JP5121865B2 - エコーキャンセル回路 - Google Patents

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Description

本発明はエコーキャンセル回路に係り、特に双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させるエコーキャンセル回路に関する。
エコーキャンセルを全てアナログ方式で実現する場合、意図しない負荷の影響により、2つの自信号経路の振幅に違いが生じ、その差はエコーキャンセル誤差となって表れる。エコーキャンセル誤差は振幅誤差やジッタ悪化の原因となる。
このようなエコーキャンセル誤差を改善する先行技術として、例えば特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1は、全二重ハンドフリー通信システムの一部として示されているエコーキャンセル装置であって、エコーキャンセル装置は、第1および第2のアンチエイリアシングフィルタ、第1および第2のアナログ−デジタル(A/D)コンバータ、デジタル−アナログ(D/A)コンバータ、再構成フィルタ、および適応FIRフィルタを有し、適応フィルタはプログラマブルFIRフィルタ、適応係数計算器、および総和デバイスを有している。アンチエイリアシングフィルタとA/Dコンバータを二組用いた構成が示されている。このため回路部品が多く、複雑な構成となっている。
特開平8−213940号公報
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させるエコーキャンセル回路を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様のエコーキャンセル回路は、自側通信装置と相手側通信装置との間で互いに双方向に同じ信号ケーブルを通して通信する全二重方式の双方向通信装置におけるエコーキャンセル回路であって、自側通信装置から自側送信信号を相手側通信装置へ送信、及び相手側通信装置から送信される相手側送信信号を受信するための双方向通信入出力端子と、正極側及び負極側入力端子を有し、前記自側送信信号を擬似エコー信号として前記負極側入力端子に入力し、前記自側送信信号を出力バッファを介して前記双方向通信入出力端子に入力すると同時にエコー信号として前記正極側入力端子に入力し、前記正極側入力端子に入力する前記エコー信号から前記負極側入力端子に入力する前記擬似エコー信号を減算することによって、その減算結果をエコーキャンセル出力として前記自側通信装置内へ送信する減算器と、前記減算器からの減算結果として生じるエコーキャンセル誤差を、前記減算器の入力側または出力側でA/Dコンバータ及びD/Aコンバータの組み合わせ回路を用いて低減するエコーキャンセル誤差低減部と、を具備したものである。
本発明によれば、双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させるエコーキャンセル回路を提供することができる。
本発明の第1の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図。 図1における出力バッファの構成の一例を示す回路図。 図1における減算器の構成の一例を示す回路図。 図1におけるA/Dコンバータ14の構成の一例を示す回路図。 図4における出力DATA1及びDATA0と、3値出力との関係を示す図。 本発明の第2の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図。 本発明の第3の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図。 全二重方式の双方向通信システムを説明する図。 従来のエコーキャンセル回路の問題点を示す回路図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図7で本発明の実施形態を説明する前に、図8及び図9を参照して本発明のエコーキャンセル回路が搭載される全二重の双方向通信システムについて簡単に説明する。
図8に示す全二重方式の双方向通信システムは、2つの双方向通信装置100,200間で各々の双方向通信入出力端子12,22に接続した1本の信号ケーブル300を通して互いに同時に双方向通信することが可能となっている。
