JP5124046B2 - ボーラス、ボーラスの製造方法、粒子線治療装置、および治療計画装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態1にかかるボーラスおよび粒子線治療装置の構成について説明する。図1〜図5は本発明の実施の形態1にかかるボーラスと粒子線治療装置の構成、およびボーラスの製造方法について説明するためのもので、図1はボーラスを備えた粒子線治療装置の照射系の構成を示す図、図2は粒子線治療装置およびボーラスの構成を示すための図1における荷電粒子ビームの中心(z方向)に対して垂直な方向から見た図であって、図2(a)はy方向から見た側面図、図2(b)はx方向から見た側面図である。図3は粒子線照射装置の照射系におけるビームの線束の形状を説明するためのもので、図3(a)はビーム線束全体の外観を示す図、図3(b)と図3(c)は図3(a)における荷電粒子ビームの中心(z方向)に対して垂直な方向から見た図であって、図3(b)はy方向から見た側面図、図3(c)はx方向から見た側面図である。図4はビームの広がり方を考慮したボーラスの厚み設定について説明するために、ビーム線束中のボーラスと照射対象である患部を含む患者体の部分を抽出して示すもので、図4(a)はビーム線束中のボーラスと照射対象の外観を示す図、図4(b)と図4(c)は図4(a)における荷電粒子ビームの中心(z方向)に対して垂直な方向から見た図であって、図4(b)はy方向から見た側面図、図4(c)はx方向から見た側面図である。また、図5は、ボーラスの製造方法を説明するためのフローチャートである。
図示しない加速器により加速され、輸送系を介して荷電粒子ビームBは、直径数mm程度のいわゆるペンシルビームとして照射系へと導かれる。照射系に導かれた荷電粒子ビームBは、ワブラ電磁石1によって円軌道を描くように走査される。ワブラ電磁石1は、一般的に図に示すようにx方向用電磁石1aとy方向用電磁石1bとを用意し、2つの電磁石を荷電粒子ビームBの中心軸XBに沿って連なるように配置する。ここで、説明を明瞭にするため、x方向及びy方向を定義する。さまざまな規格において、座標系が定義されているが、本明細書では以下に従う。荷電粒子ビームBの進行方向をz軸の正方向とする。x軸とy軸とは、z軸に直交する軸であり、x軸とy軸もお互いに直交する。そして、xyz座標系は、右手座標系となるようにとる。図1、2の例では、上流ワブラ電磁石1aはx方向、下流ワブラ電磁石1bはy方向にビーム走査する。2つの電磁石1a、1bの走査により、照射野はxy方向(面方向)に広げられることになる。
図3に示すように、荷電粒子ビームBは上方より下方へ(z方向)と照射されている。荷電粒子ビームBは、もともとはペンシルビームと呼ばれる細い状態で供給される。ビーム軸XB上には基準点CPaと基準点CPbとを設定している。基準点CPaは、上流のワブラ電磁石1a(厳密には、走査軸Asa)が配置される場所と考えてよく、同様に、基準点CPbは、下流のワブラ電磁石1b(厳密には、走査軸Asb)が配置される場所と考えてよい。
図3(b)に示すように、基準点CPaを上端点とした鉛直(z方向)な線分を引き、線分上の基準点CPa以外の位置に基準点CPbを設ける。基準点CPaを中心に線分を±α度だけ回転させたときに線分が通過する扇形Fsaを得る。この扇形Fsaが、上流ワブラ電磁石1aのみを用いたときの、荷電粒子ビームBの広がりに相当する。つぎに、基準点CPbを通る基準軸Asbにより、扇形Fsaを上部分と下部分とに分ける。扇形Fsaの下部分を、基準軸Asbにより±β度だけ回転させたときに扇型Fsaの下半分が通過する領域を得る。この領域は、図3(c)において、扇型Fsbに見える領域であり、この領域が、荷電粒子ビームBの広がり方(荷電粒子ビームBが通過し得る領域:ビーム束FB)を示したものである。つまり、2連走査的な広がりをもつビーム束FBの形状は、x方向とy方向で極率半径が異なる扇型となっている。
