JP5119913B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5119913B2
JP5119913B2 JP2007336248A JP2007336248A JP5119913B2 JP 5119913 B2 JP5119913 B2 JP 5119913B2 JP 2007336248 A JP2007336248 A JP 2007336248A JP 2007336248 A JP2007336248 A JP 2007336248A JP 5119913 B2 JP5119913 B2 JP 5119913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fuel cell
hot water
control mode
temperature control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007336248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009158341A (ja
Inventor
彰成 中村
章典 行正
正高 尾関
英夫 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007336248A priority Critical patent/JP5119913B2/ja
Publication of JP2009158341A publication Critical patent/JP2009158341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5119913B2 publication Critical patent/JP5119913B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。特に燃料電池で発電した電力のうちの余剰電力を、系統電力へ逆潮流させることなく有効に利用することができる燃料電池システムに関する。
燃料電池は水素リッチな燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電して水と熱を発生する装置である。燃料電池は燃料の持つ化学エネルギを力学的エネルギに変換することなく直接電気エネルギとして取り出せるので発電効率が高い。また、発電の際に発生する熱を温熱源として有効利用することができ、これを組み合わせることで総合効率が高いシステムを構築することが可能である。
一方、燃料電池はその構成上、電力を使用する側の負荷の急な変動に追随して発電量を調整することができない。そのため、負荷が急に増加した場合は不足分の電力を系統電源から供給を受け、負荷が急に減少した場合は余剰電力として処理している。余剰電力の処理の手段として系統電力に逆潮流することが挙げられるが、系統電力側の事情により電力を逆潮流することが認められていない場合や、逆潮流することが認められたとしても電力を有償で買い取ってもらえない場合があり、このような場合、燃料電池システム設置者は余剰電力を逆潮流する利点がない。そのため、逆潮流させずに余剰電力を処理する手段として、余剰電力をヒータで熱に変換して有効利用するような燃料電池システムが提供されていた(例えば、特許文献1参照)。
図9は、上記のように余剰電力をヒータ等の発熱体で熱に変換して有効利用する従来の燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
図9における従来の燃料電池システム101は燃料電池120において、燃料極に導入された燃料ガス中の水素とブロワ等により空気極に導入された酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電し水と熱を発生する。
発電に伴い発熱した燃料電池120は、冷却部に冷却水が導入されて冷却される。冷却水は冷却水ポンプ122により冷却水流路121を循環する。このとき、燃料電池120のセルの触媒保護及び発電効率向上の観点から燃料電池120を適正温度に保つ必要があるため、制御装置175は、燃料電池120入口の冷却水温度及び冷却水の流量並びに算出した燃料電池120の発熱量から予想される燃料電池120出口の冷却水温度を算出し、その値が燃料電池120を適正温度に維持するために適切な第1の所定の温度になるように冷却水ポンプ122を制御して、冷却水の流量を調整する。
一方、燃料電池120から受熱した冷却水は熱交換器130にて熱交換し温度が低下し、温度が低下した冷却水は再び冷却部に導入され燃料電池120を冷却するのに用いられる。このときの冷却水が交換する熱量は、燃料電池120から発生する熱を除去して燃料電池120を適正な温度に維持するために適切な冷却水の導入温度にするための熱量であるため、制御装置175は、燃料電池120入口の冷却水温度が第2の所定の温度になるために熱交換器130で除去すべき熱量と、熱交換器130に導入される温水流路131内の水の温度、及び熱交換器130から導出される温水流路131内の温水の温度及び温水流量から温水への授与熱量を算出し、これらの熱量が同じになるように排熱回収水ポンプ132を制御して温水の流量を調整する。
熱交換器130で冷却水と熱交換により温度が上昇した温水は温水流路131を流れ、発熱体150を通過する。このとき発熱体150で発熱(燃料電池120での発電電力の一部が余剰電力となっている状態)があれば温水の温度はさらに上昇する。制御装置175は、発熱体150での発熱量が大きすぎて温度検知器188で検知される温水の温度が上昇しすぎたと判断した場合は昇温防止ポンプ142を起動して、熱交換器130に導入する前の温度が低い温水を第2のバイパス流路143を介して発熱体150に流入させる。発熱体150を通過した温水は貯湯タンク槽140の頂部に流入する。貯湯タンク140下部の温度が低い温水は、温水流路141を通り熱交換器130に導入されるが、貯湯タンク140下部の温度が所定の温度以上であれば流量調整手段である混合弁162を制御して温水流路131を流れる温水の一部又は全部を貯湯タンク140に流さずに冷却装置160に流す。冷却装置160から導出された温度が低下した温水は貯湯槽140から流出した温水と混合し、熱交換器130へ送られ、冷却水と熱交換する。
特開2006−12563号公報(第5−13頁、図1、図3−図5)
しかしながら従来の燃料電池システムにおいては、燃料電池120出口温度が一定になるように冷却水ポンプ122を制御して冷却水流量を調整し、同時に、燃料電池120入口温度が一定になるように排熱回収水ポンプ132を制御して温水流量を調整する。燃料電池120が一定の出力で発電していて、余剰電力がなく発熱体150での発熱がない場合は、貯湯タンク140下部の低温で一定温度の温水を循環するため、熱交換器130出口温度は一定になる。この状態で、発熱体150に余剰電力を通電した場合、発熱体150出口温度に応じた排熱回収水ポンプの制御は行なわないために、発熱体150出口温度は成り行きで温度上昇する。さらに一般家庭などでは負荷199は時々刻々大きく変動するため、発熱体150へ通電する余剰電力量の変動に応じて温水として回収される温度も変動する。温水の温度が上昇しすぎた場合は昇温防止ポンプ142を起動して、熱交換器130に導入する前の温度が低い温水を第2のバイパス流路143を介して発熱体150に流入させることにより温度を下げる保護制御が働くが、保護制御が作動するまでは成り行きで昇温された温水が供給される。また発熱体150での発熱量が低下した時には昇温防止ポンプ142を停止させるが、この切替え時にも流量変動により、回収される温水温度に変動が生じる。