2つの双方向通信装置100,200の各々の内部には、各々の双方向通信入出力端子12,22にそれぞれエコーキャンセル回路が設けられている。例えば、双方向通信装置100はその内部に、図9に示すように双方向通信入出力端子12に接続してエコーキャンセル回路10が設けられ、自側通信装置100の内部で生成された自側送信信号は出力バッファ11を経て双方向通信入出力端子12から外部接続した信号ケーブル300(図示略)へ出力される。図9で実線矢印a1,a2,bは自側通信装置100で生成された自側送信信号の3つの信号経路を示し、点線矢印cは相手側通信装置200(図示略)から信号ケーブル300(図示略)を経て受信される信号経路を示している。
自側送信信号は、2つの自信号経路a1及びa2を経てそれぞれ減算器13の+入力端子及び−入力端子に供給される。そのうち、出力バッファ11を経由した自側送信信号は双方向通信入出力端子12から相手側通信装置へ向けて信号bとして出力される一方、信号経路a2を経て減算器13の+入力端子に供給されている。
エコーキャンセルを全てアナログ方式で実現する場合、図9に示すように意図しない負荷が接続されることにより、2つの自信号経路a1,a2の振幅に差が生じ、その差は減算器13からエコーキャンセル誤差となって出力される。エコーキャンセル誤差は、相手側通信装置から受信される信号に対して、振幅誤差やジッタ悪化を与える要因となる。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図である。
図1に示す第1の実施形態のエコーキャンセル回路10Aは、自側通信装置と相手側通信装置との間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向通信する全二重方式の双方向通信システムにおけるエコーキャンセル回路であって、出力バッファ11と、双方向通信入出力端子12と、減算器13と、エコーキャンセル誤差低減部21と、を備える。
双方向通信入出力端子12は、自側通信装置から自側送信信号(以下、自送信信号)を相手側通信装置へ送信、及び相手側通信装置から相手側送信信号(以下、相手送信信号)を受信するための入出力端子である。
減算器13は、正極側及び負極側入力端子を有し、自送信信号を擬似エコー信号として負極側入力端子に入力し、自送信信号を出力バッファ11を介して双方向通信入出力端子12に入力すると同時にエコー信号として正極側入力端子に入力し、正極側入力端子に入力するエコー信号から負極側入力端子に入力する擬似エコー信号を減算し、その減算結果をエコーキャンセル出力として自側通信装置内へ送信する。
エコーキャンセル誤差低減部21は、減算器13からの減算結果として生じるエコーキャンセル誤差出力(以下、単にエコーキャンセル出力)を、減算器13の出力側でA/Dコンバータ(ADCと略記)及びD/Aコンバータ(DACと略記)の組み合わせ回路を用いて低減する機能を有している。
具体的には、エコーキャンセル誤差低減部21は、減算器13の出力側で減算器13からのエコーキャンセル出力を自側通信装置内へ送信する経路に配設されており、減算器13からのエコーキャンセル出力を入力し、その振幅誤差を除去するためのA/Dコンバータ14と、A/Dコンバータ14のデジタル出力をアナログ信号に戻すためのD/Aコンバータ15とを組み合わせた回路である。
このような構成においては、エコー信号と擬似エコー信号を入力とする減算器13から出力されるエコーキャンセル出力を一度A/Dコンバータ14で受けることによって、A/Dコンバータ14の閾値以下のエコーキャンセル誤差を除去することが可能となる。ここで、A/Dコンバータ14の閾値とは、A/Dコンバータ14に入力するアナログ信号のうちの‘0’を検出する際にエコーキャンセル出力(キャンセル誤差)が‘0’として許容し得る(即ち‘0’と見なせる)許容範囲を規定する閾値をいう。
A/Dコンバータ14でその閾値以下の振幅誤差を除去した後、D/Aコンバータ15を介して出力することによって、ノイズ除去を行った状態に‘0’付近を振幅変動している信号を完全に‘0’としてデジタル出力し、さらにD/Aコンバータ15からアナログ出力の‘0’として出力することになる。これにより、全二重方式の双方向通信装置におけるエコーキャンセル回路において、エコー信号をエコーキャンセルした後に残留する誤差をなくして完全に除去することが可能となる。しかも、簡単な構成で実現することができる。
図2は図1における出力バッファの構成の一例を示している。差動3値の例を示している。
