JP2007305102A - 生産方式決定システムおよび生産方式決定方法 - Google Patents

生産方式決定システムおよび生産方式決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者ごとの作業スキルおよび作業習熟傾向を利用して生産性が高く効率的で円滑な生産が可能となる生産方式を決定することができる生産方式決定システムおよび生産方式決定方法を提供する。
【解決手段】生産方式決定システム1は、作業者名と作業スキルと作業スキルを収集した収集日時とを対応付けて記憶する作業スキルDB10、作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集部11、作業者の作業スキルから作業者の作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出部12、生産方式必要作業者数DB13、生産方式を決定する際に対象モデルを決定する対象モデル決定部14、生産方式を決定する際の対象期間を決定する対象期間決定部15、生産方式を選択する生産方式決定手段としての生産方式決定部16、各手段(各部)と連携することにより生産方式決定システム1の各処理を実行する処理部17を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業者の作業スキルから求めた作業習熟傾向を適用して生産方式を選択する生産方式決定システムおよび生産方式決定方法に関する。
製品の生産現場においては、市場の売れ行きに応じて限られた時間内に良い品質の製品を如何に効率良く生産するかということが常に課題として挙がっている。そのような課題を解決する方法として、現在では、従来のコンベア方式から島方式、屋台方式といわれるセル生産方式が採用されることが多くなってきている。
このような状況のもと、生産方式の中からどの方式を採用することが最適であるかを評価する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、プリント基板の製造における電子部品の手挿入工程での最適な生産方式を選択するシステムが開示されている。また、特許文献2では、生産性が最大となる生産方式または生産コストが最小となる生産方式を決定することが可能な生産方式評価装置が開示されている。
特開平6−314898号公報 特開2002−229628号公報
ところで、コンベア方式では、作業者は少なくとも一つの作業のみ修得すれば良く、比較的短時間に作業の修得を行なうことができる。しかし、セル生産方式では、作業者は複数もしくはすべての作業を修得することが求められており、作業者の作業能力(作業スキル)の正確な把握と、作業能力向上のための教育が必要である。また、作業スキルの習得には、一定の期間が必要である。
したがって、生産性や生産コストに基づいた選択により生産方式を決定した場合には、作業者の作業能力が生産方式に対応していないと実際の生産を円滑に行なうことが不可能となる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者ごとの作業スキルおよび作業習熟傾向を利用して生産性が高く効率的で円滑な生産が可能となる生産方式を決定することができる生産方式決定システムおよび生産方式決定方法を提供することである。
本発明に係る生産方式決定システムは、製品を生産する複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択する生産方式決定システムであって、作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集手段と、作業者名と収集日時と前記収集した作業スキルを記憶する作業スキル記憶手段と、前記作業スキルから作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出手段と、生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて記憶する生産方式必要作業者数記憶手段と、生産方式を決定する際の決定要素としての対象モデルを決定する対象モデル決定手段と、生産方式を決定する際の決定要素としての対象期間を入力する対象期間入力手段と、生産方式を決定する際の前記対象期間を決定する対象期間決定手段と、生産方式を決定する生産方式決定手段とを備え、前記生産方式決定手段は、前記対象期間決定手段によって前記決定された対象期間について前記作業習熟傾向算出手段によって算出された作業者別の作業習熟傾向を読み出し、前記生産方式必要作業者数記憶手段から作業スキル別作業者数を読み出し、前記読み出した作業者別の作業習熟傾向と前記作業スキル別作業者数とに基づいて前記複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、作業者の作業スキルおよび作業習熟傾向に基づいて生産方式を選択、決定することが可能となることから、スキルの揃った作業者による生産方式を選択することができるので、円滑で信頼性の高い生産が可能な生産方式を実現することができる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記作業スキルは、作業者が要素作業を行なうのに要する時間で規定してあることを特徴とする。
この構成により、極めて容易に効率良く作業スキルを規定することが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記作業スキルは、作業者の作業結果である作業品質データで規定してあることを特徴とする。
この構成により、極めて容易に効率良く信頼性の高い作業スキルを規定することが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記作業習熟傾向算出手段は、前記対象期間経過後の予測スキルレベルに基づいて作業習熟傾向を求める構成としてあることを特徴とする。
この構成により、対象期間経過後の予測スキルレベルから作業習熟傾向を評価、予測することができるので、より精度の高い柔軟な生産計画を立案することが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記作業習熟傾向をレベル区分して異なる区分に対応させて生産方式を選択する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、作業習熟傾向のレベル区分に対応した生産方式の選択ができることから、作業スキルのレベル(レベル変動)に対応した生産計画を立案することが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、生産方式必要作業者数記憶手段は、生産する製品のモデル、モデルに対応する生産方式、生産方式に対応する要素作業に必要なスキルを持つ作業者の必要人数を示すスキル人数をデータとして記憶する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、製品のモデルに対応させた生産方式を規定することができるので、迅速かつ確実に生産方式を決定することが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記生産方式決定手段によって選択された少なくとも一つの生産方式に対する生産シミュレーションを実施する生産シミュレーション実施手段と、生産を阻害する原因としての阻害要因を決定する阻害要因決定手段と、目標達成可能率を算出する目標達成可能率算出手段とをさらに含み、前記生産シミュレーション実施手段は、前記阻害要因決定手段から阻害要因を読み出し、読み出した前記阻害要因が発生した場合の生産シミュレーションを実施し、前記目標達成可能率算出手段は、前記阻害要因が発生した場合の前記生産シミュレーションの結果に基づいて少なくとも一つの生産方式の目標達成可能率を算出する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、阻害要因が発生した場合に対する目標達成可能率を把握できることから、さらに精度の高い生産方式決定システムとすることが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定システムでは、前記阻害要因は、前記作業スキルのばらつきによって規定してあることを特徴とする。
この構成により、作業スキルのバラツキを反映した目標達成可能率を把握できることから、状況に応じた選択が可能な信頼性の高い生産方式決定システムとすることが可能となる。
