JP5120149B2 - 生産管理装置および生産管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、本体部品を製造するメインラインと、本体部品に組み込まれる付属部品を製造するサブラインとを有する生産管理装置および生産管理方法に関する。
従来、自動車などの製造を、車種に応じて異なる製造ラインで製造するような場合に、本体部品を製造する2つのメインラインに対して、1つのサブラインで製造された付属部品を供給し、付属部品を本体部品に組み付けることが行なわれている。この場合、サブラインでは、それぞれのメインラインで製造される本体部品に対応した複数種の付属部品を製造する。このように、複数のメインラインに共通のサブラインを設けることによって、できるだけ少ない人数で付属部品の製造作業を行なっていた(特許文献1参照)。
特開2000−6863号公報
しかしながら、メインラインとサブラインとは互いに離れた位置に設けられているのが一般的であるため、サブラインで付属部品の組立作業に従事している作業者が、メインラインでの本体部品の製造状況に合わせて、付属部品の製造量を適宜調整することは難しい。
たとえば、一方のメインラインに対して、サブラインで製造される付属部品の供給が追いつかず、そのメインラインに付属部品が供給されるまで、付属部品を本体部品へ組み付けるメインラインでの作業が滞ってしまったり、他方のメインラインに供給される本体部品の量に対して、付属部品が過剰に供給されてしまうという問題がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、2つのメインラインのうち、より供給遅れ状態が大きいメインラインを把握し、遅れ状態の是正を促すことが可能な生産管理装置および生産管理方法を提供することを目的とする。
本発明の生産管理装置は、本体部品の製造ラインである2つのメインラインと、該2つのメインラインに対して共通して設けられ、前記本体部品に組み込まれる付属部品の製造ラインであるサブラインと、優先させて製造するべき付属部品があることを表示する表示手段と、該表示手段に表示される内容を決定し制御する制御手段とを備え、該制御手段は、特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と前記特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、前記各メインライン毎に付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値を算出する比較値算出手段と、該比較値算出手段によって算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、遅れ状態が大きい方のメインラインを判定する第1の判定手段とを有し、該第1の判定手段により判定された前記遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給される付属部品の製造を前記サブラインで優先させて製造するために、表示手段に表示される内容を制御するように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、比較値算出手段によって、特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と、特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、比較値が算出される。そして、比較値算出手段によって算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、第1の判定手段によってより遅れ状態の大きい方のメインラインが判定される。そして、第1の判定手段の判定に基づいて、表示手段はサブラインで製造される付属部品のうち、より遅れ状態の大きいメインラインに供給する付属部品を優先させて製造する旨を表示する。
つまり、本体部品の本体部品用シリアル番号と付属部品の付属部品用シリアル番号との差を用いることにより、メインラインでの本体部品の製造進捗状況と、サブラインでの付属部品の製造進捗状況とのずれを厳密に把握することができる。加えて、第1の判定手段により、算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、2つのメインラインのうち遅れ状態がより大きい方のメインラインを把握することが可能である。そして、より遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給する付属部品の製造を優先させる旨表示手段に表示させることで、より遅れ状態の大きい方のメインラインに対して供給する付属部品の製造を促し、製造ラインにおける製造の滞りを抑制し、効率よく生産することができる。
また、前記比較値算出手段によって算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが前記第1の判定手段によって判定された場合に、ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品を前記サブラインで優先させて製造するために、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御するように構成されていることが好ましい。
この発明によれば、2つの比較値の差が所定の範囲内にある場合に、ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品をサブラインで優先させて製造するように、制御手段は表示手段に表示される内容を制御する。したがって、2つのメインラインで製造される部品のうち、一方のメインラインで製造される部品を他方のメインラインで製造される部品より多く生産することが予め分かっている場合に、一方のメインラインに供給する付属部品を優先させて製造しておけば、双方のメインラインでの製造量に偏りがあっても効率よく製造することができる。
また、前記比較値算出手段によって算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが前記第1の判定手段によって判定された場合に、前記2つのメインラインのうち、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうために、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御するように構成されていることが好ましい。