図2に示す出力バッファ11は、差動3値の入力電圧Ninがゲート入力されるNMOSトランジスタQ1と、差動3値の入力電圧Pinがゲート入力されるNMOSトランジスタQ2と、NMOSトランジスタQ1,Q2にそれぞれ接続した抵抗R1,R2と、電圧源Eと、を備えている。
NMOSトランジスタQ1,Q2はそれぞれのソースを共通接続し、その共通接続点を定電流源Iに接続し、さらにNMOSトランジスタQ1,Q2それぞれのドレインを抵抗R1,R2を介して直流電源Eに接続している。NMOSトランジスタQ1,Q2のそれぞれの特性は同じであり、抵抗R1,R2のそれぞれの抵抗値も同等である。そして、NMOSトランジスタQ1,Q2の各々のゲートに3値信号(例えばイーサー信号)として差動信号Nin,Pinを入力し、NMOSトランジスタQ1,Q2の各々のドレインから3値出力Pout,Noutを得る。ここで、3値として+1,0,−1であるが、イーサー信号は二線で一方の線にP信号を、もう一方の線にN信号を入力し、P信号とN信号を一対の信号としてP,N信号の大小関係で3値を表現する。3値表現はP,N信号のハイレベル(H)とローレベル(L)の二値関係に基づいて表される。
すなわち、
P,N信号の大小関係 3値
P>Nのとき +1
P=Nのとき 0
P<Nのとき −1
3値の+1はP信号がHレベルでN信号がLレベルのとき、3値の−1はP信号がLレベルでN信号がHレベルのときである。また、3値の‘0’はP,N信号とも同じ強さの信号、例えばP,N信号とも同じ強さのH/2レベルのときである。
入力信号PinがHレベルでNin信号がLレベルのときは、トランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1がオフするので、出力信号PoutはHレベル、出力信号NoutはLレベル、即ちP>Nとなり、双方向通信入出力端子12から相手側通信装置への2線の通信ケーブルに3値の+1を表す一対のH,LレベルのP,N信号が出力される。
また、入力信号PinがLレベルでNin信号がHレベルのときは、トランジスタQ2がオフし、トランジスタQ1がオンするので、出力信号PoutはLレベル、出力信号NoutはHレベル、即ちP<Nとなり、双方向通信入出力端子12から相手側通信装置への2線の通信ケーブルに3値の−1を表す一対のL,HレベルのP,N信号が出力される。
なお、図2の回路は、差動3値(+1,0,−1)方式に代えて、差動2値(+1,−1)方式であっても適用可能である。差動2値方式の場合は、P,N信号についてP=Nの関係がなく、一方がHレベルで他方がLレベルの信号レベル関係のみが存在する場合に相当している。
図3は図1における減算器13の構成の一例を示している。
図3に示す減算器13は、相互コンダクタンスがgmのエコー信号側の第1のアンプ131と、相互コンダクタンスがgmの擬似エコー信号側の第2のアンプ132と、P,N信号それぞれの出力電圧を得るための抵抗R3,R4と、電圧源Eと、を備えている。なお、相互コンダクタンスgmは、出力電流を入力電圧で微分した値と定義することができ、入力電圧をその大きさで電流に変えて出力することが可能となる。
第1のアンプ131には入力としてエコー信号の差動の入力電圧Pin1,Nin1が供給され、第2のアンプ132には入力として擬似エコー信号の差動の入力電圧Pin2,Nin2が供給され、+と記した入力電圧Pin1がそのまま+と記した出力電圧Poutのラインに接続し、−と記した入力電圧Nin1がそのまま−と記した出力電圧Noutのラインに接続し、−と記した入力電圧Nin2が+と記した出力電圧Poutのラインに接続し、+と記した入力電圧Pin2が−と記した出力電圧Poutのラインに接続している。
この構成で、相互コンダクタンスgmを有する第1のアンプ131について入力電圧Pin1,Nin1が電流に変換され、また相互コンダクタンスgmを有する第2のアンプ132について入力電圧Pin2,Nin2が電流に変換される。つまり、入力電圧Pin1,Nin1と入力電圧Pin2,Nin2との間に1Vの電圧差があるときに、何アンペアの電流差を出力するかで、減算器13の動作を説明することができる。このように電流だと、第1のアンプ131の電流と第2のアンプ132の電流とを引き算した分の電流を電源Eから抵抗R3,R4を通して引き出して、その電流を抵抗R3,R4と掛け算するので、結局出力電圧Pout,Noutとして出力される。
図4は図1におけるA/Dコンバータ14の構成の一例を示している。差動3値の例を示している。差動3値の場合は2つの差動コンパレータCMP1,CMP2を用いているが、差動2値の場合は差動コンパレータが1つでよい。
