JP5121358B2 - 受光装置、および受光装置を備えた電気光学装置 - Google Patents

受光装置、および受光装置を備えた電気光学装置 Download PDF

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本発明は、受光装置に関し、特に受光した外光を電気信号に変換する光電変換素子を備えた受光装置に好適に利用できる技術に関するものである。また、受光装置を備える電気光学装置に関する。
従来より、電気光学装置として、例えば、液晶装置が知られている。この液晶装置は、例えば、液晶パネルと、この液晶パネルに対向配置されて光を出射するバックライトと、を備える。
液晶パネルは、一対の基板と、これら一対の基板の間に設けられた液晶と、を備える。この液晶パネルには、電極間の液晶に駆動電圧を印加して、液晶の配向や秩序を変化させる。すると、液晶を透過するバックライトからの光が変化して、階調表示が行われる。
この液晶装置の表示の視認性は、太陽光といった外光による液晶装置の周囲の明るさによって変化する。すなわち、液晶装置の周囲が明るくなるに従って、液晶装置の周囲の明るさと、液晶装置の表示領域の明るさと、の差分が小さくなるので、液晶装置の表示の視認性が低下する。
そこで、外光の照度を検出する受光装置を備えた液晶装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この液晶装置によれば、受光装置により外光の照度を検出し、検出した外光の照度に応じて、バックライトから出射する光量を制御する。このため、液晶装置の周囲の明るさに応じて、液晶パネルに供給されるバックライトからの光量を調整して、液晶装置の表示の視認性を向上できる。
また、低温ポリシリコン(LTPS)技術により、画素の外周部にその受受光装置を配置している例もある(例えば、特許文献2参照)。液晶パネルを構成する二枚の基板は、特殊なシール剤により貼り合わせている。LTPS技術によるガラス基板上の駆動回路が作製されている場合で、シールの下部にその駆動回路を配置する例(特許文献3)もある。
特開2005−121997号公報 特開2005−340265号公報 特開平6−186580号公報
上述の受光装置をLTPS技術でガラス基板上に形成した場合には画素などと同時に作製することが可能である。画素に信号を与えるための駆動回路も同時に作製されるが、画素領域と駆動回路領域以外の空いているところに受光装置を配置することになる。
近年、携帯電話など携帯端末では小型にすることが重要であり、液晶パネルの外形を大きくしないように受光装置の配置場所を工夫する必要があった。例えば、携帯電話は、ポケットに簡単に収まる大きさで、手の小さな人でもしっかりと握れるくらいの大きさなければならない。一方、携帯電話の番号の押しボタンは押し易いようにある程度の大きさが必要であるし、表示画面も見やすいようにできるだけ大きくすべきである。しかし、受光装置はある程度大きな素子でなくてはならない。周囲光が暗くてもそれに十分に反応する電気信号を得る必要があるからである。そのような受光装置を設けるための領域を別に作るとその分の表示画面を小さくするか、押しボタンを小さくしなければならなくなる。
また、別の課題として、LTPS技術で作製した受光素子(例えばPINダイオード)は、紫外線領域(おおむね400nm以下の波長)に大きな感度を持っていることが我々の試作品の評価からわかっており、人間の視感度に近づけるために、紫外線をカットするような手段を考えなければならなかった。
例えば、受光装置で受光した周囲光の強度に応じてバックライトの明るさを調節するような機能をつくる場合、人間の視感度と同じように周囲光を検出する必要がある。人間が周囲が暗いと感じるときにバックライトを暗くしてバックライトの消費電力を節約して、周囲が明るいと感じているときにはバックライトを明るくして表示を見やすくする必要があるからである。そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、周囲光をたくさん取り入れるためにサイズの大きな受光装置を設けても従来と変わらぬ小型な、人間の視感度に合った外光の照度を検出できる受光装置、および電気光学装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る受光装置は、可視波長範囲の光を受光して電気信号を出力する受光装置において、一対の基板によって液晶層が挟持される液晶パネルの一対の基板のうちの一方に配置され、周囲光を受光する受光面を備えた受光素子と、可視波長範囲の光に対する透過率が紫外線に対する透過率よりも高い部材からなり、液晶パネルの表示領域を囲って一対の基板の間に形成される周縁部に配置される紫外線除去部材と、を備え、受光素子は、周縁部に重なり、紫外線除去部材に受光面の全面が覆われる位置に配置され、紫外線除去部材を通して周囲光が受光される
上記の受光装置によれば、紫外線除去部材を透過した光が受光素子に入射することになる。つまり、紫外線除去部材により入射光の紫外線成分が減じられるので、受光装置が感知してしまう非可視範囲の波長成分の光が少なくなる。
なお、紫外線除去部材の可視波長範囲の光に対する透過率、紫外線に対する透過率より高く、受光装置に入射する光の可視波長範囲の光の割合が高くなるので、可視波長範囲の光の感知がより正確になる。
ここで、紫外線除去部材の可視波長範囲の光に対する透過率が、紫外線に対する透過率より高いとは、(1)可視波長範囲での透過率の平均値が、紫外線の透過率の平均値より高い、又は(2)可視波長範囲内における最大の透過率が、紫外線範囲での最大の透過率のより高い、のいずれかを少なくとも意味し、(1)および(2)のうちの両方、又はいずれかを満たせば本発明による効果を得ることができる。或いは、人間の視感度が最も高い緑の波長を多く透過する構成を採用しても効果的であるため、緑の中心波長である550nmの波長の光の透過率が、紫外線範囲の全ての波長の光の透過率より高くなる構成も「紫外線除去部材の可視波長範囲の光に対する透過率が、紫外線に対する透過率より高い」に含まれる。
なお、本発明にあっては、可視波長範囲の光とは、400nm以上780nm未満の波長の光を指し、紫外線とは、315nm以上400nm未満の波長成分の光を指す。広義には、10nm以上400nm未満の波長成分の光が紫外線と呼ばれるが、本発明においては太陽光等の外光に含まれる紫外線のうち、オゾン層を通過して地表に到達する近紫外線成分を対象とする。
紫外線除去部材の配置の具体例としては、受光素子の受光面を紫外線硬化型の樹脂で覆う構成を採用することができる。紫外線硬化型の樹脂とは、紫外線を吸収して硬化するのであるから、紫外線をより効率的に吸収する作用を備えているからである。受光素子とすてはPIN型のダイオードを用いることができるが、そのほかにも例えばMOS型のトランジスタでも受光素子を構成することが可能である。
また、周縁部に配置される紫外線除去部材は、液晶層をなす液晶を一対の基板の間に封止するシール部材としてもよい。シール部材の他にも、液晶装置の他の構成部材を紫外線除去部材として兼用することも可能である。例えば、液晶層の厚みをコントロールするスペーサを紫外線除去部材として採用しても同様の効果を得ることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1のブロック図である。電気光学装置1は、電気光学パネルとしての液晶パネルAAと、液晶パネルAAに対向配置されて光を出射する照明としてのバックライト41と、バックライト41を制御するバックライト制御回路42と、を備える。この電気光学装置1は、バックライト41からの光を利用して、透過型の表示を行う。液晶パネルAAは、複数の画素50を有する表示領域Aと、この表示領域Aの周辺に設けられて画素50を駆動する走査線駆動回路10およびデータ線駆動回路20と、外光の照度を検出する受光装置5と、を備える。
受光装置5は、外光の照度を検出して、外光の照度に関する照度信号を出力する。
