JP5118313B2 - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5118313B2
JP5118313B2 JP2006148755A JP2006148755A JP5118313B2 JP 5118313 B2 JP5118313 B2 JP 5118313B2 JP 2006148755 A JP2006148755 A JP 2006148755A JP 2006148755 A JP2006148755 A JP 2006148755A JP 5118313 B2 JP5118313 B2 JP 5118313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
polishing
machining
polishing pad
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006148755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007318041A (ja
Inventor
暁明 邱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2006148755A priority Critical patent/JP5118313B2/ja
Publication of JP2007318041A publication Critical patent/JP2007318041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118313B2 publication Critical patent/JP5118313B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

本発明は、研磨パッドでウエーハを均一深さに研磨する研磨装置に関するものである。
IC,LSI等のデバイスが複数形成されたウエーハは、研削装置によって裏面が研削されて所定の厚さに形成され、その後ダイシング装置等の分割装置によって個々のデバイスに分割されて携帯電話、パソコン等の電子機器に利用される。
電子機器の軽量化、小型化を可能にするために、ウエーハの厚みが100μm以下、あるいは50μm以下になるように研削されるが、研削によってウエーハの裏面には研削歪層が残存し、それに起因してデバイスの抗折強度が著しく低下するという問題がある。そこで、このようなウエーハの裏面から研削歪層を除去する研磨装置が本出願人により提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の研磨装置は、回転駆動される研磨工具を被加工物の被処理面に押圧させながら研磨することを基本とし、このような研磨動作中に被加工物を保持したチャック手段を水平方向に往復動させるようにしている。
特許文献1に示される研磨装置によれば、ウエーハの研削面を研磨して鏡面加工できるので、インゴットから切り出されて研削され複数のデバイスを形成するためのベアウエーハを鏡面仕上げする際にも利用可能といえる。
特開2003−53662号公報
しかしながら、特許文献1の研磨装置は、ウエーハの被研磨面を鏡面仕上げすることはできるものの、ウエーハの厚みを均一に仕上げることはできず、平坦に研削された被研磨面が波打つような平坦状態の仕上がりとなってしまう。よって、例えば精度の高い平坦面を必要とするベアウエーハの鏡面仕上げに適用するには、不十分な現状にあるといえる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、研磨パッドでウエーハの被研磨面から均一厚さに研磨できる研磨装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る研磨装置は、ウエーハを保持する保持面を有し回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに対面し研磨する研磨面を有する研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、該研磨手段と前記チャックテーブルとを前記保持面に対して水平方向に相対的に移動する水平移動手段と、前記研磨手段を前記保持面に対して垂直方向に移動する垂直移動手段と、前記保持面に対する前記研磨パッドの押圧荷重を検出する荷重検出手段と、を備える研磨装置であって、前記チャックテーブルに保持されたウエーハに対する前記研磨パッドの接触面積と前記荷重検出手段で検出された荷重とによってウエーハに対する前記研磨パッドの圧力Pが所望の圧力P0と一致するように前記垂直移動手段を制御する圧力調整手段と、ウエーハの回転中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にウエーハリングを区画し前記水平移動手段を作動して各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けるウエーハリング位置付け手段と、各ウエーハリングにおける加工時間を管理する加工時間管理手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る研磨装置は、上記発明において、前記加工時間管理手段に加工時間算出手段が連結されていることを特徴とする。
また、本発明に係る研磨装置は、上記発明において、前記研磨パッドは、フェルト材に研磨材を含浸させて構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る研磨装置は、上記発明において、加工量をW、定数をη、ウエーハと前記研磨パッドとの間の相対速度をV、圧力をP、加工時間をTとした場合、前記加工時間算出手段は、プレストンの式W=η・P・V・Tを適用して、実験により単位時間当たりの関数E=f(P,V)を決定して記憶する関数記憶部と、前記研磨面を同心円状の工具リングに(仮想的に)区画して前記ウエーハリングとの重なりによって形成される加工セグメントにおける相対速度を該加工セグメント毎に算出して記憶する相対速度算出部と、ウエーハ1回転に対する各加工セグメントの時間比を該加工セグメント毎に算出して記憶する時間比算出部と、前記関数記憶部に記憶された関数Eと前記相対速度算出部に記憶された相対速度と前記時間比算出部に記憶された時間比とによって加工セグメント毎の除去レートを算出して記憶する除去レート算出部と、前記ウエーハに対して前記研磨パットを水平方向に相対的に移動して各ウエーハリングと各工具リングとの重なり状態を変化させた加工位置毎に前記