JP5123778B2 - 情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法 - Google Patents

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本発明は情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法にかかるもので、とくに葉書その他の用紙に記載された内容を隠蔽した状態で郵送などを可能とする情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法に関するものである。
従来から物品の伝票や郵便物などに表示されている内容を隠蔽した状態のままで搬送や送付を可能とする各種の隠蔽用のラベルが知られている。
たとえば、再剥離可能な粘着剤を塗布しておき、一度開封した状態であっても再度の粘着および剥離を可能とした形態のラベルや、一度開封するとその貼付け活性が低下する擬似剥離機能を有する粘着剤を塗布しておき、再度の貼付けが困難になる形態のラベルなどがある。
しかしながら、いずれの形態のラベルも、特殊機能を有する粘着剤を塗布する必要があったり、あるいはそれぞれの粘着剤に合せた別の薬剤を塗布する必要があり、製造コストが高くなるという問題がある。
さらに、所定内容の情報が記載された上で返送される用紙(たとえば葉書など)の該情報を隠蔽可能とするラベルの場合には、このラベルを貼り付けた用紙が返送される途中で、ラベルの一部ないしは全体を故意にはがして、たとえば当該情報の書換えや追記などの改ざん行為、あるいは情報の覗き見行為など、各種の不正行為が行われるおそれがあるという問題がある。
特開2007−304359号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、記載ないし表示されている内容を簡単に隠蔽可能であるとともに、その内容の確認も容易である情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法を提供することを課題とする。
また本発明は、安価に製造可能な情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法を提供することを課題とする。
また本発明は、再剥離機能や擬似剥離機能などをとくに保有していない一般的な低コストの粘着剤を使用して製造可能であって、任意の部分に表示されている情報の隠蔽を可能とした情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法を提供することを課題とする。
また本発明は、情報隠蔽用ラベルが隠蔽しているはずの情報の書換えや追記などの改ざん行為、情報の覗き見行為など、各種の不正行為が行われた可能性があることを確認可能な情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、粘着剤層を介してラベル本体の裏面に仮着した剥離紙についてその周囲を所定幅部分ないし所定面積部分だけ除去可能としてラベル本体の粘着剤層を露出可能とすること、この露出した粘着剤層の部分において葉書などの用紙にラベル本体を貼り付けて、用紙に記載されている情報を隠蔽可能とすること、さらに無線によるデータ通信が可能なRFIDタグを情報隠蔽用ラベルに組み込むことに着目したもので、第一の発明は、所定内容の情報が記載される情報記載領域を有する用紙の該情報記載領域を隠蔽可能な情報隠蔽用ラベルであって、上記情報記載領域より大きな面積を有するとともにこれを被覆可能であって、つまみ部を形成したラベル本体と、このラベル本体のこのつまみ部以外の裏面に形成した粘着剤層と、上記ラベル本体に取り付けるとともに、ICチップおよびアンテナを有し、上記情報に関連して無線によるデータ通信が可能なRFIDタグと、上記粘着剤層を介して上記ラベル本体の裏面に仮着するとともに、その周囲に切込みを形成して、この切込みより外側に位置する剥離領域、およびこの切込みより内側に位置して上記情報記載領域を被覆可能な被覆領域を形成する剥離紙と、を有するとともに、上記RFIDタグの上記アンテナは、上記ラベル本体の上記つまみ部と、上記つまみ部以外の領域と、の間の境界部を横切ってこれを配置していることを特徴とする情報隠蔽用ラベルである。
