JP5060779B2 - 安全タイヤ用空気のうおよび安全タイヤ - Google Patents
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Description
本発明は、緩衝層7の配設により、チューブ5とクラウン補強層6とが緩衝層7を介して分離させることができ、これにより、タイヤパンク時に、タイヤ空洞S内の圧力低下に伴う前記空洞S内の圧力PTとチューブ5の内圧PAとの差圧PA−PTの増加に伴って生じるクラウン補強層6のコード8の破断に起因した被覆ゴム9の亀裂Cが、図3(a)、(b)に示すように、緩衝層7で遮断されてチューブ5に伝播するのを有効に防止することができる。
P/t=σS/RS+σt/Rt
で表わされ、Rtを無限大(偏平形状でほぼフラット)と仮定し、σSとtの積を破断強力fであると考えると、
破断強力f=RS×Pで表わされる。
従って、破断強力fは内圧上記式によって算出される。
実施例1
実施例1の安全タイヤは、図1に示すタイヤ構造を有し、タイヤサイズが495/45R22.5であり、空気のうを構成する緩衝層を、厚さ30μmのポリメチルペンテンフィルムとし、クラウン補強層のコードをPETコードとし、クラウン補強層の幅WR(360mm)を空気のうの最大幅Wmax(400mm)の90%とした。クラウン補強層の破断強力fは1000N/cmであった。その他のタイヤ構造については、一般の空気入りタイヤと同様に構成した。
実施例2の安全タイヤは、緩衝層を、厚さ1.0mmのブチルゴムシートとしたことを除いては実施例1の安全タイヤと同様の構成とした。
実施例3の安全タイヤは、クラウン補強層のコードを単繊維の低破断強力スチールコードと、クラウン補強層の破断強力fが1500N/cmであることを除いては実施例1の安全タイヤと同様の構成とした。
実施例4の安全タイヤは、図4に示すように保護ゴムシートを設けたことを除いては実施例1の安全タイヤと同様の構成とした。
実施例5の安全タイヤは、図5に示すように保護ゴムシートとクラウン補強層の間に、緩衝層7と同様の緩衝層を設けたことを除いては実施例4の安全タイヤと同様の構成とした。
比較例1の安全タイヤは、タイヤサイズが495/45R22.5であり、緩衝層を配設せず、クラウン補強層を、アラミド繊維の不織布とゴムとの複合材料からなり、クラウンが破断せず伸張変形することを除いては実施例1の安全タイヤと同様の構成とした。
比較例2の安全タイヤは、タイヤサイズが495/45R22.5であり、緩衝層を配設しないことを除いては実施例1の安全タイヤと同様の構成とした。
上記各供試安全タイヤを標準リムに装着し、タイヤ空洞内の圧力PTを900kPaとし、空気のうの内圧PAを970kPaと初期設定値に調圧した後、タイヤパンク状態を想定して、タイヤ空洞内の空気を短時間(0.5秒と2.0秒の2種類)で0kPaになるまで外部に排出させて空気のうを拡径変形させた後、空気のうを取り出してチューブの亀裂等の故障の有無を調査した。また、正常状態の安全タイヤにおいて、10万km継続走行した後の、空気のうの外径寸法を測定し、初期設定時の外径寸法に対する増加率(%)(図8の空気のうの外径増加量と同義)を算出した。表1にそれらの評価結果を示す。
一方、比較例1は、タイヤパンク後のチューブのゴム亀裂は認められなかったものの、タイヤ正常状態での空気のうの外径増加率が大きかった。また、比較例2は、タイヤ正常状態での空気のうの外径増加率は小さいものの、タイヤパンク後のチューブにクラウン補強層のゴム亀裂が伝播してチューブが破断した。
2 チューブレスタイヤ
3 空気のう
4 ホイールリム
5 チューブ
6 クラウン補強層
7 緩衝層
8 コード
9 被覆ゴム
10 チューブのクラウン部
11 保護ゴム層
12 緩衝層
13 狭幅コードゴム被覆シート
14 狭幅コードゴム被覆シート
Claims (10)
- タイヤ内に、該タイヤの少なくともクラウン部内面との間に所定の空洞が形成されるように、所定内圧を適用した状態で収納され、前記空洞内の圧力が急激に低下したタイヤパンク状態にて、前記空洞内の圧力低下に伴う差圧の増加により拡径変形して、荷重支持をタイヤから肩代わりする安全タイヤ用空気のうにおいて、
該空気のうは、
不織布とゴムの複合材料からなる中空円環状をなすチューブと、
該チューブのクラウン部の外周側に位置し、コードがチューブの周方向と実質上平行になるように配置されたコードゴム被覆層からなるクラウン補強層と、
チューブとクラウン補強層との間に位置し、前記空洞内の圧力低下に伴う前記空洞内圧力とチューブ内圧との差圧の増加に伴って生じるクラウン補強層のコードの破断に起因した被覆ゴムの亀裂がチューブに伝播するのを防止する緩衝層と、
を具え、
前記クラウン補強層のコードは、前記空洞内圧力が初期設定内圧の50%以下に低下し、かつ前記空洞内圧力と空気のう内圧の差圧が、初期設定差圧の1.5倍以上になったときに破断する物性をもつ
ことを特徴とする安全タイヤ用空気のう。 - 緩衝層は、チューブとクラウン補強層の双方に対し非接着特性を有する請求項1に記載の安全タイヤ用空気のう。
- 緩衝層は、ブチルゴムシートからなる請求項1または2に記載の安全タイヤ用空気のう。
- 緩衝層は、ポリエチレンテレフタレート、セロハン、ポリ塩化ビニルデンまたはポリメチルペンテンのフィルムからなる請求項1または2に記載の安全タイヤ用空気のう。
- クラウン補強層のコードは有機繊維コードである請求項1〜4のいずれか1項に記載の安全タイヤ用空気のう。
- クラウン補強層のコードは低破断強力スチールコードである請求項1〜4のいずれか1項に記載の安全タイヤ用空気のう。
- クラウン補強層の幅は、タイヤ内に収納された状態で初期設定内圧を適用した空気のうの横断面で見て、空気のう最大幅の60〜98%の範囲である請求項1〜6のいずれか1項に記載の安全タイヤ用空気のう。
- クラウン補強層の外周側に、チューブとともにクラウン補強層を包囲する保護ゴム層を設ける請求項1〜7のいずれか1項に記載の安全タイヤ用空気のう。
- 保護ゴム層とクラウン補強層の間にも緩衝層を設ける請求項8に記載の安全タイヤ用空気のう。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気のうを用いた安全タイヤ。
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2006
- 2006-12-12 JP JP2006334632A patent/JP5060779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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