JP5121325B2 - 安全タイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、パンク等によってタイヤ内圧が急激に低下したランフラット状態においても安全な停止が可能で、ある程度の距離の走行が可能である安全タイヤに関し、特にかかるタイヤのリム組み性及びリム組み後の固定の確実性の向上を図る。
安全タイヤとしては、空気のう、発泡体、弾性体、中子等にタイヤ負荷を肩代わり支持させるタイヤや、シーラント剤を塗布又は充填してタイヤに生じた孔等の損傷部を塞いで内圧低下を防止したタイヤ等が知られている。しかし、これら従来の安全タイヤは、構造が複雑なため、不良率が高くなったり、製造効率が低下したりする場合が多かった。また、空気のうに空気を充填するためのバルブや、中子を取り付けるための構造を具えた専用のリムを準備しなければならない場合もあった。
比較的単純な構造の安全タイヤとして、例えば特許文献1には、両ビード部間に配設した膨張可能な環状の隔膜により、タイヤの内部空間を、リムに隣接する内側室とタイヤのトレッド部内面に隣接する外側室の2室に分画したタイヤが記載されている。かかるタイヤでは、内側室及び外側室に空気を充填した状態で通常の走行を行い、パンク等により外側室の空気が抜け、内圧が低下した場合には、内側室内の内圧が荷重を支持することで、ランフラット走行を可能としている。
特公昭37−1754号公報
しかし、特許文献1に記載された安全タイヤは、外側室に空気を充填するためのバルブをタイヤのサイドウォール部に設ける必要があり、これはタイヤの製造工程を複雑にする上、タイヤの重量が増加し、ユニフォミティ等のタイヤの性能を損なうという問題があった。
従来技術が抱えるこのような問題点を解決するため、本願出願人は、特願2007−25527号において、タイヤをリムに装着した際にこれらタイヤとリムとの間に画定される空間をタイヤ径方向内側及び外側の2室に分画する、膨張可能な隔膜を配設し、これら内側室と外側室を、隔膜に設けられた通気量を規制する手段を介して連通した安全タイヤを提案した。しかし、かかる安全タイヤは、タイヤとリムとの間に隔膜が挟持されており、リム組み性が悪く、また隔膜を確実に固定することが困難であり、そのことに伴いリム装着時又は使用時に隔膜がタイヤから外れる虞もあった。
したがって、この発明は、これらの問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、安全タイヤのリム組み性及びリム組み後の固定の確実性の向上を図ることにある。
前記の目的を達成するため、この発明は、一対のビード部、かかるビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を有する安全タイヤにおいて、タイヤをリムに装着した装着姿勢にて、ビード部とリムとの間に挟持され、これらタイヤとリムとの間に画定される空間をタイヤ径方向内側及び外側の2室に分画する、膨張可能な環状の隔膜を具え、かかる隔膜は、内側室と外側室との間を、連通する少なくとも一つの連通部を具えるとともに、そのタイヤ幅方向端部はビード部のビードトウを通り少なくともビードヒールまで延びることを特徴とする安全タイヤである。このような構成を採用することにより、タイヤがパンクして、外側室内の空気が抜けた場合に、内側室と外側室の差圧が拡大して、内側室内の空気が膨張するので、荷重支持を肩代わりすることができ、ランフラット走行が可能となる。また、隔膜のタイヤ幅方向端部がビードベースに沿って充分に延びていることから、タイヤとリムとの間に隔膜を挟持することが容易となり、かつ、リム組み時の隔膜のずれも少なく、そのことに伴いリム組み後の隔膜の固定も確実となり、リム組み性及びリム組み後の固定の確実性を向上することが可能となる。更に、連通部を介して内側室から外側室に空気を供給することができるので、タイヤを従来のリムに装着することが可能となる。
また、タイヤのリムへの装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部は、ビードヒールよりもタイヤ径方向外側まで延びるものとする
更に、タイヤのリムへの装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部は、リムのタイヤ径方向最外端よりもタイヤ径方向外側まで延びるものとする
加えて、タイヤのリムへの装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部は、ビードヒールからビード部の外面に沿って延び、そこからビード部と離間して延びるものとする
