JP5118568B2 - ガスタービンの排気ディフューザ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンの排気ディフューザに係り、特に、排気ディフューザを構成する外側筒体と内側筒体との間に設けたストラット内を冷却空気が通過するガスタービンの排気ディフューザに関する。
一般に、ガスタービン設備は、吸気を圧縮して燃焼用の圧縮空気を得る圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気を燃料とともに燃焼して高温高圧の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、この燃焼器からの燃焼ガスによってロータの回転動力を得るタービンとを備えている。また、ロータ駆動後の燃焼ガスの静圧を回復させるために、タービンの燃焼ガス出口に接続した排気煙道部には、例えば二重円筒構造の排気ディフューザが備えられている。
このような排気ディフューザは、例えば、燃焼ガスが通過するケーシングを兼ねる外側筒体と、その内側に配置した内側筒体と、この筒体間に周方向に間隔をもって放射状に設けた中空形状のストラットとを有している
この種の排気ディフューザにおいては、ストラットの内部に冷却空気が流入するので、ストラットの内面とストラットの外方端及び内方端にそれぞれ連絡する外側筒体の外面と内側筒体の内面とはこの冷却空気に曝されている。一方、ストラットの外面と外側筒体の内面と内側筒体の外面とは、約650℃の排気ガスに曝されている。
この結果、ストラットと外側筒体と内側筒体とには、内外面温度差に起因した熱応力が発生する。このため、この熱応力がガスタービンの起動・停止により繰り返されると、ストラットと外側及び内側筒体との連結部である溶接部に、熱疲労損傷が発生する。さらに、この熱疲労損傷が進行すると、外側及び内側筒体の肉厚を貫通する大きなクラックの発生を招くことになる。
このような問題に対して、ストラットの肉厚をケーシング(外側筒体)の肉厚より厚くすることで、ストラットの熱変形の応答性を低下させると共に相対的にケーシング(外側筒体)の熱変形の応答性を向上させ、これにより、温度差に起因した熱膨張差により発生するストラットとケーシング(外側筒体)との間の過大な熱応力を抑制し、装置の長寿命化を図ったものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−31871号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されているストラット構造では、ストラットの肉厚をケーシング(外側筒体)より厚く形成することから、ストラットの重量が増加する。この結果、強度の観点からガスタービン設備の設計変更を検討することが必要となる場合がある。また、例えば、ストラットとケーシング(外側筒体)との溶接に際して、その溶接量を増加させることが必要となり、製造コストと共に補修コストの上昇を招く虞がある。
このため、これらガスタービン設備の設計変更の検討を必要とせずに、経済的かつ簡易な構造で性能の向上が図れるガスタービン排気ディフューザが要求されている。
本発明は上述の事項に基づいてなされたもので、その目的は、ガスタービン設備の設計変更の検討を必要とせずに、経済的かつ簡易な構造で熱応力を抑制して長寿命化を図ったガスタービンの排気ディフューザを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービンの排気ガスを外部へ排出する排気煙道部に設けられ、外側筒体と内側筒体とこれらの筒体間に設けられて、前記外側筒体と前記内側筒体とを連結する冷却通路を有する中空筒状のストラットとからなるガスタービンの排気ディフューザにおいて、前記外側筒体の内側面と前記内側筒体の外側面とで形成される排気ガス流路内における前記ストラットの開口端側に、環状体の接合部材をそれぞれ設け、前記一方の接合部材の周縁と前記外側筒体の内側面とに形成する溶接部と、前記ストラットと前記外側筒体とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置し、前記他方の接合部材の周縁と前記内側筒体の外側面とに形成する溶接部と、前記ストラットと前記内側筒体とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置したものとする。