと一体回転するように装着されるすべての素子とともに、該ドラムを角度方向231に回転させる。特に、歯付きドラム216は方向231に回転する。
レバー218aが作動されていない状態で、第2クリック217は歯付きドラム216から離脱するため、クリック217は歯付きドラム216の回転を妨げないことに留意すべきである。
このサイクリストの行為中、球210は、軸方向バネ227に抗して、停止壁274a〜274VIIaを押すことにより、位置決めディスク270と球担持ディスク280を分離する方向で軸方向に押圧する。サイクリストが軸バネ227の対抗動作に打ち勝つのに十分な牽引力を加える場合、ディスク270と280は閉状態から開状態に移行する。前述した場合のように、ケーブル巻付ドラム204のさらなる回転は、球210が停止壁274IIa〜274VIIaと第2の傾斜スライド区間245〜245VIのスライド壁245Ia〜245VIaとの間で形成される区間A1Iを通過するように、シフトダウンレバー212aを能動的に押すことにより得られる。このサイクリストによる能動的な押圧ステップの間、球210は角度広がり部β1(9.8°)を有する第1の能動区間を通る。球210が周自由スライド区間244〜244VIに到達したらすぐに、2つのディスクは図7の閉状態に戻り、ドラム204は球担持ディスク280とともに、ディレーラの復帰バネによりケーブルKに加えられた牽引力を受けて自由に回転する。区間A1IIを通過する球210が停止区間274〜274VIに達するまで、自由回転は角度広がり部β2(16°)に生じる。球210は上記位置にとどまり、上述したように、サイクリストが行為を中断した後でも新たなギヤ比を維持する。角度広がり部β2の自由回転ステップは、サイクリストがシフトダウンレバー212aに及ぼす行為の種類に関係なく引き起こされる。具体的には、球210が角度広がり部β1の第1の能動区間を通過したらすぐにシフトダウンレバー212aを解放することができる。いったん解放されたシフトダウンレバー212aは、復帰バネ236により適所に戻る。
したがって、上述の位置決め機構は、既知の能動機構の全体押圧ステップに対してβ1/(β1+β2)(〜38%)に等しいパーセンテージに相当する能動押圧ステップを可能にする。
基本的に、各凹部273では、各球210から形成されたポインタのためのフック状通路が、周自由スライド区間244〜244VIIで、区間A1IIのような区間から形成される自由スライド通路が間に入る停止区域274〜274VIIでの停止位置を有して、凹部273に近い、区間A1Iのような区間から形成される能動スライド路から形成されている。
上述の場合のβ1およびβ2の値は、第2の傾斜スライド区間245〜245VIの傾斜角α1と関連している。傾斜角α1は、上方ギヤシフトの間に超えなければならないバネ275の外向き放射方向の押圧力に基づき選択される(上述の場合、各球210に加わる各バネ275の放射方向の押圧力は約2.5Nである)。放射方向に異なる押圧力を有する様々なバネ275を使用する場合、第2の傾斜スライド区間の傾斜角α1は様々であるはずである。より具体的には、バネ275の放射方向の押圧力が大きくなるほど、第2の傾斜スライド区間の傾斜角α1も大きくなる。
β1、β2およびα1の好適例の限界的な値は、既知の能動機構について能動押圧力が50%に相当する、β1=β2=12.9°およびα1=73°と同程度に選択することができる。
下方ギヤシフトでも、上方ギヤシフトに関して見てきたように、複数のギヤシフトが可能である。
本発明の2つの実施形態を上述したが、他の実施形態ももちろん可能である。いくつかの適用を以下に述べるが、これらは、限定的な意味で考慮されるべきではない。特に興味深い2つの実施形態を図17〜19に示す。
図17および18の実施形態は、フロントギヤシフト用の装置300を指しており、図1〜8の実施形態とは異なり、位置決め手段のデザインが異なる。装置300のいくつかの細部のみを図示し、特定の参照符号で特徴付けしていることに注意されたい。つまり、図示されていない他の細部は図1〜8の装置100の対応する細部と同じである。
より詳細には、溝323が凹部の代わりに位置決めディスク上に設けられ、球担持ディスク308の形状も異なる。さらに、第1の対抗手段が存在していない。
位置決めディスク307および309の溝323は、各ディスクから周方向に延在している。球310は球担持ディスク308上で、貫通シート308’内に、放射方向に固定された位置で収容されている。
すべての溝323は、球310、または、むしろ球310の、ディスク308の貫通シート308’から突出する部分を受け入れる幅と奥行きを有し、2つのスライド区域334’および334''と交互する停止区域324'、324''、324'''を備える。
各スライド区域334'および334''は、停止区域に隣接する第1の深部区間344'および344''と、深部区間に隣接する第2の傾斜区間345'および345''とを備える。溝323の奥行きは、停止区域324'、324''、324'''と深部区間344'および344''で最大値を有する一方、傾斜区間345'および345''では、最小値から最大値まで可変である。最小値は図示される例ではゼロに等しいが、それとは異なっていてもよいことは明らかである。
溝323に沿って、球310から形成される、ポインタの周方向フック状輪郭部は、深部区間344’および344''と傾斜区間345'および345''の両方に沿う自由スライド路を間に挟んで停止区域324',324''、324'''の停止位置を有している。能動的なスライドは停止位置と傾斜区間の開始部との間で変化した奥行き上での通過に限定されるだけであるため、実際の能動スライド路は設けられない。
上方ギヤシフトの場合、その動作を以下に述べる。
レバー118aへの第1の作動ステップ中、ドラム104と位置決めディスク307および309が角度方向330に回転され、球310は周方向に第1の深部区間344''を渡る。レバー118aでの作用により引き続き、球310は周方向に傾斜区間345''を渡り、バネ127に対抗し、位置決めディスク307および309を分離する方向で、軸方向に押圧する。サイクリストによるレバー118aへの作用が継続している間、ドラム104の回転は次第に進むため、球310はスライド区域334''全体を渡り、最終的には停止区域324'''に達して、そこに配置され、位置決めディスク307および309は、バネ127の作用下で閉状態に同時に戻る。