つまり、余剰電力が発生し発熱体150に通電したときに貯湯タンク140へ供給する温水の温度変動が大きくなるという課題があった。そのため、貯湯タンク140上部に流入した温水は給湯などに利用されるが、従来の燃料電池システムのように温水温度が変動しているときに給湯利用すると、予め設定している水温よりも高温水を供給する、バックアップバーナなどを用いた再加熱が起動・停止を繰り返す等、不安定な給湯運転を引き起こす原因にもなる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するもので、燃料電池システムの発電量の変動に伴い、余剰電力ヒータへの通電量が変動した場合においても貯湯タンクへ供給する貯湯水温度の変動を抑制する燃料電池システムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、第1の本発明は、燃料電池と、燃料電池を冷却するための第1の熱媒体が流れる第1の熱媒体流路と、第1の熱媒体流路に設けられた熱交換器と、熱交換器を介して第1の熱媒体と熱交換する第2の熱媒体が流れる第2の熱媒体流路と、第2の熱媒体流路に設けられ、第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器と、熱交換された第2の熱媒体を貯える蓄熱器と、熱交換器と蓄熱器との間に設けられ、熱交換器で熱交換された熱媒体を燃料電池の余剰電力で加熱するためのヒータと、制御器とを備え、制御器は、流量調整器により熱交換器の出口温度Taが第1の閾値T1になるよう第2の熱媒体の流量を制御する第1の温度制御モードと、流量調整器によりヒータの出口温度Tbが第2の閾値T2になるよう第2の熱媒体の流量を制御する第2の温度制御モードとを有し、熱交換器の出口温度Taもしくはヒータの出口温度Tbに基づき第1の温度制御モードと第2の温度制御モードとを切替えることを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、検知温度TaとTbに基づいて第1の温度制御モードと第2の温度制御モードとを切替えることにより、ヒータへの通電によって第2の熱媒体がオーバーシュート・アンダーシュートする前に各々適切な温度制御モードで制御を行なうことができるために、蓄熱器へに貯えられる第2の熱媒体温度の温度変動を抑制した運転を実現することができる。
また、第2の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、制御器は、T1<T3<T2である第3の閾値T3に対してTb>T3であり、かつT1<T4<T3である第4の閾値T4に対してTa<T4であると、第1の温度制御モードから第2の温度制御モードに切替えることを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、第1の温度制御モードで制御しているときにヒータに余剰電力分が通電されるとTaはT1になるように温度制御されている状態でTb温度が上昇し、TbがT3を超えると第2の温度制御モードに切り替り、TbはT2になるように温度制御されるため、Tbはオーバーシュートなく安定した状態で蓄熱器への第2の熱媒体温度の温度変動を抑制した運転、すなわち蓄熱器への安定した温度での第2の熱媒体供給を実現することができる。
また、第3の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、制御器は、T4<T5<T3である第5の閾値T5に対してTb<T5であると第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、第2の温度制御モードで制御しているときにヒータに余剰電力分の通電が遮断されてもTbはT2になるように温度制御されているため、ヒータの余熱の減少に応じて第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器の操作量が徐々に減少する。さらにヒータの余熱が減少しTbがT5を下回ると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように温度制御されるため、温度制御モード切替え過程におけるTbのオーバーシュートもなく、また、ヒータの余熱の減少に応じて第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器の操作量が徐々に減少することにより、温度制御モードの切替え前にTaの温度がヒータに余剰電力分の通電が遮断する前と比べて高い状態になっているためアンダーシュートすることもない温度変動が抑制された第2の熱媒体を蓄熱器に蓄えることが可能になる。
また、第4の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、制御器は、Ta≧T4であると第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、第2の温度制御モードで制御しているときにTaがT4以上となると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器の操作量を増加させて温度制御するため熱交換器で第1の熱媒体から第2の熱媒体に回収する熱量も増加する。そのため、第1の熱媒体温度の温度変動を抑制するように制御することが可能となり、燃料電池の安定した発電が実現されるとともに、蓄熱器に貯えられる第2の熱媒体温度の変動も抑制することが可能になる。
また、第5の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、制御器は、T6<T2−T1である第6の閾値T6に対して、Tb−Ta<T6であると第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、第2の温度制御モードで制御しているときにTb−TaがT6より小さくなると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器の操作量を増加させて温度制御するため熱交換器で第1の熱媒体から第2の熱媒体に回収する熱量も増加する。そのため、第1の熱媒体温度のの温度変動を抑制するように制御することが可能となり、燃料電池の安定した発電を実現されるとともに、蓄熱器に貯えられる第2の熱媒体の変動も抑制することが可能になる。
また、第6の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、ヒータに通電される電力を検知する第1の電力検知器を備え、制御器は、第2の温度制御モードにおいて第1の電力検知器で検出される電力値も考慮して制御を行うことを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、ヒータへの通電量変動に対して、第2の熱媒体の流量を調整されるので、実際にヒータの温度変化を検知してから第2の熱媒体の流量を調整する場合に比べて、より第2の熱媒体の温度変動が抑制された状態で、蓄熱器に蓄えられる。
また、第7の本発明は、前記制御器は、前記燃料電池から出力される電流値又は電力値も考慮して前記制御を行うことを特徴とする。
このように構成すると、燃料電池の発電量の変動に伴う燃料電池の排熱量の変動に対して第2の熱媒体流量が調整されるので、実際に燃料電池の冷却水の温度変動を検知してから第2の熱媒体の流量を調整する場合に比べて、より第2の熱媒体の温度変動が抑制された状態で、蓄熱器に蓄えられる。
また、第8の本発明は、第1の本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、制御器は、前記インバータから出力される電流値又は電力値も考慮して制御を行うことを特徴とする燃料電池システムである。