荷電粒子ビームは、背景技術で述べたように、γ線、X線といった他の放射線と異なり、体内深部で線量付与が急峻に最大になる。この線量付与のピークは、「ブラッグピーク」とよばれ、このブラッグピークの生じる位置(到達深度)は、荷電粒子のエネルギーによって決まる。なぜならば、荷電粒子は物質を通過する際に次第に運動エネルギーを消失していき、運動エネルギーが0となるときに線量を多く付与するという性質を有するからである。さて、一般に粒子線治療装置のシンクロトン等の加速器は、荷電粒子を一定のエネルギーになるよう加速する。したがって、何の制限器も用いずに直接照射を行えば、加速器により加速されたエネルギーに応じた到達深度で、線量が付与される。しかし、実際には照射対象である患部の形状は3次元的であり、深さ方向に一定ではない。そこで、制限器であるボーラスを用いる。
ボーラスは一般に樹脂ブロックを切削加工して作成するが、当該ボーラスを通過する際に、荷電粒子ビームは通過物質、密度及びその厚みに応じて運動エネルギーが減らされる。このとき、原子番号の大きい物質ほど、同じ厚みで比較した場合、運動エネルギーが多く減る。また、このため、空気中を照射しても運動エネルギーはほとんど減らない。簡単のため、樹脂中を1cm通過するのと、体内を1cm通過するのとで、同じ量の運動エネルギーが消費されるとする。また、今、加速器により加速され、供給された荷電粒子ビームがそのまま、照射された場合、体表面から深さ15cmの位置でブラッグピークが生じる(到達深度15cm)ようにエネルギーが調整されているとする。
tB(x,y)+tK(x,y)=R ・・・(1)
ただし、Rはボーラスに入射する粒子線の到達深度であり、上記仮定において15cmになる。
LB(α,β)+LK(α,β)=R ・・・(2)
実施の形態1においては、ビームをらせん状に走査するスパイラルワブラ法への適用について述べた。しかし、ビームの照射野内における走査軌道形状(走査軌跡)は本発明の技術的思想を限定するものではなく、他のビーム走査軌跡においても、2連走査的な広がりの場合は効果を発揮する。そこで、本実施の形態2では、代表的な他のビーム走査軌跡を有する照射系に本発明のボーラスを適用した場合について述べる。
一つ目のパターンでは、r(t)とθ(t)を以下のように、各々、連続的かつ周期的に変化させる関数として定義する。
r(t)=連続的かつ周期的な関数(周期T1)
θ(t)=連続的かつ周期的な関数(周期T2)
なお、このときr(t)とθ(t)の周期は、異なるものを用いてもよい。また、角度θは、360度で1周して0度とみなせることに注意する。つまり、360度と0度は連続している。ラジアンで表現すれば、2πは0とみなせる。
r(τ)=r1+r2sin(ωrτ+φr)
θ(τ)=ωθτ ・・・(4)
τ=τ(t)
ただし、τ(t)はパラメータ表示した上記式(4)のパラメータであり、時間の関数である。ωrはr(t)を決める角速度であり、r(t)の周期は2π/ωrとなる。φrは初期位相である。ωθはθ(t)を決める角速度であり、θ(t)の周期は2π/ωθとなる。
2つ目のパターンでは、複数の描画パターンを定義する関数を組み合わせてビーム走査軌跡を形成する。例えば、大きな円を描く関数に、小さな円を描く関数を組み合わせる。その一例を以下の3つの等式を含む式(5)に示す。
x(τ)=r1cos(ω1τ+φ1)+r2cos(ω2τ+φ2)
y(τ)=r1sin(ω1τ+φ1)+r2sin(ω2τ+φ2)・・・(5)
τ=τ(t)
ただしx(τ)それぞれビーム走査軌跡のx座標、y座標であり、直交座標系式である。式(5)により作成されたビーム走査軌跡の例を図7に示す。図7も図6と同様にビーム軸に垂直な、ある平面における走査軌跡を示したもので、横軸がx、縦軸がyとなり、xとyをそれぞれ規格化したものである。
上記実施の形態1および2においては、ワブラ法による照射の場合への適用について述べた。しかし、上述したように照射方法自体は本質的ではなく、本発明の技術思想を限定するものではない。粒子線治療装置においては、2連のスキャニング電磁石により荷電粒子ビームを走査して、照射対象に対して点描画的にスポット照射をするスポットスキャニング法が提案されている。スポットスキャニングの場合にも、ビームの広がり方は2連走査的である。したがって、スポットスキャニングにおいてボーラスを用いる場合は、上述した高精度な照射野形成が可能となるという効果を発揮する。