差動信号Pinが差動コンパレータCMP1の一方の非反転入力端子に入力し、差動信号Ninが差動コンパレータCMP1のもう一方の反転入力端子に入力している。同時に、差動信号Pinが差動コンパレータCMP2の一方の非反転入力端子に入力し、差動信号Ninが差動コンパレータCMP2のもう一方の反転入力端子に入力している。
2つの差動コンパレータCMP1,CMP2はそれぞれ閾値+V,−Vとなっている。差動コンパレータCMP1では、入力Pinと入力Ninの差分Pin−Ninが閾値+Vより大きければ、出力DATA1はHレベルとなり、差分Pin−Ninが閾値+Vより小さければ、出力DATA1はLレベルとなる。
また、差動コンパレータCMP2では、入力Pinと入力Ninの差分Pin−Ninが閾値−Vより大きければ、出力DATA0はHレベルとなり、差分Pin−Ninが閾値−Vより小さければ、出力DATA0はLレベルとなる。
そうすると、差分Pin−Ninのとり得る値の範囲の中で、3つに分けることができて、閾値−Vより下か、−Vと+Vとの間か、+Vより上かという3つに分けられる。
図5は図4における出力DATA1及びATA0と、3値出力との関係を示している。
図5に示すように、出力DATA1,DATA0がそれぞれHレベル,Hレベルであると3値出力がHレベルと判定され、出力DATA1,DATA0がそれぞれLレベル,Hレベルであると3値出力は0と判定され、出力DATA1,DATA0がそれぞれLレベル,Lレベルであると、3値出力はLレベルと判定される。
第1の実施形態によれば、減算器からキャンセル誤差として出力されたエコーキャンセル出力を、A/Dコンバータで受けることにより、A/Dコンバータの閾値でキャンセル誤差を丸めてしまうことができるので、双方向通信システムにおける自側通信装置でのエコーキャンセル誤差を少なくして相手側通信装置からの送信信号を簡単な構成で確実に受信することが可能となる。これにより、双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させることができる。
[第2の実施形態]
図6は本発明の第2の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図である。
図6に示す第2の実施形態のエコーキャンセル回路10Bは、自側通信装置と相手側通信装置との間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向通信する全二重方式の双方向通信装置におけるエコーキャンセル回路であって、エコーキャンセル誤差低減部22と、双方向通信入出力端子12と、減算器13と、を備える。
エコーキャンセル誤差低減部22は、減算器13の入力側に設けられており、自送信信号をA/D変換するA/Dコンバータ16と、A/Dコンバータ16からのデジタル出力を2つの自送信信号経路に分けて同じアナログ信号振幅を保って出力されるようにD/A変換する2つのD/Aコンバータ17,18とを備えたA/DコンバータとD/Aコンバータの組み合わせ回路で構成されている。なお、D/Aコンバータ18は、図1に示したような出力バッファとしての機能も有している。
双方向通信入出力端子12は、自側通信装置から自送信信号を相手側通信装置へ送信、及び相手側通信装置から相手送信信号を受信するための入出力端子である。
減算器13は、正極側及び負極側入力端子を有し、自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ17を通して生成した擬似エコー信号を負極側入力端子に入力し、自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ18を通して生成した信号を双方向通信入出力端子12に入力すると同時に自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ18を通して生成した信号をエコー信号として正極側入力端子に入力し、正極側入力端子に入力するエコー信号から負極側入力端子に入力する擬似エコー信号を減算し、その減算結果をエコーキャンセル出力として自側通信装置内へ送信する。なお、減算器13の構成は、図3に示したものと同様である。