このように構成すると、燃料電池の発電量の変動に伴う燃料電池の排熱量の変動に対して第2の熱媒体流量が調整されるので、実際に燃料電池の冷却水の温度変動を検知してから第2の熱媒体の流量を調整する場合に比べて、より第2の熱媒体の温度変動が抑制された状態で、蓄熱器に蓄えられる。
本発明にかかる燃料電池システムによれば、熱交換器出口温度を制御する第1の温度制御モードと、余剰電力ヒータ出口温度を制御する第2の温度制御モードを各出口温度に基づき切替えることにより、燃料電池より熱回収する安定した出湯温度を実現することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態における燃料電池システム1は、水素リッチな燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行なう燃料電池2と、燃料電池2が発電した直流電力を交流電力に変換するとともに系統電力3と連系し負荷4に電力供給をするインバータ5と、発電時に発生する熱を回収し燃料電池2の温度制御を行なう冷却水を通流する冷却水流路6と、冷却水を冷却水流路に通流させる冷却水循環ポンプ7と、燃料電池2により加熱された冷却水を冷却する熱交換器8と、冷却水流路6の熱交換器8の上流より分岐して熱交換器8の下流にて合流するバイパス路9と、熱交換器8とバイパス路9に通流させる冷却水量の割合を調整する混合弁10と、熱交換器8での熱交換により冷却水を冷却する貯湯水を通流する貯湯水流路11と、貯湯水を蓄水する貯湯タンク12と、貯湯タンク12の貯湯水を貯湯水流路11に循環させる貯湯水循環ポンプ13と、燃料電池2で発電した電力のうち余剰電力を通電することにより貯湯水を加熱する余剰電力ヒータ14と、冷却水流路6において燃料電池2入口および出口の冷却水温度を検知する温度検知器15、16と、貯湯水流路11において熱交換器8出口の貯湯水温度を検知する温度検知器17および余剰電力ヒータ14出口の貯湯水温度を検知する温度検知器18と、系統電力3側から負荷4側に供給される電力の向き(系統電力3側から負荷4側へ供給される方向を正、逆方向を負とする)と大きさを検知する電力検知器19と、一連の冷却水循環、貯湯水循環、インバータ5からの出力電力量、および余剰電力ヒータ14への通電量を制御する制御器20とを備えている。
なお、本実施の形態における構成部材としての冷却水流路6、貯湯水流路11、貯湯水循環ポンプ13、貯湯タンク12および、流体としての冷却水、貯湯水は、各々、本発明における第1の熱媒体流路、第2の熱媒体流路、流量調整器、蓄熱器および、第1の熱媒体、第2の熱媒体の具体的な実施の一例である。
次に本実施の形態における燃料電池システム1の具体的動作を説明する。
燃料電池システム1は、水素リッチな燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスを燃料電池2に供給することにより発電を行なう。燃料電池2での発電では直流電力が出力される。出力された直流電力はインバータ5により交流電力に変換された後、系統電力3と連系し、負荷4に電力供給する。ここで制御器20は、インバータ5に対して交流電力の発電出力値を指令するとともに、インバータ5での発電出力値に応じて燃料ガスおよび酸化剤ガス流量を流量調整器など(図示せず)を用いて適切に制御する。
同時に燃料電池システム1は、系統電力3側から負荷4側への電流を電流検知器19にて検知している。検知した電流値が負の場合、すなわち、インバータ5からの発電電力よりも負荷4の消費電力が少なく、系統電力3への逆潮流が発生している。そこで電流検知器19で検知する電流値が逆潮流を起こしていない状態の所定の値(例えば0)になるように、制御器20では入力された電流検知器19の検出値に応じて余剰電力ヒータ14への通電量を制御し、余剰電力として余剰電力ヒータ14に通電する。
一方、燃料電池2では、発電の際に同時に熱も生成される。燃料電池で生成された熱は、冷却水循環ポンプ7を作動させ、冷却水流路6を循環する冷却水を燃料電池2に通流することにより回収し、燃料電池2を冷却する。燃料電池2との熱交換により加熱された冷却水の少なくとも一部は熱交換器8に通流され、残りはバイパス路9を通流し、冷却水流路6上の混合弁10で合流する。合流した冷却水は燃料電池2に供給される。このとき制御器20は、燃料電池2入口の温度検知器15の検知温度に基づき混合弁10の混合開度を制御する。たとえば、燃料電池2入口の温度検知器15の検知温度が所定温度(例えば、60℃)になるよう制御した場合、温度検知器15の検知温度が所定温度より高い62℃になった場合は、混合弁10を制御して熱交換器8に通流する割合を増加させる。また、温度検知器15の検知温度が所定温度より低い58℃になった場合は、混合弁10を制御してバイパス路9に通流する割合を増加させる。同時に制御器20は燃料電池2での発電状態を良好に保つため、燃料電池2入口および出口の温度検知器15、16でそれぞれ検知される温度の温度差に基づき冷却水循環ポンプ7の操作量を変化させる。例えば、上記温度差が所定温度差(例えば、8℃)になるように冷却水循環ポンプ7の操作量を変化させるよう制御した場合、温度検知器15、16の検知温度が60℃および66℃のときは、温度差が所定温度差よりひくい6℃であるため、冷却水循環ポンプ7の操作量を低減させることで冷却水循環流量を低減させ、燃料電池2出口温度を上昇させる。また温度検知器15、16の検知温度が60℃および70℃のときは、冷却水循環ポンプ7の操作量を増加させることで冷却水循環流量を増加させ、燃料電池2出口温度を下降させる。
さらに、燃料電池システム1では、貯湯水循環ポンプ13を作動することにより、貯湯タンク12に蓄水している貯湯水を貯湯水流路11に通流させる。貯湯タンク12から貯湯水流路11に導入された貯湯水は、貯湯水循環ポンプ13を通流後、熱交換器8に供給される。熱交換器8では、冷却水流路6より供給された高温の冷却水と熱交換することにより、貯湯水は加熱される。加熱された貯湯水は、貯湯水流路11を通じて余剰電力ヒータ14に通流される。インバータ5からの出力電力と負荷4の消費電力の変動により余剰電力が発生する場合は、貯湯水は余剰電力ヒータ14によりさらに加熱された後、高温水として貯湯タンク12に蓄水される。なお、蓄水された高温の貯湯水は、貯湯タンク12上部より必要に応じて、給湯や温水暖房などの図示していない給湯負荷に供給される。
ここで制御器20は、温度変動の抑制された安定した高温水を貯湯タンクに蓄水するために、以下の2つの温度制御モードを備える。まず1つめの温度制御モードは、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taが第1の閾値T1(例えば、62℃)になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を変化させることで貯湯水循環流量をフィードバック制御する、第1の温度制御モードである。たとえば、温度検知器17の検知温度Taが60℃のときは、貯湯水循環ポンプ13の操作量を低減させることで貯湯水循環流量を低減させ、熱交換器8出口温度を上昇させる。
また、温度検知器17の検知温度Taが64℃のときは、貯湯水循環ポンプ13の操作量を増加させることで貯湯水循環流量を増加させ、熱交換器8出口温度を下降させる。次に、2つめの温度制御モードは、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbが第2の閾値T2(例えば、75℃)になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を変化させることで貯湯水循環流量をフィードバック制御する、第2の温度制御モードである。たとえば、温度検知器18の検知温度Tbが73℃のときは、貯湯水循環ポンプ13の操作量を低減させることで貯湯水循環流量を低減させ、余剰電力ヒータ14出口温度を上昇させる。また温度検知器18の検知温度Tbが77℃のときは、貯湯水循環ポンプ13の操作量を増加させることで貯湯水循環流量を増加させ、余剰電力ヒータ14出口温度を下降させる。更に制御器20は、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taと余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbに基づいて、上記の第1の温度制御モードと第2の温度制御モードを切替える。