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービンの排気ガスを外部へ排出する排気煙道部に設けられ、外側筒体と,内側筒体と,これらの筒体間に設けられて、前記外側筒体と前記内側筒体とを連結する冷却通路を有する中空筒状のストラットとからなるガスタービンの排気ディフューザにおいて、前記外側筒体の内側面と前記内側筒体の外側面とで形成される排気ガス流路内における前記ストラットの開口端側に、環状体の接合部材をそれぞれ設け、前記一方の接合部材における周縁と前記外側筒体の内側面とに形成する溶接部と、前記ストラットの前記外側筒体の外側に突出した端部と前記外側筒体の外側面とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置し、前記他方の接合部材における周縁と前記内側筒体の外側面とに形成する溶接部と、前記ストラットの前記内側筒体の内側に突出した端部と前記内側筒体の内側面とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置したものとする。
)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記環状体の接合部材は、前記ストラットと一体的に形成したものとする。
本発明によれば、ストラットの溶接止端部が、ガスタービン排気ディフューザ肉厚方向の同一断面内に存在しなくなることから、排気ガスと冷却空気の温度差に起因した熱膨張による応力集中部の重畳を回避することができる。この結果、溶接止端部を起点として発生する熱疲労損傷に対する排気ディフューザの強度を向上させることができると共に、経済的かつ簡易な構造で熱応力を抑制して排気ディフューザの長寿命化を図ることができる。
以下に、本発明のガスタービンの排気ディフューザの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のガスタービン排気ディフューザの第1の実施の形態を備えたガスタービンを一部断面にて示す側面図である。この図1において、ガスタービン100のタービン部52は、全体を収容する円筒形状のタービンのケーシング1と、ケーシング1の内周側に軸方向複数段で設置されたシュラウド(図示せず)と、各段のシュラウドに係合支持されてリング状に複数個設置された静翼50と、各段の静翼50の間に配置される各段の動翼51がそれぞれ外周上でリング状に複数個設置されたタービンロータ55とを備えている。また、ガスタービン100は、吸気aを圧縮して燃焼用及び冷却用の圧縮空気を得る圧縮機53と、この圧縮機53からの圧縮空気を燃料とともに燃焼して高温高圧の燃焼ガスを発生させる燃焼器54とを備えている。また、タービン部52の燃焼ガス出口に接続した排気煙道部には、二重円筒構造の外周側の排気ディフューザ3、及び内周側の排気ディフューザ4が備えられている。
内周側の排気ディフューザ4はケーシング1の内部に内側筒体4Aを備えている。この内側筒体4A内の空間12には、軸受ハウジング11aが、上下に2分割可能に設けられている。この軸受ハウジング11aの内部には、タービンロータ55を回転自在に支持する軸受11が、設けられている。軸受ハウジング11aは、支持部材11bを介して内側筒体4Aに支持されている。また、タービンロータ55の軸後端は、軸受ハウジング11aの軸後端と一致するように配置されている。また、内周側の排気ディフューザ4と軸受ハウジング11aの軸方向前端には、同心円盤状の仕切り板11cが設けられている。外周側の排気ディフューザ3は、ケーシング1とその内側に配置した内側筒体4Aと、ケーシング1と内側筒体4Aとの間に周方向に間隔をもって放射状に設けた中空状のストラット5とで構成されている。
燃焼装置54で発生した燃焼温度1300℃程度の燃焼ガスHは、静翼50を経て動翼51に噴射されてタービン部52を駆動する。その後、タービン部52を駆動した燃焼ガスHは650℃程度の排気ガス2となり、排気煙道部を構成する排気ディフューザ3,4を介してガスタービン100の外部へ排出される。
次に、上述した排気煙道部における排気ディフューザ3,4の詳細な構成を図2乃至図6を用いて説明する。図2は、本発明のガスタービンの排気ディフューザの第1の実施の形態を示す横断面図、図3は図2のIII-III矢視から外周側の排気ディフューザを見た縦断正面図、図4は図3のIV−IV矢視から見た外周側の排気ディフューザの縦断正面図、図5は図3のV−V矢視から見た外周側の排気ディフューザのストラットの断面図である。図6は、図5に示す本発明のガスタービン排気ディフューザを構成するストラットの斜視図である。これらの図において、図1に示す符号と同符号のものは同一部であるので、詳細な説明は省略する。
排気煙道部における外周側の排気ディフューザ3は、ケーシング1の内面と、内側筒体4Aの外周面との間にガスタービン100の排気ガス2が通過する排気ガス流路部7を形成している。ケーシング1と内側筒体4Aの外周面との間には、図2に示すようにこの例では3個のストラット5がロータ回転軸回りに等間隔をもって設けられている。このストラット5はガスタービン100の排気ガス2の流路7を横切るように配設されているので、ストラット5の排気ガス2の流れに対する抵抗を小さくするために、ストラット5は、図5に示すように中空筒状体で横断面が流線形に形成されている。