第二の発明は、所定内容の情報が記載される情報記載領域を有する用紙の該情報記載領域を隠蔽可能な情報隠蔽用ラベルを用いた、情報への不正行為確認方法であって、上記情報隠蔽用ラベルは、上記情報記載領域より大きな面積を有するとともにこれを被覆可能であって、つまみ部を形成したラベル本体と、このラベル本体のこのつまみ部以外の裏面に形成した粘着剤層と、上記ラベル本体に取り付けるとともに、ICチップおよびアンテナを有し、上記情報に関連して無線によるデータ通信が可能なRFIDタグと、上記粘着剤層を介して上記ラベル本体の裏面に仮着するとともに、その周囲に切込みを形成して、この切込みより外側に位置する剥離領域、およびこの切込みより内側に位置して上記情報記載領域を被覆可能な被覆領域を形成する剥離紙と、を有し、上記用紙の上記情報記載領域に記載される上記情報に関連したチップ情報を上記RFIDタグの上記ICチップに保存しておき、上記情報記載領域に上記情報が記載された状態で、上記剥離紙の上記剥離領域をはがした状態の上記情報隠蔽用ラベルを上記用紙に貼り付け、上記情報記載領域に記載されている上記情報と、上記ICチップに保存されている上記チップ情報と、を比較することにより、上記情報隠蔽用ラベルにより隠蔽された上記情報記載領域における上記情報に関連する不正行為を確認可能とすることを特徴とする情報への不正行為確認方法である。
上記ラベル本体には、上記被覆領域を除去可能な除去領域を形成するためのミシン目をその周囲に形成しているとともに、上記RFIDタグの上記アンテナは、このミシン目と少なくとも一カ所において交差していることができる。
上記RFIDタグの上記アンテナは、上記剥離紙の上記剥離領域に対応する上記ラベル本体の貼付け領域にこれを設けるとともに、この貼付け領域に上記アンテナを横切って不正防止用切り目を形成していることができる。
本発明による情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法においては、粘着剤層を介してラベル本体の裏面に仮着した剥離紙の周囲を除去可能として粘着剤層を露出可能としたので、葉書その他の用紙における情報記載領域を被覆してこれを隠蔽可能であるとともに、剥離紙の周囲に露出した粘着剤層が情報記録領域の周囲の用紙に貼り付いて固定するので、情報記載領域の隠蔽状態を保持することができ、かつ、粘着剤層により一度貼り付けた部位はこれをはがす必要がない。
さらに、無線によるデータ通信が可能なRFIDタグを情報隠蔽用ラベルに組み込んだので、用紙の情報記載領域に記載される情報に関連してRFIDタグのICチップに保存しておいたチップ情報を読み取りチェックすることにより、ないしは、このチップ情報と、情報記載領域に記載されている情報と、を比較することにより、情報隠蔽用ラベルにより隠蔽された情報記載領域における情報に関連する不正行為を判別ないし確認することができる。
しかも、上記粘着剤層として塗布する粘着剤は、再剥離機能や擬似剥離機能など特殊な機能や付属の薬剤を必要とせず、一般的な任意のものを採用することができるので、安価に情報隠蔽用ラベルを製造することができる。
とくに第一の発明によれば、無線によるデータ通信が可能なRFIDタグをラベル本体に組み込むことにより、葉書その他の用紙の情報記載領域に記載される情報に関連してそのICチップにチップ情報を書き込んで保存しておき、このチップ情報を読み取りチェックすることにより当該情報対する不正行為を判別することができるとともに、情報隠蔽用ラベルの貼付けにより上記情報を隠蔽することができるので、当該情報に対する不正行為を二重に防止し、かつチェックすることができる。