従来の燃料電池システムでは、熱交換器出口温度を制御し、余剰電力ヒータ出口温度では制御しないため貯湯タンクに供給される温水の温度は、成り行きのままの状態になり、余剰電力ヒータ通電時には過上昇した温水が貯湯タンクに供給される場合がある。ここで、余剰電力ヒータへの通電が遮断された時には、貯湯タンクに供給される温水の温度は急低下する。このように貯湯タンクへ供給される貯湯水の温度が変動している状態において給湯負荷が発生した場合、貯湯タンク上部から供給する貯湯水温度が大きく変動するため、安定した給湯が実現できない。
しかしながら本実施の形態における燃料電池システム1では、制御器20は、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taと余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbに基づいて、第1の温度制御モードと第2の温度制御モードを切替える。そのため、第1の温度制御モードで制御中に余剰電力ヒータ14の通電が発生すると検知温度Tbが上昇するが、検知温度TaとTbとに基づいて第2の温度制御モード2に切替えることにより、余剰電力ヒータ14への通電によって貯湯タンク12に供給される水温(≒Tb)が過上昇する前に検知温度Tbが第2の閾値T2になるようにフィードバック制御を行なう。また、第2の温度制御モードで制御中に余剰電力ヒータ14への通電遮断が発生すると検知温度Tbが下降するが、検知温度TaとTbに基づいて第1の温度制御モードに切替えることにより、余剰電力ヒータ14への通電遮断によって貯湯タンクに供給される水温(≒Tb)がアンダーシュートする前に検知温度Taが第1の閾値T1になるようにフィードバック制御を行なう。そのため、余剰電力ヒータ14の通電有無に対しても、貯湯タンクに高温水として蓄水される貯湯水温度の温度変動を抑制した運転、すなわち、従来の燃料電池システムに比べ、貯湯タンクからより安定した温度の温水を出湯することができる。
なお本実施の形態における、第1の温度制御モードと第2の温度制御モードの温度制御モード切替えに関するより効果的な具体的実施の動作形態として、T1<T3<T2である第3の閾値T3に対してTb>T3であり、かつT1<T4<T3である第4の閾値T4に対してTa<T4である場合、第1の温度制御モードから第2の温度制御モードに切替えることが、有用であることを以下の通り説明する。
図2に示す具体的な温度制御フローを用いて、温度制御モード切替えに関するより効果的な動作を示す。まず、現在の温度制御モードが第1の温度制御モードであるかどうかを判断する(S101)。第1の温度制御モードの場合は、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度TbがT3(例えば70℃)よりも高く、かつ、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaがT4(例えば64℃)よりも低いかどうかを判断する(S102)。判定結果が否のときは第1の温度制御モードを継続し(S104)、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taが第1の閾値T1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S106)。一方、ステップS101において第2の温度制御モードの場合は第2の温度制御モードを継続し(S103)、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbが第2の閾値T2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU2を算出する(S107)。また、ステップS102において判定結果が是のときは第1の温度制御モードから第2の温度制御モードに切替えて(S105)、上述のステップS107を同様に行なう。ステップS106またはS107において算出されたΔU1を、貯湯水循環ポンプ13の前回の制御操作量であるUoldに加えた制御操作量Uを算出し、今回の貯湯水循環ポンプ13の操作量として変更を行なう(S108)。
一方、例えば「余剰電力ヒータへの通電有無によって温度制御モードを切替える」燃料電池システムの運転を考えると、貯湯タンク12に蓄水する高温水の温度が大きく変動する。すなわち、第1の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときに余剰電力ヒータ14に余剰電力分が通電されたときに第2の温度制御モードに切替えた場合、TbはT1と同程度の温度であるためT3よりも低い。この状態でTbをT2になるように第2の温度制御モードで温度制御すると、貯湯水循環ポンプ13の操作量は減少する。しかしながら余剰電力ヒータ14には余剰電力分が通電されるためTbが急上昇し、T2に対して大きくオーバーシュートする。結果、温度変動の大きい高温水を貯湯タンク12に蓄水してしまう。
しかしながら、本実施の形態における効果的な具体的実施の動作形態に示す燃料電池システム1の動作を実施すると、第1の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときに余剰電力ヒータに余剰電力分が通電されるとTaはT1になるように温度制御されている状態でTbが上昇する。次いで、TbがT3を超えると第2の温度制御モードに切り替り、TbはT2になるように温度制御されるため、Tbはオーバーシュートなく温度変動の抑制された安定した温度の高温水(例えば、75℃)として貯湯タンク12に蓄水することができる。すなわち、より安定した高温出湯を実現することができる。
またなお、本実施の形態における、第1の温度制御モードと第2の温度制御モードの温度制御モード切替えに関するより効果的な具体的実施の動作形態として、T4<T5<T3である第5の閾値T5に対してTb<T5である場合、第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることが、有用であることを以下の通り説明する。
図3に示す具体的な温度制御フローを用いて、温度制御モード切替えに関するより効果的な動作を示す。まず、現在の温度制御モードが第2の温度制御モードであるかどうかを判断する(S111)。第2の温度制御モードの場合は、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度TbがT5(例えば、66℃)よりも低いかどうかを判断する(S112)。判定結果が否のときは第2の温度制御モードを継続し(S114)、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbが第2の閾値T2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S116)。一方、ステップS111において第1の温度制御モードの場合は第1の温度制御モードを継続し(S113)、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taが第1の閾値T1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S117)。また、ステップS112において判定結果が是のときは第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えて(S115)、上述のステップS117を同様に行なう。ステップS116またはS117において算出されたΔU1を、貯湯水循環ポンプ13の前回の制御操作量であるUoldに加えた制御操作量Uを算出し、今回の貯湯水循環ポンプ13の操作量として変更を行なう(S118)。