あるいは、タイヤのリムへの装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部は、ビードヒールからリムに沿って延び、そこからリムと離間して延びるものとする
更に、タイヤのリムへの装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部は、ビードヒールを越えて5〜100mm延在してなることが好ましい。
この発明によれば、リム組み性及びリム組み後の固定の確実性が向上した安全タイヤを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の基本形態の安全タイヤ(以下「タイヤ」という。)をリムに装着して構成したタイヤとリムの組立体のタイヤ幅方向における断面を、内圧を適用する前後の状態で示しており、図2は図1に示すタイヤにおいて内圧が低下し、ランフラット走行になった状態を示している。また、図3は、図1に示すタイヤの隔膜の断面斜視図である。
図示のこのタイヤ1は、ビードコア2を埋設した一対のビード部3、かかるビード部3からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部4、及び両サイドウォール部4、4間にまたがって延びるトレッド部5を有する。なお、図示は省略したが、このタイヤ1は、慣例に従い、カーカス、ベルト層等の他のタイヤ構成部材も具える。
また、タイヤ1の内部には、一対のビード部3の間に延びる膨張可能な環状の隔膜6がタイヤ1の全周にわたって配設されている。この隔膜6は、タイヤ1をリム7に装着した際に、ビード部3とリム7との間に狭持され、タイヤ1とリム7との間に画定される空間を、タイヤ径方向内側に位置しリム7に隣接する内側室8と、タイヤ径方向外側に位置しタイヤ1の内面に隣接する外側室9との2室に分画している。かかる隔膜のタイヤ幅方向端部10は、ビード部3のビードトウ11を通り、少なくともビードヒール12まで延びている。さらに隔膜6には、内側室8と外側室9を、流通を制限しつつ連通する連通部13が設けられている。かかる隔膜6は、例えばゴム、ゴムと不織布との複合体、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等の熱可塑性エストラマー(TPE)等の空気不透過性かつ伸張性の材料で構成することができ、特に外側室9の内圧が低下した際の隔膜6の伸張(破断伸び)及び軽量化、通常走行時の隔膜の形状保持、並びに、遠心力によるクリープの抑制を考慮するとTPEを用いることが好ましい。また、隔膜6は、その厚さが0.3〜5.0mmの範囲内にあることが好ましい。その理由は、厚さが0.3mm未満の場合には、隔膜6がタイヤ内面と接触した際に異物と干渉して隔膜6が損傷して、その拡張時に隔膜6が破損してしまう虞があるからであり、5.0mmを超える場合には、タイヤの質量が増加する結果、遠心力によるクリープの発生、燃費性等のタイヤ性能を損なうおそれがあるからである。また、隔膜のタイヤ幅方向端部10が少なくともビードヒール12まで延びており、ビードベースに沿って充分に延びていることから、タイヤ1とリム7との間に挟み込むことのできる隔膜6の面積を充分に確保することができる。このことから、タイヤ1とリム7との間に隔膜6を挟み込むことが容易となり、リム組み性が向上する。更に、リム組み時の隔膜6のズレも少なくなることから、リム組み後の隔膜6の固定の確実性も向上することが可能となる。
リム7に設けられた空気充填用バルブ14を介して内側室8に空気を供給すると、供給された空気の一部が連通部13を介して外側室9に供給される。そして、内側室8の内圧が所定の値に到達した時点で空気の供給を停止すると連通部13により差圧が調整されている。内圧が正常な状態では、隔膜6はトレッド部5の内面及びリム7とは図1に示す非接触な状態に維持されるため、擦れ等により損傷することがない。
パンク等によりタイヤに破損が生じ、外側室9の空気が流出して内圧が低下した場合には、内側室8内の空気が膨張し隔膜6がタイヤ内面に接触し、図2に示すような状態となる。これにより、タイヤに加わる荷重は、内側室8内の空気が肩代わり支持するので、少なくとも車両が完全に停止するまでの間、安全にランフラット走行を行うことができる。なお、外側室9の内圧が急激に低下した場合にも、連通部13が流速を制限することができることから、内側室8の内圧が低下するには時間がかかるので、外側室9と内側室8の差圧が増加することにより隔膜6は拡張するのである。