ストラット5は、図3、図4及び図6に示すように、その内側開口端部及び外側開口端部の外周にカラー状の接合体6A,6Bを設けている。この接合体6A,6Bは、ケーシング1及び内側筒体4Aに設けたストラット5の差込み孔の径Dより大きい径LDの寸法を有している。この接合体6A,6Bは、ストラット5に溶接や接着材で取り付けてもよいし、予めストラット5と一体的に形成することもできる。
ストラット5とケーシング1、内側筒体4Aとの各連結は、例えば、ストラット5の一方(外側)の開口端外周部に接合体6Bを予め一体的に形成したストラット5を使用する場合、まず、ストラット5の他方の開口端部をケーシング1に設けた孔と内側筒体4Aに設けた孔に差し込み、内側筒体4Aの内側に突出させる。この内側筒体4Aの内側に突出したストラット5の他方の開口端外周部に、内側の接合体6Aを嵌めこみ取付けた後、接合体6Aの周縁と、内側筒体4Aの内側面との隅部に溶接部10Aを形成し、接合体6Aの周縁と内側筒体4Aを接合する。
次に、接合体6Bの周縁とケーシング1の外側面との隅部に溶接部10Bを形成し、接合体6Bの周縁とケーシング1を接合する。
次に、ストラット5の内径側の端部外周面と内側筒体4Aの外側面との隅部に溶接部9Aを、またストラット5の外径側の端部外周面とケーシング1の内側面との隅部に溶接部9Bをそれぞれ施す。これにより、ストラット5に施された接合体6Aは内側筒体4Aの内側に、また、接合体6Bはケーシング1の外側に配置される。ストラット5及び接合体6A,6Bを内側筒体4A、ケーシング1に溶接固定するための溶接部9A,9B,10A,10Bは、ガスタービン100の冷却空気8が通過する冷却空気流路部側の2つの溶接部と、ガスタービン100の排気ガス2が通過する排気ガス流路部側の排気ガス側の2つの溶接部の4箇所になる。
そして、溶接部9A,9B,10A,10Bは、図3及び図4に示すように、これらの溶接止端部が、ケーシング1、内側筒体4Aの肉厚方向の同一断面に存在せず、ストラット5の径方向に対して外方にずれをもって配置されている。
上述した本発明のガスタービンの排気ディフューザの第1の実施の形態によれば、溶接部9A,9B,10A,10Bの止端部が、ケーシング1、内側筒体4Aの肉厚方向の同一断面内に存在しなくなることから、排気ガス2と冷却空気8の温度差に起因した熱膨張による応力集中部の重畳を回避することができる。この結果、溶接止端部を起点として発生する熱疲労損傷に対する排気ディフューザ3,4の強度を向上させることができると共に、経済的かつ簡易な構造で熱応力を抑制して排気ディフューザ3,4の長寿命化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、従来の溶接量と同じ溶接量で連結部の強度を同等にすることができて、上述したように当該溶接部の熱疲労損傷であるクラックの発生を抑制できる。この結果、排気ディフューザ3,4の壁面クラックを原因とする排気ガス漏洩が減少し、内周側排気ディフューザ内面空間12の雰囲気温度上昇及びガスタービンエンクロージャの雰囲気温度上昇を防止することができると共に、ガスタービン設備の信頼性向上を図ることができる。
さらに、外周側の排気ディフューザ3及び内周側の排気ディフューザ4の肉厚貫通クラックの発生が抑制できることで、ガスタービン設備の定期検査時の補修溶接作業を減少させることができる。この結果、ガスタービン設備の経済性を向上させることができる。
また、従来のストラット5と外周側の排気ディフューザ3及び内周側の排気ディフューザ4との取り付けは、突き抜け構造であったために、仮溶接が必要であった。本実施の形態におけるストラット5は、カラー状の接合体6A,6Bが設けられるため、径方向の位置決めが容易となり作業性を向上させることができる。
また、カラー状の接合体6A,6Bが外周側の排気ディフューザ3の外側及び内周側の排気ディフューザ4の内側に設置されているため、熱応力により排気ガス側の溶接部9A,9Bに外周側の排気ディフューザ3及び内周側の排気ディフューザ4の肉厚を貫通する大きなクラックが発生したとしても、カラー状の接合体6A,6Bにより排気ガス流路部7のシール性が保持される。この結果、排気ガス2の排気ガス流路部7外部への漏洩が発生せず、内周側の排気ディフユーザ内面空間12の雰囲気温度上昇及びガスタービンエンクロージャの雰囲気温度上昇が防止され、ガスタービン設備の信頼性向上を図ることができる。