また、本発明に係る生産方式決定方法は、製品を生産する複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を選択する生産方式決定方法であって、作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集ステップと、作業者名と収集日時と前記収集した作業スキルを記憶する作業スキル記憶ステップと、前記作業スキルから作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップと、生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて記憶する生産方式必要作業者数記憶ステップと、生産方式を決定する際の決定要素としての対象モデルを決定する対象モデル決定ステップと、生産方式を決定する際の決定要素としての対象期間を決定する対象期間決定ステップと、前記決定された対象期間について前記作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップと、前記記憶された作業スキル別作業者数を読み出す作業スキル別作業者数読み出しステップと、前記算出した作業習熟傾向と前記読み出した作業スキル別作業者数とに基づいて前記複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を選択する生産方式決定ステップとを備えることを特徴とする。
この構成により、生産方式決定システムと同様の作用、機能を生じることができる。
本発明に係る生産方式決定システムおよび生産方式決定方法によれば、作業者の作業スキルおよび作業習熟傾向に基づいて生産方式を選択、決定することから、スキルの揃った作業者による生産方式を選択することができるので、円滑で信頼性の高い生産が可能な生産方式を選択できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る生産方式決定システムを構成するブロックの概略を示すブロック図である。
本実施の形態に係る生産方式決定システム1は、製品を生産する複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択する生産方式決定システムである。また、生産方式決定システム1は、本発明に係る生産方式決定方法をそのまま実行することができる形態ともしてある。
生産方式決定システム1は、作業者名と作業者の作業スキル(作業能力に関する情報)と作業スキルを収集した収集日時とを対応付けて記憶する作業スキル記憶手段としての作業スキルDB(データベース)10、一定期間ごとに作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集手段としての作業スキル収集部11、および作業者の作業スキルから作業者の作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出手段としての作業習熟傾向算出部12を備える。
また、生産方式決定システム1は、各生産方式を実現する際に必要な作業スキル別作業者数(各生産方式を実現するために必要な作業スキルとその作業スキルを有する作業者数)を予め作業分析により求めて各生産方式に対応させて記憶しておく生産方式必要作業者数記憶手段としての生産方式必要作業者数DB(データベース)13、生産方式を決定する際に決定要素としての対象モデルを決定する対象モデル決定手段としての対象モデル決定部14、および生産方式を決定する際の決定要素としての対象期間を決定する対象期間決定手段としての対象期間決定部15を備える。
また、生産方式決定システム1は、複数の生産方式のうちどの生産方式が採用できるか、複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を選択(決定)する生産方式決定手段としての生産方式決定部16を備える。
また、生産方式決定システム1は、予めインストールされたプログラムに基づいて各手段(各部)と連携、協働することにより生産方式決定システム1の各処理を実行する処理部17を備える。処理部17は、中央処理装置(CPU)を有しており、生産方式決定システム1の各処理を単独またはバス21を介して接続してある各部と協働して実行できる構成としてある。
また、生産方式決定システム1は、キーボードあるいはタッチパネルなどで構成され生産方式決定システム1への各種情報の入力を行なう入力部18、液晶モニタやCRT(Cathode−Ray Tube)モニタといった一般的な表示モニタで構成され処理の途中経過や結果を出力して表示する表示出力部19、および生産方式決定システム1の処理モード入力信号を受け付ける選択モード受付部20を備える。
また、生産方式決定システム1は、適宜通信回線(不図示)などを介してデータを収集、蓄積する形態とすることが可能である。
図2は、図1に示した生産方式決定システムにおいて、生産方式を決定する過程のフロー例を示すフローチャートである。
以下のステップS100ないしステップS340に基づいて生産方式を決定する過程(処理ステップ)を説明する。
ステップS100:
スタート指示を受け付けた生産方式決定システム1の処理部17は、表示出力部19に対してモード選択画面を出力する。これにより、表示出力部19にモード選択画面100(図3参照)が表示される。モード選択画面100は、例えば作業スキル収集モード、あるいは生産方式決定モードのいずれかを選択することが可能な構成としてある。本実施の形態では、作業スキル収集モードおよび生産方式決定モードのいずれかを選択可能な状態としてある場合を示す。
ステップS110:
処理部17は、選択モード受付部20に処理モード入力信号を取得させる。選択モード受付部20は、オペレータが表示出力部19に表示されたモード選択画面100の中のどの表示の部分に接触したかの情報を収集する。オペレータが作業スキル収集モードを選択するためのボタンに対応する作業スキル収集ボタン表示欄101(図3参照)に接触した場合には処理モード入力信号は作業スキル収集モードとなり、オペレータが生産方式決定モードを選択するためのボタンに対応する生産方式決定ボタン表示欄102(図3参照)に接触した場合には処理モード入力信号は生産方式決定モードとなる。
なお、透明タッチパネルなどを用いた場合には、入力部18の一部と表示出力部19とは同一の装置で構成することも可能である。
ステップS200:
処理部17は、入力部18を介して検出した処理モード入力信号の内容をもとに処理モードを決定する。つまり、処理モード入力信号が作業スキル収集モードの実行という信号であるか否かを判断する。処理モード入力信号が作業スキル収集モードである場合(ステップS200:YES)には、ステップS210へ進む。処理モード入力信号が作業スキル収集モードでない場合には(ステップS200:NO)には、ステップS300へ進む。
ステップS210:
処理部17からの指示に基づいて作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集処理が作業スキル収集部11により実行される(作業スキル収集ステップ)。なお、ここで、作業スキルとは、作業者が要素作業を実施するのに要する作業時間として定義するが、これに限るものではない。作業時間で規定することにより、極めて容易に効率良く作業スキルを収集することが可能となる。作業スキルを収集する期間は一定期間ごととすることが好ましいが、これに限るものではない。
作業スキルの収集では、まず、各作業者を特定するために、作業者の作業者コードOPCを収集する。具体的には、作業スキル収集部11は、作業者が保有し、各作業者を識別することのできるIDコードを付与されたIDカードより、作業者の作業者コードOPCを収集する。作業スキル収集部11は、磁気カードリーダやICカードリーダなどの個別認識が可能な認識装置(認識デバイス)を備え、IDカードもカードリーダに対応した構成としてある。
作業スキル収集部11は、指紋などの生体情報をあらかじめデータベースに登録しておき、生体情報認識デバイスにより作業者から収集した情報とデータベースの情報から作業者コードOPCを収集してもよい。また、作業スキル収集部11は、キーボードなどの入力デバイス(入力部18)によって作業者から直接入力を受けることにより作業者コードOPCを収集してもよい。
