JP5119080B2 - 光学記録読み取り用ピックアップ用光学素子 - Google Patents

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Description

この発明は光ディスクに対する記録または再生を行う光学系に使用される光路に存在する光ピックアップレンズ、及び、この光ピックアップレンズを搭載する光ヘッド及び光ディスク装置に関する。
光ディスクの情報の読み出しは光ディスク装置の光源より発した光を波長板やコリメーター等の透明部品を光路に介して、最終的に対物レンズを使用して光スポットを光ディスク上に形成することにより、光ディスク上の情報を読み取ることができる。近年、光ディスクの記録容量は増大し続けており単位面積あたりの記録密度も増大し続け、ブルーレイディスク(BD)が開発されている。ブルーレイディスク(BD)の記録容量は、DVDと同一の12cmディスクであるにも関わらず、DVDディスク容量4.7GBの5倍の23GB容量を持つ。BDディスクとDVDディスクの違いは、ディスクの構造の違いから見た方がわかりやすい。トラックピッチがDVDの0.74μmに対してBDは0.32μmと狭く、また、最小ピット長もDVDの0.400μmに対してBDは0.149μmと短い。しかしながら、このような極端に狭く短いピットを正確に読み出し、また、書き込むことによって形成するには、BDにおける波長405nmの光を使用する必要があり、また、使用される光ピックアップレンズも、NAで0.85以上の高NAのものを使用する必要がある。
DVDの光ピックアップレンズでは、ディスク面側の頂点とディスク面の間の距離、すなわちワーキングディスタンスを調整するにあたり、コバ厚を自由に調整する手法がとられることが多かった。つまり、光ピックアップレンズの面径と、その外側から外径にかけてのコバ面を別々な金型で作製する手法である。ここでいうコバ厚とは、レーザーの入射面側のレンズ面より外側から外径までの部分と、ディスク面のレンズ面より外側から外径までの部分に挟まれた部分の厚みを指している。
この手法の利点は、光ピックアップレンズの性能に大きく関わる中心厚を動かさずに、別な金型で自由にコバ厚を決定できることにある。しかしながら、この手法には欠点も存在する。光ピックアップレンズは、その性能を調べる上で波面収差を測定する。通常、この波面収差は、レーザー入射面側のコバ面を基準として、コバ面の傾きを発生させない状態で測定する。コバの傾きを出さないように測定する方法として、レーザー入射面側に設けた鏡面に波面収差を測定するためのレーザーを照射し、その鏡面での干渉縞が最小となるようにレンズチルト調整を行う方法がとられる。
上記手法によりコバ面の傾きを発生させない状態で波面収差測定を行い、得られた波面収差の測定結果に基づいて、光ピックアップレンズの取り付けを行う。具体的には、波面収差成分を確認し、適時に着眼している波面収差成分が大きい場合は光ピックアップレンズとしては使用不可とするか、または、波面収差成分の発生の向きを考慮した取り付けを行って使用することとなる。例えば、光ピックアップレンズの取り付け角度という点では、3次コマ収差を確認しその発生量や方向を確認し、光ヘッドへの取り付けを行うことがある。
しかし、波面収差の測定基準となっているレーザー入射面側のコバ面は取り付け面となるため、光ピックアップレンズが正常な傾きで取り付けられているかの確認をすることができない。そこで、レーザー入射面側のコバ面の反対側の、ディスク面側のレンズ面径から外径にかけてのコバ面に鏡面を設けて、それに、取り付け用のレーザー光をあてることで光ピックアップレンズの傾きを制御して取り付けを行う。しかしながら、この手法には大きな欠点が存在する。つまり、レーザー入射面側のコバ面を基準に波面収差を測定しているにも関わらず、このレーザー入射面側のコバ面とは、全く金型も違うディスク面側のレンズ面径から外径にかけてのコバ面の鏡面基準でとりつけを行っていることである。
図1のような光ピックアップレンズ1をもって説明すると、レーザー入射面側の光ピックアップレズのレンズ面2と鏡面6は、同一の金型で作製されている。レンズ面の終了箇所と鏡面は適度な曲線で接続されているが、鏡面の開始位置4と、鏡面終了位置5までは、平滑であり、光軸9に対してほぼ垂直である。この鏡面で先述したように、波面収差を測定するためのレーザー10を照射し、その鏡面での干渉縞が最小となるようにレンズチルト調整を行う。
この状態で波面収差測定を行い、光ピックアップレンズの使用の可否を決定するのであるが、実際は、レンズ取り付け面7が、レーザー入射面2および鏡面6と別な金型で作製されているため、このまま光ヘッドに取り付けても収差測定の結果を反映しているとは言い難い。さらに、図1では、ディスク面側のレンズ面3とディスク面側の鏡面8は別金型で作製されている。このディスク面側の鏡面8は先述したように、取り付け用のレーザー光を照射し光ピックアップレンズの傾きを見ながら、光ヘッドへの光ピックアップレンズを取り付けるのに利用するわけであるが、ディスク面側のレンズ面3と鏡面8が別々な金型であることから、先の方法で測定した波面収差測定の結果を反映した取り付けには直接的に反映するのは難しい。
別な例として、図2のような光ピックアップレンズも考えられる。レーザー入射面の鏡面16をレーザー入射面のレンズ面12より外側の光ヘッド取り付け面と同一にする。この方法なら、波面収差を測定時に、波面収差を測定するためのレーザー18を照射し、その鏡面での干渉縞が最小となるようにレンズチルト調整を行い波面収差測定を行った場合、一見、測定で得られた波面収差の結果と、取り付けた後の光ピックアップレンズの状態が一致し、測定結果を反映しているように見える。しかし、この手法では、レーザー入射面側の鏡面16をどのように鏡面にするべきかの問題が残る。
もし鏡面で光ヘッドに取り付けを行うなら、理想的には、光ピックアップレンズの光軸20に対して、図3のような垂直な面として鏡面201を作製するか、または、図4、5のような光軸21および光軸23に対して、線対称な面となるように鏡面22、鏡面24を作製しなくてはいけない。ここで光軸に対して線対称と記載するのは、それぞれが、θ1、θ2のような光軸に対する傾きを鏡面22および鏡面23がもつためである。