とくに第二の発明によれば、用紙に記載されるはずの情報に関連してチップ情報をRFIDタグに書き込み保存するとともに、情報隠蔽用ラベルを貼り付けて送り返されてきた用紙の情報記録領域の情報と、このチップ情報と、を比較することにより、当該情報への各種の不正行為を確認することができる。
本発明は、貼付け用として一般的に市販されている粘着剤をラベル本体に塗布するとともに、剥離紙に切込みをいれて、外側の剥離領域および内側の被覆領域を形成可能としたので、ラベル本体および剥離紙により用紙の情報記載領域を隠蔽可能とし、かつ低コストで製造可能であるとともに、ラベル本体に組み込んだRFIDタグを介した無線によるデータ通信も可能として、用紙に記載される情報への不正行為を確認可能とする情報隠蔽用ラベルおよび情報への不正行為確認方法を実現した。
つぎに本発明の第1の実施例による情報隠蔽用ラベル1および情報への不正行為確認方法を図1ないし図7にもとづき説明する。
図1は、情報隠蔽用ラベル1の平面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図、図4は、図1のIV−IV線断面図であって、情報隠蔽用ラベル1は、ラベル本体2と、剥離紙3と、を有する。
ラベル本体2は、その表面に任意の内容を表示可能とするとともに、その裏面に粘着剤層4を形成している。
ラベル本体2は、たとえばほぼ正方形ないし矩形状を呈し、粘着剤層4がないつまみ部5をその一辺に突出させ、つまみ部5の左右の起点からその周囲にわたって、ラベル本体2および粘着剤層4に貫通してミシン目6を形成し、このミシン目6を境界線として、その内側のほぼ正方形ないし矩形状の除去領域7およびその外側の枠状の貼付け領域8を形成可能としている。
除去領域7には、つまみ部5に一体的に連続しているものであって、必要であれば、当該情報隠蔽用ラベル1の使用方法などをあらかじめ印刷しておくことができる。
たとえば、「裏側の剥離紙(剥離紙3)の周囲部分(剥離領域12、後述)を剥がして、目隠しをしたい部分に貼り付けて下さい。目隠しを取るには、つまみ部分(つまみ部5)からミシン目(ミシン目6)に沿って切り取って下さい。」などであるが、別途の説明書(図示せず)を準備しておいてもよい。
剥離紙3は、その表面に剥離剤層9を有して、粘着剤層4を介してラベル本体2の裏面にこれを仮着している。
剥離紙3は、その周囲にわたって連続的に切込み10を形成し、この切込み10を境界線として、その内側のほぼ正方形ないし矩形状の被覆領域11およびその外側の枠状の剥離領域12を形成可能としている。
なお、この切込み10は、上記ラベル本体2におけるミシン目6と同一位置にこれを形成してあり、ラベル本体2の除去領域7と剥離紙3の被覆領域11とが上下の層において一致し、後述するように除去領域7が被覆領域11を除去可能である。また、ラベル本体2の貼付け領域8と剥離紙3の剥離領域12とが上下の層において一致している。もちろん、切込み10とミシン目6とは厳密に一致している必要はない。
上記ラベル本体2には、ラベル本体2と剥離紙3の間の任意の積層位置(たとえば、つまみ部5の基端部における粘着剤層4に位置して)に、無線によるデータ通信が可能なRFIDタグ13を取り付けている。
すなわちRFIDタグ13は、ICチップ14およびアンテナ15を有し、所定のリーダーライター(図示せず)を用いて、アンテナ15を介して無線によりICチップ14に所定内容のデータを書き込むとともに、ICチップ14からデータを読み取ることができる。
RFIDタグ13のアンテナ15は、たとえば導電性インキによりこれを形成するもので、ラベル本体2のつまみ部5と、つまみ部5以外の領域(たとえば貼付け領域8のうち、図1中つまみ部5の左右に位置している部分)と、の間の境界部(ミシン目6)を横切ってこれを配置している。
なお、RFIDタグ13のアンテナ15は、ミシン目6と少なくとも一カ所において交差していることが必要である。
また、RFIDタグ13自体は、必要に応じて、ラベル本体2のつまみ部5以外の任意の部位にこれを設けることができる。