次に、各作業者が実施する要素作業を特定するために、実施する要素作業の要素作業コードEWCを収集する。具体的には、作業スキル収集部11は、作業者から直接入力を受けることにより実施する要素作業の要素作業コードEWCを収集する。作業スキル収集部11に、キーボードやタッチパネルなどの入力が可能なデバイスを含ませても良く、また、入力部18を適用する構成としても良い。
また、各作業者が入力した要素作業を実施するのに必要な作業時間WTを収集する。具体的には、作業スキル収集部11は、作業者から直接入力を受けることにより作業開始から作業完了までの時間を収集する。作業スキル収集部11には、タッチパネルやフットスイッチなどの実作業での入力が可能なデバイスおよび時間計測機能を持つデバイスを設けてあるが、これに限らず他の方法によって収集することも可能である。例えば、通信回線を適用して分散している作業者の作業スキルを収集することも可能である。
また、作業スキル収集部11は、要素作業を実施するのに必要なドライバーなどの機械、治具からの入力を受けることによって作業開始から作業完了までの時間を収集する形態とすることも可能である。さらに、作業者の動作を収集する動画カメラと収集した動作を画像解析する解析装置とにより作業開始時刻から作業完了までの時間を収集することも可能である。
ステップS220:
処理部17は、収集した作業スキル(作業時間WT)を作業者コードOPC、要素作業コードEWCと対応させて作業スキルDB10に記憶する(作業スキル記憶ステップ)。通常は、従前のデータがあることから、新規に収集した作業スキルDB10のデータ(内容(図4参照))を従来のデータに追加して更新することとなる。更新により作業スキル収集モードは終了する。
ステップS300:
処理モード入力信号が生産方式決定モードであるか否かを判断する。処理モード入力信号が生産方式決定モードの実行という信号である場合(ステップS300:YES)には、ステップS310へ進む。処理モード入力信号が生産方式決定モードでない場合(ステップS300:NO)、つまり、処理モード入力信号が作業スキル収集モードまたは生産方式決定モードのいずれでもなかった場合には処理を終了する。
ステップS310:
処理部17は、対象モデル決定部14に、生産方式決定の際の決定要素としての対象モデル(対象モデル名)を決定させる(対象モデル決定ステップ)(図5参照)。
なお、オペレータは、表示出力部19に表示された対象モデル決定画面200(図5参照)から、生産方式決定システム1で生産方式を決定する対象となる対象モデルを適宜選択する構成としてある。また、入力はステップS110の場合と同様に入力部18または表示出力部19を適用することが可能である。
ステップS320:
処理部17は、対象期間決定部15に、生産方式決定の際の決定要素としての対象期間を決定させる(対象期間決定ステップ)(図6参照)。
なお、オペレータは、表示出力部19に表示された対象期間決定画面300(図6参照)に、生産方式決定システム1で生産方式を決定する対象となる対象期間を適宜入力する構成としてある。また、入力はステップS110の場合と同様に入力部18または表示出力部19を適用することが可能である。
ステップS330:
処理部17は、ステップS310で特定された対象モデルとステップS320で決定された対象期間と作業スキルDB10の記憶内容とに基づいて、作業習熟傾向算出部12に、作業者の作業習熟傾向を算出(作業習熟傾向算出ステップ)させて区分(ランク付け)させる(図7ないし図9参照)。
ステップS340:
処理部17は、生産方式決定部16に、作業習熟傾向、および、生産方式必要作業者数DB13に基づき、生産方式の選択(決定)をさせる(生産方式決定ステップ)(図11、図12参照)。
上述したとおり、ステップS100ないしステップS340に示した処理フローにより、作業スキル収集モードまたは生産方式決定モードでの処理が行なわれる。
つまり、表示出力部19がモード選択画面100の出力を行ない、選択モード受付部20が処理モード入力信号を収集し、作業スキル収集モードを実行という処理モード入力信号を受け取った場合には、作業スキル収集部11により作業者の作業スキルを新たに収集し、作業スキルDB10の内容を新たに収集した作業スキルに基づき更新、追加する処理が行なわれる。
また、選択モード受付部20が処理モード入力信号を収集し、生産方式決定モードを実行という処理モード入力信号を受け取った場合には、対象モデル決定部14により生産方式決定の際の対象となる対象モデルを決定し、対象期間決定部15により生産方式決定の際の対象となる対象期間を決定し、作業習熟傾向算出部12により作業者の作業習熟傾向を算出し、生産方式決定部16により少なくとも1つの適切な生産方式を選択、決定する処理が行なわれる。
図3は、図2のフローでのモード選択画面出力ステップの一実施例を模式的に示す説明図である。つまり、図3は、図2のステップS100でのモード選択画面に対応する。
モード選択画面100には、少なくとも、作業スキル収集モードを選択するためのボタンに対応する作業スキル収集ボタン表示欄101と、生産方式決定モードを選択するためのボタンに対応する生産方式決定ボタン表示欄102とが設けられている。
オペレータは、このうちのいずれか一つを選択してモードを選択することができる。なお、ボタンタイプとして説明したが、例えばモード選択画面100の表示面にポインタを表示させて、ポインタにより作業スキル収集ボタン表示欄101または生産方式決定ボタン表示欄102のいずれかを選択可能な構成とすることも可能である。
図4は、図2のフローでの作業スキル収集ステップにより収集した作業スキルデータを用いて更新した作業スキルDBの一実施例を模式的に示す説明図表である。つまり、図4は、図2のステップS210で収集した作業スキルをステップS220で更新した作業スキルDBに対応する。
作業スキルDB10には、作業者を特定する作業者コードOPCと、要素作業を特定する要素作業コードEWCと、作業者が対応する要素作業を実施するのに要する作業時間WT(作業スキル)と、作業時間WTを収集した収集日時が記憶してある。
ここでは、例えば、作業者コードOPC1の作業者が、要素作業コードEWC1の要素作業を実施するのに要する作業時間WTが、収集日時と共にデータとして記憶されている。
例えば、要素作業コードEWC1の要素作業について、2006年2月1日16時には作業時間20秒、2006年3月1日16時には作業時間12秒、2006年4月1日16時には作業時間8秒として記憶されており、収集日時に対応してデータが更新(追加)されている。また、収集日時に対応して作業者の作業スキルが徐々に習熟していく傾向(習熟傾向)が明確に収集、記憶されている。
図5は、図2のフローでの対象モデルを決定する対象モデル決定ステップの対象モデル決定画面の一実施例を模式的に示す説明図である。つまり、図5は、図2のステップS310で対象モデルを決定する対象モデル決定画面に対応する。
対象モデル決定画面200には、少なくとも、生産方式を決定する際の決定要素としての対象モデルとなるモデルの名称を入力するモデル名入力欄201が設けられている。モデル名入力欄201へのモデル名の入力を容易にする機能として、候補モデルを表示する候補モデル名表示欄202と、選択したモデルのモデル名をモデル名入力欄201に出力(表示)するモデル選択ボタン203とが設けられていることが望ましい。この構成により極めて容易に対象モデルを選定して決定することが可能となる。
また、対象モデル決定画面200には、入力した対象モデルを確定する対象モデル確定(決定)ボタン欄204が設けられている。モデル名入力欄201にモデル名を入力した後、対象モデル確定ボタン欄204に接触することにより対象モデル決定部14として対象モデルを決定することとなる。
図6は、図2のフローでの対象期間を決定する対象期間決定ステップの対象期間決定画面の一実施例を模式的に示す説明図である。つまり、図6は、図2のステップS320で対象期間を決定する対象期間決定画面に対応する。
対象期間決定画面300には、少なくとも、対象となる期間を入力する対象期間入力欄301が設けられている。また、対象期間入力欄301への対象期間の入力を容易にする機能として、カレンダーを表示するカレンダー表示欄302が設けられていることが望ましい。
また、対象期間決定画面300には、入力した対象期間を確定する対象期間確定(決定)ボタン欄304が設けられている。対象期間入力欄301に期間を入力した後、対象期間確定ボタン欄304に接触することにより対象期間決定部15として対象期間を決定することとなる。