この発明によれば、2つの比較値の差が所定の範囲内にある場合に、2つのメインラインのうち、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうように、制御手段は表示手段に表示される内容を制御する。したがって、2つのメインラインで製造される部品のうち、一方のメインラインで製造される部品の生産量と他方のメインラインで製造される部品の生産量との差が、さほど大きくない場合に、一方のメインラインに供給される付属部品の製造と他方のメインラインに供給される付属部品の製造とを交互に行なうように表示手段に表示することで、偏りなく双方の付属部品を製造することができる。
また、前記制御手段は、前記比較値算出手段によって算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定手段を有し、前記表示手段は、前記第2の判定手段によって、前記比較値が、所定の閾値より大きいことが判定された場合に、前記特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す報知をする報知手段を有することが好ましい。
この発明によれば、比較値算出手段によって算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定手段を有することにより、特定のメインラインへの付属部品の供給が過剰に遅れた状態にあるか否かを判定することができる。そして、第2の判定手段によって、比較値が、所定の閾値より大きいことが判定された場合に、特定のメインラインへの付属部品の供給が過剰に遅れた状態にあると判定して、報知手段で特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す報知をすることで、他の製造ラインに対して救援人員を要請することができ、製造ラインの流れが停止するのを回避することができる。
本発明の生産管理方法は、本体部品の製造ラインである2つのメインラインと、該2つのメインラインに対して共通して設けられ、前記本体部品に組み込まれる付属部品の製造ラインであるサブラインと、優先させて製造するべき付属部品があることを表示する表示手段と、該表示手段に表示される内容を決定し制御する制御手段とを備えた生産管理装置の生産管理方法であって、特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と前記特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、前記各メインライン毎に付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示すための比較値を算出する比較値算出ステップと、該比較値算出ステップにおいて算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、遅れ状態が大きい方のメインラインを判定する第1の判定ステップとを含み、該第1の判定ステップにより判定された前記遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給される付属部品の製造を前記サブラインで優先させて製造するために、上記表示手段に表示される内容を制御するように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、比較値算出ステップにおいて、特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と、特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、比較値が算出される。そして、比較値算出ステップにおいて算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、第1の判定ステップで、より遅れ状態の大きい方のメインラインが判定される。そして、第1の判定ステップの判定に基づいて、表示手段はサブラインで製造される付属部品のうち、より遅れ状態の大きいメインラインに供給する付属部品を優先させて製造する旨を表示する。
つまり、本体部品の本体部品用シリアル番号と付属部品の付属部品用シリアル番号との差を用いることにより、メインラインでの本体部品の製造進捗状況と、サブラインでの付属部品の製造進捗状況とのずれを厳密に把握することができる。加えて、第1の判定ステップにより、算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、2つのメインラインのうち遅れ状態がより大きい方のメインラインを把握することが可能である。そして、より遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給する付属部品の製造を優先させる旨表示手段に表示させることで、より遅れ状態の大きい方のメインラインに対して供給する付属部品の製造を促し、製造ラインにおける製造の滞りを抑制し、効率よく生産することができる。
また、前記第1の判定ステップにおいて、前記比較値算出ステップで算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが判定された場合に、ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品を前記サブラインで優先させて製造するように、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御することが好ましい。
この発明によれば、2つの比較値の差が所定の範囲内にある場合に、ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品をサブラインで優先させて製造するように、制御手段は表示手段に表示される内容を制御する。したがって、2つのメインラインで製造される部品のうち、一方のメインラインで製造される部品を他方のメインラインで製造される部品より多く生産することが予め分かっている場合に、一方のメインラインに供給する付属部品を優先させて製造しておけば、双方のメインラインでの製造量に偏りがあっても効率よく製造することができる。