一方、同様に例えば「余剰電力ヒータへの通電有無によって温度制御モードを切替える」燃料電池システムの運転を考えると、貯湯タンク12に蓄水する高温水の温度が大きく変動する。すなわち、第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときに余剰電力ヒータ14に余剰電力分の通電が遮断されたときに第1の温度制御モードに切替えた場合、TbはT2と同程度の温度である。また、余剰電力ヒータへの通電されていた電力がインバータ5からの出力量の半分以上の時には、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaはT1よりも低い状態で維持されている。この状態でTaをT1になるように第1の温度制御モードで温度制御すると、Taを上昇させてT1にするために貯湯水循環ポンプ13の操作量は減少する。しかしながら余剰電力ヒータ14には余熱があるためTbが上昇し、T2に対して大きくオーバーシュートする。結果、温度変動の大きい高温水を貯湯タンク12に蓄水してしまう。
しかしながら、本実施の形態における効果的な具体的実施の動作形態に示す燃料電池システム1の動作を実施すると、第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときに余剰電力ヒータ14に余剰電力分の通電が遮断されてもTbはT2になるように温度制御されているため、余剰電力ヒータ14の余熱の減少に応じて貯湯水循環ポンプ13の操作量が徐々に減少する。さらに余剰電力ヒータ14の余熱が減少しTbがT5を下回ると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように温度制御される。そのため、温度制御モード切替え過程におけるTbのオーバーシュートもなく、また、余剰電力ヒータ14の余熱の減少に応じて貯湯水循環ポンプ13の操作量が徐々に減少することにより、温度制御モードの切替え前にTaの温度が余剰電力ヒータ14に余剰電力分の通電が遮断する前と比べて高い状態になっているため、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaがT1に対してアンダーシュートすることもない。また第1の制御モードに切り替った後も、余剰電力ヒータ14の余熱がなくなるまでTbの温度はTaより高くなることにより、温度変動を抑制した安定した温度の高温水を貯湯タンク12に蓄水することができる。すなわち、より安定した高温出湯を実現することができる。
またなお、本実施の形態における、第1の温度制御モードと第2の温度制御モードの温度制御モード切替えに関するより効果的な具体的実施の動作形態として、Ta≧T4である場合、第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることが、有用であることを以下の通り説明する。
図4に示す具体的な温度制御フローを用いて、温度制御モード切替えに関するより効果的な動作を示す。まず、現在の温度制御モードが第2の温度制御モードであるかどうかを判断する(S111)。第2の温度制御モードの場合は、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaがT4(例えば64℃)以上かどうかを判断する(S122)。判定結果が否のときは第2の温度制御モードを継続し(S114)、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbが第2の閾値T2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S116)。一方、ステップS111において第1の温度制御モードの場合は第1の温度制御モードを継続し(S113)、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taが第1の閾値T1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S117)。また、ステップS112において判定結果が是のときは第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えて(S115)、上述のステップS117を同様に行なう。ステップS116またはS117において算出されたΔU1を、貯湯水循環ポンプ13の前回の制御操作量であるUoldに加えた制御操作量U算出し、今回の貯湯水循環ポンプ13の操作量として変更を行なう(S118)。
一方、同様に例えば「余剰電力ヒータへの通電有無によって温度制御モードを切替える」燃料電池システムの運転を考えると、余剰電力ヒータ14に通電されている場合は第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御している。さらに余剰電力ヒータ14への通電量が非常に少ない場合は、TbがT2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を減少させる。そのため、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaはT4を超えて上昇するとともに、貯湯水循環量が減少するために熱交換器8で冷却水から貯湯水に回収される熱量も減少する。そのため、燃料電池2入口の温度検知器15で検知する冷却水温度が上昇し、燃料電池2での発電が不安定になる。
しかしながら、本実施の形態における効果的な具体的実施の動作形態に示す燃料電池システム1の動作を実施すると、第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときにTaがT4以上となると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を増加させて温度制御する。これにより、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaはT1になるように下降するとともに、貯湯水循環量が増加するために熱交換器8で冷却水から貯湯水に回収される熱量も増加する。そのため、燃料電池2入口の温度検知器15で検知する冷却水温度の温度変動が抑制されるように制御することが可能となり、燃料電池2の安定した発電を実現し、結果、温度変動の抑制されたより安定した温度の高温水を貯湯タンク12に蓄水することができる。すなわち、より安定した高温出湯を実現することができる。
なお、本実施の形態における、第1の温度制御モードと第2の温度制御モードの温度制御モード切替えに関するより効果的な具体的実施の動作形態として、T6<T2−T1である第6の閾値T6に対して、Tb−Ta<T6である場合、第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えることが、有用であることを以下の通り説明する。