図7は、図2のフローでの作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップの算出方法を概念的に示す説明図である。つまり、図7は、図2のステップSL330で作業習熟傾向を算出する算出方法を説明する。
横軸に作業の経験期間p、縦軸にスキルレベルSLを表示している。一般的に作業者(作業スキル)のスキルレベルSLは経験期間pの初期には低く、経験期間pを経るにつれて徐々に上がっていくものである。また、スキルレベルSLの上昇度は経験期間pの初期が一番高く、経験期間pを経るにつれて徐々にマイナスにならない範囲で下がっていくものである。さらに、作業者がある要素作業を実施するためには、一定のレベルを超えていることが条件とされ、このレベルのことを標準スキルレベルSLsとする。
本実施の形態では、各作業者の各要素作業のスキルレベルSLに対応させた作業習熟傾向を習熟ランクA、B、Cの3つに分類(区分)する。
すなわち、現時点(評価時点)においてすでに標準スキルレベルSLsに達している場合を習熟ランクA、現時点では標準スキルレベルSLsに達していないが、対象期間決定部15により決定された対象期間(現在から将来への任意に規定する一定期間)を経過した後の予測スキルレベルSLが標準スキルレベルSLsに達している場合を習熟ランクB、対象期間を経過した後の予測スキルレベルSLが標準スキルレベルSLsに達しない場合を習熟ランクCと分類する。
また、対象期間後の予測スキルレベルSLは、以下の式(1)によって規定することができる。ここで、スキルレベルSL1は前回測定時のスキルレベル、スキルレベルSL2は現在のスキルレベル、スキルレベルSL3は対象期間後の予測スキルレベルとし、p12はスキルレベルSL1からスキルレベルSL2までの経過期間、p23はスキルレベルSL2からスキルレベルSL3までの対象期間とする。
SL3=SL2+(SL2−SL1)×(p23/p12)・・・(1)
この構成によれば、対象期間経過後の予測スキルレベルSLから、作業習熟傾向を評価、予測することができるので、より精度の高い柔軟な生産計画を立案することが可能となる。
処理部17は、作業習熟傾向算出部12に対して各作業者(作業者コードOPC)の各要素作業(要素作業コードEWC)に対して対象期間後のスキルレベルSLを予測させる。また併せて、作業習熟傾向算出部12に、各作業者(作業者コードOPC)の各要素作業(要素作業コードEWC)に対して作業習熟傾向をランク付け(習熟ランクA、B、C)させる。つまり、作業習熟傾向算出部12は、対象期間経過後の予測スキルレベルSLに基づいて作業習熟傾向を求める構成としてある。
以下に、数値例に基づき、作業習熟傾向の算出についてさらに詳細に説明する。本実施の形態では、上述したとおり、作業スキルとは、各作業者が要素作業を実施するのに必要な作業時間であると定義することから、図7における経験期間pとスキルレベルSLの関係を、図8に示すように経験期間と作業時間との関係に置き換えることができる。
図8は、図7の作業習熟傾向に対応させて経験期間に対する作業時間の関係を求めた状態を概念的に示す説明図である。また、図8は、作業時間に基づいて作業習熟傾向を習熟ランクA、B、Cにレベル区分する方法を説明するための説明図である。
横軸に作業の経験期間p、縦軸に作業時間WTを表示している。
作業者の作業時間WTは、上述したとおり、経験期間pの初期には長く、経験期間pを経るにつれて徐々に短くなるものである。また、作業時間WTの短縮度は経験期間pの初期が一番高く、経験期間pを経るにつれて徐々にマイナスにならない範囲で下がっていくものである。さらに、作業者がある要素作業を実施するためには、一定のレベルより短い作業時間WTにて作業が実施できることが条件とされ、このレベルのことを標準作業時間Tsとする。
例えば図4で示した作業者OPC1の要素作業EWC1については、前回(例えば2006年3月1日)の作業時間T1=12(秒)、現在(例えば2006年4月1日)の作業時間T2=8(秒)である。ここで、要素作業EWC1の標準作業時間Ts=9(秒)としてあるとき、作業者OPC1の要素作業EWC1に対する現在の作業時間WTは、標準作業時間Ts以下であるので、作業習熟傾向は習熟ランクAと判断される。
また、作業者OPC1の要素作業EWC2については、前回の作業時間T1=12(秒)、現在の作業時間T2=11(秒)である。ここで、要素作業EWC2の標準作業時間Ts=10(秒)としてあるとき、作業者OPC2の要素作業EWC2に対する現在の作業時間WTは、標準作業時間Tsを超えるので、作業習熟傾向は習熟ランクB、もしくは習熟ランクCと判断される。
ここで、対象期間p23=1(1ヶ月)、経過期間p12=1(1ヶ月)とした場合、式(1)より対象期間後の予測作業時間T3を求めると、T3=T2+(T2−T1)×(p23/p12)=11+(11−12)×1/1=10(秒)となり、作業者OPC1の要素作業EWC2に対する対象期間後の予測作業時間WTは、標準作業時間Ts以下となると算出(推定)されるので、作業習熟傾向は習熟ランクBと判断される。
図9は、図7および図8に基づいて作業者の要素作業に対する作業習熟傾向(習熟ランク)を求めた結果を示す説明図表である。
例えば、図4で示した作業者OPC1については、上述したとおり、要素作業EWC1では習熟ランクAであり、要素作業EWC2では習熟ランクBである。
また、その他の作業者についても同様に求めてあり、例えば、作業者OPC3については、要素作業EWC1では習熟ランクBであり、要素作業EWC2では習熟ランクAであることがわかる。
図10は、図2のフローでの生産方式決定ステップで適用される生産方式必要作業者数DBの一実施例を模式的に示す説明図表である。
生産方式必要作業者数DB13は、少なくとも、生産するモデル(モデル名)と、モデルを生産する際に適用可能であり選択候補となる生産方式と、生産方式を実施するのに必要なスキル人数とをデータとして記憶する構成としてある。この構成により、製品のモデルに対応させた生産方式を規定することができるので、迅速かつ確実に生産方式を決定する事が可能となる。
なお、スキル人数は、生産方式を実施するのに必要な要素作業の種類(要素作業コードEWC)と作業スキル(作業習熟傾向の習熟ランク)を持つ作業者の必要数(作業スキル別作業者数)とにより規定される。つまり、生産方式必要作業者数DB13は、生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて予め記憶させてある(図11参照)。
また、生産方式必要作業者数DB13は、モデルを生産するのに必要な作業者数と、モデルの一定期間における生産台数とを含むことが望ましい。
本実施の形態では、モデルとして、LC30、LC40、LC50の3種類を例示し、生産方式として、PMa(ライン方式A)、PMb(ライン方式B)、PMc(グループセル方式)、PMd(一人屋台方式)の4種類を示している。また、生産方式に対応させて、各生産方式に必要な作業者(作業スキルを満たした作業者)の人数をスキル人数として示している。
なお、スキル人数(作業スキル別作業者数)は、要素作業(要素作業の種類)に区分して示している。要素作業の区分として、要素作業EWC1および要素作業EWC2の両方の作業スキルを満たすことを条件とする場合、要素作業EWC1の作業スキルを満たすことを条件とする場合、要素作業EWC2の作業スキルを満たすことを条件とする場合を例示している。
図11は、図10に示した生産方式必要作業者数DBの記憶過程および読み出し過程を説明するフローチャートである。
以下のステップS50ないしステップS340に基づいて生産方式必要作業者数DBの記憶過程(処理ステップ)および読み出し過程(処理ステップ)を説明する。
ステップS50:
各生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数(データ)を予め算定して求めておく。つまり、生産するモデル、モデルを生産する際に適用可能な生産方式に基づいて作業分析を行ない、必要なスキル人数を抽出することにより作業スキル別作業者数を求める。この処理ステップは、図2の処理フローとは別のフローとして処理することができる。
ステップS60:
ステップS50で求めた作業スキル別作業者数(データ)を、生産するモデル、生産方式に対応させて生産方式必要作業者数DB13に予め記憶する(生産方式必要作業者数記憶ステップ)。つまり、生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて記憶し、生産方式必要作業者数DB13を作成する。