この発明の安全タイヤは、外側室9に空気を充填するための充填バルブを必要としないので、従来のリム7が使用可能であり、更には、一般的な構造の空気入りタイヤに、比較的構造が単純で軽量な隔膜6を追加しただけで安全タイヤを構成することができ、金属性の中子をタイヤ内に配置したり、タイヤの内部空間にシーラント剤を充填したりしていた従来の安全タイヤに比べて大幅な軽量化が図れる。
また、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10は、ビードヒール12よりもタイヤ径方向外側まで延びるものとする。かかる構成では、隔膜のタイヤ幅方向端部10が、タイヤ1の外側にまで延在していることから、隔膜のタイヤ幅方向端部10が外気により冷却されることとなる。したがって、タイヤ1の内部の熱がタイヤ1内にある隔膜6から、タイヤ1の外側にある隔膜のタイヤ幅方向端部10へと伝わって、放熱されるので、タイヤ1内が冷却され、タイヤ1内の温度が大きくなり過ぎることを防止することができる。
更に、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10は、リムのタイヤ径方向最外端15よりもタイヤ径方向外側まで延びるものとする。かかる構成により、隔膜のタイヤ幅方向端部10からの放熱効果が増加し、タイヤ1内の温度が大きくなり過ぎることを一層有効に防止することが可能となる。
更にまた、図1に示すように、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10、ビードヒール12からビード部3の外面に沿って延びるものとすることができるそれにより、隔膜のタイヤ幅方向端部10がビード部3に固定されていることから、隔膜のタイヤ幅方向端部10が自由になっている場合よりも、隔膜のタイヤ幅方向端部10の空気抵抗が小さくなり、かつ、製品タイヤとしての美的外観優れたものとなる。なお、隔膜6は、図3に示すようなタイヤ1の輪郭に対応する形状に、予め成形しておいて、リム組み性を向上することもできる。
また、図1に示すタイヤ1では、隔膜6を構成する材料にこれを貫通する小孔を開けることで連通部13を構成している。これによれば、付加的な部材を必要としないことから、構造が簡単で一層の軽量化が図れる上、小孔を設けた部分と設けていない部分との質量の差が少なく、タイヤ1のユニフォミティを損なうこともない。さらに、内側室8と外側室9の円滑な空気の流通を損なうことはないが、圧力損失に起因した差圧を内側室8と外側室9との間に生じさせることができる。そして、この差圧は、小孔の直径を適宜に選択することによって調節することができる。小孔の直径としては0.5〜5mmの範囲とすることが好ましい。これは、直径が0.5mm未満の場合には、内圧充填時に内側室8の圧力が上がり過ぎて隔膜が拡張してしまうおそれがあるからであり、5mmを超える場合には、パンク等により外側室9の内圧が低下した際に、外側室9内の空気とともに内側室8内の空気もタイヤ外に流出してしまい、外側室9と内側室8の差圧が不充分となり、ランフラット機能を確保できないおそれがあるからである。
そして、この発明の一の実施形態のタイヤでは、図4に示すように、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10が、ビードヒール12からビード部3の外面に沿って延び、そこからビード部3と離間して延びるものとするこれによれば、隔膜のタイヤ幅方向端部10が固定されずに自由な状態となっていることから、隔膜のタイヤ幅方向端10がビード部3に固定されている場合よりも、外気に接して冷却される隔膜のタイヤ幅方向端10の表面積が増加するので、放熱効果より一層向上させることができる
また、図4に示す実施例のタイヤ1では、隔膜6を構成する材料にこれを貫通する開口を設け、この開口を多数の細孔を有するフィルタ部材で覆うことによって連通部13を構成している。これによれば、比較的軽量なフィルタ部材を用いていることから、構造が比較的簡単でかつ比較的軽量である上、フィルタ部材を設けた部分と設けていない部分との質量の差が比較的少なく、タイヤ1のユニフォミティを損なうこともない。そして、この差圧は、不織布の目付を適宜に選択することによって調節することができる。好適なフィルタ部材は不織布である。不織布は繊維を3次元構造に重ねあわせ結合した多孔質のシートであるため、内側室8と外側室9の間の円滑な空気の流通を妨げることはないが、圧力損失に起因した差圧を内側室8と外側室9の間に生じさせることができる。