実施の形態3においては、スポットスキャニング法への本発明の実施の形態に係るボーラスの適用について述べた。スポットスキャニングと同様に、2連のスキャニング電磁石によりビームを走査して、照射対象に対して一筆書き的にラスター照射をするラスタースキャニング法がある。ラスタースキャニングの場合にも、ビームの広がり方は2連走査的である。したがって、ラスタースキャニングにおいてボーラスを用いる場合は、本発明の上述した実施の形態にかかるボーラス6は効果を発揮する。つまり、スポットスキャニングやラスタースキャニングなど、スキャニング法により照射野を拡大する場合でも、本発明の実施の形態にかかるボーラス6を用いる場合は、上述した高精度な照射野形成が可能となるという効果を発揮する。
粒子線治療装置においては、例えば、特許文献2に記載されているように、偏向電磁石の制御方法を工夫することによって、2つの走査電磁石のうち、一方を省略するものが提案されている。しかし、このような照射系の場合においても、軌道方向(上記各実施の形態1〜4で説明した照射軌道TBと異なり、ビーム軸自体の方向)を変えるための偏向電磁石が、省略された走査電磁石の代わりに荷電粒子ビームを走査するので、ビーム束は2連走査的な広がりをもつことになり、上述した実施の形態におけるボーラスが高精度な照射野形成に効果を発揮する。
上記各実施の形態1〜5においては、ボーラスおよびボーラスを用いた照射系の構成やそのビーム軌道について説明した。本実施の形態6においては、本発明の上記各実施の形態にかかるボーラスや粒子線治療装置において、動作条件やボーラスの製作データ等を設定する治療計画装置について説明する。
具体的には、医療行為は大きく予防的診断ステージ(MS1)、診断ステージ(MS2)、治療計画ステージ(MS3)、治療ステージ(MS4)、およびリハビリ・経過観察ステージ(MS5)の各ステージから構成されているといえる。そして、特に、粒子線治療等においては、上記各ステージで使用する装置は、図9の右側のような装置である。例えば、診断ステージ(MS2)で使用する装置は、X線撮像装置、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等であり、治療計画ステージ(MS3)で使用する装置が治療計画装置とよばれる装置である。そして、治療ステージ(MS4)で使用される装置が、放射線治療装置や粒子線治療装置である。
予防的診断ステージ(MS1)とは、発病の有無に拠らず、予防的に診断をする段階をいう。例えば、定期健康診断や人間ドックなどが該当し、癌に対しては、レントゲン等の透視画像による方法、PET(Positron Emission Tomography)、PET/CT等の断層撮影による方法、ならびに遺伝子検査(免疫検査)による方法などが知られている。
役割A:あらかじめ取得した照射対象の複数の画像情報から、3次元データを生成するユニット。
役割B:与えられた要件のもと、最適な照射条件(治療計画案)を生成するユニット。
役割C:最適化結果(治療計画案)に対して、最終的な線量分布を模擬し、表示するユニット。
すなわち、診断の結果を受けて、治療に必要な照射条件を設定する役割があり、さらに設定した条件を基に、粒子線治療装置等の制御データを生成する役割Dを担うユニットを有する。
<役割A>
機能a:診断ステージで得られた断層撮影画像から、3次元データを生成する機能。
機能b:生成した3次元データを、3次元CADのように様々な視点からの表示をする機能。
機能c:生成した3次元データにおいて、患部と正常組織とを区別して記憶する機能。
<役割B>
機能d:治療ステージで用いる粒子線治療装置のパラメータを設定し、照射を模擬する機能。
機能e:当該装置のユーザが設定する要件下で、照射の最適化を行う機能。
<役割C>
機能f:前記3次元データに重ね合わせて、最適化された照射結果を表示する機能。
<役割D>