バックライト41は、液晶パネルAAの裏面に設けられ、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL)やLED(発光ダイオード)、あるいはエレクトロルミネッセンス(EL)で構成されて、液晶パネルAAの画素50に光を供給する。バックライト制御回路42は、受光装置5から出力された照度信号に基づいて、バックライト41を制御するバックライト制御信号をバックライト41に出力することで、バックライト41が出射する光量を制御する。具体的には、バックライト制御回路42は、受光装置5から出力された照度信号が所定の閾値を上回ると、電気光学装置1の周囲が明るいと判断して、バックライト41が出射する光量を多くする。一方、受光装置5から出力された照度信号が所定の閾値を下回ると、電気光学装置1の周囲が暗いと判断して、バックライト41が出射する光量を少なくする。
以下、液晶パネルAAの構成について詳述する。液晶パネルAAは、所定間隔おきに交互に設けられた320行の走査線Y(Y1〜Y320)および320行の容量線Z(Z1〜Z320)と、これら走査線Y(Y1〜Y320)および容量線Z(Z1〜Z320)に交差するように設けられた240列のデータ線X(X1〜X240)と、を備える。各走査線Yおよび各データ線Xの交差部分には、画素50が設けられている。画素50は、薄膜トランジスタ(以降、TFT(Thin Film Transistor)と呼ぶ)51、画素電極55、この画素電極55に対向して設けられた共通電極56、および、一方の電極が容量線Zに接続され他方の電極が画素電極55に接続された蓄積容量53で構成される。画素電極55および共通電極56は、電気光学材料としての誘電体である液晶(図示せず)を挟持し、画素容量54を構成する。
TFT51のゲートには、走査線Yが接続され、TFT51のソースには、データ線Xが接続され、TFT51のドレインには、画素電極55および蓄積容量53の他方の電極が接続されている。したがって、このTFT51は、走査線Yから選択電圧が印加されるとオン状態となり、データ線Xと画素電極55および蓄積容量53の他方の電極とを導通状態とする。
走査線駆動回路10は、TFT51をオン状態にする選択電圧を複数の走査線Yに順次供給する。例えば、ある走査線Yに選択電圧を供給すると、この走査線Yに接続されたTFT51が全てオン状態となり、この走査線Yに係る画素50が全て選択される。データ線駆動回路20は、画像信号をデータ線Xに供給し、オン状態のTFT51を介して、この画像信号に基づく画像電圧を画素電極55に書き込む。以上の電気光学装置1は、以下のように動作する。すなわち、走査線駆動回路10から320行の走査線Y1〜Y320に選択電圧を順次供給することで、各走査線Yに係る全てのTFT51を順次オン状態にして、各走査線Yに係る全ての画素50を順次選択する。そして、これら画素50の選択に同期して、データ線駆動回路20からデータ線Xに画像信号を供給する。すると、走査線駆動回路10で選択した全ての画素50に、データ線駆動回路20からデータ線Xおよびオン状態のTFT51を介して画像信号が供給されて、この画像信号に基づく画像電圧が画素電極55に書き込まれる。これにより、画素電極55と共通電極56との間に電位差が生じて、駆動電圧が液晶に印加される。
液晶に駆動電圧が印加されると、液晶の配向や秩序が変化し、液晶を透過するバックライト41からの光が変化して、階調表示が行われる。なお、液晶に印加される駆動電圧は、蓄積容量53により、画像電圧が書き込まれる期間よりも3桁も長い期間に亘って保持される。
図2は、受光装置5の回路図である。受光装置5は、外光を受光する受受光装置としての第1のPIN型ダイオード81と、外光が遮断される遮受光装置としての第2のPIN型ダイオード82と、照度検出回路90と、を備える。第1のPIN型ダイオード81のカソードは、高電位側電源VHHに接続され、第1のPIN型ダイオード81のアノードは、端子Mを介して、第2のPIN型ダイオード82のカソードに接続されている。第2のPIN型ダイオード82のアノードは、低電位側電源VLLに接続されている。すなわち、第1のPIN型ダイオード81と、第2のPIN型ダイオード82とは、端子Mを介して、直列に接続されており、第1のPIN型ダイオード81および第2のPIN型ダイオード82には、逆バイアス電圧が印加されている。