また、前記第1の判定ステップにおいて、前記比較値算出ステップで算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが判定された場合に、前記2つのメインラインのうち、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうように、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御することが好ましい。
この発明によれば、2つの比較値の差が所定の範囲内にある場合に、2つのメインラインのうち、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうように、制御手段は表示手段に表示される内容を制御する。したがって、2つのメインラインで製造される部品のうち、一方のメインラインで製造される部品の生産量と他方のメインラインで製造される部品の生産量との差が、さほど大きくない場合に、一方のメインラインに供給される付属部品の製造と他方のメインラインに供給される付属部品の製造とを交互に行なうように表示手段に表示することで、偏りなく双方の付属部品を製造することができる。
また、前記比較値算出ステップにおいて算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定ステップを含み、前記第2の判定ステップにおいて、前記比較値が、所定の閾値より大きいことを判定した場合に、前記表示手段は前記特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す警報を発することが好ましい。
この発明によれば、比較値算出ステップにおいて算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定ステップを有することにより、特定のメインラインへの付属部品の供給が過剰に遅れた状態にあるか否かを判定することができる。また、第2の判定ステップにおいて、比較値が、所定の閾値より大きいことが判定された場合に、特定のメインラインへの付属部品の供給が過剰に遅れた状態にあると判定して、報知器で特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す警報を発することで、他の製造ラインに対して救援人員を要請することができ、製造ラインの流れが停止するのを回避することができる。
本発明によれば、2つのメインラインのうち、より供給遅れ状態が大きいメインラインを把握し、遅れ状態の是正を促すことができる。
以下で、実施の形態1の生産管理装置および生産管理方法について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の生産管理装置の全体を説明するための概念図である。図2は、本体部品に付されたシリアル番号および付属部品に付されたシリアル番号の関係を説明するための概念図である。
実施の形態1の生産管理装置は、図1に示されるように、第1製造ラインAと、第1製造ラインAで製造される車両とは異なる種類の車両を製造するための第2製造ラインBと、第1製造ラインAおよび第2製造ラインBに供給すべき付属部品asA、asBを製造するためのサブライン2と、サブライン2で優先させて製造するべき付属部品があることを表示する表示手段3と、表示手段3に表示される内容を制御する制御手段4とを備えている。
各製造ラインを流れる部品には、品質管理用のシリアル番号が個々に付されている。
シリアル番号は、図2に示されるように、列をなして製造ライン上を流れる部品に対して、個々に付された固有の番号である。各製造ラインで見ると、シリアル番号は、下流側から上流側へ向けて昇順に並ぶ連続的な数字になる。シリアル番号は、カードに記録された状態で、各生産ラインを流れる個々の部品に付けられている。製造時には、本体部品に対して、本体部品に付けられたシリアル番号と同じシリアル番号が付けられた付属部品を組み付けていくことで、1台の車両が製造される。たとえば、図2の場合には、シリアル番号C♯1012のカードが取り付けられた車体bodには、シリアル番号C♯1012のカードが取り付けられたドア部分dが組み付けられ、さらに、シリアル番号C♯1012のカードが取り付けられたドア部分dには、シリアル番号C♯1012のカードが取り付けられた付属部品asBが組み付けられる。
以下では、ドア部分(本体部品)dに付されたシリアル番号を本体部品用シリアル番号、付属部品に付されたシリアル番号を付属部品用シリアル番号と呼ぶ。
第1製造ラインAは、表面の塗装が済んだ車体bodが搬入される車体製造ライン1Aと、車体製造ライン1Aを流れる車体bodに取り付けられるドア部分(本体部品)dを製造するためのメインライン1A1とを含む。このメインライン1A1で製造されるドア部分dは、車体製造ライン1Aの上流部のドア取り外し位置P1で、車体製造ライン1Aに搬入された車体bodから一端取り外されたものであり、メインライン1A1でドア部分dに付属部品asを組み込んだ後、車体製造ライン1Aの下流部のドア取り付け位置P2で、車体製造ライン1Aを流れる車体bodに再び取り付けられる。
メインライン1A1は、上流側から下流側へ向けて、ストレージ1A1a、ドア組み立てライン1A1b、ストレージ1A1cの順に配置されている。
ストレージ1A1aは、車体製造ライン1Aのドア取り外し位置P1で車体bodから取り外されたドア部分dが、ドア組み立てライン1A1bにドア部分dが搬入されて付属部品が組み込まれるまでの間、一時的に貯留される場所である。したがって、付属部品の供給不足などの理由で、ドア組み立てライン1A1でのドア部分dの製造に過剰な遅れが生じている場合には、ストレージ1A1に過剰な量のドア部分dが貯留されることになる。また、ストレージ1A1aには、読み取り装置RA1が設けられている。読み取り装置RA1は、ドア部分dに設けられたカードに記録されている本体部品用シリアル番号を読み取るためのものである。この読み取り装置RA1で読み取られた本体部品用シリアル番号の情報は、制御手段4に送信される。
ドア組み立てライン1A1bでは、作業者がストレージ1A1からドア部分dを搬入し、搬入されたドア部分dに対して、後に詳述するサブライン2から供給された付属部品asAを組み付け、付属部品asAが組み付けられたドア部分dをストレージ1A1cに搬出する。