これに対して、実際は、この鏡面201を鏡面とするためには、金型の鏡面となる箇所をなるべく平らになるように磨くことになり、実際は、図6のような、光軸25に対してθ3やθ4のような不均一な角度を円周に対して持つような鏡面26となってしまう。当然ではあるが、図6のような光ピックアップレンズの鏡面でレンズを取り付けた場合、この場合、光軸に対して角度θ3やθ4などの適当な角度をもった取り付けになってしまう。このような角度を持った光ピックアップレンズは、光軸とずれが生じていることを意味しており、このずれを発生させたまま、光ピックアップレンズでレンズ傾きによって本来は発生するコマ収差をなくす必要がある。光ピックアップレンズを設計する時にこのような傾きを持つことは想定しないため、実際の製造でこの傾きを発生させたままレンズ性能を良好にさせた場合は、光ピックアップレンズに歪を生じさせていることになる。
DVDでは、NAが0.60で、波長が650nmであり、これに対して、BDではNAが0.85で、波長が405nmなったことから、波面収差はλrms換算で感度が大幅に大きくなっている。つまり、先述した手法での光ピックアップレンズの面径と、その外側から外径にかけてのコバ面を別々な金型で作製する手法は、BDでは用いることは、光ピックアップレンズを正常に取り付けることに対してむかないと言える。
BDのような高NAの光ピックアップレンズにおいて、この光ピックアップレンズの光軸と、読み取り、または、書き込み用レーザーの光軸方向をそろえるような、光ピックに対しての取り付けを容易に行う方法を本発明の第一の態様から第八の態様に示した。
ただし、本発明の第一の態様から第八の態様に記載の鏡面とは、測定波長において干渉縞が4本見られる程度以下の平滑度である。さらに、2本見られる程度以下の平滑度であることが望ましい。つまり、干渉縞が2本見られるためには、干渉縞間の高低差がλ/2必要であり、例えば、405nmの波長で測定しているなら、405/2=202.5nmの高低差のうねりが存在する鏡面である。
また、別々な金型の繋ぎ目には成形バリが発生するため容易に金型の繋ぎ目を判断することも可能である。
本発明の第一の態様を、図7を用いて説明する。図7は光ピックアップレンズの光軸に対して平行な面での断面図である。光ピックアップレンズ27は、レーザー入射面側のレンズ面28と、レンズ面より外側のコバに設けられた鏡面38を有している。これらレンズ面28と鏡面38は同一の金型で作製されている。レンズ面28と鏡面38の開始位置29は任意の曲面でつながれていてもよいが、鏡面38の開始位置30と終了位置31は鏡面であり平滑である。ディスク面側のレンズ面32とそれより外側のコバに設けられた鏡面37は別の金型で作製されている。光ヘッドへの光ピックアップレンズ27の取り付けはレーザー入射面側の鏡面36で行う。
本発明の第一の態様において、レーザーの入射面側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、レーザーの入射面側のレンズ面を一つの金型によって作製されていることを特徴とする光ピックアップレンズを作製することも示す。これは、レーザーの入射面側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、レーザーの入射面側のレンズ面を一つの金型によって作製することから、レーザーの入射面側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、レーザーの入射面側のレンズ面の傾きを一致させることができる。
このことは次のことも意味する。レンズの性能の一つである波面収差を測定にあたり、レーザー入射面側のレンズ面より外側に形成された鏡面で並行出し、つまり、傾きがない状態として、波面収差の測定を行った場合、レーザー入射面側のレンズ面より外側に形成された鏡面をもって、光ヘッドに取り付けるため、波面収差測定で得られた結果を、光ヘッドにただ取り付けるだけで光ピックアップレンズの性能を光ヘッドに反映しやすくなる。ここで、ディスク面側のレンズ面より外側から外径部に鏡面を設けることで、この鏡面にピックアップレンズの傾き角を調整するためにレーザーをあてることで、レンズの傾きを把握し、さらに、レンズの傾きを調整してもよい。
ここで、レンズ面とレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を同時に作製することの重要性を追記する。レンズ面はレンズ中心に対して点対称であることから、切削や研削において、金型を削る工具を固定し、金型を回転させて作製する。レンズ面の作製が終了し、そのまま、レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を作製した場合、この鏡面もまたレンズ中心に対して点対称となる。ここで、レンズ面が終了の後、鏡面を作製するにあたり任意の曲面でつないでもよい。
この方法で作製された場合、図9、10、11のような3通りのレンズ断面が考えられる。図9は、レーザー入射面側レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面50と光ピックアップレンズの光軸49が垂直な例である。図10は、レーザー入射面側レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面52と光ピックアップレンズの光軸51がθ5の角度をもち、言うならコバ面の鏡面52が光軸51に対して線対称の傘のような構造となっている例である。図11は、レーザー入射面側レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面54と光ピックアップレンズの光軸53がθ6の角度をもち、言うならコバ面の鏡面54が光軸53に対して線対称のすり鉢のような構造となっている例である。
図9、図10においては、もし、光ヘッドのレンズ取り付け面が平らであるなら、レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を光ヘッドのレンズ取り付け面に乗せるだけで、光ヘッドのレンズ取り付け面の傾きとレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を一致させることができる。つまり、光ピックアップレンズの波面収差の測定結果を容易に光ヘッドに反映できる。