図7、図8は本発明のガスタービンの排気ディフューザの第2の実施の形態を示すもので、図7は、本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラット部分の縦断正面図、図8は、図7に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。なお、図7、図8において、図3〜図6に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
本実施の形態においては、ストラット5に設けるカラー状の接合体6A,6Bが排気ガス2側、つまり排気ガス流路部7側に位置するように、ストラット5の開口端部側に設けたものである。ストラット5とケーシング1及び内側筒体4Aとの連結は、ケーシング1の内側面と一方の接合体6Bの外周とを溶接部9Bによって溶接して連結し、内側筒体4Aの外側面と他方の接合体6Aの外周とを溶接部9Aによって溶接して連結する。次に、ケーシング1の外側面、内側筒体4Aの内側面とストラット5の冷却空気流路部側の連結部を溶接部10B,10Aによって溶接して連結する。
本発明のガスタービン排気ディフューザの内外周壁連結構造の第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
図9、図10は本発明のガスタービンの排気ディフューザの第3の実施の形態を示すもので、図9は、本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラット部分の縦断正面図、図10は、図9に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。なお、図9、図10において、図3〜図6に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
本実施の形態は、接合体6A,6Bをストラット5とは別個に形成し、ストラット5の一方側開口端と他方側開口端にそれぞれ設けたものである。接合体6A,6Bは、図9に示すように、ストラット5の各開口端の端面から突出するように高さ寸法Tを有している。したがって、ストラット5とケーシング1、内側筒体4Aとの連結は、まず、ストラット5をケーシング1に設けた孔と内側筒体4Aに設けた孔に差し込み、ストラット5におけるケーシング1の外側への突き出し部、及び内側筒体4Aの内側への突き出し部に、接合体6B,6Aをそれぞれ嵌めこむ。次に、接合体6Aの内側周縁と、ストラット5の一方側開口端の端面との隅部に溶接部13Aを形成し、接合体6Aとストラット5を接合する。同様に、接合体6Bの内側周縁と、ストラット5の他方側開口端の端面との隅部に溶接部13Bを形成し、接合体6Bとストラット5を接合する。
次に、接合体6Aの外側周縁と、内側筒体4Aの内側面との隅部に溶接部10Aを形成し、接合体6Aの外側周縁と内側筒体4Aを接合する。
次に、接合体6Bの外側周縁と、ケーシング1の外側面との隅部に溶接部10Bを形成し、接合体6Bの外側周縁とケーシング1を接合する。これにより、ストラット5に施された接合体6Aは内側筒体4Aの内側に、また、接合体6Bはケーシング1の外側に配置される。ストラット5及び接合体6A,6Bを内側筒体4A、ケーシング1に溶接固定するための溶接部10A,10B,13A,13Bは、いずれもガスタービン100の冷却空気8が通過する冷却空気流路部側の4箇所になる。
そして、溶接部10A,10B,13A,13Bは、図9に示すように、これらの溶接止端部が、ケーシング1、内側筒体4Aの肉厚方向の同一断面に存在せず、ストラット5の径方向に対して外方にずれをもって配置されている。
本発明のガスタービンの排気ディフューザの第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、接合体6A,6Bに肉厚の寸法Tを設けることにより、従来の溶接量と同じ溶接量で連結部の強度を同等にすることができる。また、溶接部10A,10B,13A,13Bを全て冷却空気側溶接部10にすることができる。この結果、溶接部10A,10B,13A,13Bの止端部が、ケーシング1、内側筒体4Aの肉厚方向の同一断面内に存在しなくなることから、排気ディフューザ3,4とストラット5の連結部に生じる熱膨張による応力集中部の重畳を回避するとともに、排気ガス2と冷却空気8の温度差に起因する溶接部の熱疲労損傷を抑制し、排気ガス漏洩による内周側排気ディフューザ内面空間12の雰囲気温度上昇及びガスタービンエンクロージャの雰囲気温度上昇を防止することができる。