除去レート算出部で算出されて記憶された加工セグメント毎の除去レートに各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けて加工する加工時間Tを加工セグメント毎に乗算してウエーハリング毎の除去量hを求め、ウエーハリング毎の除去量hが等しくなるように各ウエーハリングにおける前記加工時間Tを決定して記憶する加工時間算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る研磨装置によれば、ウエーハの加工領域を回転中心から同心円状にウエーハリングとして区画し、各ウエーハリングに研磨パッドを位置付けて研磨する上で、ウエーハリング毎の加工量が同一となるように各ウエーハリングに研磨パッドを位置付けて研磨する加工時間を管理するようにしたので、研磨深さがウエーハ全面に亘って均一となり精度の高い平坦面として鏡面仕上げすることができ、ベアウエーハの鏡面加工等に好適に適用することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である研磨装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の研磨装置の一例を示す外観斜視図であり、図2は、その一部を抽出して示す斜視図であり、図3は、研磨パッドを示す斜視図であり、図4は、研磨パッドを裏返して示す斜視図である。本実施の形態の研磨装置1は、ウエーハ2を保持する保持面21を有し回転可能なチャックテーブル20と、チャックテーブル20に保持されたウエーハ2に対面し研磨する研磨面31(図4参照)を有する研磨パッド32が回転可能に装着された研磨手段30と、研磨手段30とチャックテーブル20とを保持面21に対して水平方向であるX軸方向に相対的に移動する水平移動手段40(図2参照)と、研磨手段30を保持面21に対して垂直方向であるZ軸方向に移動する垂直移動手段50と、保持面21に対する研磨パッド32の押圧荷重を検出する荷重検出手段60(図2参照)と、制御部100と、を備える。
まず、本実施の形態で研磨対象となるウエーハ2は、図1中に示すような支持基板3上に装着されたウエーハであるが、図示しないフレームに装着テープを介して装着されたウエーハであってもよい。また、ウエーハ2自身は、表面に格子状に配列されたストリートによって規定された多数の矩形領域のそれぞれに半導体回路デバイスが形成されたウエーハであり、厚みを低減させるために上方に向けられた裏面には研削加工が施されており、かかる研削加工に起因して研磨対象となる平坦な裏面には研削歪が残留しているものである。なお、ウエーハ2は、インゴットから切り出された後、両面が平坦に研削されて複数のデバイスを形成するためのベアウエーハであってもよい。
また、チャックテーブル20は、支持部材22に対してZ軸方向の回転中心軸を中心として回転自在に装着された円盤形状のもので、図示しない真空源によってウエーハ2を吸着保持するため、多孔性セラミックス等の多孔性材料から構成されている。また、支持部材22内にはチャックテーブル20を回転させる図示しない電動モータが配設されている。さらに、支持部材22のX軸方向両端とハウジング4との間には、後述する水平移動手段40を覆いチャックテーブル20のX軸方向の移動に伴い伸縮する蛇腹手段23,24が付設されている。
また、研磨手段30は、ハウジング33と、ハウジング33の下端に回転自在に装着されたホイールマウント34にボルト34aによって装着された研磨パッド32と、ハウジング33の上端に装着されて研磨パッド32を回転させるサーボモータ35と、ハウジング33を装着した移動基台36と、を備える。移動基台36は、被案内レール36aを有し、この被案内レール36aをハウジング4の支持板5に設けられた案内レール6に移動可能に嵌合することにより研磨手段30が上下方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
ここで、研磨パッド32は、図3および図4に示すように、研磨面31を有する円形状の研磨部37と、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤で接合された研磨部37を支持する円板形状のホイール基台38とにより構成されている。ホイール基台38の外面には、ボルト34aによってホイールマウント34に装着されるねじ穴38aが形成されている。また、研磨パッド32の研磨部37は、フェルト材にダイヤモンド砥粒のような多数の砥粒による研磨材を分散させて含浸させたものが用いられている。このような研磨部37の構成の詳細については、特開2002−283243号公報により公知であるので、詳細な説明は省略する。なお、研磨パッド32は、フェルト材によるものの他に、ウレタン、発泡ウレタン、エラストマー樹脂等によるものであってもよい。
また、垂直移動手段50は、研磨手段30の移動基台36を案内レール6に沿って移動させて研磨パッド32をZ軸方向に移動させることで、チャックテーブル20上のウエーハ2に対して研磨パッド32を押圧接触させるためのものである。垂直移動手段50は、支持板5に案内レール6と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド51と、雄ねじロッド51を回転駆動するためのZ軸パルスモータ52と、移動基台36に装着され雄ねじロッド51と螺合する雌ねじブロック(図示せず)と、を備える。このような垂直移動手段50は、研磨時に、Z軸パルスモータ52を正転駆動すると研磨手段30を垂直な方向(Z軸方向)に下降させることで、研磨パッド32をチャックテーブル20に保持されたウエーハ2に対して押圧接触させ、Z軸パルスモータ52を逆転駆動すると研磨手段30を垂直な方向(Z軸方向)に上昇させることで、研磨パッド32をチャックテーブル20に保持されたウエーハ2から離反させる。
また、水平移動手段40は、図2に示すように、ハウジング4上部においてX軸方向に延在する一対の案内レール41と、支持部材22を支持して案内レール41上をスライド自在なスライド部材42と、X軸方向に貫通させてスライド部材42に形成された雌ねじ孔(図示せず)に螺合し、回転自在に支持された雄ねじロッド43と、この雄ねじロッド43の一端に連結されて雄ねじロッド43を回転するX軸パルスモータ44と、を備える。これにより、X軸パルスモータ44が正転するとチャックテーブル20が+X軸方向に移動し、X軸パルスモータ44が逆転するとチャックテーブル20が−X軸方向に移動する。さらに、スライド部材42上には、チャックテーブル20の保持面21に対する研磨パッド32の押圧荷重を検出する荷重検出手段60が搭載されている。ここで、本実施の形態では、荷重検出手段60としては、キスラー荷重計が用いられている。