この発明に適用可能な不織布は、圧力損失に起因した差圧を内側室8と外側室9の間に生じさせることができるものであれば特に限定されず、例えば天然繊維、合成繊維、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維等を、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンド、ニードルパンチ、ステッチボンド等により結合させたものを用いることができる。特に好適な不織布は、PET繊維をゴム系ボンドにより結合させたものである。目付の高い不織布を用いると、これを通過できる空気の流量が制限されるため、空気充填バルブ11を介して空気を供給した際に、一時的に内側室8と外側室9との間の差圧が大きくなり、隔膜6が降伏点を越えて変形する場合がある。これを防ぐ観点からは、不織布の目付を1000g/m以下とすることが好ましい。一方、目付の低い不織布は強度も低いため、隔膜6の全体としての強度を確保する観点から、不織布の目付を5g/m以上とすることが好ましい。
あるいは、図5に示すように、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10、ビードヒール12からリム7に沿って延びるものとすることができるこの場合、隔膜のタイヤ幅方向端部10がリム7に固定されていることから、隔膜のタイヤ幅方向端部10が自由になっている場合よりも、隔膜のタイヤ幅方向端部10の空気抵抗が小さくなり、かつ、製品タイヤとしての美的外観に優れるからである。
また、図5に示すタイヤ1では、隔膜6を構成する材料にこれを貫通する開口を開け、この開口に弁部材を配設することで連通部13を構成している。これによれば、一層確実に内側室8と外側室9の差圧を制御することができる。かかる弁部材は、内側室8と外側室9の差圧に応じて開閉するものであれば、特に限定されず、例えばチェック弁やリリーフ弁を用いることができる。
また、この発明の他の実施形態のタイヤでは、図6に示すように、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10が、ビードヒール12からリム7に沿って延び、そこからリム7と離間して延びるものとするこのことによれば、隔膜のタイヤ幅方向端部10が固定されずに自由な状態となっていることから、隔膜のタイヤ幅方向端10がリム7に固定されている場合よりも、外気に接して冷却される隔膜のタイヤ幅方向端10の表面積が増加するので、放熱効果より一層向上させることができる
なお、図1、4〜6にはタイヤの略赤道面上に連通部13を設けた例を示したが、その配設位置はこれに限定されず、例えばサイドウォール部4に対向するように配設することもできる。また、連通部13の大きさや個数は、タイヤサイズ、使用時の内圧、不織布の強度等に応じて適宜に増減することができる。
また、タイヤ1のリム7への装着姿勢にて、隔膜のタイヤ幅方向端部10は、ビードヒール12を越えて5〜100mm延在してなることが好ましい。なぜなら、隔膜のタイヤ幅方向端部10が、ビードヒール12を越えて5mm未満しか延在していない場合には、ビードヒール12を越えて延びている隔膜のタイヤ幅方向端部隔膜10の長さが充分に確保されていないことから、タイヤ幅方向端部10からの放熱効果が充分に得られず、タイヤ1内の温度を小さくすることができないので、タイヤ1内の温度が大きくなり過ぎる可能性があり、一方、隔膜のタイヤ幅方向端部10が、ビードヒール12を越えて100mmよりも離間している場合には、隔膜のタイヤ幅方向端部10からの放熱による冷却効果は向上するが、隔膜のタイヤ幅方向端部10が延び過ぎており、製品タイヤとての美的外観が悪くだけでなく、空気抵抗が大きくなったり、隔膜のタイヤ幅方向端部10から騒音が発生したり、タイヤ1全体の重量が増加する可能性があるからである。
急激に内圧が低下した際にも安全に走行を続けるためには、タイヤ1が迅速にランフラット走行状態に移行できることが好ましく、したがって隔膜6が内圧低下時に直ちに拡張することが好ましい。この観点からは、内側室8の内圧が外側室9の内圧と同じかそれ以上であることが好ましい。これにより、内圧低下の開始と同時に内側室8内の空気が膨張するからである。しかし、通常走行状態で隔膜6に大きな張力が加わっていると、長期間使用した場合に、隔膜6がクリープ変形してタイヤ内面に接触し破損するおそれがある。これを防止する観点からは、内側室8の内圧を外側室9の内圧の110%以下とすることが好ましい。