処理部17は、入力部18を介して入力された作業スキル別作業者数データを生産方式必要作業者数DB13に転送して記憶させる。
ステップS335:
処理部17は、ステップS340(図2の生産方式決定ステップ340に対応)を実行するために、生産方式必要作業者数DB13から作業スキル別作業者数を読み出す(作業スキル別作業者数読み出しステップ)。
ステップS340:
処理部17は、読み出した作業スキル別作業者数と作業習熟傾向との比較などを行なうことにより複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を決定する(生産方式決定ステップ)(図12参照)。
図12は、図9に示す作業習熟傾向の一実施例、および図10に示す生産方式必要作業者数DBの一実施例に基づいて各生産方式が実現可能かどうかを評価した結果を示す説明図表である。
図9によれば、各作業者の各要素作業に対する習熟ランク(作業者別の作業習熟傾向)が明らかである。また、図10によれば、各生産方式に対応する作業スキル別作業者数(生産方式に適用する要素作業に対応する作業スキルを持つ作業者の必要数)が明らかである。
したがって、作業者別の作業習熟傾向と作業スキル別作業者数に基づいて適用可能な生産方式を選択(決定)することが可能となる。なお、選択の際は、各作業者をどの要素作業のスキルを持った人間として割当てるかを、全ての割当を決定要素としての対象総当たり法などの割当ルールによって算出し、実現の可否を判断する。
このようにして求めた可否判定結果を可否判定欄に示してある。なお、ここでは習熟ランク「A」を「可」条件とした場合と、習熟ランク「AまたはB」いずれかを「可」条件とした場合について可否判定を行なっている。
つまり、可否判定の習熟ランク「A」では、各作業者の各要素作業の作業習熟傾向が習熟ランクAのもののみとした場合に、実現可能な生産方式に○(可)、実現不可能な生産方式に×(否)を評価結果として判定している。言いかえると、現時点で実現可能な生産方式は○(可)評価がなされているということである。なお、このときの可否判定を表示出力部19により出力(表示)させる形態とすることも可能である。
また、可否判定の習熟ランク「AまたはB」では、各作業者の各要素作業の作業習熟傾向が習熟ランクAもしくは習熟ランクBのものとした場合に、実現可能な生産方式に○(可)、実現不可能な生産方式に×(否)を評価結果として判定している。言いかえると、対象期間後には実現可能と予測される生産方式は○(可)評価がなされているということである。
例えば、「モデル名LC30、生産方式PMa、習熟ランクA」を条件とした場合については、要素作業としてEWC1およびEWC2を有する作業者が1名、EWC1を有する作業者が2名、EWC2を有する作業者が2名必要である。図9のデータによれば、EWC1およびEWC2を有する作業者はOPC2のみである。したがって、EWC1およびEWC2を有する作業者として作業者OPC2を適用可として判断する。次に、EWC1を有する作業者はOPC1およびOPC2であるが、OPC2は既に適用しているので、EWC1を有する作業者はOPC1のみとなり、必要なEWC1を有する作業者が2名との条件を満たさない。つまり、習熟ランクAに対する可否判定は×(否)となる。
また、「モデル名LC30、生産方式PMa、習熟ランクAまたは習熟ランクB」を条件とした場合については、図9のデータによれば、EWC1およびEWC2を有する作業者はOPC1ないしOPC3、OPC5である。また、EWC1を有する作業者はOPC1ないしOPC5であり、EWC2を有する作業者はOPC1ないしOPC3、OPC5、OPC6である。したがって、例えばEWC1およびEWC2を有する作業者としてOPC1の1名を、EWC1を有する作業者としてOPC2、OPC3の2名を、EWC2を有する作業者としてOPC5、OPC6の2名を適用することができる。つまり、習熟ランクAまたは習熟ランクBに対する可否判定は○(可)となる。
なお、モデル名LC30について、生産方式PMaは習熟ランク「A」での可否判定が×、習熟ランク「AまたはB」が○であるので、現時点では生産方式PMaは実現できないが、対象期間後には実現可能と予測されていることが分かる。
つまり、本実施の形態では、作業習熟傾向をレベル区分(習熟ランクA、B、Cに区分)して、異なる区分に対応させて(異なる習熟ランクである習熟ランクAまたは習熟ランクBに対応させて)生産方式を選択する構成としてある。
したがって、この構成により、作業習熟傾向のレベル区分に対応した生産方式の選択ができることから、作業スキルのレベル(レベル変動)に対応した生産計画を立案することが可能となる。
図12で示した評価(判定)結果をもとに、生産方式決定システム1は、対象期間経過時点(習熟ランクAまたは習熟ランクB)で、生産方式PMa(ライン方式A)、生産方式PMb(ライン方式B)、生産方式PMc(グループセル方式)のいずれかの生産方式が実行可能であることを出力(表示)することとなる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、作業スキルを作業者が要素作業を行なうのに要する時間で規定したが、本実施の形態では、作業スキルを作業者の作業結果である作業品質データで規定する構成としてある。なお、作業品質データは、例えば作業結果を適宜合否判定することにより、合否判定の結果としての合格比率を求めたものである。合否判定は作業内容に応じた適宜の検査機を適用することが可能である。本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同様であるので、実施の形態1の構成を適宜援用し、主に実施の形態1と異なる点に対して説明する。
本実施の形態に係る生産方式決定システムを構成するブロックは実施の形態1に係る生産方式決定システム(図1)と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態に係る生産方式決定システムでの生産方式を決定する過程のフローは、実施の形態1のフロー(図2)に対して上述したとおり一部異なる。つまり、本実施の形態では、図2のステップS210およびステップS220の内容が実施の形態1の場合と異なる。その他のステップは同一であるので説明を省略する。
ステップS210に対応するステップS210a(不図示):
処理部17からの指示に基づいて作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集処理が作業スキル収集部11により実行される(作業スキル収集ステップ)。なお、ここで、作業スキルとは、作業者が要素作業を実施した際の作業品質として定義するが、これに限るものではない。
実施の形態1では作業スキルを作業時間で規定したことから、作業スピードは速いが不良が多発する現象が発生する恐れがある。本実施の形態では、作業スキルを作業品質で規定することにより、極めて精度の良い作業スキルを収集することが可能となる。つまり、極めて容易に効率良く信頼性の高い作業スキルを規定することができる。作業スキルを収集する期間は一定期間ごととすることが好ましいが、これに限るものではない。
作業スキルの収集では、まず、各作業者を特定するために、作業者の作業者コードOPCを収集する。実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
作業スキル収集部11は、指紋などの生体情報をあらかじめデータベースに登録しておき、生体情報認識デバイスにより作業者から収集した情報とデータベースの情報から作業者コードOPCを収集してもよい。また、作業スキル収集部11は、キーボードなどの入力デバイス(入力部18)によって作業者から直接入力を受けることにより作業者コードOPCを収集してもよい。
次に、各作業者が実施する要素作業を特定するために、実施する要素作業の要素作業コードEWCを収集する。具体的には、作業スキル収集部11は、検査機11ta、11tb(図13参照。検査機11ta、11tbを区別する必要が無い場合は、単に検査機11tとすることがある。)から自動的にデータを受け取ることにより実施された要素作業の要素作業コードEWCを収集する。作業スキル収集部11に、作業者OP(図13参照。)からの直接入力が可能なデバイスを含ませても良く、また、入力部18を適用する構成としても良い。
また、各作業者OPが実施した要素作業について検査機11ta、11tbにより作業品質を取得する。例えば、検査機11ta、11tbで取得した作業品質を検査機11ta、11tbに対する通信回線NWa、NWbを介して作業スキル収集部11に収集することが可能である(図13参照。)。