第1のPIN型ダイオード81は、外光の照度のほか、PIN型ダイオード自体の温度などに応じて、カソードからアノードに向かって電流を出力する。一方、第2のPIN型ダイオード82は、外光が遮断されるので、PIN型ダイオード自体の温度といった外光の照度以外の影響に応じて、カソードからアノードに向かって電流を出力する。したがって、端子Mから、第1のPIN型ダイオード81が出力した電流と、第2のPIN型ダイオード82が出力した電流と、の差分の電流を取り出すことができる。
この電流は、第1のPIN型ダイオード81が出力する電流から、PIN型ダイオード自体の温度といった外光の照度以外の影響を除去した電流であり、外光の照度のみに応じた電流である。照度検出回路90は、光検知回路91、カウンタ92、およびルックアップテーブル(以降、LUT(Look Up Table)と呼ぶ)93を備える。この照度検出回路90は、端子Mに流れる電流に基づいて、外光の照度に関する照度信号を出力する。光検知回路91は、コンデンサ911、スイッチング素子912、およびインバータ913を備える。
この光検知回路91は、端子Mに流れる電流に基づいて、光検知信号を出力する。コンデンサ911は、端子Mに流れる電流に基づいて充電される。具体的には、コンデンサ911の一方の電極は、端子Mに接続され、コンデンサ911の他方の電極は、基準電位電源の電圧GNDに接続されている。端子Mに流れる電流がコンデンサ911の一方の電極に供給されると、この電流に基づいて、コンデンサ911には、電荷が徐々に充電される。すると、このコンデンサ911の一方の電極からは、充電された電荷に応じた電圧が出力される。このため、コンデンサ911の一方の電極に接続された端子Mの電圧は、コンデンサ911に充電された電荷に応じた電圧となる。
スイッチング素子912は、コンデンサ911に充電された電荷を放電する。具体的には、スイッチング素子912の一端は、コンデンサ911の一方の電極に接続され、スイッチング素子912の他端は、基準電位電源の電圧GNDに接続されている。
スイッチング素子912をオン状態にすると、このオン状態のスイッチング素子912を介して、コンデンサ911に充電された電荷が基準電位電源の電圧GNDに移動する。これにより、コンデンサ911に充電された電荷を放電する。インバータ913は、端子Mの電圧を反転して出力する。
具体的には、インバータ913の入力端は、端子Mに接続され、インバータ913の出力端は、端子Nに接続されている。インバータ913は、端子Mの電圧が、所定の電圧よりも電位が低ければ、電圧VDDを出力し、所定の電圧よりも電位が高ければ、光検知信号として電圧GNDを出力する。このため、インバータ913の出力端に接続された端子Nの電圧は、インバータ913から出力される電圧となる。カウンタ92は、スイッチング素子912がオフ状態になってから、インバータ913から光検知信号が出力されるまでの時間を計測する。
カウンタ92の入力端は、端子Nに接続され、カウンタ92の出力端は、LUT93の入力端に接続されている。このカウンタ92は、スイッチング素子912がオフ状態になると、時間の計測を開始し、端子Nの電圧が電圧GNDになると、時間の計測を終了する。LUT93は、カウンタ92で計測した時間に基づいて、外光の照度に関する照度信号を出力する。具体的には、LUT93の入力端は、カウンタ92の出力端に接続される。このLUT93は、カウンタ92で計測した時間に基づいて、外光の光量を判定する。例えば、カウンタ92で計測した時間が長いほど、端子Mに流れる外光の照度のみに応じた電流が小さいということなので、外光の光量が少ないと判定する。
一方、カウンタ92で計測した時間が短いほど、端子Mに流れる外光の照度のみに応じた電流が大きいということなので、外光の光量が多いと判定する。そして、判定した外光の光量に基づいて、外光の照度を検出して、外光の照度に関する照度信号をLUT93の出力端から出力する。
図3は、受光装置5のタイミングチャートである。図3において、Vthは、インバータ913における上述の所定の電圧である。まず、時刻t1において、スイッチング素子912をオン状態にする。すると、コンデンサ911に充電された電荷が基準電位電源の電圧GNDに移動して、コンデンサ911に充電された電荷が放電される。このため、コンデンサ911の一方の電極に接続された端子Mの電圧は、電圧GNDとなり、端子Mの電圧を反転して出力するインバータ913の出力端に接続された端子Nの電圧は、電圧VDDとなる。