このような構成において、エコーキャンセル誤差低減部22は、自送信信号を1つのA/Dコンバータ16で受けてこれを通過させた後に2つの第1及び第2の自送信信号経路に分けて送出し、第1及び第2の自送信信号経路それぞれでD/Aコンバータ17,18を通過させることにより、前述の減算器13のエコーキャンセルに用いるに2つの入力信号の振幅差を低減させ、第1の自送信信号経路に送出された自送信信号は第1のD/Aコンバータ17を介して擬似エコー信号として減算器13の負極側入力端子に入力され、第2の自送信信号経路に送出された自送信信号は第2のD/Aコンバータ18を介してエコー信号として減算器13の正極側入力端子に入力される。D/Aコンバータ17,18はその特性が同等のものであれば、減算器13の2つの入力端子には2つの入力信号が誤差なく入力するので、減算器13から出力されるエコーキャンセル誤差は極めて少ない値となり、殆ど‘0’となって出力される。
第2の実施形態によれば、減算器の入力側で、自送信信号を一度A/Dコンバータで受けた後に、ほぼ同じ条件の2つの入力経路(2つのD/Aコンバータ)を通して減算器の2つの入力とすることによって、減算器からはエコーキャンセル誤差の除去された出力が得られるので、双方向通信システムにおける自側通信装置でのエコーキャンセル誤差を極めて少なくして相手側通信装置からの送信信号を簡単な構成で確実に受信することが可能となる。これにより、双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させることができる。
[第3の実施形態]
図7は本発明の第3の実施形態のエコーキャンセル回路を示すブロック図である。
図7に示す第3の実施形態のエコーキャンセル回路10Cは、自側通信装置と相手側通信装置との間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向通信する全二重方式の双方向通信装置におけるエコーキャンセル回路であって、双方向通信入出力端子12と、減算器13と、図6の第2の実施形態に示したエコーキャンセル誤差低減部22と、図1の第1の実施形態に示したエコーキャンセル誤差低減部21と、を備える。
第1のエコーキャンセル誤差低減部21は、減算器13の出力側に設けられており、減算器13からのエコーキャンセル出力を入力し、その振幅誤差を除去するためのA/Dコンバータ14と、A/Dコンバータ14のデジタル出力をアナログ信号に戻すためのD/Aコンバータ17とを有する第1のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ組み合わせ回路を備えている。
第2のエコーキャンセル誤差低減部22は、減算器13の入力側に設けられており、自送信信号をA/D変換するA/Dコンバータ16と、A/Dコンバータ16からのデジタル出力を2つの自送信信号経路に分けて同じアナログ信号振幅を保って出力されるようにD/A変換する2つのD/Aコンバータ17,18とを有するA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ組み合わせ回路を備えている。
双方向通信入出力端子12は、自側通信装置から自送信信号を相手側通信装置へ送信、及び相手側通信装置から相手送信信号を受信する。
減算器13は、正極側及び負極側入力端子を有し、自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ17を通して生成した擬似エコー信号を負極側入力端子に入力し、自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ18を通して生成した信号を双方向通信入出力端子12に入力すると同時に自送信信号をA/Dコンバータ16及びD/Aコンバータ18を通して生成した信号をエコー信号として正極側入力端子に入力し、正極側入力端子に入力するエコー信号から負極側入力端子に入力する擬似エコー信号を減算し、その減算結果をエコーキャンセル出力として自側通信装置内へ送信する。
このような構成においては、第2のエコーキャンセル誤差低減部22 は、自送信信号を1つのA/Dコンバータ16を通過させた後に2つの第1及び第2の自送信信号経路に送出し、第1及び第2の自送信信号経路それぞれでD/Aコンバータ17,18を通過させることにより、前述の減算器13のエコーキャンセルに用いるに2つの入力信号の振幅差を低減させるものであり、第1の自送信信号経路に送出された自送信信号は第1のD/Aコンバータ17を介して擬似エコー信号として減算器13の負極側入力端子に入力し、第2の自送信信号経路に送出された自送信信号は第2のD/Aコンバータ18を介してエコー信号として減算器13の正極側入力端子に入力する。