ステップS220に対応するステップS220a(不図示):
処理部17は、収集した作業スキル(作業品質WQ)を作業者コードOPC、要素作業コードEWCと対応させて作業スキルDB10に記憶する(作業スキル記憶ステップ)。通常は、従前のデータがあることから、新規に収集した作業スキルDB10のデータ(内容(図14参照))を従来のデータに追加して更新することとなる。更新により作業スキル収集モードは終了する。
なお、ステップS330に対応するステップ330a(不図示)では、実施の形態1で参照した図7ないし図9の代わりに、図7、図15、図16を参照することとなる。
図13は、図2のフローでの作業スキル収集ステップに対する実施の形態2による収集態様の実施例を模式的に示す説明図である。
例えば生産ライン30で適宜の処理を施される被処理物であるワークWKがライン流れ方向Dfに搬送されている。作業者OP(作業者コードOPC1)が処理したワークWKは、ライン流れ方向Dfの先に配置された検査ルートRtaによりデータを取得され検査機11taによる検査(例えば画像処理を用いた視認検査)がなされ、作業者OP(作業者コードOPC1)の作業の合否判定がなされる。つまり、作業者を特定する作業者コードOPC、要素作業を特定する要素作業コードEWCのデータ、および作業品質に対応する合否判定結果が検査機11taにより取得され、通信回線NWaを介して作業スキル収集部11に収集(転送)される。
同様にして、作業者OP(作業者コードOPC2)に対しても、検査ルートRtb、検査機11tb、通信回線NWbを介して作業者コードOPC、要素作業コードEWCのデータ、および合否判定結果が作業スキル収集部11に収集される。
上述したように適宜の画像処理などを用いて作業スキル(作業品質WQ)の収集を自動化することが可能である。なお、これに限らず、作業スキル収集部11は、検査機11tの代わりに図示しない検査担当者(作業者OPが兼任する形態も可能である。)を適宜配置して、検査担当者により作業品質WQを収集する形態とすることも可能である。つまり、作業スキル収集部11に、検査担当者の目視検査の結果に関する検査担当者からの直接入力またはタッチパネルなどによる入力が可能なデバイスまたはデータ収集機能を持つ装置などを設けておくことにより、作業スキル収集部11による作業品質に関するデータ収集が可能となる。
作業品質は、例えば作業結果を上述したように適宜合否判定することにより、合否判定の累計結果としての合格比率(%)を求めたものとして構成することが可能である。また、合否判定は作業内容に応じた適宜の検査機を適用することにより実行することが可能である。
図14は、図2のフローでの作業スキル収集ステップを適用した実施の形態2により収集した作業スキルデータを用いて更新した作業スキルDBの一実施例を模式的に示す説明図表である。つまり、図14は、図2のステップS210に対応するステップS210aで収集した作業スキルをステップS220に対応するステップS220aで更新した作業スキルDBに対応する。
作業スキルDB10には、作業者を特定する作業者コードOPCと、要素作業を特定する要素作業コードEWCと、作業者が対応する要素作業を実施した際の作業品質WQ(作業スキル)と、作業品質WQを収集した収集日が記憶してある。
ここでは、例えば、作業者コードOPC1の作業者が、要素作業コードEWC1の要素作業を実施した際の作業品質WQが、収集日と共にデータとして記憶されている。
例えば、要素作業コードEWC1の要素作業について、2006年2月1日〜2月28日までは作業品質70%、2006年3月1日〜3月31日までは作業品質85%、2006年4月1日〜4月30日までは作業品質90%として記憶されており、収集日に対応してデータが更新(追加)されている。また、収集日に対応して作業者の作業スキルが徐々に習熟していく傾向(習熟傾向)が明確に収集、記憶されている。
図15は、図7の作業習熟傾向に対応させて経験期間に対する作業品質の関係を求めた状態を概念的に示す説明図である。また、図15は、作業品質に基づいて作業習熟傾向を習熟ランクA、B、Cにレベル区分する方法を説明するための説明図である。
横軸に作業の経験期間p、縦軸に作業品質WQを表示している。
作業スキルは、上述したとおり、各作業者が要素作業を実施した際の作業品質WQであると定義することから、実施の形態1の図7で示した経験期間pとスキルレベルSLの関係を、実施の形態1の図8に代えて図15に示すように経験期間pと作業品質WQとの関係に置き換えることができる。
つまり、作業者の作業品質WQは、上述したとおり、経験期間pの初期には悪く、経験期間pを経るにつれて徐々に良くなるものである。また、作業品質WQの向上度は経験期間pの初期が一番高く、経験期間pを経るにつれて徐々にマイナスにならない範囲で下がっていくものである。さらに、作業者がある要素作業を実施するためには、一定のレベルより良い作業品質WQにて作業が実施できることが条件とされ、このレベルのことを標準作業品質Qsとする。
例えば図14で示した作業者OPC1の要素作業EWC1については、前回(例えば2006年3月1日)の作業品質Q1=85(%)、現在(例えば2006年4月1日)の作業品質Q2=90(%)である。ここで、要素作業EWC1の標準作業品質Qs=80(%)としてあるとき、作業者OPC1の要素作業EWC1に対する現在の作業品質WQは、標準作業品質Qs以上であるので、作業習熟傾向は習熟ランクAと判断される。
また、作業者OPC1の要素作業EWC2については、前回の作業品質Q1=70(%)、現在の作業品質Q2=70(%)である。ここで、要素作業EWC2の標準作業品質Qs=80(%)としてあるとき、作業者OPC2の要素作業EWC2に対する現在の作業品質WQは、標準作業品質Qs以下であるので、作業習熟傾向は習熟ランクB、もしくは習熟ランクCと判断される。
ここで、対象期間p23=1(1ヶ月)、経過期間p12=1(1ヶ月)とした場合、式(1)より対象期間後の予測作業品質Q3を求めると、Q3=Q2+(Q2−Q1)×(p23/p12)=70+(70−70)×1/1=70(%)となり、作業者OPC1の要素作業EWC2に対する対象期間後の予測作業品質WQは、標準作業品質Qs以下となると算出(推定)されるので、作業習熟傾向は習熟ランクCと判断される。
図16は、図7および図15に基づいて作業者の要素作業に対する作業習熟傾向(習熟ランク)を求めた結果を示す説明図表である。
例えば、図14で示した作業者OPC1については、上述したとおり、要素作業EWC1では習熟ランクAであり、要素作業EWC2では習熟ランクCである。また、その他の作業者についても同様に求めてあり、例えば、作業者OPC3については、要素作業EWC1では習熟ランクAであり、要素作業EWC2では習熟ランクAであることがわかる。なお、実施の形態1で適用した図10は、そのまま本実施の形態にも適用することが可能である。
図16によれば、各作業者の各要素作業に対する習熟ランク(作業者別の作業習熟傾向)が明らかである。また、図10によれば、各生産方式に対応する作業スキル別作業者数(生産方式に適用する要素作業に対応する作業スキルを持つ作業者の必要数)が明らかである。
例えば、「モデル名LC30、生産方式PMa、習熟ランクA」(図10参照)を条件とした場合については、要素作業としてEWC1およびEWC2を有する作業者が1名、EWC1を有する作業者が2名、EWC2を有する作業者が2名必要である。図16のデータによれば、EWC1およびEWC2を有する作業者はOPC3のみである。したがって、EWC1およびEWC2を有する作業者として作業者OPC3を適用可として判断する。次に、EWC1を有する作業者はOPC1およびOPC3であるが、OPC3は既に適用しているので、EWC1を有する作業者はOPC1のみとなり、必要なEWC1を有する作業者が2名との条件を満たさない。つまり、習熟ランクAに対する可否判定は×(否)となる(図12参照)。
また、「モデル名LC30、生産方式PMa、習熟ランクAまたは習熟ランクB」を条件とした場合については、図16のデータによれば、EWC1およびEWC2を有する作業者はOPC2ないしOPC4、OPC6である。また、EWC1を有する作業者はOPC1ないしOPC4、OPC6であり、EWC2を有する作業者はOPC2ないしOPC6である。したがって、例えばEWC1およびEWC2を有する作業者としてOPC2の1名を、EWC1を有する作業者としてOPC1、OPC6の2名を、EWC2を有する作業者としてOPC3、OPC4の2名を適用することができる。つまり、習熟ランクAまたは習熟ランクBに対する可否判定は○(可)となる(図12参照)。