これに対して、レンズ面と、レンズ面より外側に設けられたコバ面が別々な金型で作製された場合、図12のように、レンズの光軸55とレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面56がθ7及びθ8の角度のように鏡面円周内で様々な傾きをもってしまう。このような形態のレンズの不具合については先述したように、このような角度をもった鏡面となった場合、鏡面でレンズを取り付けた場合、この場合、光軸55に対して角度θ7及びθ8をもった取り付けになってしまう。このような角度を持った光ピックアップレンズは、光軸とずれが生じていることを意味しており、このずれを発生させたまま、光ピックアップレンズでレンズ傾きによって本来は発生するコマ収差をなくす必要がある。光ピックアップレンズを設計する上このような傾きを持つことは想定しないため、実際の製造でこの傾きを発生させたままレンズ性能を良好にすることは光ピックアップレンズに歪を生じさせていることになる。
さて、図7において、レーザーの入射面のレンズ面28とディスク面側のレンズ面32より外径部の両方を鏡面とすることで、互いの鏡面36と鏡面37の位置関係の確認を容易にすることが可能となることを意味している。つまり、ディスク面側の鏡面37より、レーザー変位計などを用いた測定などを可能とする。光ヘッドにレーザー入射面側の鏡面36を取り付けた場合の光スポットなどの光ヘッドでの性能を取り付けを変更して改良したい場合、光ピックアップレンズの取り付けて角度の微調整をこのディスク側の鏡面37にチルト調整用のレーザーを照射することで、光ピックアップレンズの取り付け角度を把握することができ可能となる。しかし、本発明の第一の態様においては、ディスク面側のレンズ面32とそれより外側に設けられた鏡面37が異なる金型であることから、成形におけるそれぞれの金型のズレなどもあり、一定とならないため、ピックアップレンズの取り付け角度を把握は目安程度である。
本発明の第ニの態様は、本発明の第一の態様において、ディスク面側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、ディスク面側のレンズ面を一つの金型によって作製されていることを特徴とする光ピックアップレンズを作製することを示す。このことを図8をもって説明する。
図8は光ピックアップレンズの光軸に対して平行な面での断面図である。光ピックアップレンズ38は、レーザー入射面側のレンズ面39と、レンズ面より外側のコバに設けられた鏡面47を有している。これらレンズ面39と鏡面47は同一の金型で作製されている。レンズ面39と鏡面47の開始位置41は任意の曲面でつながれていてもよいが、鏡面47の開始位置41と終了位置42は鏡面であり平滑である。ディスク面側のレンズ面43とそれより外側のコバに設けられた鏡面48は同一の金型で作製されている。レンズ面43と鏡面48の開始位置45は任意の曲面でつながれていてもよいが、鏡面48の開始位置45と終了位置46は鏡面であり平滑である。光ヘッドへの光ピックアップレンズ38の取り付けはレーザー入射面側の鏡面47で行う。
図8において、ディスク側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、ディスク面側のレンズ面を一つの金型によって作製することから、ディスク側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、ディスク側のレンズ面の傾きを一致させることができることを意味し、より精度のよい光ヘッドへの取り付け時に、光ピックアップレンズの傾き調整を容易とすることができる。特に、次のような有効性が発現する。一般的に、光ピックアップレンズの取り付けは、ディスク面側のレンズ面より外径に向かって形成された鏡面にレーザー光などを照射することによって、レンズの傾きを把握し、それを頼りに光ピックアップレンズを光ヘッドに取り付けることとなる。
つまり、ディスク側のレンズ面より外に形成された鏡面を頼りに光ヘッドに取り付けを行えば、ディスク側のレンズ面の傾きと一致させることができ、本発明の第二の態様に従えば、効率よく、レンズ性能の一つである波面収差を光ピックアップレンズに対して行っている場合、波面収差の結果を、この鏡面を頼りに反映しやすくなる。
本発明の第二の態様をもってして作製された光ピックアップレンズは、波面収差を測定するにあたり、レーザー入射面側のレンズ面より外径に形成された鏡面を傾きがない状態として波面収差測定を行った後に、この光ピックアップレンズを光ヘッドに、特になにもせずに取り付けた場合、このレーザー入射面側のレンズ面より外径に形成された鏡面を傾きがない状態として波面収差測定された結果が反映された状態で光ピックアップレンズが取り付けられることになる。ここで、ディスク面側の光ピックアップレンズ面と、それより外側から外径に形成された鏡面は同一金型で作製されていることから、この部分にレンズチルト調整用レーザーを照射することで光ピックアップレンズの傾きを把握することが容易となる。これは、本発明の第一の態様と異なり、ディスク面側のレンズ面と鏡面が同一金型で作製されていることから、成形によって、ディスク面側のレンズ面と鏡面の位置関係が変わることがなく、光ピックアップレンズの傾きを把握することができる。
図17をもって、レンズチルトの把握方法を説明する。レーザー入射面側のレンズ面より外径に形成された鏡面に対して、レンズチルト調整用レーザー装置83からレーザー84を照射する。この時、レンズチルト調整用レーザー装置83は、光軸85、及び、光ピックアップに入射するレーザー86と水平な関係に設置している。この状態で、ディスク面側に照射されたレーザー84の様子を観察しつつ、光ヘッドに光ピックアップレンズを取り付けを行う。このことにより、ただ単純に、光ヘッドにレーザー面側に形成された光ピックアップレンズの鏡面を取り付けるよりも、ディスク面側の光ピックアップレンズに形成された鏡面によって光ピックアップレンズの傾きを調整することにより、最も効果的に、光ヘッドへの取り付け時に、光ピックアップレンズの傾き調整を容易とすることができる。