次に、時刻t2において、スイッチング素子912をオフ状態にする。すると、コンデンサ911には、端子Mに流れる外光の照度のみに応じた電流に基づいて、電荷が徐々に充電される。このため、端子Mの電圧は、徐々に上昇して、時刻t3では、電圧Vthとなる。また、時刻t2において、カウンタ92が時間の計測を開始する。
時刻t3では、端子Mの電圧が電圧Vthとなると、端子Nの電圧は、電圧GNDとなる。同時に、カウンタ92が、時間の計測を終了する。すると、LUT93が、カウンタ92で計測した時刻t1から時刻t3までの時間に基づいて、外光の光量を判定し、照度信号を出力する。
次に、時刻t4において、時刻t1と同様に、スイッチング素子912をオン状態にする。すると、端子Mの電圧は、電圧GNDとなり、端子Nの電圧は、電圧VDDとなる。図4は、電気光学装置1の平面図である。図5は、図4における電気光学装置1のA−A断面の模式図である。図5に示すように、液晶パネルAAは、素子基板60と、この素子基板60に対向配置された対向基板70と、素子基板60と対向基板70との間に設けられた液晶と、を備える。
図4に示すように、素子基板60は、対向基板70と比べて大きく形成されており、対向基板70と対向しない領域を備える。この素子基板60のうち対向基板70と対向しない領域には、フレキシブルプリント配線板(以降、FPC(Flexible Printed Circuit)と呼ぶ)45が接続されている。このFPC45には、走査線駆動回路10およびデータ線駆動回路20を含むドライバIC(図示省略)が実装されている。素子基板60は、ガラス基板68を有する。このガラス基板68の液晶に面する側において、表示領域Aには、所定間隔おきにITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電材料からなる画素電極55が形成されている。
このガラス基板68上のうち表示領域には、画素電極55に対応して、図示しないTFT51や蓄積容量53なども形成されている。また、ガラス基板68の液晶に面する側において、表示領域Aを除く領域には、第1のPIN型ダイオード81および第2のPIN型ダイオード82が形成されている。また、ガラス基板68のバックライト41に面する側において、表示領域Aには、偏光板31が設けられており、表示領域Aを除く領域には、遮光膜としての遮光板32が設けられている。
偏光板31は、バックライト41から出射された光を偏光して、この偏光した光を表示領域Aに供給する。遮光板32は、表示領域Aを除く領域、すなわち第1のPIN型ダイオード81および第2のPIN型ダイオード82が設けられた領域に設けられている。この遮光板32は、バックライト41から出射された光を遮断して、表示領域Aを除く領域にバックライト41から出射された光が供給されるのを防止する。
対向基板70は、ガラス基板74を有する。このガラス基板74の液晶に面する側において、表示領域Aのうち画素電極55に対向する領域には、カラーフィルタ72が形成されており、表示領域Aのうちカラーフィルタ72が形成されている領域を除く領域には、ブラックマトリクスとしての遮光膜71が形成されている。
ここで、ガラス基板74のシール材35に面する側において、表示領域Aを除く領域のうち第1のPIN型ダイオード81に対向する領域には、入光口73が設けられており、表示領域Aを除く領域のうち入光口73が設けられた領域を除く領域には、上述の遮光膜71が形成されている。
ガラス基板74の液晶に面する側には、遮光膜71、カラーフィルタ72、および入光口73を覆って、ITOやIZOなどの透明導電材料からなる共通電極56が形成されている。
以上の素子基板60と対向基板70との間には、所定の間隔が設けられている。この間隔には、液晶パネルAAの表示領域Aを囲って形成された周縁部材としてのシール材35により液晶が封止されて、液晶層が形成されている。