図11、図12は本発明のガスタービンの排気ディフューザの第4の実施の形態を示すもので、図11は、本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラット部分の縦断正面図、図12は、図11に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。なお、図11、図12において、図3〜図6に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
本実施の形態は、基本的に第3の実施の形態と同様であるが、接合体6A,6Bをストラット5における内側筒体4Aの外面側と、ケーシング1の内面側との開口部側、つまり排気ガス流路部側にそれぞれ設けている。したがって、ストラット5とケーシング1及び内側筒体4Aとの連結は、例えば、まず、ストラット5をケーシング1に設けた孔に差し込み、ストラット5におけるケーシング1の内側への突き出し部に接合体6A,6Bを嵌めこむ。次に、ストラット5の先端を内側筒体4Aに設けた孔に差し込み、接合体6A,6Bを、内側筒体4Aの外側面、ケーシング1の内側面に接する位置にそれぞれ配置する。
次に、接合体6Aの内側周縁と、ストラット5の内径側の端部外周面との隅部に溶接部13Aを形成し、接合体6Aとストラット5を接合する。同様に、接合体6Bの内側周縁と、ストラット5の外径側の端部外周面との隅部に溶接部13Bを形成し、接合体6Bとストラット5を接合する。
次に、接合体6Aの外側周縁と、内側筒体4Aの外側面との隅部に溶接部9Aを形成し、接合体6Aの外側周縁と内側筒体4Aを接合する。
次に、接合体6Bの外側周縁と、ケーシング1の内側面との隅部に溶接部9Bを形成し、接合体6Bの外側周縁とケーシング1を接合する。これにより、ストラット5に施された接合体6Aは内側筒体4Aの外側に、また、接合体6Bはケーシング1の内側に配置される。ストラット5及び接合体6A,6Bを内側筒体4A、ケーシング1に溶接固定するための溶接部9A,9B,13A,13Bは、いずれもガスタービン100の排気ガス2が通過する排気ガス流路部側の4箇所になる。
そして、溶接部9A,9B,13A,13Bは、図11に示すように、これらの溶接止端部が、ケーシング1、内側筒体4Aの肉厚方向の同一断面に存在せず、ストラット5の径方向に対して外方にずれをもって配置されている。
本発明のガスタービンの排気ディフューザの第4の実施の形態によれば、上述した第3の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
図13、図14は本発明のガスタービンの排気ディフューザの第5の実施の形態を示すもので、図13は、本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラット部分の縦断正面図、図14は、図13に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。なお、図13、図14において、図3〜図6に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
本実施の形態には、基本的に第1乃至第4の実施の形態と同様であるが、接合体6Aを、内側筒体4Aの内面側にのみ設けたものである。
本発明のガスタービンの排気ディフューザの第5の実施の形態によれば、上述した第1乃至第4の実施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、ストラット5の製作に伴う費用及び作業量を低減することができ、ガスタービン設備の経済性を向上させることができる。
なお、接合体6Aを、ケーシング1の外面側にのみ設けることも可能である。
図15、図16は本発明のガスタービンの排気ディフューザの第6の実施の形態を示すもので、図15は、本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラット部分の縦断正面図、図16は、図15に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。なお、図15、図16において、図3〜図6に示す符号と同符号のものは同一部分又は相当する部分であるので、その部分の説明を省略する。
本実施の形態は、基本的に第1乃至第5の実施の形態と同様であるが、接合体6Aを、ストラット5の外形寸法Dよりも外側にC寸法を有する部分的な突起物としたものである。
本発明のガスタービン排気ディフューザの内外周壁連結構造の第5の実施の形態によれば、上述した第1乃至第5の実施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、ストラット5の製作に伴う費用及び作業量を低減することができ、ガスタービン設備の経済性を向上させることができる。