さらに、本実施の形態の研磨装置1は、ハウジング4上の手前側に、周知の如く、ウエーハ2を収容するカセット71,72、カセット71から研磨前のウエーハ2の搬出または研磨済みのウエーハ2のカセット72への搬入を行う搬出入手段73と、ウエーハ2の中心位置合わせを行う位置合わせ手段74と、チャックテーブル20に研磨前のウエーハ2を搬入する搬入手段75と、チャックテーブル20から研磨済みのウエーハ2を搬出する搬出手段76と、研磨後のウエーハ2を洗浄する洗浄手段77とを備えている。
次に、制御部100の構成について説明する。図5は、本実施の形態の研磨装置1が備える制御部100の構成例を示す概略ブロック図である。本実施の形態の研磨装置1は、チャックテーブル20上に保持されたウエーハ2の上面を全面に亘って均一深さで研磨するために、後述のプレストン式を適用する上で、例えば図6に示すようにウエーハ2の回転中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にウエーハリングwiを仮想的に区画し、かつ、区画されたウエーハリングwiに従いウエーハ2に対する研磨パッド32の加工位置を変化させるとともに各加工位置での加工時間を解析結果に基づき管理して研磨動作を行わせるものである。このための制御部100は、垂直移動手段50中のZ軸パルスモータ52を制御する圧力調整手段110と、水平移動手段40中のX軸パルスモータ44を作動して各ウエーハリングwiに研磨パッド32を位置付けるウエーハリング位置付け手段120と、連結された加工時間算出手段140による算出結果を用いてウエーハリングwi毎の加工量(研磨深さ)が同一となるように各ウエーハリングwiにおける加工時間Tiを管理するテーブル構成の加工時間管理手段130と、を備える。加工時間算出手段140は、本実施の形態では当該研磨装置1に内蔵されているが、研磨装置1の外部にあってもよい。
まず、ウエーハ2は、例えば図6に示すように外周側から順にw1〜w10で示すi=10個のウエーハリングwiに区画されているものとする。ウエーハリング位置付け手段120は、研磨動作においてウエーハ2に対する加工位置がウエーハリングw1〜w10に従い変化するように、X軸パルスモータ44を作動して各ウエーハリングw1〜w10の外周側部分に研磨パッド32の外周面を位置付ける。図6(a)は、例えばウエーハリングw1に研磨パッド32を位置付けた様子を模式的に示し、図6(b)は、例えばウエーハリングw4に研磨パッド32を位置付けた様子を模式的に示し、図6(c)は、例えばウエーハリングw10に研磨パッド32を位置付けた様子を模式的に示している。このような位置付け制御は、各ウエーハリングw1〜w10の外周側部分のX軸上の座標X1〜X10で管理できるため、このようなX軸上の座標Xi=X1〜X10のデータが加工時間管理手段130に格納されている。これにより、ウエーハリング位置付け手段120は、X軸パルスモータ44を作動して例えばX軸上の座標X4に達した時点でX軸パルスモータ44を一旦停止させると、ウエーハリングw4に研磨パッド32を位置付けたこととなる。
また、ウエーハ2に対する研磨パッド32の加工位置を変化させた場合、ウエーハ2に対する研磨パッド32の接触面積も、図6中に斜線を施して示すA1,A4,A10のように変化する。圧力調整手段110は、チャックテーブル20に保持されたウエーハ2に対する研磨パッド32の接触面積が変化しても、この接触面積と荷重検出手段160で検出される荷重とによってウエーハ2に対する研磨パッド32の圧力Pが常に所望の圧力P0(例えば、P0=5000Paの如く設定されている)と一致するように垂直移動手段50を制御するものである。すなわち、圧力Pは、接触面積と荷重との積で表されるので、接触面積が変化した場合、圧力PがP0として一定となるように研磨パッド32の押圧荷重を垂直移動手段50によって変化させるものである。ここで、研磨パッド32を位置付けるウエーハリングw1〜w10毎に変化する接触面積A1〜A10の値は幾何学的に予め算出できるものであり、このような接触面積AiのデータA1〜A10も加工時間管理手段130に予め格納され、圧力調整手段110による制御に供される。
加工時間算出手段140は、圧力調整手段110による定圧制御条件下で、ウエーハリングw1〜w10毎の加工量(研磨深さ)が全て同一となるように、各ウエーハリングw1〜w10に研磨パッド32を位置付けて加工する加工時間T1〜T10を後述するような解析結果によって決定して加工時間管理手段130に格納しておくことにより、加工時間Tiを管理する。
これにより、例えば図5に示すような制御部100の構成の場合、まず、ウエーハリング位置付け手段120によってX軸パルスモータ44を作動してチャックテーブル20上のウエーハ2が加工時間管理手段130に登録されている座標X1に移動した時点で一旦停止させることでウエーハリングw1に研磨パッド32を位置付ける。この状態で、圧力調整手段110は加工時間管理手段130から座標X1に対応する接触面積A1の情報を取得して研磨パッド32の圧力Pが所望の圧力P0に一致する押圧荷重が荷重検出手段60から得られるようにZ軸パルスモータ52を制御する。この状態で、ウエーハ2および研磨パッド32がともに高速回転して研磨動作を実行する。ここで、加工時間管理手段130に格納されている加工時間T1が経過すると、X軸パルスモータ44を再び作動してチャックテーブル20の位置を移動させ、座標X2に移動した時点で一旦停止させることでウエーハリングw2に研磨パッド32を位置付ける。そして、圧力調整手段110は加工時間管理手段130から座標X2に対応する接触面積A2の情報を取得して研磨パッド32の圧力Pが所望の圧力P0に一致する押圧荷重が荷重検出手段60から得られるようにZ軸パルスモータ52を制御し、この状態で研磨動作を実行する。ここで、加工時間管理手段130に格納されている加工時間T2が経過すると、同様にしてウエーハリングw3に対する加工位置に変化させ、加工時間T3分の研磨動作を実行し、以下同様に繰り返し、最後にウエーハリングw9での研磨動作が終了すると、ウエーハリングw10に対する加工位置に変化させ、加工時間T10分の研磨動作を実行して、一連の研磨動作を終了する。
このような研磨動作により、各ウエーハリングw1〜w10は、それぞれのウエーハリングw1〜w10に位置付けられた研磨パッド32による研磨作用を重畳して受けることとなるが、それぞれのウエーハリングw1〜w10が一連の研磨動作により受ける最終的な加工量(研磨深さ)が全て同一となるように、それぞれのウエーハリングw1〜w10に研磨パッド32を位置付けて加工する加工時間T1〜T10が決定されているので、ウエーハ2の被研磨面は全面に亘って均一厚さに研磨されることとなり、精度の高い平坦面を鏡面状態で得ることができる。また、表面に複数のデバイスが形成されたウエーハ2の場合であれば、ウエーハ2の裏面から均一厚さで研削歪層を除去することができ、後で個々に分割されるデバイスの厚さばらつきをなくすことができる。
次に、各ウエーハリングにおける加工時間Tiを決定するための加工時間算出手段140での解析処理について説明する。加工時間算出手段140は、プレストン式に基づき各ウエーハリングにおける加工時間Tiを決定するものであり、関数記憶部141と相対速度算出部142と時間比算出部143と除去レート算出部144と加工時間算出部145とを備える。
まず、本実施の形態のような研磨加工における加工量(研磨深さ)Wは、定数をη、ウエーハ2と研磨パッド32との間の相対速度をV、ウエーハ2に対する研磨パッド32の圧力をPとすると、次のプレストン式
W=η・V・P・T
で表すことができる。ここで、定数ηは、ウエーハ2の材質や研磨パッド32に含まれる砥粒などによって決定される固有値であって、プレストン式においては比例係数を示すため、上記プレストン式は、
W=f(P,V)・T=E・T
に書き換えて表現することができる。ここで、E=f(P,V)は、圧力P、相対速度Vの関数であり、単位時間での加工量或いは除去レートの関数を意味する。このような除去レートの関数E=f(P,V)は、当該研磨装置1を用いた実験により求めることができる。図7は、圧力PをP1,P2,P3,…,Pnとした場合の相対速度Vに応じた除去レートの関数Eの実験結果に基づく特性例を示している。
ここで、本実施の形態では、前述したように、圧力調整手段110の調整によって圧力Pが常に所望の圧力P0となるように制御するので、除去レートの関数E=f(P,V)は、E=f(P0,V)として、相対速度Vのみが変数となる関数として表現できる。特に、研削砥石のような硬い工具とは異なり、フェルト材等からなる研磨パッド32の場合には軟らかいので、研磨パッド32がウエーハ2に対して部分的な接触による偏りをもって押圧する場合でもウエーハ2の接触面にかかる押圧圧力を均一化しやすい。よって、圧力を特定した実験により除去レートの関数E=f(P,V)=f(P0,V)が求まれば、プレストン式は、
W=f(P0,V)・T
となり、相対速度Vと加工時間Tとを変数とする関数として取り扱うことができる。
そこで、まず、関数記憶部141は、当該研磨装置1を用いた研磨実験により除去レートの関数E=f(P,V)=f(P0,V)を決定し記憶する。本実施の形態においては、例えば、直径200mm、平均厚さ約500μmのウエーハ2を保持したチャックテーブル20を固定とし、研磨パッド32の外周面がウエーハ2の中心を通るように位置付け、圧力P=P0=5000Paとし、60秒間研磨動作を行うことで、除去レートの関数E=f(P,V)=f(P0,V)を求める実験を行ったものである。図8(a)は実験における研磨加工前のウエーハ2の表面の様子を示す斜視図であり、図8(b)は実験における研磨加工後のウエーハ2の表面の様子を示す斜視図である。図9(a)(b)は、図8(a)(b)のウエーハ2の表面状態を数値的に示すグラフである。ウエーハ2と研磨パッド32との間の相対速度Vが、研磨パッド32の外周側ほど速く内週側ほど遅く、研磨パッド32の外周側ほど研磨深さが大きいため、平坦であったウエーハ2の表面が大きく傾斜した状態に研磨されることが判る。このような実験結果によれば、図10に示すように、相対速度Vを変数とする除去レートの関数E=f(P,V)=f(P0,V)を求めることができ、関数記憶部141は求められた除去レートの関数Eのデータを記憶する。なお、図10に示す除去レートは、加工時間Tを乗算することにより加工量Wを算出するため、単位時間のデータに変換されている。
除去レートの関数E=f(P,V)=f(P0,V)が決定されると、相対速度Vを求めることで除去レートを決定することができるが、実際の研磨動作においては、ウエーハ2および研磨パッド32はともに高速回転しており、例えば、図11−1に示すように、ウエーハ2上の半径の異なる任意の点A,Cでの相対速度VA,VCが異なるのはもちろん、例えば、図11−2に示すように、ウエーハ2上の同じ半径の点A,Bでも相対速度VA,VBも異なる如く、相対速度Vの分布は複雑であり、取扱いが容易でない。
ところが、ウエーハ2と研磨パッド32との接触領域を多数の小面積領域に分ければ、各小面積領域内での相対速度は同じであるとみなすことができるので、例えば各小面積領域の中心点での相対速度を求めることで、小面積領域毎の除去レートを求めることが可能となる。
ここで、ウエーハ2と研磨パッド32との接触領域を多数の小面積領域に分ける方法には、色々あるが、本実施の形態では、ウエーハ2と研磨パッド32とがともに回転体である点を考慮し、ウエーハ2の中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にi個のウエーハリングを仮想的に区画するとともに、研磨パッド32の研磨面31についても中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にj個の工具リングを仮想的に区画し、ウエーハリングと工具リングとの重なりによって形成される小面積領域を加工セグメントとして扱うものである。図12は、説明を簡単にするため、i=j=4とする場合のウエーハリングw1〜w4、工具リングf1〜f4をある特定の加工位置で部分的に重ね合わせた状態での加工セグメントsの様子を示す模式図である。例えば、ウエーハリングw2と工具リングf1との重なり領域が加工セグメントs21となり、ウエーハリングw2と工具リングf2との重なり領域が加工セグメントs22となり、ウエーハリングw2と工具リングf3との重なり領域が加工セグメントs23となり、ウエーハリングw2と工具リングf4との重なり領域が加工セグメントs24となる。他の加工セグメントwijについても同様である。
そこで、相対速度算出部142は、ウエーハリングw1〜w4と工具リングf1〜f4との重なりによって形成される加工セグメントsijにおける相対速度Vijを図13に示すように加工セグメントsij毎に算出して記憶する。ここで、相対速度算出部142は、各ウエーハリングw1〜w4の中心半径と各工具リングf1〜f4の中心半径との交点となる各加工セグメントsijの中心点での相対速度を、ウエーハ2、研磨パッド32の回転速度に基づき算出する。相対速度算出部142は、算出した加工セグメントsij毎の相対速度Vijを、図14に示すような相対速度テーブル151として記憶する。
次に、ウエーハ2の回転を考慮した加工セグメントsijの挙動について考察する。例えば、図15および図16に示すようにウエーハリングw2を例に挙げると、ウエーハ2が1回転する間に、ウエーハリングw2内の全ての箇所は、加工セグメントs21,s22,s23,s24,s23,s22,s21および無加工セグメントs20を通過することとなる。すなわち、ウエーハ2が1回転する間に、ウエーハリングw2内の全ての箇所は、加工セグメントs21,s22,s23,s24,s23,s22,s21による研磨作用を均等に受けることとなる。逆にいえば、各加工セグメントs21,s22,s23,s24,s23,s22,s21は、ウエーハリングw2全周に亘って研磨作用を示すものではないので、各加工セグメントs21,s22,s23,s24,s23,s22,s21における除去レートを算出するためには、ウエーハ2の1回転(ウエーハリングw2全周)に対して各加工セグメントs21,s22,s23,s24,s23,s22,s21が実際にウエーハリングw2に作用する時間比を算出する必要がある。他の加工セグメントについても同様である。
そこで、時間比算出部143は、ウエーハ2の1回転に対する各加工セグメントsijの時間比τijを加工セグメントsij毎に算出して記憶する。例えば、図17に示すようにウエーハリングw2と工具リングf1との重なりにより形成される加工セグメントs21の例で考えると、加工セグメントs21の時間比τ21は、ウエーハリングw2の中心半径上において工具リングf1と接触する部分の角度をθ21とすると、ウエーハリングw2上に加工セグメントs21が2箇所存在することから、τ21=2θ21/2πとして算出できる。他の加工セグメントについても同様である。時間比算出部143は、算出した加工セグメントsij毎の時間比τijを、図18に示すような時間比テーブル152として記憶する。
そして、除去レート算出部144は、関数記憶部14に記憶された関数E=f(P0,V)と相対速度算出部142に記憶された相対速度Vijと時間比算出部143に記憶された時間比τijとによって加工セグメントsij毎の除去レートを算出して記憶する。ここで、関数E=f(P0,V)に相対速度Vijの値を代入した結果を、Eijで表すものとすると、加工セグメントsij毎の除去レートは、Eijτijとして算出される。除去レート比算出部144は、算出した加工セグメントsij毎の除去レートEijτijを、図19に示すような除去レートテーブル153として記憶する。
そして、加工セグメントsij毎の除去レートEijτijに対して或る加工時間Tを乗算することにより、プレストン式に従い加工セグメントsij毎の除去量(研磨深さ)が求まり、求められた加工セグメントsij毎の除去量をウエーハリングw1〜w4毎に加算することにより、ウエーハリングw1〜w4毎の除去量(研磨深さ)が求まることとなる。例えば、ウエーハ2の半径位置に応じたウエーハリングw1〜w4毎の除去量を、h(w1)〜h(w4)とすると、
h(w1)=E11τ11T+E12τ12T+E13τ13T+E14τ14
h(w2)=E21τ21T+E22τ22T+E23τ23T+E24τ24
h(w3)=E31τ31T+E32τ32T+E33τ33T+E34τ34
h(w4)=E41τ41T+E42τ42T+E43τ43T+E44τ44
となる。
ところで、上述の説明は、ウエーハ2に対して研磨パッド32を或る特定の加工位置、例えばウエーハリングw4に対して位置付けた場合の加工セグメントsij毎の相対速度、時間比および除去レートを算出するようにしたが、本実施の形態では、加工位置が変化するように研磨パッド32を各ウエーハリングw1〜w4なる加工位置iに位置付けてそれぞれ研磨動作を実行するものであり、それぞれの加工位置iで加工セグメントsij毎の相対速度、時間比および除去レートが変動する。そこで、本実施の形態の相対速度算出部142、時間比算出部143および除去レート算出部144は、研磨パッド32を位置付ける加工位置i毎で加工セグメントsiji毎にそれぞれ相対速度Viji、時間比τijiおよび除去レートEijiτijiを上述の場合と同様に算出して記憶する。
例えば、相対速度算出部142では、加工位置i毎に加工セグメントsiji毎の相対速度Vijiを算出して、図20に示すように、加工位置i毎に相対速度テーブル151a,151b,…,151iとして記憶する。同様に、時間比算出部143では、加工位置i毎に加工セグメントsiji毎の時間比τijiを算出して、図21に示すように、加工位置i毎に時間比テーブル152a,152b,…,152iとして記憶する。同様に、除去レート算出部144では、関数記憶部141に記憶された関数E、相対速度テーブル151a,151b,…,151iに記憶された相対速度Vijiおよび時間比テーブル152a,152b,…,152iに記憶された時間比τijiに基づき、加工位置i毎に加工セグメントsiji毎の除去レートEijiτijiを算出して、図22に示すように、加工位置i毎に除去レートテーブル153a,153b,…,153iとして記憶する。
そして、加工時間算出部145は、ウエーハ2に対して研磨パット32をX軸方向に相対的に移動して各ウエーハリングw1〜w4と各工具リングf1〜f4との重なり状態を変化させた加工位置i毎に除去レート算出部144で算出されて除去レートテーブル153a,153b,…,153iに記憶された加工セグメントeiji毎の除去レートEijiτijiに各ウエーハリングw1〜w4に研磨パッド32を位置付けて加工する加工時間T1〜T4を加工セグメントeiji毎に乗算してウエーハリングw1〜w4毎の除去量h(w1)〜h(w4)を求め、ウエーハリングw1〜w4毎の除去量h(w1)〜h(w4)が所望の除去量hに等しくなるように各ウエーハリングw1〜w4における加工時間T1〜T4を決定して加工時間管理手段130に記憶する。
例えば、ウエーハリングw1に着目した場合、ウエーハリングw1に対する除去量h(w1)は、
h(w1)
=(E111τ1111+E121τ1211+E131τ1311+E141τ1411
+(E112τ1122+E122τ1222+E132τ1322+E142τ1422
+(E113τ1133+E123τ1233+E133τ1333+E143τ1433
+(E114τ1144+E124τ1244+E134τ1344+E144τ1444
=g1(w1)T1+g2(w1)T2+g3(w1)T3+g4(w1)T4
となる。ここで、g1(w1),g2(w1),g3(w1),g4(w1)は、それぞれの加工位置i=1〜4に位置付けた場合のウエーハリングw1における除去レートである。
ウエーハリングw2に対する除去量h(w2)は、
h(w2)
=(E211τ2111+E221τ2211+E231τ2311+E241τ2411
+(E212τ2122+E222τ2222+E232τ2322+E242τ2422
+(E213τ2133+E223τ2233+E233τ2333+E243τ2433
+(E214τ2144+E224τ2244+E234τ2344+E244τ2444
=g1(w2)T1+g2(w2)T2+g3(w2)T3+g4(w2)T4
となる。ここで、g1(w2),g2(w2),g3(w2),g4(w2)は、それぞれの加工位置i=1〜4に位置付けた場合のウエーハリングw2における除去レートである。
ウエーハリングw3に対する除去量h(w3)は、
h(w3)
=(E311τ3111+E321τ3211+E331τ3311+E341τ3411
+(E312τ3122+E322τ3222+E332τ3322+E342τ3422
+(E313τ3133+E323τ3233+E333τ3333+E343τ3433
+(E314τ3144+E324τ3244+E334τ3344+E344τ3444
=g1(w3)T1+g2(w3)T2+g3(w3)T3+g4(w3)T4
となる。ここで、g1(w3),g2(w3),g3(w3),g4(w3)は、それぞれの加工位置i=1〜4に位置付けた場合のウエーハリングw3における除去レートである。
さらに、ウエーハリングw4に対する除去量h(w4)は、
h(w4)
=(E411τ4111+E421τ4211+E431τ4311+E441τ4411
+(E412τ4122+E422τ4222+E432τ4322+E442τ4422
+(E413τ4133+E423τ4233+E433τ4333+E443τ4433
+(E414τ4144+E424τ4244+E434τ4344+E444τ4444
=g1(w4)T1+g2(w4)T2+g3(w4)T3+g4(w4)T4
となる。ここで、g1(w4),g2(w4),g3(w4),g4(w4)は、それぞれの加工位置i=1〜4に位置付けた場合のウエーハリングw4における除去レートである。
そして、h(w1)=h(w2)=h(w3)=h(w4)=hとなるように各加工時間T1〜T4を決定する。この加工時間T1〜T4は、
h=g1(w1)T1+g2(w1)T2+g3(w1)T3+g4(w1)T4
h=g1(w2)T1+g2(w2)T2+g3(w2)T3+g4(w2)T4
h=g1(w3)T1+g2(w3)T2+g3(w3)T3+g4(w3)T4
h=g1(w4)T1+g2(w4)T2+g3(w4)T3+g4(w4)T4
なる連立方程式を解くことによる求めることができる。
ウエーハリングの数をnとして一般化した場合も同様であり、
h=g1(w1)T1+g2(w1)T2+g3(w1)T3+g4(w1)T4…+gn(w1)Tn
h=g1(w2)T1+g2(w2)T2+g3(w2)T3+g4(w2)T4…+gn(w2)Tn
h=g1(w3)T1+g2(w3)T2+g3(w3)T3+g4(w3)T4…+gn(w3)Tn
h=g1(w4)T1+g2(w4)T2+g3(w4)T3+g4(w4)T4…+gn(w4)Tn

h=g1(wn)T1+g2(wn)T2+g3(wn)T3+g4(wn)T4…+gn(wn)Tn
なる連立方程式を解くことによる求めることができる。
このようにして加工時間算出部145により算出された各ウエーハリングwiにおける加工時間Tiが加工時間管理手段130に記憶され、研磨動作時の各ウエーハリングwiにおける加工時間Tiの制御に供される。図1は、ウエーハリングの数nが10の場合を例示している。
具体例として、直径200mmのウエーハ2を5mmの等間隔で20個のウエーハリングに区画し、各ウエーハリングに位置付けた加工位置Xi(ウエーハ中心から研磨パッド32の外周位置までの距離)での加工時間Tiを算出したところ、図23に示すような結果が得られたものである。このような加工時間Tiの割り当て管理により、ウエーハ2を研磨パッド32で研磨したところ、図24−1および図24−2に示すように加工前の1.24μmなる平坦度のばらつきが加工後には0.48μmとなる平坦度の精度の高い研磨結果が得られたものである。図24−1は、研磨結果の様子を示すウエーハ2の外観斜視図であり、図24−2は、研磨結果の数値例を示す説明図である。
ちなみに、図25−1および図25−2は、加工位置を60mmの位置に固定し、62秒間研磨加工した従来方式の場合の研磨結果を示すものである。従来方式の場合、加工前の1.06μmなる平坦度のばらつきが加工後にはさらに1.32μm程度に広がってしまい平坦度が低い研磨結果となっていることが判る。
なお、ウエーハ2のウエーハリングの数や研磨パッド32の工具リングの数は、任意であるが、より多くなるように細分化する程、ウエーハ2の被研磨面の平面性が向上する。また、ウエーハリングや工具リングは、必ずしも等間隔で区画されていなくてもよい。さらに、研磨パッド32による各ウエーハリングに対する位置付け順序(加工順序)は、ウエーハリング順に連続的に順次位置付けるようにしてもよいが、順不同でランダムに各ウエーハリングに位置付けるようにしてもよい。要は、研磨パッド32が各ウエーハリングに位置付けられた場合に各ウエーハリングに割り当てられた加工時間分の研磨動作を行うように制御すればよい。また、本実施の形態では、水平移動手段40は、チャックテーブル20をX軸方向に移動させるようにしたが、ウエーハ2と研磨パッド32とが相対的にX軸方向に移動すればよく、研磨パッド32(研磨手段30)をX軸方向に移動させるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、乾式研磨装置への適用例として説明したが、遊離砥粒を用いるCMP(Chemical Mechanical Polishing)方式にも適用可能であり、さらには、デバイスが複数形成されたウエーハやベアウエーハの平坦化に限らず、半導体プロセスにおける平坦化工程に適用することも可能である。
本実施の形態の研磨装置の一例を示す外観斜視図である。 図1の一部を抽出して示す斜視図である。 研磨パッドを示す斜視図である。 研磨パッドを裏返して示す斜視図である。 本実施の形態の研磨装置が備える制御部の構成例を示す概略ブロック図である。 ウエーハに対する研磨パッドの加工位置を変化させた場合の接触面積の変化の様子を示す模式図である。 圧力Pを変えた場合の相対速度Vに応じた除去レートの関数Eの実験結果に基づく特性例を示す図である。 実験における研磨加工前後のウエーハの表面の様子を示す斜視図である。 図8のウエーハの表面状態を数値的に示すグラフである。 実験結果により得られた関数Eの例を示す図である。 点A,Cで相対速度が異なる様子を示す模式図である。 点A,Bで相対速度が異なる様子を示す模式図である。 ウエーハリング、工具リングをある特定の加工位置で部分的に重ね合わせた状態での加工セグメントsの様子を示す模式図である。 加工セグメント毎の相対速度を示す模式図である。 相対速度テーブル例を示す図である。 ウエーハの回転を考慮した加工セグメントの挙動を説明するための模式図である。 ウエーハリングを展開してウエーハの回転を考慮した加工セグメント挙動を説明するための模式図である。 時間比の算出例を示す模式図である。 時間比テーブル例を示す図である。 除去レートテーブル例を示す図である。 加工位置毎の相対速度テーブル例を示す図である。 加工位置毎の時間比テーブル例を示す図である。 加工位置毎の除去レートテーブル例を示す図である。 加工時間の算出結果例を示す図である。 計算結果に基づく研磨結果を示すウエーハの斜視図である。 図24−1の研磨結果を数値的に示すグラフである。 従来方式による研磨結果を示すウエーハの斜視図である。 図25−1の研磨結果を数値的に示すグラフである。
符号の説明
2 ウエーハ
20 チャックテーブル
21 保持面
30 研磨手段
31 研磨面
32 研磨パッド
40 水平移動手段
50 垂直移動手段
60 荷重検出手段
110 圧力調整手段
120 ウエーハリング位置付け手段
130 加工時間管理手段
140 加工時間算出手段
141 関数記憶部
142 相対速度算出部
143 時間比算出部
144 除去レート算出部
145 加工時間算出部
1〜w4 ウエーハリング
1〜f4 工具リング
11〜e44 加工セグメント

Claims (3)

  1. ウエーハを保持する保持面を有し回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに対面し研磨する研磨面を有する研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、該研磨手段と前記チャックテーブルとを前記保持面に対して水平方向に相対的に移動する水平移動手段と、前記研磨手段を前記保持面に対して垂直方向に移動する垂直移動手段と、前記保持面に対する前記研磨パッドの押圧荷重を検出する荷重検出手段と、を備える研磨装置であって、
    前記チャックテーブルに保持されたウエーハに対する前記研磨パッドの接触面積と前記荷重検出手段で検出された荷重とによってウエーハに対する前記研磨パッドの圧力Pが所望の圧力P 0 と一致するように前記垂直移動手段を制御する圧力調整手段と、
    ウエーハの回転中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にウエーハリングを区画し前記水平移動手段を作動して各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けるウエーハリング位置付け手段と、
    各ウエーハリングにおける加工時間を管理する加工時間管理手段と、
    前記加工時間管理手段に連結された加工時間算出手段と、
    を備え、
    加工量をW、定数をη、ウエーハと前記研磨パッドとの間の相対速度をV、圧力をP、加工時間をTとした場合、
    前記加工時間算出手段は、
    プレストンの式W=η・P・V・Tを適用して、実験により単位時間当たりの関数E=f(P,V)を決定して記憶する関数記憶部と、
    前記研磨面を同心円状の工具リングに区画して前記ウエーハリングとの重なりによって形成される加工セグメントにおける相対速度を該加工セグメント毎に算出して記憶する相対速度算出部と、
    ウエーハ1回転に対する各加工セグメントの時間比を該加工セグメント毎に算出して記憶する時間比算出部と、
    前記関数記憶部に記憶された関数Eと前記相対速度算出部に記憶された相対速度と前記時間比算出部に記憶された時間比とによって加工セグメント毎の除去レートを算出して記憶する除去レート算出部と、
    前記ウエーハに対して前記研磨パットを水平方向に相対的に移動して各ウエーハリングと各工具リングとの重なり状態を変化させた加工位置毎に前記除去レート算出部で算出されて記憶された加工セグメント毎の除去レートに各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けて加工する加工時間Tを加工セグメント毎に乗算してウエーハリング毎の除去量hを求め、ウエーハリング毎の除去量hが等しくなるように各ウエーハリングにおける前記加工時間Tを決定して記憶する加工時間算出部と、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
  2. ウエーハを保持する保持面を有し回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに対面し研磨する研磨面を有するとともにフェルト材に研磨材を含浸させて構成された研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、該研磨手段と前記チャックテーブルとを前記保持面に対して水平方向に相対的に移動する水平移動手段と、前記研磨手段を前記保持面に対して垂直方向に移動する垂直移動手段と、前記保持面に対する前記研磨パッドの押圧荷重を検出する荷重検出手段と、を備える研磨装置であって、
    前記チャックテーブルに保持されたウエーハに対する前記研磨パッドの接触面積と前記荷重検出手段で検出された荷重とによってウエーハに対する前記研磨パッドの圧力Pが所望の圧力P 0 と一致するように前記垂直移動手段を制御する圧力調整手段と、
    ウエーハの回転中心から外周に向かって所定の間隔で同心円状にウエーハリングを区画し前記水平移動手段を作動して各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けるウエーハリング位置付け手段と、
    各ウエーハリングにおける加工時間を管理する加工時間管理手段と、
    を備え、
    加工量をW、定数をη、ウエーハと前記研磨パッドとの間の相対速度をV、圧力をP、加工時間をTとした場合、
    前記加工時間算出手段は、
    プレストンの式W=η・P・V・Tを適用して、実験により単位時間当たりの関数E=f(P,V)を決定して記憶する関数記憶部と、
    前記研磨面を同心円状の工具リングに区画して前記ウエーハリングとの重なりによって形成される加工セグメントにおける相対速度を該加工セグメント毎に算出して記憶する相対速度算出部と、
    ウエーハ1回転に対する各加工セグメントの時間比を該加工セグメント毎に算出して記憶する時間比算出部と、
    前記関数記憶部に記憶された関数Eと前記相対速度算出部に記憶された相対速度と前記時間比算出部に記憶された時間比とによって加工セグメント毎の除去レートを算出して記憶する除去レート算出部と、
    前記ウエーハに対して前記研磨パットを水平方向に相対的に移動して各ウエーハリングと各工具リングとの重なり状態を変化させた加工位置毎に前記除去レート算出部で算出されて記憶された加工セグメント毎の除去レートに各ウエーハリングに前記研磨パッドを位置付けて加工する加工時間Tを加工セグメント毎に乗算してウエーハリング毎の除去量hを求め、ウエーハリング毎の除去量hが等しくなるように各ウエーハリングにおける前記加工時間Tを決定して記憶する加工時間算出部と、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
  3. 前記加工時間管理手段に加工時間算出手段が連結されていることを特徴とする請求項に記載の研磨装置。
JP2006148755A 2006-05-29 2006-05-29 研磨装置 Active JP5118313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148755A JP5118313B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 研磨装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148755A JP5118313B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 研磨装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007318041A JP2007318041A (ja) 2007-12-06
JP5118313B2 true JP5118313B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=38851611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006148755A Active JP5118313B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5118313B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101004435B1 (ko) * 2008-11-28 2010-12-28 세메스 주식회사 기판 연마 장치 및 이를 이용한 기판 연마 방법
JP2022052152A (ja) 2020-09-23 2022-04-04 株式会社ディスコ 研磨装置
CN113183022B (zh) * 2021-05-11 2023-02-03 哈尔滨理工大学 一种可更换磨具的自动运行电液伺服精磨台

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2968784B1 (ja) * 1998-06-19 1999-11-02 日本電気株式会社 研磨方法およびそれに用いる装置
JP2001269861A (ja) * 2000-03-23 2001-10-02 Sony Corp 研磨方法、研磨装置、研磨加工における加工量算出方法および加工量算出装置
JP2003326456A (ja) * 2002-05-08 2003-11-18 Disco Abrasive Syst Ltd 研磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007318041A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10096482B2 (en) Apparatus and method for chemical mechanical polishing process control
US9211631B2 (en) Grinding wheel truing tool and manufacturing method thereof, and truing apparatus, method for manufacturing grinding wheel and wafer edge grinding apparatus using the same
TWI704979B (zh) 研磨裝置及其控制方法、以及修整條件輸出方法
US10792782B2 (en) Polishing-amount simulation method for buffing, and buffing apparatus
CN110193775B (zh) 化学机械抛光方法以及化学抛光系统
CN111266937B (zh) 一种平面零件全口径确定性抛光的摇臂式抛光装置和方法
JP5118313B2 (ja) 研磨装置
JP2013193156A (ja) 研削装置、及び、研削方法
JP5311190B2 (ja) 吸着装置の製造方法および研磨装置
CN109075054B (zh) 具有局部区域速率控制及振荡模式的研磨系统
JP6271339B2 (ja) 研削研磨装置
TW201543563A (zh) 修改基板厚度輪廓
WO2006041629A1 (en) Semiconductor wafer material removal apparatus and method for operating the same
JP6539467B2 (ja) 研削加工装置
JP7312587B2 (ja) 基板加工装置
JP5694743B2 (ja) 研削装置
JP2019522365A (ja) 化学機械研磨自動レシピ生成
CN208663464U (zh) 化学机械研磨装置
JP2007319994A (ja) 研磨パッド
KR20190072743A (ko) 웨이퍼 에지 연마용 드럼 패드의 드레싱 장치
JP2001237206A (ja) 平坦化加工方法
JP7043067B2 (ja) ワークの処理方法及びワークの処理装置
JP2001269861A (ja) 研磨方法、研磨装置、研磨加工における加工量算出方法および加工量算出装置
JPWO2005095053A1 (ja) 直進型研磨方法及び装置
KR20190102996A (ko) 가공 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5118313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250