そして、第1のエコーキャンセル誤差低減部21は、減算器13からのエコーキャンセル出力を自側通信装置内へ送信する経路に配設された振幅誤差除去用のA/Dコンバータ14とその後段に配設されたアナログ変換用のD/Aコンバータ15とを組み合わせた回路であって、減算器13からのエコーキャンセル出力をA/Dコンバータ14に入力し該A/Dコンバータ14に設定される閾値以下の振幅誤差を除去した後にD/Aコンバータ15を介して出力する。
第3の実施形態によれば、第2の実施形態の利点に加えて第1の実施形態の利点とを備えた極めてエコーキャンセル誤差の少ないエコーキャンセル回路を実現することが可能となる。
本発明の実施形態によれば、双方向通信装置間で同じ信号ケーブルを通して互いに双方向に通信する際に、エコーキャンセル誤差を効果的に低減させ、ほぼゼロとすることが可能なエコーキャンセル回路を実現することができる。
10A,10B,10C…エコーキャンセル回路
11…出力バッファ
12…双方向通信入出力端子
13…減算器
14,16…A/Dコンバータ
15,17,18…D/Aコンバータ
21,22…エコーキャンセル誤差低減部

Claims (5)

  1. 自側通信装置と相手側通信装置との間で互いに双方向に同じ信号ケーブルを通して通信する全二重方式の双方向通信装置におけるエコーキャンセル回路であって、
    自側通信装置から自側送信信号を相手側通信装置へ送信、及び相手側通信装置から送信される相手側送信信号を受信するための双方向通信入出力端子と、
    正極側及び負極側入力端子を有し、前記自側送信信号を擬似エコー信号として前記負極側入力端子に入力し、前記自側送信信号を出力バッファを介して前記双方向通信入出力端子に入力すると同時にエコー信号として前記正極側入力端子に入力し、前記正極側入力端子に入力する前記エコー信号から前記負極側入力端子に入力する前記擬似エコー信号を減算することによって、その減算結果をエコーキャンセル出力として前記自側通信装置内へ送信する減算器と、
    前記減算器からの減算結果として生じるエコーキャンセル誤差を、前記減算器の入力側または出力側でA/Dコンバータ及びD/Aコンバータの組み合わせ回路を用いて低減するエコーキャンセル誤差低減部と、
    を具備したことを特徴とするエコーキャンセル回路。
  2. 前記エコーキャンセル誤差低減部は、
    前記減算器の出力側に設けられ、前記減算器からのエコーキャンセル誤差出力を入力し、その振幅誤差を除去するためのA/Dコンバータと該A/Dコンバータのデジタル出力をアナログ信号に戻すためのD/Aコンバータとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエコーキャンセル回路。
  3. 前記エコーキャンセル誤差低減部は、
    前記減算器の入力側に設けられ、前記自側送信信号をA/D変換するA/Dコンバータと該A/Dコンバータからのデジタル出力を2つの自側送信信号経路それぞれで同じアナログ振幅を保って出力されるようにD/A変換する2つのD/Aコンバータと備えたことを特徴とする請求項1に記載のエコーキャンセル回路。
  4. 前記エコーキャンセル誤差低減部は、
    前記減算器の出力側に設けられ、前記減算器からのエコーキャンセル誤差出力を入力し、その振幅誤差を除去するためのA/Dコンバータと該A/Dコンバータのデジタル出力をアナログ信号に戻すためのD/Aコンバータとを有する第1のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ組み合わせ回路と、
    前記減算器の入力側に設けられ、前記自側送信信号をA/D変換するA/Dコンバータと該A/Dコンバータからのデジタル出力を2つの自側送信信号経路それぞれで同じアナログ振幅を保って出力されるようにD/A変換する2つのD/Aコンバータとを有する第2のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ組み合わせ回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエコーキャンセル回路。
  5. 前記双方向通信装置における自側通信装置と相手側通信装置で用いられる送信信号は、3値信号,イーサ−信号または差動信号であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のエコーキャンセル回路。
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