本発明のガスタービン排気ディフューザの第1の実施の形態を備えたガスタービンを一部断面にて示す側面図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第1の実施の形態を示す横断面図である。 図2のIII-III矢視から外周側の排気ディフューザを見た縦断正面図である。 図3のIV−IV矢視から見た外周側の排気ディフューザの縦断正面図である。 図3のV−V矢視から見た外周側の排気ディフューザのストラットの断面図である。 図5に示す本発明のガスタービン排気ディフューザを構成するストラットの斜視図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第2の実施の形態に用いられるストラット部分の縦断正面図である。 図7に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第3の実施の形態に用いられるストラット部分の縦断正面図である。 図9に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第4の実施の形態に用いられるストラット部分の縦断正面図である。 図11に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第5の実施の形態に用いられるストラット部分の縦断正面図である。 図13に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。 本発明のガスタービンの排気ディフューザの第6の実施の形態に用いられるストラット部分の縦断正面図である。 図15に示す本発明のガスタービンの排気ディフューザに用いられるストラットの斜視図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 排気ガス
3 外周側の排気ディフューザ
4 内周側の排気ディフューザ
4A 内側筒体
5 ストラット
6A 接合体(内径側)
6B 接合体(外径側)
7 排気ガス流路部
8 冷却空気
9A 排気ガス側溶接部(内径側)
9B 排気ガス側溶接部(外径側)
10A 冷却空気側溶接部(内径側)
10B 冷却空気側溶接部(外径側)
100 ガスタービン

Claims (3)

  1. ガスタービンの排気ガスを外部へ排出する排気煙道部に設けられ、外側筒体と,内側筒体と,これらの筒体間に設けられて、前記外側筒体と前記内側筒体とを連結する冷却通路を有する中空筒状のストラットとからなるガスタービンの排気ディフューザにおいて、
    前記外側筒体の内側面と前記内側筒体の外側面とで形成される排気ガス流路内における前記ストラットの開口端側に、環状体の接合部材をそれぞれ設け、
    前記一方の接合部材の周縁と前記外側筒体の内側面とに形成する溶接部と、前記ストラットと前記外側筒体とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置し、
    前記他方の接合部材の周縁と前記内側筒体の外側面とに形成する溶接部と、前記ストラットと前記内側筒体とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置した
    ことを特徴とするガスタービンの排気ディフューザ。
  2. ガスタービンの排気ガスを外部へ排出する排気煙道部に設けられ、外側筒体と,内側筒体と,これらの筒体間に設けられて、前記外側筒体と前記内側筒体とを連結する冷却通路を有する中空筒状のストラットとからなるガスタービンの排気ディフューザにおいて、
    前記外側筒体の内側面と前記内側筒体の外側面とで形成される排気ガス流路内における前記ストラットの開口端側に、環状体の接合部材をそれぞれ設け、
    前記一方の接合部材における周縁と前記外側筒体の内側面とに形成する溶接部と、前記ストラットの前記外側筒体の外側に突出した端部と前記外側筒体の外側面とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置し、
    前記他方の接合部材における周縁と前記内側筒体の外側面とに形成する溶接部と、前記ストラットの前記内側筒体の内側に突出した端部と前記内側筒体の内側面とに形成する溶接部とを、前記ストラットの径方向に対して外方にずれをもって配置した
    ことを特徴とするガスタービンの排気ディフューザ。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービンの排気ディフューザにおいて、
    前記環状体の接合部材は、前記ストラットと一体的に形成した
    ことを特徴とするガスタービンの排気ディフューザ。
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