一方、下方ギヤシフトの場合、球310は溝323内でフック状輪郭部に沿って戻る。
サイクリストによるシフトダウンレバー112aの第1の始動ステップ、すなわち、角度方向331のレバー112aの回転の際、球310は停止壁324''aを押すことにより、バネ127に抗して位置決めディスク307および309を軸方向に分離する方向で押す。サイクリストが軸バネ127の対抗力に打ち勝つのに十分な牽引力を加える場合、位置決めディスク307および309は図7の閉状態から図8の開状態へと移行する。このディスク開状態の場合、バネ127によりディスク307および309に加えられる対抗力と、球310と2つのディスク307および309間の摩擦が球310の回転を妨げる。サイクリストがシフトダウンレバー112aを押圧することにより、球310が区間A1'を渡るように、能動的に位置決めディスク307および309に作用する。サイクリストによる上記能動的な押圧ステップの間、球310は角度広がり部β1を有する第1の能動区間を渡る。球310が傾斜区間345''に到達するとすぐに、2つのディスク307、309は図7の閉状態に復帰する傾向にあり、ドラム104および位置決めディスク307、309はケーブルKにより伝達されるディレーラの復帰バネの牽引力を受けて自由に回転する。区間A1''を渡った球310が停止区域324''に到達するまで、自由な回転は角度広がり部β2の間、傾斜区間345''および深部区間344''の両方に沿って生じる。
図19の実施形態は、たとえば特許文献4に記載されるタイプの、湾曲ハンドル用の装置400に関する。上記装置の位置決め手段は、装置の駆動軸に装着されるホイールの歯車面と協働する2つの針バネ(needle spring)を備える。歯車面は、歯によって分離される複数の空間から成る。
欧州特許公開504118号公報
本発明の本実施形態に係る装置400では、スプロケット425の周辺に、空間426a〜426gと交互する歯425a〜425hが設けられる。2つの針バネ426は、ホイール425の周囲のケーシング402内に搭載され、針バネの各端部はホイール425の歯車面に弾力的に位置している。
実質上放出された(discharged)状態の針バネ426の端部が歯425a〜425hに位置しており、空間426a〜426g内にあるとき、駆動シャフト424は速度伝達比に対応して固定位置で保持される。
上方ギヤシフトが実行されるとき、駆動シャフト424とスプロケット425とは回転する(図19で時計回り方向)。図19を参照すると、上方ギヤシフトの間、針バネ426の端部は、第3の歯425cに位置しており、放出状態にあり、第2の歯425bに達するまで、第2の空間426b内で摺動する。シフトアップレバーを通じたサイクリストによる駆動シャフト424の押圧によって針バネ426の端部が第2の歯425bを通過し、第2の歯425bを超えて、そこにとどまり新たな安定した位置を作る。
下方ギヤシフトが実行されるとき、図19に示される位置から開始して、駆動シャフト424とスプロケット425は反時計回りに回転する。第1のステップの間、針バネ426の端部は歯425cにより放射方向に外向きに押され、シフトアップレバーを通じたサイクリストによる駆動シャフトの押圧によって針バネ426の端部が第3の歯425cを通過し、第3の空間426c内に配置される。このときから、スプロケット425と駆動シャフト424は、ディレーラの復帰バネからケーブルKに加えられる牽引力を受けて自由に回転する。針バネ426の端部が第4の歯425dに当接して新たな安定位置を取るまで、第3の空間426cの角度広がり部全体にわたり自由な回転が生じる。
スプロケット425の周囲には、針バネ426の端部から形成されるポインタの周方向フック状輪郭部は、空間426a〜426gに沿う自由スライド路を間に挟んで歯425a〜425hの停止位置を有している。能動的なスライドは歯425a〜425h上での通過に限定されるだけであるため、実際の能動スライド路は設けられない。
装置400では、サイクリストが歯を通過させるのに十分な最小限の回転を完了したら直ちに自動的に下方ギヤシフトが完了されるため、下方ギヤシフトはサイクリストの始動に極めて迅速に反応する。さらに、ホイールが部分的な回転のみを行い、ギヤシフトを2つのギヤ比間の不都合な中間位置にしておくリスクが回避される。
上述したように、上記の本発明の実施形態は唯一可能な実施形態ではない。
装置は、装置100のように2つの位置決めディスクを有するが、装置200のように回転型のロータリ球担持ディスクを備えて、該位置決めディスクは、固定型であることができる。もしくは、装置は装置200のように1つのみの位置決めディスクを有し、装置100のように固定型球担持ディスクを備えて、該ディスクは、回転式であることができる。
装置は、リアギヤシフトまたはフロントギヤシフトを制御するために差別なく採用することができ、唯一の限定は停止区域の数である。
操作機構のクリックが作用する歯車部分は、既に他の機能のために存在するエレメント(装置200の球担持ディスク280など)であるか、または追加ディスクであるかに関わらず、ケーブル巻付ドラムを伴う回転部材のどのエレメント上にも形成することができる。
球を放射方向に外向きに押す第1の対抗バネは、装置の他の特徴に関係なく、様々なタイプであってもよい(コイルバネ、リーフバネなど)。
ディスクを互いに軸方向に押し合う第2の対抗皿バネは、コイルバネ、ゴム弾性リングなど、様々な弾性的システムに置き換えることができる。
球は、回転しないがスライドし、結果的に摩擦を高める部材(スキッドskidsまたはタペットtappets)に置き換えることができる。この場合、スライド部材は好都合には、第1の対抗バネと一体化されるか、あるいは単一部品であってよい。
装置には、繰り出し方向にケーブル巻付ドラムをプッシュして助ける内部バネを設けることができる。
本発明の装置の位置決め手段は、本出願人に係る特許文献5に記載されるタイプの作動装置に適用することができる。その作動装置では、ケーブル巻付ドラムが本明細書で説明される解決策にあるように中央シャフトを中心に回転せず、外部でケーブル巻付ドラム自体に沿う中間位置に配置されるつばにより、回転軸の中心が置かれている。