ストレージ1A1cは、ドア組み立てライン1A1bで付属部品asAが組み込まれたドア部分dが、車体製造ライン1Aのドア取り付け位置P2で車体bodに対して取り付けられるまでの間、一時的に貯留される場所である。したがって、付属部品asAの供給不足などの理由で、ドア組み立てライン1A1bでのドア部分dの製造に過剰な遅れが生じている場合には、ストレージ1A1cにドア部分dの貯留量が減ることになる。
第2製造ラインBは、車体製造ライン1Bと、メインライン1B1とを含み、さらにメインライン1B1は、ストレージ1B1aと、ドア組み立てライン1B1bと、ストレージ1B1cとを含む。第2製造ラインBの車体製造ライン1Bは、第1製造ラインAの車体製造ライン1Aの構成とほぼ同様であり、第2製造ラインBのメインライン1B1は、第1製造ラインAのメインライン1A1の構成とほぼ同様であるので、ここでの詳細な説明を省略する。また、メインライン1B1の上流部(入り口)にも、メインライン1A1の上流部(入り口)に設けられている読み取り装置RA1と同様の読み取り装置RB1が設けられている。
サブライン2は、第1製造ラインAと第2製造ラインBとに共通して設けられた製造ラインである。サブライン2では、第1製造ラインAに供給される付属部品asAと、第2製造ラインBに供給される付属部品asBとが製造される。たとえば、サブライン2で作られる付属部品asは、ウィンドレギュレータ等の部品を組み立てたものである。さらに、サブライン2には、所定の位置に、付属部品asAに付けられたカードに記録されている付属部品用シリアル番号を読み取るための読み取り装置RA2が設けられているとともに、付属部品asBに付けられたカードに記録されている付属部品用シリアル番号を読み取るための読み取り装置RB2が設けられている。読み取り装置RA2で読み取られた付属部品用シリアル番号の情報および読み取り装置RB2で読み取られた付属部品用シリアル番号の情報は、それぞれ、制御手段4に送信される。
そして、サブライン2で組み立てられてメインライン1A1へ供給される付属部品asAは、サブライン2のストレージ2Aからメインライン1A1まで台車などの搬送手段により搬送される。また、サブライン2で組み立てられてメインライン1B1へ供給される付属部品asBは、サブライン2のストレージ2Bからメインライン1B1まで台車などの搬送手段により搬送される。
本実施の形態では、ストレージ2Aまたは2Bからメインライン1A1または1B1までの台車の往復に要する時間は予め特定されており、このような台車の往復に要する時間をも考慮して、車両の生産計画が立てられている。
たとえば、n台の車両をラインタクト(1台当たりを所定の状態に組み立てるのに要する時間)t1で製造する場合を考える。n台の車両をラインタクトt1で製造する場合の作業可能時間Tは、つぎのように求められる。
T=t1×n−t2×2 ・・・・・ (1)
このうち、右辺第2項のt2は、台車がサブラインからメインラインまで移動する際の片道分に要する時間である。つまり、(1)式の右辺では、台車の往復に要する時間を実質的な車両の製造に要する時間から差し引くことで、作業可能時間をできるだけ現実に近づけて計画を立てている。
そして、メインラインを付属部品の欠品で停止させないために、式(2)のような関係を成り立たせている。
t1×n≧T’+t2×2 ・・・・・ (2)
(2)式のT’は、作業所要時間を表している。このように、サブラインからメインラインへの台車の往復に要する時間を考慮して生産計画を立てることにより、台車による付属部品の搬送が追いつかないために、メインラインが停止するのを回避している。
図3は、生産管理装置の制御手段4および表示手段3を説明するための概念図である。
表示手段3は、たとえば、図3に示されるように、優先させて製造するべき付属部品asがある場合に、その旨を文字情報や色情報で表示するディスプレイ31と、点灯およびサイレンで周囲に注意を促すための報知器(報知手段)32と、サブライン2で、優先させて製造されるべき付属部品の製造が終了したことを作業者が入力するための押ボタン33、34とを含む。表示手段3は、サブライン2の傍らであって、サブライン2で付属部品asの組み立て製造に従事している作業者が視認可能な位置に配置される。これにより、表示手段3のディスプレイ31に表示される内容に応じて、作業者は遅れ状態の是正を促される。
図4は、表示手段3の機能を説明するためのブロック図である。図4に示されるように、表示手段3には、大きく分けて2つのタイプの画面が表示される。一つは、作業者が、生産開始前に予め制御手段4を所望の状態に設定しておくための各種設定用の設定画面である。もう一つは、サブライン2で製造作業に従事する作業者に対して、何らかの指示を表示するための作業指示画面である。
設定画面では、いずれの製造ラインA、Bに対しても計画通りに付属部品asが供給されている場合の処理を3つのモードから1つ選択し登録しておくための処理選択画面31a、後述の理想先行差Iを予め登録しておくための理想先行差登録画面31b、各製造ライン毎に後述の過剰な遅れ量M、Nを予め登録しておくための過剰遅れ量登録画面31c、停電時や異常時などに行なうべく初期設定であって付属部品asのシリアル番号と本体部品のシリアル番号とを設定するためのシリアル番号合わせ画面31dが表示される。
なお、処理選択画面31aでは、ラインタクトが短い製造ラインの方を優先させるための特定ライン優先モード、製造するべき付属部品asの種類を交互に指示するための交互指示起点ラインモード、サブライン2で製造する付属部品asの種類を作業者に任意に決定させるための作業者任意選択モードの3つのモードから1つを選択できるようになっている。
作業指示画面では、後述の第1の判定手段43の判定に基いた優先作業指示画面31e、後述の第2の判定手段44の判定に基いた過剰遅れ警報表示画面31fが表示される。優先作業指示画面31eの場合には、たとえば、ディスプレイ31に「メインライン1A1へ供給する付属部品asAの製造作業を優先させてください。先行差は−6です。」のような言語情報や色情報が表示される。過剰遅れ警報表示画面31fの場合には、たとえば、ディスプレイ31に「メインライン1A1への付属部品の供給作業が大幅に遅れています。」のような言語情報や色情報が表示されるとともに、報知器32でサイレンや音声などが発せられる。
制御手段4は、図3に示されるように、記憶手段41と、比較値算出手段42と、第1の判定手段43と、第2の判定手段44とを含む。