図5に示す具体的な温度制御フローを用いて、温度制御モード切替えに関するより効果的な動作を示す。まず、現在の温度制御モードが第2の温度制御モードであるかどうかを判断する(S111)。第2の温度制御モードの場合は、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taと余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbの関係に対してTb−TaがT6(例えば、12℃差)よりも低いかどうかを判断する(S132)。判定結果が否のときは第2の温度制御モードを継続し(S114)、余剰電力ヒータ14出口の温度検知器18の検知温度Tbが第2の閾値T2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S116)。一方、ステップS111において第1の温度制御モードの場合は第1の温度制御モードを継続し(S113)、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度Taが第1の閾値T1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量増減分ΔU1を算出する(S117)。また、ステップS112において判定結果が是のときは第2の温度制御モードから第1の温度制御モードに切替えて(S115)、上述のステップS117を同様に行なう。ステップS116またはS117において算出されたΔU1を、貯湯水循環ポンプ13の前回の制御操作量であるUoldに加えた制御操作量U算出し、今回の貯湯水循環ポンプ13の操作量として変更を行なう(S118)。
一方、同様に例えば「余剰電力ヒータへの通電有無によって温度制御モードを切替える」燃料電池システムの運転を考えると、余剰電力ヒータ14に通電されている場合は第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御している。Tb−TaがT6より小さい、つまり、余剰電力ヒータへの通電量が少ない場合は、図4を用いた動作説明と同様に、TbがT2になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を減少させる。そのため、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaはT4を超えて上昇するとともに、貯湯水循環量が減少するために熱交換器8で冷却水から貯湯水に回収される熱量も減少する。そのため、燃料電池2入口の温度検知器15で検知する冷却水温度が上昇し、燃料電池2での発電が不安定になる。
しかしながら、本実施の形態における効果的な具体的実施の動作形態に示す燃料電池システム1の動作を実施すると、第2の温度制御モードで貯湯水温度を制御しているときにTb−TaがT6より小さくなると第1の温度制御モードに切り替り、TaはT1になるように貯湯水循環ポンプ13の操作量を増加させて温度制御する。これにより、熱交換器8出口の温度検知器17の検知温度TaはT1になるように下降するとともに、貯湯水循環量が増加するために熱交換器8で冷却水から貯湯水に回収する熱量も増加する。そのため、燃料電池2入口の温度検知器15で検知する冷却水の温度変動が抑制されるよう制御することが可能となり、燃料電池2の安定した発電を実現し、結果、温度変動の抑制された安定した温度の高温水を貯湯タンク12に蓄水することができる。すなわち、より安定した高温出湯を実現することができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図6において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態1で説明した燃料電池システム1に加えてさらに、余剰電力ヒータ14に通電される電流値を検知する第1の電流検知器21と、電流検知器21で検出された電流値に基づき余剰電力ヒータで消費される電力値を算出する第1電力値算出器23とを備える。
次に図7を用いて、本実施の形態における貯湯水循環ポンプ13の制御動作を説明する。
まず第1の電流検知器21で検知された電流値と余剰電力ヒータの抵抗値に基づき消費電力算出器23が余剰電力ヒータ14へ供給される電力値W1を算出する(S201)。次いで、前回貯湯水循環ポンプ13の操作量を更新したときの余剰電力ヒータ14への電力値W1oldと新たに算出されたW1から、余剰電力ヒータ14へ供給される電力値の増減分ΔW1を算出する(S202)。算出されたΔW1に応じた貯湯水循環ポンプ13の増減分ΔU2を算出し(S203)、実施の形態1で説明したステップS108またはS118で算出される貯湯水循環ポンプ13の操作量UにΔU2をさらに加えた操作量への更新を実施する(S204)。ここで、ステップS203におけるΔU2算出方法としては、ΔU2とΔW1の相関式を予め記憶器(図示せず)に記憶させておいて、制御器20がステップS203にて記憶された相関式に基づき演算することも可能である。また、ΔU2とΔW1の相関テーブルを予め記憶器(図示せず)に記憶しておいて、ステップS203にて相関テーブルから演算することも可能である。
一般的に負荷4での電力需要は時々刻々変動するため、余剰電力ヒータ14に通電される電力値も変動する。このように変動が大きい場合、一般的には、余剰電力ヒータ14に通電される電力値の変動は瞬時であるが、水温変動は時間応答性が遅いため、フィードバックによって水温を制御すると場合によっては温度安定性が悪化することも想定される。
しかしながら本実施の形態に示す燃料電池システム1では、実施の形態1に示すような貯湯水流路の水温に基づき温度制御モードの切替えを行なう貯湯水循環ポンプ制御に加えて、余剰電力ヒータ14へ供給される電力変化量に応じての貯湯水循環ポンプ制御を行なう。すなわち、負荷4での需要電力の変動による余剰電力ヒータ14への電力変動を第1の電流検知器21で電流値の変化として検知し、その変化から算出される電力値の変化量に応じた貯湯水循環ポンプ13の操作量増減値ΔU2を実施の形態1に記載の手法で算出される貯湯水循環ポンプ13の操作量に対してさらに加えた操作量に基づき制御する。そのため、余剰電力ヒータ14への電力変動に対して予め予測される貯湯水流路の水温の温度変動を考慮した貯湯水循環ポンプ13の操作量制御を行なうことができる。従って、余剰電力ヒータ14への電力変動による加熱量の変動に対しても、貯湯水温度の温度変動を抑制した運転、すなわち貯湯タンクのより安定した出湯を実現することができる。
なお、本実施の形態の燃料電池システムにおいては、消費電力算出値23により算出される余剰電力ヒータ14へ供給される電力値も考慮して、制御器2が貯湯水循環ポンプ13の操作量を更新するよう制御するよう構成されているが、余剰電力ヒータの抵抗値は通常一定値であるため、上記電力値に代えて第1の電流検知器21で検出される電流値に基づき貯湯水循環ポンプ13の操作量を制御するよう制御しても構わない。この場合、例えば、上記記憶器(図示せず)にΔU2とΔI1との相関テーブルを記憶し、この相関テーブルに基づき制御器2が操作量増減量ΔU2を決定するよう構成される。また、上記電流値は、制御器2から余剰電力ヒータ14へ出力される通電流指令値であっても構わない。
すわなち、本発明の「ヒータに供給される電流値又は電力値」は、直接的な電流値または電力値であってもよいし、間接的に関係する値であっても構わない。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図8において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態1で説明した燃料電池システム1に加えてさらに、インバータ5が出力する交流電流値を検知する第2の電流検知器22を備える。
次に図8を用いて、本実施の形態における貯湯水循環ポンプ13の制御動作を説明する。