ここで、本発明の第一の態様と同様に、レンズ面とレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を同時に作製することの重要性を追記する。レンズ面は光軸に対して線対称であることから、切削や研削において、金型を削る工具を固定し、金型を回転させて作製する。レンズ面の作製が終了し、そのまま、レンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を作製した場合、この鏡面もまた光軸に対して線対称となる。つまり、この方法で作製された場合、図9、10、11のような3通りのレンズ断面が考えられる。図9、図10においては、本発明の第一の態様で説明したように、もし、光ヘッドのレンズ取り付け面が平らであるなら、レーザーの入射面のレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を光ヘッドのレンズ取り付け面に乗せるだけで、光ヘッドのレンズ取り付け面の傾きとレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を一致させることができ、レンズの性能を波面収差で測定することで測っていたなら、それを容易に光ヘッドに反映できる。
しかし、ただ単に置いただけでは、正しく置けているか管理が難しい。そこで、ディスク面側のレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面にレンズチルト調整用のレーザーを照射することの有用性は先述したとおりである。また、レーザーの入射面のレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面の形状が図11のような場合でも、本発明の第二の態様は有用である。図11のような形状になっていた場合、レーザーの入射面のレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面を光ヘッドのレンズ取り付け部分に乗せた場合、不安定である。そこで光ピックアップレンズの傾きをディスク面側のレンズ面より外側に設けられたコバ面の鏡面にレンズチルト調整用のレーザーを照射することで、正しいレンズ傾き位置修正することができる。
本発明の第三の態様は、本発明の態様の材質が、光ピックアップレンズに使用できる材質であれば全て適応可能であることを示しており、代表的にプラスチックをあげている。
本発明の第四の態様は、本発明の態様が、代表的に開口径NAを既定している。開口が低いDVDなどでは、光ピックアップレンズの光ヘッドに対する取り付けの傾き誤差については許容が技術的な進歩により現在では広いと言える。しかし、BDの光ピックアップレンズなどのように、開口径NAが高い光ピックアップレンズについては、光ヘッドに対する取り付けを容易に行うということでは、本特許が有用となってくる。このため、開口径NAをBDの光ピックアップレンズの仕様である0.84以上と限定した。
本発明の第五の態様は、本発明の第五の態様と同様に、BDの光ピックアップレンズの仕様である波長405nmの光を限定するために設けた態様であるが、市販されているBDの光ピックアップに搭載されているレーザー波長は、バラツキが大きく波長は415nm以下と範囲が広い。本特許は、これらの波長においても、十分に性能が発揮できるように考えられた発明であるため、このような限定を設けた。
本発明の第六の態様は、実際に本発明が活用される製品を示している。これは、本発明の光ピックアップレンズは光ディスクの読み出し装置および記録装置に搭載されることで初めて効果を発揮されるものである。そのため規定を行った。
光ヘッド及び光ディスク装置に使用されている光ピックアップレンズの取り付けにあたり、光ピックアップレンズの性能評価の一つである波面収差測定の結果が良好な光ピックアップレンズを光ヘッドに良好な光スポットを容易に得ることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
光ピックアップレンズの金型を切削または研削を用いて作製を行った。金型の母材は本特許には影響を及ぼすことなく、母材を直接研削によりレンズ面や鏡面を作製してもよい。また、光ピックアップレンズの形状に近い形状を作製し、次にニッケルメッキ等を施した後に切削加工によりレンズ面や鏡面を作製してもよい。両手法とも、レンズ面や鏡面を作製後に表面の耐久性向上のための加工を施してもよい。
光ピックアップレンズを成型するための材料としては、透明な材質、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂等に代表される樹脂やガラス等を用いる。ただし、波長405nmのBDディスクの読み取り、書き込みを行うにあたり、この波長前後、395nmから415nm程度での透過率が重要であるため、取り扱いの容易な樹脂としては、シクロオレフィンポリマーや、環状オレフィンコポリマーなどの波長405nmで良好な透過率を示す透明樹脂材料を用いることが好ましい。また、樹脂は単体でもよいが、耐光性を向上させるための添加剤を加えられていてもよい。
光ピックアップレンズは、これら透明樹脂材料を射出成形して製造することができるが、この製造方法に限らず、2P(Photo−Polymer)法により製造してもよく、また、ある特定の波長で硬化する樹脂、例えば、紫外線硬化樹脂を用いて光ピックアップレンズの型に流しこんだ後に紫外線を照射して硬化させてもよい。また、エポキシなどの樹脂材料を光ピックアップレンズの型に流しみ混合させて硬化させ、レンズ形状を成形する方法や、特定の温度をかけることで硬化する樹脂を用いて、光ピックアップレンズの型に流しみ混合させて硬化させ、レンズ形状を成形してもよい。光ピックアップレンズの材料として、光学ガラスを用いてもよく研磨、または成形などを用いてもよい。
光ピックアップレンズのレンズ面は、レーザー入射面側、または、ディスク面側のレンズ面を形成するにあたり、それぞれの面に最適化した一つの非球面、または、球面、平面を設ける。また、光ピックアップレンズのレーザー入射面側、または、ディスク面側のレンズ面上には構造体が存在してもよい。例えば、レンズ面上に、ある一定の幅と深さをもった輪帯が同心円状にまたはスパイラル状に形成されていてもよい。この輪帯の溝の形成方向は、レンズ面が外径にむかった時に、サグが深くなる方向で段差が形成されてもよく、また、この段差が、浅くなる方向で形成されていてもよい。また、この段差が浅くなる輪帯の外側で深くなるような形状、また、その逆で深くなる段差形状の外側で浅くなるような形状でもよい。この輪帯の段差は、各輪帯での光の屈折を利用して集光するタイプの光ピックアップレンズ、また、各輪帯の段差を境に、隣接する輪帯での光の干渉効果を利用して増幅された光で集光するタイプの光ピックアップレンズ、そして、これらを全て包括するような光ピックアップレンズの、どのタイプでもよい。そして、このような、レンズ面上に構造を形成する場合、それぞれの輪帯の段差を境にして、同一の非球面を設けてもよいが、段差を境にして、異なる非球面を設けてもよい。