記憶手段41は、表示手段3の制御に必要な各種情報を記憶しておくためのものである。たとえば、記憶手段41には、第2の判定手段44の判定に用いるための閾値情報、表示手段3に表示させるべき指示の内容を含む表示内容情報、後述の理想先行差情報などの各種情報が記憶されている。
比較値算出手段42は、各メインライン毎に付属部品asの供給の遅れ状態の大きさを示す比較値(C(A)、C(B))を算出するためのものである。比較値算出手段42は、読み取り装置RA1が設置された位置で読み取られたメインライン1A1上を流れるドア部分dの本体部品用シリアル番号と、読み取り装置RA2が設置された位置で読み取られたメインライン1A1に供給される付属部品asAの付属部品用シリアル番号との差に基づいて、比較値C(A)を算出する。また、比較値算出手段42は、読み取り装置RB1が設置された位置で読み取られたメインライン1B1上を流れるドア部分dの本体部品用シリアル番号と、読み取り装置RB2が設置された位置で読み取られたメインライン1B1に供給される付属部品asBの付属部品用シリアル番号との差に基づいて、比較値C(B)を算出する。
具体的には、比較値C(A)は、式(3)で算出され、比較値C(B)は、式(4)で算出される。
C(A)=I−(付属部品用シリアル番号−本体部品用シリアル番号)・・・・(3)
C(B)=I−(付属部品用シリアル番号−本体部品用シリアル番号)・・・・(4)
ここで、Iは理想先行差を表しており、各製造ラインでの生産が計画通りに進行した場合の本体部品用シリアル番号と付属部品用シリアル番号との差を意味している。したがって、比較値Cは、理想値と現実値とのずれ量を表していることになる。つまり、比較値C=0の場合には、理想どおりに付属部品asが供給されていることが分かり、比較値C<0の場合には、付属部品asの供給が進んでいる状態にあることが分かり、比較値C>0の場合には、付属部品asの供給が遅れている状態にあることが分かる。
第1の判定手段43は、比較値算出手段42によって算出された2つの比較値C(A)、比較値C(B)の大小関係に基づいて、より遅れ状態が大きい方のメインライン(優先させて付属部品asを供給すべきメインライン)が、メインライン1A1であるのか、それとも、メインライン1B1であるのかを判定するためのものである。本実施の形態では、2つの比較値C(A)と比較値C(B)とを比較して、値が大きい方の算出に用いられたメインラインが、付属部品asの供給がより遅れた状態にあると判定している。
また、本実施の形態では、第1の判定手段43によって、比較値C(A)と比較値C(B)とが一致していることが判定された場合に、つぎの2つの処理のうち、予め登録されたいずれか一方の処理を行なう。
具体的には、制御手段4は、ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品asをサブライン2で優先させて製造するように、表示手段3に表示される内容を制御する。
たとえば、2つのメインラインで製造される部品のうち、一方のメインラインで製造される部品を他方のメインラインで製造される部品より多く生産することが予め分かっている場合に、一方のメインラインに供給する付属部品を優先させて製造しておけば、双方のメインラインでの製造量に偏りがあっても柔軟な対応が可能になり、効率よく製造することができる。
あるいは、制御手段4は、2つのメインライン1A1、1B1のうち、予め登録された特定のメインラインを起点として、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうように、表示手段3に表示される内容を制御する。
たとえば、2つのメインライン1A1、1B1で製造される部品のうち、メインライン1A1で製造される部品の生産量とメインライン1B1で製造される部品の生産量との差が、さほど大きくない場合に、メインライン1A1に供給される付属部品asAの製造とメインライン1B1に供給される付属部品asBの製造とを交互に行なうように表示手段3に表示することで、偏りなく双方の付属部品asを製造することができる。
第2の判定手段44は、比較値算出手段42によって算出された比較値C(A)または比較値C(B)が、所定の閾値より大きいか否かを判定するためのものである。具体的には、第1製造ラインAおよび第2製造ラインBに、それぞれ、過剰遅れ量(所定の閾値)M、Nを予め登録しておき、比較値C(A)、C(B)が過剰遅れ量M、Nを超えている場合、メインライン1A1、1B1への付属部品asの供給が過度に滞っていると判定する。そして、比較値C(A)が過剰遅れ量Mより大きい場合には、メインライン1A1へ供給される付属部品asAの製造を促すために、サブライン2に救援人員を呼ぶための警報を発する。比較値C(B)が過剰遅れ量Nより大きい場合には、メインライン1B1へ供給される付属部品asBの製造を促すために、サブライン2に救援人員を呼ぶための警報を発する。
したがって、サブライン2で製造作業に従事する作業者の人数を最小限に抑えても、対応が可能になり、人手不足が原因で付属部品の供給が追いつかず、製造ラインの流れが停止するのを回避することができる。
この生産管理装置の生産管理方法について、図5を用いて詳しく説明する。
図5は、実施の形態1の生産管理方法の全体を説明するためのフローチャートである。
この図に示されるように、ステップS1では、メインライン毎に、シリアル番号の読み取りおよび比較値C(A)、C(B)の算出が行なわれる。
つぎに、ステップS1で算出された比較値C(A)、C(B)に基いて、ステップS2では、メインライン毎に、付属部品asの供給に過剰な遅れが発生しているか否かを判定し、また、2つのメインラインのうち遅れ状態が大きい方のメインラインを判定する。
ステップS3では、ステップS2の判定の結果に基いて、表示手段3に対して作業者への指示の内容を表示する。
作業者は、表示手段3に表示された指示に従って、サブライン2での付属部品asの製造を行なう。そして、作業者は、表示手段3で指示された製造作業が終了すると、表示手段3の押ボタン33または34を押して、作業が完了したことを制御手段に入力する(ステップS4)。
制御手段4は、ステップS4で作業が完了したことを確認すると、ステップS1へ戻って上述の制御を繰り返す。