まず第2の電流検知器22で検知された電流値とインバータ5から出力電圧値に基づき出力電力算出器24がインバータ5の出力電力値W2を検知する(S301)。次いで、前回温度制御した時の出力電力値W2oldとW2との間で予め設定された電力閾値Waを跨いだかどうかの判定を行ない(S302)、跨いだ場合は、電力閾値Waに対して予め設定されている貯湯水循環ポンプ13の操作量の増減分ΔU3を、実施の形態1で説明したステップS108またはS118で算出される貯湯水循環ポンプ13の操作量Uにさらに加えた操作量にして変更を実施する(S303)。ここで例えばWa=600Wとして、W2old=590WからW2=610Wへとインバータ5の出力電力値W2が増加したとき(S302−1)、予め設定している貯湯水循環ポンプ13の操作量の増減設定値U3に対して増減方向を加味してΔU3=+U3と設定する(S303−1)。またW2old=610WからW2=590Wへとインバータ5の出力電力値W2が減少したとき(S302−2)は、同様にΔU3=−U3と設定する(S303−2)。ステップS302で跨がない場合は、ΔU3=0と設定する(S304)。実施の形態1で説明したステップS108またはS118で算出される貯湯水循環ポンプ13の操作量UにΔU3をさらに加えた操作量への更新を実施する(S305)。なお、電力閾値Waは複数個設定してよい。その場合、W2oldとW2が複数の電力閾値Wa(1)、Wa(2)…を同時に跨ぐ場合は、これらの電力閾値を跨いだ場合に対してそれぞれ予め設定されている貯湯水循環ポンプ13の操作量の複数の増減設定値U3(1)、U(2)、…の増減方向を加味した合計値をΔU3として設定する。
一般的に、燃料電池2での直流電力値に応じて燃料電池2で生成される熱量も増減する。そのため、燃料電池システムが出力変動運転を行なうと、燃料電池2から回収される熱量も変動し、熱交換器8を介して貯湯水に回収される熱量も変動する。そのため、燃料電池2出力変動の状況と、第1または第2の温度制御モードでのTaとT1または、TbとT2の温度関係によっては、温度安定性が悪化することも想定される。
しかしながら本実施の形態に示す燃料電池システム1では、実施の形態1に示すような温度制御モードの切替えを行なう貯湯水循環ポンプ制御に加えて、インバータタ5の出力電力値の変化量に応じて貯湯水循環ポンプ制御を行なう。すなわち、負荷4での需要電力の変動に伴うインバータ5からの出力電力変動を、第2の電流検知器22で出力電流値の変化として検知して、その変化前後の出力電流値が特定の電力閾値を跨いだかどうかに応じて、貯湯水循環ポンプ13の操作量増減値ΔU3を実施の形態1に記載の手法で算出された貯湯水循環ポンプ13の操作量に対してさらに加えた操作量に基づき制御することができる。そのため、燃料電池2が出力変動に対して予め予測される、燃料電池2の排熱量も変動を考慮した貯湯水循環ポンプ13の操作量制御を行なうことができる。従って、燃料電池2の発電量の変動による燃料電池2の排熱量の変動に対しても、貯湯水温度の温度変動を抑制した運転、すなわち貯湯タンクのより安定した出湯を実現することができる。
なお、本実施の形態では、「実施の形態1で説明した燃料電池システム1に加えてさらに、インバータ5が出力する交流電流値を検知する第2の電流検知器22を備える。」としたが、「実施の形態2で説明した燃料電池システム1に加えてさらに、インバータ5が出力する交流電力値を検知する第2の電力検知器22を備える。」としても同様に、貯湯タンクのより安定した出湯を実現することができる。なおこの場合の貯湯水循環ポンプ13の操作量は、U=Uold+ΔU1+ΔU2+ΔU3に変更する。
また、出力電力算出値24により算出されるインバータ5の出力電力値も考慮して、制御器2が貯湯水循環ポンプ13の操作量を更新するよう制御するよう構成されているが、インバータ5の出力電圧は通常一定値であるため、上記電力値に代えて第2の電流検知器22で検出される電流値に基づき貯湯水循環ポンプ13の操作量を制御するよう制御しても構わない。この場合、例えば、各電流閾値Ia(1)、Ia(2)…に対してそれぞれ設定された増減設定値U3(1)、U(2)、…の増減方向を加味した合計値をΔU3として設定し、制御器2が貯湯水循環ポンプ13の操作量をS305にて算出された新たな操作量Uに更新するよう制御する。また、上記電流値として第2の電流検知器22で検知される電流値に代えて制御器2からインバータ5へ出力される出力電流指令値に基づき基づき貯湯水循環ポンプ13の操作量が制御するよう構成されても構わない。すわなち、本発明の「燃料電池から出力される電流値または電力値」は、直接的な電流値または電力値であってもよいし、間接的に関係する値であっても構わない。
また、インバータ5の出力電力値に代えて燃料電池2の直流電力値に基づき、制御器2が貯湯水循環ポンプ13の操作量を更新するよう制御するよう構成しても構わない。なお、その場合、燃料電池2とインバータ5との間に設けられた電流検知器(図示せず)及び電圧検知器(図示せず)で検出された電流値及び電圧値に基づき出力電力算出器24が燃料電池2から出力される直流電力を算出し、算出された電力値に基づき本実施の形態の燃料電池システムの図9に示されるフローに基づき貯湯水循環ポンプ13の操作量が制御される。すなわち、本発明の「燃料電池から出力される電力値」には、インバータ5からの交流出力電力値だけでなく燃料電池2の直流電力も含まれる。
本発明にかかる燃料電池システムは、熱交換器出口の検知温度と余剰電力ヒータ出口の検知温度に基づいて、熱交換器出口温度のフィードバックを行なう第1の温度制御モードと余剰電力ヒータ出口温度のフィードバックを行なう第2の温度制御モードを切替える制御器を有し、系統電力と連系し発電を行なう燃料電池システム等に有用である。また、エンジン等を用いた発電とともに発生する熱を回収するコージェネレーションシステム等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における温度制御モード切替えの具体的動作フロー図 本発明の実施の形態1における温度制御モード切替えの具体的動作フロー図 本発明の実施の形態1における温度制御モード切替えの具体的動作フロー図 本発明の実施の形態1における温度制御モード切替えの具体的動作フロー図 本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における温度制御の具体的動作フロー図 本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における温度制御の具体的動作フロー図 従来の燃料電池システムの構成を示すブロック図
符号の説明
1,101 燃料電池システム
2,120 燃料電池
3,198 系統電力
4,199 負荷
5,151 インバータ
6,121 冷却水流路
7,122 冷却水循環ポンプ
8,130 熱交換器
9,143,161 バイパス路
10,162 混合弁
11,131,141 貯湯水流路
12,140 貯湯タンク
13,132 貯湯水循環ポンプ
14 余剰電力ヒータ
15,16,17,18,181,182,185,188 温度検知器
19,154 第1の電流検知器
20,175 制御器
21,22 第2の電流検知器
23 消費電力算出器
24 出力電力算出器
142 昇温防止ポンプ
155 開閉器
160 冷却装置

Claims (8)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための第1の熱媒体が流れる第1の熱媒体流路と、前記第1の熱媒体流路に設けられた熱交換器と、前記熱交換器を介して前記第1の熱媒体と熱交換する第2の熱媒体が流れる第2の熱媒体流路と、前記第2の熱媒体流路に設けられ、前記第2の熱媒体の流量を調整するための流量調整器と、前記熱交換された第2の熱媒体を貯える蓄熱器と、前記熱交換器と前記蓄熱器との間に設けられ、前記熱交換器で熱交換された熱媒体を前記燃料電池の余剰電力で加熱するためのヒータと、制御器とを備え、