上述したとおり実施の形態1で適用した図10、図11、図12は、そのまま本実施の形態にも適用することが可能であり、同様な作用効果を得られるので詳細な説明は省略する。
<実施の形態3>
実施の形態1および実施の形態2では、作業者の作業習熟傾向と生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数とに基づいて複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択したが、本実施の形態では、さらに、選択した生産方式のそれぞれについて、生産を阻害する原因としての阻害要因が発生した場合の生産シミュレーションを実施し、目標達成可能率を算出する構成としてある。本実施の形態の基本構成は実施の形態1および実施の形態2と同様であるので、実施の形態1の構成を適宜援用し、主に実施の形態1と異なる点について説明する。
図17は、本発明の実施の形態3に係る生産方式決定システムを構成するブロックの概略を示すブロック図である。
本実施の形態に係る生産方式決定システム1mは、実施の形態1に係る生産方式決定システム1(図1参照)に、生産を阻害する阻害要因を決定する阻害要因決定手段としての阻害要因決定部22、生産シミュレーション実施手段としての生産シミュレーション実施部23、目標達成可能率算出手段としての目標達成可能率算出部24を追加して設けてある。
本実施の形態に係る生産方式決定システム1mでの目標達成可能率を算出する過程のフローは、実施の形態1のフロー例(図2)のステップS340の後に追加される。
図18は、図17に示した生産方式決定システムにおいて、目標達成可能率を算出する過程のフロー例を示すフローチャートである。
図18は、図2のフロー例の一部に本実施の形態のフロー例を追加したものであり、ステップS350ないしステップS370の内容が実施の形態1の場合と異なる。その他のステップは同一であるので説明を省略する。
ステップS350:
処理部17は、阻害要因決定部22に、生産を阻害する原因としての阻害要因を決定させる(阻害要因決定ステップ)。阻害要因としては、例えば作業スキルをさらに区分して作業スキルの内容/種類に対応させていくつかの候補(原因:例えば、処理に要する時間、作業品質など)として登録しておき、指定/選択による入力を適宜受け付ける形態として決定することができる。
図19は、図18のフローでの阻害要因を決定する阻害要因決定ステップの一実施例を模式的に示す説明図である。つまり、図19は、図18のステップS350で阻害要因を決定する阻害要因決定画面に対応する。
本実施の形態では、阻害要因を例えば作業スキルのばらつきであるとする。すなわち、実施の形態1で示したように、作業スキルを作業者が要素作業を行うのに要する時間であるとした場合、この時間のばらつきであるとする。実施の形態1および実施の形態2では、作業スキルを固定値として用い、目標達成可能な生産方式を選択しているが、実際の作業においてはこの値は一定範囲のばらつきをもっており、固定値では目標達成可能であっても、ばらつきを持たせた場合に、達成不可能となる場合がある。
阻害要因決定画面400には、少なくとも、作業スキルのばらつきを入力するばらつき入力欄401が設けられている。図19では、作業スキルのプラス方向のばらつきとマイナス方向のばらつきにそれぞれ対応させた2つの入力欄が準備されているように、複数のばらつき入力欄401を設けることで、細かくばらつきを設定することが可能である。また、ばらつき入力欄401へのばらつきの入力を容易にする機能として、スクロールバー402が設けられていることが望ましい。
ステップS360:
処理部17は、生産シミュレーション実施部23に、生産シミュレーションを実施させる(生産シミュレーション実施ステップ)。
生産シミュレーション実施部23は、まず阻害要因決定部22によって決定した阻害要因を読み出す。次に、読み出した阻害要因が発生した場合として、生産方式決定部16によって実現可能と判定された生産方式に対して、生産方式や生産モデルに対応したシミュレーションモデルに読み出した阻害要因を算入して生産シミュレーションを実施する。つまり、読み出した阻害要因が発生した場合のシミュレーションの結果として、阻害要因の発生に伴う生産台数を得る。
生産シミュレーション実施部23には、阻害要因を算入して生産シミュレーションを実行するためのプログラムが予めインストールしてある。例えば、シミュレーションを実行するとき、阻害要因に対応する対象数値(例えば、作業時間20秒)をパラメータ的に変更(例えば、作業時間20秒に対してばらつきがプラスマイナス0.1ある場合に、作業時間20秒×1.1=22秒/20秒×0.9=18秒として、22秒の場合、18秒の場合に対してシミュレーションを実行する。別の例としては、作業時間20秒に対してばらつきがプラスマイナス0.1ある場合に、作業時間20秒×1.1=22秒/20秒×0.9=18秒として、最大値=22秒、最尤値=20秒、最小値=18秒とする三角関数に基づいて作業時間を算出してシミュレーションを実行する。)可能な構成とすることにより容易に実行することが可能である。
ステップS370:
処理部17は、目標達成可能率算出部24に、目標達成可能率を算出させる(目標達成可能率算出ステップ)。
生産シミュレーション実施部23によって得られる阻害要因が発生した場合の生産台数と目標とする生産台数によって、目標達成可能率を算出する。目標とする生産台数をQTY0、阻害要因が発生した場合の生産台数をQTY1とすると、目標達成可能率は次式により求まる。
目標達成可能率(%)=MIN(1,QTY1/QTY0)×100
ここで、MIN(1,QTY1/QTY0)とは、1とQTY1/QTY0のうち小さな値を採用するということである。例えば、QTY0=1000台、QTY1=960台のとき、目標達成可能率=MIN(1,960/1000)×100=96%である。QTY0=1000台、QTY1=1010台のとき、目標達成可能率=MIN(1,1010/1000)×100=100%である。
上述したとおり、本実施の形態によれば、目標達成可能な割合を目標達成可能率として算出することにより、さらに精度良く生産方式を選択することが可能となる。また、作業スキルのバラツキを反映した目標達成可能率を把握することが可能となることから、状況に応じた選択が可能な信頼性の高い生産方式決定システムとなる。
図20は、図12に加えて、目標達成可能率を算出した結果を示す説明図表である。つまり、図18で示すステップS370での目標達成可能率算出の結果の一例を表すものである。
各モデル、生産方式PMについて、習熟ランクA、および、AまたはBの場合に対する目標達成可能率の算出結果が示される。例えば、モデル名LC30、生産方式PMa(ライン方式A)、習熟ランクAまたはBの場合の目標達成可能率は96%である。
したがって、緊急性、必要性、許容度などの状況に応じて、適宜の目標達成可能率の生産方式を選択、決定することが可能となり、適切な生産方式を選択して信頼性の高い確実な生産を実現することが可能となる。例えば、納品余裕が無い場合は、目標達成可能率が100%の場合を選択し、納品余裕がある場合は、100%未満の場合を適用することが可能である。
上述した例では、目標達成可能率を、目標達成可能率(%)=MIN(1,QTY1/QTY0)×100にて算出しているが、別の方法として、三角関数などの確率分布関数によってばらつかせた作業スキルによって複数回のシミュレーションを実施し、各シミュレーションでの阻害要因の発生に伴う生産台数が目標とする生産台数以上であった回数をもとに、目標達成可能率を算出しても良い。例えば、100回のシミュレーションのうち、96回で阻害要因の発生に伴う生産台数が目標とする生産台数以上であれば、目標達成可能率(%)=(96/100)×100=96%である。