図6は、図5のステップS1をより具体的に説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、ステップS1が開始すると、まず、メインライン1A1の読み取り装置RA1で本体部品シリアル番号を読み取る(ステップS11)。つぎに、サブライン2の読み取り装置RA2で、メインライン1A1に供給する付属部品シリアル番号を読み取る(ステップS12)。そして、メインライン1A1に供給される付属部品asAの供給の遅れ状態の大きさを示す比較値C(A)を、前記(3)式により算出する(ステップS13)。
メインライン1A1に関する比較値C(A)の算出が終わると、つぎに、メインライン1B1についても、メインライン1A1に関する比較値C(A)の算出と同様に、前記(4)式により比較値C(B)の算出を行なう(ステップS14〜ステップS16)。
図7は、図5のステップS2およびステップS3をより具体的に説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS20で、比較値C(A)が過剰遅れ量M以上であるか否かが第2の判定手段44によって判定される。また、ステップ21で、比較値C(B)が過剰遅れ量N以上であるか否かが第2の判定手段44によって判定される。ここで、過剰遅れ量(所定の閾値)M、Nは、作業者によって予め、表示手段3のディスプレイ31に表示された設定画面を操作することで入力された値である。過剰遅れ量Mは、メインライン1A1への付属部品asAの供給の遅れが、甚だしく現れる境界を意味している。また、過剰遅れ量Nは、メインライン1B1への付属部品asBの供給の遅れが、甚だしく現れる境界を意味している。
そして、比較値C(A)が過剰遅れ量M以上である場合には、メインライン1A1に供給される付属部品asAの製造を促すべく、音声やサイレンなどを鳴らして周囲に救援人員を要請した上で(ステップS31)、付属部品asAの製造を優先させる旨表示手段3のディスプレイ31に表示する(ステップS33)。また、比較値C(B)が過剰遅れ量N以上である場合には、メインライン1B1に供給される付属部品asBの製造を促すべく、音声やサイレンなどを鳴らして周囲に救援人員を要請した上で(ステップS32)、付属部品asBの製造を優先させる旨表示手段3のディスプレイ31に表示する(ステップS34)。
また、比較値C(A)が過剰遅れ量M未満であり、かつ、比較値C(B)が過剰遅れ量N未満である場合には、ステップS22で第1の判定手段43により、比較値C(A)が比較値C(B)より大きいか否かが判定される。そして、比較値C(A)が比較値C(B)より大きい場合には、メインライン1A1への付属部品asAの供給がメインライン1B1への付属部品asBの供給より遅れた状態にあると判定され、表示手段3のディスプレイ31に付属部品asAの製造を優先させる旨表示する(ステップS33)。
また、ステップS22の判定で、比較値C(A)が比較値C(B)より大きくない場合には、ステップS23で第1の判定手段43により、比較値C(A)が比較値C(B)より小さいか否かが判定される。つまり、ステップS22およびステップS23を通じて、比較値C(A)と比較値C(B)との大小関係に加えて、比較値C(A)と比較値C(B)とが一致しているか否かが判定される。そして、比較値C(A)が比較値C(B)より小さい場合(つまり、比較値C(B)が比較値C(A)より大きい場合)には、メインライン1B1への付属部品asBの供給がメインライン1A1への付属部品asAの供給より遅れた状態にあると判定され、表示手段3のディスプレイ31に付属部品asBの製造を優先させる旨表示する(ステップS34)。
また、比較値C(A)と比較値C(B)とが一致している場合(つまり、ステップS23でNoと判定された場合)には、表示手段3の表示のさせ方のモード(特定ライン優先モード、交互指示起点ラインモード、作業者任意選択モード)が、いずれのモードに選択されているかをステップS24、ステップS26、ステップS28で特定する。
具体的には、まず、ステップS24で、現在のモードとして特定ライン優先モードが選択されているか否かが判定される。特定ライン優先モードが選択されている場合には、さらにステップS25で第1製造ラインA(メインライン1A1)が優先ラインとして選択されているか否かが判定され、第1製造ラインAが優先ラインとして選択されている場合には、ステップS33で表示手段3のディスプレイ31に第1製造ラインAへ供給する付属部品asAの製造を優先させる旨表示する。一方、ステップS25で第1製造ラインAが優先ラインとして選択されていない場合には、第2製造ラインB(メインライン1B1)が優先ラインとして選択されていると判定され、ステップS34で表示手段3のディスプレイ31に第2製造ラインBへ供給する付属部品asBの製造を優先させる旨表示する。
つぎに、ステップS24において、現在のモードとして特定ライン優先モードが選択されていないと判定された場合には、ステップS26で、現在のモードとして交互指示起点ラインモードが選択されているか否かが判定される。交互指示起点ラインモードが選択されている場合には、さらに前回の指示が第2製造ラインB(メインライン1B1)へ供給する付属部品asBの製造であったか否かが判定される。前回の指示が第2製造ラインBへ供給する付属部品asBの製造であった場合には、ステップS33で表示手段のディスプレイ31に、第1製造ラインAへ供給する付属部品asAの製造を優先させる旨表示し、前回の指示が第2製造ラインBへ供給する付属部品asBの製造でなかった場合(すなわち、前回の指示が第1製造ラインAへ供給する付属部品asAの製造であった場合)には、ステップS34で表示手段3のディスプレイ31に付属部品asBの製造を優先させる旨表示する。
また、ステップS26において、現在のモードとして交互指示起点ラインモードが選択されていないと判定された場合には、現在のモードとして作業者任意選択モードが選択されているとして(ステップS28)、さらに作業者によって第1製造ラインA(メインライン1A1)が選択されたか否かがステップS29で判定される。ステップS29で、作業者によってメインライン1A1が選択された場合には、ステップS33で表示手段3のディスプレイ31に付属部品asAの製造を優先させる旨表示する。一方、ステップS29で作業者によってメインライン1A1が選択されなかった場合(つまり、作業者によってメインライン1B1が選択された場合)には、ステップS34で表示手段3のディスプレイ31に付属部品asBの製造を優先させる旨表示する。