図5は、図4の状態から切込み10を境として剥離領域12を剥離紙3およびラベル本体2から取り除いた状態を示す断面図であって、この剥離領域12の上層側の粘着剤層4を露出可能とし、剥離紙3の被覆領域11とともにラベル本体2を用紙16(図6、図7)に貼り付け可能としている。
図6は、所定内容の情報が記載される用紙16(たとえば葉書)の説明図であって、図6(1)は、その平面図、図6(2)は、同、裏面図であって、当該情報隠蔽用ラベル1を利用して、用紙16の表面あるいは裏面に記載されている、あるいは記載される内容を隠蔽可能とする。なお用紙16としては、葉書以外にも、物品の表面ないしその伝票など任意の内容を表示したものである。
すなわち用紙16は、たとえば葉書の形態とした、たとえば委員による出欠連絡用紙であって、その表面16Aに出欠を取りまとめる委員会あての住所およびあて先があらかじめ印刷されており、その裏面16Bに当該委員会の委員がたとえば「出席」あるいは「欠席」の意思表示を行うとともに署名捺印する欄、すなわち情報記載領域17が設けられている。
一使用例として情報隠蔽用ラベル1は、用紙16その他必要な書類とともに、上記委員のもとに送付されるものとし、同委員が情報記載領域17に必要な記載および捺印を行ったのち、情報隠蔽用ラベル1によりこの情報記載領域17を隠蔽して、上記委員会あてに葉書(用紙16)を郵送するものである。
すなわち情報隠蔽用ラベル1は、情報記載領域17を有する用紙16の情報記載領域17を隠蔽可能であって、ラベル本体2は、情報記載領域17より大きな面積を有するとともにこれを被覆可能である。
さらに剥離紙3は、情報記載領域17を被覆可能な被覆領域11を切込み10により形成している。すなわち切込み10は、その外側に位置する剥離紙3(剥離領域12)をラベル本体2から剥離可能とし、情報記載領域17を取り囲むように粘着剤層4を露出可能にこれを形成している。
また、ラベル本体2には、被覆領域11を除去可能な除去領域7をミシン目6により形成している。
用紙16および情報隠蔽用ラベル1を上記委員に送付する前に、用紙16の情報記載領域17に記載される情報に関連したチップ情報(たとえば当該委員の委員番号ないし氏名や住所など委員を特定することができる情報、あるいは当該記載される情報を特定することができる情報)をRFIDタグ13のICチップ14に任意のリーダーライター(図示せず)より書き込んで保存しておく。
こうした構成の情報隠蔽用ラベル1を用いて、用紙16の情報記載領域17を隠蔽する手順、および用紙16における情報への不正行為確認方法について説明する。
図7は、情報隠蔽用ラベル1を貼り付けた状態の用紙16の説明図であって、図7(1)は、情報隠蔽用ラベル1を用紙16の情報記載領域17に貼り付けた状態の平面図、図7(2)は、ミシン目6の部分でラベル本体2の除去領域7とともに剥離紙3の被覆領域11を取り除いた状態の平面図である。
まず図5に示すように、用紙16および情報隠蔽用ラベル1を受け取った委員は、情報記載領域17に必要な情報を記載し、また捺印をした上で、切込み10の部分から剥離紙3の剥離領域12を剥離し、中央部の被覆領域11を残したままで、粘着剤層4を露出させた状態で、図7(1)に示すように、用紙16の情報記載領域17を隠蔽するように情報隠蔽用ラベル1を貼り付けた状態で、用紙16を返送する。
この貼付け状態で、情報記載領域17は外部から見ることはできず、ラベル本体2に加えて剥離紙3の被覆領域11も積層した状態での被覆を行うので、光線が透過しにくく隠蔽機能は十分である。
さらに、情報隠蔽用ラベル1の情報記載領域17を改ざんしようとして、あるいはのぞき見しようとして、つまみ部5を指でつまんでラベル本体2の除去領域7を取り除こうとすると、RFIDタグ13のアンテナ15がミシン目6と交差しているので、アンテナ15が切断されて、ICチップ14の読み取りが不完全あるいは不可能となる。