本実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は、上述した説明で限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲、また特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1に係る生産方式決定システムを構成するブロックの概略を示すブロック図である。 図1に示した生産方式決定システムにおいて、生産方式を決定する過程のフロー例を示すフローチャートである。 図2のフローでのモード選択画面出力ステップの一実施例を模式的に示す説明図である。 図2のフローでの作業スキル収集ステップにより収集した作業スキルデータを用いて更新した作業スキルDBの一実施例を模式的に示す説明図表である。 図2のフローでの対象モデルを決定する対象モデル決定ステップの対象モデル決定画面の一実施例を模式的に示す説明図である。 図2のフローでの対象期間を決定する対象期間決定ステップの対象期間決定画面の一実施例を模式的に示す説明図である。 図2のフローでの作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップの算出方法を概念的に示す説明図である。 図7の作業習熟傾向に対応させて経験期間に対する作業時間の関係を求めた状態を概念的に示す説明図である。 図7および図8に基づいて作業者の要素作業に対する作業習熟傾向(習熟ランク)を求めた結果を示す説明図表である。 図2のフローでの生産方式決定ステップで適用される生産方式必要作業者数DBの一実施例を模式的に示す説明図表である。 図10に示した生産方式必要作業者数DBの記憶過程および読み出し過程のフロー例を示すフローチャートである。 図9に示す作業習熟傾向の一実施例、および図10に示す生産方式必要作業者数DBの一実施例に基づいて各生産方式が実現可能かどうかを評価した結果を示す説明図表である。 図2のフローでの作業スキル収集ステップに対する実施の形態2による収集態様の実施例を模式的に示す説明図である。 図2のフローでの作業スキル収集ステップを適用した実施の形態2により収集した作業スキルデータを用いて更新した作業スキルDBの一実施例を模式的に示す説明図表である。 図7の作業習熟傾向に対応させて経験期間に対する作業品質の関係を求めた状態を概念的に示す説明図である。 図7および図15に基づいて作業者の要素作業に対する作業習熟傾向(習熟ランク)を求めた結果を示す説明図表である。 本発明の実施の形態3に係る生産方式決定システムを構成するブロックの概略を示すブロック図である。 図17に示した生産方式決定システムにおいて、目標達成可能率を算出する過程のフロー例を示すフローチャートである。 図18のフローでの阻害要因を決定する阻害要因決定ステップの一実施例を模式的に示す説明図である。 図12に加えて、目標達成可能率を算出した結果を示す説明図表である。
符号の説明
1、1m 生産方式決定システム
10 作業スキルDB(作業スキル記憶手段)
11 作業スキル収集部(作業スキル収集手段)
12 作業習熟傾向算出部(作業習熟傾向算出手段)
13 生産方式必要作業者数DB(生産方式必要作業者数記憶手段)
14 対象モデル決定部(対象モデル決定手段)
15 対象期間決定部(対象期間決定手段)
16 生産方式決定部(生産方式決定手段)
17 処理部
18 入力部
19 表示出力部
20 選択モード受付部
21 バス
22 阻害要因決定部(阻害要因決定手段)
23 生産シミュレーション実施部(生産シミュレーション実施手段)
24 目標達成可能率算出部(目標達成可能率算出手段)

Claims (9)

  1. 製品を生産する複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択する生産方式決定システムであって、
    作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集手段と、
    作業者名と収集日時と前記収集した作業スキルを記憶する作業スキル記憶手段と、
    前記作業スキルから作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出手段と、
    生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて記憶する生産方式必要作業者数記憶手段と、
    生産方式を決定する際の決定要素としての対象モデルを決定する対象モデル決定手段と、
    生産方式を決定する際の決定要素としての対象期間を入力する対象期間入力手段と、
    生産方式を決定する際の前記対象期間を決定する対象期間決定手段と、
    生産方式を決定する生産方式決定手段とを備え、
    前記生産方式決定手段は、前記対象期間決定手段によって前記決定された対象期間について前記作業習熟傾向算出手段によって算出された作業者別の作業習熟傾向を読み出し、前記生産方式必要作業者数記憶手段から作業スキル別作業者数を読み出し、前記読み出した作業者別の作業習熟傾向と前記作業スキル別作業者数とに基づいて前記複数の生産方式から少なくとも一つの生産方式を選択する構成としてあることを特徴とする生産方式決定システム。
  2. 前記作業スキルは、作業者が要素作業を行なうのに要する時間で規定してあることを特徴とする請求項1に記載の生産方式決定システム。
  3. 前記作業スキルは、作業者の作業結果である作業品質データで規定してあることを特徴とする請求項1に記載の生産方式決定システム。
  4. 前記作業習熟傾向算出手段は、前記対象期間経過後の予測スキルレベルに基づいて作業習熟傾向を求める構成としてあることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の生産方式決定システム。
  5. 前記作業習熟傾向をレベル区分して異なる区分に対応させて生産方式を選択する構成としてあることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の生産方式決定システム。
  6. 生産方式必要作業者数記憶手段は、生産する製品のモデル、モデルに対応する生産方式、生産方式に対応する要素作業に必要なスキルを持つ作業者の必要人数を示すスキル人数をデータとして記憶する構成としてあることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の生産方式決定システム。
  7. 前記生産方式決定手段によって選択された少なくとも一つの生産方式に対する生産シミュレーションを実施する生産シミュレーション実施手段と、
    生産を阻害する原因としての阻害要因を決定する阻害要因決定手段と、
    目標達成可能率を算出する目標達成可能率算出手段とをさらに含み、
    前記生産シミュレーション実施手段は、前記阻害要因決定手段から阻害要因を読み出し、読み出した前記阻害要因が発生した場合の生産シミュレーションを実施し、
    前記目標達成可能率算出手段は、前記阻害要因が発生した場合の前記生産シミュレーションの結果に基づいて少なくとも一つの生産方式の目標達成可能率を算出する構成としてあることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の生産方式決定システム。
  8. 前記阻害要因は、前記作業スキルのばらつきによって規定してあることを特徴とする請求項7に記載の生産方式決定システム。
  9. 製品を生産する複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を選択する生産方式決定方法であって、
    作業者の作業スキルを収集する作業スキル収集ステップと、
    作業者名と収集日時と前記収集した作業スキルを記憶する作業スキル記憶ステップと、
    前記作業スキルから作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップと、
    生産方式を実現するために必要な作業スキル別作業者数を生産方式に対応させて記憶する生産方式必要作業者数記憶ステップと、
    生産方式を決定する際の決定要素としての対象モデルを決定する対象モデル決定ステップと、
    生産方式を決定する際の決定要素としての対象期間を決定する対象期間決定ステップと、
    前記決定された対象期間について前記作業習熟傾向を算出する作業習熟傾向算出ステップと、
    前記記憶された作業スキル別作業者数を読み出す作業スキル別作業者数読み出しステップと、
    前記算出した作業習熟傾向と前記読み出した作業スキル別作業者数とに基づいて前記複数の生産方式から少なくとも1つの生産方式を選択する生産方式決定ステップと
    を備えることを特徴とする生産方式決定方法。
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