レンズ面の上に、反射防止膜・反射膜のような、透過率を制御する膜を設けてもよい。この薄膜は、希望とする光ピックアップレンズの透過率性能を具現化できるような膜厚や材料を選定できる。この膜の構成は、単層膜でも、複数膜つまり、二層、三層、四層、五層、六層、七層膜などの膜構成でもよい。複数膜を用いる場合、同一の材料を異なる膜を挟んで繰り返して成膜してもよい。薄膜の材料としては、AlF3、AlN、Al2O3、BaF2、BeO、Bi2O3、BiF3、CaF2、CdSe、CdS、CdTe、CeF3、CeO2、CsI、Cr2O3、DyF2、Fe2O3、GaAs、GdF3、Gd2O3、Ge、HfO2、HoF3、In2O3、ITO、LaF3、La2O3、LiF、MgF2、MgO、NaF、Na3AlF6、Na5、Al3F14、Nb2O5、NdF3、Nd2O3、PbCl2、PbCl2、PbF2、PbTe、PbO、PbS、Pr6O11、Sb2S3、Sb2O3、Sc2O3Si、Si3N4、SiO、Si2O3、SiO2、SnO2、SrO2、SrF2、Ta2O5、Te、Ti、TiN、TiNxWv、TiO2、TlCl、ThF4、ThO2、V2O5、WO3、YF3、Y2O3、YbF3、Yb2O3、ZnO、ZnS、ZnSe、ZrO2などがあげられる。
以下に本発明の効果を具体的に示すために、図面を用いて具体的に説明する。実施例ではスポット測定器を利用して本発明の優位性を示しているが、実際に光ピックアップレンズが搭載される光学ドライブなどの光学機器でも、光ディスクの良好に記録および再生を行うためには、光ピックアップレンズによって形成される光スポットが良好な形状となる必要があり、本実施例で説明ができると思われる。なお、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるものではない。また、波面収差の測定はフィゾー法、マッハチェンダー法、シャック-ハルトマン方式など、どの方式を用いてもよい。
本発明のレーザー入射面側の鏡面は、波面収差を測定するにあたり、レンズの波面収差を測定する時にレンズチルトを調整するだけの面積の鏡面があればよく、一度、レーザー入射面側に形成した鏡面のうちある一部分を荒らしてもよい。荒らす方法としては、金型で荒らしてもよいが、成形レンズにおいて荒らしてもよい。このように本来鏡面になる部分を故意に荒らす理由としては、光ヘッドに光ピックアップレンズを取り付けるにあたり、ディスク面側の鏡面に光ピックアップレンズのレンズチルト調整用のレーザーを照射した場合、このレーザーがディスク面側の鏡面を半透過し、レーザー入射面側の鏡面に反射し、それぞれの鏡面で戻り光がある場合、それぞれの戻り光が干渉してしまい、光ピックアップレンズのレンズチルト調整用レーザーが本来の機能を果たさない場合がある。このような場合、不必要な戻り光となってしまう、レーザー入射面側の鏡面を荒らすことようなことが考えられる。
外径φ3.50mmのシクロオレフィンポリマーを用いたプラスチックレンズを射出成形により作製した。入射面側のレンズ面部と、ディスク面側のレンズ面部に表1のような非球面係数を用いられるようなレンズ面を設けた。さらに、レーザーの入射面側、及び、ディスク面側のレンズ面より外側から外径方向に鏡面部を設けた。概要図は、図7に示す。
レーザーの入射面側のレンズ面28とその外側に設けた鏡面部36は同一の金型で作製した。この時、金型を作製するにあたりレンズ面を切削で加工する時に連続して鏡面まで作製した。
ディスク面側のレンズ面32とその外側に設けた鏡面部37は別々な金型で作製した。
このように作製されたピックアップレンズ27の波面収差測定を次のように行った。まず、レーザー入射面側の鏡面でピックアップレンズ27を支えられるようなレンズ固定部分を設けた収差測定用のフォルダーを作製した。次に、波面収差測定装置に、このフォルダーのレンズ固定部分を波面収差測定装置のレーザー62の入射方向に対して垂直になるように図13のように設置した。このように調整したフォルダー57のレンズ固定部分58に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面の外側に設けた鏡面部59をのせた。この状態で波面収差の測定を行った。波面収差の測定開口径は、表1に示した。また、波面収差の測定は26℃の室温にて、収差測定用レーザーの波長は407nmを用い、また、レンズの球面収差が小さくなるようにディスク厚に相当する平行平板ガラス60をディスク面側のレーザーの出射面側に入れて行った。このように波面収差の測定を行い、光ピックアップレンズの全ての波面収差の合計が45mλrms以下になっていることを確認した。次に、このまま、光ピックアップレンズが収差測定ジグにのっている状態で、この収差測定ジグを傾けて光ピックアップレンズを傾けて、3次コマ収差が最小となる値を探した。この時の3次コマ収差を表8に示す。次に、この光ピックアップレンズの光スポット測定を行い、図14に示す。光スポット測定を行うにあたり、収差測定装置と同様に、光スポット測定装置のフォルダー66のレンズ固定部分67を光スポット測定装置のレーザー65の入射方向に対して垂直になるように図14のように設置した。このように調整したフォルダーのレンズ固定部分67に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面の外側に設けた鏡面部68をのせた。この状態をレンズチルトの原点とし、レンズチルト0°とし表8に示す。