情報隠蔽用ラベル1を貼り付けた状態で郵送されてきた用紙16について、委員会においては、情報隠蔽用ラベル1をはがす前に、RFIDタグ13との間のデータ交信を行う。すなわち、前記リーダーライターを用いてRFIDタグ13のICチップ14の情報(チップ情報)を読み取りチェックする。チップ情報が適正に読み取れれば、ないしはこれが正しければ、この旨を情報管理システム(図示せず)に登録する。
チップ情報が適正に読み取られなければ、何らかの不正行為があったものと推測することができるので、本人に直接連絡するなどの確認処理あるいは必要な管理処理を取ることができる。
チップ情報が適正であれば、ラベル本体2のつまみ部5を摘んでミシン目6に沿ってこれを切り開くようにラベル本体2(除去領域7)および貼り付いている剥離紙3(被覆領域11)を剥がせば、用紙16の情報記載領域17を視認することができる。
かくして、ラベル本体2から剥離紙3の剥離領域11を剥がして貼り付けるだけの簡単な操作で情報記載領域17を隠蔽可能である。
また、ラベル本体2の粘着剤層4自体は、一般的な粘着力を有するものであればよく、特別な機能を有する粘着剤である必要がないため、また、付属の塗布薬剤も不要であり、きわめて安価に情報隠蔽用ラベル1を製造することができる。
さらに、情報記載領域17に記載されている情報と、ICチップ14に保存されているチップ情報と、を比較することにより、情報隠蔽用ラベル1により隠蔽された情報記載領域17における情報に関連する不正行為を確認可能である。
上述のように、情報隠蔽用ラベル1を安価に製造可能であるとともに、隠蔽性があり、さらに、RFIDタグ13のICチップ14のチップ情報を読み取りチェックすることにより不正行為が行われたことを判別することができ、隠蔽機能および判別機能という二重に防止効果を期待することができる。
本発明におけるRFIDタグ13のアンテナ15の配置形態、ないしアンテナ15とミシン目6との相対位置関係は任意である。
たとえば図8は、本発明の第2の実施例による情報隠蔽用ラベル20の平面図であって、情報隠蔽用ラベル20において、RFIDタグ13のアンテナ15は、剥離紙3の剥離領域11に対応するラベル本体2の貼付け領域8をほぼ一周りしてこれを設けるとともに、この貼付け領域8におけるラベル本体2にアンテナ15を横切るように複数箇所に不正防止用切り目21を形成している。
こうした構成の情報隠蔽用ラベル20において、不正行為者がラベル本体2のつまみ部5以外の部分すなわち貼付け領域8のいずれかの部分をつまんで情報隠蔽用ラベル20を用紙16からはがそうとしても、ラベル本体2に不正防止用切り目21が切り込み形成されているので、この不正防止用切り目21部分からラベル本体2が裂け始めてしまうことになる。
したがって、情報隠蔽用ラベル20付きの用紙16を受け取った者(たとえば委員会の担当者)は、不正防止用切り目21が裂けた状態を視認して、何らかの不正行為が行われた、あるいは行われようとしたことを確認することができる。
さらに、不正防止用切り目21が裂けることによりRFIDタグ13のアンテナ15が切断されていれば、ICチップ14内のチップ情報を適正に読み取ることができなくなるため、情報隠蔽用ラベル20により隠蔽された用紙16中の情報記載領域17における情報に関連する不正行為を確認可能である。
本発明の第1の実施例による情報隠蔽用ラベル1の平面図である。 同、図1のII−II線断面図である。 同、図1のIII−III線断面図である。 同、図1のIV−IV線断面図である。 同、図4の状態から切込み10を境として剥離領域12を剥離紙3およびラベル本体2から取り除いた状態を示す断面図である。 同、所定内容の情報が記載される用紙16(たとえば葉書)の説明図であり、図6(1)は、その平面図、図6(2)は、同、裏面図である。 同、情報隠蔽用ラベル1を貼り付けた状態の用紙16の説明図であり、図7(1)は、情報隠蔽用ラベル1を用紙16の情報記載領域17に貼り付けた状態の平面図、図7(2)は、ミシン目6の部分でラベル本体2の除去領域7とともに剥離紙3の被覆領域11を取り除いた状態の平面図である。 本発明の第2の実施例による情報隠蔽用ラベル20の平面図である。