シール材35は、素子基板60のガラス基板68に形成された第1のPIN型ダイオード81を覆って形成されている。入光口73から射し込む光を第1のPIN型ダイオード81で受光する。また、シール材35は、入光口73から射し込む光の紫外線を吸収する。
図6はLTPS技術で作製された第2のPIN型ダイオード82の感度スペクトルを示す図である。同時に一般的な視感度曲線も記載している。このように第2のLTPS技術で作製された第2のPIN型ダイオード82では、視感度よりも短波長の紫外線領域に感度が高い。
ところで、シール材35には、例えば紫外線を吸収して硬化するUV硬化樹脂が使用されている場合がある。UV硬化樹脂は硬化した後も紫外線領域の光を十分に吸収する。熱硬化性の樹脂を用いた場合やその他の材料でも、紫外線を吸収するビーズまたはマイクロロッド(図示省略)等を混入すると良い。紫外線吸収ビーズまたはマイクロロッドは、400nm以下の紫外線を吸収するが可視光に対しては透明である物質である。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)第1のPIN型ダイオード81を、液晶パネルAAの表示領域Aを囲って形成されたシール材35で覆われる位置に配置した。このため、周囲光の明るさを検出する受光装置5が大きくても特別にその形成領域を設ける必要がないから液晶パネルAAの外形を大きくすることがない。また、シール材35は表示領域Aの周囲に存在するから、どの位置にも受光装置5を置いても良い。つまり受光装置5は表示領域Aの上下、左右のどの位置にも置くことが可能であり、色々な位置における周囲光の明るさを検出するのに役立つ。なお、第2のPIN型ダイオード82は遮光膜71と遮光板32により遮光された位置に存在して、まったく光が入らない。第2のPIN型ダイオード82は遮光膜71と遮光板32により遮光された位置ならば他に干渉するものが無い所で自由に配置しても良いので、液晶パネルAAの外形を大きくするものではない。
(2)シール材35またはそれに混入させた物質が紫外線を吸収するので、受光装置5が紫外線に感度が高くとも、より人間の視感度に近い受光特性が得られる。受光装置5から得られた電気信号によりバックライトの明るさを制御した場合に、人間が周囲が暗いと感じるときにバックライトを暗くしてバックライトの消費電力を節約して、周囲が明るいと感じているときにはバックライトを明るくして表示を見やすくするという制御がより正確になる。
(3)紫外線を吸収する物質、例えばビーズやマイクロロッドをシール材35に混入した。これらの物質の光吸収スペクトルを変化させることにより、第2のPIN型ダイオード82に到達する光スペクトルを変化させることが可能である。より人間の視感度に合った受光特性を得ることが可能になる。
<第2実施形態>
図7は本発明の第2実施形態に係る、受光装置が配置されている部分の拡大平面図である。第1実施形態では図5に示すように、シール材35の形成部に第1のPIN型ダイオード81を配置し、画素領域とシール材35の間に第2のPIN型ダイオード82を配置している。
一方、第2の実施形態では、図7に示すようにシール材35の形成部に第1のPIN型ダイオード81と第2のPIN型ダイオード82の両方を配置している。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(4)シール材35が画素領域に接近している場合、第1の実施形態のように第2のPIN型ダイオード82を配置する場所が確保できない。しかし、本実施の形態によれば、第2のPIN型ダイオード82も第1のPIN型ダイオード81と同様にシール材35の形成部に配置されているために、その問題は生じない。逆に言えば、本実施の形態を用いることで、画素領域とシール材35を接近することができ、液晶パネルAAの小型化が可能になる。
<変形例>
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、上述の第1実施形態では、カラーフィルタ72を対向基板70に形成したが、これに限らず、例えば、素子基板60に形成してもよい。
また、上述の第1実施形態では、外光の照度に応じて、バックライト41が出射する光量を調整したが、これに限らず、例えば、画像信号を調整してもよい。また、上述の第1実施形態では、シール材に紫外線を吸収するビーズやマイクロロッドを混入させたが、特定の波長域を吸収する物質をシール材の材料に混ぜても良い。