測定は26℃の室温にて、収差測定用レーザーの波長は407nmを用い、また、レンズの球面収差が小さくなるようにディスク厚に相当する平行平板ガラスをディスク面側のレーザーの出射面側に入れる必要があるが、より精度よく光スポットを測定するために光スポット測定装置の対物レンズ63の光ピックアップレンズと向き合う面にこの平行平板ガラス69貼り付けて、光スポットの測定を行った。使用するレーザー65はリム強度が80%以上のレーザーを用いた。ここで、光スポット測定の開口径は、表1に示した。この状態で光スポット径を測定し、さらに、図14において、光スポット径が良好となるように光ピックアップレンズを傾ける。その測定結果を表8に示した。ここで光スポット径が良好とは、0次光のスポット状態を見て判断する。一般的には、使用するレーザー楕円であることが多く、光スポットの光量最大位置を光スポットの中心すると、その中心を含むように使用しているレーザーの楕円光の長い方向を軸とした場合、線対称となるようなスポット径とした場合を良好なスポットとした。
外径φ3.50mmのシクロオレフィンポリマーを用いたプラスチックレンズを射出成形により作製した。入射面側のレンズ面部と、ディスク面側のレンズ面部に表1のような非球面係数を用いられるようなレンズ面を設けた。さらに、レーザーの入射面側、及び、ディスク面側のレンズ面より外側から外径方向に鏡面部を設けた。概要図は、図8に示す。レーザーの入射面側のレンズ面39とその外側に設けた鏡面部47は同一の金型で作製した。この時、金型を作製するにあたりレンズ面を切削で加工する時に連続して鏡面まで作製した。同様に、ディスク面側のレンズ面43とその外側に設けた鏡面部48は同一の金型で作製した。この時、金型を作製するにあたりレンズ面を切削で加工する時に連続して鏡面まで作製した。
このように作製されたピックアップレンズ38の波面収差測定を次のように行った。まず、レーザー入射面側の鏡面でピックアップレンズ38を支えられるようなレンズ固定部分を設けた収差測定用のフォルダーを作製した。次に、波面収差測定装置に、このフォルダーのレンズ固定部分を波面収差測定装置のレーザーの入射方向に対して垂直になるように図15のように設置した。このように調整したフォルダー70のレンズ固定部分71に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面の外側に設けた鏡面部72をのせた。この状態で波面収差の測定を行った。また、波面収差の測定は26℃の室温にて、収差測定用レーザーの波長は407nmを用い、また、レンズの球面収差が小さくなるようにディスク厚に相当する平行平板ガラス73をディスク面側のレーザーの出射面側に入れて行った。ここで、波面収差の測定開口径は、表1に示した。このように波面収差の測定を行い、全ての波面収差が45mλrms以下の光ピックアップレンズを作製した。
次に、このまま、光ピックアップレンズが収差測定ジグにのっている状態で、この収差測定ジグを傾けて光ピックアップレンズを傾けて、3次コマ収差が最小となる値を探した。この時の3次コマ収差を表8に示す。次に、この光ピックアップレンズの光スポット測定を行い、図16に示す。光スポット測定を行うにあたり、収差測定装置と同様に、光スポット測定装置のフォルダー76のレンズ固定部分77を光スポット測定装置のレーザー80の入射方向に対して垂直になるように図16のように設置した。このように調整したフォルダーのレンズ固定部分77に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面の外側に設けた鏡面部78をのせた。この状態をレンズチルトの原点とし、レンズチルト0°とし表8に示した。使用するレーザー80はリム強度が80%以上のレーザーを用いた。ここで、光スポット測定の開口径は、表1に示した。この状態で実施例1のような光スポット測定を行い測定結果を表8に示した。
実施例3は実施例2と同一製法で作製された光ピックアップレンズを用いるが、光スポット測定方法が異なる。
まず、実施例2と同様の手順を踏むこととする。レーザー入射面側の鏡面でピックアップレンズを支えられるようなレンズ固定部分を設けた収差測定用のフォルダーを作製した。次に、波面収差測定装置に、このフォルダーのレンズ固定部分を波面収差測定装置のレーザーの入射方向に対して垂直になるように図15のように設置した。このように調整したフォルダー57のレンズ固定部分58に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面の外側に設けた鏡面部59をのせた。この状態で波面収差の測定を行った。また、波面収差の測定にあたり、波面収差の測定は26℃の室温にて、収差測定用レーザーの波長は405nmを用い、また、レンズの球面収差が小さくなるようにディスク厚に相当する平行平板ガラス60をディスク面側のレーザーの出射面側に入れて行った。このように波面収差の測定を行い、全ての波面収差が45mλrms以下の光ピックアップレンズを作製した。
次に、このまま、光ピックアップレンズが収差測定ジグにのっている状態で、この収差測定ジグを傾けて光ピックアップレンズを傾けて、3次コマ収差が最小となる値を探した。この時の3次コマ収差を表8に示す。次に、この光ピックアップレンズの光スポット測定を行った。光スポット測定を行うにあたり、収差測定装置と同様に、光スポット測定装置のフォルダーのレンズ固定部分を光スポット測定装置のレーザーの入射方向に対して垂直になるように図16のように設置した。このように調整したフォルダーのレンズ固定部分に光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレンズ面とその外側に設けた鏡面部をのせた。
ここから実施例2と異なる。図17のようにディスク面側の鏡面に角度調整用のレーザー装置83からレーザー光84をあてて、鏡面に照射されているレーザーのスポットを観察し、スポットが極小で且つ真円になるように、光スポット測定治具を調整した。この時、この角度調整用レーザー84の入射角度は、光スポット測定装置のレーザーの入射方向88に対して水平になるように設置した。この状態をレンズチルトの原点とし、レンズチルト0°とし表8に示す。次に、実施例2と同様の光スポット測定を行い、測定結果を表8に示した。