欧州特許出願第04425651.9号
各種実施形態では、ボタン状のレバーを使用することができ、そのレバーでは、レバーのストロークは、上述の作動レバーのように外周の弧に沿うのではなく、略直線に沿っている。
サイクリストの視点から見て、水平ハンドルに搭載される、フロントギヤシフトのケーブルの作動装置(左手装置)の透視図である、 ハンドルなしの、図1の装置を下から見た透視図である、 図1の装置を上から見た展開透視図である、 図1の装置を下から見た逆転展開透視図である、 図1の装置の細部の透視図である、 図1の装置の細部の平面図である、 図1の装置の細部を強調した、図6aと類似の平面図である、 ある動作状態での、図5の細部の側面図である、 図7とは異なる動作状態における細部の、図7と類似の側面図である、 サイクリストの視点から見て、水平ハンドルに搭載される、リアギヤシフトの制御ケーブルの作動装置(右手装置)の透視図である、 ハンドルなしの、図9の装置を下から見た透視図である、 ハンドルなしの、図9の装置を上から見た透視図である、 図9の装置の逆転展開側面透視図である、 図9の装置の細部の透視図である、 図9の装置の細部の平面図である、 シフトアップレバーが休止位置にあり、部品を部分的に除去および切断した、図9の装置の細部を下から見た平面図である、 シフトダウンレバーが休止位置にあり、部品を部分的に除去および切断した、図9の装置の細部を下から見た平面図である、 別の実施形態の割出手段を示す、図5に類似の透視図である、 図6a、6bに類似の、図17の割出手段の平面図である、 本発明の別の実施形態の割出手段を有する、特に湾曲ハンドル用の装置の断面図である。

Claims (38)

  1. 自転車のハンドルに装着されるケーシング(102;202)内に収容された、ギヤシフトを制御する可動性メカニカル部材(104;204)を備え、各ギヤシフトの動作が可動性メカニカル部材(104;204)の所定量の移動に対応する、ように構成された作動装置(100;200;300;400)を用いて行うギヤシフト操作において、
    前記作動装置(100;200;300)における、
    前記可動性メカニカル部材が、ギヤシフトの制御ケーブル(K)を巻き付けるドラム(104;204)を備え、前記移動がドラム(104;204)の角運動であり、
    前記作動装置(100;200;300)がドラム(104;204)を所定の角度位置に保持する位置決め手段(110;107;108;109;108’;123;125;127;210;270;280;280’;223;275;227;310;307;308;309;308’)を備え、
    前記位置決め手段が前記ドラム(104;204)と一体回転する第1のディスク(107;109;280;307、309)と、前記作動装置の固定ケーシング(102;202)と一体化する第2のディスク(108;270;308)と、を有し、
    第1および第2のディスクの一方(108;280;308)に他方のディスク(108;270;307;309)上に形成されるフック状輪郭部と係合し、主軸(B)に対して径方向または軸方向に作用するポインタ(110;210;310)が設けられ、前記フック状輪郭部が前記ドラム(104;204)の前記所定の角度位置に相当する複数の停止位置部(124'〜124''';274 〜274 VII ;324'〜324''')と、主軸(B)に対して周方向に沿って延びる複数の自由スライド通路(144’〜144’’;244 〜244 VII ;344'〜344''、345'〜345'')と、を含み、
    この作動装置を用いて、ギヤシフト操作は、
    ポインタが停止位置部から離脱させられるように、前記ドラム(104;204)と一体回転するディスク(107;109;280;307;309)には外力が加えられる能動的初期移動ステップと、
    前記ドラム(104;204)と一体回転するディスク(107;109;280;307;309)が自由に回転する一方で、前記ポインタ(110;210;310)が離脱させられた停止位置(124'〜124''';274 〜274 VII ;324'〜324''')から次の停止区域までたどる前記自由スライド通路(144’〜144’’;244 〜244 VII ;344'〜344'';345'〜345'')を渡る自動的最終移動ステップと、からなり、
    能動的初期移動ステップでは、ギヤシフトに対応する移動量(β1+β2)の一部のみに等しい第1の量(β1)だけ前記ドラムを移動させ、
    自動的に最終移動するステップでは、ギヤシフトに対応する移動量(β1+β2)の残りの部分に等しい第2の量(β2)だけ前記ドラムを自動的に最終移動させることを含む、ギヤシフト操作を容易にする方法。
  2. 請求項1において、ギヤシフトが下方ギヤシフトである方法。
  3. 請求項1において、ギヤシフトが上方ギヤシフトである方法。
  4. 請求項1において、第2の量(β2)が第1の量(β1)より大きい方法。
  5. 請求項1において、初期移動がサイクリストにより実行される方法。
  6. 請求項1において、初期移動がサイクリストにより作動されるサーボ機構によって実行
    される方法。
  7. 請求項1において、いったん初期移動が実行された後、最終移動が作動装置(100;
    200;300;400)によって自動的に実行される方法。
  8. 請求項7において、ギヤシフトにおける復帰バネの機械作用の下、最終移動が作動装置
    (100;200;300;400)によって自動的に実行される方法。
  9. 自転車のハンドル(M)に装着されるケーシング(102;202;402)と、
    制御ケーブル作動装置(100;200)の主軸(B)を中心にケーシング(102;
    202;402)内で角度方向に移動可能なケーブル巻付ドラム(104;204)と、
    ドラム(104;204)に作用して、前記装置の主軸(B)を中心に第1のおよび第
    2の角度方向(130、131;230、231;330、331;430、431)に
    ドラムを回転させる操作手段(112、118;212、218)と、
    弾性的手段により加えられる第2の角度方向の復帰動作に対して、所定の角度位置にド
    ラム(104;204)を着脱可能に保持する位置決め手段(110、107、108、