    前記制御器は、前記流量調整器により前記熱交換器の出口温度Taが第1の閾値T1になるよう前記第2の熱媒体の流量を制御する第1の温度制御モードと、前記流量調整器により前記ヒータの出口温度Tbが第2の閾値T2になるよう前記第2の熱媒体の流量を制御する第2の温度制御モードとを有し、前記熱交換器の出口温度Taもしくは前記ヒータの出口温度Tbに基づき前記第1の温度制御モードと第2の温度制御モードとを切替えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御器は、T1<T3<T2である第3の閾値T3に対してTb>T3であり、かつT1<T4<T3である第4の閾値T4に対してTa<T4であると、前記第1の温度制御モードから前記第2の温度制御モードに切替えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御器は、T4<T5<T3である第5の閾値T5に対してTb<T5であると前記第2の温度制御モードから前記第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御器は、Ta≧T4であると前記第2の温度制御モードから前記第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御器は、T6<T2−T1である第6の閾値T6に対して、Tb−Ta<T6であると前記第2の温度制御モードから前記第1の温度制御モードに切替えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御器は、前記第2の温度制御モードにおいて前記ヒータに供給される電流値又は電力値も考慮して前記制御を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御器は、前記燃料電池から出力される電流値又は電力値も考慮して前記制御を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、前記制御器は、前記インバータから出力される電流値又は電力値も考慮して前記制御を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
JP2007336248A 2007-12-27 2007-12-27 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5119913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336248A JP5119913B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336248A JP5119913B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009158341A JP2009158341A (ja) 2009-07-16
JP5119913B2 true JP5119913B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40962126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336248A Expired - Fee Related JP5119913B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5119913B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5535689B2 (ja) * 2010-03-03 2014-07-02 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの調整方法
JP5525306B2 (ja) * 2010-03-30 2014-06-18 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池システム
JP2016096112A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 東京瓦斯株式会社 燃料電池システム及びその制御プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078976A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Toshiba Consumer Marketing Corp 燃料電池コジェネレーションシステム
JP2006012563A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Ebara Ballard Corp 燃料電池システム
JP5033327B2 (ja) * 2005-12-16 2012-09-26 株式会社Eneosセルテック 燃料電池熱電併給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009158341A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4473269B2 (ja) コージェネレーションシステム
US8470484B2 (en) Fuel cell system
JP5644746B2 (ja) 燃料電池車両用空調装置
US20080124596A1 (en) Feedback-based control of a PEM fuel cell for high temperature protection
JP2008108484A (ja) 燃料電池システム
EP2157381B1 (en) Cogeneration system
JP5119913B2 (ja) 燃料電池システム
JP5742481B2 (ja) 燃料電池車両用空調装置
JP5799766B2 (ja) 燃料電池システム
JP4375208B2 (ja) 燃料電池の出力制限装置
JP4667902B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP2021190175A (ja) 燃料電池システム
JP5434283B2 (ja) 燃料電池システム
TW202337817A (zh) 蒸氣回收控制
KR100700548B1 (ko) 연료전지의 난방/온수 제어 장치 및 그 방법
JP2007280790A (ja) 燃料電池コジェネレーションシステム
JP5646221B2 (ja) 燃料電池システムとその運転方法
WO2010007759A1 (ja) 燃料電池システム
JP7434142B2 (ja) 燃料電池システムの運転方法及び燃料電池システム
JP5266782B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
US20180069250A1 (en) Fuel cell system and its operation method
US20230253598A1 (en) Power management control
KR20130022312A (ko) 열병합 연료전지 시스템 및 그 제어방법
JP2017227402A (ja) 熱機器
JP2002329518A (ja) 燃料電池発電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100524

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121008

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees