JP5118529B2 - トリムの接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明はトリム接合部構造に関し、特に互いのトリムの端部を重ねて車体パネルに装着されるトリムの接合部構造に関する。
通常、車体パネルには複数のトリム、いわゆる内装部品が装着される。このようなトリムはそれぞれ別個に成形し、互いの端部を重ねて車体パネルに装着される。
この種の端部を重ねて車体パネルに装着するトリムの接合部構造の一例として特許文献1の接合部構造が知られている。特許文献1の接合部構造を図11に示す要部分解斜視図及び図12に示す接合状態を示す断面図を参照して説明する。
ラップ部分における外側に位置する断面略C字状のトリム101の端部102の裏面両側に補強リブ103が形成され、各補強リブ103の先端に係止部104が設けられる。一方、ラップ部分における内側に位置する断面略C字状のトリム105の端部106の両側に各補強リブ103の先端の係止部104と係合する係止穴107が開口する。
そして、図12に示すようにトリム101の端部102とトリム105の端部106をラップ、即ち重ねることにより、トリム101に形成した補強リブ103の係止部104がトリム105の係止穴107に係合固定される。
また、特許文献2に開示されトリム取付構造は、図13に分解斜視図を示し、図14に図13のV−V線断面図を示すように、一方のトリム111の端部にロケートピン112を設ける一方、他方のトリム115の端部に形成されたジョッグル部116にロケートピン112を差し込む収容孔117を形成し、ロケートピン112を収容孔117に差し込みトリム111と115の位置決め精度を向上させて、それぞれのトリム111と115を車体パネル120の各取付孔121、122にクリップ123、124により取り付ける。
実開平4−31054号公報 実開平5−56660号公報
上記特許文献1によると、トリム101の端部102とトリム105の端部106を重ねることによりそれぞれの補強リブ103の係止部104が各係止穴107に係合してトリム101と105を容易に接合することができる。しかし、トリム101の端部102の裏面両側に分離して係止部104が形成されることから、外力等によりトリム101或いは105が変形した際、その変形に伴い係止孔107から補強リブ103に形成した係止部104が抜け出し、トリム101とトリム105が分離することが懸念される。
一方、特許文献2によるとトリム111とトリム115がロケートピン112と収容孔117との係合により互いに連結し、かつそれぞれのトリム111、115が車体パネル120の取付孔121、122にクリップ123、124により取り付けられ、トリム111の端部とトリム115の端部の接合状態が維持できる。しかし、各トリム111、115の端部をそれぞれクリップ123、124により車体パネル115に取り付ける形状は複雑で構成部品が多く、かつロケートピン112と収容孔117とを係合させ、更にトリム111及び115で隠蔽されて目視困難な車体パネル120の取付孔121及び122にクリップ123、124を差し込み車体パネル120に取り付ける作業は厄介で多くの作業コストを要する。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で接合剛性及び取付作業性に優れたトリムの接合部構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、第1トリムの第1端部と第2トリムの第2端部を接合して車体パネルに装着するトリムの接合部構造において、上記第1トリムの第1端部は、基部及び該基部の両端から第1延在部及び第2延在部が対峙して延在するコ字状の取付部支持部と、上記車体パネルに締結具によって取り付けられる取付面部及び該取付面部の両端から対向して延在してそれぞれ上記第1延在部及び第2延在部に接合される第1側面部及び第2側面部を有する断面略コ字状で延在し、該第1側面部及び第2側面部に対向する第1係合穴及び第2係合穴が穿孔された取付部とを備え、第2トリムの第2端部は、先端部裏面に上記取付支持部に当接するトリム当接面を有し、該トリム当接面に突設されて上記第1側面部と第2側面部間に挿入すると共に上記第1係合穴に貫通する係合爪及び頂端が上記第2係合穴に係合可能な突起を備えた係合部を備え、上記第1係合穴を貫通する係合爪とトリム当接面とにより上記第1側面部及び第1延在部を挟持すると共に上記頂端が第2係合穴に係合する突起とトリム当接面とにより第2側面部及び第2延在部を挟持して第1端部と第2端部を接合したことを特徴とする。
この発明によると、第1トリムの第1端部に形成された取付部の第1側面部に穿孔された第1係合穴を貫通する第2トリムの第2端部に形成された係合爪とトリム当接面によって取付部の第1側面部及び第1延在部を挟持すると共に頂端が第2係合穴に係合する突起とトリム当接面とにより第2側面部及び第2延在部を挟持して第1トリムの第1端部と第2トリムの第2端部が強固に接合される。更に、第2トリムの第2端部が第1トリムの第1端部を介して締結具により車体パネルに締結されて第1端部と第2端部との接合剛性が確保される。
また、第1トリムの第1端部を締結具によって車体パネルに締結し、第1端部に形成された取付部の第1係合に第2トリムの第2端部に形成され係合部の係合爪を挿入し、第2端部を揺動することにより突起の頂端を第2係合穴に係合させる簡単な作業により第1トリムの第1端部と第2トリムの第2端部が車体パネルに取り付けられてトリムの取付作業効率の向上が得られる。
また、単一締結具によって第1トリムの第1端部及び第2トリムの第2端部が車体パネルに取り付けられ、構成部品点数が少なく製造コストの低減が期待できる。更に、第2トリムの第2端部によって締結具や取付部等が覆われ、良好な外観性が確保できる。
請求項2の発明は、請求項1のトリムの接合部構造において、上記第1側面部と第2側面部は、取付面部側から第1延在部側及び第2延在部側に移行するに従って次第に離間距離が増大することを特徴とする。
この発明によると、取付部の第1側面部と第2側面部が取付面部側から第1延在部側及び第2延在部側に移行するに従って次第に離間距離が増大するように第1側面部に対し第2側面部が傾斜した配置されることから、第1端部に形成された取付部の第1係合穴に第2トリムの第2端部に形成され係合部の係合爪を挿入し、かつ第2端部の揺動により突起の頂端を第2係合穴に係合させる組付作業が容易になる。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のトリムの接合部構造において、上記取付面部及び車体パネルに取付孔が穿設され、上記締結具が上記取付孔に挿入されて取付面部を車体パネルに締結するクリップであることを特徴とする。
この発明によると、第1トリムの第1端部に形成された取付部の取付面部の取付孔から車体パネルの取付孔にクリップを挿入して締結することにより第1端部が車体パネルに締結でき、作業効率が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のトリムの接合部構造において、上記係合部は、上記トリム当接面に突設する基部に上記係合爪及び突起が一体形成されたことを特徴とする。
この発明によると、トリム当接面に突設する基部に係合爪及び突起を一体形成することのより、係合爪及び突起の剛性が確保でき、第1端部と第2端部との接合剛性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項のトリムの接合部構造において、上記車体パネルがサイドレールであり、上記第1トリムはピラーに装着されるピラー部及び該ピラー部に延設されてサイドレールの下面に装着されると共に上記第1端部を備えたサイドレール部が一体形成されたピラートリムであり、上記第2トリムは他のピラーに装着されるピラー部及び該ピラー部に延設されてサイドレールの下面に装着されると共に上記第2端部を備えたサイドレール部が一体形成されたピラートリムであることを特徴とする。
この発明によると、比較的幅小に形成された各ピラートリムのサイドレール部の第1端部と第2端部の接合剛性が確保されると共に、ピラートリムの取付作業効率が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項5のトリムの接合部構造において、上記第1端部の取付部が、該取付部の第1側面部が車室内側となって配置され、第2端部におけるサイドレール部の内側端縁によってルーフトリムの端部を保持したことを特徴とする。
この発明によると、ルーフトリムの端部が、サイドレールに取り付けられた取付部の第1係合穴に貫通係止された係合爪及びトリム当接面によって強固に固定された第2端部におけるサイドレール部の内方端縁によって強固に保持するおそれがされる。これにより、カーテンエアバッグが展開した際にもピラートリムの脱落が防止される。
本発明によると、第1トリムの第1端部と第2トリムの第2端部が強固に接合され、第2トリムの第2端部が第1トリムの第1端部を介して締結具により車体パネルに締結されて第1端部と第2端部との接合剛性が確保される。
また、車体パネルに締結された第1端部に形成された取付部の第1係合に第2トリムの第2端部に形成され係合部の係合爪を挿入し、第2端部を揺動することにより突起の頂端を第2係合穴に係合させる簡単な作業により第1トリムの第1端部及び第2トリムの第2端部が車体パネルに取り付けられてトリムの取付作業効率の向上が得られる。
また、単一締結具によって第1トリムの第1端部及び第2トリムの第2端部が車体パネルに取り付けられ、構成部品点数が少なく製造コストの低減が期待できる。
以下本発明の一実施の形態を、車体パネルであるCピラーに装着されるCピラートリムとDピラーに装着されるDピラートリムに装着されるDピラートリムの端部を接合するトリムの接合構造を例に説明する。なお、各図において矢印Fは車体前方方向を示し、矢印OUTは車幅方向外方向、矢印UPは上方方向を示す。
図1は本実施の形態によるトリムの接合構造を備えた車両の側面図、図2は図1のI−I線断面図、図3は図2のII−II線断面図、図4は車室内側部に装着されるトリムの概要を示す図である。
図1に示すように車室の左右側部には前方から後方に順にフロントピラー、センターピラー、リヤクォータフロントピラー、リヤクォータリヤピラーの各ピラー、即ちAピラー1、Bピラー2、Cピラー3、Dピラー4が配置され、Aピラー1、Bピラー2、Cピラー3、Dピラー4の上部が前後方向に延在する中空断面形状のサイドレール5によって連結される。
図2に示すようにサイドレール5は、上側フランジ6a及び下側フランジ6bが形成された断面略C字状のアウタパネル6と、内側面8の下縁に沿って下面9が外方に屈曲形成された略C字状でアウタパネル6の上側フランジ6a及び下側フランジ6bに接合する上側フランジ7a及び下側フランジ7bを有するインナパネル7によって形成される。互いに接合されるアウタパネル6及びインナパネル7の下側フランジ6b及び7bの外側にリヤクォータガラス10の上縁が接合される。
左右のサイドレール5の間に図示しないルーフパネルが掛け渡され、ルーフパネルの下面に沿ってルーフトリム11が張設される。またCピラー3とDピラー4との間におけるサイドレール5のインナパネル7にカーテンエアバッグ12が配設され、カーテンエアバッグ12はルーフトリム11によって被覆される。なお、矢印12aはカーテンエアバッグ12の展開方向を示す。
車室側部に装着されるトリムは、例えば図4に示すようにAピラー1、Bピラー2、Cピラー3、Dピラー4にそれぞれ装着されるAピラートリム21、Bピラートリム22、第1トリムとなるCピラートリム23、第2トリムとなるDピラートリム26とを備える。
Cピラートリム23は、Cピラー3に装着されるCピラー部24とCピラー部24の上部からサイドレール5の下面9に沿って後方に延在してDピラー4の近傍に達する比較的小幅のサイドレール部25とを有し、Dピラートリム26はDピラー4に装着されるDピラー部27とDピラー部27の上部からサイドレール5の下面9に沿って前方に延在するサイドレール部28とを有し、これら比較的小幅に形成されるCピラートリム23のサイドレール部25の第1端部30とDピラートリム26のサイドレール部28の第2端部50とが接合する。
次に図5乃至図7を参照してCピラートリム23の第1端部30とDピラートリム26の第2端部50の接合構造を説明する。
図5はCピラートリム23とDピラートリム26との接合状態を示すCピラートリム23及びDピラートリム26を車室内側から見た斜視図であり、図6は図5のA部分解斜視図、図7は図6のB矢視図、図8は図6のIII−III線断面図、図9は図6のIV−IV線断面図である。
Cピラートリム23の第1端部30の外表面に段部31が形成され、段部31を介して連続する取付部支持部32及び取付部36が一体形成される。取付部支持部32は段部31に沿って車幅方向に延在する基部33及び基部33の車幅方向内端及び外端から後方に対峙して延設された第1延在部である内側延在部34、第2延在部である外側延在部35を有する後端が開放された平面視略コ字状に形成される。
取付部36は、基部33の端縁から上方に延在する前面部37と、この前面部37の上縁から後方に延在する略矩形の取付面部38と、取付面部38の内縁から下方に延在して先端が内側延在部34に接合される略矩形の第1側面部となる内側面部39と、取付面部38の外縁から下方に移行するに従って内側面部39との離間距離が増大するように内側側面部39に対して傾斜して先端が外側延在部35に接合される略矩形の第2側面部となる外側面部40とを備え、図8に示すように下方が開放された断面略コ字状で前後方向に延在する。
取付面部38に取付孔38aが穿孔され、内側面部39及び外側面部40に互いに対向して上下方向に延在する長孔状の第1係合穴41、第2係合穴42が形成される。
Dピラートリム26の第2端部50は、Cピラートリム23の第1端部30に形成された段部31に先端51が近接する板状の先端部の裏面に取付部支持部32に車室内方、即ち下方から接面するトリム当接面52を有し、トリム当接面52に取付部36の第1係合穴41及び第2係合穴42に係合する板状の係合部53が突出形成される。
係合部53は、図9に示すようにトリム当接面52から上方に突出して取付部36の内側面部39と外側面部40との間に挿入可能で内側面部39に対向する内面54a、外側面部40に対向する外面54b及び取付面部38と対向する頂面54cを有する略矩形の基部54と、基部54の内面54aから突出して第1係合穴41を貫通可能な係合爪55と、基部54の外面54bから突出して第2係合穴42に頂端57aが係合可能な突起57とが一体形成される。
係合爪55は、第1係合穴41に嵌入可能な幅を有し、トリム当接面52と対峙して基端56aが内面54aに連続し先端55a側に移行するに従ってトリム当接面52から次第に離間する係止面56が形成される。トリム当接面52から係止面56の基端56aまでの寸法aは第1係合穴41の端縁41aから内側面部39の先端まで離間寸法bより小さく設定され(a<b)、係止面56の先端となる係合爪55の先端55aとトリム当接面52との離間寸法cは第1係合穴41の端縁41aから内側面部39の先端までの寸法bより大きく設定される(c>b)。
一方、突起57は第2取付孔42に嵌入可能な幅を有し、基端58aが外面54bに連続して頂端57a側に移行するに従ってトリム当接面52から離間する係止面58及び、基部52の頂面54cから頂端57aに移行するに従って次第にトリム当接面52に接近するように傾斜する押圧面59を有する突状に形成される。トリム当接面52から係止面58の基端58aまでの離間寸法eは第2係合穴42の端縁42aから外側面部40の先端までの寸法fと同等或いは若干小さく設定され(e≦f)、係止面58の先端となる突起57の頂端57aからトリム当接面52までの離間寸法gは第2係合穴42の端縁42aから外側面部40の先端までの寸法fより大きく設定される(g>f)。基部54に係合爪55及び突起57を一体形成することによって係合爪55及び突起57の剛性が容易に確保できる。
次に上記のように構成されたCピラートリム23及びDピラートリム26の取り付け作業について説明する。
まず、Cピラートリム23のCピラー部24をCピラー3に位置決めし、かつサイドレール部25をサイドレール5の下面に位置決めしてセットし、Cピラー部24の下部を図示しないクリップによってCピラー3に固定する。
一方、サイドレール部25の第1端部30に形成された取付部36の内側面部39から突出する内側延在部34の端縁34aによってルーフトリム11の端部11aを下方から保持した状態で、図3に示すように取付面部38に穿孔された取付孔38aをサイドレール5の下面9に穿設された取付孔9aに位置決めする。この位置決めされた状態を維持し、取付面部38の取付孔38aから締結具、本実施の形態ではグロメット62及びピン部材63を備えた2ピースクリップ61を挿入してピン部材63を押し込み、第1端部30の取付部36をサイドレール5に2ピースクリップ61によって締結する。この2ピースクリップ61は、グロメット62の複数に分割された軸部62aを取付孔38a及び9aに挿入し、ピン部材63を押し込むことにより軸部62aの先端が押し広げられて取付部36の取付面部38を容易かつ確実に締結する。
この取付面部38に穿孔された取付孔38aをインナパネル7に穿設された取付孔9aに位置決めするにあたり、下方が開放された取付部36の内側面部39と外側面部40の間から取付面部38の取付孔38a及びインナパネル7の取付孔9aが目視可能であり、極めて容易に取付面部38の取付孔38aとインナパネル7の取付孔9aとの位置決めが行える。同様に取付面部38の取付孔38a及びインナパネル7の取付孔9aを目視確認することによって容易に2ピースクリップ61により取付面部38をサイドレール5に締結することができる。なお、クリップによってCピラー3に固定されるCピラー部34の下部はリヤクォータトリム等の取り付けによって被覆される。
次に、Dピラートリム26の取付作業手順を図10を参照して説明する。
図10(a)に示すようにDピラートリム26の第2端部50を、そのトリム当接面52がサイドレール5の下面9に取り付けられたCピラートリム23の第1端部30に対向するようセットする。
次に、図10(b)に示すように第2端部50のトリム当接面52が第1端部30の内側延在部34及び外側延在部35に下方から対向した状態を維持しつつ、下方から取付部36の内側面部39に開口する第1係合穴41に係合部53の係合爪55を挿入し、その係止面56を第1係合穴41の端縁41aに当接させると共にサイドレール部28の内方端縁28aをルーフトリム11の端部11a下面に当接させる。
この第1係合穴41に係合爪55を挿入した状態で、図10(b)に矢印R1で示すようにDピラートリム26を揺動して第2端部50の外方側を押し上げて、係合部53を第1係合穴41の端縁41aに当接する係合爪55の係止面56を中心に揺動させる。係合部54の揺動に伴って突起57の頂端57a乃至押圧面59が内側面部39に対して傾斜した外側面部40の内面に押圧して外側面部40を若干弾性変形させて図10(c)に示すように突起57の頂端57aが第2係合穴42に係合する。なお、取付部36の内側面部39に対し外側面部40を傾斜して配置することにより、第1係合穴41に係合爪55を挿入し、かつ第2端部50の揺動により突起57の頂端47aを第2係合穴42に係合させる組付作業が容易に行える。
これにより係合爪55の係止面56とトリム当接面52によって第1係合穴41の端縁41aと内側延在部34の間を挟持し、かつ、突起57の係止面58とトリム当接面52によって第2係合穴42の端縁42aと外側延在部35の間を挟持して強固にCピラートリム23の第1端部30とDピラートリム27の第2端部50が接合され、かつCピラートリム23に段部31とDピラートリム27の先端51との隙間が一定に保持される。また、Dピラートリム27の第2端部50がCピラートリム23の第1端部30を介して2ピースクリップ61によりサイドレール5の下面9に締結され、第1端部30と第2端部50との接合剛性が確保される。
続いて、第2端部50がサイドレール5に締結されたDピラートリム26のDピラー部27をDピラー4上にセットし、Dピラー部27の下部を図示しないクリップによってDピラー4に固定する。なお、クリップによってDピラー4に固定されるDピラー部27の下部はリヤクォータトリム等の取り付けによって被覆される。
本実施の形態によると、Cピラートリム23の第1端部30を2ピースクリップ61によってサイドレール5に締結し、第1端部30に形成された取付部36の第1係合穴41にDピラートリム26の第2端部50に形成され係合部53の係合爪55を挿入し、第2端部50を揺動することにより突起57の頂端57aを第2係合穴42に係合させる簡単な作業によりCピラートリム23の第1端部30及びDピラートリム26の第2端部50がサイドレール5に取り付けられて作業効率の向上が得られる。また、単一の2ピースクリップ61によってCピラートリム23の第1端部30及びDピラートリム26の第2端部50がサイドレール5に取り付けられ、構成部品点数が少なく製造コストの低減が期待できる。
また、図2及び図3に示すようにDピラートリム26の第2端部50によって2ピースクリップ61や取付部36等が覆われ、車室内に露出することなく良好な外観性が確保できる。
更に、ルーフトリム11の端部11aが、サイドレール5に2ピースクリップ61によって取り付けられた取付部36の第1係合穴41に貫通係止された係合爪55及びトリム当接面52によって強固に固定されたサイドレール部28の内方端縁28aによって強固に保持されることから、カーテンエアバッグが展開した際にもCピラートリム23及びDピラートリム26の脱落が防止できる。
一方、Dピラートリム26を取り外す際には、Dピラー部27の下部をDピラー4に締結しているクリップを取り外し、Dピラー26の第2端部50を矢印R2で示すように係合爪55が挿通する第1係合穴41を中心に略水平方向に揺動させる。この揺動に伴って突起57が外側面部40を押圧して外側面部40が若干弾性変形し突起57の頂端57aが第2係合穴42から抜け出し、係合爪55を第1係合穴41から抜き出す簡単作業でDピラートリム26を取り外すことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記実施の形態ではCピラートリム23の第1端部39に取付部36を形成し、Dピラートリム26の第2係合部50側に係合部53を形成したが、Dピラートリム26の第2係合部50側に第1係合穴41及び第2係合穴42を備えた取付部36を形成し、Cピラートリム23の第1端部30側に係合部53を形成することもできる。また、締結具として2ピースクリップ61を例に説明したが、2ピースクリップに代えて他のクリップ等を使用することもできる。また上記実施の形態ではCピラートリム23とDピラートリム26の接合を例に説明したが、AピラートリムとBピラートリムの接合部、BピラートリムとCピラートリムの接合部、サイドシルトリムの接合部等他のトリムの接合部に適用することもできる。
本実施の形態によるトリムの接合構造を備えた車両の側面図である。 図1のI−I線断面図である。 図2のII−II線断面図である。 車室内側部に装着されるトリムの概要を示す図である。 CピラートリムとDピラーとの接合状態を示す斜視図である。 図5のA部分解斜視図である。 図6のB矢視図である。 図7のIII−III線断面図である。 図7のIV−IV線断面図である。 Dピラートリムの取付作業手順の概要を示す図である。 従来のトリムの接合部構造を示す要部分解斜視図である。 図11の接合状態を示す図である。 従来のトリムの接合部構造を示す要部分解斜視図である。 図13のV−V線断面図である。
符号の説明
1 Aピラー(フロントピラー)
2 Bピラー(センターピラー)
3 Cピラー(リヤクォータフロントピラー)
4 Dピラー(リヤクォータリヤピラー)
5 サイドレール(車体パネル)
6 アウタパネル
7 インナパネル
11 ルーフトリム
11a 端部
12 カーテンエアバッグ
23 Cピラートリム(第1トリム)
24 Cピラー部
25 サイドレール部
26 Dピラートリム(第2トリム)
27 Dピラー部
28 サイドレール部
28a 内方端縁
30 第1端部
32 取付部支持部
33 基部
34 内側延在部(第1延在部)
35 外側延在部(第2延在部)
36 取付部
38 取付面部
38a 取付孔
39 内側面部(第1側面部)
40 外側面部(第2側面部)
41 第1係合穴
41a 端縁
42 第2係合穴
42a 端縁
50 第2端部
51 先端
52 トリム当接面
53 係合部
54 基部
55 係合爪
55a 先端
56 係止面
57 突起
57a 頂端
58 係止面
59 押圧面
61 2ピースクリップ(締結具)

Claims (6)

  1. 第1トリムの第1端部と第2トリムの第2端部を接合して車体パネルに装着するトリムの接合部構造において、
    上記第1トリムの第1端部は、
    基部及び該基部の両端から第1延在部及び第2延在部が対峙して延在するコ字状の取付部支持部と、
    上記車体パネルに締結具によって取り付けられる取付面部及び該取付面部の両端から対向して延在してそれぞれ上記第1延在部及び第2延在部に接合される第1側面部及び第2側面部を有する断面略コ字状で延在し、該第1側面部及び第2側面部に対向する第1係合穴及び第2係合穴が穿孔された取付部とを備え、
    第2トリムの第2端部は、
    先端部裏面に上記取付支持部に当接するトリム当接面を有し、
    該トリム当接面に突設されて上記第1側面部と第2側面部間に挿入すると共に上記第1係合穴に貫通する係合爪及び頂端が上記第2係合穴に係合可能な突起を備えた係合部を備え、
    上記第1係合穴を貫通する係合爪とトリム当接面とにより上記第1側面部及び第1延在部を挟持すると共に上記頂端が第2係合穴に係合する突起とトリム当接面とにより第2側面部及び第2延在部を挟持して第1端部と第2端部を接合したことを特徴とするトリムの接合部構造。
  2. 上記第1側面部と第2側面部は、取付面部側から第1延在部側及び第2延在部側に移行するに従って次第に離間距離が増大することを特徴とする請求項1に記載のトリムの接合部構造。
  3. 上記取付面部及び車体パネルに取付孔が穿設され、上記締結具が上記取付孔に挿入されて取付面部を車体パネルに締結するクリップであることを特徴とする請求項1または2に記載のトリムの接合部構造。
  4. 上記係合部は、
    上記トリム当接面に突設する基部に上記係合爪及び突起が一体形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトリムの接合部構造。
  5. 上記車体パネルがサイドレールであり、
    上記第1トリムはピラーに装着されるピラー部及び該ピラー部に延設されてサイドレールの下面に装着されると共に上記第1端部を備えたサイドレール部が一体形成されたピラートリムであり、
    上記第2トリムは他のピラーに装着されるピラー部及び該ピラー部に延設されてサイドレールの下面に装着されると共に上記第2端部を備えたサイドレール部が一体形成されたピラートリムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトリムの接合部構造。
  6. 上記第1端部の取付部が、該取付部の第1側面部が車室内側となって配置され、第2端部におけるサイドレール部の内側端縁によってルーフトリムの端部を保持したことを特徴とする請求項5に記載のトリムの接合部構造。
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