    109、108'、123、125、127;210、270、280、280'、223
    、275、227;310、307、308、309、308';425、426)とを
    備えた、自転車用ギヤシフトの制御ケーブル(K)用作動装置(100;200;300
    ;400)において、
    前記位置決め手段が、ドラム(104;204)と一体回転する第1の回転部材(10
    7、109;280;307、309;425)と、ケーシング(102;202)と一
    体化する第2の固定部材(108;270;308;402)とを有し、第1のおよび第
    2の部材のうち一方(108;270;308;402)には、他方の部材に形成される
    フック状輪郭部に係合するポインタ(110;210;310;426)が設けられ、前記ポインタは、主軸(B)に対して径方向または軸方向に作用し、
    前記フック状輪郭部はドラム(104;204)の所定の角度位置に対応する複数の停止位置部(124'〜124''';274〜274VII;324'〜324''';425a〜425h)と、主軸(B)に対して周方向に沿って延びる複数の自由スライド通路(144’〜144’’’;244〜244VII;344'〜344''';426a〜426g)とを有し、
    前記停止位置部と前記自由スライド通路の形状と配置は、第2の角度方向(131;2
    31;331;431)でのドラム(104;204)の回転が、能動的初期移動ステッ
    プと自動的最終移動ステップを形成するように設定され、
    前記能動的初期移動ステップでは、ポインタ(110;210;310;426)が停
    止位置から離脱させられるように操作手段(112、118;212、218)によって
    回転中に力が加えられた場合にのみ回転部材(107、109;280;307、309
    ;425)は動くことができ、
    前記自動的最終移動ステップでは、操作手段(112、118;212、218)によ
    るさらなる動作の必要なく、回転部材(107、109;280;307、309;42
    5)が第2の方向(131;231;331;431)に自由に回転し、ポインタ(11
    0;210;310;426)が第2の方向(131;231;331;431)に離脱
    して、前記停止位置部(124'〜124''';274〜274VII;324'〜32
    4''';425a〜425h)から次の停止位置部(124'〜124''';274〜2
    74VII;324'〜324''';425a〜425h)まで至る自由スライド通路部(
    144’〜144’’;244〜244VII;344'〜344''、345'〜345
    '';426a〜426g)に沿って走る作動装置。
  10. 請求項において、各自由スライド通路(144’〜144’’;244〜244
    VII;344'〜344''、345'〜345'';426a〜426g)が、隣接する2
    つの停止位置部(124'〜124''';274〜274VII;324'〜324''';
    425a〜425h)間の角度の広がり(β1+β2)の50%以上の角度の広がり(β
    2)を有する装置(100;200;300;400)。
  11. 請求項において、位置決め手段は、ポインタ(110;210)を設けたディスク(108;280)と、前記ディスクの2つの対向面のうち少なくとも1つに、前記ディスクに横付けした、フック状輪郭部を設けたディスク(107;109;270)を備え、
    前記ポインタは、前記ポインタが設けられるディスク(108;280)から軸方向に
    突出するエレメント(110;210)であり、
    前記フック状輪郭部は、前記フック状輪郭部が設けられるディスク(107;109;
    270)に形成される凹部(123;273)である装置(100;200)。
  12. 請求項11において、前記固定部材がポインを設けたディスク(108;280)を備え、前記回転部材がフック状輪郭部を設けたディスク(107、109;270)を備える装置(100;200)。
  13. 請求項11において、前記固定部材がフック状輪郭部を設けたディスク(107、109;270)を備え、前記回転部材がポインタを設けたディスク(108;280)を備える装置(100;200)。
  14. 請求項において、一対のポインタ(110;210)とそれに対応する一対のフック状輪郭部とを有する装置(100;200)。
  15. 請求項11において、操作手段が、
    ドラム(104;204)に作用して、ドラムを第1の角度方向(131;231)に
    回転させる第1の操作機構(112;212)と、
    ドラム(104;204)に作用して、ドラムを第1の角度方向(131;231)と
    は反対の第2の角方向(130;230)に回転させる第2の操作機構(118;218
    )と、を備え、
    位置決め手段が、第1の方向(131、231)のドラム(104;204)の回転に
    対抗する第1の対抗手段(125;275)と、
    第2の方向(130;230)のドラム(104;204)の回転に対抗する第2の対
    抗手段(127;227)と、
    を備える装置(100;200)。
  16. 請求項15において、前記ポインタが球であり、前記ポインタを設けたディスクが、ケーシング(102;202)に搭載され、第1の対抗手段(125;275)により放射方向外向きに押されるように少なくとも1つの放射状スロット(108';280')が設けられた球担持ディスク(108;280)であり、球(110;210)は第1の対抗手段(125;275)により放射方向外向きに押されるように放射状スロット(108';280')に搭載され、前記スロット(108';280')は、球担持ディスク(108;280)の少なくとも1つの側面で開放し、球(110;210)が球担持ディスク(108;280)から軸方向に突出するような奥行きを有し、前記フック状輪郭部を設けたディスクは、前記球担持ディスク(108;280)の球(110;210)が突出している側面に隣接する位置で、ケーシング(102;202)内に搭載される第1の位置決めディスク(107;270)であって、前記ディスク(107;270)には、球(110;210)が係合する凹部(123;273)が設けられている装置(100;200)。
  17. 請求項16において、第1の位置決めディスク(107;270)に形成される凹部(123;273)は、スライド区域部(134'〜134'':234〜234VI)を間
    に挟む停止区域部(124'〜124''';274〜274VII)を備え、各スライド
    区域部は、周方向自由スライド区間部(144’〜144’’;234〜234VI
    と傾斜スライド区間部(145'〜145'';235〜235VI)を有し、前記フッ
    ク状輪郭部の停止位置部は、凹部(123;273)の停止区域部(124'〜124'''
    ;274〜274VII)にあり、前記自由スライド通路が周方向自由スライド区間(
    144’〜144’’;234〜234VI)に沿って形成されている装置(100;
    200)。
  18. 請求項17において、第1の対抗手段が、凹部の停止区域部に球自体を保持することにより前記固定部材(108;270)と前記回転部材(107、109;280)を一体回転させる、前記球担持ディスク(108;280)の放射状スロット(108;280)内の球(110;210)に作用する第1の対抗バネ(125;275)を備える
    装置(100;200)。
  19. 請求項17において、第2の対抗手段が、前記第1の位置決めディスク(107;270)および前記球担持ディスク(108;280)を互いに軸方向にバイアスをかけるように、ケーシング(102;202)内に搭載される第2の対抗バネ(127;227)を備える装置(100;200)。
  20. 請求項17において、前記停止区域部(124'〜124''';274I〜274VII
    )の中間部(124'';274II〜274VI)は、停止方向(T)に配向する停止壁(
    124''a;274IIa〜274VIa)と、装置の軸(B)を中心に周方向に配向する
    周方向スライド壁(144’’a;244IIa〜244VIa)とによって区切られてい
    る装置(100;200)。
  21. 請求項20において、各スライド区域(134'〜134''';234I〜234VII
    )は、周方向スライド区間(144'〜144''':244I〜244VII)では周方向
    スライド壁(144'a〜144'''a;244Ia〜244VIIa)によって、傾斜スライ
    ド区間(145'〜145''';245I〜245VII)ではスライド方向(S)に配向
    する傾斜スライド壁(145'a〜145'''a;245Ia〜245VIIa)によって
    区切られ、停止区域部(124'〜124''';274I〜274VII)の停止方向(T
    )と、周方向自由スライド区間部(144'〜144''';244I〜244VII)によ
    って前記停止区域部(124'〜124''';274I〜274VII)から分離されてい
    る傾斜スライド区間部(145'〜145''';245I〜245VII)のスライド方向
    (S)は、装置(100;200)の主軸(B)を包含しない鋭角(β)を形成する装置
    (100;200)。
  22. 請求項21において、停止壁(124''a;274IIa〜274IXa)は、位置決め
    ディスク(107;270)の凹部(123;223)の外側周辺縁部を形成するスライ
    ド壁(134''a;234IIa〜234IXa)に連接されている装置(100;200)。
  23. 請求項22において、前記位置決めディスク(107)の凹部(123)は、外側周辺縁部に対応する内側周辺縁部により、内側の方で区切られている装置(100)。
  24. 請求項22において、位置決めディスク(270)の凹部(223)が、どの内側周辺縁部によっても内側の方で区切られていない装置(200)。
  25. 請求項16において、球担持ディスク(108)内のスロット(108')がディスク(108)の両側面で開放され、球(110)が球担持ディスク(108)の両側面からその軸方向に突出できるだけの奥行きを有し、
    位置決め手段もまた、第1の位置決めディスク(107)と一体回転され、第1の位置
    決めディスク(107)に対して反対側で球担持ディスク(108)の側面に隣接する位
    置でケーシング(102)内に搭載され、第1の位置決めディスク(107)の凹部に相
    当する凹部(123)が設けられた、第2の位置決めディスク(109)を備え、
    球担持ディスク(108)上のスロット(108')から軸方向に突出する球(110
    )が、第1の位置決めディスク(107)の凹部(123)と第2の位置決めディスク(
    109)の凹部(123)の両方に係合する装置(100)。
  26. 請求項18において、第1の対抗バネが、球(210)と球担持ディスク(280)上の当接部(281)間で加圧されるコイルバネ(275)である装置(200)。
  27. 請求項18において、第1の対抗バネが、球担持ディスク(108)に搭載され、球(110)に作用するリーフバネ(125)である装置(100)。
  28. 請求項18において、球担持ディスクが位置決めディスク(107、109)に形成される別の凹部(123)に係合する別の球(110)を備え、第1の対抗バネが球担持ディスク(108)に搭載され、2つの球(110)間で作用する1つのリーフバネ(125)である装置(100)。
  29. 請求項28において、球担持ディスク(108)のスロット(108')がディスク(108)の両側面に開放し、球(110)が球担持ディスク(108)の両側面から軸方向に突出するだけの奥行きを有し、
    位置決め手段もまた、第1の位置決めディスク(107)と一体回転し、第1の位置決
    めディスク(107)に対して反対側に、球担持ディスク(108)の側面に隣接する位
    置でケーシング(102)に搭載され、第1の位置決めディスク(107)の凹部に相当
    する凹部(123)が設けられた、第2の位置決めディスク(109)を備え、
    球担持ディスク(108)のスロット(108')から軸方向に突出する球(110)
    が、第1の位置決めディスク(107)の凹部(123)と第2の位置決めディスク(1
    09)の凹部(123)の両方に係合する装置(100)。
  30. 請求項18において、第2の対抗バネが、球担持ディスク(108;280)と第1の位置決めディスク(107;270)に同軸に配置される皿バネ(127;227)である装置(100;200)。
  31. 請求項において、位置決め手段が、フック状輪郭部が設けられたディスク(307;309)により2つの対向側面の少なくとも1つに横付けされる、ポインタ(310)
    を設けたディスク(308)を備え、ポインタが、ポインタの設けられるディスク(30
    8)から軸方向に突出するエレメント(310)であり、フック状輪郭部が、周方向に延
    び、最小値と最大値の間の可変の奥行きを有する溝(323)に沿って設けられている装
    置(300)。
  32. 請求項31において、固定部材がポインタを設けたディスク(308)を備え、回転部材がフック状輪郭部を設けたディスク(307、309)を備えた装置(300)。
  33. 請求項31において、固定部材がフック状輪郭部を設けたディスク(307、309)を備え、回転部材がポインタを設けたディスク(308)を備えた装置(300)。
  34. 請求項31において、一対のポインタ(310)とそれに対応する一対のフック状輪郭部とを備える装置(300)。
  35. 請求項31において、ポインタが球(310)であり、ポインタが設けられたディスクが、球(310)を収容する貫通シート(308')を有する球担持ディスク(308)
    であり、球が前記球担持ディスク(308)の厚さよりも大きな直径を有し、前記ディス
    クの両側面から突出し、
    フック状輪郭部を設けたディスクが、前記球担持ディスク(308)の球(310)の
    突出する側面の方で、前記球担持ディスクの側面に隣接する位置でケーシングに搭載され
    、球(310)が係合する溝(323)を備える、第1の位置決めディスク(307、3
    09)である装置(300)。
  36. 請求項35において、溝(323)がスライド区域部(334'〜334'')を間に挟んだ停止区域部(324'〜324''')を備え、各スライド区域部が停止区域部(324'〜324''')に隣接する深部区間部(344'〜344'')と前記深部区間部(344'〜344'')に隣接する傾斜区間部(345'〜345'')とを有し、溝(323)の奥行きは、停止区域部(324'〜324''')と深部区間部(344'〜344'')において最大値を取る一方、傾斜区間部(345'〜345'')においては、最大値から、最小値まで可変である装置(300)。
  37. 請求項において、位置決め手段の回転部材が、周囲にフック状輪郭部を有するスプロケット(425)を備え、ポインタがスプロケット(425)の周囲の前面でケーシング(402)に搭載される針バネ(426)の端部から形成されている装置(400)。
  38. 自転車のブレーキ制御装置(F)と一体化された、請求項9〜37のいずれか1項に記載の作動装置(100;200;300;400)を備える一体化制御装置。
JP2006213209A 2005-08-04 2006-08-04 自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動方法および装置 Active JP5124112B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05017003A EP1749738B1 (en) 2005-08-04 2005-08-04 Actuation method and device for a control cable for a bicycle gearshift
EP05017003.4 2005-08-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007039028A JP2007039028A (ja) 2007-02-15
JP5124112B2 true JP5124112B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=35447411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006213209A Active JP5124112B2 (ja) 2005-08-04 2006-08-04 自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動方法および装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8061233B2 (ja)
EP (1) EP1749738B1 (ja)
JP (1) JP5124112B2 (ja)
CN (1) CN1907804B (ja)
AT (1) ATE486772T1 (ja)
DE (1) DE602005024540D1 (ja)
TW (1) TWI378060B (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20011079A1 (it) 2001-11-16 2003-05-16 Campagnolo Srl ,,dispositivo di comando del cambio per una bicicletta avente un manubrio con estremita' diritte,,
EP1564131B1 (en) * 2004-02-06 2007-08-15 Campagnolo S.R.L. Actuation device for a control cable for a bicycle gearshift
DE602005012075D1 (de) 2005-06-27 2009-02-12 Campagnolo Srl Steuerungsapparat für einen Fahrradkettenumwerfer
JP5027999B2 (ja) * 2005-07-08 2012-09-19 キヤノン株式会社 記録装置およびその制御方法