表2に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表2に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表2に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表3に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表3に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表3に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表4に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表4に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表4に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表5に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表5に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表5に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表6に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表6に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
表6に示したレンズを用いている以外は、実施例1乃至実施例3と変わりはない。
(比較例1)
外径φ3.50mmのシクロオレフィンポリマーを用いたプラスチックレンズを射出成形により作製した。入射面側のレンズ面部と、ディスク面側のレンズに表7に示したレンズのような非球面係数を用いられるようなレンズ面を設けた。さらに、レーザーの入射面側、及び、ディスク面側のレンズ面より外側から外径方向に鏡面部を設けた。
レーザーの入射面側のレンズ面とその外側に設けた鏡面部は別々な金型で作製した。
ディスク面側のレンズ面とその外側に設けた鏡面部は別々な金型で作製した。
このように作製されたピックアップレンズの光スポットの測定を実施例1と同様の評価を行った。測定結果を表8に示した。
(比較例2)
比較例1のように作製されたレンズを、実施例3と同様の評価を行った。測定結果を表8に示した。
実施例1乃至実施例18、及び、比較例1乃至比較例2の結果を表8に示す。
実施例1乃至実施例18では、光スポット測定で原点とした角度から、良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズを傾けた角度が小さいことがわかる。特に、実施例3及び実施例6、実施例9、実施例12、実施例15、実施例18が良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズを傾けた角度が小さいことがわかる。これらの実施例は、ディスク側の鏡面と面径が同一の金型で作製されており、この鏡面にレンズチルト調整用のレーザーをあてることで、より精度よくレンズを傾けることができ、その結果、良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズを傾けた角度がより小さくなったことが分かる。これに対して、比較例1及び比較例2は、良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズを傾けた角度が小さいことがわかる。この結果から、レーザー入射面側の鏡面または取り付け面が、レンズ面と別な金型であった場合、ただ単に光ヘッドに取り付けた場合だけでは、良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズを大きく傾けなくてはいけなく、光ピックアップレンズの性能を容易に反映しているとは言いがたい。
また、比較例2は、ディスク面側の鏡面で、傾きを把握してレンズを傾けて調整を行っているが、良好な光スポット径をえられるまでにフォルダーとともに光ピックアップレンズの傾け角は、比較例1よりは小さいが、本特許の実施例1乃至実施例18よりは大きい。比較例2は、ディスク面側の鏡面とレンズ面が別金型であることから、鏡面にレンズチルト調整用のレーザーをあてても、調整が不十分であることを示している。
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一般的なピックアップレンズの断面図である。 一般的なピックアップレンズの断面図である。 一般的なピックアップレンズの想定断面図である。 一般的なピックアップレンズの想定断面図である。 一般的なピックアップレンズの想定断面図である。 一般的なピックアップレンズの想定断面図である。 本発明の光ピックアップレンズの断面図である。 本発明の光ピックアップレンズの断面図である。 本発明の光ピックアップレンズの想定断面図例である。 本発明の光ピックアップレンズの想定断面図例である。 本発明の光ピックアップレンズの想定断面図例である。 本発明ではない光ピックアップレンズの想定断面図例である。 本発明の光ピックアップレンズの波面収差測定測定方法図である。 本発明の光ピックアップレンズの光スポット測定測定方法図である。 本発明の光ピックアップレンズの波面収差測定測定方法図である。 本発明の光ピックアップレンズの光スポット測定測定方法図である。 本発明の光スポット測定の前段階としてのレンズチルト調整方法図である。 図1のレンズ成形のための金型分割概要図 図2のレンズ成形のための金型分割概要図 図7のレンズ成形のための金型分割概要図 図8のレンズ成形のための金型分割概要図
符号の説明
1 一般的なピックアップレンズ
2 レーザー入射面側の光ピックアップレンズのレンズ面
3 ディスク面側の光ピックアップレンズのレンズ面
4 レーザー入射面側鏡面内径
5 レーザー入射面側鏡面外径
6 レーザー入射面側鏡面領域
7 レーザー入射面側鏡面、及び、光ヘッド取り付け面
8 ディスク面側鏡面
9 光軸
10 光ピックアップヘッドレーザー
11 一般的なピックアップレンズ
12 レーザー入射面側の光ピックアップレンズのレンズ面
13 ディスク面側の光ピックアップレンズのレンズ面
14 レーザー入射面側鏡面内径
15 レーザー入射面側鏡面外径
16 レーザー入射面側鏡面領域
17 ディスク面側鏡面
18 光ピックアップヘッドレーザー
19 光軸
20 光軸
21 光軸