ステップS33およびステップS34で、表示手段3のディスプレイ31に何らかの内容の指示が表示されると、作業者は、ディスプレイ31に表示された指示に従い、サブライン2で付属部品asの製造作業を行なう。そして、作業者は、付属部品asの製造作業を1個終える毎に表示手段3の押ボタン33または押ボタン34を押すことで、制御手段4への入力を行う。
図8は、図5のステップS4をより具体的に説明するためのフローチャートである。
図8に示されるように、ステップS41では、押ボタン33、34からの信号に応じ、表示手段3のディスプレイ31で指示された作業が完了したか否かが判定される。ステップS41で作業完了のスイッチ、すなわち、押ボタン33または押ボタン34が、付属部品asの製造作業を1個終える毎に押され、作業が完了したことを判定すると、ステップS42に進み、サブライン2で完了した作業が、付属部品asAの製造作業か否かが判定される。ステップS42で、付属部品asAの製造作業が完了したと判定されると、ステップS43へ進み、メインライン1A1へ供給される付属部品asAの付属部品用シリアル番号を1つインクリメントする。また、ステップS42で、NOと判定されると(付属部品asBの製造作業が完了したと判定されると)、ステップS44へ進み、メインライン1B1へ供給される付属部品asBの付属部品用シリアル番号を1つインクリメントする。ステップS43またはステップS44の処理を終えると、ステップS1へ戻ることにより、メインライン1A1、1B1の新たなシリアル番号の取得および比較値の再計算(ステップS1)、ならびにそれ以降の処理が繰り返される。
以上の実施の形態によれば、比較値算出手段42によって、所定の位置で読み取られた特定のメインライン上を流れるドア部分dの本体部品用シリアル番号と、所定の位置で読み取られた特定のメインラインに供給される付属部品asの付属部品用シリアル番号との差に基づいて、比較値C(A)、C(B)が算出される。そして、比較値算出手段42によって算出された2つの比較値C(A)、C(B)の大小関係に基づいて、第1の判定手段43によってより遅れ状態の大きい方のメインラインが判定される。そして、第1の判定手段43の判定に基づいて、表示手段3はサブライン2で製造される付属部品asA、asBのうち、より遅れ状態の大きいメインラインに供給する付属部品asを優先させて製造する旨を表示する。つまり、ドア部分dの本体部品用シリアル番号と付属部品asの付属部品用シリアル番号との差を用いることにより、メインライン1A1、1B1での本体部品の製造進捗状況と、サブライン2での付属部品asの製造進捗状況とのずれを厳密に把握することができる。加えて、第1の判定手段43により、算出された2つの比較値C(A)、C(B)の大小関係に基づいて、2つのメインラインのうち遅れ状態がより大きい方のメインラインを把握することが可能である。そして、より遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給する付属部品asの製造を優先させる旨表示手段3に表示させることで、より遅れ状態の大きい方のメインラインに対して供給する付属部品asA、または、付属部品asBの製造を促し、製造ラインにおける製造の滞りを抑制し、効率よく生産することができる。
なお、上記実施の形態では、制御手段に第1の判定手段に加えて第2の判定手段が備えられている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の判定手段を備えずに、第1の判定手段でより遅れの大きいメインラインを判定するのみの形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、2つの比較値が一致した場合に、特定のメインラインを起点として交互に付属部品の製造を促す形態、または、ラインタクトが短い方のメインラインへ供給する付属部品を優先させて製造する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、予め所定の範囲を設定しておいて、2つの比較値の差がその所定の範囲内にある場合に、上述したような処理を行なう形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、2つのメインライン1A1、1B1に対して1つの共通のサブライン2が設けられている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、3つのメインラインに対して1つの共通のサブラインが設けられる形態であってもよい。この場合、各製造ラインの比較値の大小関係に基づいて、3つのメインラインから最も遅れ状態の大きいメインライン、2番目に遅れ状態の大きいメインライン、最も遅れ状態の小さいメインラインをそれぞれ判定し、表示手段のディスプレイに、サブラインで優先させて製造すべき付属部品の製造を促す旨表示する。
また、上記実施の形態では、読み取り装置RA1、RA2、RB1、RB2を用いて各種シリアル番号を読み取る形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、メインラインおよびサブラインに、それぞれ、1台の部品製造作業を終えたことを入力するためのスイッチを設けておく。そして、メインラインおよびサブラインで作業に従事する作業者が各ラインで1個の部品を製造する毎にそのスイッチを押すことで、制御手段が付属部品、本体部品のシリアル番号をそれぞれカウントアップし、それらのシリアル番号の差に基いて、第1の判定や第2の判定を行なう形態であってもよい。この場合、初期設定の段階で、最初のシリアル番号を入力しておく。
実施の形態1の生産管理装置の全体を説明するための概念図である。 本体部品に付されたシリアル番号および付属部品に付されたシリアル番号の関係を説明するための概念図である。 生産管理装置の制御手段および表示手段を説明するための概念図である。 表示手段の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態1の生産管理方法の全体を説明するためのフローチャートである。 図5のステップS1を具体的に説明するためのフローチャートである。 図5のステップS2およびステップS3を具体的に説明するためのフローチャートである。 図5のステップS4およびステップS5を具体的に説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1A1,1B1 メインライン
2 サブライン
3 表示手段
32 報知器(報知手段)
4 制御手段
42 比較値算出手段
43 第1の判定手段
44 第2の判定手段
C(A),C(B) 比較値
d ドア部分(本体部品)
as、asA、asB 付属部品

Claims (8)

  1. 本体部品の製造ラインである2つのメインラインと、
    該2つのメインラインに対して共通して設けられ、前記本体部品に組み込まれる付属部品の製造ラインであるサブラインと、
    優先させて製造するべき付属部品があることを表示する表示手段と、
    該表示手段に表示される内容を決定し制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と前記特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、前記各メインライン毎に付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値を算出する比較値算出手段と、
    該比較値算出手段によって算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、遅れ状態が大きい方のメインラインを判定する第1の判定手段とを有し、
    該第1の判定手段により判定された前記遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給される付属部品の製造を前記サブラインで優先させて製造するために、表示手段に表示される内容を制御するように構成されている生産管理装置。
  2. 前記比較値算出手段によって算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが前記第1の判定手段によって判定された場合に、
    ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品を前記サブラインで優先させて製造するために、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御するように構成されている請求項1記載の生産管理装置。
  3. 前記比較値算出手段によって算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが前記第1の判定手段によって判定された場合に、
    前記2つのメインラインのうち一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうために、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御するように構成されている請求項1記載の生産管理装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記比較値算出手段によって算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定手段を有し、
    前記表示手段は、
    前記第2の判定手段によって、前記比較値が、所定の閾値より大きいことが判定された場合に、前記特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す報知をする報知手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の生産管理装置。
  5. 本体部品の製造ラインである2つのメインラインと、該2つのメインラインに対して共通して設けられ、前記本体部品に組み込まれる付属部品の製造ラインであるサブラインと、優先させて製造するべき付属部品があることを表示する表示手段と、該表示手段に表示される内容を決定し制御する制御手段とを備えた生産管理装置の生産管理方法であって、
    特定のメインライン上を流れる本体部品の本体部品用シリアル番号と前記特定のメインラインに供給される付属部品の付属部品用シリアル番号との差に基づいて、前記各メインライン毎に付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値を算出する比較値算出ステップと、
    該比較値算出ステップにおいて算出された2つの比較値の大小関係に基づいて、遅れ状態が大きい方のメインラインを判定する第1の判定ステップとを含み、
    該第1の判定ステップにより判定された前記遅れ状態が大きい方のメインラインへ供給される付属部品の製造を前記サブラインで優先させて製造するために、上記表示手段に表示される内容を制御するように構成されている生産管理方法。
  6. 前記第1の判定ステップにおいて、前記比較値算出ステップで算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが判定された場合に、
    ラインタクトが短い方のメインラインに供給される付属部品を前記サブラインで優先させて製造するように、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御する請求項5記載の生産管理方法。
  7. 前記第1の判定ステップにおいて、前記比較値算出ステップで算出された、一方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値と、他方のメインラインへの付属部品の供給の遅れ状態の大きさを示す比較値との差が所定の範囲内にあることが判定された場合に、
    前記2つのメインラインのうち、一方のメインラインへ供給される付属部品の製造と、他方のメインラインへ供給される付属部品の製造とを交互に行なうように、前記制御手段は表示手段に表示される内容を制御する請求項5記載の生産管理方法。
  8. 前記比較値算出ステップにおいて算出された比較値が、所定の閾値より大きいか否かを判定する第2の判定ステップを含み、
    前記第2の判定ステップにおいて、前記比較値が、所定の閾値より大きいことを判定した場合に、前記表示手段は前記特定のメインラインへ供給される付属部品の製造を促す報知を発する請求項5〜7のいずれか1項に記載の生産管理方法。
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