機能g:前記最適化された照射を実現するための、マルチリーフコリメータ及びボーラスの形状を設定する機能。(ブロードビーム照射を想定した場合、多門照射を含む)
機能h:前記最適化された照射を実現するための、ビームの照射軌道を設定する機能。(スキャニング照射を想定した場合)
機能i:前記ビームの照射軌道を実現するための、粒子線治療装置の駆動コードを生成する機能。
<その他>
機能j.当該装置で生成した各種データを保存する機能。
機能k.過去に保存された各種データを読み込んで、過去の情報を再利用できる機能。
機能a(モジュールa)は、診断ステージで得られた一連の断層撮影画像から、3次元データを生成する。断層撮影画像を読込むとき、患者ID等患者の情報や、スキャン情報(スライス間隔、スライス厚、FOV、断層撮影条件など)も対応して読込むようにするとよい。ここで3次元データとは、患部を含めた撮影対象を、治療計画装置内で仮想的かつ3次元的に再現するのに必要な情報を言う。一般には、治療計画装置内の仮想空間を定義し、前記仮想空間内に等間隔かつ格子状に点を配置し、断層撮影画像から求めたその点における材質情報を対応させる方法がとられる。本機能が必要な理由は、治療計画装置の最大の目的の1つが、治療を模擬することであり、そのためには、照射対象となる患部およびその周辺組織を再現する必要があるためである。
従来の治療計画装置において、上記機能aおよびそれ以降の機能で使用する3次元データは、一般的に直交座標系(xyz座標系)で表現されている。全体形状が従来の直方体のマルチリーフコリメータやビーム軸に垂直な面内での厚み分布で形状を規定したボーラスの場合、その配置やリーフの駆動方向、ボーラスの加工データ(例えばNCデータ)も直交座標方向(例えば、x方向やy方向)であるため、3次元データの直交座標系表現は都合がよい。患部の形状に合わせて開口部の形状を生成するための形状データとリーフ駆動データ、あるいはボーラスの形状データと加工データとが一致するためである。
具体的には、以下の定義(D1)に示す特殊座標系である。
[ψa,ψb,rb] ・・・・・(D1)
ただし、ψaはビーム軸XBに垂直で基準点CPaを通る基準軸(Asa)を中心とするビームの偏向角度(式(2)のαに対応)であり、ψbはビーム軸XBと基準軸Asaに垂直で基準点CPbを通る基準軸(Asb)を中心とするビームの偏向角度(式(2)のβに対応)であり、rbは基準点CPa(あるいは基準軸Asb内の点)から当該照射ポイントPまでの距離である。3次元空間内の任意の点は、上記3つの情報によってユニークに表すことができる。ただし、走査電磁石1a、1bの配置に応じて、基準点CPa及び基準点CPbは決めておく必要はある。
基準点CPa:(0,0,−la)
基準点CPb:(0,0,−lb)
そして、図1〜3で示したように、上流の走査電磁石1aがx方向走査電磁石、下流の走査電磁石1bがy方向走査電磁石だと仮定する。このとき、ある点の座標が定義(D1)に示した特殊座標系で表した[ψa,ψb,rb]で与えられたとき、このある点のxyz座標は、それぞれ、以下の式(6)で表わされることになる。
lbは照射系に固有の与えられた値であるから、式(7)におけるyとzの関係から式(8)のようにψbを求めることができる。
Λ:=y2+(z+lb)2+(la−lb) ・・・(D3)
=(la―lb+rb)cosψa
式(7)におけるzの関係と定義(D3)より、式(9)によりψaが求められる。
10 粒子線治療装置、 20 治療計画装置、 21 3次元データ生成ユニット、 22 照射条件設定ユニット、 23 ボーラスデータ生成ユニット、
Asa 上流走査電磁石の走査軸(第1の軸)(EAs 仮想軸)、 Asb 下流走査電磁石の走査軸(第2の軸)、 CPa 第1の基準点、 CPb 第2の基準点、 FB 粒子ビームの線束(広がり)、 LB ボーラス内の経路長、 Lk 被照射部までの体内の経路長(体内深さ)、 PS 透過形状、 R 到達深度、 ST 粒子ビームの走査軌跡、 TB 照射軌道、 XB 粒子ビームのビーム軸(EX ボーラスに入射するビームのビーム軸)、 α 第1の傾き、 β 第2の傾き、
百位の数字は実施形態による変形例を示す。
Claims (8)
- 粒子線治療装置に設置され、粒子線のエネルギー分布を被照射部に応じて変調するためのボーラスであって、
当該ボーラスより上流側で当該ボーラスに入射する粒子線のビーム軸上に、第1の基準点と、前記第1の基準点より下流側の第2の基準点とを定め、
前記第1の基準点を起点とし、
前記ビーム軸に垂直で前記第1の基準点を含む第1の軸、を中心とする前記ビーム軸に対する第1の傾きと、
前記ビーム軸および前記第1の軸に垂直で前記第2の基準点を含む第2の軸、を中心とする前記ビーム軸に対する第2の傾きとで、
当該ボーラスを透過して前記被照射部に至る粒子線の照射軌道を定義し、
前記第1の傾きと前記第2の傾きとの組合せのうち所定範囲の組合せに対して、それぞれ定義した照射軌道における粒子線の当該ボーラス内での経路長が、前記被照射部より上流側の体表面から前記被照射部までの経路長を補償するように、当該ボーラスの形状が設定される、
ことを特徴とするボーラス。 - 前記第1の傾きをα、
前記第2の傾きをβ、
前記第1の傾きと前記第2の傾きの組合せで定義した照射軌道における粒子線の当該ボーラス内での経路長をLB(α,β)、
前記第1の傾きと前記第2の傾きの組合せで定義した照射軌道における粒子線の前記体表面から前記被照射部までの経路長をLk(α,β)、
前記ボーラスに入射する粒子線のエネルギーに相当する到達深度をR、とすると、
LB(α,β)+LK(α,β)=R の関係を満たすように、前記ボーラスの形状が設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のボーラス。 - 請求項1または2に記載のボーラスを製造する方法であって、
前記第1の傾きと前記第2の傾きとの組合せのそれぞれに対して、前記体表面から前記被照射部までの経路長である体内深さデータを取得する工程と、
前記取得した体内深さデータを補償するような経路長となるようにボーラスの形状を設定する工程と、
前記設定したボーラスの形状に基づいて、ボーラスの加工データを生成する工程と、
前記生成した加工データに基づいてボーラスを加工する工程と、
を備えたことを特徴とするボーラスの製造方法。 - 加速器から供給された粒子線の進行方向に沿って連なるとともに、それぞれ走査方向が異なる2つの電磁石で、前記粒子線を走査して照射野を拡大するように照射する照射ノズルと、
前記照射ノズルから照射された粒子線中に配置された請求項1または2に記載のボーラスと、を備え、
前記ボーラスは、当該ボーラスの形状を設定するための前記第1の軸が前記2つの電磁石のうちの上流側の電磁石の走査軸に一致するとともに、前記第2の軸が他方の電磁石の走査軸に一致するように配置されている、
ことを特徴とする粒子線治療装置。 - 前記照射ノズルは、スパイラルワブラ法により、前記照射野を拡大することを特徴とする請求項4に記載の粒子線治療装置。
- 前記照射ノズルは、スキャニング法により、前記照射野を拡大することを特徴とする請求項4に記載の粒子線治療装置。
- 前記2つの方向の走査のうちの一方の走査を、ビーム軸の方向を偏向する偏向電磁石で行い、前記偏向電磁石の走査軸を前記ボーラスに入射する粒子線のビーム軸上の一点を通るとみなして前記第1の軸または前記第2の軸と一致させたことを特徴とする請求項4に記載の粒子線治療装置。
- 前記被照射部を含む照射対象の画像データから3次元データを生成する3次元データ生成ユニットと、
生成した3次元データに基づいて、照射条件を設定する照射条件設定ユニットと、
設定した照射条件を基に、請求項4ないし7のいずれか1項に記載の粒子線治療装置におけるボーラスの形状データを生成するボーラスデータ生成ユニットと、を備え、
前記3次元データ生成ユニットは、前記3次元データを少なくとも前記上流側の電磁石の走査による前記第1の傾きと、前記他方の電磁石の走査による前記第2の傾きとを用いて生成する、
ことを特徴とする治療計画装置。
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