EP1976747B1 (en) * 2006-01-23 2010-08-18 Campagnolo S.R.L. Control device for a bicycle derailleur
DE602006015158D1 (de) 2006-02-23 2010-08-12 Campagnolo Srl Fahrradbremsekontrollvorrichtung
ITMI20070239A1 (it) * 2007-02-09 2008-08-10 Campagnolo Srl Dispositivo di comando per un deragliatore di bicicletta
ITMI20070400A1 (it) 2007-03-01 2008-09-02 Campagnolo Srl Dispositivo di comando per bicicletta e bicicletta comprendente tale dipsositivo
ITMI20072230A1 (it) * 2007-11-23 2009-05-24 Campagnolo Srl Dispositivo di comando per bicicletta con manubrio ricurvo
US8869648B2 (en) * 2010-06-28 2014-10-28 Shimano Inc. Bicycle brake and shift operating device
TWI422514B (zh) * 2011-01-25 2014-01-11 Chang Hui Lin 變速器變速裝置
TWI557014B (zh) * 2014-02-26 2016-11-11 Bicycle of the wire control device
EP3100942B1 (en) * 2015-06-04 2019-07-10 Campagnolo S.R.L. Actuation device for a control cable for a bicycle gearshift
US10946934B2 (en) 2015-06-04 2021-03-16 Campagnolo S.R.L. Actuation device for a control cable for a bicycle gearshift
ITUA20164005A1 (it) * 2016-05-31 2017-12-01 Campagnolo Srl Dispositivo di azionamento del cavo di comando di un cambio di una bicicletta
IT201600069563A1 (it) * 2016-07-05 2018-01-05 Campagnolo Srl Dispositivo di azionamento del cavo di comando di un deragliatore anteriore di una bicicletta
TWI729154B (zh) * 2016-07-05 2021-06-01 義大利商坎帕克諾羅公司 自行車的前變速器的控制線的致動裝置
IT201600122800A1 (it) * 2016-12-02 2018-06-02 Campagnolo Srl Dispositivo di azionamento del cavo di comando di un deragliatore di bicicletta
IT201700015349A1 (it) * 2017-02-13 2018-08-13 Campagnolo Srl Dispositivo di azionamento del deragliatore anteriore di una bicicletta
IT201700015361A1 (it) * 2017-02-13 2018-08-13 Campagnolo Srl Dispositivo meccanico di azionamento del cavo di comando di un deragliatore di bicicletta
IT201700085704A1 (it) * 2017-07-26 2019-01-26 Campagnolo Srl Dispositivo di azionamento di un deragliatore anteriore di una bicicletta
CN109866868B (zh) * 2017-12-05 2020-09-29 滨元阳一郎 旋转传递机构、具有它的自行车及其所使用的弹性变形体
TWM596198U (zh) * 2019-06-09 2020-06-01 張峻榮 無段變速往復式原動機及含此無段變速往復式原動機的自行車
US11505271B2 (en) 2020-05-27 2022-11-22 Shimano Inc. Operating device
US11565766B2 (en) 2020-05-27 2023-01-31 Shimano Inc. Operating device
US11577800B2 (en) 2020-11-30 2023-02-14 Shimano Inc. Operating device
US11587747B2 (en) 2020-11-30 2023-02-21 Shimano Inc. Operating device

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2012893B (en) 1978-01-12 1982-03-10 Ti Raleigh Ind Ltd Control means for elongate members
JPS6031985Y2 (ja) * 1980-11-19 1985-09-25 株式会社シマノ 変速操作装置
FR2607462B1 (fr) * 1986-11-27 1990-03-23 Huret Sachs Sa Dispositif de commande a indexation pour derailleur de cycle