22 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
23 光軸
24 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
25 光軸
26 レーザー入射面側鏡面
27 光ピックアップレンズ
28 レーザー入射面側の光ピックアップレンズのレンズ面
29 レーザー入射面側鏡面領域
30 レーザー入射面側鏡面内径
31 レーザー入射面側鏡面外径
32 ディスク面側の光ピックアップレンズのレンズ面
33 ディスク面側鏡面領域
34 ディスク面側鏡面内径
35 ディスク面側鏡面外径
36 レーザー入射面側鏡面、及び、光ヘッド取り付け面
37 ディスク面側鏡面
38 光ピックアップレンズ
39 レーザー入射面側の光ピックアップレンズのレンズ面
40 レーザー入射面側鏡面領域
41 レーザー入射面側鏡面内径
42 レーザー入射面側鏡面外径
43 ディスク面側の光ピックアップレンズのレンズ面
44 ディスク面側鏡面領域
45 ディスク面側鏡面内径
46 ディスク面側鏡面外径
47 レーザー入射面側鏡面、及び、光ヘッド取り付け面
48 ディスク面側鏡面
49 光軸
50 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
51 光軸
52 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
53 光軸
54 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
55 光軸
56 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面
57 波面収差測定用のフォルダー
58 レンズ固定部分
59 鏡面部
60 平行平板ガラス
61 光軸
62 波面収差測定装置のレーザー
63 光スポット測定装置の対物レンズ
64 光軸
65 光スポット測定装置のレーザー
66 光スポット測定装置のフォルダー
67 レンズ固定部分
68 鏡面部
69 平行平板ガラス
70 波面収差測定用のフォルダー
71 レンズ固定部分
72 鏡面部
73 平行平板ガラス
74 光軸
75 波面収差測定装置のレーザー
76 光スポット測定装置のフォルダー
77 レンズ固定部分
78 鏡面部
79 平行平板ガラス
80 光スポット測定装置のレーザー
81 光スポット測定装置の対物レンズ
82 光軸
83 角度調整用のレーザー装置
84 角度調整用レーザー
85 光軸
86 波面収差測定装置のレーザー
87 図1のレンズのディスク面側レンズ面金型
88 図1のレンズのレーザー入射面側レンズ面金型
89 図1のレンズのディスク面側コバ面金型
90 図1のレンズのレーザー入射面側コバ面金型
91 図1のレンズ成形のための金型の胴型
92 図2のレンズのディスク面側レンズ面金型
93 図2のレンズのレーザー入射面側レンズ面金型
94 図2のレンズのディスク面側コバ面金型
95 図2のレンズのレーザー入射面側コバ面金型
96 図2のレンズ成形のための金型の胴型
97 図7のレンズのディスク面側レンズ面金型
98 図7のレンズのレーザー入射面側レンズ面金型
99 図7のレンズのディスク面側コバ面金型
100 図7のレンズのレーザー入射面側コバ面金型
101 図7のレンズ成形のための金型の胴型
102 図8のレンズのディスク面側レンズ面金型
103 図8のレンズのレーザー入射面側レンズ面金型
104 図8のレンズのディスク面側コバ面金型
105 図8のレンズのレーザー入射面側コバ面金型
106 図8のレンズ成形のための金型の胴型
201 光ピックアップレンズレーザー入射面側鏡面 兼 光ヘッド取り付け面

Claims (8)

  1. 所定の記録再生波長のレーザー光を集光する光ピックアップレンズであって、
    光ピックアップレンズのレーザーの入射面側のレーザーの光路の有効径外コバ面、及び、ディスク面側のレーザーの光路の有効径外のコバ面の両方が鏡面とされ、
    レーザーの入射面側の鏡面は、レーザーの入射面側のレンズ面より外径に向かって形成されるとともに光ヘッドに対する取り付け面とされ、
    レーザーの入射面側のレンズ面より外径に向かって形成されている鏡面と、レーザーの入射面側のレンズ面と一つの金型によって作製され
    レーザーの入射面側の鏡面と、ディスク面側の鏡面とが光軸方向に重なって配置されていることを特徴とする光ピックアップレンズ。
  2. ディスク面側の鏡面は、ディスク面側のレンズ面より外径に向かって形成され、ディスク面側の鏡面と、ディスク面側のレンズ面が一つの金型によって作製されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップレンズ。
  3. レーザーの入射面側の鏡面と、ディスク面側の鏡面はいずれも、前記所定の記録再生波長のレーザー光を照射した際に干渉縞が4本以下観測される程度の平滑度であることを徴とする請求項1又は2記載の光ピックアップレンズ。
  4. レーザーの入射面側の鏡面と、ディスク面側の鏡面はいずれも、前記所定の記録再生波長のレーザー光を照射した際に干渉縞が2本以下観測される程度の平滑度であることを徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光ピックアップレンズ。
  5. 材質がプラスチックであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光ピックアップレンズ。
  6. 開口径NAが0.84以上であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光ピックアップレンズ。
  7. 記録再生波長として415nm以下の光を用いることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光ピックアップレンズ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光ピックアップレンズを用いることを特徴とする光ヘッド及び光ディスク装置。
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