符号の説明
1 情報隠蔽用ラベル(第1の実施例、図1)
2 ラベル本体
3 剥離紙
4 粘着剤層
5 つまみ部
6 ラベル本体2に形成したミシン目
7 ラベル本体2の除去領域
8 ラベル本体2に貼付け領域
9 剥離剤層
10 剥離紙3に形成した切込み
11 剥離紙3の被覆領域
12 剥離紙3の剥離領域
13 ラベル本体2に取り付けたRFIDタグ
14 ICチップ
15 アンテナ
16 用紙(たとえば、葉書、図6、図7)
16A 用紙16の表面
16B 用紙16の裏面
17 用紙16の裏面16Bの情報記載領域
20 情報隠蔽用ラベル(第2の実施例、図8)
21 不正防止用切り目

Claims (4)

  1. 所定内容の情報が記載される情報記載領域を有する用紙の該情報記載領域を隠蔽可能な情報隠蔽用ラベルであって、
    前記情報記載領域より大きな面積を有するとともにこれを被覆可能であって、つまみ部を形成したラベル本体と、
    このラベル本体のこのつまみ部以外の裏面に形成した粘着剤層と、
    前記ラベル本体に取り付けるとともに、ICチップおよびアンテナを有し、前記情報に関連して無線によるデータ通信が可能なRFIDタグと、
    前記粘着剤層を介して前記ラベル本体の裏面に仮着するとともに、その周囲に切込みを形成して、この切込みより外側に位置する剥離領域、およびこの切込みより内側に位置して前記情報記載領域を被覆可能な被覆領域を形成する剥離紙と、
    を有するとともに、
    前記RFIDタグの前記アンテナは、
    前記ラベル本体の前記つまみ部と、前記つまみ部以外の領域と、の間の境界部を横切ってこれを配置していることを特徴とする情報隠蔽用ラベル。
  2. 前記ラベル本体には、前記被覆領域を除去可能な除去領域を形成するためのミシン目をその周囲に形成しているとともに、
    前記RFIDタグの前記アンテナは、このミシン目と少なくとも一カ所において交差していることを特徴とする請求項1記載の情報隠蔽用ラベル。
  3. 前記RFIDタグの前記アンテナは、
    前記剥離紙の前記剥離領域に対応する前記ラベル本体の貼付け領域にこれを設けるとともに、
    この貼付け領域に前記アンテナを横切って不正防止用切り目を形成していることを特徴とする請求項1記載の情報隠蔽用ラベル。
  4. 所定内容の情報が記載される情報記載領域を有する用紙の該情報記載領域を隠蔽可能な情報隠蔽用ラベルを用いた、情報への不正行為確認方法であって、
    前記情報隠蔽用ラベルは、
    前記情報記載領域より大きな面積を有するとともにこれを被覆可能であって、つまみ部を形成したラベル本体と、
    このラベル本体のこのつまみ部以外の裏面に形成した粘着剤層と、
    前記ラベル本体に取り付けるとともに、ICチップおよびアンテナを有し、前記情報に関連して無線によるデータ通信が可能なRFIDタグと、
    前記粘着剤層を介して前記ラベル本体の裏面に仮着するとともに、その周囲に切込みを形成して、この切込みより外側に位置する剥離領域、およびこの切込みより内側に位置して前記情報記載領域を被覆可能な被覆領域を形成する剥離紙と、
    を有し、
    前記用紙の前記情報記載領域に記載される前記情報に関連したチップ情報を前記RFIDタグの前記ICチップに保存しておき、
    前記情報記載領域に前記情報が記載された状態で、前記剥離紙の前記剥離領域をはがした状態の前記情報隠蔽用ラベルを前記用紙に貼り付け、
    前記情報記載領域に記載されている前記情報と、前記ICチップに保存されている前記チップ情報と、を比較することにより、前記情報隠蔽用ラベルにより隠蔽された前記情報記載領域における前記情報に関連する不正行為を確認可能とすることを特徴とする情報への不正行為確認方法。
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