また、上述の各実施形態では、320行の走査線Yと、240列のデータ線Xと、を備えるものとしたが、これに限らず、例えば、480行の走査線Yと、640列のデータ線Xと、を備えてもよい。また、上述の各実施形態では、本発明を電気光学物質として液晶を用いた電気光学装置1に適用したが、これに限らず、例えば、有機LED素子を用いた有機ELディスプレイに適用してもよい。なお、本発明を有機ELディスプレイに適用した場合には、周縁部材として、シール材ではないが、同様な封止材が用いられるのでそれに置き換えて考える。
<応用例>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図8は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図8に示すもののほか、パーソナルコンピュータ、情報携帯端末、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した液晶装置が適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図。 前記電気光学装置が備える受光装置の回路図。 前記電気光学装置が備える受光装置のタイミングチャート。 前記電気光学装置の平面図。 前記電気光学装置の断面の模式図。 LTPS技術によるPIN型ダイオードの受光スペクトル。 液晶パネルの全体平面図。 本発明の第1実施形態と第2実施形態に係る拡大平面図。
符号の説明
1…電気光学装置、5…受光装置、32…遮光膜としての遮光板、35…周縁部材としてのシール材、41…照明としてのバックライト、45…FPC、55…画素電極、56…共通電極、60…素子基板、70…対向基板、71…遮光膜、72…カラーフィルタ、73…入光口、81…受受光装置としての第1のPIN型ダイオード、82…遮受光装置としての第2のPIN型ダイオード、91…光検知回路、A…表示領域、AA…電気光学パネルとしての液晶パネル。

Claims (5)

  1. 可視波長範囲の光を受光して電気信号を出力する受光装置において、
    一対の基板によって液晶層が挟持される液晶パネルの前記一対の基板のうちの一方に配置され、周囲光を受光する受光面を備えた受光素子と、
    可視波長範囲の光に対する透過率が紫外線に対する透過率よりも高い部材からなり、前記液晶パネルの表示領域を囲って前記一対の基板の間に形成される周縁部に配置される紫外線除去部材と、
    を備え
    前記受光素子は、前記周縁部に重なり、前記紫外線除去部材に前記受光面の全面が覆われる位置に配置され、前記紫外線除去部材を通して前記周囲光が受光される、
    受光装置。
  2. 前記周縁部に配置される前記紫外線除去部材は、前記液晶層をなす液晶を前記一対の基板の間に封止するシール部材を成す、請求項1に記載の受光装置。
  3. 前記周縁部に配置される前記紫外線除去部材は、前記液晶層の厚さを制御するスペーサを成す、請求項1に記載の受光装置。
  4. 画像が表示される表示領域と、可視波長範囲の光を受光して電気信号を出力する受光素子と、を有し、前記受光素子の出力に応じて前記画像の明るさを調整する電気光学装置において、
    一対の基板と、
    可視波長範囲の光に対する透過率が紫外線に対する透過率よりも高い部材からなり、前記表示領域を囲って前記一対の基板の間に形成されたシール部材と、
    前記シール部材で囲われた領域に封入された液晶と、
    前記一対の基板のうちの一方に配置され、周囲光を受光する受光面を備えた受光素子と、
    を具備し、
    前記受光素子は、前記シール部材に重なり、前記シール部材に前記受光面の全面が覆われる位置に配置され、前記シール部材を通して前記周囲光が受光される、電気光学装置。
  5. 前記シール部材は紫外線硬化型のシール部材である、請求項4に記載の電気光学装置。
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