USRE34007E (en) * 1986-11-27 1992-07-28 Sachs Industries S.A. (Huret et Millard reunis) Indexation control device for a cycle derailleur
US5222412A (en) * 1988-07-29 1993-06-29 Shimano Industrial Co., Ltd. Change speed lever apparatus for use in bicycle
JP2675585B2 (ja) * 1988-07-29 1997-11-12 株式会社シマノ 自転車用変速レバー装置
JPH0313297U (ja) * 1989-06-26 1991-02-12
IT1245445B (it) 1991-03-11 1994-09-20 Campagnolo Srl Gruppo di comando del cambio e del freno per una bicicletta
JPH0532190A (ja) * 1991-12-13 1993-02-09 Shimano Inc 変速操作装置
IT1281313B1 (it) * 1995-10-19 1998-02-17 Campagnolo Srl Dispositivo di comando del cambio per una bicicletta del tipo "mountain-bike" o simile.
US5921140A (en) * 1996-04-04 1999-07-13 Fichtel & Sachs Ag Index shifter for a bicycle transmission and a method of making an index shifter for a bicycle transmission
DE19915336A1 (de) * 1999-04-03 2000-10-05 Sram De Gmbh Schalter für ein Fahrradgetriebe
CN2436412Y (zh) * 2000-08-30 2001-06-27 川飞工业股份有限公司 双拨杆变速指示器
ITTO20010011A1 (it) 2001-01-11 2002-07-11 Campagnolo Srl Gruppo integrato di comando del cambio e del freno per una bicicletta.
EP1564131B1 (en) 2004-02-06 2007-08-15 Campagnolo S.R.L. Actuation device for a control cable for a bicycle gearshift
EP1630094B1 (en) 2004-08-31 2007-05-30 Campagnolo S.R.L. Actuation device for a control cable for a bicycle gearshift, with rotatable support of the cable-winding bush
US7650813B2 (en) * 2005-05-19 2010-01-26 Shimano Inc. Position control mechanism for bicycle control device

Also Published As

Publication number Publication date
US8061233B2 (en) 2011-11-22
TW200716437A (en) 2007-05-01
EP1749738B1 (en) 2010-11-03
DE602005024540D1 (de) 2010-12-16
CN1907804A (zh) 2007-02-07
TWI378060B (en) 2012-12-01
EP1749738A1 (en) 2007-02-07
CN1907804B (zh) 2011-08-31
ATE486772T1 (de) 2010-11-15
JP2007039028A (ja) 2007-02-15
US20070034037A1 (en) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124112B2 (ja) 自転車用ギヤシフト制御ケーブルの作動方法および装置
JP4764642B2 (ja) 自転車の変速機の制御ケーブルのための操作装置
US6607465B1 (en) Bicycle hub transmission with a guiding member for a sun gear
CN100384688C (zh) 自行车控制装置的位置松开机构
US7682283B2 (en) Bicycle hub transmission with a power control mechanism for a shift assist mechanism
US6641500B2 (en) Bicycle hub transmission with a power control mechanism for a shift assist mechanism
US5588925A (en) Shifter for transmissions on bicycles
JP5798465B2 (ja) 自転車のギアシフト部に用いられる制御ケーブル用の作動装置
JPS6328838B2 (ja)
TWI754005B (zh) 用於促動自行車的換檔機構的控制纜線的機械促動裝置
CN107444563B (zh) 自行车换档的控制线的致动装置
TWI729154B (zh) 自行車的前變速器的控制線的致動裝置
TWI763885B (zh) 用於致動自行車前撥鏈器的致動裝置
JP6399723B1 (ja) 自転車用変速操作装置
JPS6034555A (ja) 歯車式変速装置
JPH08301176A (ja) 自転車用変速操作装置
JP2008256003A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120111

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5124112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250