また、隔膜6が、内圧低下時に、迅速にタイヤ内面まで膨張する物性を有することが好ましい。具体的には、その破断伸びが50%以上であることが好ましい。
更に、タイヤ1をリム組みする前に、隔膜6を、タイヤの全周にわたってビード部3に対し固定すること、又は、タイヤ1の全周にわたってビード部3に対し部分的に仮固定することが好ましい。なぜなら、タイヤ1をリム7に装着する前に隔膜6をビード部3に予め固定又は仮固定することにより、リム組み作業中に隔膜6がビード部3からずれることが少なくなるので、リム組み性がより向上するからである。なお、仮固定する手段としては、例えば、糸、針、リベット、釘、ネジ等の、ミシン縫い又は打設可能な係止素子、スチレン−ブタジエンゴム系のラテックス接着剤、水性高分子−イソシアネート系の接着剤、アクリル系、合成樹脂系の粘着テープなどがある。
なお、上述したところはこの発明の実施形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を交互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、図示のタイヤ1では、タイヤ1の内部にて、ビード部3と隔膜6とが離間しているが、ビード部3と隔膜6との配置はこれに限定されず、図示は省略するが、ビード部3と隔膜6を密着させて配置することも可能である。
以上のことから明らかなように、この発明により、リム組み性及びリム組み後の固定の確実性が向上した安全タイヤを提供することが可能となった。
この発明の基本形態の安全タイヤをリムに装着して構成したタイヤとリムの組立体のタイヤ幅方向における断面図であり、内圧を適用する前後の状態を示す。 図1に示す安全タイヤの、内圧が低下したランフラット走行状態におけるタイヤ幅方向断面図である。 図1に示すタイヤの隔膜の断面斜視図である。 この発明の一の実施形態の安全タイヤのタイヤ幅方向断面図である。 この発明の他の基本形態の安全タイヤのタイヤ幅方向断面図である。 この発明の他の実施形態の安全タイヤのタイヤ幅方向断面図である。
符号の説明
1 タイヤ
2 ビードコア
3 ビード部
4 サイドウォール部
5 トレッド部
6 隔膜
7 リム
8 内側室
9 外側室
10 隔膜のタイヤ幅方向端部
11 ビードトウ
12 ビードヒール
13 連通部
14 空気充填用バルブ
15 リムのタイヤ径方向最外端

Claims (3)

  1. 一対のビード部、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を有する安全タイヤにおいて、
    タイヤをリムに装着した装着姿勢にて、前記ビード部とリムとの間に挟持され、これらタイヤとリムとの間に画定される空間をタイヤ径方向内側及び外側の2室に分画する、膨張可能な環状の隔膜を具え、該隔膜は、該内側室と外側室との間を連通する少なくとも一つの連通部を具えるとともに、そのタイヤ幅方向端部は前記ビード部のビードトウを通りビードヒールを経て、該ビードヒールおよび、前記リムのタイヤ径方向最外端のいずれよりもタイヤ径方向外側まで延び、
    前記装着姿勢にて、前記隔膜のタイヤ幅方向端部は、前記ビードヒールから前記ビード部の外面に沿って延び、そこから該ビード部と離間して延びることを特徴とする安全タイヤ。
  2. 一対のビード部、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を有する安全タイヤにおいて、
    タイヤをリムに装着した装着姿勢にて、前記ビード部とリムとの間に挟持され、これらタイヤとリムとの間に画定される空間をタイヤ径方向内側及び外側の2室に分画する、膨張可能な環状の隔膜を具え、該隔膜は、該内側室と外側室との間を連通する少なくとも一つの連通部を具えるとともに、そのタイヤ幅方向端部は、前記ビード部のビードトウを通りビードヒールを経て、該ビードヒールおよび、前記リムのタイヤ径方向最外端のいずれよりもタイヤ径方向外側まで延び、
    前記装着姿勢にて、前記隔膜のタイヤ幅方向端部は、前記ビードヒールから前記リムに沿って延び、そこから該リムと離間して延びることを特徴とする安全タイヤ。
  3. 前記装着姿勢にて、前記隔膜のタイヤ幅方向端部は、ビードヒールを越えて5〜100mm延在してなる、請求項1または2に記載の安全タイヤ。
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